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【発明の名称】 炊飯器
【発明者】 【氏名】辻 健一
【住所又は居所】大阪府門真市速見町3番1号 タイガー魔法瓶株式会社内

【要約】 【課題】温度センサを制御基板上の1つにするとともに、室温測定時には、冷却ファンを駆動し、温度センサを吸気口から取り込む冷却風で外気温度とほぼ同じ温度にまで冷却した後に室温を測定することにより、生産コストを低減し、更に適正な加熱制御を行うことのできる誘導加熱式の炊飯器を提供することを目的とする。

【解決手段】内鍋を収納可能にし内壁を形成する内ケース、外壁を形成する容器本体と、該容器本体に対し開閉自在な蓋部材と、電磁誘導加熱を行うための加熱手段と、該加熱手段を制御する発熱部品を含む各種電子制御素子を取り付ける基板と、前記内鍋の温度を検出する内鍋センサと、前記発熱部品を冷却するための冷却ファンとを備えてなる炊飯器において、前記発熱部品の近傍にセンサを設け、該センサにより少なくとも室温及び前記発熱部品の異常温度を測定し、その測定データを炊飯工程及び/又は保温工程の加熱制御に利用する炊飯器。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内鍋を収納可能にし内壁を形成する内ケース、外壁を形成する容器本体と、該容器本体に対し開閉自在な蓋部材と、電磁誘導加熱を行うための加熱手段と、該加熱手段を制御する発熱部品を含む各種電子制御素子を取り付ける基板と、前記内鍋の温度を検出する内鍋センサと、前記発熱部品を冷却するための冷却ファンとを備えてなる炊飯器において、前記発熱部品の近傍にセンサを設け、該センサにより少なくとも室温及び前記発熱部品の異常温度を測定し、その測定データを炊飯工程及び/又は保温工程の加熱制御に利用することを特徴とする炊飯器。
【請求項2】 前記センサは、前記冷却ファンの影響を受ける範囲内に設けることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
【請求項3】 炊飯開始時及び保温時は、前記センサの測定データを室温データとして加熱量の制御に利用し、炊飯工程中は異常温度データとして利用し、所定以上の温度を検知した場合には加熱をOFFすることを特徴とする請求項1、2記載の炊飯器。
【請求項4】 炊飯開始時は、炊飯スイッチのONを検知すると前記冷却ファンによる冷却を所定時間行い、その後室温データとして利用することを特徴とする請求項1ないし3記載の炊飯器。
【請求項5】 保温時に急激な温度低下又は保温温度より低い所定温度を検知した場合は、保温が終了したと判断して、前記冷却ファンをONすることを特徴とする請求項1ないし4記載の炊飯器。
【請求項6】 保温時の温度測定データを利用する場合、測定前に前記冷却ファンを所定時間回転させた後に行うことを特徴とする請求項1ないし5記載の炊飯器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本願発明は、電磁誘導加熱方式を採用してなる炊飯器に関し、特に、基板に設けた1個のセンサで室温データと異常温度データを得、これらデータを利用し炊飯及び保温制御を行う炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、炊飯器の需要が増え、それにつれて炊飯器には多くの機能が付加されるようになり、例えば、加熱手段としてワークコイルを用いた電磁誘導加熱が採用され、緻密で効率的な炊飯制御並びにその後の長時間にわたる保温制御を適切に行うことができる等、炊飯器は、使い勝手の良い製品の一つとして広く利用されるようになっている。
【0003】このように炊飯器は、ワークコイルを用いた電磁誘導加熱による炊飯制御並びにその後の長時間にわたる保温制御が行われるようになると安全性の面は勿論のこと、より緻密な加熱制御が求められるようになり、その結果多くの部品が使われるようになり、製品価格を押し上げる原因にもなっている。 そのため製造コストの低減は勿論のこと、例えネジ1本であったとしても部品点数を減らして全体の生産コストを減らす方策が日々考えられている。
【0004】図10は、従来の炊飯器を示す。その概略を説明すると、炊飯器aの外郭は、胴体部を形成する容器本体bと、容器本体bの上部に位置し、容器本体bに着脱自在な蓋部cとからなる。容器本体bは、内側に配置される内ケースdと、外側の外郭を形成する外ケースeと、底部を形成する底ケースfを有する。そして内ケースdの底部には電磁誘導加熱の主要部品であるワークコイルhが配設されるとともに、内ケースd内には飯米等を入れる内鍋gが収納される。又、内ケースdの底部中央には加熱制御を行うために必要な内鍋gの温度を検出するための内鍋センサiが設けられる。
【0005】炊飯器aの前方には、空間jが形成され、この前方空間j内には、表示部及び各種スイッチボタン等を取り付けてなる操作基板k、並びにIGBT及びダイオードブリッジ等の加熱制御を行うために必要な各種電子制御素子が取り付けられる制御基板mが設けられ、これら各種電子制御素子の作用により炊飯器aの緻密な加熱制御が行われる。
【0006】ところで、炊飯器aの加熱制御には、加熱が異常にならないように加熱温度が異常に高まると回路系統を遮断する安全装置が設けられ、且つこの異常温度を検知する温度センサが設けられる。この温度センサをrとして図10に示す。加熱時の異常温度は制御基板mの異常温度とほぼ同一視できるため、温度センサrは制御基板mに設けられ、この制御基板mの温度を検知することにより加熱制御の異常を判別していた。
【0007】又、炊飯器aの加熱制御を緻密に行うためには、室温データを知る必要があり、そのための温度センサが必要であった。制御基板mの異常温度を検知するため制御基板mに温度センサrを用いていたことは前記した通りであるところ、この温度センサrは、制御基板mに設けているため初期室温を測定するには問題ないが、保温工程中再度室温データを取り込もうとする場合には該温度センサrはかなりの温度に暖められているため正確な室温データを取り込むことができず、別個の温度センサを加熱の影響を受けない箇所に設ける必要が生じていた。
【0008】そのため、図10に示すように操作基板k上に別個の温度センサである室温センサqを設けて対応していた。この箇所に設ける理由は、制御基板mより離れているためである。
【0009】ところが、このように2つの温度センサを用いることは当然コストアップにつながり、且つ次のような問題も発生した。即ち、室温センサqは、制御基板mより離れた操作基板k上に設けられているため制御基板m上に設けられる発熱素子の温度の影響を受け難くはなっているが、室温センサqが設けられる前方空間jはほぼ密閉された空間であり、冷却ファンnの下部に設けられる吸気口pを介して外気と連通している。そのため室温センサq回りの大気は外気と交わり難く、炊飯初期での室温データとして用いるのであれば問題はないが、保温途中で再度室温データを取り込もうとした場合には、前方空間jの大気温度は炊飯時或いは保温時の温度の影響により暖められており、とても室温データといえるものではなく、正確な加熱制御に反映することができなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の目的は、温度センサを制御基板上の1つにするとともに、炊飯開始時または保温開始時の室温測定は、冷却ファンを駆動し、温度センサを吸気口から取り込む冷却風で外気温度とほぼ同じ温度にまで冷却した後に室温を測定することにより、生産コストを低減し、更に適正な加熱制御を行うことのできる誘導加熱式の炊飯器を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
【0012】請求項1に係る発明では、内鍋を収納可能にし内壁を形成する内ケース、外壁を形成する容器本体と、該容器本体に対し開閉自在な蓋部材と、電磁誘導加熱を行うための加熱手段と、該加熱手段を制御する発熱部品を含む各種電子制御素子を取り付ける基板と、前記内鍋の温度を検出する内鍋センサと、前記発熱部品を冷却するための冷却ファンとを備えてなる炊飯器において、前記発熱部品の近傍にセンサを設け、該センサにより少なくとも室温及び前記発熱部品の異常温度を測定し、その測定データを炊飯工程及び/又は保温工程の加熱制御に利用する構成。
【0013】そしてこのような構成により、1つの温度センサで室温と炊飯中の異常温度とを測定できるため安価になる。又、炊飯開始並びに保温時には基板近傍の温度は直前の状態、例えば炊飯中であったか、保温中であったか或いは待機中であったかにより大きく異なるが、発熱部品冷却用のファンを回し温度センサが室温に馴染んでから測定するため、より正確な室温を測定することができ炊飯制御及び保温制御が良好になる。更に、炊飯中の基板近傍温度の異常にも素早く対応することができ、電流ヒューズの溶断やブレーカーのOffという不具合がなくなる。
【0014】請求項2に係る発明では、前記センサは、前記冷却ファンの影響を受ける範囲内に設ける構成。そしてこのような構成により、炊飯開始並びに保温時には基板近傍の温度は直前の状態により大きく異なるが、センサを冷却風の経路上に設けることによりセンサが確実に冷却され、より正確な室温が測定され炊飯制御及び保温制御がより良好になる。
【0015】請求項3に係る発明では、炊飯開始時及び保温時は、前記センサの測定データを室温データとして加熱量の制御に利用し、炊飯工程中は異常温度データとして利用し、所定以上の温度を検知した場合には加熱をOFFする構成。そしてこのような構成により、炊飯時及び保温時の加熱量制御が良好になり、炊飯時の異常状態に適切に対応できる。
【0016】請求項4に係る発明では、炊飯開始時は、炊飯スイッチのONを検知すると前記冷却ファンによる冷却を所定時間行い、その後室温データとして利用する構成。そしてこのような構成により、例え炊飯終了後に鍋の中身を入れ替え新たに炊飯を開始したとしても温度センサが室温に馴染んでから測定することになるため、より正確な室温を測定することができ炊飯制御が良好になる。
【0017】請求項5に係る発明では、保温時に急激な温度低下又は保温温度より低い所定温度を検知した場合は、保温が終了したと判断して、前記冷却ファンをONする構成。そしてこのような構成により、例え保温時に鍋の中身を入れ替え新たに炊飯を開始したとしても温度センサが室温に馴染んでから測定することになるため、より正確な室温を測定することができ保温制御が良好になる。
【0018】請求項6に係る発明では、保温時の温度測定データを利用する場合、測定前に前記冷却ファンを所定時間回転させた後に行う構成。そしてこのような構成により、例え保温を新たに始める前の状態がどのような状態であったかにかかわらず保温を開始したとしても温度センサが室温に馴染んでから測定することになるため、より正確な室温を測定することができ保温制御が良好になる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、炊飯器に本願発明を適用した断面図を示す。炊飯器1は、図1に示すように大別して、内部に内鍋10を収納可能な容器本体2と、該容器本体2の上部開口を開閉自在な蓋部3とからなる。該蓋部3は、樹脂製で、上蓋31、下蓋32、放熱板33及び内カバー35から構成される。そして上蓋31及び下蓋32間に形成される内部空間には断熱材36が介在される。前記放熱板33の上面には、蓋ヒータ34が配置され、該放熱板33を蓋ヒータ34により加熱し、内鍋10内の飯米等を上部から加熱するとともに、放熱板33の内面に凝縮する凝縮水を蒸発させ飯米の白ボケを防止する。この蓋ヒータ34は炊飯工程並びに保温工程で使用される。
【0020】蓋部3の中央部には、調圧蓋37が設けられ、その内部には図示しない弁部材が設けられ、内鍋10の内部圧が所定以上に上昇した場合には内部の蒸気を調圧蓋37内に形成される蒸気通路38を介して蒸気口39より外部に放出する。更に、蓋部3の後方側には、既に公知のバネ材を内在したヒンジ機構3aが設けられ炊飯器1の前方側上部に設けられるロック部材3bの施錠ないし開錠作用により蓋部3を容器本体2に対して開閉自在にする。
【0021】前記容器本体2は、外壁を形成する外ケース4、該外ケース4内にあり内壁を形成する内ケース5、それら内外ケース4、5の上端部を形成する肩部材6、及び炊飯器1の底部を形成する底ケース8からなる。それらはそれぞれ別体に形成されるものを示すが、生産コストを低減するため内ケース5と肩部材6とを一体なものとして形成することもできる。
【0022】前記外ケース4は、ステンレス等の金属製で、上下開口の円筒状からなり、炊飯器1の胴部を形成している。該外ケース4の上下端部は、内方に段を設ける形態、即ち、水平部4a及び垂直部4bからなる形態で凹んでいる。そして、該外ケース4の上端部においては、水平部4aを肩部材6の下端部に当接するとともに、垂直部4bを肩部材6の下端側壁部に位置させ、一方外ケース4の下端部においては、水平部4aを底ケース8の上端部に当接するとともに、垂直部4bを底ケース8の上端側壁部に位置させ、図示しないビスで3部材4、6、8は一体的に連結される。
【0023】前記肩部材6は、樹脂製で容器本体2の上端部を形成するとともに、その後方側内部及び外周側部には、ヒンジ機構3a及び取手7がそれぞれ設けられる。該取手7は、炊飯器1を持ち運びする際には、最上部まで90度回動され、その位置で取手7を持って持ち運びすることになる。持ち運び後は再度後方側に90度回動し、図で示す位置に収納する。
【0024】容器本体2の内部を形成する内ケース5は内鍋10とほぼ同形状のW字状で、その外周上には、リング状の保温ヒータ9がアルミシートで張り付けられ、内部に収納される内鍋10を側部より保温する。そしてこれら外ケース4及び内ケース5は、肩部材6に対して図示しない係止片及び係止溝を用いた無理嵌め手段、及び図示しないビスによって強固に固定される。
【0025】炊飯器1の底部を形成する底ケース8は、内ケース5同様、樹脂製で図示しないビスにより内ケース5等に取り付けられる。底ケース8は、炊飯器1の底部外殻を構成し、その前方には吸気口8aがその後方には排気口8bが設けられるとともにその底面には複数個の脚部8cが配設される。
【0026】符号10は、内ケース5内に収納される内鍋であり、内部に誘起される渦電流が大となる高磁性材料からなる鉄製、或いは磁性ステンレス等から形成するか、或いは、その全体を軽量で且つ表皮抵抗の小さいアルミ製を用い、ワークコイルの磁束が当たる底部にのみ表皮抵抗の大きい磁性ステンレスを圧着したり鉄を溶着して形成したものを用いることができる。
【0027】その全体は、内ケース5と同様の断面W字状を呈してなり、該内鍋10を内ケース5内に収納すると内鍋10の中央底面が、内ケース5の底部中央に形成される貫通口5aを介して突出する内鍋センサ11の頂部を押圧する。すると該内鍋センサ11は押し下げられ、炊飯器1の加熱制御を可能にする。即ち、内鍋10を内ケース5内に収納しなければ、加熱制御が行われないように内鍋10と内鍋センサ11とで炊飯器1の安全装置の機能を果たす。内鍋センサ11は、公知のもので内鍋10のセット状態を検知するリードスイッチ及び内鍋10の温度を検知するサーミスタからなり、該サーミスタにより内鍋10の温度を検知し、炊飯制御及び保温制御を行う。なお、この内鍋センサ11は、内鍋10の下部中央位置ではなく例えば内鍋10の側部位置等にあっても良い。
【0028】前記内ケース5の下面底部及び側部には、それぞれワークコイルである底部コイル12及びコーナーコイル13が配置され、これら底部コイル12及びコーナーコイル13は図示しないコイル台により固定される。底部コイル12及びコーナーコイル13は、銅線を必要回数同心状に巻回したものを中央部と外周部に直列に接続配置したものである。なお、符号14は、コード巻き取り函を示す。
【0029】炊飯器1の前方空間15には、樹脂製の操作基板保持部材16が配置される。この操作基板保持部材16には各種スイッチボタン19及び表示部20等が取り付けられる操作基板17が操作パネル18近傍に設けられる。又、操作基板保持部材16の後方には、制御基板保持部材22が垂直方向に図示しないビスにより肩部材6に固定配置される。制御基板保持部材22には、制御基板23がビス24により取り付けられる。該制御基板23には誘導加熱に必要な各種電子制御素子27が取り付けられる。これら各種電子制御素子27には例えばIGBT(パワートランジスタ)及びダイオードブリッジ等のように発熱する素子があり、制御基板23にはこれら発熱素子の放熱を助長するためのヒートシンク26及び該ヒートシンク26を冷却するための冷却ファン25が図示しないビスによって取り付けられる。
【0030】その斜視図を図2に示す。制御基板23の下部には門状の切欠23aが設けられ、この門状の切欠23aには制御基板23がほぼ中央になるような形態でヒートシンク26及び冷却ファン25が挿入配置される。その配置はヒートシンク26が上に配置され図示しないビスで制御基板23に取り付けられ、次いでその下方に冷却ファン25が配置され図示しないビスで下方よりヒートシンク26に取り付けられる。
【0031】冷却ファン25は、四角形のファンケース25a内に垂直な軸に軸支される円形の回転翼25bが配置され、この回転翼25bが回転することにより冷却ファン25の下方に設けられる吸気口8aより空気を吸引し、その上部に配設されるヒートシンク26側に送出し、該ヒートシンク26を効率よく冷却する。
【0032】ヒートシンク26は、放熱効果の良好なアルミ材等からなり複数個のフィン26aを有し、上面には上部開口26bが、側面には側部開口26cがそれぞれ設けられ、冷却ファン25により送出される冷却風をヒートシンク26の上面及び側面方向に流す。その冷却風は制御基板23を挟んで前後方向に流れ、前方へ流れる冷却風は更に操作基板17上の素子等を冷却し、後方へ流れる冷却風は更に底部コイル12及びコーナーコイル13等を冷却し、排気口8bより排出される。そして特に発熱する素子であるIGBT27a及びダイオードブリッジ27bは、図2で示すようにヒートシンク26の上面にそれぞれ直接取り付けられ、その放熱を良好に行う。
【0033】制御基板23上には、本願発明の要部となる温度センサ28が取り付けられる。この温度センサ28は、ヒートシンク26の側部開口26c近傍に配置される。そのため図2で示すようにヒートシンク26の側部開口26cより矢印のように流出する冷却風が温度センサ28に当たり、該温度センサ28を効率的に冷却する。この温度センサ28はダイオード型サーミスタで構成される。
【0034】次にこの温度センサ28及び内鍋センサ11の信号に基づいて炊飯制御及び保温制御を行うための制御回路について図3により説明する。
【0035】図中、符号40が炊飯・保温制御用のマイコン制御ユニット(CPU)であり、該CPU40はマイクロコンピュータを中心とし、例えば内鍋10部分ないし室温の温度検知回路部、ワークコイル駆動制御回路部、発振回路部、リセット回路部、保温ヒータおよび肩ヒータ等駆動制御回路部、電源回路部、液晶およびLEDランプ等表示部、操作スイッチ部等を各々備えて構成される。
【0036】そして、先ず上記内鍋10の底部に設けられる内鍋センサ11に対応して設けられた内鍋温度検知回路48には、内鍋センサ11による内鍋温度信号が入力され、更に制御基板23上に設けられる温度センサ28による室温又は異常温度信号が温度検知回路49に入力されるようになっている。
【0037】ワークコイル駆動制御回路部は、例えばパルス幅変調回路46、同期トリガー回路53、IGBT駆動回路45、IGBT50、共振コンデンサ51によって形成される。そして、CPU40により、パルス幅変調回路46を制御することにより、例えば炊飯および保温の各工程に応じて底部コイル12及びコーナーコイル13の出力値および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、炊飯及び保温の各工程における内鍋10の目標加熱温度と加熱パターンを炊飯量を考慮して適切に可変コントロールし、均一な吸水作用と加熱ムラのない御飯の炊き上げ並びに良質な保温作用を実現するための適切な加熱出力制御が行われるようになっている。
【0038】なお、符号DはIGBT50のフライホイールダイオード、符号55は、家庭用AC電源57との間に挿入されたワークコイル駆動用のダイオードブリッジを内蔵した電源側整流回路、52はその平滑回路である。
【0039】一方、符号9は上述の保温ヒータ、34は蓋ヒータであり、保温ヒータ9は保温ヒータ駆動回路56により、蓋ヒータ34は蓋ヒータ駆動回路54により、それぞれ所望の出力とデューティー比でON,OFF駆動されるようになっている。さらに、符号20は液晶、LED等の表示部、43はブザー等の報知部、19は炊飯スイッチ、保温スイッチ、タイマースイッチ、取消スイッチ等の各種操作スイッチ部、47はクロック基準制御信号形成用の発振回路、44はリセット回路である。
【0040】次に上述のCPU40を使用してなされる本願発明の炊飯器の炊飯及び保温制御の内容について、図4のタイムチャート及び図5〜9のフローチャートを参照して説明する。
【0041】先ず図4のタイムチャートに従って炊飯工程及び保温工程の概略について説明すると、炊飯工程では、底部コイル12及びコーナーコイル13の出力を所定値に上げることにより、まずお米に水を吸水させるための吸水工程があり、お米に充分な吸水が行われると、出力を急激に上げ、お米を一気に炊き上げる昇温工程があり、この昇温工程での単位時間当たりの昇温温度に基づいて内鍋10内のご飯量である合数が判定され、そのご飯量の合数に基づいて以後の昇温工程の昇温時間を決定する。そして決定された昇温時間に基づく昇温工程が実行されご飯を炊き上げる。その後、むらし工程で炊き上がったご飯を充分むらし、ご飯を食べれる状態にして炊飯工程を終了する。
【0042】この場合炊飯工程が開始されるとワークコイルからの加熱が行われない状態で1分間冷却ファン25を駆動しその冷却風で温度センサ28を充分冷却し、温度センサ28を大気温度にし1分間経過後に初期室温度としてその時の温度を測定し、そのデータをCPU40に記憶するとともに以後の昇温工程に呼び出して利用することになる。
【0043】又、吸水工程と昇温工程とで温度センサ28による測定が行われ、異常温度になっていないかを調べ、異常温度になっていたら加熱制御を停止して安全を図ることになる。その理由は、冷却ファン25が故障で停止したり、炊飯器1が毛足の長い絨毯の上で炊飯が行われ、吸気口8aが絨毯により塞がれ充分な冷却風が供給されなかったり、或いは異常に室温が高い部屋で炊飯が行われたりすると炊飯器1が危険な状態になるためそのような危険を回避するためである。
【0044】保温工程でも温度センサ28を用いて室温を検知し、その室温データに基づいて保温制御が行われる。保温工程は、炊飯工程に続いて行われる場合、及び保温スイッチが押されて行われる場合がある。まず、炊飯工程に続いて行われる場合は、保温工程に入ったとしても炊飯工程直後であり温度センサ28近傍は温度が高く例え冷却ファン25を駆動して冷却したとしても温度センサ28の温度はなかなか大気温度にまで下がらないため、この場合には炊飯工程開始時に読み込んでいた室温データをそのまま使うことになる。
【0045】その後3時間が経過して更に保温工程を続ける場合には、温度センサ28によりその時点での温度を検知し、その温度を室温として以後の保温制御を続行することになる。そして以後の保温制御において定期的に温度センサ28による測定が行われ、保温温度が所定以下に低下した場合には、内鍋10の状態を改めて検出し、新たに炊飯が行われると判断した場合には冷却ファン25を駆動し温度センサ28を冷却して待機することになる。
【0046】次いで、保温スイッチが押され保温工程が行われる場合には、温度センサ28近傍の温度が室温以上の場合もあり得るので1分間冷却ファンを駆動して温度センサ28を冷却し、冷却した後で室温を測定しその後の保温制御に使うことになる。
【0047】続いて図5〜9のフローチャートを参照して炊飯工程及び保温工程で温度センサ28がどのように使われるかについて説明する。
【0048】炊飯スイッチが押されると、炊飯直前がどのような状態、例えば前回の炊飯或いは保温直後の状態もあり得るためステップS1で1分間タイマを作動させ、ステップS2で冷却ファン25を駆動する。この冷却ファン25の駆動は1分間行われる。その判断はステップS3で行われ、冷却が1分未満であればステップS2に戻り冷却ファン25の駆動を続行する。
【0049】冷却が1分間継続されると温度センサ28は冷却され、大気温度になるのでステップS4で温度センサ28により室温を測定し、その温度データを初期室温としてCPU40に記憶する。その後ステップS5で15分間タイマを作動させ、ステップS6に進み吸水工程を開始する。
【0050】吸水工程は15分間行われ、その判断はステップS7で行われる。そこで15分経過するとステップS11に進み炊き上げ工程でもある昇温工程を行うことになるが、15分未満であればステップS8に進み異常温度検知が行われる。その異常温度検知は、温度センサ28で行われ、その時の温度が70℃以下であるかで判断される。そしてその時の温度が70℃以下であればステップS6に戻り吸水工程が継続され、70℃より高いとステップS9に進み通電が停止され、加熱を終了するとともにステップS10で表示部20にエラー表示をし、炊飯が取り消されることになる。
【0051】ステップS7で15分経過するとステップS11で昇温工程が開始されステップS12に進む。ステップS12でその時の温度が昇温温度以下であると判断されるとステップS13に進み、異常温度検知が行われる。その異常温度検知は、温度センサ28で行われ、その時の温度が70℃以下であるかで判断され、70℃以下であればステップS11に戻り昇温工程が継続され、70℃より高いとステップS9に進み通電が停止され、加熱を終了するとともにステップS10で表示部20にエラー表示をし、炊飯が取り消されることになる。
【0052】ステップS12でその時の温度が昇温温度より高いと判断されるとステップS14に進みむらし工程が開始され、その後ご飯が炊き上がると図6で示す保温工程に移る。
【0053】図6の保温工程について説明すると、保温工程が開始されるとステップS1で3時間タイマがスタートする。3時間タイマがスタートすると本来ステップS2で温度センサ28によりその時の室温が読み込まれることになるが、しかしながらここでの保温工程は炊飯工程直後の保温であるため、温度センサ28近傍は温度が高い状態にあり少しぐらい冷却ファンで冷却したとしても短時間で温度が下がらないため、炊飯工程のステップS4で読み込んでおいた初期室温データを使い、その初期室温が12℃以下か否かを判断する。
【0054】ステップS2での初期室温が12℃以下の場合には、ステップS3において保温ヒータ9を全出力の6/16のデューティー比による加熱となるように制御し、ステップS4において蓋ヒータ34を全出力の8/16のデューティー比による加熱となるように制御する。
【0055】ステップS2での初期室温が12℃より高い場合には、ステップS5に進み初期室温が25℃以下か否かを判断する。ステップS5での初期室温が25℃以下の場合には、ステップS6において保温ヒータ9を全出力の5/16のデューティー比による加熱となるように制御し、ステップS7において蓋ヒータ34を全出力の6/16のデューティー比による加熱となるように制御する。
【0056】ステップS5での初期室温が25℃より高い場合には、ステップS8に進み保温ヒータ9を全出力の4/16のデューティー比による加熱となるように制御し、ステップS9において蓋ヒータ34を全出力の4/16のデューティー比による加熱となるように制御することになる。
【0057】保温制御は、初期室温に応じて設定されているいずれかの出力制御が行われることになり、それとともに工程中において所定時間毎に内鍋センサ11による温度測定が行われ、所定の保温温度以下かが検知される。そこでの温度が保温温度以下であるとステップS11で底部コイル12及び/又はコーナーコイル13を全出力の1/16のデューティー比による加熱となるように制御し、そこでの温度が保温温度より高いとステップS12で底部コイル12及びコーナーコイル13をOFFすることになる。その後ステップS13で3時間が経過したかどうかが判断され、未だ経過していないと判断されるとステップS2に戻り改めて初期室温に応じた保温制御が継続される。
【0058】ステップS13で3時間が経過したと判断されると図7に示す継続する保温制御が実行される。そのフローを図7により説明する。図6のステップS13で3時間が経過したと判断されると、図7に移り、ステップS1で温度センサ28により室温が測定され、ステップS2に進みその室温データに基づいて以後の保温制御が行われる。
【0059】ステップS2で測定温度が12℃以下と判断されると、ステップS3において保温ヒータ9を全出力の6/16のデューティー比による加熱となるように制御し、ステップS4において蓋ヒータ34を全出力の8/16のデューティー比による加熱となるように制御する。
【0060】ステップS2で測定温度が12℃より高いと判断されると、ステップS5に進み25℃以下かが判断される。ステップS5で測定温度が25℃以下と判断されると、ステップS6において保温ヒータ9を全出力の5/16のデューティー比による加熱となるように制御し、ステップS7において蓋ヒータ34を全出力の6/16のデューティー比による加熱となるように制御する。
【0061】ステップS5で室温が25℃より高いと判断されると、ステップS8に進み保温ヒータ9を全出力の4/16のデューティー比による加熱となるように制御し、ステップS9において蓋ヒータ34を全出力の4/16のデューティー比による加熱となるように制御することになる。
【0062】このように保温制御は、室温に応じて設定されているいずれかの出力制御が行われることになる。その後ステップS10に進み、保温工程中に内鍋10が取り出され新たに炊飯が行われるか否かの判断が行われることになり、内鍋10が取り出されたと判断された場合には、新たに炊飯が行われると想定し、冷却ファン25を駆動し温度センサ28を冷却する制御が行われることになる。
【0063】即ち、ステップS10で保温温度が所定温度より2℃以下かが判断され、2℃以下であると判断されると、ステップS12に進み内鍋10の有無が検査され、ステップS13に進む。なお、ステップS10では所定の低下温度を検知しているが、所定の低下温度に変え、所定の温度変化、即ち、単位時間当たりの温度変化を基準にすることもできる。
【0064】そして、ステップS13で内鍋10があると判断されるとステップS11に進むが、内鍋10がないと判断されるとステップS14で保温を取り消すとともに、新たに炊飯が行われると想定し、ステップS15で1分タイマをスタートし、ステップS16で冷却ファン25を駆動し温度センサ28を冷却する。その後ステップS17で1分経過したかが判断され、経過していなければステップS16に戻り冷却ファン25の駆動を継続することになるが、1分経過後はこのフローを終了して待機モードに移行する。
【0065】ステップS10で2℃より下がっていないと判断された場合には、ステップS11に進み所定の保温温度以下かが検知される。そこでの測定温度が保温温度以下であるとステップS18で底部コイル12及び/又はコーナーコイル13を全出力の1/16のデューティー比による加熱となるように制御し、そこでの測定温度が保温温度より高いとステップS19で底部コイル12及びコーナーコイル13をOFFすることになる。その後はステップS1に戻り改めて室温に応じた保温制御が継続される。
【0066】図8は、保温中の保温が取り消された場合に冷却ファンを一定時間駆動するフローの例を示す。なお、このフローは、ステップS20に関する部分以外は図7のものと同じである。この例を図により説明すると、図6のステップS13で3時間が経過したと判断されると、この図8に移り、ステップS1で温度センサ28により室温が測定され、ステップS2に進みその室温データに基づいて以後の保温制御が行われる。
【0067】ステップS2で測定温度が12℃以下と判断されると、ステップS3において保温ヒータ9を全出力の6/16のデューティー比による加熱となるように制御し、ステップS4において蓋ヒータ34を全出力の8/16のデューティー比による加熱となるように制御する。
【0068】ステップS2で測定温度が12℃より高いと判断されると、ステップS5に進み25℃以下かが判断される。ステップS5で測定温度が25℃以下と判断されると、ステップS6において保温ヒータ9を全出力の5/16のデューティー比による加熱となるように制御し、ステップS7において蓋ヒータ34を全出力の6/16のデューティー比による加熱となるように制御する。
【0069】ステップS5で室温が25℃より高いと判断されると、ステップS8に進み保温ヒータ9を全出力の4/16のデューティー比による加熱となるように制御し、ステップS9において蓋ヒータ34を全出力の4/16のデューティー比による加熱となるように制御することになる。
【0070】このように保温制御は、室温に応じて設定されているいずれかの出力制御が行われることになる。その後ステップS10に進み、保温工程中に内鍋10が取り出され新たに炊飯が行われるか否かの判断が行われることになり、内鍋10が取り出されたと判断された場合には、新たに炊飯が行われると想定し、冷却ファン25を駆動し温度センサ28を冷却する制御が行われることになる。
【0071】即ち、ステップS10で保温温度が所定温度より2℃以下かが判断され、2℃以下であると判断されると、ステップS12に進み内鍋10の有無が検査され、ステップS13に進む。なお、ステップS10では所定の低下温度を検知しているが、所定の低下温度に変え、所定の温度変化、即ち、単位時間当たりの温度変化を基準にすることもできる。
【0072】そして、ステップS13で内鍋10があると判断された場合にはステップS11に進むが、内鍋10がないと判断された場合にはステップS14で保温を取り消すとともに、新たに炊飯が行われると想定し、ステップS15で1分タイマをスタートし、ステップS16で冷却ファン25を駆動し温度センサ28を冷却する。その後ステップS17で1分経過したかが判断され、経過していなければステップS16に戻り冷却ファン25の駆動を継続することになるが、1分経過後はこのフローを終了して待機モードに移行する。
【0073】ステップS10で2℃より下がっていないと判断された場合には、ステップS11に進み所定の保温温度以下かが検知される。そこでの測定温度が保温温度以下であるとステップS18で底部コイル12及び/又はコーナーコイル13を全出力の1/16のデューティー比による加熱となるように制御し、そこでの測定温度が保温温度より高いとステップS19で底部コイル12及びコーナーコイル13をOFFすることになる。その後はステップS1に戻り保温制御が継続されることになるが、この継続途中においてステップS20で保温が取り消されたかが判断される。
【0074】そして保温がステップS20で取り消されると、ステップS14に戻り、保温が取り消されるとともに、ステップS15で1分タイマをスタートし、ステップS16で冷却ファン25を駆動し温度センサ28を冷却する。その後ステップS17で1分経過したかが判断され、経過していなければステップS16に戻り冷却ファン25の駆動を継続するが、1分経過後はこのフローを終了して待機モードに移行することになる。
【0075】次に、保温工程が保温スイッチを押され、押された時点から開始される場合のフローを図9に示す。保温スイッチが押されると保温工程が開始される。保温工程が開始されると、まずはステップS1で1分タイマがスタートされ、ステップS2で冷却ファン25を駆動し温度センサ28を冷却する。その後ステップS3で1分経過したかが判断され、経過していなければステップS2に戻り冷却ファン25の駆動を継続するが、1分経過後はステップS4に進み温度センサ28により室温が測定される。室温が測定されるとステップS5に進みその室温データに基づいて以後の保温制御が行われる。
【0076】ステップS5で室温が12℃以下と判断されると、ステップS6において保温ヒータ9を全出力の6/16のデューティー比による加熱となるように制御し、ステップS7において蓋ヒータ34を全出力の8/16のデューティー比による加熱となるように制御する。
【0077】ステップS5で室温が12℃より高いと判断されると、ステップS8に進み25℃以下かが判断される。ステップS8で室温が25℃以下と判断されると、ステップS9において保温ヒータ9を全出力の5/16のデューティー比による加熱となるように制御し、ステップS10において蓋ヒータ34を全出力の6/16のデューティー比による加熱となるように制御する。
【0078】ステップS8で室温が25℃より高いと判断されると、ステップS11に進み保温ヒータ9を全出力の4/16のデューティー比による加熱となるように制御し、ステップS12において蓋ヒータ34を全出力の4/16のデューティー比による加熱となるように制御することになる。
【0079】このように保温制御は、室温に応じて設定されているいずれかの出力制御が行われることになる。その後ステップS13で保温温度が所定温度以下であると判断されるとステップS14で底部コイル12及び/又はコーナーコイル13を全出力の1/16のデューティー比による加熱となるように制御し、そこでの温度が保温温度より高いと判断されるとステップS15で底部コイル12及びコーナーコイル13をOFFすることになる。更にその後はステップS4に戻り保温制御が継続されることになる。
【0080】本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能である。
【0081】
【発明の効果】請求項1に係る発明では、基板上の発熱部品の近傍にセンサを設け、センサにより室温及び発熱部品の異常温度を測定し、その測定データを炊飯工程及び/又は保温工程の加熱制御に利用することにより、1つの温度センサで室温と炊飯中の異常温度とを測定できるため、部品点数を低減できその分生産コストを低減することができる。又、炊飯開始時並びに保温時には基板近傍の温度は直前の状態により大きく異なるが、発熱部品冷却用のファンを回し温度センサが室温に馴染んでから測定するため、より正確な室温を測定することができ炊飯制御及び保温制御を良好に行うことができる。更に、炊飯中の異常温度を素早く検出することができるため安全性が大いに向上するとともに、電流ヒューズの溶断やブレーカーのOFFといった不具合を防止することができる。
【0082】請求項2に係る発明では、センサを冷却ファンの影響を受ける範囲内、即ち冷却風経路内に設けることにより、炊飯開始並びに保温時の基板近傍の温度が例え大きく異なっていても、センサは確実に冷却されるため、より正確な室温により炊飯制御及び保温制御をより正確に行うことができる。
【0083】請求項3に係る発明では、炊飯開始時及び保温時は、センサの測定データを室温データとして加熱量の制御に利用し、炊飯工程中は異常温度データとして利用し、所定以上の温度を検知した場合には加熱をOFFすることにより、炊飯時及び保温時の加熱量制御を適切に行うことができるとともに、炊飯時の異常状態を検知することができるため安全性をより向上することができる。
【0084】請求項4に係る発明では、炊飯開始時に、炊飯スイッチのONを検知すると冷却ファンによる冷却を所定時間行い、その後室温データとして利用することにより、例え炊飯終了後に鍋の中身を入れ替え新たに炊飯を開始したとしても温度センサが室温に馴染んでから測定することになるため、保温制御をより正確に行うことができる。
【0085】請求項5に係る発明では、保温時に急激な温度低下又は保温温度より低い所定温度を検知した場合は、保温が終了したと判断して、冷却ファンをONすることにより、例え保温時に鍋の中身を入れ替え新たに炊飯を開始したとしても温度センサが室温に馴染んでから測定することになるため、保温制御をより正確に行うことができる。
【0086】請求項6に係る発明では、保温時の温度測定データを利用する場合、測定前に冷却ファンを所定時間回転させた後に行うことにより、例え保温を新たに始める前の状態がどのような状態であったかにかかわらず保温を開始したとしても温度センサが室温に馴染んでから測定することになるため、保温制御をより正確に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000003702
【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市城東区蒲生2丁目1番9号
【出願日】 平成14年1月11日(2002.1.11)
【代理人】 【識別番号】100116159
【弁理士】
【氏名又は名称】玉城 信一 (外1名)
【公開番号】 特開2003−204874(P2003−204874A)
【公開日】 平成15年7月22日(2003.7.22)
【出願番号】 特願2002−4251(P2002−4251)