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【発明の名称】 スノコ付保存容器
【発明者】 【氏名】山崎 勝徳
【住所又は居所】新潟県三条市麻布11−10 株式会社徳栄産業内

【要約】 【課題】従来のスノコ付保存容器のスノコは、平板な板に多数の孔を開けただけのため、底面の広い肉まんなどの収納物をスノコに載せると、孔が塞がれてしまい、少量の水と共にスノコの上に載せた収納物を容器本体内に入れ、蓋体をして電子レンジにかけると、スノコの孔近傍の収納物の底面に水蒸気が当たらないため、収納物を均一に加熱できないと言う問題があった。

【解決手段】本発明のスノコ付保存容器は、容器本体1と、容器本体1に挿脱自在に設けられ複数の貫通孔7を有するスノコ2、容器本体1に着脱自在な蓋体3と、容器本体1に取付けた蓋体3を動かすことにより開閉する通気孔5,9と、を有する保存容器であって、スノコ2の複数の貫通孔6の近傍に設けられ、食材等収納物Xを載せる上向きの突起8を有することを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 容器本体と、容器本体内に挿脱自在に設けられ複数の貫通孔を有するスノコと、容器本体に着脱自在な蓋体と、容器本体に取り付けた蓋体を動かすことにより開閉する通気孔と、を有する保存容器であって、前記スノコの複数の貫通孔近傍に、食材等収納物を載せる突起を設けたことを特徴とするスノコ付保存容器。
【請求項2】 前記突起が、板状をした突条からなることを特徴とする請求項1記載のスノコ付保存容器。
【請求項3】 前記突起が、中間の高さで曲折されていることを特徴とする請求項1又は2記載のスノコ付保存容器。
【請求項4】 前記曲折された突起の上部が板状で、所定の方向に向いていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のスノコ付保存容器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品を入れて冷蔵庫に格納したり、電子レンジで用いる蒸し器として使用することができるスノコ付保存容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、従来のスノコ付保存容器は、容器本体21と、容器本体21内に挿入するスノコ22と、蓋体23を有し、スノコ22は、平らな板24に多数の貫通孔25を設けただけのものである。このスノコ付保存容器の容器本体21にスノコ22を挿入して少量の水を入れ、スノコ22上に食材等収納物を入れて容器本体21に蓋体23で蓋をし電子レンジにかけると、水が沸騰してスノコ22の外周と容器本体21の内壁の間及び多数の貫通孔25から水蒸気が上昇し、収納物を加熱するようになっている。しかしながら、このスノコ22上に、例えば、肉まんなど底面の広い収納物を入れて電子レンジに掛けた時、貫通孔25が収納物に閉ざされ、水蒸気の上昇を阻害し、速やかに且つ均一に加熱できないと言う問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題の解決を図ったもので、食品等の収納物を速やかに且つ満遍なく加熱できるスノコ付保存容器を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のスノコ付保存容器は、容器本体と、容器本体内に挿脱自在に設けられ複数の貫通孔を有するスノコと、容器本体に着脱自在な蓋体と、容器本体に取り付けた蓋体を動かすことにより開閉する通気孔と、を有する保存容器であって、前記複数の貫通孔近傍に、食材等収納物を載せる上向きの突起を設けたことを特徴としている。
【0005】前記突起が、板状をした突条からなる構成としたり、前記突起が、中間の高さで曲折されている構成としたり、前記曲折された突起の上部が板状で、所定の方向に向いている構成とすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面によって説明する。本発明のスノコ付保存容器は、食品等の収納物を入れて冷蔵庫等で保存したり、蒸し器として電子レンジで加熱して使用するものである。そのため、電子レンジでの使用が可能なように、ポリプロピレン等の合成樹脂から形成されている。図1の分解斜示図、図2の分解断面図に示すように、本発明のスノコ付保存容器は、容器本体1と、スノコ2と、蓋体3とからなる。容器本体1は、外周の対向する位置に突出した把持部4を有している。容器本体1の底面中央は円形に突出している。蒸し器として使用する場合、この円形に突出した部分が没しない程度の少量の液体、通常は水を入れる。注いだ少量の水は、環状を呈することになる。容器本体1の上端縁の対向する位置には、通気孔の1部としての切欠5が設けられている。
【0007】スノコ2は、容器本体1内に挿脱自在な大きさの円板を有し、その外周の対向する位置には、把持部4と蒸気が通るための貫通孔とを兼ねた切欠6が設けられている。スノコ2には、蒸気が通る孔としての長孔の貫通孔7が複数個、略平行に穿設されている。複数の貫通孔7の間には、突起として板状の突条8が設けられている。
【0008】蓋体3は、前記スノコ2を収納した容器本体1の開口を覆う着脱自在な蓋体3である。蓋体3の外周近傍には、通気孔の1部としての貫通孔9が設けられている。この貫通孔9と前記切欠5とは、蓋体3を水平方向に回動することにより連通したり遮断したりでき、切欠5と貫通孔9を連通した時に通気孔となる。図3は、貫通孔9と前記切欠5とが連通した状態を示している。蓋体3の外周に対向して突出形成された把持部10は、蓋体3を容器本体1から取外し易いように前記容器本体1の把持部4より一回り大きく形成されている。
【0009】上記構成のスノコ付保存容器の容器本体1内に少量の水を入れ、スノコ2を載せ、スノコ2の突条8の上に肉まんなど底面の広い収納物Xを載せて電子レンジにかけて加熱したとき、水が沸騰して蒸気が発生し、切欠6、貫通孔7から上昇する。このとき貫通孔7と収納物Xの間に空間ができるので貫通孔7が閉じられず、水蒸気がスノコ付保存容器内を自由に環流し収納物Xの外表面全体から加熱することになり、収納物X全体が均一に加熱される。
【0010】図4に示すように、スノコ11に設けた突条12は、板状の突条12を中間の高さのところで折り曲げたり弧状に湾曲形成することもできる。また、図5の平面図、図6の部分拡大斜視図に示すように、スノコ11’における突条12’の上部13’を所定の方向(図では反時計回り)に向けることにより水蒸気の上昇気流を任意の方向に向けることもできる。このように突条の上部13,13’の折り曲げ方向は任意であり、上部13,13’の折り曲げ方次第で水蒸気の流れを容器内で循環させたり、乱流状にしてかき混ぜたりすることにより、電子レンジにかけたスノコ付保存容器内の温度を均一にできるから、収納物Xを均一に、且つ速やかに加熱できる。
【0011】なお、突条はスノコ11’の軸心から放射状に延びる複数の突条14とすることもでき、形成方向は任意である。又、スノコ11’に形成する貫通孔15a,15b,15c,15dの形状も任意である。また、図7に示したような棒状突起16であっても良い。当然のことではあるが、貫通孔としての貫通孔7,15a,15b,15c,15d,15eや突条8,8,12,14,16の形状は任意である。また、本発明のスノコ付保存容器の素材は、上記実施例では合成樹脂製としたが、電子レンジで使用可能な素材であれば、これに限定されない。
【0012】
【発明の効果】本願発明に係るスノコ付保存容器は、スノコに突起或は突条が設けられているので、容器本体内に少量の水と共にスノコの突起或は突条の上に収納物を載せ、蓋体をして電子レンジにかけると、加熱された水が水蒸気となり貫通孔を通して上昇する。貫通孔が収納物により閉ざされていないので、上昇した水蒸気は、貫通孔と収納物の間の間隙内を回遊してスノコ付保存容器内を循環でき、収納物の外表面全体から加熱できる。従って、収納物を万遍なく均一に加熱できる。
【0013】前記突起或は突条の板状の上方部が曲折され、曲折方向が任意の方向に形成できるので、スノコ付保存容器内において水蒸気の流れを循環させたり、乱流状にしてかき混ぜたりすることによって、スノコ付保存容器内の温度を均一にでき、収納物全体を均一に、かつ速やかに加熱することができる。
【出願人】 【識別番号】300093560
【氏名又は名称】株式会社 徳栄産業
【住所又は居所】新潟県三条市麻布11番10号
【出願日】 平成14年1月15日(2002.1.15)
【代理人】 【識別番号】100099863
【弁理士】
【氏名又は名称】中倉 和彦
【公開番号】 特開2003−204873(P2003−204873A)
【公開日】 平成15年7月22日(2003.7.22)
【出願番号】 特願2002−6029(P2002−6029)