| 【発明の名称】 |
炊飯ジャーの放熱板セット取付け構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】坂口 洋一 【住所又は居所】大阪市北区天満1丁目20番5号 象印マホービン株式会社内
【氏名】右田 隆三 【住所又は居所】大阪市北区天満1丁目20番5号 象印マホービン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】蓋セットの内面に放熱板セットを着脱自在に取付ける場合の取付け構造において、蓋セット側の前部中央部分に配置される補強板等の制限を受けることがなく、また、放熱板セットの手入れ性の向上を図ることである。
【解決手段】蓋セット5側に蓋前部の左右2箇所に前部係合部23、23と、蓋後部に後部係合部20とを設け、上記の前部係合部23を係合方向に付勢された可動係合部材27により形成するとともに、上記の後部係合部20を係合凹部20’により形成し、これらの前部及び後部の各係合部23、20に対応した固定係合爪15、18を放熱板セット6の外周部に設けた構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蓋セットの内面に複数箇所の係合部を設け、それらの係合部に放熱板セットの外周部を着脱自在に係合するようにした炊飯ジャーの放熱板セット取付け構造において、上記蓋セット側の係合部を蓋前部の左右2箇所に設けた前部係合部と、蓋後部に設けた後部係合部とにより構成し、上記の前部係合部を係合方向に付勢された可動係合部材により形成し、これらの前部及び後部の各係合部に対応した固定係合爪を上記放熱板セットの外周部に設けたことを特徴とする炊飯ジャーの放熱板セット取付け構造。 【請求項2】 上記の前部係合部を、機構部凹所とその機構部凹所に収納された付勢ばねとそのばねに付勢された上記の可動係合部材とにより構成したことを特徴とする請求項1に記載の炊飯ジャーの放熱板セット取付け構造。 【請求項3】 上記蓋セットの可動係合部材を上記機構部凹所の内部に設けたヒンジに揺動自在に取付けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の炊飯ジャーの放熱板セット取付け構造。 【請求項4】 上記放熱板セットの固定係合爪と一体に把持部を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の炊飯ジャーの放熱板セット取付け構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、炊飯ジャーの放熱板セット取付け構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】炊飯ジャーの蓋セットの内部には結露防止等の目的で蓋ヒーターが設けられ、さらにその熱を均等に放散させるための放熱板セットが蓋セットの内面に装着される。この放熱板セットは、炊飯に伴って発生するデンプン質の汚れが付着するため、これを除去するために洗浄する必要がある。このため、放熱板セットは蓋セットに対して着脱自在に取付けられる。 【0003】この取付け構造として、従来から放熱板セットの前部と後部の2箇所に固定係合爪を設け、その後部の固定係合爪を蓋セット後部の係合凹部に係合させるとともに、前部の固定係合爪を蓋セット前部の可動係合部材に係合させるようにしていた(例えば、特許第2903022号公報参照)。 【0004】また、放熱板セットの前部中間部分の1箇所に固定係合爪を設けるとともに、後部の左右2箇所に弾性部材を組み込んだ可動係合部材を設けた製品も知られている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の放熱板セット、すなわち、その前部と後部の各1箇所に固定係合爪を設けた取付け構造の場合は、圧力式炊飯ジャーにおいては、蓋セットのフック近辺に補強金具が配置される構造が採用されるため、この部分に放熱板セットの前部固定係合爪を弾性的に係合する構造を設けることは、スペースが不足して設けることができないか、できたとしても、非常に無理な設計となる不具合があった。 【0006】また、後者の放熱板セット、すなわち、その後部の左右2箇所に弾性部材を組み込んだ可動係合部材を設けた場合は、放熱板セットを洗浄する際に、組み込んだ部品が外れたり破損したりする等の可能性があり、手入れ性に問題があった。 【0007】そこで、この発明は圧力式炊飯ジャーの場合にも不具合なく適用でき、また、放熱板セットの手入れ性の良好な取付け構造を提供することを課題とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、この発明は、蓋セットの内面に複数箇所の係合部を設け、それらの係合部に放熱板セットの外周部を着脱自在に係合するようにした炊飯ジャーの放熱板セット取付け構造において、上記蓋セット側の係合部を蓋前部の左右2箇所に設けた前部係合部と、蓋後部に設けた後部係合部とにより構成し、上記の前部係合部を係合方向に付勢された可動係合部材により形成し、これらの前部及び後部の各係合部に対応した固定係合爪を上記放熱板セットの外周部に設けた構成を採用した。 【0009】上記の構成によると、放熱板セットの前部においては、その中央部の両側に前部係合部が設けられるために、それらの中間部に対向して蓋セット側に配置される補強金具その他の部材によるスペース的な影響を受けることがない。また、付勢ばねと可動係合部材を含む前部係合部は蓋セット側に設けられ、これに対応した放熱板セット側の係合部は全て固定係合爪であるので、放熱板セットの手入れを容易に行なうことができる。 【0010】その他、上記蓋セットの可動係合部材を上記機構部凹所の内部に設けたヒンジに揺動自在に取付けた構成や、上記固定係合爪と一体に把持部を設けた構成を採用することができる。 【0011】 【発明の実施形態】以下、添付図面に基づいてこの発明の実施形態を説明する。図1に示すように、実施形態の炊飯ジャーは、ジャー本体1と、これに対しヒンジ軸2により開閉自在に取付けられた蓋3とからなる。ジャー本体1の内部に鍋4が収納される。蓋3は、蓋セット5とその下部に着脱自在に取付けられた放熱板セット6とからなる。蓋セット5の下面に蓋下板7が設けられ、さらにその蓋下板7の下部にヒーター取付け板8が設けられる。そのヒーター取付け板8の上面に蓋ヒーター9が装着される。 【0012】放熱板セット6は、図2及び図3(a)に示すように、放熱板リング11と、これに取付けられた放熱板12及び放熱板リング11の内周面において放熱板12との間で挟着された蓋パッキン13とからなる。その放熱板リング11の前部の左右、すなわち、放熱板リング11の中心部O(図2参照)から前方に見て左右約45度の位置に前部固定係合爪15を設け、さらにこれと同じ位置に下向きに突き出した把持部16を設けている。また、放熱板リング11の後部、すなわちヒンジ軸2側の外周縁に角形に突き出した後部固定係合爪18を設けている。この後部固定係合爪18は左右の両端部において直角の角部19、19を有する。 【0013】前記の蓋下板7の下面には、放熱板セット6の嵌合凹部21が設けられ、その嵌合凹部21の前部の左右両側に前部固定係合爪15に対応して外方に突き出した突き出し凹部22が設けられる。 【0014】上記の突き出し凹部22の先端部に一段深い機構部収納凹部24が設けられ、その機構部収納凹部24内に前部係合部23が設けられる。この前部係合部23は、機構部収納凹部24内の内側壁25に沿って設けた軸26により揺動自在に係合支持された可動係合部材27、及びその可動係合部材27と機構部収納凹部24の対向内側壁28との間に介在された付勢ばね29とにより構成される。可動係合部材27の下端部は突き出し凹部22より下方へ突き出し、前記の前部固定係合爪15に対向し、その対向面に係止部31が設けられる。 【0015】上記の前部固定係合爪15と係止部31の係脱構造の詳細を図4(a)(b)に示す。前部固定係合爪15の先端部上面に傾斜面15aが形成され、また、係止部31の上下両面にも傾斜面31a、31bが形成される。 【0016】一方、前記嵌合凹部21の外周部の後部(ヒンジ軸2側)には、左右一対の突起による後部係合部20、20が設けられ、各後部係合部20の内側に係合凹部20’が形成される(図2(b)参照)。後部係合部20とその内側に形成される係合凹部20’は、放熱板セット6側の後部固定係合爪18が中心線C上又はその近辺に形成される場合は、それに対応して1箇所だけに設けられる。 【0017】実施形態の構成は以上のようなものであり、次にその作用について説明する。図1は、蓋セット5の内面に放熱板セット6を取付け、蓋3を閉止した状態を示している。この状態において、前部固定係合爪15は前部係合部23の可動係合部材27に係合され(図3(a)参照)、後部固定係合爪18の各角部19、19は後部係合部20、20の各係合凹部20’、20’に係合される。また、蓋パッキン13は鍋4の開口部に密着される。 【0018】上記の蓋3を開放したのち洗浄等のために放熱板セット6を取り外す際は、放熱板セット6の前部左右に突き出した把持部16を摘んで蓋セット5から離脱する方向に力を加えると、図4(a)に示すように、前部固定係合爪15の傾斜面15aが付勢ばね29の付勢力に対抗して係止部31の傾斜面31aに外向きの力を与えるため係合が外れる。後部固定係合爪18の各角部19は係合凹部20’から簡単に外れる。 【0019】逆に、洗浄その他の手入れを終えたのち、放熱板セット6を蓋セット5に組み付けるときは、上記と反対の手順によるが、前部固定係合爪15は、図4(b)に示すように、その傾斜面15aが係止部31の傾斜面31bに当たって可動係合部材27を押し戻しながら、元の係合状態に戻って係合される。 【0020】なお、上記の蓋セット5において、その蓋下板7の嵌合凹部21の後部内周面には、図1に示すように、内周面から内方に突き出し横U字形にわん曲した弾性ある押さえ片32が設けられる。この押さえ片32の上面に放熱板セット6の放熱板リング11が嵌入され、押さえ片32がその弾性により放熱板セット5を上向きに付勢する。その付勢力により放熱板セット6をヒーター取付け板8の下面に押し当て、両者を密着させ、熱伝達効率を向上させるようにしている。 【0021】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、蓋セットに対する放熱板セットの蓋前部における係合部は左右の二箇所に分かれて設けられるので、その中間部に対向して蓋セット側に設ける補強金具等によるスペース的な制限を受けることがなく、設計の自由度が高くなる効果がある。また、付勢力を付与された可動係合部材を蓋セット側に設け、放熱板セット側の係合爪はいずれも固定爪であるので、放熱板セットの手入れ性が向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002473 【氏名又は名称】象印マホービン株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号
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| 【出願日】 |
平成14年1月16日(2002.1.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074206 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−204869(P2003−204869A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月22日(2003.7.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−7299(P2002−7299) |
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