| 【発明の名称】 |
つま切り器 |
| 【発明者】 |
【氏名】長島 三男
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| 【要約】 |
【課題】ラックギヤとピニオンギヤによって被切削物の自動送りをさせる場合に、前記ピニオンギヤに対する強い押付力を与えることができるつま切り器を提供する。
【解決手段】長手方向にラックギヤが配設され、一端側に壁体が立設されてなる台盤と、その台盤上を摺動する基盤部分11の一端側にギヤボックスが立設され、前記ラックギヤと噛合又は噛合解除することができるピニオンギヤ29を有するスライドユニット10を備えたつま切り器において、平面形状略L字形をなす切替レバー30を設け、その最も短い腕部分を、回動可能なように、スライドユニットの基盤部分に装着する。そして、前記切替レバーと前記スライドユニットの脚体部分との間にトーションバネ40を介装し、そのトーションバネの力に抗し回動させる時に、前記ピニオンギヤ近傍の縦軸部分は、切替レバーの中間の腕部分に形成した鉤形係合部箇所を介して、強い力で押さえられるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 長手方向にラックギヤが配設され、一端側にセンターパイプ及び刃体類を取付けた壁体が立設されてなる台盤と、その台盤上を摺動する基盤部分の一端側にギヤボックスの脚体部分が立設され、前記ラックギヤと噛合又は噛合解除することができるピニオンギヤを有するスライドユニットを備えたつま切り器において、平面形状略L字形をなす切替レバーを設け、その切替レバーの最も短い腕部分を、該切替レバーが前記スライドユニットの脚体部分の三方を囲む水平面内で回動可能なように、スライドユニットの基盤部分に装着し、前記切替レバーと前記スライドユニットの脚体部分との間にトーションバネを介装し、そのトーションバネの力に抗し切替レバーの最も長い腕部分を押して回動させるときに、前記ピニオンギヤ近傍の縦軸部分は、切替レバーの中間の腕部分に形成した鉤形係合部箇所を介して、梃の原理による強い力で押さえられるようにしたことを特徴とするつま切り器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、刺身のつまを作ったり、かつら剥きやリボン切りを行うつま切り器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】長手方向にラックギヤを設けた台盤の一端側に、センターパイプと、平刃と、くし刃を着脱可能に取付けた壁体を立設し、該台盤の他端側に、ハンドルによって回転可能としたホルダーを持つスライドユニットを設けて、前記センターパイプと前記ホルダーとで挟持した被切削物(例えば大根)を回転させてその端面を前記刃体で切削するとともに、前記ハンドルの回転軸に設けたウオームと噛み合うウオームホイールの縦軸先端に前記ラックギヤと噛合することができるピニオンギヤを取り付けて、そのピニオンギヤを前記ラックギヤと噛合させ(これによって被切削物の自動送りがなされる)又はその噛合の解除(これによって被切削物の手動送りがなされる)を適宜可能としたつま切り器が従来公知である。 【0003】例えば特開2000−189331号公報に記載の例では、ハンドルの回転軸に回転可能に設けた筐体に前記ウオームホイールの縦軸を回転自在に支持し、その筐体を避ける屈曲部を形成した操作杆を縦方向に配設して、該操作杆頭部のノブを手で押し下げることによって、その上下方向の変位を水平案内板の横方向の変位に変換し、これによって前記縦軸下端に設けたピニオンギヤを手前に引きつけてラックギヤと噛合させたり、又は該ピニオンギヤを後方に押し出してラックギヤとの噛合を解除させたりするようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この種のつま切り器において、被切削物の切削抵抗や自動送り時の抵抗等でラックギヤと噛み合うピニオンギヤの噛合負荷が増したときに、ピニオンギヤを正しい噛合位置にとどめさすためには、ピニオンギヤをラックギヤに可成りの力で押し付け続ける必要がある。本発明が解決しようとする課題は、つま切り器に要求される小形・軽量性を損なわずに、前記ピニオンギヤを逃がさないように強い押付力で押さえることができるつま切り器を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、長手方向にラックギヤが配設され、一端側にセンターパイプ及び刃体類を取付けた壁体が立設されてなる台盤と、その台盤上を摺動する基盤部分の一端側にギヤボックスの脚体部分が立設され、前記ラックギヤと噛合又は噛合解除することができるピニオンギヤを有するスライドユニットを備えたつま切り器において、平面形状略L字形をなす切替レバーを設け、その切替レバーの最も短い腕部分を、該切替レバーが前記スライドユニットの脚体部分の三方を囲む水平面内で回動可能なように、スライドユニットの基盤部分に装着し、前記切替レバーと前記スライドユニットの脚体部分との間にトーションバネを介装し、そのトーションバネの力に抗し切替レバーの最も長い腕部分を押して回動させるときに、前記ピニオンギヤ近傍の縦軸部分は、切替レバーの中間の腕部分に形成した鉤形係合部箇所を介して、梃の原理による強い力で押さえられるようにしたものである。 【0006】 【発明の実施の形態】図1において、1は平面形状が長方形をなす台盤、2は台盤1の左側に配設された壁体であり、壁体2にはセンターパイプ3、くし刃4および平刃5が取付いている。くし刃4および平刃5によって切削されたものは隙間6から後方に排出される。台盤1の長手方向にはラックギヤ7が設けられ、台盤1の背面には湾曲当接面と垂直当接面とからなる突部9aを細長可撓片の一端に形成したストッパー9が取付けられ、ストッパー9の突部9aは台盤1の端部に穿設した貫通孔8から突出している。前記した壁体2と対向して配設されたスライドユニット10は、基盤部分11と、その基盤部分11の一端側に立設された断面矩形状の脚体部分12と、その脚体部分12の上部に設けられたギヤボックスを構成する対をなすボックス部分13,14とからなる。 【0007】図2において、各ボックス部分13,14には、ウオーム21を取り付けた回転軸22を支承する貫通孔20aのほか、ウオームホイル26の縦軸27上端に取り付けた円筒状部材28を支承する軸受孔20がそれぞれ形成されている。前記二つの軸受孔20aによって支承された円筒状部材28の軸芯方向はラックギヤ7の長手方向と略平行であり、ウオームホイル26はウオーム21と、縦軸27の下端に取付けたピニオンギヤ29は前記したラックギヤ7とそれぞれ噛み合うように設定される。前記した回転軸22には、センターパイプ3と対向する側に、複数本の針状体24をもったホルダー23が、他端部にハンドル25がそれぞれ取付いている。 【0008】切替レバー30回りの分解斜視図である図3において、切替レバー30は、最も長い腕部分31,中間の腕部分34および最も短い腕部分36の3つの部分で平面形状略L字形をなし、分厚い厚さを有している。最も長い腕部分31の端部の表側には押圧用突片32が形成され、背面側にはトーションバネ40の一端を係止させる突起33が形成され、中間の腕部分34の内側面には縦軸27を係合する鉤形係合部35が形成されている。図1および図2では隠れて見えなかったが、基盤部分11の上面には座19が形成されている。前記鉤形係合部35に縦軸27を係合させてから、切替レバー30の最も短い腕部分36を座19の上に置き、符号37で示す箇所に取り付けて、スライドユニット10の脚体部分12の三方をL字形の切替レバー30で囲むようにする。取付けた状態で、切替レバー30の下面が台盤1両側の案内上面1a,1aより高くして、取付箇所37を中心とし、切替レバー30を円滑に回動可能とする。尚、符号17は、ピニオンギヤ29が基盤部分11の側壁に当らなくする切欠部である。 【0009】図5に明らかとしたように、前記突起33に一端を係止したトーションバネ40は、他端41を脚体部分12の側面に当接させるように取り付ける。これにより切替レバー30は該トーションバネ40の反発力によって前記枢着箇所37を回動中心として図で反時計方向に回されるから、上端の円筒状部材28は前記軸受孔20によって支承され、ピニオンギヤ29近傍箇所は鉤形係合部35に係合されている縦軸27は外側に押される事になって、ピニオンギヤ29はラックギヤ7との噛み合いを解除することになる。図4(b)は、この状態を示す。このトーションバネ40のバネ力に抗して使用者が押圧用突片32に矢印方向の力を加えて切替レバー30を時計方向に回わした場合には、ピニオンギヤ29近傍の鉤形係合部35が係合する縦軸27部分には、梃の原理により、強い押圧力が与えられることになる。図4(a)は、この状態を示す。 【0010】もう一度、図2に戻り説明すると、スライドユニット10の基盤部分11の両側壁には、台盤1に設けたラックギヤ7を通過させる切欠部15,15を形成しているほか、基盤部分11の一方の側壁には、前記ストッパー9の突部9aを通過させる切欠部16が形成されている。スライドユニット10を台盤1に組付ける際には、切欠部15をラックギヤ7に合わせ、切欠部16をストッパー9の突部9aに合わせてスライドユニット10を滑動させてゆけば、突部9aが基盤部分11のもう一方の側壁に当接するところまで進ませることができる。その後はスライドユニット10を強く押し込み、その押込力を突部9aの湾曲当接面で押下力に変換して突部9aをひっこめさすことができるから、該側壁箇所も通過させることができる。通過後は、ストッパー9が有する自己弾発力により再び貫通孔8から突部9aが突出することになるが、今度は突部9aの垂直当接面が働いて基盤部分11を抜け出なくするから、不用意にスライドユニット10を傾けてもスライドユニット10を滑落させなくできる。本例では、基盤部分11の上面に、スライドユニット10を壁体2側に許容値一杯まで接近させたときに、壁体2の下端部に衝突して、それ以上は前進できなくさせる隆起部18が形成している。したがって、スライドユニット10が壁体2のセンターパイプ3、くし刃4、平刃5にぶつからないように防止できる。 【0011】このつま切り器の使用法を説明すると、被切削物である例えば大根を略12cm程度の長さに切断して、その大根の一方の端面の中心部分を前記センターパイプ3に突き刺し、他方の端面をホルダー23の複数本の針状体24で突き刺して保持したのち、スライドユニット10の脚体部分12の左側の面に左手の人差指をあてがい、切替レバー30の突片32の右面側に左手の親指をあてがって、両方の指でトーションバネ40の力に抗し挟圧力を加える。そうすると、切替レバー30は枢着箇所37を回動中心として時計方向に回動し、縦軸27が係合されている鉤形係合部35には、梃の原理により、強い力が与えられること、図4(a)のとおりであるから、この状態で右手でハンドル25を回わせば、くし刃4および平刃5による切削と同時に自動送りを行うことができる。ピニオンギヤ29近傍の縦軸27部分はしっかりと押さえられているのでピニオンギヤ29が逃げたりはしない。左手を放せば、図4(b)の如く、トーションバネ40の力で噛合解除の状態になり、手動送り可能とする。 【0012】 【発明の効果】本発明のつま切り器は、長手方向にラックギヤが配設され、一端側にセンターパイプ及び刃体類を取付けた壁体が立設されてなる台盤と、その台盤上を摺動する基盤部分の一端側にギヤボックスの脚体部分が立設され、前記ラックギヤと噛合又は噛合解除することができるピニオンギヤを有するスライドユニットを備えたつま切り器において、平面形状略L字形をなす切替レバーを設け、その切替レバーの最も短い腕部分を、該切替レバーが前記スライドユニットの脚体部分の三方を囲む水平面内で回動可能なように、スライドユニットの基盤部分に装着し、前記切替レバーと前記スライドユニットの脚体部分との間にトーションバネを介装し、そのトーションバネの力に抗し切替レバーの最も長い腕部分を押して回動させるときに、前記ピニオンギヤ近傍の縦軸部分は、切替レバーの中間の腕部分に形成した鉤形係合部箇所を介して、梃の原理による強い力で押さえられるようにしたから、これ迄は有効活用されなかったスライドユニットの脚体部分を巡る空間を利用して切替レバーの取付場所にしたから、該レバーの装着のためにわざわざつま切り器を大きなものにする必要はなく、したがってつま切り器に要求される小形・軽量性を阻害されるおそれは全くない。そして、家庭の主婦でも、右手でハンドルを回し、左手の人差し指と親指とでトーションバネに抗し切替レバーの最も長い腕部分の自由端側を押さえ付けさえすれば、ピニオンギヤを回転しながらラックギヤに継続して可成りの力で押し続けることができるから、ピニオンギヤが逃げたりはしないようにできる。しかも、切替レバーは厚さを厚くすることで簡単に優れた耐変形性を付与することができるから、変形によって力の伝達が正しくなされないといった不都合を生じさせない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】393027822 【氏名又は名称】株式会社千葉工業所
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| 【出願日】 |
平成13年12月25日(2001.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067046 【弁理士】 【氏名又は名称】尾股 行雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−190026(P2003−190026A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月8日(2003.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−391222(P2001−391222) |
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