| 【発明の名称】 |
電気湯沸かし器の防水構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】松田 昇 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】部品コストと組立工数を従来よりも低減した安価な構成で、かつ信頼性が高く優れた性能を発揮する電気湯沸かし器の防水構造を提供することを目的とする。
【解決手段】制御基板11と、制御基板11を双方から包括する包括部材12及び13と、包括部材12の溝部12bに設けた弾性体14とを備え、弾性体14を溝部12bで確実に保持すると同時に双方の包括部材12及び13で挟み込むため、包括部材12及び13間のシール性は確実な状態となり、さらに弾性体14と包括部材12を一体成形して部品点数を削減する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 制御基板と、前記制御基板を双方から包括する包括部材と、前記包括部材の一方に設けた溝部と、前記溝部に設けた弾性体と、前記弾性体を双方の包括部材で挟み込む構成とした電気湯沸かし器の防水構造。 【請求項2】 包括部材の少なくともどちらか一方は制御基板を保持する機能を有する請求項1記載の電気湯沸かし器の防水構造。 【請求項3】 包括部材の少なくともどちらか一方は本体の外郭部材と一体形成された請求項1記載の電気湯沸かし器の防水構造。 【請求項4】 弾性体を中空形状とした請求項1記載の電気湯沸かし器の防水構造。 【請求項5】 弾性体は液体状シール材を溝部に流し込んだ後に固形化させた請求項1記載の電気湯沸かし器の防水構造。 【請求項6】 制御基板と、前記制御基板を双方から包括する包括部材と、前記包括部材の少なくともどちらか一方に一体形成された弾性体と、前記弾性体を双方の包括部材で挟み込む構成とした電気湯沸かし器の防水構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電気湯沸かし器の防水構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の電気湯沸かし器の防水構造の一例を図6に示す。図に示すように制御基板1と、制御基板1を一方から保持する包括部材2と、制御基板1を他方から包括する包括部材3と、包括部材2のフランジ部2aにコ字形状をした弾性体4を装着し、弾性体4は包括部材2のフランジ部2aと包括部材3の端面によって挟み込まれる構成となっていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成では、弾性体4を外側(反制御基板1側)から規制する部材が存在しないため外れやすく、包括部材3で挟み込む際にも弾性体4が外側に逃げてしまう恐れがある。したがって、弾性体4の包括部材2のフランジ部2aへの装着状態によって防水性能に大きなバラツキを生じる。また、弾性体4そのものの材料硬度が防水性能に大きく依存する構成であるため、双方の包括部材2及び3のソリや変形に対応できる水準は低いものであった。さらに、弾性体4の形状が複雑であるために部品コストが高く、また組立工数も多くかかっていた。 【0004】本発明はこのような課題を解決するもので、部品コストと組立工数を従来よりも低減した安価な構成で、かつ信頼性が高く優れた性能を発揮する電気湯沸かし器の防水構造を提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、本発明の電気湯沸かし器の防水構造は、制御基板と、前記制御基板を双方から包括する包括部材と、前記包括部材の一方に設けた溝部と、前記溝部に設けた弾性体と、前記弾性体を双方の包括部材で挟み込む構成としたものである。 【0006】これにより、弾性体が溝部で確実に保持されていると同時に弾性体を双方の包括部材で挟み込んでいるため、弾性体の包括部材への装着は確実な状態となり、防水性能に大きなバラツキを生じることがなくなる。また、弾性体の形状を溝部に合わせて簡素化できるので部品コストを抑えることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、制御基板と、前記制御基板を双方から包括する包括部材と、前記包括部材の一方に設けた溝部と、前記溝部に設けた弾性体と、前記弾性体を双方の包括部材で挟み込む構成としたものである。 【0008】これによって、弾性体が溝部で確実に保持されていると同時に弾性体を双方の包括部材で挟み込んでいるため、弾性体の包括部材への装着は確実な状態となり、防水性能に大きなバラツキを生じることがなくなる。また、弾性体の形状を溝部に合わせて簡素化できるので部品コストを抑えることができる。 【0009】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、包括部材の少なくともどちらか一方は制御基板を保持する機能を有するものである。 【0010】これによって、制御基板が包括部材に確実に保持されているため、制御基板の取り付け状態を気にすることなく容易に組立作業を行うことができる。 【0011】本発明の請求項3記載の発明は、請求項1記載の構成において、包括部材の少なくともどちらか一方は本体の外郭部材と一体形成されたものである。 【0012】これによって、包括部材と本体の外郭部材を一体化することで部品点数を削減することができるため、トータルコストを低減できる。 【0013】本発明の請求項4記載の発明は、請求項1記載の構成において、弾性体を中空形状としたものである。 【0014】これによって、弾性体そのものの材料硬度に加えて中空部が弾性体の見かけの硬度を下げるのでシール性の向上に寄与するため、双方の包括部材のソリや変形に対応できる防水性能の水準を高く設定することができる。 【0015】本発明の請求項5記載の発明は、請求項1記載の構成において、弾性体は液体状シール材を溝部に流し込んだ後に固形化させたものである。 【0016】これによって、設備で液体状シール材を溝部に流し込んだ後に固形化させれば、弾性体を人手によって装着する組立作業が廃止されるため、組立工数を削減することができる。 【0017】本発明の請求項6記載の発明は、制御基板と、前記制御基板を双方から包括する包括部材と、前記包括部材の少なくともどちらか一方に一体形成された弾性体と、前記弾性体を双方の包括部材で挟み込む構成としたものである。 【0018】これによって、弾性体が包括部材に一体化されていると同時に弾性体を双方の包括部材で挟み込んでいるため、防水性能に大きなバラツキを生じることがなくなる。また、包括部材と弾性体を一体化することで部品点数を削減することができるため、トータルコストを低減できる。また、弾性体を人手によって装着する組立作業が廃止されるため、組立工数を削減することができる。 【0019】 【実施例】以下、本発明の実施例について、図1〜図5を参照しながら説明する。 【0020】(実施例1)本発明の実施例1について説明する。図1は本発明の実施例1の電気湯沸かし器の防水構造の断面図である。図に示すように11は電気湯沸かし器(図示せず)を制御する制御基板であり、制御基板11は紙エポキシなどの難燃性材料で構成している。なお、制御基板11はリレーやコンデンサなどの電子部品がハンダ付けなどの方法で固定された電源基板であってもよいし、スイッチやLCDなどの電子部品がハンダ付けなどの方法で固定された操作基板であってもよい。12は制御基板11のハンダ面側に位置する包括部材であり、その内側に制御基板11を保持するためのリブ、ボス、爪などを設けている。13は制御基板11の電子部品側に位置する包括部材であり、制御基板11を電子部品側から固定するボスなどを設けている。なお、制御基板11を固定する方法は上記以外の方法であってもよい。 【0021】包括部材12及び13は難燃性のポリプロピレン樹脂などで構成している。包括部材12の外周端面には包括部材13の端面と嵌合するように凹形状の溝部12bを設け、溝部12bにはシリコーン材を使用し金型で成形した弾性体14を装着している。弾性体14の断面形状は溝部12bの凹形状に合わせた四角形とし、弾性体14は包括部材12の溝部12bと包括部材13の端面によって挟み込む構成としている。なお、溝部12bを包括部材13の外周端面に設け、包括部材12及び13の嵌合関係を本実施例の逆にしてもよい。 【0022】弾性体14の両側面が凹形状の溝部12bで確実に固定され、同時に弾性体14を包括部材12及び13で上下から挟み込んでいるため、弾性体14の包括部材12及び13間のシール性は確実な状態となる。また、弾性体14の断面形状は四角形であるため、従来例で示したコ字形状より金型構造、成形加工のいずれも簡素化できる。また、包括部材12及び13に設けたリブ、ボス、爪などによって制御基板11は確実に固定される。 【0023】(実施例2)図2は本発明の実施例2を説明する電気湯沸かし器の防水構造の断面図である。実施例1で説明した符号と同じ符号は同じ構成要素であるので説明を省略する。異なるところは包括部材13と本体の外郭部材をポリプロピレン樹脂で一体に成形している点と、弾性体14の外形形状を溝部12bの凹形状に合わせた四角形とし内部を中空状にした点である。なお、弾性体14はシリコーン材を使用した押し出し成形品をカットした端面をジョイント成形したものである。 【0024】本実施例は制御基板11が電気湯沸かし器(図示せず)を操作する操作基板であるとき特に有効である。これは、外部からの操作が本体の外郭部材に設けた操作ボタン(図示せず)に連動して動作するスイッチや動作表示するLCDを操作基板上に設けるためである。包括部材13と本体の外郭部材を一体化することで部品点数を1点削減している。 【0025】(実施例3)図3は本発明の実施例3を説明する電気湯沸かし器の防水構造の要部断面図である。実施例1で説明した符号と同じ符号は同じ構成要素であるので説明を省略する。異なるところは弾性体14の外形形状を円形とし内部を中空状にした点である。なお、弾性体14は実施例2と同様にシリコーン材を使用した押し出し成形品をカットした端面をジョイント成形したものである。 【0026】弾性体14の外形形状が一般的な円形であるため、規格品を採用することができ金型を新規発注する必要がない。また、弾性体14のシリコーン材の硬度に加えて、弾性体14の内部に設けた中空部分が包括部材12及び13間のシール性向上に寄与する。 【0027】(実施例4)図4は本発明の実施例4を説明する電気湯沸かし器の防水構造の要部斜視図である。実施例1で説明した符号と同じ符号は同じ構成要素であるので説明を省略する。異なるところは金型成形したものではなく、液体状のシリコーン材を溝部12bに流し込んだ後に固形化させた弾性体14を使用している点である。 【0028】図に示すように自動化された設備15で液体状シリコーン材を溝部12bに流し込んだ後に固形化させる。この際、液体状のシリコーン材は常温で充分乾燥し固形化するものを選択している。これによりサービス時の部品交換を容易に実施できる。弾性体14を人手によって装着する組立作業が廃止される。 【0029】(実施例5)本発明の実施例5について説明する。図5は本発明の実施例5の電気湯沸かし器の防水構造の要部断面図である。図に示すように11は電気湯沸かし器(図示せず)を制御する制御基板であり、制御基板11は紙エポキシなどの難燃性材料で構成している。なお、制御基板11はリレーやコンデンサなどの電子部品がハンダ付けなどの方法で固定された電源基板であってもよいし、スイッチやLCDなどの電子部品がハンダ付けなどの方法で固定された操作基板であってもよい。12は制御基板11のハンダ面側に位置する包括部材であり、その内側に制御基板11を保持するためのリブ、ボス、爪などを設けている。13は制御基板11の電子部品側に位置する包括部材であり、制御基板11を電子部品側から固定するボスなどを設けている。なお、制御基板11を固定する方法は上記以外の方法であってもよい。 【0030】包括部材12及び13は難燃性のポリプロピレン樹脂などで構成している。また、包括部材12及び13の少なくとも一方と本体の外郭部材をポリプロピレン樹脂で一体に成形してもよい。包括部材12の外周端面には包括部材13の端面と嵌合するように凹形状の溝部12bを設け、溝部12bにはシリコーン材を使用し金型で成形した弾性体14をインサートして包括部材12を成形するときに一体的に形成している。包括部材12にインサート成形された弾性体14を介して包括部材13の端面に押圧する構成としている。 【0031】なお、溝部12bを包括部材13の外周端面に設けて弾性体14をインサートして包括部材13を成形するときに一体的に形成し、包括部材12及び13の嵌合関係を本実施例の逆にしてもよい。また、包括部材13の端面に弾性体14をインサート成形してもよい。また、包括部材12の外周端面に溝部12bを設けず、従来例に示すようにフランジ部のみとしてコ字形状の弾性体14をフランジ部にインサート成形で一体的に形成してもよい。 【0032】弾性体14がインサート成形により包括部材12に確実に固定され、同時に弾性体14を包括部材13を上方から押圧しているため、弾性体14の包括部材12及び13間のシール性は確実な状態となる。また、包括部材12及び13に設けたリブ、ボス、爪などによって制御基板11は確実に固定される。また、包括部材12と弾性体14を一体化することで部品点数を1点削減している。さらには、包括部材12及び13の少なくとも一方と本体の外郭部材を一体化することで部品点数を少なくとも1点さらに削減できる。また、弾性体14を人手によって装着する組立作業が廃止される。 【0033】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、弾性体が溝部で確実に保持されていると同時に弾性体を双方の包括部材で挟み込んでいるため、弾性体の包括部材への装着状態は確実なものとなり、その防水性能に大きなバラツキを生じることがなくなる。また、弾性体の形状を溝部に合わせて簡素化できるので部品コストを抑えることができる。 【0034】請求項2記載の発明によれば、制御基板が包括部材に確実に保持されているため、制御基板の取り付け状態を気にすることなく容易に組立作業を行うことができる。 【0035】請求項3記載の発明によれば、包括部材と本体の外郭部材を一体化することで部品点数を削減することができるため、トータルコストを低減できる。 【0036】請求項4記載の発明によれば、弾性体そのものの材料硬度に加えて中空部がシール性の向上に寄与するため、双方の包括部材のソリや変形に対応できる防水性能の水準を高く設定することができる。 【0037】請求項5記載の発明によれば、設備で液体状シール材を溝部に流し込んだ後に固形化させれば、弾性体を人手によって装着する組立作業が廃止されるため、組立工数を削減することができる。 【0038】請求項6記載の発明によれば、弾性体が包括部材に一体化されていると同時に弾性体を双方の包括部材で挟み込んでいるため、その防水性能に大きなバラツキを生じることがなくなる。また、包括部材と弾性体を一体化することで部品点数を削減することができるため、トータルコストを低減できる。また、弾性体を人手によって装着する組立作業が廃止されるため、組立工数を削減することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
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| 【出願日】 |
平成13年12月25日(2001.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−190014(P2003−190014A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月8日(2003.7.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−391449(P2001−391449) |
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