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【発明の名称】 電気湯沸かし器
【発明者】 【氏名】細井 弘一
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【要約】 【課題】本発明は、電気湯沸かし器のセンサー部の構成において、保持体の温度検知素子の外周部に溝を設けることで、温度検知素子への輻射熱の影響を抑制し、温度検知レベルを向上させることができる。

【解決手段】液体を収容する容器11と、容器底面の一部に設けた凸部12と、容器底面に配設された加熱手段13と、容器11の温度を検知する温度検知素子14と、温度検知素子14を中央部に保持する保持体15と、加熱手段13と温度検知素子14を制御する制御回路20を備え、保持体15は温度検知素子14の外周部に溝16を設け、温度検知素子14と共に凸部12の下部に具備されることにより、温度検知素子14への輻射熱の影響を抑制し、容器底面の凸部12温度つまり容器11内の水の温度検知性能が優れたお客様にとって使い勝手の良い電気湯沸かし器を提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液体を収容する容器と、前記容器底面の一部に設けた凸部と、前記容器底面に配設された加熱手段と、前記容器の温度を検知する温度検知素子と、前記温度検知素子を中央部に保持する保持体と、前記加熱手段と前記温度検知素子を制御する制御回路とを備え、前記保持体は前記温度検知素子の外周部に溝を設け、前記温度検知素子と共に前記凸部の下部に具備された電気湯沸かし器。
【請求項2】 凸部上に第2の凸部を形成し、保持体天面部には温度検知素子と温度検知素子のリード線を前記第2の凸部に密着させる壁を、前記温度検知素子を挟み込むよう前記温度検知素子のリード線下部に具備した請求項1記載の電気湯沸かし器。
【請求項3】 温度検知素子下部には保持体に支持された金属製の受熱板を配し、前記受熱板は容器底面の凸部に接触してなる請求項1または2記載の電気湯沸かし器。
【請求項4】 受熱板は保持体内部に形成された数ヶ所のリブで支持された請求項3記載の電気湯沸かし器。
【請求項5】 受熱板は筒状に形成され、保持体の溝より内側に配設された請求項4記載の電気湯沸かし器。
【請求項6】 溝には断熱材が配設された請求項1〜5いずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
【請求項7】 保持体に形成された溝の底部は、容器底面に配設された加熱手段天面部より上方に位置する請求項1〜6いずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
【請求項8】 保持体の底部は、容器底面に配設された加熱手段天面部より上方に位置する請求項1〜6いずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
【請求項9】 温度検知素子のリード線とリード線の接続部は、保持体内に位置しかつ前記保持体天面部近傍に位置している請求項1〜6いずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気湯沸かし器におけるセンサー部の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気湯沸かし器におけるセンサーの構成を図14、図15において説明する。1は液体を貯める容器、2は容器1底面に構成された凸部、3は容器1底面に配設された加熱手段で凸部2を囲うように構成され容器1内の液体を加熱するものである。4は凸部2の温度を検知するサーミスタ等で構成される温度検知素子、5は温度検知素子4を支持する保持体、6は温度検知素子4を構成する温度検知素子のリード線で温度検知素子4と共に耐熱性の絶縁チューブで覆われている。7は保持体5を支持し、容器1の底面の凸部2に温度検知素子4を押し当てる押さえばね、8は押さえばね7を支持する遮熱板、9は加熱手段3や温度検知素子4の制御を行う制御回路、10は制御回路9を支持するホルダー、40は容器1内の液体をくみ出すためのポンプであり、遮熱板8上に支持されている。そして、温度検知素子4を支持している保持体5は、凸部2の下に具備され、凸部2の温度を検知することで水温を検知している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の構成では、容器1内の液体(ここでは水とする)を加熱手段3で加熱した際に、温度検知素子4が凸部2の温度を検知することで現在の水の温度や沸騰を検知するのであるが、温度検知素子4に対し加熱手段3からの輻射熱の影響により実際より高い温度を検知してしまい、沸騰検知性能及びその他の温度検知性能が劣るという問題点を有していた。
【0004】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、温度検知素子への加熱手段からの輻射熱の影響を少なくすることで、温度検知性能の良化させ、誤検知のないお客様にとって使い勝手の良い電気湯沸かし器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決するために、本発明は、液体を収容する容器と、前記容器底面の一部に設けた凸部と、前記容器底面に配設された加熱手段と、前記容器の温度を検知する温度検知素子と、前記温度検知素子を中央部に保持する保持体と、前記加熱手段と前記温度検知素子を制御する制御回路とを備え、前記保持体は前記温度検知素子の外周部に溝を設け、前記温度検知素子と共に前記凸部の下部に具備することで、温度検知素子への輻射熱の影響を抑制し、温度検知レベルを向上させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、液体を収容する容器と、容器底面の一部に設けた凸部と、容器底面に配設された加熱手段と、容器の温度を検知する温度検知素子と、温度検知素子を中央部に保持する保持体と、加熱手段と温度検知素子を制御する制御回路とを備え、保持体は温度検知素子の外周部に溝を設け、温度検知素子と共に凸部の下部に具備された構成とすることで、溝により温度検知素子への輻射熱の影響を抑制し、容器底面の凸部の温度、つまり水の温度検知性能が優れたお客様にとって使い勝手の良い電気湯沸かし器を提供することができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、凸部上に第2の凸部を形成し、保持体天面部には温度検知素子と温度検知素子のリード線を第2の凸部に密着させる壁を、温度検知素子を挟み込むよう温度検知素子のリード線下部に具備した請求項1記載の電気湯沸かし器の構成とすることで、温度検知素子は第2の凸部内にあり、また保持体の溝構成により、より温度検知素子への輻射熱の影響を抑制でき、かつ温度検知素子のリード線までも容器底面の凸部に押し当てられるため、水の温度検知性能が優れたお客様にとって使い勝手の良い電気湯沸かし器を提供することができる。
【0008】請求項3に記載の発明は、温度検知素子下部には保持体に支持された金属製の受熱板を配し、受熱板は容器底面の凸部に接触してなる請求項1または2記載の電気湯沸かし器の構成とすることで、溝により温度検知素子への輻射熱の影響を抑制し、かつその上、熱伝導性の良い受熱板により温度検知素子の下面をも容器の凸部の温度に近づけられるため、水の温度検知性能が優れたお客様にとって使い勝手の良い電気湯沸かし器を提供することができる。
【0009】請求項4に記載の発明は、受熱板は保持体内部に形成された数ヶ所のリブで支持された請求項3記載の電気湯沸かし器の構成とすることで、溝により温度検知素子への輻射熱の影響を抑制し、かつその上、熱伝導性の良い受熱板により温度検知素子の下面をも容器の凸部の温度に近づけられるし、また保持体から受熱板への伝導熱をも低減できるため、水の温度検知性能が優れたお客様にとって使い勝手の良い電気湯沸かし器を提供することができる。
【0010】請求項5に記載の発明は、受熱板は筒状に形成され、保持体の溝より内側に配設された請求項4記載の電気湯沸かし器の構成とすることで、溝により温度検知素子への輻射熱の影響を抑制し、かつその上、熱伝導性の良い受熱板により温度検知素子の下面をも容器の凸部の温度に近づけられる。また、受熱板は保持体に囲われ、外部と断熱できるのでより容器の凸部の温度に近づけることができるため、水の温度検知性能が優れたお客様にとって使い勝手の良い電気湯沸かし器を提供することができる。
【0011】請求項6に記載の発明は、溝には断熱材が配設された請求項1〜5いずれか1項に記載の電気湯沸かし器の構成とすることで、溝に配設された断熱材により、より温度検知素子への輻射熱の影響を抑制できるため、水の温度検知性能が優れたお客様にとって使い勝手の良い電気湯沸かし器を提供することができる。
【0012】請求項7に記載の発明は、保持体に形成された溝の底部は、容器底面に配設された加熱手段天面部より上方に位置する請求項1〜6いずれか1項に記載の電気湯沸かし器の構成とすることで、溝により温度検知素子への輻射熱の影響を抑制できている上に、保持体の溝は凸部の内部に位置することで、より輻射熱の影響を受けないため、水の温度検知性能が優れたお客様にとって使い勝手の良い電気湯沸かし器を提供することができる。
【0013】請求項8に記載の発明は、保持体の底部は、容器底面に配設された加熱手段天面部より上方に位置する請求項1〜6いずれか1項に記載の電気湯沸かし器の構成とすることで、溝により温度検知素子への輻射熱の影響を抑制できている上に、保持体自体が凸部の内部に位置することで、より輻射熱の影響を受けないため、水の温度検知性能が優れたお客様にとって使い勝手の良い電気湯沸かし器を提供することができる。
【0014】請求項9に記載の発明は、温度検知素子のリード線とリード線の接続部は、保持体内に位置しかつ保持体天面部近傍に位置している請求項1〜6いずれか1項に記載の電気湯沸かし器の構成とすることで、溝により温度検知素子への輻射熱の影響を抑制できている上に、温度検知素子のリード線までも保持体内部にあり輻射熱の影響を受けないため、水の温度検知性能が優れたお客様にとって使い勝手の良い電気湯沸かし器を提供することができる。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例について、図1〜図13を参照にしながら説明する。
【0016】(実施例1)図1、図2は、本発明の第1の実施例における電気湯沸かし器のセンサー部の断面図、電気湯沸かし器の部分断面図を示すものである。
【0017】図1、図2において、11は液体を貯める容器、12は容器11底面に構成された凸部、13は容器11底面に配設された加熱手段で凸部12を囲うように構成され容器11内の液体を加熱するものである。14は凸部12の温度を検知するサーミスタ等で構成される温度検知素子、15は温度検知素子14を支持する保持体、16は保持体15の温度検知素子14の外周部に形成された溝、17は温度検知素子14を構成する温度検知素子のリード線で温度検知素子14と共に耐熱性の絶縁チューブで覆われている。18は保持体15を支持し、容器11の底面の凸部12に温度検知素子14を押し当てる押さえばね、19は押さえばね18を支持する遮熱板、20は加熱手段13や温度検知素子14の制御を行う制御回路、39は制御回路20を支持するホルダー、40は容器内の液体をくみ出すためのポンプであり、遮熱板19上に支持されている。そして、温度検知素子14を支持している保持体15は、凸部12の下に具備され、凸部12の温度を検知することで水温を検知している。
【0018】次に、この第1の実施例における作用を説明する。電気湯沸かし器において、湯を沸かすことを考える。その際、容器11内に貯められた水は加熱手段13によって加熱され、温度が上昇していく。そして、保持体15によって支持されている温度検知素子14により、容器11底面にある凸部12の温度や温度勾配を検知して、加熱させたり、保温させたり、またOFFさせたりして動作を制御している。つまり、容器11内の水の温度が正確に温度検知素子14により検知できれば、沸騰検知(沸騰すればすぐ保温モードに入る)等の制御を的確に行うことができる。
【0019】ところが、加熱時は当然のことながら容器11底面のみを加熱しているのではないため、加熱手段13の中央部に位置している保持体15や温度検知素子14、温度検知素子のリード線17等のあらゆる部品が多少にかかわらず熱を受けている。そのことで、本来凸部12のみの温度を検知するはずの温度検知素子14は、加熱手段13からの輻射熱→保持体15の温度上昇→保持体15から温度検知素子14への伝導熱という経路により、熱を受けてしまい、検知したい温度よりも高く検知してしまう。
【0020】例えば、凸部12の温度が80℃であるのに、温度検知素子14では85℃と検知することが起きる。また、沸騰を検知するのに90℃ぐらいでの温度上昇の傾きと沸騰直後の温度上昇の傾きを比較するのであるが、温度検知素子14が加熱手段13からの熱影響を受け、凸部12の温度変化(100℃まで一定の傾きで温度上昇し、100℃で安定する。つまり、沸騰点での温度変化が非常にわかりやすい。)を正確に検知してないと傾きの変化が徐々に起こるため、沸騰点を判断しづらくなる。その結果、沸騰検知性能が劣り、沸騰しているにもかかわらず、まだ加熱されつづけたりする。
【0021】しかしながら、実施例1の構成においては、保持体15の温度検知素子14の外周部には溝16が設けられているため、加熱手段13からの輻射熱はまず保持体15の外郭部に受ける。そして、その熱は保持体15の内部に溝16の空気層(断熱層)があるために、保持体15内部へは伝導しにくくなり、温度検知素子14にもその熱影響はかなり軽減される。これは、溝16内部の保持体15の温度は、空気層と容器11の凸部12のみによって囲まれるため、凸部12の温度が支配的になるためである。つまり、その中に保持されている温度検知素子14も同様、凸部12の温度が支配的になる。よって、温度検知素子14は容器11底面にある凸部12の温度のみを検知することができるので、ほぼ正確な水の温度変化を検知することができ、上記に示した課題を解決すべく、検知したい温度で検知ができ、また90℃ぐらいでの温度上昇の傾きと沸騰直後の温度上昇の傾きとの差が顕著に表れるため、沸騰点が明確になり沸騰検知性能を大幅に向上できるのである。
【0022】このことにより、誤検知をすることのない使い勝手の優れた機器を提供するだけでなく、沸騰した時点ですぐ保温モードに入ることで、省エネの実現や使用者の不快感を取り除くことができるやさしい機器をも提供することができる。
【0023】ちなみに、保持体15は耐熱性の樹脂で構成されている。また凸部12から温度検知素子14への熱伝導をよくするため、シリコン製等の熱拡散コンパウンドをそれらの間に塗布すると、より温度検知性能は向上する。
【0024】(実施例2)図3、図4は、本発明の第2の実施例における電気湯沸かし器のセンサー部の断面図(1)、電気湯沸かし器のセンサー部の断面図(2)を示すものである(全体的な構成は実施例1と同様のため、図2も参考とする)。
【0025】図2、図3、図4において、21は液体を貯める容器、22は容器21底面に構成された凸部、23は凸部22上に構成された第2の凸部で高さ約2mmの山型形状であり、24は容器21底面に配設された加熱手段で凸部22を囲うように構成され容器21内の液体を加熱するものである。25は第2の凸部23の温度を検知するサーミスタ等で構成される温度検知素子、26は温度検知素子25を支持する保持体、27は保持体26の温度検知素子25の外周部に形成された溝、28は保持体26の天面部に設けられた壁、29は温度検知素子25を構成する温度検知素子のリード線で温度検知素子25と共に耐熱性の絶縁チューブで覆われている。18は保持体26を支持し、容器21の底面の凸部22に温度検知素子25を押し当てる押さえばね、19は押さえばね18を支持する遮熱板、20は加熱手段24や温度検知素子25の制御を行う制御回路、39は制御回路を支持するホルダー、40は容器内の液体をくみ出すためのポンプであり、遮熱板19上に支持されている。そして温度検知素子25を支持している保持体26は、第2の凸部23の下に具備されて、保持体26の天面部上に設けられた凸形状28は、温度検知素子のリード線29を第2の凸部23に押し当てるように構成され、温度検知素子25を挟み込むように2つ温度検知素子のリード線29の下部に位置している。温度検知素子25が第2の凸部23の温度を検知することで水温を検知している。
【0026】次に、この第2の実施例における作用を説明する。電気湯沸かし器において、湯を沸かすことを考える。実施例1に示したような課題がある。ところが、凸部22の上には第2の凸部23が構成されているために、温度検知素子25はその第2の凸部23の中に位置し、密着することとなるため、上面、側面が第2の凸部23に囲われる形になる。つまり、水の温度に囲われることになるため、温度検知素子25の温度は第2の凸部23の温度に支配的となり、加熱手段24の熱影響はほとんど受けない。また保持体26の壁28は温度検知素子のリード線29を第2の凸部23に密着させているため、温度検知素子のリード線29をも第2の凸部23の温度となり、温度検知素子25に他の熱影響を受けにくくさせている。なおかつ、保持体26の温度検知素子25の外周部には溝27が設けられているため、実施例1と同様に加熱手段24からの輻射熱の影響はかなり軽減される。これら全てを加味して、温度検知素子25は、容器21底面にある凸部22と第2の凸部23の温度のみを検知することができるので、ほぼ正確な水の温度変化を検知することができる。
【0027】よって、この構成により、検知したい温度で検知ができ、また沸騰点が明確になることで沸騰検知性能を大幅に向上できるのである。また、加熱され容器21内の水が減り、空焼きに近くなった状態において、温度検知素子25上には第2の凸部23があるために水滴が貯まることがなく、空焼き性能についても早く検知することができる。
【0028】これらのことにより、誤検知をすることのない使い勝手の優れた機器を提供するだけでなく、沸騰した時点ですぐ保温モードに入ることで、省エネの実現や使用者の不快感を取り除くことができるやさしい機器をも提供することができるし、また空焼きになったとしても、素早く検知し通電を止めることのできる信頼性の高い機器をも提供できる。
【0029】実施例1同様、保持体26は耐熱性の樹脂で構成されている。また第2の凸部23から温度検知素子25への熱伝導をよくするため、シリコン製等の熱拡散コンパウンドをそれらの間や凸部22と保持体26の間に塗布すると、より温度検知性能は向上する。
【0030】(実施例3)図5は、本発明の第3の実施例における電気湯沸かし器のセンサー部の断面図を示すものである(全体的な構成は実施例1と同様のため、図2も参考とする)。
【0031】図2、図5において、31は液体を貯める容器、32は容器31底面に構成された凸部、33は凸部32上に構成された第2の凸部で高さ約2mmの山型形状であり、34は容器31底面に配設された加熱手段で凸部32を囲うように構成され容器31内の液体を加熱するものである。35は第2の凸部33の温度を検知するサーミスタ等で構成される温度検知素子、36は温度検知素子35を支持する保持体、37は保持体36の温度検知素子35の外周部に形成された溝、38は保持体36の天面部に設けられた受熱板で熱伝導性の良い平面状の金属(ここでは、厚み0.4mmのアルミニウムを使用)を用い、その上に温度検知素子35を配設している。(温度検知素子35は耐熱性の絶縁チューブで覆われている)18は、保持体36を支持し、容器31底面の第2の凸部32に温度検知素子35を押し当てる押さえばね、19は押さえばね18を支持する遮熱板、20は加熱手段34や温度検知素子35の制御を行う制御回路、39は制御回路を支持するホルダー、40は容器内の液体をくみ出すためのポンプであり、遮熱板19上に支持されている。そして温度検知素子35を支持している保持体36は、第2の凸部33の下に具備されて、温度検知素子35が第2の凸部33の温度を検知することで水温を検知している。
【0032】次に、この第3の実施例における作用を説明する。電気湯沸かし器において、湯を沸かすことを考える。実施例1に示したような課題がある。ところが、凸部32の上には第2の凸部33が構成されているために、温度検知素子35はその凸部の中に位置し、密着することとなるため、上面、側面が第2の凸部に囲われる形になる。なおかつ、保持体36の上面には、受熱板38が配設されているため、温度検知素子35は第2の凸部35と受熱板38に囲まれるようになる。受熱板38において温度検知素子35と接する箇所を除く部分は凸部32の平面部に接しており、かつ熱伝導性が良いため、受熱板38はほぼ凸部32の温度と同じになる。このことで、温度検知素子35は、四方を水の温度で囲われることになるため、加熱手段34の熱影響はほとんど受けない。なおかつ、保持体36の温度検知素子35の外周部には溝37が設けられているため、実施例1と同様に加熱手段34からの輻射熱の影響はかなり軽減される。
【0033】これら全てを加味して、温度検知素子35は容器31底面にある凸部32と第2の凸部33の温度のみを検知することができるので、ほぼ正確な水の温度変化を検知することができる。
【0034】よって、この構成により、検知したい温度で検知ができ、また沸騰点が明確になることで沸騰検知性能を大幅に向上できるのである。また、加熱され容器31内の水が減り、空焼きに近くなった状態において、温度検知素子35上には第2の凸部33があるために水滴が貯まることがなく、空焼き性能についても早く検知することができる。さらに、満水に対して半量程度で保温されている中で、水を追加されたりした場合等でも、水温の変化に十分追従して、早切れ等がない正当な動作をすることができる。
【0035】これらのことにより、誤検知をすることのない使い勝手の優れた機器を提供するだけでなく、沸騰した時点ですぐ保温モードに入ることで、省エネの実現や使用者の不快感を取り除くことができるやさしい機器をも提供することができるし、また空焼きになったとしても、素早く検知し通電を止めることのできる信頼性の高い機器をも提供できる。
【0036】実施例1同様、保持体36は耐熱性の樹脂で構成されている。また第2の凸部33から温度検知素子35への熱伝導をよくするため、シリコン製等の熱拡散コンパウンドをそれらの間や凸部32と受熱板38の間に塗布すると、より温度検知性能は向上する。
【0037】また、受熱板38は図5では保持体36の外周部までないが、保持体36の外周部まで大きく構成させても同様の効果が得られる。
【0038】(実施例4)図6、図7は、本発明の第4の実施例における電気湯沸かし器のセンサー部の断面図、電気湯沸かし器のセンサー部の上面図を示すものである(全体的な構成は実施例1と同様のため、図2も参考とする)。
【0039】図2、図6、図7において、41は液体を貯める容器、42は容器41底面に構成された凸部、43は凸部42上に構成された第2の凸部で高さ約2mmの山型形状であり、44は容器41底面に配設された加熱手段で凸部42を囲うように構成され容器41内の液体を加熱するものである。45は第2の凸部43の温度を検知するサーミスタ等で構成される温度検知素子、46は温度検知素子45を支持する保持体、47は保持体46の温度検知素子45の外周部に形成された溝、48は保持体46の天面部に構成された壁、49は保持体46の天面部に設けられた受熱板で熱伝導性の良い平面状の金属(ここでは、厚み0.4mmのアルミニウムを使用)を用い、その上に温度検知素子45を配設している。(温度検知素子45は耐熱性の絶縁チューブで覆われている)50は受熱板49を支持しているリブで数ヶ所あり、ここでは6ヶ所で支持している。18は、保持体46を支持し、容器41底面の第2の凸部42に温度検知素子45を押し当てる押さえばね、19は押さえばね18を支持する遮熱板、20は加熱手段44や温度検知素子45の制御を行う制御回路、39は制御回路を支持するホルダー、40は容器内の液体をくみ出すためのポンプであり、遮熱板19上に支持されている。そして温度検知素子45を支持している保持体46は、第2の凸部43の下に具備されて、温度検知素子45が第2の凸部43の温度を検知することで水温を検知している。
【0040】次に、この第4の実施例における作用を説明する。電気湯沸かし器において、湯を沸かすことを考える。実施例1に示したような課題がある。ところが、実施例3と同様に、温度検知素子45は、四方を水の温度で囲われることになるため、加熱手段44の熱影響はほとんど受けない。なおかつ、保持体46の温度検知素子45の外周部には溝47が設けられているため、実施例1と同様に加熱手段44からの輻射熱の影響はかなり軽減される。さらに、受熱板49は、保持体46の6ヶ所のリブ50のみによって支持されているため、保持体46からの伝導熱は大幅に軽減されるため、これら全てを加味すると、温度検知素子45は容器41底面にある凸部42と第2の凸部43の温度のみを検知することができるので、ほぼ正確な水の温度変化を検知することができる。よって、この構成により、検知したい温度で検知ができ、また沸騰点が明確になることで沸騰検知性能を大幅に向上できるのである。
【0041】また、加熱され容器41内の水が減り、空焼きに近くなった状態において、温度検知素子45上には第2の凸部43があるために水滴が貯まることがなく、空焼き性能についても早く検知することができる。さらに、満水に対して半量程度で保温されている中で、水を追加されたりした場合等でも、水温の変化に十分追従して、早切れ等がない正当な動作をすることができる。
【0042】これらのことにより、誤検知をすることのない使い勝手の優れた機器を提供するだけでなく、沸騰した時点ですぐ保温モードに入ることで、省エネの実現や使用者の不快感を取り除くことができるやさしい機器をも提供することができるし、また空焼きになったとしても、素早く検知し通電を止めることのできる信頼性の高い機器をも提供できる。
【0043】実施例1同様、保持体46は耐熱性の樹脂で構成されている。また第2の凸部43から温度検知素子45への熱伝導をよくするため、シリコン製等の熱拡散コンパウンドをそれらの間や凸部42と受熱板49の間に塗布すると、より温度検知性能は向上する。
【0044】また、受熱板49は図6では保持体46の外周部までないが、保持体46の外周部まで大きく構成させても同様の効果が得られる。
【0045】(実施例5)図8、図9は、本発明の第5の実施例における電気湯沸かし器のセンサー部の断面図、電気湯沸かし器のセンサー部の上面図を示すものである(全体的な構成は実施例1と同様のため、図2も参考とする)。
【0046】図2、図8、図9において、51は液体を貯める容器、52は容器51底面に構成された凸部、53は凸部52上に構成された第2の凸部で高さ約2mmの山型形状であり、54は容器51底面に配設された加熱手段で凸部52を囲うように構成され容器51内の液体を加熱するものである。55は第2の凸部53の温度を検知するサーミスタ等で構成される温度検知素子、56は温度検知素子55を支持する保持体、57は保持体56の温度検知素子55の外周部に形成された溝、58は保持体56の天面部に構成された壁、59は保持体56の天面部に設けられた受熱板で熱伝導性の良い外周を絞った筒状の金属(ここでは、厚み0.4mm、絞り高さ2mmのアルミニウムを使用)を用い、その上に温度検知素子55を配設している。(温度検知素子55は耐熱性の絶縁チューブで覆われている)60は、受熱板59を支持しているリブで数ヶ所あり、ここでは4ヶ所で支持している。18は保持体56を支持し、容器51底面の第2の凸部52に温度検知素子55を押し当てる押さえばね、19は押さえばね18を支持する遮熱板、20は加熱手段54や温度検知素子55の制御を行う制御回路、39は制御回路を支持するホルダー、40は容器内の液体をくみ出すためのポンプであり、遮熱板19上に支持されている。そして温度検知素子55を支持している保持体56は、第2の凸部53の下に具備されて、温度検知素子55が第2の凸部53の温度を検知することで水温を検知している。
【0047】次に、この第5の実施例における作用を説明する。電気湯沸かし器において、湯を沸かすことを考える。実施例1に示したような課題がある。ところが、実施例3と同様に、温度検知素子55は、上面、側面は第2の凸部53、下面は受熱板59によって囲われる。よって、四方を水の温度で囲われることになるため、加熱手段54の熱影響はほとんど受けない。なおかつ、保持体56の温度検知素子55の外周部には溝57が設けられているため、実施例1と同様に加熱手段54からの輻射熱の影響はかなり軽減される。さらに、受熱板59は筒状に構成され保持体56の溝内部に配設されるために、加熱手段54からの輻射熱を遮熱された位置にあり、かつ保持体56の4ヶ所のリブ60のみによって支持されているため、保持体56からの伝導熱は大幅に軽減されるため、これら全てを加味すると温度検知素子55は容器51底面にある凸部52と第2の凸部53の温度のみを検知することができるので、ほぼ正確な水の温度変化を検知することができる。
【0048】よって、この構成により、検知したい温度で検知ができ、また沸騰点が明確になることで沸騰検知性能を大幅に向上できるのである。また、加熱され容器51内の水が減り、空焼きに近くなった状態において、温度検知素子55上には、第2の凸部53があるために水滴が貯まることがなく、空焼き性能についても早く検知することができる。さらに、満水に対して半量程度で保温されている中で、水を追加されたりした場合等でも、水温の変化に十分追従して、早切れ等がない正当な動作をすることができる。
【0049】これらのことにより、誤検知をすることのない使い勝手の優れた機器を提供するだけでなく、沸騰した時点ですぐ保温モードに入ることで、省エネの実現や使用者の不快感を取り除くことができるやさしい機器をも提供することができるし、また空焼きになったとしても、素早く検知し通電を止めることのできる信頼性の高い機器をも提供できる。
【0050】実施例1同様、保持体56は耐熱性の樹脂で構成されている。また第2の凸部53から温度検知素子55への熱伝導をよくするため、シリコン製等の熱拡散コンパウンドをそれらの間や凸部52と受熱板59の間に塗布すると、より温度検知性能は向上する。
【0051】また、受熱板59は図8では保持体56の外周部までないが、保持体56の外周部にかぶせても同様の効果が得られる。
【0052】(実施例6)図10は、本発明の第6の実施例における電気湯沸かし器のセンサー部の断面図を示すものである(全体的な構成は実施例1と同様のため、図2も参考とする)。
【0053】図2、図10において、61は液体を貯める容器、62は容器61底面に構成された凸部、63は凸部62上に構成された第2の凸部で高さ約2mmの山型形状であり、64は容器61底面に配設された加熱手段で凸部62を囲うように構成され容器61内の液体を加熱するものである。65は第2の凸部63の温度を検知するサーミスタ等で構成される温度検知素子、66は温度検知素子65を支持する保持体、67は、保持体66の温度検知素子65の外周部に形成された溝、68は保持体66の溝67の中に配設された断熱材である。この断熱材は、耐熱性があるものを使用し、例えばマイクロサームとかガラスウール等でも良い。温度検知素子65は耐熱性の絶縁チューブで覆われている。18は保持体66を支持し、容器61の底面の凸部62に温度検知素子65を押し当てる押さえばね、19は押さえばね18を支持する遮熱板、20は加熱手段64や温度検知素子65の制御を行う制御回路、39は制御回路を支持するホルダー、40は容器内の液体をくみ出すためのポンプであり、遮熱板19上に支持されている。そして温度検知素子65を支持している保持体66は第2の凸部63の下に具備されて、温度検知素子65が第2の凸部63の温度を検知することで水温を検知している。
【0054】次に、この第6の実施例における作用を説明する。電気湯沸かし器において、湯を沸かすことを考える。実施例1に示したような課題がある。ところが、実施例2と同様で、温度検知素子65は上面、側面が第2の凸部63に囲われる形になる。つまり、水の温度に囲われることになるため、温度検知素子65の温度は第2の凸部63の温度に支配的となり、加熱手段64の熱影響はほとんど受けない。なおかつ、保持体66の温度検知素子65の外周部には溝67が設けられ、その中には断熱材68が敷き詰められているため、実施例1の効果以上に加熱手段64からの輻射熱の影響を軽減することができる。
【0055】これら全てを加味して、温度検知素子65は容器61底面にある凸部62と第2の凸部63の温度のみを検知することができるので、ほぼ正確な水の温度変化を検知することができる。よって、この構成により、検知したい温度で検知ができ、また沸騰点が明確になることで沸騰検知性能を大幅に向上できるのである。また、加熱され容器61内の水が減り、空焼きに近くなった状態において、温度検知素子65上には、第2の凸部63があるために水滴が貯まることがなく、空焼き性能についても早く検知することができる。
【0056】これらのことにより、誤検知をすることのない使い勝手の優れた機器を提供するだけでなく、沸騰した時点ですぐ保温モードに入ることで、省エネの実現や使用者の不快感を取り除くことができるやさしい機器をも提供することができるし、また空焼きになったとしても、素早く検知し通電を止めることのできる信頼性の高い機器をも提供できる。
【0057】実施例1同様、保持体66は耐熱性の樹脂で構成されている。また第2の凸部63から温度検知素子65への熱伝導をよくするため、シリコン製等の熱拡散コンパウンドをそれらの間に塗布すると、より温度検知性能は向上する。なお、請求項1〜5におけるどの構成でも、同様の効果が得られる。
【0058】(実施例7)図11は、本発明の第7の実施例における電気湯沸かし器のセンサー部の断面図を示すものである。(全体的な構成は実施例1と同様のため、図2も参考とする)図2、図11において、71は液体を貯める容器、72は容器71底面に構成された凸部、73は凸部72上に構成された第2の凸部で高さ約2mmの山型形状であり、74は容器71底面に配設された加熱手段で凸部72を囲うように構成され容器71内の液体を加熱するものである。75は第2の凸部73の温度を検知するサーミスタ等で構成される温度検知素子、76は温度検知素子75を支持する保持体、77は、保持体76の温度検知素子75の外周部に形成された溝、78は溝77の底部、79は加熱手段天面部で、溝の底部78は加熱手段天面部79より上方に位置している。温度検知素子75は耐熱性の絶縁チューブで覆われている。18は保持体76を支持し、容器71の底面の凸部72に温度検知素子75を押し当てる押さえばね、19は押さえばね18を支持する遮熱板、20は加熱手段74や温度検知素子75の制御を行う制御回路、39は制御回路を支持するホルダー、40は、容器内の液体をくみ出すためのポンプであり、遮熱板19上に支持されている。そして温度検知素子75を支持している保持体76は第2の凸部73の下に具備されて、温度検知素子75が第2の凸部73の温度を検知することで水温を検知している。
【0059】次に、この第7の実施例における作用を説明する。電気湯沸かし器において、湯を沸かすことを考える。実施例1に示したような課題がある。ところが、実施例2と同様で、温度検知素子75は上面、側面が第2の凸部73に囲われる形になる。つまり、水の温度に囲われることになるため、温度検知素子75の温度は第2の凸部73の温度に支配的となり、加熱手段74の熱影響はほとんど受けない。なおかつ、保持体76の温度検知素子75の外周部には溝77が設けられると共に、溝の底部78は加熱手段天面部79より上方に位置しているため、直接溝77内部には輻射熱は与えられないため実施例1の効果以上に加熱手段74からの輻射熱の影響を軽減することができる。
【0060】これら全てを加味して、温度検知素子75は、容器71底面にある凸部72と第2の凸部73の温度のみを検知することができるので、ほぼ正確な水の温度変化を検知することができる。よって、この構成により、検知したい温度で検知ができ、また沸騰点が明確になることで沸騰検知性能を大幅に向上できるのである。また、加熱され容器71内の水が減り、空焼きに近くなった状態において、温度検知素子75上には、第2の凸部73があるために水滴が貯まることがなく、空焼き性能についても早く検知することができる。
【0061】これらのことにより、誤検知をすることのない使い勝手の優れた機器を提供するだけでなく、沸騰した時点ですぐ保温モードに入ることで、省エネの実現や使用者の不快感を取り除くことができるやさしい機器をも提供することができるし、また空焼きになったとしても、素早く検知し通電を止めることのできる信頼性の高い機器をも提供できる。
【0062】実施例1同様、保持体76は耐熱性の樹脂で構成されている。また第2の凸部73から温度検知素子75への熱伝導をよくするため、シリコン製等の熱拡散コンパウンドをそれらの間に塗布すると、より温度検知性能は向上する。また、請求項1〜6におけるどの構成でも、同様の効果が得られる。
【0063】(実施例8)図12は、本発明の第8の実施例における電気湯沸かし器のセンサー部の断面図を示すものである(全体的な構成は実施例1と同様のため、図2も参考とする)。
【0064】図2、図12において、81は液体を貯める容器、82は容器81底面に構成された凸部、83は凸部82上に構成された第2の凸部で高さ約2mmの山型形状であり、84は容器81底面に配設された加熱手段で凸部82を囲うように構成され容器81内の液体を加熱するものである。85は第2の凸部83の温度を検知するサーミスタ等で構成される温度検知素子、86は温度検知素子85を支持する保持体、87は、保持体86の温度検知素子85の外周部に形成された溝、88は保持体の底部、89は加熱手段天面部で、保持体の底部88は加熱手段天面部89より上方に位置している。温度検知素子85は耐熱性の絶縁チューブで覆われている。18は保持体86を支持し、容器81の底面の凸部82に温度検知素子85を押し当てる押さえばね、19は押さえばね18を支持する遮熱板、20は加熱手段84や温度検知素子85の制御を行う制御回路、39は制御回路を支持するホルダー、40は、容器内の液体をくみ出すためのポンプであり、遮熱板19上に支持されている。そして、温度検知素子85を支持している保持体86は第2の凸部83の下に具備されて、温度検知素子85が第2の凸部83の温度を検知することで水温を検知している。
【0065】次に、この第8の実施例における作用を説明する。電気湯沸かし器において、湯を沸かすことを考える。実施例1に示したような課題がある。ところが、実施例2と同様で、温度検知素子85は上面、側面が第2の凸部83に囲われる形になる。つまり、水の温度に囲われることになるため、温度検知素子85の温度は第2の凸部83の温度に支配的となり、加熱手段84の熱影響はほとんど受けない。なおかつ、保持体86の温度検知素子85の外周部には溝87が設けられると共に、保持体の底部88は加熱手段天面部89より上方に位置しているため、直接溝87内部及び保持体86にまでも輻射熱は与えられないため実施例7の効果以上に加熱手段84からの輻射熱の影響を軽減することができる。
【0066】これら全てを加味して、温度検知素子85は、容器81底面にある凸部82と第2の凸部83の温度のみを検知することができるので、ほぼ正確な水の温度変化を検知することができる。よって、この構成により、検知したい温度で検知ができ、また沸騰点が明確になることで沸騰検知性能を大幅に向上できるのである。また、加熱され容器81内の水が減り、空焼きに近くなった状態において、温度検知素子85上には、第2の凸部83があるために水滴が貯まることがなく、空焼き性能についても早く検知することができる。
【0067】これらのことにより、誤検知をすることのない使い勝手の優れた機器を提供するだけでなく、沸騰した時点ですぐ保温モードに入ることで、省エネの実現や使用者の不快感を取り除くことができるやさしい機器をも提供することができるし、また空焼きになったとしても、素早く検知し通電を止めることのできる信頼性の高い機器をも提供できる。
【0068】実施例1同様、保持体86は耐熱性の樹脂で構成されている。また第2の凸部83から温度検知素子85への熱伝導をよくするため、シリコン製等の熱拡散コンパウンドをそれらの間に塗布すると、より温度検知性能は向上する。なお、請求項1〜6におけるどの構成でも、同様の効果が得られる。
【0069】(実施例9)図13は、本発明の第9の実施例における電気湯沸かし器のセンサー部の断面図を示すものである(全体的な構成は実施例1と同様のため、図2も参考とする)。
【0070】図2、図13において、91は液体を貯める容器、92は容器91底面に構成された凸部、93は凸部92上に構成された第2の凸部で高さ約2mmの山型形状であり、94は容器91底面に配設された加熱手段で凸部92を囲うように構成され容器91内の液体を加熱するものである。95は第2の凸部93の温度を検知するサーミスタ等で構成される温度検知素子、96は温度検知素子95を支持する保持体、97は、保持体96の温度検知素子95の外周部に形成された溝、98は保持体96の天面部に設けられた壁、99は温度検知素子95を構成する温度検知素子のリード線で温度検知素子95と共に耐熱性の絶縁チューブで覆われている。100は温度検知素子のリード線99と制御回路20に接続されるリード線101とをカシメ等で接続している接続部であり、保持体96の内部に位置し、かつ保持体96の天面部の近傍に位置している。19は、押さえばね18を支持する遮熱板、20は加熱手段94や温度検知素子95の制御を行う制御回路、39は制御回路を支持するホルダー、40は容器内の液体をくみ出すためのポンプであり、遮熱板19上に支持されている。そして温度検知素子95を支持している保持体96は第2の凸部93の下に具備されて、温度検知素子95が第2の凸部93の温度を検知することで水温を検知している。
【0071】次に、この第9の実施例における作用を説明する。電気湯沸かし器において、湯を沸かすことを考える。実施例1に示したような課題がある。ところが、実施例2と同様で、温度検知素子85は上面、側面が第2の凸部93に囲われる形になる。つまり、水の温度に囲われることになるため、温度検知素子95の温度は第2の凸部93の温度に支配的となり、加熱手段94の熱影響はほとんど受けない。かつ、保持体96の温度検知素子95の外周部には溝97が設けられると共に、温度検知素子のリード線99とリード線101との接続部100は保持体96内部に位置しているため、加熱手段94からの輻射熱を直接受けないし、また接続部100を保持体96の天面部近傍に設けることで、熱の影響を受けやすい温度検知素子のリード線99をより短くすることができるため、温度検知素子95(リード線も含む)への加熱手段94からの輻射熱の影響を軽減することができる。
【0072】これら全てを加味して、温度検知素子95は、容器91底面にある凸部92と第2の凸部93の温度のみを検知することができるので、ほぼ正確な水の温度変化を検知することができる。よって、この構成により、検知したい温度で検知ができ、また沸騰点が明確になることで沸騰検知性能を大幅に向上できるのである。また、加熱され容器91内の水が減り、空焼きに近くなった状態において、温度検知素子95上には、第2の凸部93があるために水滴が貯まることがなく、空焼き性能についても早く検知することができる。
【0073】これらのことにより、誤検知をすることのない使い勝手の優れた機器を提供するだけでなく、沸騰した時点ですぐ保温モードに入ることで、省エネの実現や使用者の不快感を取り除くことができるやさしい機器をも提供することができるし、また空焼きになったとしても、素早く検知し通電を止めることのできる信頼性の高い機器をも提供できる。
【0074】実施例1同様、保持体96は耐熱性の樹脂で構成されている。また第2の凸部93から温度検知素子95への熱伝導をよくするため、シリコン製等の熱拡散コンパウンドをそれらの間に塗布すると、より温度検知性能は向上する。なお、請求項1〜6におけるどの構成でも、同様の効果が得られる。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、温度検知素子への輻射熱の影響を抑制し、かつ温度検知素子の温度を限りなく凸部及び容器内の水の温度に近づけることにより、温度検知レベル(沸騰性能、空焼き性能、誤検知の防止等)を向上させることで、使い勝手が優れ、人にやさしく、信頼性の高い機器を提供することできる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成13年12月19日(2001.12.19)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2003−180524(P2003−180524A)
【公開日】 平成15年7月2日(2003.7.2)
【出願番号】 特願2001−385817(P2001−385817)