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【発明の名称】 調理装置の撹拌羽根支持構造
【発明者】 【氏名】梶原 徳二
【住所又は居所】東京都台東区松が谷2−13−13 梶原工業株式会社内

【要約】 【課題】食材の付着、残存固化を抑制し、洗浄作業性を向上させることを可能とする。

【解決手段】食材を収容する調理容器と、調理容器に支持された撹拌軸と、撹拌軸に基部が取り付けられ先端の撹拌羽根9が撹拌軸の回転にともなって調理容器内の食材を撹拌調理する撹拌部とよりなる調理装置において、撹拌羽根9の基部側15の面に、支持ブラケット25,27嵌合用の凹部17,19又は段差を設け、攪拌部に、撹拌羽根9の凹部17,19又は段差に対応した形状で凹部17,19又は段差に嵌合して取り付けられる支持ブラケット25,27を設け、撹拌羽根9の基部側15及び支持ブラケット25,27を締結具51により締結固定したことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 食材を収容する調理容器と、該調理容器に支持された撹拌軸と、該撹拌軸に基部が取り付けられ先端の撹拌羽根が前記撹拌軸の回転にともなって前記調理容器内の食材を撹拌調理する撹拌部とよりなる調理装置において、前記撹拌羽根の基部側の面に、支持ブラケット嵌合用の凹部又は段差を設け、前記攪拌部に、前記撹拌羽根の凹部又は段差に対応した形状で該凹部又は段差に嵌合して取り付けられる支持ブラケットを設け、前記撹拌羽根の基部側及び支持ブラケットを締結具により締結固定したことを特徴とする調理装置の撹拌羽根支持構造。
【請求項2】 請求項1記載の調理装置の撹拌羽根支持構造であって、前記支持ブラケットは、前記凹部又は段差に嵌合して前記撹拌羽根の面と面一になることを特徴とする調理装置の撹拌羽根支持構造。
【請求項3】 請求項1又は2記載の調理装置の撹拌羽根支持構造であって、前記凹部又は段差を、前記撹拌羽根の基部側の両面に設け、前記支持ブラケットを、前記両面の凹部又は段差のそれぞれに嵌合して前記撹拌羽根の基部側を狭持するように一対設けたことを特徴とする調理装置の撹拌羽根支持構造。
【請求項4】 請求項3記載の調理装置の撹拌羽根支持構造であって、前記両支持ブラケットで狭持される前記撹拌羽根の基部側及び前記支持ブラケットの一方に、貫通孔を設け、前記支持ブラケットの他方に、前記貫通孔へ向けて突出すると共に雌ねじ部を備えた締結ボス部を設け、前記一方の支持ブラケットの貫通孔から前記他方の支持ブラケットの締結ボス部の雌ねじ部に前記締結具であるボルトを締結したことを特徴とする調理装置の撹拌羽根支持構造。
【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の調理装置の撹拌羽根支持構造であって、前記締結具は、一個であり、前記撹拌羽根の凹部又は段差と前記支持ブラケットとは、前記締結具の軸回り方向に係合していることを特徴とする調理装置の撹拌羽根支持構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調理装置の撹拌羽根支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の調理装置の撹拌羽根支持構造としては、例えば図6、図7、図8に示すようなものがある。図6は調理装置の全体を一部を切り欠いて示した側面図、図7は撹拌羽根支持構造の正面図、図8は同側面図である。
【0003】図6のように、調理装置101は、調理容器として断面(図6紙面直行方向)が概ね円筒形状の調理釜103を備えている。この調理釜103の上部は食材の投入口105となっている。この投入口105には、図示しないが開閉自在な蓋が設けられている。前記調理釜103の下部側には、加熱用の蒸気ジャケット107が設けられている。
【0004】前記調理釜103の内部には、攪拌軸109が配置され、該攪拌軸109に複数の攪拌部111が所定間隔で取り付けられている。この攪拌部111は、攪拌アーム113の先端に攪拌羽根115を備えている。前記攪拌アーム113の基部には、ボス部117が備えられ、前記攪拌軸109に嵌合して固定されている。
【0005】前記攪拌アーム113に対する前記攪拌羽根115の支持を図7,図8をも参照して説明する。
【0006】前記攪拌羽根115は樹脂によって形成され、該攪拌羽根115の基部側117が金属製の一対の支持ブラケット119,121で挟持されている。前記攪拌羽根115の基部側117及び一対の支持ブラケット119,121は、これらを貫通する例えば3個のボルト123にそれぞれナット125が締結されている。こうして、支持ブラケット119,121による基部側117の挟持が固定されている。
【0007】そして、前記支持ブラケット121には取付部127が設けられ、該取付部127に締結用の貫通孔129が設けられている。この取付部127が、前記攪拌アーム113の先端に取り付けられている。
【0008】従って、攪拌軸109の回転に伴って先端の攪拌羽根115が図6の紙面直交方向へ旋回して調理釜103の内面を摺動し、調理釜103内に収容された食材を攪拌調理することができる。これによって蒸気ジャケット107内への蒸気供給を伴って、各種練り餡、つぶ餡、羊羹、ジャム、マーマレード、カスタードクリーム等を加熱攪拌調理することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8のように攪拌羽根115の基部側117の両面に、ブラケット119,121、ボルトナット123,125が突出していると、攪拌調理の際に食材がブラケット119,121、ボルトナット123,125に掛かり易く、ブラケット119,121周辺に食材が付着し、この付着した食材が次第に残存固化して食品衛生上の不具合を生じる虞れがあった。
【0010】一方、ブラケット119,121周辺に付着した食材をこまめに洗浄すれば、付着した食材の残存固化は避けることはできるが、ブラケット119,121等が基部側117の両面に突出した形状であるため、洗浄に時間を要して洗浄作業性が悪く、また食材が洗浄しきれずに残存する虞れもあったさらに、基部側117を一対のブラケット119,121で挟持し、ボルト、ナット123,125で固定する場合に、1組のボルトナット123,125による締結固定では攪拌羽根115がブラケット119,121間でボルト123を中心に相対回転を起こす虞がある。このためボルトナット123,125を複数間隔を設けて締結固定する必要があった。従って、部品点数が増大し、組付け、部品管理が煩雑であると共に、撹拌羽根115の表面に突出する部分がそれだけ多くなり、上記不具合を一層助長するものとなっている。
【0011】加えて、基部側117の両面にブラケット119,121、ボルトナット125等が突出しているため、食材の攪拌調理の際に攪拌羽根115上での食材の流れがブラケット119,121等によって妨げられ、調理釜103内での食材の流れが悪くなり、攪拌調理に悪影響を及ぼす虞があった。
【0012】本発明は、攪拌羽根周辺に食材が付着しづらく、撹拌羽根周辺に食材が残存固化するのを抑制し、且つ洗浄作業を容易にすることができ、食材の流れの妨げとなるのを抑制できる調理装置の攪拌羽根支持構造の提供を第1の課題とし、部品点数を少なくして組付け、部品管理を容易とする調理装置の攪拌羽根支持構造の提供を第2の課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、食材を収容する調理容器と、該調理容器に支持された撹拌軸と、該撹拌軸に基部が取り付けられ先端の撹拌羽根が前記撹拌軸の回転にともなって前記調理容器内の食材を撹拌調理する撹拌部とよりなる調理装置において、前記撹拌羽根の基部側の面に、支持ブラケット嵌合用の凹部又は段差を設け、前記攪拌部に、前記撹拌羽根の凹部又は段差に対応した形状で該凹部又は段差に嵌合して取り付けられる支持ブラケットを設け、前記撹拌羽根の基部側及び支持ブラケットを締結具により締結固定したことを特徴とする。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載の調理装置の撹拌羽根支持構造であって、前記支持ブラケットは、前記凹部又は段差に嵌合して前記撹拌羽根の基部側の面と面一になることを特徴とする。
【0015】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の調理装置の撹拌羽根支持構造であって、前記凹部又は段差を、前記撹拌羽根の基部側の両面に設け、前記支持ブラケットを、前記両面の凹部又は段差のそれぞれに嵌合して前記撹拌羽根の基部側を狭持するように一対設けたことを特徴とする。
【0016】請求項4の発明は、請求項3記載の調理装置の撹拌羽根支持構造であって、前記両支持ブラケットで狭持される前記撹拌羽根の基部側及び前記支持ブラケットの一方に、貫通孔を設け、前記支持ブラケットの他方に、前記貫通孔へ向けて突出すると共に雌ねじ部を備えた締結ボス部を設け、前記一方の支持ブラケットの外面から前記他方の支持ブラケットの締結ボス部の雌ねじ部に前記締結具であるボルトを締結したことを特徴とする。
【0017】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の調理装置の撹拌羽根支持構造であって、前記締結具は、一個であり、前記撹拌羽根の凹部又は段差と前記支持ブラケットとは、前記締結具の軸回り方向に係合していることを特徴とする。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明では、調理容器内に食材を収容し、攪拌軸を回転させると攪拌軸の回転に伴って攪拌部の攪拌羽根によって調理容器内の食材を攪拌調理することができる。
【0019】そして、前記攪拌羽根の基部側の面に、前記支持ブラケット嵌合用の凹部又は段差を設け、前記攪拌部に前記攪拌羽根の凹部又は段差に対応した形状で該凹部又は段差に嵌合して取り付けられる支持ブラケットを設け、前記攪拌羽根の基部及び支持ブラケットを締結具により締結固定したため、攪拌羽根の基部側の面と支持ブラケットとの間に形成される段差を抑制し、食材を付着しづらくすることができ、食材の残存固化を抑制し、食品衛生上有利な構造にすることができる。また付着した食材の洗浄が容易となり、洗浄作業性を向上させて、かかる点からも食品衛生上有利な構造となる。さらに攪拌羽根の基部側の面と支持ブラケットとの間の段差を抑制することができるため、攪拌羽根上での食材の流れが良くなって、調理容器内全体での食材の流れを促進し、攪拌調理をより良好に行うことができる。
【0020】請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、前記支持ブラケットは前記凹部又は段差に嵌合して、前記攪拌羽根の基部側の面と面一になっているため、攪拌羽根に対する食材の付着、残存固化をより確実に抑制し、洗浄作業性をより向上することができる。また攪拌羽根上での食材の流れをより促進し、調理容器内全体での食材の攪拌調理をより良好に行わせることができる。
【0021】請求項3の発明では、請求項1又は2の発明の効果に加え、前記凹部又は段差を前記攪拌羽根の基部側の両面に設け、前記支持ブラケットを前記両面の凹部又は段差のそれぞれに嵌合して、前記攪拌羽根の基部側を挟持するように一対設けたため、一対の支持ブラケットによって攪拌羽根の基部側を確実に挟持支持することができる。
【0022】請求項4の発明では、請求項3の発明の効果に加え、前記支持ブラケットで挟持される前記攪拌羽根の基部側及び前記支持ブラケットの一方に貫通孔を設け、前記支持ブラケットの他方に前記貫通孔へ向けて突出すると共に雌ねじ部を備えた締結ボス部を設け、前記一方の支持ブラケットの外面から前記他方の支持ブラケットの締結ボス部の雌ねじ部に前記締結具であるボルトを締結したため、両支持ブラケットによって攪拌羽根の基部側をより確実に支持することができる。
【0023】請求項5の発明では、請求項1〜4の何れかの発明の効果に加え、前記締結具は1個であり、前記攪拌羽根の凹部又は段差と前記支持ブラケットとは前記締結具の軸周り方向に係合しているため、締結具が1個であっても攪拌羽根の凹部又は段差と支持ブラケットとの締結具の軸周り方向の係合によって相対回転を規制し、支持ブラケットによって攪拌羽根の基部側を確実に支持しながら、部品点数を少なくして、組付け、部品管理を容易にすることができる。また締結具が少なくなることによって、攪拌羽根の基部側をよりフラットにすることができ、食材の付着抑制、残存固化抑制、洗浄作業性向上、食材の流れ向上をより確実に行わせることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態を適用した調理装置の撹拌羽根支持構造を調理容器との関係で示す概略側面図である。本実施形態における調理装置1も全体的には前記図6とほぼ同様な構成となっている。
【0025】すなわち、本実施形態においても、攪拌軸3に対し攪拌部5が軸方向所定間隔で複数備えられている。前記攪拌部5は、攪拌アーム7の先端側に攪拌羽根9を備え、基部にボス部11を備えている。前記攪拌部5はボス部11が攪拌軸3に嵌合して固定されている。
【0026】従って、攪拌軸3の回転に伴って先端の攪拌羽根9が、例えば図1の矢印Aの方向に回転移動して調理容器としての調理釜13の内面を摺動し、調理釜13内に収容された食材を攪拌調理することができる。これによって、図5の場合と同様にして各種練り餡、つぶ餡、羊羹、ジャム、マーマレード、カスタードクリーム等を加熱攪拌調理することができる。
【0027】前記攪拌アーム7に対する前記攪拌羽根9の取付けは、図2〜図5のような構造によって行われている。図2は攪拌羽根周辺の正面図、図3は攪拌羽根周辺の断面図、図4は要部の拡大断面図、図5は攪拌羽根周辺の分解断面図である。
【0028】図2〜図5のように、攪拌羽根9は樹脂で形成されており、その基部側15の両面に支持ブラケット嵌合用の凹部17,19が設けられている。また基部側15には、貫通孔21が設けられている。
【0029】前記凹部17は基部側15において厚み方向に形成され、3つの内周面21a,21b,21cによって囲まれた上部開放の正面から見てほぼ矩形状に形成されている。前記凹部19は前記凹部17と同様に、基部15の厚み方向に形成され、内周面23a,23b,23cによって囲まれた上部開放の正面から見てほぼ矩形に形成されている。凹部19は凹部17よりも若干長く形成されている。これら凹部17,19には支持ブラケット25,27が嵌合して取り付けられている。
【0030】前記支持ブラケット25は嵌合板部29と締結ボス部31とからなっている。前記嵌合板部29は前記凹部17に対応した形状に形成されている。本実施形態において、前記嵌合板部29の厚みは、前記凹部17の深さと同一に形成されている。前記嵌合板部29の外周面33a,33b,33cは、前記凹部17の内周面21a,21b,21cに対応して形成され、密に嵌合する状態となっている。この嵌合状態で、前記攪拌羽根9の凹部17と支持ブラケット25とは後述する締結具の軸周り方向に係合する構成となっている。また、前記嵌合板部29が前記凹部17に嵌合した状態で、前記嵌合板部29の上面33dは基部側15の上面35と面一となるように形成され、前記嵌合板部29の外面33eと前記攪拌羽根9の前面37とは面一となるように形成されている。
【0031】前記締結ボス部31は、前記貫通孔21に着脱自在に挿通できる外形に形成されている。この締結ボス部31の長さは、前記貫通孔21よりも長く形成されて一方の支持ブラケット27側に突出し、該一方の支持ブラケット27の後述する貫通孔47と前記貫通孔21とを合わせた長さよりも若干短く形成されている。前記締結ボス部31を貫通孔21よりも短く形成することも可能であり、また貫通孔47と前記貫通孔21とを合わせた長さと同等にすることもできる。
【0032】前記締結ボス部31には、雌ねじ部39が設けられている。前記支持ブラケット27は嵌合板部41と取付部43とを備えている。前記嵌合板部41は、前記凹部19に対応した形状に形成されている。すなわち嵌合板部41の厚みは前記凹部19の深さと同一に形成されている。前記嵌合板部41の外周面43a,43b,43cは、前記凹部19の内周面23a,23b,23cに密に嵌合する形状に形成されている。前記嵌合板部41は、前記凹部19への嵌合状態で、その上面43dが前記基部15の上面35と面一となり、また嵌合板部41の外面43eは前記攪拌羽根9の後面45と面一となるように形成されている。
【0033】前記嵌合板部41には前記貫通孔47が形成されている。この貫通孔47は、前記嵌合板部41が前記凹部19に嵌合した状態で、前記貫通孔21と同心となり且つ該貫通孔21と同径に形成されている。但し、貫通孔21,47は異径に形成することもできる。
【0034】前記一方の支持ブラケット27の外面43eから貫通孔47へ締結具であるボルト51が挿入され、他方の支持ブラケット25の締結ボス部31の雌ねじ部39に締結されている。
【0035】なお、前記取付部42には、取付用の貫通孔49が設けられている。
【0036】そして、上記のような構成によって、両支持ブラケット25,27で挟持される攪拌羽根9の基部側15及び支持ブラケット25,27の一方27に、貫通孔21,47を設けた構成となっている。また前記支持ブラケット25,27の他方25に、前記貫通孔21,47へ向けて突出すると共に、雌ねじ部39を備えた締結ボス部31を設けた構成となっている。
【0037】作動時には、前記攪拌軸3が回転し、該撹拌軸3の回転に伴って、先端の攪拌羽根9が図1の矢印Aの方向に回転移動する。この撹拌羽根9は、調理容器としての調理釜13の内面を摺動し、前記のように各種練り餡等を攪拌調理あるいは加熱攪拌調理することができる。
【0038】このような攪拌調理に際して、前記のように支持ブラケット25,27の外面33e,43eと、攪拌羽根9の前後面37,45とは面一となっているので、食材の付着が大幅に抑制され、攪拌羽根9での食材の残存固化も抑制することができる。
【0039】また洗浄に際しても、支持ブラケット25,27の外面33e,43eと攪拌羽根9の前後面37,45が面一であるため、付着した食材を洗浄水等で極めて容易に洗い流すことができる。従って、食品衛生上、極めて有利な構造となっている。
【0040】本実施形態では、支持ブラケット25,27の上面33d,43dと、攪拌羽根9の基部15側の上面35とが面一となっているので、かかる点においても食材の付着、残存固化を大幅に抑制し、洗浄作業も極めて容易に行わせることができる。
【0041】前記支持ブラケット25,27の外面33e,43eと、攪拌羽根9の前後面37,45とが面一となっているため、食材を攪拌調理するに際して、攪拌羽根9上での食材の流れが円滑となり、加熱釜13内で食材全体の流れを促進し、攪拌調理をより効率良く行わせることができる。
【0042】前記支持ブラケット25,27は、凹部17,19にそれぞれ密に嵌合しているため、凹部17と支持ブラケット25との間、凹部19と支持ブラケット27との間の双方にそれぞれ食材が入り込むことも防止することができ、かかる点においても食材の付着、残存固化を抑制し、洗浄作業性を向上させ、食品衛生上有利な構造にすることができる。
【0043】前記支持ブラケット25はその外周面33a,33b,33cが凹部17の内周面21a,21b,21cに係合し、前記支持ブラケット27の外周面43a,43b,43cは、凹部19の内周面23a,23b,23cに係合している。従って、攪拌羽根9の凹部17,19と支持ブラケット25,27とは、締結具であるボルト51の軸周り方向に係合し、ボルト51が1個であっても、前記係合によって支持ブラケット25,27と攪拌羽根9とがボルト51の軸周りに相対回転を起こすことなく、確実に挟持固定することができる。従って、ボルトの本数を減らすこともでき、部品点数を少なくし、組付け、部品管理を容易にすることができる。
【0044】前記のようにボルトナットが少なくなることによって、その分、攪拌羽根9の外面に突出する部分が少なくなり、かかる点においても食材の付着、残存固化を抑制し、また洗浄作業性を向上させることができる。さらに攪拌羽根9の表面をフラット化しやすく、食材の攪拌調理時に食材の流れを良くし、より良好な攪拌調理を行うことができる。
【0045】本実施形態では、支持ブラケット25の締結ボス部31に雌ねじ部39を設けているため、ボルト51の先端に支持ブラケット25の外面33e側に突出することがない。従って、支持ブラケット25の外面33eをもフラット化することができ、食材の付着、残存固化をより確実に抑制し、洗浄作業性をより確実に向上することができる。また攪拌調理に際して、食材の流れを促進し、攪拌調理をより良好に行わせることができる。
【0046】尚、上記実施形態では、支持ブラケット25,27を金属で形成したが、これを樹脂で形成することも可能である。
【0047】上記実施形態では、凹部17,19を基部15側の両面に設けているが、これを一方側、例えば凹部19側のみを設ける構成にすることもできる。この場合、ボルト51の先端を貫通孔21,47を貫通させ、攪拌羽根9の前面37側でナットにより締結する構造にすることも可能である。また貫通孔21の攪拌羽根9前面37側をフラットな閉止面とし、後面45側に貫通孔47に対向する雌ねじ部を設け、該雌ねじ部にボルト51を締結固定する構造にすることも可能である。この場合、雌ねじ部を金属で形成し、樹脂の攪拌羽根9にインサート成形によって形成することもできる。
【0048】前記凹部17,19は、内周面21a,21b,23a,23cを有する凹部として構成したが、凹部17,19に代えて基部側15において攪拌羽根9の幅方向(図2の左右方向)全体に行きわたる段差を形成し、該段差全体に嵌合する支持ブラケットを嵌合して取り付ける構造にすることも可能である。
【0049】すなわち図2において、凹部17,19が攪拌羽根9の幅方向いっぱいに設けられた構造である。かかる場合においても、上記同様の作用効果を奏することができる。また支持ブラケット25,27の外周面33c,43cが段差の下面に係合して、上記同様な作用効果を奏することが可能である。
【0050】上記実施形態では、支持ブラケット25,27の外周面33e,43eと、攪拌羽根9の前後面37,45とを面一に構成したが、支持ブラケット25,27の外面33e,43eを攪拌羽根9の前後面37,45に対し若干突出させ、あるいは引っ込める構造にすることも可能である。
【0051】さらに攪拌羽根9の前後面37,45に対し、若干突出しあるいは引っ込んだ状態の支持ブラケット25,27を外面33e,43eに対し斜面あるいは曲面等によって連続させる構造にすることも可能である。
【0052】前記ボルト51等の締結具は複数個設けることも可能であり、この場合はより強固な挟持固定を行わせることができる。
【出願人】 【識別番号】000125587
【氏名又は名称】梶原工業株式会社
【住所又は居所】東京都台東区松が谷2−13−13
【出願日】 平成13年12月21日(2001.12.21)
【代理人】 【識別番号】100110629
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 雄一
【公開番号】 特開2003−180522(P2003−180522A)
【公開日】 平成15年7月2日(2003.7.2)
【出願番号】 特願2001−388887(P2001−388887)