| 【発明の名称】 |
炊飯器 |
| 【発明者】 |
【氏名】小山 政博 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】池田 典生 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】荒井 俊夫 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】下野 省二 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】田中 敦 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】堀内 清 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】中村 利幸 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
【氏名】高麗 敦 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】蓋体の開閉操作性が良好で、しかも釜の上部を十分に加熱することができ、美味しいご飯炊き上げることを目的とする。
【解決手段】炊飯器本体12内に釜13を収納し、釜13の上部には開閉自在に蓋体16を設ける。蓋体16内には蓋誘導加熱コイル22を配設している。蓋誘導加熱コイル22と発熱板21との距離は小さく設定し、蓋誘導加熱コイル22を大型化することなく発熱板21を十分加熱できる構成であり、また、蓋体16の重量も重くなり過ぎることなく、蓋体16の開閉操作も良好である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 釜を収納する炊飯器本体と、炊飯器本体の上部を開閉自在に覆う蓋体と、釜を加熱する加熱部を備え、前記蓋体内に蓋誘導加熱コイルを配設し、前記蓋体の下面を前記蓋誘導コイルで誘導加熱する発熱部とし、蓋体の下面の発熱部と蓋誘導加熱コイルとの間に隙間を設けた炊飯器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は釜の上部を加熱するための加熱源を蓋体に設けた炊飯器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から美味しいご飯を炊き上げるため、釜の下部のみならず上部からも加熱できる炊飯器が主流となってきている。 【0003】この釜上部を加熱する方式の炊飯器は、例えば、実願昭51−140744号(実開昭53−58871号)のマイクロフィルムに示す構造のものがある。この炊飯器は図8に示すように、釜1の上部を蓋体2で開閉自在に覆う構成である。また蓋体2の上部には蓋誘導加熱コイル3を有する蓋ケース4が載置され、蓋誘導加熱コイル3により蓋体2を誘導加熱し、釜1の上部を加熱する構造であった。 【0004】しかし炊きあがりのご飯を釜1から取り出す際、蓋ケース4を取り外し、さらに誘導加熱され高温となった蓋体2を釜1から取り外さなければならず、蓋体2の取り外しには火傷の危険性を有するものであり、また、蓋体2が高温なため取り外した蓋体2の置き場所にも気をつけなくてはならず、蓋体2の取り外し操作が煩わしいという課題を有していた。 【0005】そこで、例えば特開平6−105740号公報に示す炊飯器がある。この炊飯器を図9により説明する。図に示すように、釜5を収納する炊飯器本体6の上部に蓋体7を開閉自在に取り付けている。蓋体4は外枠を外蓋カバー8で構成し、釜5の上部と対向する蓋体7の下部を下カバー9で構成している。蓋体7内には蓋誘導加熱コイル10が配設されており、蓋体7の下カバー9側に着脱自在に取り付けた内蓋11を誘導加熱する構造である。 【0006】このように、蓋体7内に蓋誘導加熱コイル10を配設し、蓋体7の下面側の内蓋11を誘導加熱する構造とすることで、蓋体7の開閉操作を行う蓋体7の外枠側、すなわち外蓋カバー8が高温になるのを防止し、蓋体7の開閉操作を簡単にしている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した炊飯器では、蓋誘導加熱コイル10で内蓋11を誘導加熱し、釜5の上部を加熱する構造なので、蓋誘導加熱コイル10と内蓋11の距離が大きくなり、内蓋11を十分に誘導加熱することができず、釜5の上部の水蒸気を十分に飛ばすこたができなかった。 【0008】上記課題を解決するため、蓋誘導加熱コイル10を大型化して誘導加熱能力を高めることも考えられるが、この場合、蓋誘導加熱コイル10の重量が増し、蓋体7の開閉操作が重くなり、その開閉操作性が低下するという課題を有していた。 【0009】本発明は上記課題に鑑み、蓋体の開閉操作性を良好としつつ、釜の上部を十分に加熱することができる、さらに、蓋誘導加熱コイルの熱劣化を防止することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成するための課題解決手段は、釜を収納する炊飯器本体と、炊飯器本体の上部を開閉自在に覆う蓋体と、釜を加熱する加熱部を備え、前記釜の上方に位置する蓋体の下面を磁性材で構成するとともに、前記蓋体内に蓋誘導加熱コイルを配設し、前記蓋体の下面を前記誘導コイルで誘導加熱する発熱部とし、蓋体の下面の発熱部と蓋誘導加熱コイルとの間に隙間を設けたものである。 【0011】 【作用】上記の課題解決手段によれば、蓋誘導加熱コイルで蓋体の下面の発熱部を誘導加熱し、発熱部からの熱が釜の上部を加熱することになる。蓋誘導加熱コイルは蓋体内に配設されており、しかも蓋誘導加熱コイルと発熱部との距離を小さく設定できるので、発熱部を十分に誘導加熱し、釜の上部が十分に加熱されることとなる。また、十分な加熱量を得るために蓋誘導加熱コイルを大型化する必要もないので、蓋体が重くなり開閉操作に支障を起こすこともない。 【0012】さらに、蓋体の下面の発熱部と蓋誘導加熱コイルとの間に隙間を設けているので、誘導加熱された発熱部の熱が直接蓋誘導加熱コイルに伝達されることがなく、蓋誘導加熱コイルの熱劣化を防止できる。 【0013】特に、蓋体内に蓋誘導コイルを配設する構成では、強制的に蓋誘導コイルを冷却する冷却ファンを蓋体内に配設することは困難で、また、冷却ファンを仮に配設して蓋誘導加熱コイルの温度上昇を防止できるようにしたとしても、蓋体が重くなり、蓋体の開閉操作性が低下するので、隙間を設けて熱の伝達を阻止することが極めて有効な手段である。 【0014】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5により説明する。まず、本実施例の炊飯器の全体構成を図1により説明する。図1において、12は炊飯器本体で、内部に釜13を収納する釜収納部14を形成している。炊飯器本体12の上部後方にはヒンジ15を設け、このヒンジ15を中心に開閉自在な蓋体16を取り付けている。蓋体16は釜13の上部を覆うように炊飯器本体12の上部に位置している。釜13はその底部を誘導加熱コイル17、18で誘導加熱され、側部を釜収納部14の側面外周に巻回したヒータ19により加熱される構造である。 【0015】蓋体16はその外枠を外蓋カバー20で構成し、釜13側の下面を発熱板21で構成し、蓋体16内には蓋誘導加熱コイル22を配設している。蓋誘導加熱コイル22はその下方の発熱板21を誘導加熱するもので、発熱板21は誘導加熱される材料、ステンレス等の磁性材料で構成され、誘導加熱により自己発熱する発熱部を構成するものである。蓋体16内には蓋誘導加熱コイル22の上部に断熱材23を配し、また釜13の上部の水蒸気を外部に導出する蒸気孔24を蓋体16の上下方向に貫通させている。 【0016】次に、蓋体周辺の構成を図2により説明する。図に示すように、発熱板21には異常温度センサー25、蓋温度センサー26を密着して取り付け、異常温度センサー25は蓋誘導加熱コイル22の下方に設けて、蓋誘導加熱コイル22の磁界を受けやすく、誘導加熱されやすい部分に配して、発熱板22の異常温度上昇をすばやく検出できるようにし、異常温度上昇を検出した場合には、蓋誘導加熱コイル22による誘導加熱を停止するようにしている。 【0017】一方、蓋温度センサー26は蒸気孔側、すなわち発熱板21の中央側に配設し、釜13の上部に発生する蒸気の温度を検出できるように、蓋誘導加熱コイル22の磁界の影響を受けにくい位置に配設している。 【0018】また、発熱板21の外周側には断面形状がく字状の環状パッキン27が設けられており、釜13上部のフランジ部28の上面全周に環状パッキン27の下端部全周が密着接触し、釜13の上部に発生する水蒸気が外部に漏れるのを防止するとともに、蓋体16内に侵入するのも防止している。環状パッキン27は蓋体16の外蓋カバー20と発熱板21との間に挟持固定されている。 【0019】次に、蓋誘導加熱コイルの詳細な構成につき図3を中心に説明する。図に示すように、蓋誘導加熱コイル22は平面がリング状をしており、このリング状の蓋誘導加熱コイル22を、図2に示す難燃性のコイル支持台29のコイル収納部30内に配し、コイル収納部30内に注入する難燃性の材料、例えば難燃性のシリコン31で覆われる構成としている。コイル収納部30の上部にはフェライト32を支持するフェライト支持部33を設け、フェライト32をコイル支持台29の上部に仮固定できる構成としている。フェライト32の固着を、難燃性のシリコン31をコイル収納部31に注入することで行うようにすれば、簡単にフェライト32をコイル支持台29上に固着することができる。 【0020】なお、フェライト32は図3に示すように放射状に配されており、蓋誘導加熱コイル22から発生する磁界の方向を偏向し、上方に向かう磁界をできる限り下方の発熱板21側に向かうようにするものである。また、フェライト32をコイル支持台29のフェライト支持部33仮固定する構成としたが、蓋誘導加熱コイル22とフェライト32とを難燃性の材料でともに覆い、両者を固着してからコイル支持台29に装着してもよく、この場合にはコイル支持台29を簡単に組み立てることができる。 【0021】さらに、難燃性の材料で蓋誘導加熱コイルおよびフェライトを埋設したコイル支持台を形成すれば、コイル支持台に誘導加熱コイル等を装着する必要もなく、その組立性を飛躍的に高めることができる。 【0022】また、上述したフェライト32により蓋誘導加熱コイル22から上方に向かう磁界の量を減らすことができるが、一部の磁界は蓋体16の上部から外部に漏れる可能性がある。この磁界が外部に漏れるとテレビ等の機器に悪影響を及ぼすので、図2に示すように、フェライト22の上方に防磁材34を配設している。防磁材34は蓋誘導加熱コイル22の上面をほぼ全部覆うリング状に形成されており、外周部がコイル支持台29の外周フランジ部35にネジ36で固定される。この防磁材34は磁界を遮蔽できる材料、例えばアルミ板で形成されており、蓋誘導加熱コイル22の上方に漏れ出る磁界を遮蔽し、蓋体16の外部に磁界が漏れるのを防止している。 【0023】次に、蓋誘導加熱コイル22の取付構造を図4を中心に説明する。図に示すように、コイル支持台29のコイル収納部30に蓋誘導加熱コイル22を収納し、更にフェライト32をフェライト支持部33に載置し、難燃性のシリコンをコイル収納部30内に注入して、蓋誘導加熱コイル22およびフェライト32をコイル支持台に固着する。コイル支持台29の上方にはリング状の防磁材34がネジ36によりフランジ部35に固定される。さらに、コイル支持台22の外周部にはフランジ部35より外周に延設した取付部37を設け、取付部37を外蓋カバーにネジで固定するように構成している。取付部37は図3に示すように、コイル支持台29に複数箇所形成し、外蓋カバー20に取り付ける発熱板21の取付部と重ねてネジ38によりコイル支持台29と発熱板21の両方を外蓋カバー20に固定する構成である。よって、コイル支持台29および発熱板21を外蓋カバー20に取り付ける作業が少なくなり、蓋体の組立作業性を向上させることができる。 【0024】上述したようにコイル支持台29が蓋体16内に固定されるわけであるが、コイル支持台29の下面と発熱板21との間には隙間sを設けている。この隙間により自己発熱する発熱板21の熱がコイル支持台29に伝達されるのを抑制することができる。すなわち、隙間sを設けることにより空気層による断熱効果が得られ、コイル支持台29と蓋誘導加熱コイル22が発熱体21の熱により劣化するのを抑えることができる。 【0025】特に、蓋誘導加熱コイル22は内部抵抗により発熱し、温度が上昇するものであるが、さらに発熱体21の熱が蓋体誘導加熱コイル22に伝達することがあれば、蓋誘導加熱コイル22の温度が異常に上昇する危険性を有する。よって、蓋誘導加熱コイル22を強制冷却する冷却ファンを設ける必要がでてくるが、蓋体16内に冷却ファンを設ければ蓋体の自重が重くなりその蓋体の開閉操作性が低下してしまう。そのため、上述した隙間sを設けて空気層による断熱効果を得ることは蓋体16内に蓋誘導加熱コイル22を配設する上で有効である。 【0026】なお、上記実施例では隙間sによる空気層の断熱効果を利用して、高い断熱効果を得ているが、例えばコイル支持台29を直接発熱板21の上に接触させても、コイル支持台29を耐熱性の高い材料で構成しておれば、発熱板21から蓋誘導加熱コイル22に伝わる熱を減らすことができ、蓋誘導加熱コイル22を強制冷却する冷却ファンを設けることもない。この場合、蓋誘導加熱コイル22と発熱板21との距離がより接近するので、蓋誘導加熱コイル22の巻数を減らしても発熱板21を十分に誘導加熱することができ、よって、蓋誘導加熱コイル22の自己発熱による温度上昇を低く抑えることができる。要は、蓋誘導加熱コイル22と発熱板21との間に隙間を設けて、発熱板21からの熱が蓋誘導加熱コイル22に伝わるのを抑制する構成であれば良い。 【0027】また、蓋誘導加熱コイル22は温度上昇するので、この蓋体誘導加熱コイル22を蓋体16内に配設する場合、蓋体を難燃性の材料で構成しなくてはならないが、コイル支持台29を難燃性の材料で構成すれば、コイル支持台29を取り付ける外蓋カバー20にあえて難燃性の材料を用いる必要がなく、製造コストを低減することができる。 【0028】また、発熱板21の釜側の表面を単分子被膜で覆う構成である。この単分子被膜を図5により説明する。すなわち、ステンレス(SUS445)製の発熱板21の表面を十分に脱脂後、窒素パージ中でフルオロアルキルトリクロロシラン化合物を含んだフッソ系化学吸着溶液中に浸漬すると、フルオロアルキルトリクロロシラン化合物が発熱板21の表面の水酸基と脱塩酸反応して、発熱板21の表面に化学結合でもって固定化され、フルオロアルキル鎖を表面層に有する単分子被膜が形成される。この単分子被膜の膜厚は3nm(ナノ メートル)と極めて薄い。従来のフッソコートの厚さが50〜85μm(マイクロ メートル)であるので、その単分子被膜の厚さは従来のフッソコートの厚さの1/10000より小さくなる。よって、発熱板21の熱伝達がその表面の被膜により阻害されるのを少なくでき、熱伝達性が従来のフッソコートと比較して向上し、釜の上部を効率よく加熱することができる。また、単分子被膜は非粘着性を有するので、釜の上部から発熱板21側に飛び散るおねばが付着しても簡単に拭き取ることができ、蓋体の清掃作業性も良い。 【0029】次に、上述した炊飯器の動作を説明する。まず、炊飯を開始すると、誘導加熱コイル17、18およびヒータ19により釜13の底部および側部を加熱する。釜13内の米と水が熱せられ、沸騰が開始すると、釜13の上部は水蒸気で満たされ、発熱板21に取り付けた蓋温度センサー26が蒸気温度を検出し、沸騰が開始したことを検出する。蓋温度センサー26で沸騰を開始するまでの時間により釜13内の米と水の量(炊飯量)を判定し、以降の釜の加熱量を決定する。炊飯量の判定においては、炊飯量が多いと沸騰開始するまでの時間が長く、逆に炊飯量が少ないと沸騰開始するまでの時間が短いことを利用している。 【0030】この炊飯量の判定中には蓋誘導加熱コイル22を動作さず、発熱板21が発熱するのを防止し、蓋温度センサー26が沸騰開始時点を正確に検出できるようにしている。蓋温度センサー26で沸騰開始を検出した後に、蓋誘導加熱コイル22を動作させて発熱板21を誘導加熱し、釜13の上部を加熱する。蓋誘導加熱コイル22は強力に発熱板21を誘導加熱することができるので、釜13の上部を十分に加熱し、釜13上部の水蒸気を飛ばしてご飯のべたつきを防止し、美味しいご飯を炊き上げることができる。蓋誘導加熱コイル22が動作を開始すると、発熱板21は誘導加熱されるが、リング状の蓋誘導加熱コイル22の中心側の方がその外周側より強力に誘導加熱されることとなり、中心側の蒸気孔24は素早く暖められる。よって、蒸気孔24の温度が低い状態で釜13の上部の温度を低下させることを防止できるとともに、蒸気孔24の温度が低いことによる結露をも防止でき、結露が蒸気孔24からご飯の上に滴下するのも防止できる。 【0031】特に、保温工程においては、釜上部の加熱が主体となるので、蒸気孔24の温度低下により釜上部の温度が低下するのを抑制する必要がでてくるが、上述したように蒸気孔24の温度が低下しにくい構造であれば、良好な保温状態を維持することができる。 【0032】また、沸騰を開始すると、釜13の上部から水蒸気が発生するが、この水蒸気は発熱板21に開口した蒸気孔24を介して炊飯器本体外に排気される。釜13の上部に発生した水蒸気はパッキン27により蓋体16の周囲から漏れることはないが、仮に、パッキン27が変形した状態、釜13のフランジ部28とパッキン27の下端との間に隙間が発生した状態で炊飯を開始すると、釜13から発生する水蒸気がその隙間から蓋体16内に侵入する危険性を有している。 【0033】しかし、蓋誘導加熱コイル22は難燃性の材料で覆われているので、侵入した水蒸気により絶縁劣化を起こすこともなく、長期に亘って品質を安定させることができる。 【0034】次に、本発明の他の実施例を図6により説明する。図に示すように、発熱板21をアルミ層21aとステンレス層21bとの2層構造としている。すなわち、蓋誘導加熱コイル22によりステンレス層21bが誘導加熱される。ステンレス層21bで発熱した熱は高熱伝導率のアルミ層21aで拡散され、釜の上部を均一に加熱することができるものである。 【0035】また、図7に示すように、発熱板21をステンレス層21b、アルミ層21a、ステンレス層21bの3層構造とすれば、アルミ層21aとステンレス層21bとの熱膨張差による反りの発生を防止できる。すなわち、同種のステンレス層21bで異種のアルミ層21aを挟み込む構造なので、アルミ層21aとステンレス層21bとの熱膨張による歪を両側のステンレス層21bで支持することができ、発熱板21が反るのを防止する。 【0036】よって、発熱板21を取り付けている外蓋カバー20に発熱板21の反り力が加わることがなく、蓋体の変形を防止することができる。さらに、発熱板21の反りにより、発熱板21と蓋誘導加熱コイル22との隙間が変わり、ステンレス層21bの発熱量が変わるのを防止でき、安定して釜の上部を加熱することができる。 【0037】 【発明の効果】上述した実施例から明らかなとおり、本発明によれば、発熱部を十分に誘導加熱でき、釜の上部を十分に加熱して美味しいご飯を炊き上げることができる。また、十分な加熱量を得るために蓋誘導加熱コイルを大型化する必要もないので、蓋体が重くなり、その開閉操作に支障を起こすこともない。 【0038】さらに、誘導加熱された発熱部の熱が直接蓋誘導加熱コイルに伝達されることがなく、蓋誘導加熱コイルの熱劣化を防止できる。特に、蓋体内に蓋誘導コイルを配設する構成では、強制的に蓋誘導コイルを冷却する冷却ファンを蓋体内に配設することは困難で、また、冷却ファンを仮に配設して蓋誘導加熱コイルの温度上昇を防止できるようにしたとしても、蓋体が重くなり、蓋体の開閉操作性が低下するので、隙間を設けて熱の伝達を阻止することが極めて有効な手段である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
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| 【出願日】 |
平成6年9月6日(1994.9.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−180513(P2003−180513A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月2日(2003.7.2) |
| 【出願番号】 |
特願2002−349704(P2002−349704) |
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