| 【発明の名称】 |
変形かつ丼用鍋及びこの鍋を用いた変形かつ丼提供方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡崎 彰良 【住所又は居所】大阪市北区浪花町14番33号 南国住宅株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】酸味料を含んだ調味料を使用する変形かつ丼と鍋の本体を形成する素材との間に起こる食材の味覚の変化を防止する変形かつ丼用鍋及び変形かつ丼提供方法の提供。
【解決手段】受け皿状の本体と、該本体の側部に取り付けられた把手とからなり、前記本体内で調理したかつ丼の具と酸味料を含んだ調味料からなる食材を丼へ移すことなく鍋に入れた状態で、御飯と別々に客に提供するために用いられる変形かつ丼用鍋であって、前記本体が鉄、ステンレス、アルミニウム、チタン及び真鍮のいずれかの金属材料、セラミック又は耐熱ガラス、銅の表面に錫メッキ、ステンレスメッキ、フッ素樹脂加工をしたもの、あるいは鉄の表面に亜鉛メッキをしたもの、琺瑯のいずれかからなることを特徴とした変形かつ丼用鍋及びこの鍋を用いた変形かつ丼提供方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 受け皿状の本体と、該本体の側部に取り付けられた把手とからなり、前記本体内で調理したかつ丼の具と酸味料を含んだ調味料からなる食材を丼へ移すことなく鍋に入れた状態で、御飯と別々に客に提供するために用いられる変形かつ丼用鍋であって、前記本体が鉄、ステンレス、アルミニウム、チタン及び真鍮のいずれかの金属材料からなることを特徴とした変形かつ丼用鍋。 【請求項2】 受け皿状の本体と、該本体の側部に取り付けられた把手とからなり、前記本体内で調理したかつ丼の具と酸味料を含んだ調味料からなる食材を丼へ移すことなく鍋に入れた状態で、御飯と別々に客に提供するために用いられる変形かつ丼用鍋であって、前記本体がセラミック又は耐熱ガラスから形成されることを特徴とした変形かつ丼用鍋。 【請求項3】 受け皿状の本体と、該本体の側部に取り付けられた把手とからなり、前記本体内で調理したかつ丼の具と酸味料を含んだ調味料からなる食材を丼へ移すことなく鍋に入れた状態で、御飯と別々に客に提供するために用いられる変形かつ丼用鍋であって、前記本体が銅の表面に錫メッキ、ステンレスメッキ、フッ素樹脂加工をしたもの、あるいは鉄の表面に亜鉛メッキをしたもの、琺瑯のいずれかから形成されることを特徴とした変形かつ丼用鍋。 【請求項4】 受け皿状の本体と、該本体の側部に取り付けられた把手とからなる鍋の本体内に、かつ丼の具と酸味料を含んだ調味料からなる食材を入れて調理し、調理後の食材を丼へ移すことなく、鍋に入れた状態で御飯と別々に客に提供する変形かつ丼提供方法であって、前記鍋として本体が鉄、ステンレス、アルミニウム、チタン、真鍮のいずれかの金属材料、セラミック又は耐熱ガラス、錫メッキ、ステンレスメッキ、フッ素樹脂加工のいずれかの表面処理を施した銅、亜鉛メッキを施した鉄、琺瑯から選択されたいずれかの材料から形成された鍋を使用することを特徴とする変形かつ丼提供方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は変形かつ丼用鍋および変形かつ丼提供方法に関し、その目的は調理に使用した鍋をかつ丼の具と酸味料を含んだ調味料と共に客に提供できる鍋であって、食材と鍋を形成する素材との間に起こる味覚の変化を防止する変形かつ丼用鍋及びこの鍋を用いた変形かつ丼提供方法を創出することにある。本発明において変形かつ丼とは、和風だしで豚かつを煮込んで溶き卵でとじる従来のかつ丼とは異なり、豚かつ以外の具に、大根おろし、チーズ、キムチ、トマト等、調味料にソース、ぽんず、マヨネーズ、カレー、冷製だし、味噌等の調味料を使用して調理したかつ丼のことをいう。本発明において酸味料を含んだ調味料とは、酢酸、クエン酸、蓚酸等の酸味料を含むソース、ぽんず、マヨネーズ、冷製だしのことをいう。 【0002】 【従来の技術】従来、かつ丼は御飯を入れた丼に調理した具と調味料を移した状態で客に提供されていた。しかし近年、調理した具と調味料を鍋に入れたまま、御飯とは別々に客に提供する形態が採られていることがある。このように、食材を鍋に入れたまま客に提供するための鍋の形態においては、受け皿状の本体部分が銅で形成されている鍋が使用されている。調理した具と調味料を鍋に入れたまま客に提供する店で、銅製の鍋が使用されるのは、銅は光沢が美しく、見た目がきれいであり、食材の色彩を引き立て客の食欲をそそるためである。また、銅の熱伝導率は、鍋の本体を形成する金属の素材の中で熱伝導率が比較的良いアルミニウムの約2倍であり、銅製の鍋は熱が食材に均一に伝わるため、調理時の焦げ付きを防ぐことが可能であり、僅かな銅が水に混ざるだけで殺菌効果をあげる金属微量作用があり、特に業務用として好まれている。上記した鍋に具と調味料を入れたまま提供されるかつ丼の種類として、本出願人は変形かつ丼を変わりかつ丼(商標)として提供している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、変形かつ丼を銅製の鍋に入れたまま提供した場合、その中には鍋の中の具や調味料の味覚が短時間で変化するものが存在するという問題があった。このように味覚が変化したかつ丼の具や調味料を食した場合、衛生的には全く問題はないが、美味に食することができないという課題が存在した。前記従来のかつ丼提供方法では具と調味料を調理後すぐに丼に移すため問題とはならないが、調理に用いた銅製の鍋にかつ丼の具と調味料を入れたまま提供する方法では、客の前に食材が入った鍋が置いてあり、客が食事をしている間に、鍋に残っている食材の味覚が変化するため問題となっている。この食材の味覚が変化するかつ丼について食材、調理方法を研究したところ、酸味料を含んだ調味料を使用し銅製の鍋で調理したかつ丼において味覚が変化する傾向が強いと判明した。本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであって、調理に使用した鍋をかつ丼の具や調味料と共に客に提供できる鍋であって、酸味料を含んだ調味料を使用する変形かつ丼と鍋の本体を形成する素材との間に起こる食材の味覚の変化を防止する変形かつ丼用鍋及び変形かつ丼提供方法を提供せんとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するために提案されたものであって、請求項1の発明では、受け皿状の本体と、該本体の側部に取り付けられた把手とからなり、前記本体内で調理したかつ丼の具と酸味料を含んだ調味料からなる食材を丼へ移すことなく鍋に入れた状態で、御飯と別々に客に提供するために用いられる変形かつ丼用の鍋であって、前記本体が鉄、ステンレス、アルミニウム、チタン及び真鍮のいずれかの金属材料からなることを特徴とした変形かつ丼用鍋を提供するものである。 【0005】請求項2の発明では、受け皿状の本体と、該本体の側部に取り付けられた把手とからなり、前記本体内で調理したかつ丼の具と酸味料を含んだ調味料からなる食材を丼へ移すことなく鍋に入れた状態で、御飯と別々に客に提供するために用いられる変形かつ丼用の鍋であって、前記本体がセラミック又は耐熱ガラスから形成されることを特徴とした変形かつ丼用鍋を提供するものである。 【0006】請求項3の発明では、受け皿状の本体と、該本体の側部に取り付けられた把手とからなり、前記本体内で調理したかつ丼の具と酸味料を含んだ調味料からなる食材を丼へ移すことなく鍋に入れた状態で、御飯と別々に客に提供するために用いられる変形かつ丼用の鍋であって、前記本体が銅の表面に錫メッキ、ステンレスメッキ、フッ素樹脂加工をしたもの、あるいは鉄の表面に亜鉛メッキをしたもの、琺瑯のいずれかから形成されることを特徴とした変形かつ丼用鍋を提供するものである。 【0007】請求項4の発明では、受け皿状の本体と、該本体の側部に取り付けられた把手とからなる鍋の本体内に、かつ丼の具と酸味料を含んだ調味料からなる食材を入れて調理し、調理後の食材を丼へ移すことなく、鍋に入れた状態で御飯と別々に客に提供する変形かつ丼提供方法であって、前記鍋として本体が鉄、ステンレス、アルミニウム、チタン、真鍮のいずれかの金属材料、セラミック又は耐熱ガラス、錫メッキ、ステンレスメッキ、フッ素樹脂加工のいずれかの表面処理を施した銅、亜鉛メッキを施した鉄、琺瑯から選択されたいずれかの材料から形成された鍋を使用することを特徴とする変形かつ丼提供方法を提供するものである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る変形かつ丼用鍋の実施の形態について詳述する。本発明に係る変形かつ丼用鍋は、単なる変形かつ丼調理用の鍋ではなく、調理したかつ丼の食材を丼へ移すことなく鍋に入れた状態で、御飯と別に客に提供するための鍋であり、言わば調理道具と食器の両方の役割を兼ね備えた鍋である。図1は本発明に係る変形かつ丼用鍋、図2は本発明の鍋を用いた、変形かつ丼の提供方法を各々示している。図1について説明すると、変形かつ丼用鍋は受け皿状の本体1と、把手2から構成されている。把手2は長方形状の薄板材から構成され、薄板材の下部が、本体1の外周面に3個のリベットで締結され、本体1の側部から若干外側へ傾斜した状態で上向きに立ち上がっている。把手2の本体1から突出する長さは、単なる丼調理用の鍋に比べて短く、具体的には本体1の深さの1.5〜2倍程度となっている。これは、上記したように鍋自体が客に提供される食器の役割を果たすため、把手が長いと客に提供する際、提供する者の手に当たり鍋の中の食材をこぼす虞があり、食事の際に邪魔になるからである。ただし、本発明において、把手2の長さは特に限定されない。本発明において、把手2の形態は図示例のものに限定されず、例えば、把手2を斜め上向きに取付けるか、略水平方向に寝かして取付けても良い。この場合は鍋をコンロに載せた際の安定性が増す。本発明は片手鍋に限定されず、把手2を本体1の左右に取付けて両手鍋としても良い。この場合は調理後の鍋を両手でトレイに載せることが可能となるため、より安全で確実な作業が可能となる。しかし、調理時の鍋の扱い、客が鍋の中の食材を御飯に移すことを考慮した場合、本発明においては把手2を本体1の側部から上向きに取付けたものが一番扱い易いため、最も好ましい。本体1の底面周縁と開口部周縁の間は、底面から広がって開口し、外側へ膨出する曲面となる受け皿状の形状となっている。 【0009】本体1は鉄、ステンレス、アルミニウム、チタン、真鍮、セラミック、耐熱ガラスもしくは本体1を形成する銅の表面に錫メッキ、ステンレスメッキ、フッ素樹脂加工を施したもの、或いは鉄の表面に亜鉛メッキをしたもの、琺瑯のいずれかにより形成される。本体1の材料に上記した各素材を選択する理由は鍋の本体と食材の間に起こる味覚の変化を防止するためであるが、それ以外の理由としては、以下の個別の理由が挙げられる。 【0010】本発明の変形かつ丼用鍋の本体1を形成する素材に鉄を選んだ場合、保温力があり、過酷な使用に耐え、本体の寿命が長く、強火に耐えることができるという利点がある。該鍋で調理された変形かつ丼を食した場合、鉄分の補給も可能となる。本体1を形成する素材に琺瑯を選んだ場合、保温力があり、高温に強く、錆にくく、表面が金属のみで形成されている鍋とは違い、食材が鍋の表面に触れても化学反応を起こさないという利点がある。本体1を形成する素材にステンレスを選んだ場合、保温力があり、頑丈で傷が付きにくいため美しさを保つ、錆びにくいという利点がある。更なる利点として、ステンレスの間にアルミニウムや鉄等の異素材を挟んだ多層構造の鍋にすることにより、熱伝導性、保温性の威力を増す鍋とすることが可能である。 【0011】本体1を形成する素材にアルミニウムを選んだ場合、熱伝導が良い、軽い、錆びないという利点がある。更なる利点として、金型の中に熔解したアルミニウムを流し込んだアルミダイキャストの鍋を形成することにより、保温力があり、焦げつきにくい耐久性のある鍋とすることが可能である。本体1を形成する素材にチタンを選んだ場合、チタンは鉄の約60%の質量しかないため扱いやすく、耐熱性に優れた性質を持ち、熱効率が良く、コンロからの熱に対して熱が分散しないため、本体1の温度上昇が早く、すぐに調理を始めることが可能であり、熱源からの火力を効率良く食材に伝えるので、弱火又は中火で短時間に調理することができるという利点がある。本体1を形成する素材に真鍮を選んだ場合、耐食性を持つという利点がある。 【0012】本体1を形成するセラミックに陶器、磁器又は土鍋を選んだ場合、焦げ付きにくい、傷や汚れが付きにくい、金属イオンが出ない、酸、アルカリ、塩分に侵される事がないので永久に錆びない、加熱が穏やかになる、畜熱力に優れているという利点がある。本体1を形成する上記したセラミック以外のセラミックの材料としては、熱伝導率を高めるため、調理物の内部に直接作用する遠赤外線の放射率を向上させる性質を持つアルミナ、ジルコニア、酸化チタン、硬化材としての役割を果たす葉長石を用いることが望ましい。本体1を形成する素材に耐熱ガラスを選んだ場合、急激な温度変化に強く、アルカリ、塩分に強く、汚れがつきにくく、溶出物がなく、においが移らないという利点がある。 【0013】本体1を銅から形成し、銅の表面に錫メッキを施した場合、抜群の耐食性を持つという利点がある。本体1を形成する銅の表面にステンレスメッキを施した場合、鍋は耐食性、耐磨耗性を持つという利点がある。本体1を形成する銅の表面にテフロン(登録商標)加工、シルバーストーン(商標名)加工等のフッ素樹脂加工を施した場合、こげつきにくく、錆にくく、鍋に食材がこびりつきにくく、食材のすべりが良いので、他の材質の鍋と比べ調理がしやすいという利点がある。本体1を形成する鉄に亜鉛メッキを施した場合、錆びにくい、耐食性に優れている、鉄地の保護に優れているという利点がある。 【0014】上記した材料の中では、業務用の変形かつ丼用鍋として用いることを考慮した場合、店の営業時間中、頻繁に調理に使用するため、頑丈であり、錆びにくいことが重要となる。次に鍋ごと客に提供する提供方法を採用している店では、少なくとも客が食事を終えるまでの保温力、鍋の中の食材の色彩を引き立て客の食欲をそそるための、見た目の美しさも必要とされる。鍋を調理器具としてだけではなく食器としても扱う場合、鍋の傷は錆の原因となり、見た目の美しさを低減させる原因となるため、傷に強い性質も必要とされる。従って、これらの条件に適合するステンレスが本発明の鍋の本体を形成する素材として最も適しており、ステンレスの間にアルミや鉄を3層5層と重ね、熱伝導率を高めたステンレス多層鍋として使用することが好ましい。 【0015】図2について説明すると、この実施例は、本発明の変形かつ丼用鍋を用いた、変形かつ丼の提供方法を示している。本発明に係る変形かつ丼提供方法では、調理後の具と酸味料を含んだ調味料を丼に入れた御飯に移さず、調理に使用した鍋に食材を入れたまま御飯と別に客に提供する。この提供方法において上記した材質の鍋が使用されることにより、見た目が美しく、客が食事を終えるまで鍋の中の食材の味覚が変化しない変形かつ丼を提供することができる。 【0016】以下本発明に係る変形かつ丼提供方法の効果を明確なものとするための実施例及び比較例を示す。 【実施例】(実施例1) <ソースかつ丼>本体1がステンレスからなる図1に示す鍋の本体内に、千切りしたキャベツを敷き、揚げたてのかつを載せ、野菜、果実、食酢等を原材料とするソースをかけた状態で図2に示すように被験者に提供した。被験者が本体内の食材Sを丼の御飯Gの上に少しずつ移しながら食事を始めてから15分後、鍋の本体内に残っていたソースとキャベツの味覚を確認したところ、味覚は変化していなかった。 (比較例1)本体1が銅製の鍋を使用した以外は実施例1と同じ方法で、変形かつ丼用の食材を調理し、丼に入った御飯Gとは別に図2に示すように被験者に提供した。被験者が本体内の食材Sを丼の御飯Gの上に少しずつ移しながら食事を始めてから15分後、鍋の本体内に残っていたソースとキャベツの味覚を確認したところ、味覚が変化していることが認められた。 【0017】(実施例2) <しぐれかつ丼>本体1がステンレスからなる図1に示す鍋の本体内に、揚げたてのかつを入れ、その上に大根おろしを載せ、食酢を原材料に含む白醤油でかつの味付けをした状態で図2に示すように被験者に提供した。被験者が本体内の食材Sを丼の御飯Gの上に少しずつ移しながら食事を始めてから15分後、鍋の本体内に残っていた大根おろし及び白醤油の味覚を確認したところ、味覚は変化していなかった。 (比較例2)本体1が銅製の鍋を使用した以外は実施例2と同じ方法で、変形かつ丼用の食材を調理し、丼に入った御飯Gとは別に図2に示すように被験者に提供した。被験者が本体内の食材Sを丼の御飯Gの上に少しずつ移しながら食事を始めてから15分後、鍋の本体内に残っていた大根おろし及び白醤油の味覚を確認したところ、味覚が変化していることが認められた。 【0018】(実施例3) <ひやおろしかつ丼>本体1がステンレスからなる図1に示す鍋の本体内に、揚げたてのかつを入れ、その上に大根おろしを載せ、食酢を原材料に含む冷製だしをかけた状態で図2に示すように被験者に提供した。被験者が本体内の食材Sを丼の御飯Gの上に少しずつ移しながら食事を始めてから15分後、鍋の本体内に残っていた大根おろし及び冷製だしの味覚を確認したところ、味覚は変化していなかった。 (比較例3)本体1が銅製の鍋を使用した以外は実施例3と同じ方法で、変形かつ丼用の食材を調理し、丼に入った御飯Gとは別に図2に示すように被験者に提供した。被験者が本体内の食材Sを丼の御飯Gの上に少しずつ移しながら食事を始めてから15分後、鍋の本体内に残っていた大根おろし及び冷製だしの味覚を確認したところ、味覚が変化していることが認められた。 【0019】(実施例4) <梅ぽんずかつ丼>本体1がステンレスからなる図1に示す鍋の本体内に、揚げたてのかつを入れ、その上に大根おろしを載せ、食酢とクエン酸を原材料に含む梅ぽんずをかけた状態で図2に示すように被験者に提供した。被験者が本体内の食材Sを丼の御飯Gの上に少しずつ移しながら食事を始めてから15分後、鍋の本体内に残っていた大根おろし及び梅ぽんずの味覚を確認したところ、味覚は変化していなかった。 (比較例4)本体1が銅製の鍋を使用した以外は実施例4と同じ方法で、変形かつ丼用の食材を調理し、丼に入った御飯Gとは別に図2に示すように被験者に提供した。被験者が本体内の食材Sを丼の御飯Gの上に少しずつ移しながら食事を始めてから15分後、鍋の本体内に残っていた大根おろし及び梅ぽんずの味覚を確認したところ、味覚が変化していることが認められた。 【0020】(実施例5) <マヨキムチかつ丼>本体1がステンレスからなる図1に示す鍋の本体内に、揚げたてのかつを入れ、その上にキムチと食酢を原材料に含むマヨネーズを和えたマヨネーズキムチを載せた状態で図2に示すように被験者に提供した。被験者が本体内の食材Sを丼の御飯Gの上に少しずつ移しながら食事を始めてから15分後、鍋の本体内に残っていたマヨネーズキムチの味覚を確認したところ、味覚は変化していなかった。 (比較例5)本体が銅製の鍋を使用した以外は実施例5と同じ方法で、変形かつ丼用の食材を調理し、丼に入った御飯Gとは別に図2に示すように被験者に提供した。被験者が本体内の食材Sを丼の御飯Gの上に少しずつ移しながら食事を始めてから15分後、鍋の本体内に残っていたマヨネーズキムチの味覚を確認したところ、味覚が変化していることが認められた。 【0021】(実施例6) <ひやキムチかつ丼>本体1がステンレスからなる図1に示す鍋の本体内に、揚げたてのかつを入れ、その上にキムチを載せ、食酢を原材料に含む冷製だしをかけた状態で図2に示すように被験者に提供した。被験者が本体内の食材Sを丼の御飯Gの上に少しずつ移しながら食事を始めてから15分後、鍋の本体内に残っていたキムチ及び冷製だしの味覚を確認したところ、味覚は変化していなかった。 (比較例6)本体1が銅製の鍋を使用した以外は実施例6と同じ方法で、変形かつ丼用の食材を調理し、丼に入った御飯Gとは別に図2に示すように被験者に提供した。被験者が本体内の食材Sを丼の御飯Gの上に少しずつ移しながら食事を始めてから15分後、鍋の本体内に残っていたキムチ及び冷製だしの味覚を確認したところ、味覚が変化していることが認められた。 【0022】(実施例7) <ひやトマトかつ丼>本体1がステンレスからなる図1に示す鍋の本体内に、揚げたてのかつを入れ、その上にトマトを載せ、食酢を原材料に含む冷製だしをかけた状態で図2に示すように被験者に提供した。被験者が本体内の食材Sを丼の御飯Gの上に少しずつ移しながら食事を始めてから15分後、鍋の本体内に残っていたトマト及び冷製だしの味覚を確認したところ、味覚は変化していなかった。 (比較例7)本体1が銅製の鍋を使用した以外は実施例7と同じ方法で、変形かつ丼用の食材を調理し、丼に入った御飯Gとは別に図2に示すように被験者に提供した。被験者が本体内の食材Sを丼の御飯Gの上に少しずつ移しながら食事を始めてから15分後、鍋の本体内に残っていたトマト及び冷製だしの味覚を確認したところ、味覚が変化していることが認められた。 【0023】上記実施例及び比較例で示した変形かつ丼はいずれも従来のかつ丼とは異なり、銅製鍋の本体と食材との間で味覚の変化が起こり易いという問題を抱えていたものである。これらのかつ丼において味覚の変化が起こり易い理由としては、調味料に酸味料が含まれていることが考えられる。具体的には、ソースかつ丼の場合にはソースに含まれる食酢、しぐれかつ丼の場合には白醤油に含まれる食酢、ひやおろしかつ丼の場合には冷製だしに含まれる食酢、梅ぽんずかつ丼の場合には梅ぽんずに含まれる食酢とクエン酸、マヨキムチかつ丼の場合にはマヨネーズに含まれる食酢、ひやキムチかつ丼とひやトマトかつ丼の場合には冷製だしに含まれる食酢である。これらの変形かつ丼を鍋ごと提供する方法において銅製鍋を使用した比較例では、いずれも食事を始めてから15分後に鍋の本体と酸味料を含んだ調味料との間で味覚の変化が起こることが確認できたが、本体がステンレスからなる鍋を使用した実施例ではいずれも食事を始めてから15分後に食材の味覚の変化が見られなかった。 【0024】 【発明の効果】本発明のかつ丼用鍋は、銅素材とは異種の素材で形成されることにより、鍋の本体を形成する素材と酸味料を含んだ調味料との間で起こる味覚の変化の問題を防止することが可能な鍋を得ることができる。又は、銅製あるいは鉄製の本体の少なくとも食材が触れる内面に、銅素材あるいは鉄素材とは異種の素材を1層形成することにより、銅素材そのものに比べ、銅製鍋と酸味料を含んだ調味料との間に起こる味覚の変化の問題を防ぐことが可能な銅製あるいは鉄製の変形かつ丼用鍋を得ることができる。本発明により、酸味料を含んだ調味料と鍋の本体を形成する素材との間に起こる味覚の変化を防止する変形かつ丼用鍋およびこの鍋を用いた変形かつ丼提供方法となる効果を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594168481 【氏名又は名称】南国住宅株式会社 【住所又は居所】大阪市北区浪花町14番33号
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| 【出願日】 |
平成13年12月18日(2001.12.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082072 【弁理士】 【氏名又は名称】清原 義博
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| 【公開番号】 |
特開2003−180512(P2003−180512A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月2日(2003.7.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−385264(P2001−385264) |
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