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【発明の名称】 まないた
【発明者】 【氏名】上野 亀吉

【要約】 【課題】材料を容器に投入する際の使い勝手を向上させる。

【解決手段】長方形の板体10の短辺、長辺に対し、材料の落し口11、11を形成する。落し口11、11は、それぞれ板体10の外側に向けて斜め下向きに開口しており、板体10上の切った材料をガイドして容器に確実に投入させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 長方形の板体の少なくとも一辺に対し、材料を落下させるための丸底の落し口を形成してなり、該落し口は、前記板体の外側に向けて斜め下向きに開口することを特徴とするまないた。
【請求項2】 前記落し口は、最大幅を最大奥行き以上に大きくするとともに、最大深さを前記板体の板厚より小さくすることを特徴とする請求項1記載のまないた。
【請求項3】 前記落し口は、前記板体の片面側に形成することを特徴とする請求項1または請求項2記載のまないた。
【請求項4】 前記落し口は、前記板体の両面側に形成することを特徴とする請求項1または請求項2記載のまないた。
【請求項5】 前記板体は、木製であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載のまないた。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、材料を容器に投入する際の使い勝手を向上させることができるまないたに関する。
【0002】
【従来の技術】魚や肉、野菜などの調理材料(以下、単に材料という)を切るとき、まないたを使用するのが一般的である。
【0003】まないたは、たとえばプラスチック製や木製の長方形の板状に形成されている。まないたは、流し台にセットし、調理者は、まないた上において、包丁を使用して材料を切ることができる。また、まないた上で切った材料は、包丁などを使用して寄せ集め、なべなどの容器に落下させて投入する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術によるときは、まないたは、全体が単純な長方形の板状に形成されているから、寄せ集めた材料を包丁で押すと、材料が包丁の長手方向に拡がりながら落下し、容器の外にばらけ落ちることがあり、作業性がよくないという問題があった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、板体の少なくとも一辺に落し口を形成することによって、材料を容器に確実に投入することができ、使い勝手を向上させることができるまないたを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、長方形の板体の少なくとも一辺に対し、材料を落下させるための丸底の落し口を形成してなり、落し口は、板体の外側に向けて斜め下向きに開口することをその要旨とする。
【0007】なお、落し口は、最大幅を最大奥行き以上に大きくするとともに、最大深さを板体の板厚より小さくすることができる。
【0008】また、落し口は、板体の片面側に形成してもよく、両面側に形成してもよい。
【0009】さらに、板体は、木製であってもよい。
【0010】
【作用】かかる発明の構成によるときは、板体上の材料は、包丁によって落し口に送り込まれると、落し口に沿って落下し、容器に確実に投入することができる。材料は、斜め下向きの落し口に沿ってガイドされ、容器の開口範囲外にまで拡がるおそれが少ないからである。なお、落し口は、板体に1個を設けてもよく、2個以上を設けてもよいものとし、後者によるとき、落し口は、同一または異なる大きさに形成することができる。
【0011】落し口は、最大幅を最大奥行き以上に大きくすることにより、必要十分な幅広に形成することができる。また、落し口は、最大深さを板体の板厚より小さくすることにより、怪我の原因となるような鋭利な薄肉部分を生じるおそれがない。
【0012】板体は、落し口を片面側に形成することにより、落し口を形成する面と、形成しない平らな面との2面を有し、各面を適宜使い分けることができる。
【0013】板体は、落し口を両面側に形成することにより、いずれの面を使用する場合であっても、その面の落し口を利用することができる。なお、両面の落し口は、互いに同一位置に形成してもよく、異なる位置に形成してもよい。
【0014】木製の板体は、外観体裁がよく、高級感を演出することができる。なお、木製の板体は、たとえばかつらやほおのきの他、ひばやひのき、あてなどを使用することにより、必要な耐水性に加えて、良好な抗菌性を備えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0016】まないたは、長方形の板体10の短辺、長辺に対し、落し口11、11を形成してなる(図1、図2)。ただし、図2(A)〜(D)は、それぞれ図1のX1−X1 線矢視相当断面図、X2 矢視相当図、X3 矢視相当図、X4 矢視相当図である。
【0017】板体10は、木製の板材から形成されている。板体10は、たとえば一般家庭用として使用するとき、板厚T=10〜30mm程度に設定するのがよい。
【0018】落し口11、11は、板体10の片面側に形成されている。落し口11、11は、それぞれ丸底に形成され、板体10の外側に向けて斜め下向きに開口している。なお、各落し口11は、奥行方向において、底部の最深部が直線状の樋状に形成されている。板体10の短辺に形成する落し口11は、最大奥行きL1 、最大幅W1 ≧L1 、最大深さD1 <Tに形成されている。また、板体10の長辺に形成する落し口11は、最大奥行きL2 ≒L1 、最大幅W2 ≧L2 、最大深さD2 <Tに形成されている。ただし、落し口11、11の最大奥行きL1 、L2 は、最大幅W2 >W1 に合わせて、L2 >L1 としてもよい。なお、各落し口11は、底部の傾きθ=15〜30°程度に設定するのがよく、最大幅W1 、W2 は、それぞれ6〜15cm程度に設定することが好ましい。
【0019】調理者は、包丁Ha を使用し、板体10上において材料Hを切り、たとえば短辺側の落し口11が下側になるように板体10を僅かに傾け(図3)、包丁Haにより材料Hを寄せ集めて落し口11に送り込むことにより、落し口11を介して材料Hを容器Yに容易に、しかも確実に投入することができる。なお、調理者は、長辺側の落し口11を使用する場合も、全く同様にして、長辺側の落し口11を介して材料Hを容器Yに投入することができる。
【0020】
【他の実施の形態】板体10には、大小の落し口11、11を片面側の長辺、短辺に形成することができる(図4(A)、(B))。また、落し口11、11は、板体10の長辺、短辺の一端側に寄せて配置してもよい(同図)。すなわち、落し口11、11は、板体10の任意の辺の任意の位置に、任意の大きさに形成することができる。
【0021】落し口11は、板体10の両面側に形成してもよい(図5(A)、(B))。落し口11、11は、それぞれ板体10の両面側において、任意の辺の任意の位置に形成することができる。なお、図5(A)には、両面の落し口11、11を板体10の対辺に形成する例が図示され、同図(B)には、共通の辺の異なる位置に形成する例が図示されている。
【0022】板体10には、両面の落し口11、11を共通の辺の同一位置に形成してもよい(図6)。落し口11、11は、それぞれの最大深さD1 、D2 の合計深さD1 +D2 <Tとすることにより、落し口11、11の開口側の薄肉部分を十分な厚さ(T−(D1 +D2 ))にすることができる。また、落し口11、11は、合計深さD1 +D2 >Tとすることにより(図7)、落し口11、11の開口側に共通の切欠き凹所13を形成し、材料Wの落下位置を板体10の端面より内側にすることができる。ただし、図7(B)、(C)は、それぞれ同図(A)のZ1 矢視相当図、Z2 矢視相当図である。また、図7(A)において、落し口11、11の最大深さD1 、D2 は、落し口11、11を板体10の端面にまで仮に延長した場合を想定して図示されている。
【0023】以上の説明において、落し口11の底部は、最深部が奥行方向に直線状の樋状に形成するに代えて、板体10の表面に滑らかに連続する湾曲面11aに形成してもよい(図8)。また、落し口11は、図1〜図8に拘らず、板体10に対して1個または3個以上を形成してもよい。さらに、板体10は、木製に代えて、プラスチック製の板材から形成してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、板体の少なくとも一辺に対し、材料の落し口を形成することによって、落し口は、板体上の切った材料を適確にガイドすることができるから、容器に材料を容易に、しかも確実に投入することができ、使い勝手を大きく向上させることができるという優れた効果がある。
【出願人】 【識別番号】501428213
【氏名又は名称】上野 亀吉
【出願日】 平成13年12月7日(2001.12.7)
【代理人】 【識別番号】100090712
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 忠秋
【公開番号】 特開2003−169756(P2003−169756A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−374493(P2001−374493)