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【発明の名称】 加熱調理機および加熱調理支援システム
【発明者】 【氏名】杉本 多喜生
【住所又は居所】大阪市浪速区桜川1丁目4番4号 株式会社サミー内

【氏名】伊藤 哲英
【住所又は居所】大阪市浪速区桜川1丁目4番4号 株式会社サミー内

【要約】 【課題】作業効率を低下させることなくランニングコストを低く抑えることができる加熱調理支援システムおよび加熱調理機の提供を目的とする。

【解決手段】注文入力装置1、注文出力装置2、および揚げ物機3を通信可能な状態に構成する。注文入力装置1は、顧客の注文が入力されると、注文情報を注文出力装置2に送信するとともに、注文信号を揚げ物機3に送信する。注文出力装置2は、送信されてきた注文情報を受信して、その注文情報をプリントまたは表示する。一方、揚げ物機3は、送信されてきた注文信号を受信して、ガスバーナ38の火力が弱火であるか否かを判定し、弱火(ないし中火)である場合はガスバーナの火力を増大するように制御する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 食材を加熱調理する加熱調理機であって、食材を加熱する加熱手段と、操作者のスイッチ操作に応じて所定の信号を送信する操作スイッチと、前記操作スイッチから送信されてきた所定の信号に基づいて前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする加熱調理機。
【請求項2】 食材の加熱調理を支援する加熱調理支援システムであって、顧客の注文があった場合に注文信号を送信する送信手段と、食材を加熱する加熱手段と、前記送信手段から送信されてきた注文信号を受信する受信手段と、前記受信手段により注文信号が受信された場合に、前記加熱手段の加熱力を増大するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする加熱調理支援システム。
【請求項3】 前記制御手段は、食材の加熱調理を行わない間は加熱手段の加熱力を減少あるいは消火するように制御する請求項2に記載の加熱調理支援システム。
【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の加熱調理支援システムに用いられる加熱調理機であって、食材を加熱する加熱手段と、前記送信手段から送信されてきた注文信号を受信する受信手段と、前記受信手段により注文信号が受信された場合に、前記加熱手段の加熱力を増大するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする加熱調理機。
【請求項5】 請求項2または請求項3に記載の加熱調理支援システムに用いられる加熱調理制御装置であって、前記送信手段から送信されてきた注文信号を受信する受信手段と、前記受信手段により注文信号が受信された場合に、前記加熱手段の加熱力を増大するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする加熱調理制御装置。
【請求項6】 請求項2または請求項3に記載の加熱調理支援システムに用いられる注文入力装置であって、顧客の注文が入力される入力手段と、該入力手段により顧客の注文が入力された場合に注文信号を送信する送信手段と、を備えることを特徴とする注文入力装置。
【請求項7】 コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、コンピュータを、前記送信手段から送信されてきた注文信号を受信する受信手段、前記受信手段により注文信号が受信された場合に、前記加熱手段の加熱力を増大するように制御する制御手段として機能させるためのプログラムを記憶した記録媒体。
【請求項8】 コンピュータを、前記送信手段から送信されてきた注文信号を受信する受信手段、前記受信手段により注文信号が受信された場合に、前記加熱手段の加熱力を増大するように制御する制御手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食材を加熱調理するのに用いられる加熱調理機および加熱調理支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来、食材を揚げ調理する揚げ物機として、前面に点火つまみや温度調整つまみ等からなる操作部が設けられ、この点火つまみを右または左に回すことにより内蔵のガスバーナーを点火したあと、温度調整つまみを右または左に回すことによりガスバーナの火力を調整するものが知られている。また、他の揚げ物機では、温度調整つまみの代わりとして温度調整スライドつまみが設けられ、この温度調整スライドつまみを左右または上下方向にスライドさせることにより内蔵のガスバーナの火力を調整するものが知られている。
【0003】しかしながら、このように温度調整回転つまみを回転させたり、あるいは温度調整スライドつまみをスライドさせるのは操作性に乏しく作業効率が低下するという問題があった。また、温度調整回転つまみあるいは温度調整スライドつまみの操作性が乏しいことから、食材調理に応じてガスバーナの火力を調整することが面倒になりランニングコストが増大するという問題もあった。
【0004】ところで、一般に、飲食店において用いられる業務用の揚げ物機では、顧客の注文が入るとすぐに食材を揚げることができるように、ガスバーナの火力を常に中火ないし強火にしておいて揚げ油を高温に設定しておくことが行われている。
【0005】しかしながら、このようにガスバーナの火力を常に中火ないし強火にしていると、大量のガスを消費することになりランニングコストが増大したり、蒸気が調理場内に立ち込めて作業環境が悪化するという問題があった。
【0006】もとより、顧客の注文がない場合はガスバーナを弱火にしておいて、顧客の注文があった場合に手動でガスバーナの中火ないし強火にすることも考えられるが、前述の回転調整つまみやスライド調整つまみの操作性の乏しさと相俟って、顧客の注文に応じてガスバーナの火力を手動でアップするのは面倒であり、食材調理の作業効率が低下するという問題があった。
【0007】なお、上記問題は、揚げ物機だけでなく、焼き物機、蒸し器、あるいは茹麺機等、その他の加熱調理機にも生じるものであった。
【0008】この発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、作業効率を向上させるとともに、ランニングコストを低く抑えることができる加熱調理機および加熱調理支援システムの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を達成するために、食材を加熱調理する加熱調理機であって、食材を加熱する加熱手段と、操作者のスイッチ操作に応じて所定の信号を送信する操作スイッチと、前記操作スイッチから送信されてきた所定の信号に基づいて前記加熱手段の加熱力を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】これによれば、操作スイッチのスイッチ操作により加熱手段の加熱力を調整するので、従来の回転調整つまみやスライド調整つまみに比べて操作性が向上し、作業効率を向上させることができる。また、操作性が向上することから、食材の調理に応じて加熱手段の加熱力を簡単かつ確実に調整することができ、ランニングコストを低く抑えることが可能となる。
【0011】また、この発明は、上記目的を達成するために、食材の加熱調理を支援する加熱調理支援システムであって、顧客の注文があった場合に注文信号を送信する送信手段と、食材を加熱する加熱手段と、前記送信手段から送信されてきた注文信号を受信する受信手段と、前記受信手段により注文信号が受信された場合に、前記加熱手段の加熱力を増大するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】これによれば、顧客の注文があった場合に加熱手段の加熱力が自動的に増大するので、顧客の注文を受けてから加熱手段の加熱力を切り替え操作するよりも、労力が軽減するとともに調理時間も短くなり、作業効率を向上させることができる。また、顧客の注文がない間は加熱手段の加熱力を自動または手動で減少しておけば、加熱手段におけるエネルギー消費量も減少し、ランニングコストを低く抑えることができる。さらに、顧客の注文がない間は加熱手段の加熱力を自動または手動で減少しておけば、調理に伴う蒸気等が調理場内に立ち込めることが防止され、作業環境を快適にすることができる。
【0013】また、前記制御手段は、食材の加熱調理を行わない間は加熱手段の加熱力を減少あるいは消火するように制御するのが望ましい。
【0014】これによれば、食材の加熱調理を行わない間は加熱手段の加熱力が自動的に減少あるいは消火されるので、作業効率をより一層向上させることができるとともに、ランニングコストをより一層低く抑えることができる。
【0015】また、この発明に係る加熱調理機は、請求項2または請求項3に記載の加熱調理支援システムに用いられる加熱調理機であって、食材を加熱する加熱手段と、前記送信手段から送信されてきた注文信号を受信する受信手段と、前記受信手段により注文信号が受信された場合に、前記加熱手段の加熱力を増大するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】これによれば、前記送信手段と通信可能な状態にすることにより上記加熱調理支援システムを簡単かつ確実に実現することができる。
【0017】また、この発明に係る加熱調理制御装置は、請求項2または請求項3に記載の加熱調理支援システムに用いられる加熱調理制御装置であって、前記送信手段から送信されてきた注文信号を受信する受信手段と、前記受信手段により注文信号が受信された場合に、前記加熱手段の加熱力を増大するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】これによれば、加熱手段および送信手段とそれぞれ通信可能な状態にすることにより上記加熱調理支援システムを簡単かつ確実に実現することができる。
【0019】また、この発明に係る注文入力装置は、請求項2または請求項3に記載の加熱調理支援システムに用いられる注文入力装置であって、顧客の注文が入力される入力手段と、該入力手段により顧客の注文が入力された場合に注文信号を送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0020】これによれば、前記受信手段と通信可能な状態にすることにより上記加熱調理支援システムを簡単かつ確実に実現することができる。
【0021】また、この発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、コンピュータを、前記送信手段から送信されてきた注文信号を受信する受信手段、前記受信手段により注文信号が受信された場合に、前記加熱手段の加熱力を増大するように制御する制御手段として機能させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする。
【0022】これによれば、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータにインストールすることによって上記加熱調理支援システムを簡単かつ確実に実現することができる。
【0023】また、この発明に係るプログラムは、コンピュータを、前記送信手段から送信されてきた注文信号を受信する受信手段、前記受信手段により注文信号が受信された場合に、前記加熱手段の加熱力を増大するように制御する制御手段として機能させることを特徴とする。
【0024】これによれば、このプログラムをコンピュータにダウンロードすることによって上記加熱調理支援システムを簡単かつ確実に実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】次にこの発明の一実施形態について説明する。
【0026】図1は、この発明の実施形態に係る加熱調理支援システムの概略構成図である。
【0027】この加熱調理支援システムは、飲食店の従業員に携帯され、かつ顧客の注文が入力される注文入力装置(1)と、飲食店の厨房付近に設けられ、かつ顧客の注文をプリントまたは表示する注文出力装置(2)と、飲食店の厨房内に設けられ、かつ食材を揚げ調理する揚げ物機(3)とから構成され、注文入力装置(1)、注文出力装置(2)および揚げ物機(3)はそれぞれ無線(赤外線を含む)により通信可能な状態となされている。
【0028】以下、前記注文入力装置(1)、注文出力装置(2)、および揚げ物機(3)についてそれぞれ具体的に説明する。
【0029】図2は、前記注文入力装置(1)の電気的構成を示すブロック図である。
【0030】図2において、(11)は顧客の注文を入力するための注文入力釦、(12)は入力された顧客の注文に関する情報(以下、注文情報という)を一時的に記憶する注文情報記憶部、(13)は注文情報記憶部(12)に記憶されている注文情報を表示する表示部、(14)は前記注文情報記憶部(12)に記憶されている注文情報を前記注文出力装置(2)に送信するとともに、顧客の注文が入力されたことを示す信号(以下、注文信号という)を前記揚げ物機(3)に送信する無線送信部、(15)は各部を統括的に制御する中央演算処理装置(以下、CPUという)を備える制御部である。なお、前記注文入力釦(11)および表示部(13)は、図1に示すように、前記注文入力装置(1)の前面に設けられるとともに、前記無線送信部(14)は前記注文入力装置(1)の先端部に設けられている。
【0031】しかして、前記制御部(15)は、注文入力釦(11)の押圧操作により顧客の注文が入力されると、その入力された注文情報を注文情報記憶部(12)に記憶せしめ、その注文情報記憶部(12)に記憶されている注文情報を前記表示部(13)に表示せしめる。飲食店の従業員は、前記表示部(13)に表示された注文情報を閲覧することにより顧客の注文を確認することができる。
【0032】また、前記制御部(15)は、前記無線送信部(14)を制御することにより、注文情報記憶部(12)に記憶されている注文情報を前記注文品出力装置(2)に送信するとともに、注文信号を揚げ物機(1)に送信する。この注文情報は後述するように注文出力装置(2)の処理に用いられ、注文信号は後述するように揚げ物機(3)の処理に用いられる。
【0033】図3は、前記注文出力装置(2)の電気的構成を示すブロック図である。
【0034】図3において、(21)は注文出力装置(2)の各種操作を行うための操作釦、(22)は前記注文入力装置(1)から無線により送信されてきた注文情報を受信する無線受信部、(23)は前記無線受信部(22)により受信された注文情報を一時的に記憶する注文情報記憶部、(24)は前記注文情報記憶部(22)に記憶されている注文情報をプリント出力するプリント部、(25)は注文情報記憶部(23)に記憶されている注文情報を表示する表示部である。これら操作釦(21)、プリント部(24)、および表示部(25)は、図1に示すように、それぞれ注文出力装置(1)の前面に設けられている。
【0035】しかして、前記制御部(26)は、前記無線受信部(22)により前記注文品入力装置(1)から送信されてきた注文情報を受信すると、その注文情報を注文情報記憶部(23)に一時的に記憶せしめる。そして、前記制御部(26)は、注文情報記憶部(23)に記憶されている注文情報を、プリント部(24)においてプリント出力せしめたり、あるいは表示部(25)に表示せしめたりする。飲食店の調理人は、そのプリントあるいは表示された注文情報に基づいて食材の調理を行う。なお、この注文情報のプリントや表示は、自動的に行われるものであってよいし、あるいは操作釦(21)により手動で行われるものであってもよい。
【0036】図4は、前記揚げ物機の斜視図、図5は前記揚げ物機の縦断面図である。
【0037】図4および図5において、(31)は箱型のステンレス製の油槽台であり、その油槽台(31)の上部には同じくステンレス製の油槽(32)が設けられている。この油槽(32)は、底部がロート状に形成された平面視略矩形状のもので、その底部頂点には揚油排出口(32a)が設けられており、切替弁(33)により揚油排出口(32a)が開閉されるようになっている。
【0038】また、前記油槽(32)の下方には油缶(34)が設けられており、前記揚油排出口(32a)と揚油排出ホース(35)で結ばれることにより、油槽(32)内の劣化した揚油を濾過して揚げかすを処理しつつ取り込むことができるようなっている。この油缶(34)は、油槽台(31)の下部に設けられた引き出し式の台車(36)上に載置されているため、油缶(34)に揚油が一定量溜まれば、この台車(36)を前方に引き出すことにより油缶(34)を取り出すことができる。
【0039】また、油槽(32)内には、油槽(32)より小容量のステンレス製のフライカゴ(37)が脱着可能に設けられており、揚がった直材をまとめて引き上げることができるようになっている。即ち、食材を揚げる場合には、そのフライカゴ(37)を油槽中に沈み込ませた状態でフライカゴ(37)内に食材を投入して揚げる一方、揚がった食材を油槽から引き上げる場合には、フライカゴ(37)ごと油槽から取り出して、別に用意された湯切り容器に食材を移す。
【0040】また、油槽(32)の外側近傍には、油槽(32)内の揚油を加熱するガスバーナ(38)が設けられている。このガスバーナは、後述の制御部(48)からの命令に従って火力を調整し、もって揚油の温度を上下させるものである。ガスバーナ(38)により加熱された空気は、燃焼室(39)から加熱パイプ(40)を通過し、その加熱パイプ(40)を通過するときに加熱パイプ(40)の表面から油槽内の揚油を加熱したあと、そのまま排気ダクト(41)から機外に排出されるようになっている。
【0041】また、油槽(32)台の前面には、揚げ物機(3)における各種操作を行うための操作パネル(42)が設けられている。この操作パネル(42)は、図6に示すように、種々の釦からなる操作釦(43)と、揚油の温度などの各種表示を行う表示部(44)と、適温(点灯)および加熱(点滅)を表示する適温/加熱表示灯(45)と、電源が入っている場合に点灯する電源表示灯(46)とからなる。前記操作釦(43)において、(43a)はガスバーナを点火するための自動点火釦、(43b)は手動に設定するための手動設定釦、(43c)はメニューを設定するためのメニュー設定釦、(43d)は揚油の温度をアップさせるための温度アップ釦、(43e)は揚油の温度をダウンさせるための温度ダウン釦、(43f)はタイマーを設定するためのタイマ釦、(43g)は省エネ設定にするための省エネ設定釦である。これら各操作釦(43)は、飲食店の調理人等の操作者により指でタッチされると、後述の制御部(48)に対して所定の信号を送信するようになっている。
【0042】また、油槽台(31)の前面であって前記操作パネル(42)の右側には、前記注文入力装置(1)から無線で送信されてきた注文信号を受信する無線受信部(47)が設けられている。
【0043】図7は、揚げ物機の電気的構成を示すブロック図である。
【0044】図7において、(48)は各部を統括的に制御する制御部で、上述のガスバーナ(38)、操作釦(42)、表示部(44)、適温/加熱表示灯(45)、電源表示灯(46)、および無線受信部(47)と電気的に接続されている。
【0045】しかして、制御部(48)は、前記操作釦(43)から送信されてくる信号に応じて所定の制御を行い、必要に応じて前記表示部(44)に所定の表示を行ったり、適温/加熱表示灯(45)や電源表示灯(46)を点灯または点滅させる。
【0046】これによれば、操作釦(43)の押圧操作によりガスバーナ(38)の火力を調整するので、従来の回転調整つまみやスライド調整つまみに比べて操作性が向上し、作業効率を向上させることができる。また、加熱調理機(3)の操作性が向上することから、食材の調理に応じてガスバーナ(38)の火力を簡単かつ確実に調整することができ、ランニングコストを低く抑えることが可能となる。
【0047】また、制御部(48)は、前記無線受信部(47)により前記注文入力装置(1)から注文信号を受信すると、ガスバーナの火力が弱火であるか否かを判定し、弱火であると判定した場合はガスバーナ(38)の火力を増大して揚油の温度がアップするように制御する。
【0048】このように、注文入力装置(1)から注文信号が受信するとガスバーナ(38)の火力が自動的に増大するので、顧客の注文を受けてからガスバーナ(38)の加熱力を切り替え操作するよりも、労力が軽減するとともに調理時間も短くなり、作業効率を向上させることができる。
【0049】また、顧客の注文がない間はガスバーナ(38)の火力を自動または手動で減少しておけば、ガスバーナ(38)におけるエネルギー消費量も減少するので、ランニングコストを低く抑えることができる。
【0050】さらに、顧客の注文がない間はガスバーナ(38)の加熱力を自動または手動で減少しておけば、調理に伴う蒸気等が調理場内に立ち込めることが防止され、作業環境を快適にすることができる。
【0051】なお、制御部(48)は、前記省エネ設定釦(43g)により省エネ設定されている場合、食材の揚げ調理が行われない間は、自動的にガスバーナ(38)の火力をダウンするように制御するものとしてもよい。これによれば、食材の揚げ調理を行わない間はガスバーナ(38)の火力が自動的に減少するので、作業効率をより一層向上させることができるとともに、ランニングコストをより一層低く抑えることができる。
【0052】次に上述の加熱調理支援システムの動作について図8のフローチャートを用いて説明する。なお、以下の説明および図面において、「ステップ」を「S」と略記する。
【0053】まず、前記注文入力装置(1)において、前記制御部(15)は、注文入力釦(11)の押圧操作により顧客の注文が入力されると(S1)、その入力された注文情報を注文情報記憶部(12)に記憶せしめる(S2)。
【0054】そして、前記制御部(15)は、前記注文情報記憶部(12)に記憶されている注文情報を前記表示部(13)に表示せしめる(S3)。飲食店の従業員は、前記表示部(13)に表示された注文情報を閲覧することにより顧客の注文を確認することができる。
【0055】そして、前記制御部(15)は、前記無線送信部(14)を制御することにより、注文情報記憶部(12)に記憶されている注文情報を前記注文品出力装置(2)に送信するとともに(S4)、顧客の注文が入力されたことを示す注文信号を揚げ物機(1)に送信する(S5)。
【0056】前記注文出力装置(2)では、前記制御部(26)が、前記無線受信部(22)により前記注文品入力装置(1)から送信されてきた注文情報を受信して(S6)、その注文情報を注文情報記憶部(23)に一時的に記憶せしめる(S7)。
【0057】そして、前記制御部(26)は、注文情報記憶部(23)に記憶されている注文情報を、プリント部(24)においてプリント出力せしめたり、あるいは表示部(25)に表示せしめたりする(S8)。飲食店の調理人は、そのプリントあるいは表示された注文情報に基づいて食材の調理を行うことができる。
【0058】一方、前記揚げ物機(3)では、制御部(48)が、前記無線受信部(47)により前記注文入力装置(1)から無線で送信されてきた注文信号を受信する(S9)。
【0059】そして、制御部(48)は、ガスバーナ(38)の火力が弱火であるか否かを判定し、弱火であると判定した場合は(S10でYES)、ガスバーナ(38)の火力を増大して揚油の温度がアップするように制御する(S11)。一方、弱火でないと判定した場合は(S10でYES)、そのままリターンする。
【0060】なお、この実施形態では、前記注文入力装置(1)は、顧客の注文が入力され、その顧客の注文情報を前記注文出力装置(2)に送信する機能も有するものとしたが、このような機能を有しないものであってもよい。要は、顧客の注文があった場合に注文信号を前記揚げ物機(1)に送信するものであればよい。
【0061】また、注文入力装置は、従業員に携帯される形式のものとしたが、据置型の電子式キャッシュレジスタに組み込んだ形式のものや、各テーブルに設置されて顧客自身が入力する形式のものであってもよい。
【0062】また、前記出力装置(3)は、加熱調理支援システムの中に含めるものとしたが、加熱調理支援システムの中に含めないものとしてもよい。
【0063】また、揚げ物機(3)は、注文信号を受信したあとにガスバーナ(38)が弱火であるか否かを判定するものとしたが、このような判定に代えて揚油の温度が適温であるか否かを判定するものとしてもよい。即ち、注文信号を受信したあとに、揚油の温度が適温でないと判定した場合は、ガスバーナ(38)の火力を増大させる一方、揚油の温度が適温であると判定した場合は、ガスバーナ(38)の火力を増大させないものとしてもよい。
【0064】また、注文入力装置(1)、注文出力装置(2)、および揚げ物機(3)は、それぞれ無線により通信するものとしたが、電気線により通信するものとしてもい。
【0065】また、加熱調理機として揚げ物機(1)を用いたが、焼き物機、蒸し器、あるいは茹麺機等のその他の加熱調理機を用いてもよい。
【0066】揚げ物機(3)は、制御部(48)が注文信号を受信すると単にガスバーナ(38)の火力を増大するように制御するものとしたが、調理された食材の品質を高めるために、注文の種類または量に応じてガスバーナ(38)を火力を大中小と段階的にあるいは連続的に設定するように制御するものとしてもよい。具体的に説明すると、揚げ物機(3)は、注文の種類または量とそれに対応するガスバーナ(38)の火力とを関連付けた参照テーブルを記憶しておき、制御部(48)により注文入力装置(1)から送信されてきた注文信号から注文の種類または量を検出し、さらに前記参照テーブルを参照することにより注文の種類または量に基づいてガスバーナ(38)の火力を制御する。このとき、揚げ物機(3)に送信する注文信号は、注文の種類または量に関する情報が含まれるものとする。
【0067】また、揚げ物機(3)は、食材の揚げ調理が行われない間は、自動的にガスバーナ(38)の火力をダウンするように制御するものとしたが、ガスバーナ(38)を消火するように制御するものとしてもよい。特に、焼き物機やグリル機等では、揚油の温度がすぐに上昇するので、注文のないときは消火するのが好ましい。また、茹麺機や揚げ物機等では、揚油の温度が上昇するに時間がかかるので、注文のないときは弱火にするのが好ましい。
【0068】また、揚げ物機(3)は、無線受信部(47)および制御部(48)の機能を有するものとしたが、これらの機能は揚げ物機(3)とは別体の加熱調理制御装置装置(パーソナルコンピュータ等)に設けるものとしてもよい。例えば、図9に示すように、前記無線受信部(47)および制御部(48)を有するパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)(4)を注文入力装置(1’)と無線により通信可能な状態とするとともに、揚げ物機(3’)と電気線(または無線)により通信可能な状態に接続する。そして、注文入力装置(1)は、顧客の注文が入力された場合に注文信号をパソコン(4)に送信する。パソコン(4)は、無線受信部(47)により注文入力装置から送信されてきた注文信号を受信して、制御部(48)により揚げ物機(3’)のガスバーナ(38)の火力をアップするように制御する。
【0069】なお、(5)は、パソコンを無線受信部(47)および制御部(48)として機能させるためのプログラムを記録した記録媒体である。この記録媒体(5)は、パソコン(4)が予め無線受信部(47)および制御部(48)としての機能を有しない場合に用いるもので、この記録媒体(5)に記録されたプログラムをパソコン(49)にインストールすることにより、パソコン(4)は無線受信部(47)および制御部(48)としての機能を有することができる。
【0070】また、(6)は、パソコン(4)が接続されたインターネット等のネットワークである。パソコン(4)は、このインターネット(6)を介して所定のサーバから上記プログラムをダウンロードすることによっても、無線受信部(47)および制御部(48)としての機能を有することができる。
【0071】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、操作スイッチのスイッチ操作により加熱手段の加熱力を調整するので、従来の回転調整つまみやスライド調整つまみに比べて操作性が向上し、作業効率を向上させることができる。また、操作性が向上することから、食材の調理に応じて加熱手段の加熱力を簡単かつ確実に調整することができ、ランニングコストを低く抑えることが可能となる。
【0072】請求項2に係る発明によれば、顧客の注文があった場合に加熱手段の加熱力が自動的に増大するので、顧客の注文を受けてから加熱手段の加熱力を切り替え操作するよりも、労力が軽減するとともに調理時間も短くなり、作業効率を向上させることができる。また、顧客の注文がない間は加熱手段の加熱力を自動または手動で減少しておけば、加熱手段におけるエネルギー消費量も減少し、ランニングコストを低く抑えることができる。さらに、顧客の注文がない間は加熱手段の加熱力を自動または手動で減少しておけば、調理に伴う蒸気等が調理場内に立ち込めることが防止され、作業環境を快適にすることができる。
【0073】請求項3に係る発明によれば、食材の加熱調理を行わない間は加熱手段の加熱力が自動的に減少するので、作業効率をより一層向上させることができるとともに、ランニングコストをより一層低く抑えることができる。
【0074】請求項4に係る発明によれば、前記送信手段と通信可能な状態にすることにより上記加熱調理支援システムを簡単かつ確実に実現することができる。
【0075】請求項5に係る発明によれば、加熱手段および送信手段とそれぞれ通信可能な状態にすることにより上記加熱調理支援システムを簡単かつ確実に実現することができる。
【0076】請求項6に係る発明によれば、前記受信手段と通信可能な状態にすることにより上記加熱調理支援システムを簡単かつ確実に実現することができる。
【0077】請求項7に係る発明によれば、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータにインストールすことによって上記加熱調理支援システムを簡単かつ確実に実現することができる。
【0078】請求項8に係る発明によれば、このプログラムをコンピュータにダウンロードすることによって上記加熱調理支援システムを簡単かつ確実に実現することができる。
【出願人】 【識別番号】391049666
【氏名又は名称】株式会社サミー
【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区桜川1丁目4番4号
【出願日】 平成13年12月6日(2001.12.6)
【代理人】 【識別番号】100071168
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 久義 (外2名)
【公開番号】 特開2003−169750(P2003−169750A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−372494(P2001−372494)