| 【発明の名称】 |
簀の子形床マットの棧部材 |
| 【発明者】 |
【氏名】野呂 忠臣
【氏名】服部 清茂
|
| 【要約】 |
【課題】従来の簀の子形床マットの棧部材は、靴で踏まれて靴底から拭い取った汚れた水を積極的に排水できないため、汚れた水が次第に溜り、その上を踏んだ靴底にその水を付着させる。従って、その靴で床を歩かれると床に汚れた靴跡が付着し、床が汚れる。
【解決手段】棧部材の本体10に、その上壁12上に支持した細長い靴底拭い体30が靴底から拭い取った水を靴底拭い体の裏から上壁12を通じ床などに排水する排水手段16,17を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右の側壁と、左右の側壁よりも低い位置で上記左右の側壁の上端部の間を連結し、その上に細長い靴底拭い体を支持する上壁と、上記左右の側壁の上端から対向して突出し、上壁がその上に支持した靴底拭い体の両側部を保持する一対の保持部とを一体に備えた本体からなり、上壁上に靴底拭い体を保持した上記本体を狭い間隔を保ち、平行な配列状態に連結して床などの上に置く簀の子形床マットの棧部材において、上記本体に、細長い靴底拭い体が靴底から拭い取った水を靴底拭い体の裏から上壁を通じ床などに排水する排水手段を設けたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項2】 請求項1に記載の簀の子形床マットの棧部材において、排水手段は、本体の上壁の左右の少なくとも一側とこれに連結した側壁との間に設けられ、上壁上から水が流れ込む長手方向の排水溝と、上記側壁や排水溝の底に設けられ、上記排水溝に流入した水を床などに排水する排水口とからなることを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項3】 請求項1に記載の簀の子形床マットの棧部材において、排水手段は、本体の上壁に独立して設けられた長手方向の排水溝と、上記排水溝の側壁や底に設けられ、排水溝に流入した水を床などに排水する排水口とからなることを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項4】 請求項1に記載の簀の子形床マットの棧部材において、排水手段は、本体の上壁に設けられ、上壁上の水を床などに排水する一列又は複数列の排水口の列からなることを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項5】 請求項1から4のどれか1項に記載の簀の子形床マットの棧部材において、上壁に小径の水抜き孔を点在して設けたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項6】 請求項1から5のどれか1項に記載の簀の子形床マットの棧部材において、本体に、左右の側壁の下端部の間を連結する底壁を設け、底壁の上に流れ落ちた水の排水手段として底壁や側壁の下端部に、床などに排水する第2の排水口を設けたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項7】 左右の側壁と、左右の側壁よりも低い位置で上記左右の側壁の上端部の間を連結し、その上に細長い靴底拭い体を支持する上壁と、左右の側壁の下端部の間を連結する底壁と、上記左右の側壁の上端から対向して突出し、上壁がその上に支持した細長い靴底拭い体の両側部を保持する一対の保持部とを一体に備えた本体からなり、上壁上に靴底拭い体を保持した上記本体を狭い間隔を保ち平行な配列状態に連結して床に置く簀の子形床マットの棧部材において、上記本体の上壁に長手方向に設けられて底壁を底とする長手方向の排水溝と、その底に設けられ、上記排水溝に流入した水を床などに排水する排水口とからなる排水手段を設けたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項8】 請求項7に記載の簀の子形床マットの棧部材において、上壁に小径の水抜き孔を点在して設けると共に、上記水抜き孔から底壁の上に流れ落ちた水を床などに排水する第2の排水口を底壁や側壁の下端部に設けたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項9】 請求項1から8のどれか1項に記載の簀の子形床マットの棧部材において、本体の上壁の左右から上に突出し、靴底細長い靴底拭い体の両側部を保持する一対の保持部を構成する左右の側壁の上部の少なくとも一方に上壁上の水を床などに排水する排水口を長手方向に点在して設けたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項10】 請求項1から9のどれか1項に記載の簀の子形床マットの棧部材において、靴底拭帯を支持する上壁の少なくとも上面を凸凹にしたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項11】 請求項1から9のどれか1項に記載の簀の子形床マットの棧部材において、細長く、可撓性がある靴底拭い体を上向きに凸のアーチ形に湾曲させるため、その幅を、本体の上壁の幅より広くしたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項12】 請求項1から9のどれか1項に記載の簀の子形床マットの棧部材において、細長い靴底拭い体を支持する上壁の上面を上向きに凸のアーチ形にしたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項13】 請求項1から12のどれか1項に記載の簀の子形床マットの棧部材において、細長い靴底拭い体のブラシや絨毯などの靴底拭い材の下部を取付けた不透水質の下層に上下方向の貫通孔を点在して設けたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項14】 請求項1から12のどれか1項に記載の簀の子形床マットの棧部材において、ゴム、スポンジ、木片などの不透水質の材料で成形された細長い靴底拭い体の上面に、山と谷が幅方向に連続した複数の列を長手方向に設けたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項15】 請求項14に記載の簀の子形床マットの棧部材において、細長い靴底拭い体の上記複数の山と谷の列を横切る幅方向の溝を設けたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項16】 請求項14と15のどれか1項に記載の簀の子形床マットの棧部材において、細長い靴底拭い体に上下方向の貫通孔を点在して設けたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項17】 請求項14から16のどれか1項に記載の簀の子形床マットの棧部材において、細長い靴底拭い体の下面にトンネル形の溝を長手方向に設けたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。 【請求項18】 請求項16と17のどれか1項に記載の簀の子形床マットにおいて、細長い靴底拭い体に設けた上下方向の貫通孔の下端を下面のトンネル形の溝に連通させたことを特徴とする簀の子形床マットの棧部材。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、狭い間隔で平行に配列された複数本の棧部材を有し、建物の入口の床に置いたり、その床に設けた窪みの中に嵌め入れ、建物に入る人の靴で踏まれて靴底に付着する泥、砂埃などを含んだ汚れた水や雪などを上記棧部材で拭い取って床や窪みの中(本書では床などと記す。)に排水したり、プールサイド、ベランダ、浴室などの床に置き、水などを床に排水し、床を掃除する際には撤去可能な簀の子形床マットの棧部材に関する。 【0002】 【従来の技術】本特許出願人は、特願2001−32135号、同32136号によって、図9に示すように左右の両側壁101,101に背中合わせのC形断面の係合溝102を有する棧部材100と、上記2つの棧部材の相対向した側壁にある係合溝102,102に矢印aのようにスライドして回動可能に嵌合する係合凸部103’,103’を両側に有する板状連結部材103とをアルミなどの金属やプラスチックで成形し、狭い間隔で平行に配列した多数本の棧部材100・・・の隣接した2本宛を上記板状連結部材103で連結し、靴で踏まれた棧部材が靴底から除去した汚れた水を板状連結部材に開設した開口部104から床などに排水するようにした簀の子形床マットを提案した。 【0003】又、本特許出願人は、特願2002−57555号によって、図10に示すように、左右の側壁101,101を有し、狭い間隔を保って平行に配列された多数本のアルミなどの金属やプラスチックで成形した棧部材100・・・を、上記棧部材の平行な列の下を前後、更には中間で横切るプラスチックで成形した数本の連結帯材105で連結し、靴で踏まれた棧部材が靴底から拭い取った汚れた水を棧部材の隣接間隔から床などに排水するようにした簀の子形床マットも提案した。この場合、棧部材の両側壁101,101に係合溝102,102を設け、連結帯材105には隣接した2本宛の棧部材の対向した側壁の係合溝に係合する逆J字形の一対宛の係合爪105’,105’が背中合せに設けてある。 【0004】更に、図11に示すように、平行に配列した多数本の棧部材100の前後、更には中間に、列を横切る方向にボルト106を貫通し、隣接した棧部材間の間隔を上記ボルトに嵌めた金属のワッシヤーや弾性スぺーサー107で保ち、ボルト106の両端にナット107をねじ込んで棧部材の配列を締付けて構成し、棧部材の間隔から床に排水するようにた簀の子形床マットも公知である。尚、この場合、ボルトの代わりに太いワイヤーを使用する場合もあり、そのときはワイヤーの両端にねじで固定したストッパーにより棧部材の配列を締付けている。 【0005】尚、111は図9の板状連結部材103や、図9、図10、図11の棧部材の上壁上にスライドして嵌めた細長い靴底拭い体110が棧部材から抜け出るのを防ぐため、棧部材の両端に取付けた端面板で、端面板は棧部材の両側壁の係合溝102(図9)、(図10)にねじ込んだタッピングねじ112や、図11の場合は、例えば接着、その他の適宜な固定手段で固定してある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記各床マットの棧部材は、靴底に付着した汚れた水が室内に持ち込まれないように、上面に長手方向の凹凸条を交互に一体に成形したり、或いは上壁上に分厚なスポンジやゴムなどの弾性帯や、ブラシを植え立てたブラシ帯、絨緞の帯などの細長い靴底拭い体110をスライドして嵌め、靴底の汚れた水を取り除いているが、雨や雪が降るなかを歩いて濡れた靴底や、水溜まりを歩いて濡れた靴底には多量の汚れた水分が付着しているので、棧部材から速やかに排水しないと棧部材の上壁上や、靴拭い帯に次第に溜まり、それを踏んだ靴底に汚れた水が逆に多く付着し、その靴底で床を歩かれると床に靴跡が付いて余計に汚れると共に、スリップして転倒する危険もある。従来の棧部材は上壁や、その上に取付けた細長い靴底拭い体が拭い取った汚れた水をその上面の両側縁からオーバーフローさせるだけで、床などに排水する積極的な排水機構を備えていないため、上述したような問題が生じる。 【0007】 【課題を解決するための手段】そこで本発明は、細長い靴底拭い体が靴底から拭い取った水を棧部材の本体から床などに積極的に排水するようにしたもので、請求項1は、左右の側壁と、左右の側壁よりも低い位置で上記左右の側壁の上端部の間を連結し、その上に細長い靴底拭い体を支持する上壁と、上記左右の側壁の上端から対向して突出し、上壁がその上に支持した靴底拭い体の両側部を保持する一対の保持部とを一体に備えた本体からなり、上壁上に細長い靴底拭い体を保持した上記本体を狭い間隔を保ち、平行な配列状態に連結して床に置く簀の子形床マットの棧部材において、上記本体に、靴底拭い体が靴底から拭い取った水を靴底拭い体の裏から上壁を通じ床に排水する排水手段を設けたことを特徴とする。排水手段は、本体の上壁の少なくとも一側とこれに連結した側壁との間に設けられ、上壁上から水が流れ込む長手方向の排水溝と、上記側壁、又は上記排水溝の底に設けられ、排水溝に流入した水を床などに排水する排水口であっても、本体の上壁に独立して設けられた長手方向の排水溝と、上記排水溝の底に設けられ、排水溝に流入した水を床などに排水する排水口であっても、本体の上壁に設けられ、上壁上の水を床などに排水する一列又は複数列の排水口の列であってもよい。そして、上壁に、排水溝や排水口の列のほかに小径の水抜き孔を点在して設けてもよい。又、本体に、左右の側壁の下端部の間を連結する底壁を設け、底壁の上に流れ落ちた水の排水手段として底壁や、左右の側壁の下端部に、床などに排水する第2の排水口を設けてもよい。更に、排水手段は、本体の上壁に長手方向に設けられて底壁を底とする長手方向の排水溝と、その底に設けられ、上記排水溝に流入した水を床などに排水する排水口で構成してもよい。この場合も上壁に小径の水抜き孔を点在して設けると共に、上記水抜き孔から底壁の上に流れ落ちた水を床に排水する第2の排水口を底壁や、両側壁の下端部に設けてもよい。更に、本体の上壁の左右から上に突出し、細長い靴底拭い体の両側部を保持する一対の保持部を構成する左右の側壁の上部の少なくとも一方に、上壁上の水を床などに排水する排水口を長手方向に点在して設けてもい。そして、どの簀の子形床マットの棧部材も、細長い靴底拭い体を支持する上壁の、少なくとも上面を凸凹にしたり、細長く、可撓性がある靴底拭い体を上向きに凸のアーチ形に湾曲させるため、その幅を、本体の上壁の幅より広くしたり、細長い靴底拭い体を支持する上壁の上面を上向きに凸のアーチ形にしてもよい。更に、細長い靴底拭い体のブラシや絨毯などの靴底拭い材の下部を取付けた不透水質の下層に上下方向の貫通孔を点在して設けることが好ましい。又、ゴム、スポンジ、木片などの不透水質の材料で成形された細長い靴底拭い体の上面に、山と谷が幅方向連続した複数の列を長手方向に設けたり、その山と谷の列を横切る幅方向の溝を長手方向に間隔を保って設けたり、そのほかに、上下方向の貫通孔を点在して設けたり、細長い靴底拭い体の下面にトンネル形の溝を長手方向に設けてもよく、この場合、上下方向の貫通孔の下端はトンネル形の溝に連通していることが好ましい。 【0008】 【発明の実施の形態】図示の実施例において、10はアルミなどの金属やプラスチックで押出成形した棧部材の本体で、左右の側壁11,11と、左右の側壁の上端よりも少し低い位置で上記左右の側壁の上端部の間を連結し、その上に細長い靴底拭い体30を支持する上壁12と、上記左右の側壁の上端から対向して突出し、上壁がその上に支持した細長い靴底拭い体の両側部30’,30’を保持する一対の保持部13,13とを一体に備えている。左右の側壁には、従来の技術で述べた板状連結部材103の両側の係合凸部が嵌合したり(図1B,C参照)、連結帯材105の逆J字形の係合爪が係合したり(図2A参照)する係合溝11’,11’を長手方向に設けてもよい。又、必要に応じ左右の側壁の下端部の間を連結する底壁14を設けてもよい。そして、後述のように底壁に設けた第2の排水口から排水する際は、底壁を床や、床に設けた窪みの底から上に離して排水できるようにするため、下向きのスペーサ15を底壁の両側に設けた孔や溝に嵌めて長手方向の全長や所々に取付けることが好ましい。スペーサは滑り止め作用とクッション作用とを兼用させるためゴム製にするとよい。このスペーサは底壁から排水しない場合でも、滑り止め作用と、クッション作用を持たせるため底壁の両側や、底壁を備えていないときでも図4(A)に示すように両側壁の下端に取り付けておくことが好ましい。 【0009】この発明で使用する細長い靴底拭い体30は、その上を踏んだ靴底から拭った汚れた水を裏面(下面)に導き、細長い靴底拭い体を支持する上壁12から床などに直接、排水したり、本体の側壁11,11や底壁14に設けた排水口から床などに排水できることが必要である。しかし、細長い靴底拭い体が、図8(A),(B)に示すように、塩化ビニール、ネオプレン、ゴムなどの不透水材質の下層31にブラシや絨緞などの靴底拭い部材32の下部が植えて取り付けられている帯状の場合、水分は下層31に遮断されて裏面に充分に導かれないため、下層31に幅方向に1列又は複数列の上下方向の貫通孔33を長手方向に所定の間隔を保って開設しておく。殊に、靴底拭い部材32がブラシの場合、ブラシは下層31に長手方向に複数列で植えられていたり、点在して植えられているため、図8(B)に示すように、下層31の、ブラシが植えられていない位置に貫通孔33を開設する。又、表面(上面)が幅方向に凹凸したゴム、スポンジ、木片などの不透水質の材料で一体に成形されたブロック状の細長い靴底拭い体30の場合は、図8(C)に示すように一列又は複数列の上下方向の貫通孔33を、長手方向に所定の間隔を保って開設したり、下面に導かれた水を導く一列又は複数列の通水用のトンネル形の溝34を設けたり、又は、図8(D)に示したように、上面に、山と谷が幅方向に連続した複数の列35を長手方向に設けた細長い靴底拭い体の場合は、谷を流れる水を両側から下面に導くために、山と谷の列を横切る幅方向の溝36を設けておくとよい。また。前記上下方向の貫通孔33の下端はトンネル形の溝34に連通させておくことが好ましい。尚、細長い靴底拭い体が図5(B)に示すように通水性のスポンジで成形されていると、靴で踏まれたとき潰れて水を搾りだすので貫通孔などを設ける必要はない。 【0010】図1はこの発明による棧部材の第1実施例、図2の(A),(B),(C)は図1の一部を変形した第2、第3、第4の実施例であって、ともに左右の側壁11,11、と上壁12とを有し、上壁12の左右両側を一段下げて左右の側壁11,11と連結し、これにより上壁と左右の側壁との間に上壁を下げた左右の排水溝16,16を長手方向に形成してある。 【0011】そして、図1の実施例では左右の側壁11,11に、上記排水溝16,16の底の上に位置して長手方向に点在する排水口17を設け、排水溝16,16に入った水を側壁から床などに排水するようになっている。各排水溝16の底は排水口17に向かって下り傾斜にし、排水を促進するようにしてもよい。従って、図1(C)に示すように靴底で踏まれると、靴底拭い部材32は靴底の水分を拭い取ると共に、木片製のものを除き、靴底で踏まれて水分を細長い靴底拭い体の貫通孔から裏に抜く。この水は、上壁の上面を伝って左右の排水溝16に流れ込み、側壁の排水口17から排出される。排出された水は、例えば板状連結部材103の開口部104や、棧部材の隣接間隔から床ないし、床に設けた窪みの底などに落ち、窪みの底に落ちた水は、通常は、窪みの底に設けてあるドレンなどで下水管に排水される。図1の棧部材は底壁14を有し、その下面の両側にスペーサ15,15を取り付けているが、底壁は無くてもよい。 【0012】図2(A),(B),(C)の各棧部材が図1の棧部材と異なる主な点は、上壁12の左右の各排水溝16,16の底に排水口17を長手方向に点在して設けたことである。図2(A)の第2実施例の棧部材は底壁を有さないため、細長い靴底拭い体30の裏から上壁12の上面に抜けた水は左右の各排水溝に流入し、その底にある排水口から両側壁11,11の間の床などの上に流れ落ちる。 【0013】また、図2(B),(C)の第3、第4実施例の棧部材は底壁14を有するため、水は各排水溝16の底の排水口17から底壁上に流れ落ち、図2(B)の第3実施例では底壁の長手方向に点在する第2の排水口17’から床などに排水され、図2(C)の第4実施例では両側壁11,11の下端部に長手方向に点在する第2の排水口17’から床などに排水される。 【0014】図1、図2の各実施例において、排水溝16は左右の両側ではなく、左右のどちらか片側に設けるだけでもよい。 【0015】図3の第5実施例は、上壁12に排水口17を1列又は複数列(図では3列)、長手方向に設けてある。そして、底壁が無いため細長い靴底拭い体の裏から上壁上に出た水は排水口17から床などの上に流れ落ちる。この実施例でも底壁を設け、上壁の排水口から底壁の上に流れ落ちた水を底壁や両側壁の下端部に設けた第2の排水口から床などに排水してもよい。 【0016】図4(A),(B),(C)の第6、第7、第8の各実施例の棧部材は、上壁の左右両側とは別の位置、例えば中央部に長手方向の排水溝16を有し、その底に排水口17を長手方向に点在させて設けてある。図4(A)の第6実施例の棧部材は底壁を有さないため、水は、図8(D)の木片からなる細長い靴底拭い体の上を伝わって両側の保持部13,13との隙間から細長い靴底拭い体の裏に抜け、上壁の上面を伝わって中央部の排水溝に両側から流入し、その底の排水口17から両側壁の間の床などの上に流れ落ちる。尚、保持部13,13を構成する側壁の上部にも、図示のように排水口17を設けておくと、この排水口からも一部の水は床などに排水されるので排水を早めることができる。 【0017】又、図4(B),(C)の第7、第8の各実施例の棧部材は底壁14を有するため、水は排水溝16の底の排水口17から底壁上に流れ落ち、図4(B)の第7実施例では底壁に長手方向に点在する第2の排水口17’から床などに排水され、図4(C)の第8実施例では両側壁の下端部に長手方向に点在する第2の排水口17’から床などに排水される。 【0018】図5(A),(B),(C)の各実施例の棧部材は、上壁12の左右両側と、中央部とに、細長い靴底拭い体からの水が流入する排水溝16,16,16を長手方向に設け、両側の排水溝に流入した水は測壁に長手方向に点在する排水口17から床などに排水し、中央部の排水溝に流入した水はその底に長手方向に点在する排水口17から床など排水する。図5(A)の第9実施例の棧部材は底壁を有さないため、中央部の排水溝に流入した水は両側壁の間で床などに流れ落ちる。 【0019】また、図5(B),(C)の第10、第11の各実施例の棧部材は底壁14を有するため、中央の排水溝に流入し、その排水口17から底壁上に流れ落ちた水は、図5(B)の第10実施例の棧部材は両側壁11,11の下端部に長手方向に点在する第2の排水口17’から床などに排水され、図5(C)の第11実施例の棧部材は底壁14に長手方向に点在する第2の排水口17’から床などに排水される。 【0020】図6(A),(B)には、上壁12の中央部を長手方向に浅く窪ませて排水溝16とし、上壁の左右から下の両側壁の下向き長さは短く、図9の板状連結部材103の係合凸部や、図10の連結帯材105の係合爪が係合する係合溝11’,11’を形成するだけの扁平な第12実施例の棧部材が示してある。上壁12は排水溝16の両側から下向きに突出する一対の補強壁16’,16’を有し、その下端は側壁の下端と同一面になっている。排水溝16の底には長手方向に点在する排水口17が設けてある。又、細長い靴底拭い体30の両側の保持部を構成する両側壁の、上壁より上の部分にも長手方向に点在する排水口17が設けてある。従って、上壁上に保持された細長い靴底拭い体が靴底から拭い取った水は排水溝の底の排水口と、保持部13、13の両側壁の排水口の両方から床などに排水される。 【0021】図7の第13実施例の棧部材は、上壁12に長手方向に設けられ、底壁を底とする排水溝16を有し、通水性のスポンジなどで成形された細長い靴底拭い体30の裏から上壁を伝わって排水溝16に流入した水は底の排水口17から床などに排水される。 【0022】本発明の簀の子形床マットの棧部材は、上記した図示の実施例に限定されることなく、請求項に記載の技術思想に則った範囲でどの様にも実施することができる。特に棧部材を間隔を保って平行に、隣接状に連結するのは、図9の板状連結材103や、図10の連結帯材105,図11のボルトやワイヤー106とワッシヤーやナットに限定されず、他の任意の手段で行ってもよい。 【0023】そして、図1(A)、図5(C)に示すように、上壁自体またはその上面を上に向かって凸のアーチ形にすると、保持部13,13で両側部30’,30’を保持される細長い靴底拭い体の幅を少し広くすることにより、靴底拭い体の絨毯やブラシなどの靴底拭い部材32は棧部材の上面からより多く上に突出し、靴底を拭って靴底から水を拭い取る効果をより高めることができる。 【0024】更に、図2(A),(B)、図4(C)、図7に示すように上壁自体を三角形や四角形などの凸凹にしたり、上壁の上面だけを図2(C)、図4(A)に示すように同様に凸凹にすると、細長い靴底拭い体30の下面が水の表面張力で上壁の上面に密着して水が排水溝に流れにくくなるのを防止することができる。尚、凸凹の高低差は少なくてよい。 【0025】又、上壁12には、例えば図2(A)に示すように全面に小さな水抜き孔18を散在させたり、図2(B),(C)、図4(B)に示すように、幅方向に1列または複数列の小さな水抜き孔18を長手方向に設けたりしても良い。こうすると、細長い靴底拭い体30が靴底から拭った水分の一部は上壁にある左右又は中央部の排水溝に流れ込む前に上記水抜き孔から流れ落ち、排水溝の排水口から排水するだけよりは排水効率は高まる。 【0026】更に、図3、図5(A)に示したように、細長く、可撓性がある靴底拭い体の幅wを、本体の上壁12の幅Wよりも広くすると、靴底拭い体の両側部を保持部13,13で保持したとき、上壁12が平らであっても細長い靴底拭い体は平らな上壁上で凸のアーチ形になる。従って、靴底で踏まれたとき、細長い靴底拭い体は平らな上壁上で平らになっているよりは多く踏み潰され、靴底から拭った水分をより多く裏に抜き、上壁から排水溝16に流入させ、排水口17から床などに排水することができる。 【0027】更に、図5(D)に示した様に、排水溝16や底壁14の一端または両端に排水用の切り欠き19を設けたり、棧部材の端面に固定する端面板111の、排水溝16の端面と当接する位置に水抜き窓孔20、底壁の上面と当接する位置に水抜き窓孔や切り欠き19を設けてもよい。 【0028】長期間の使用により靴底拭い部材が摩耗、摩滅してきたら、端面板を外し、保持部13から古くなった細長い靴底拭い体を引き抜き、新しいものと交換すればよい。 【0029】 【発明の効果】この発明によれば、靴で踏まれた際に細長い靴底拭い体が靴底から拭い取った汚れた水を、細長い靴底拭い体の裏から、細長い靴底拭い体を支持する棧部材の上壁を通じ床などに積極的に排水する。従って、細長い靴底拭い体は靴で踏まれる都度、常に靴底に付着した汚れた水を拭き取り、靴底に付着した汚れた水で床が汚されるのを防止することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】501045054 【氏名又は名称】株式会社マッティージャパン
|
| 【出願日】 |
平成14年5月17日(2002.5.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082669 【弁理士】 【氏名又は名称】福田 賢三 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−325304(P2003−325304A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月18日(2003.11.18) |
| 【出願番号】 |
特願2002−143246(P2002−143246) |
|