| 【発明の名称】 |
ネクタイハンガー |
| 【発明者】 |
【氏名】新子 政友 【住所又は居所】大阪市生野区舎利寺2丁目9番2号 シンコハンガー株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】クローゼットに固定された桟体に固着させても、ネクタイを簡単に探すことが可能なネクタイハンガーを提供する。
【解決手段】クローゼット内に、ほぼ水平に取付けられた桟体としての丸パイプ2に固定されるネクタイハンガー10において、丸パイプ2に固定するための取付部11を有する支持部材12と、支持部材12により水平面上の任意の一方向に移動可能に支持され、任意の一方向に所定長さで形成された引っ掛け部15を有するハンガー本体13とを具備する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ほぼ水平に固設される桟体に固定されるネクタイハンガーにおいて、上記桟体に固定するための取付部を有する支持部材と、該支持部材により水平面上の任意の一方向に移動可能に支持され、該任意の一方向に所定長さで形成された引っ掛け部を有するハンガー本体とを具備することを特徴とするネクタイハンガー。 【請求項2】 前記桟体は長手方向をクローゼットの左右方向に取付けられ、前記ハンガー本体はクローゼットの前後方向に移動可能となっていることを特徴とする請求項1に記載のネクタイハンガー。 【請求項3】 前記ハンガー本体は、前記引っ掛け部の後側に繋がっていて前後方向に所定長さで形成された被支持辺部を有し、該被支持辺部が前記支持部材に設けられた貫通孔を挿通して移動可能に支持されていることを特徴とする請求項2に記載のネクタイハンガー。 【請求項4】 前記ハンガー本体の引っ掛け部は、前側が後側よりも少し高くなるように傾斜していることを特徴とする請求項3に記載のネクタイハンガー。 【請求項5】 前記ハンガー本体は、棒部材の中央部がコ字状またはU字状に2つ折りされた第1の折り曲げ部と、更にそのように折り曲げられたものの途中がコ字状またはU字状に2つ折りされた第2の折り曲げ部とを有し、第1の折り曲げ部から第2の折り曲げ部までが前記引っ掛け部、第2の折り曲げ部から棒部材両端部までが被支持辺部としてそれぞれ形成されており、上記第1の折り曲げ部が前側に、第2の折り曲げ部が後側に配される状態で支持部材に支持されることを特徴とする請求項3または4に記載のネクタイハンガー。 【請求項6】 前記支持部材には被支持辺部の前側の棒部材両端を挿通させ、かつ前後方向の移動を可能とする2つの貫通孔が形成され、上記棒部材両端部には抜け止めを兼ねる摘みが取付けられ、被支持辺部の後端寄りには、被支持辺部を構成する棒部材2箇所間に掛け渡し、かつハンガー本体の前進量を決める位置に補強片が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のネクタイハンガー。 【請求項7】 前記引っ掛け部の上面には、滑り止め用の凹凸が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のネクタイハンガー。 【請求項8】 前記引っ掛け部には、ネクタイの両端部を垂らす状態で中間部が係止されるネクタイフックが引っ掛けられることを特徴とする請求項7に記載のネクタイハンガー。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えばクローゼット内に設けられ、多数のネクタイを引っ掛け得るネクタイハンガーに関する。 【0002】 【従来の技術】上述したネクタイハンガーとしては、ネクタイ引っ掛け部が、多数のネクタイを引っ掛け得るように、クローゼットの前後の水平方向に長い寸法で形成されたものが知られている。そして、かかるネクタイハンガーの取付けは、ネクタイハンガーが傾くこと或いは回転することを防止するとともに、引っ掛けたネクタイがずれることにより片側に寄って団子状となるのを抑制するために、クローゼット内に固定されたパイプ等からなる桟体に確実に固着させるように取付けられる方式が一般的である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】したがって、上述した従来のネクタイハンガーによる場合には、多数のネクタイを掛けて仕舞うことができるものの、ネクタイを探す際に不便であった。即ち、仕舞う際には、ネクタイ引っ掛け部が長いので、ネクタイを多数引っ掛けることができて便利である反面、ネクタイを探す際には多数引っ掛けたネクタイのうち前側のもので後側のものが隠れて見え難くなっても、前記桟体にネクタイハンガーが確実に固定されている故に、ネクタイハンガーを移動させることができないため、ネクタイを探すのに手間取るという欠点があった。 【0004】本発明は、このような従来技術の課題を解消するためになされたもので、ほぼ水平に固設される桟体に固着させても、ネクタイを簡単に探すことが可能なネクタイハンガーを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明のネクタイハンガーは、ほぼ水平に固設される桟体に固定されるネクタイハンガーにおいて、上記桟体に固定するための取付部を有する支持部材と、該支持部材により水平面上の任意の一方向に移動可能に支持され、該任意の一方向に所定長さで形成された引っ掛け部を有するハンガー本体とを具備することを特徴とする。 【0006】このネクタイハンガーによる場合には、ほぼ水平に固設される桟体に、取付部を介して支持部材を固定し、この支持部材を介してハンガー本体が取付けられるので、ハンガー本体は傾くこと或いは回転することが防止され、これによりハンガー本体の引っ掛け部に引っ掛けられたネクタイがずれることにより片側に寄って団子状となり難くすることが可能となる。また、使用に際しては、ハンガー本体を水平面上の任意の一方向に移動させることで、ネクタイを簡単に探すことが可能となる。 【0007】ここで、桟体には、丸パイプが代表的なものとして挙げられるが、中空、中実の別を問わず、断面円形、断面矩形状等のものが含まれる。 【0008】本発明のネクタイハンガーにおいて、前記桟体は長手方向をクローゼットの左右方向に取付けられ、前記ハンガー本体はクローゼットの前後方向に移動可能となっている構成とすることができる。 【0009】この構成の場合には、ネクタイを探すときにハンガー本体をクローゼットの手前側に引き出し、不用のときは後側に押し込むことが可能となり、より好ましい。 【0010】本発明のネクタイハンガーにおいて、前記ハンガー本体は、前記引っ掛け部の後側に繋がっていて前後方向に所定長さで形成された被支持辺部を有し、該被支持辺部が前記支持部材に設けられた貫通孔を挿通して移動可能に支持されている構成とすることができる。 【0011】この構成にあっては、前後方向に所定長さで形成された被支持辺部と、その被支持辺部を挿通させる貫通孔とを備えればよく、簡単な構成でハンガー本体を前後方向に移動させることが可能となる。 【0012】本発明のネクタイハンガーにおいて、前記ハンガー本体の引っ掛け部は、前側が後側よりも少し高くなるように傾斜している構成とすることができる。 【0013】この構成にあっては、引っ掛け部の後側は被支持辺部に繋がっていてネクタイが落ちる心配はないが、ネクタイが落ちる心配のある引っ掛け部の前側は後側よりも少し高くすることで、前側にネクタイが落ち難くすることができる。 【0014】本発明のネクタイハンガーにおいて、前記ハンガー本体は、棒部材の中央部がコ字状またはU字状に2つ折りされた第1の折り曲げ部と、更にそのように折り曲げられたものの途中がコ字状またはU字状に2つ折りされた第2の折り曲げ部とを有し、第1の折り曲げ部から第2の折り曲げ部までが前記引っ掛け部、第2の折り曲げ部から棒部材両端部までが被支持辺部としてそれぞれ形成されており、上記第1の折り曲げ部が前側に、第2の折り曲げ部が後側に配される状態で支持部材に支持される構成とすることができる。 【0015】この構成にあっては、1本の棒部材を折り曲げ加工だけでハンガー本体を簡単に作製することが可能になる。 【0016】ここで、棒部材には、丸パイプ又は丸棒などが挙げられるが、中空、中実を問わず、断面円形、断面矩形状のものが含まれる。 【0017】本発明のネクタイハンガーにおいて、前記支持部材には被支持辺部の前側の棒部材両端を挿通させ、かつ前後方向の移動を可能とする2つの貫通孔が形成され、上記棒部材両端部には抜け止めを兼ねる摘みが取付けられ、被支持辺部の後端寄りには、被支持辺部を構成する棒部材2箇所間に掛け渡し、かつハンガー本体の前進量を決める位置に補強片が設けられている構成とすることができる。 【0018】この構成にあっては、支持部材に設けた貫通孔に挿通させた被支持辺部の前側は摘みにより、被支持辺部の後側は補強片により抜け止めされた状態で、これらの間でハンガー本体が移動可能とされる。 【0019】本発明のネクタイハンガーにおいて、前記引っ掛け部の上面には、滑り止め用の凹凸が設けられている構成とすることができる。 【0020】この構成にあっては、引っ掛け部がネクタイの重みで前側が少し下がっても、凹凸によりネクタイなどが前側へ滑り落ちるのが抑制されることとなる。 【0021】上記凹凸は、引っ掛け部の全長にわたり、凹凸状の加工を施すことにより或いは凸部としての突起を設けることにより形成してもよく、或いは、凸部としての突起を、所定間隔をあけて1又は2以上設けるようにしてもよい。 【0022】本発明のネクタイハンガーにおいて、前記引っ掛け部には、ネクタイの両端部を垂らす状態で中間部が係止されるネクタイフックが引っ掛けられる構成とすることができる。 【0023】この構成にあっては、ネクタイを係止したネクタイフックを用いて引っ掛け部に引っ掛ける場合に、そのネクタイフックが引っ掛け部に対して一般に滑り易い樹脂や金属で作製されていても、ネクタイフックを前記凹凸の存在で滑り止めすることが可能となる。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を具体的に説明する。 【0025】図1は本実施形態に係るネクタイハンガーが取付けられるクローゼットを示す斜視図、図2はそのネクタイハンガーを示す分解斜視図、図3はそのネクタイハンガーを示す正面図、図4はそのネクタイハンガーを示す平面図、図5はそのネクタイハンガーを示す右側面図である。 【0026】このネクタイハンガー10は、クローゼット1内で、クローゼット1の左右方向に長手方向としてほぼ水平に固定された桟体、例えば本実施形態では丸パイプ2に固着されるものであって、丸パイプ2に固定するための取付部11を有する支持部材12と、支持部材12により水平方向の移動可能に支持されたハンガー本体13とを具備する。 【0027】上記取付部11は、丸パイプ2の上側を覆う逆U字状のもので、両端部には水平部11aが設けられ、その水平部11aにはねじ孔11bが形成されている。 【0028】上記支持部材12は、概略直方体状に形成されたもので、前記ねじ孔11bに螺入させるねじ25を下側から上方向に通す通し孔12aが、クローゼット1の前後方向に間隔を開けて2つ形成されている。また、支持部材12には、前後方向に貫通する2つの円形をした貫通孔12bが丸パイプ2の長手方向に間隔をあけて設けられており、支持部材12の上面には丸パイプ2の下面を受ける、断面円弧状をした丸パイプ受け12cが凹状に設けられている。なお、上記ねじ25の下端には、回転を容易にするためのハンドル25aが取付けられている。また、丸パイプ受け12cは、図2において省略している。 【0029】上記ハンガー本体13は、水平方向に所定長さで形成された被支持辺部14と、この被支持辺部14の後端と繋がっていてほぼ水平方向に所定長さで形成された引っ掛け部15とを有する。引っ掛け部15は、前側が後側よりも少し高くなるように角度θで傾斜しており(図5参照)、その上面には滑り止め用の凹凸、本実施形態では球状の突起16が設けられている。 【0030】本実施形態のハンガー本体13は、1本の棒部材、本実施形態では丸棒17を折り曲げることで形成されている。具体的には、丸棒17の中央部がU字状に2つ折りされた第1の折り曲げ部18と、更にそのように折り曲げられたものの途中がU字状に2つ折りされた第2の折り曲げ部19とを有し、第1の折り曲げ部18から第2の折り曲げ部19までが前記引っ掛け部15として、第2の折り曲げ部19から丸棒17の両端部20までが被支持辺部14としてそれぞれ形成されている。なお、第1の折り曲げ部18の中央部に山形に形成された上方突出部18aは、適当な時に形成すればよい。 【0031】そして、引っ掛け部15として機能する第1の折り曲げ部18から第2の折り曲げ部19までの丸棒17の2部分には、各上面に所定間隔を開けて球状の突起16が複数、図示例では3つ、合計6つが設けられている。また、丸棒17の両端部20には、摘み21が取付けられ、被支持辺部14として機能する丸棒17の2部分の後端寄りには、補強片22が丸棒17の2部分に掛け渡して取付けられている。この補強片22は、第2の折り曲げ部19の近傍部分が変形により互いに接離しないように補強するために形成されている。なお、引っ掛け部15を構成する丸棒17の2部分には、それぞれ図3に示すようにネクタイフック4が掛けられる。ネクタイフック4は、例えば樹脂または金属製のものであり、このネクタイフック4には、図6に示すようにネクタイ3が両端部を垂らした状態して中間部が係止される。 【0032】かかるネクタイハンガー10は、以下のようにして組み立てられる。支持部材12の貫通孔12bに、丸棒17の両端部20を挿通し、その後に、丸棒17の両端部20に摘み21を接着等により固定する。これによりハンガー本体13は、支持部材12に対し、摘み21が支持部材12の前面に接触する後退限位置と、補強片22が支持部材12の後面に接触する前進限位置との間で前後移動可能となる。なお、摘み21は、丸棒17の両端部20に雄ねじを形成し、摘み21に雌ねじを形成することで螺入させることで取付けるようにしてもよい。また、貫通孔12bの断面形状は、ハンガー本体13の棒部材の断面形状に応じたものとされる。例えば、ハンガー本体13の棒部材に角棒を用いた場合には、角孔とされる。 【0033】このように組立られたネクタイハンガー10は、以下のようにして丸パイプ2に取付けられる。即ち、支持部材12の丸パイプ受け12cを丸パイプ2の下側に位置させるとともに、取付部11を丸パイプ2の上に被せ、その状態を保持したままねじ25を下側から支持部材12の貫通孔12bを通し、取付部11のねじ孔11bに螺入させる。これにより、ハンガー本体13がクローゼット1の前後方向に移動可能とされて、ネクタイハンガー10が丸パイプ2に固定される。 【0034】したがって、本実施形態のネクタイハンガーによる場合には、クローゼット1内にほぼ水平に固定された丸パイプ2に、取付部11を介して支持部材12を固定し、この支持部材12を介してハンガー本体13が取付けられるので、ハンガー本体13は傾くこと或いは回転することが防止され、これによりハンガー本体13の引っ掛け部15に引っ掛けられたネクタイフック4がずれて片側に寄って団子状となり難くすることが可能となる。また、使用に際しては、ハンガー本体15を前後方向に移動させることで、後側に引っ掛けたネクタイ3を簡単に探すことが可能となる。 【0035】また、本実施形態においては、ハンガー本体13を支持部材12に移動可能に支持する構成とするためには、水平方向に所定長さで形成された被支持辺部14と、その被支持辺部14を挿通させる貫通孔12bとを備えればよく、簡単な構成でハンガー本体13を水平方向に移動させることが可能となる。 【0036】また、本実施形態のネクタイハンガーにおいて、ハンガー本体13の引っ掛け部15は、前側が後側よりも少し高くなるように傾斜しているので、前側にネクタイ3が落ち難くすることができる。なお、引っ掛け部15の後側は被支持辺部14に繋がっていてネクタイフック4が落ちる心配はない。更に、引っ掛け部15の上面には、滑り止め用の突起16が設けられているので、引っ掛け部15がネクタイ3の重みで前側が少し下がっても、突起16によりネクタイフック4が前側に滑り落ちるのを止めることが可能となる。 【0037】なお、上述した実施形態では、ハンガー本体をクローゼットの前後方向に移動可能として桟体にネクタイハンガーが固定される構成としているが、本発明はこれに限らず、ハンガー本体をクローゼットの斜め前後方向に移動可能としてもよく、或いは、ハンガー本体をクローゼットの左右方向に移動可能としてもよい。 【0038】また、上述した実施形態ではネクタイハンガーの引っ掛け部に、ネクタイが係止されたネクタイフックを引っ掛けるようにしているが、本発明のネクタイハンガーの引っ掛け部には、ネクタイフックを用いることなく直接ネクタイを引っ掛ける場合にも用いることができるのは勿論である。また、ネクタイフックを用いる場合にあっても、図6に示すものとは異なるものを用いても、同様の効果が得られることは勿論である。 【0039】また、上述した実施形態ではハンガー本体の第1の折り曲げ部および第2の折り曲げ部における折り曲げ形状をU字状にしているが、本発明はこれに限らず、コ字状に折り曲げるようにしてもよい。 【0040】また、上述した実施形態ではハンガー本体を丸棒等の棒部材を折り曲げて形成しているが、本発明はこれに限らず、引っ掛け部と被支持辺部との両方を別体に形成し、これらの後側とされる部分を連結片で連結したものを使用することもできる。また、引っ掛け部の本数は、1または2以上の任意の本数としても構わない。 【0041】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明による場合には、ほぼ水平に固設される桟体に、取付部を介して支持部材を固定し、この支持部材を介してハンガー本体が取付けられるので、ハンガー本体は傾くこと或いは回転することが防止され、これによりハンガー本体の引っ掛け部に引っ掛けられたネクタイがずれることにより片側に寄って団子状となり難くすることが可能となる。また、使用に際しては、ハンガー本体を水平面上の任意の一方向に移動させることで、ネクタイを簡単に探すことが可能となる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000107114 【氏名又は名称】シンコハンガー株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市生野区舎利寺2丁目9番2号
|
| 【出願日】 |
平成14年5月17日(2002.5.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067828 【弁理士】 【氏名又は名称】小谷 悦司 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−325301(P2003−325301A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月18日(2003.11.18) |
| 【出願番号】 |
特願2002−142603(P2002−142603) |
|