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【発明の名称】 飲食用スプーン
【発明者】 【氏名】神末 尚武
【住所又は居所】奈良県御所市大字蛇穴230番地 国際化工株式会社内

【要約】 【課題】従来よりも衛生的に使用することができる飲食用スプーンを提供しようとするもの。

【解決手段】掬い部1とこれに連続する柄部2とを有し、前記掬い部1は柄部2に対して重く設定されると共に、掬い部1の底面3と柄部2側の後ろ周面5との境界は約7〜10Rの曲面に形成され、倒れても起き上がる復元力を有するようにした。前記掬い部1の側周面は約28〜35Rの曲面に形成されたこととしてもよい。前記掬い部1を厚肉とし柄部2を薄肉としたこととしてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 掬い部とこれに連続する柄部とを有し、前記掬い部は柄部に対して重く設定されると共に、掬い部の底面と柄部側の後ろ周面との境界は約7〜10Rの曲面に形成され、倒れても起き上がる復元力を有するようにしたことを特徴とする飲食用スプーン。
【請求項2】 前記掬い部の側周面は約28〜35Rの曲面に形成された請求項1記載の飲食用スプーン。
【請求項3】 前記掬い部を厚肉とし柄部を薄肉とした請求項1又は2記載の飲食用スプーン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般的にチリレンゲ等と称されている飲食用スプーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ラーメン・炒飯・各種惣菜類・和食・中華・洋食その他の料理類を掬い取って食べる際に一般的にチリレンゲ等と称されている飲食用スプーンがよく用いられる。
【0003】このチリレンゲという飲食用スプーンは漢字では「散り蓮華」と書かれ、元々は散った蓮華草(れんげそう)の花弁の一つに若干似た形であることに由来するようである。
【0004】ところで、食事の途中に一旦この飲食用スプーン11(図5参照)をテーブル12上の料理皿の脇などにラフに置くと簡単に倒れてしまい、再び握る際に持ち上げ難くまた倒れた柄13の部分が汁で濡れて指に付着することもあり不衛生であるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、従来よりも衛生的に使用することができる飲食用スプーンを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
■ この発明の飲食用スプーンは、掬い部とこれに連続する柄部とを有し、前記掬い部は柄部に対して重く設定されると共に、掬い部の底面と柄部側の後ろ周面との境界は約7〜10Rの曲面に形成され、倒れても起き上がる復元力を有するようにしたことを特徴とする。
【0007】チリレンゲはその形状から通常柄部と柄部よりの掬い部側面とが卓上に接地するように倒れるが、この状態から掬い部の底面が接地した状態に復元するために、この飲食用スプーンでは、掬い部は柄部に対して重く設定されると共に、掬い部の底面と柄部側の後ろ周面との境界は約7〜10Rの曲面に形成されたので、食事の途中に一旦卓上に上に向けてラフに置いて倒れても起き上がる復元力を有し、置いた所で柄部側を上にして安定し、倒れたままの状態で柄部が食材で汚されることはない。
【0008】すなわち、掬い部の底面と柄部側の後ろ周面との境界は約7〜10Rの曲面に形成されたので、この特定範囲の曲面Rにより起き上がり易いと共に起き上がった姿勢での安定性に優れる。
■ 前記掬い部の側周面は約28〜35Rの曲面に形成されたこととしてもよい。
【0009】側周面をこのような曲面に設定すると、倒れた時の掬い部側面の接地位置を柄部の方に近づけることができるので、倒れて柄部の端と柄部よりの掬い部側面とで接地したときの重心の位置がその接地した箇所から起き上がり易いような位置となるようにすることができる。
【0010】ここで、前記掬い部の側周面が特に約30R程度の曲面に形成されたこととすると、見た目や使い易さにも優れたものとすることができる。
■ 前記掬い部を厚肉とし柄部を薄肉としたこととしてもよい。
【0011】このように構成すると、掬い部を柄部に対して簡易な手段で重く設定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】図1及び図2に示すように、この実施形態の飲食用スプーン(チリレンゲ等と称される)はメラミン樹脂製(圧縮成型や射出成型)であって、掬い(すくい)部1とこれに連続する柄(え)部2(持ち手部分)とを有し、前記掬い部1は柄部2に対して重く設定している。
【0014】具体的には、掬い部1は厚肉(約2〜5mmの変肉厚設定)とし、柄部2を薄肉(約2〜3mmの変肉厚設定)として、重心の位置を掬い部1側に偏らせている。
【0015】また、掬い部1の底面3と柄部側の後ろ周面5との境界は約7〜10Rの曲面に形成し、倒れても起き上がる復元力を有するようにした。また、掬い部1の側周面4は約30R程度(約28〜35Rの範囲が好ましい)の曲面に形成した。
【0016】この実施形態では、材質として前記の通りメラミン樹脂を用いたが、他にポリプロピレン樹脂等の合成樹脂、瀬戸物、セラミック、金物など食器としての耐熱性、安全性を有するものであればよい。
【0017】次に、この実施形態の飲食用スプーンの使用状態を説明する。
【0018】チリレンゲはその形状から通常柄部2と柄部2よりの掬い部1側面とが卓上6に接地するように倒れるが、この状態から掬い部2の底面3が接地した状態に復元するために、この飲食用スプーン(チリレンゲ)では、掬い部1は柄部2に対して重く設定されると共に、掬い部1の底面3と柄部側の後ろ周面5との境界は約7〜10Rの曲面に形成されたので、食事の途中に一旦テーブルなどの卓上6に上に向けてラフに置いて倒れても起き上がる復元力を有し、置いた所で柄部側を上にして安定する。
【0019】また図4に示すように、掬い部1の側周面4を約30R程度(約28〜35Rの範囲)の曲面に設定しており、倒れた時の掬い部1側面の接地位置を柄部2の方に近づけることができるので、倒れて柄部2の端と柄部2よりの掬い部1側面とで接地したときの重心の位置がその接地した箇所から起き上がれるような位置となるようにすることができる。
【0020】すなわち、掬い部1の底面3と柄部側の後ろ周面5との境界は約7〜10Rの曲面に形成され且つ掬い部1の側周面4が約30Rの曲面に設定されたので、この特定範囲の曲面Rにより起き上がり易いと共に起き上がった姿勢での安定性に優れ、見た目や使い易さにも優れたものとすることができる。
【0021】また、卓上6で倒れたままの状態となって掬い部1に付着したラーメンの汁などが柄部2へとつたわってきて汚れることもなく衛生的に使用することができると共に、置いた所で柄部側を上にして安定するのでつかみ易く取り上げ易い。
【0022】さらに、このように卓上6に置いた際に指を汚さずに取り上げ易いだけでなく、下向き(裏向き)に置かなければたとえ雑に置いて倒れても支障なく起き上がって自然に正常な姿勢に復元するので、気楽に扱うことができる。
【0023】そのうえ、掬い部1を厚肉とし柄部2を薄肉としメラミン樹脂(他の樹脂や材質も可)で成型しているので、掬い部1を柄部2に対して簡易な手段で重く設定することができるという利点がある。
【0024】
【発明の効果】この発明は上述のような構成であり、次の効果を有する。
【0025】上に向けてラフに置いても倒れたままの状態となって柄部が食材で汚されることはないので、汁などで指が汚されることもなく、従来よりも衛生的に使用することができる飲食用スプーンを提供することができる。
【出願人】 【識別番号】394008329
【氏名又は名称】国際化工株式会社
【住所又は居所】奈良県御所市大字蛇穴230番地
【出願日】 平成14年4月24日(2002.4.24)
【代理人】 【識別番号】100072213
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 一義
【公開番号】 特開2003−310412(P2003−310412A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−121974(P2002−121974)