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【発明の名称】 アトピー等の汚染防止用寝具
【発明者】 【氏名】渡辺 秀夫

【要約】 【課題】ホテル、病院、家庭等の布団やマット等の寝具に近寄るダニ類等の害虫を捕獲し、アトピー等のアレルゲン発生源を消滅し、清潔で、衛生的に眠れるようにすることにある。

【解決手段】布団や布団カバー、布団用敷マット等の寝具1にダニ捕り用マット等の害虫捕獲用マット3を収納できるポケット部2を設けて、ダニ捕り用マットの害虫捕獲用マット3を上記寝具のポケット部2に交換可能に収納するようにしたものである。寝具1は、綿入りで10〜30mmの間隔で格子状にキルティング処理するのが好ましく、またポケット部2の開閉部5を寝具1の下部側または側部側に向けて配設するのが好ましい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 布団や布団カバー、布団用敷マット等の寝具にダニ捕り用マット等の害虫捕獲用マットを収納できるポケット部を設け、ダニ捕り用マットの害虫捕獲用マットを上記寝具のポケット部に交換可能に収納したことを特徴とするアトピー等の汚染防止用寝具。
【請求項2】 綿入りで10〜30mmの間隔で格子状にキルティング処理して寝具を形成した請求項1に記載のアトピー等の汚染防止用寝具。
【請求項3】 ポケット部の開閉部を寝具の足元側または側部側に向けて配設した請求項1または2に記載のアトピー等の汚染防止用寝具。
【請求項4】 害虫防止用マットのダニ捕り用マットをガーゼ、脱脂綿等の綿材を微細化して不織布シートを形成して、毒性のない食餌性誘引物質と毒性のない臭香性誘引物質と毒性のない殺ダニ物質を混合した誘引殺ダニ剤を上記不織布シートに付着したものである請求項1ないし3のいずれかに記載のアトピー等の汚染防止用寝具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホテルや病院、家庭用等の寝具分野におけるアトピー等の汚染防止用寝具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の住宅環境から、屋内のカーペット、畳、布団、べッド、じゅうたん、自動車のシート等にダニが繁殖し、それらがアトピー性皮膚炎、気管支喘息等を誘引する原因であることがきわめて濃厚と考えられている。
【0003】そしてまた、生活様式がサッシュ等の洋式化するにつれてダニが生息するのに好都合な環境が作り出され、ダニの繁殖を助長しているとも考えられ、人体に害を及ぼすダニ対策は大きな問題になりつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのため、ダニの駆除方法として、石油製品の化学物質を混合した殺ダニ剤を散布してダニを殺すことが提案されている。しかし、従来の殺ダニ剤は毒性の強いもので、この薬剤を散布してダニを殺すことは居住環境の汚染という副作用をともなうとともに、子供や赤ん坊に悪影響がある。また、寝具類などに使用できず、ダニ類の一番多くすむところが野放し状態であった。さらに、ツメダニ、ヤケヒョウダニなどは、殺虫剤ではその効果がほとんどなく、すべてのいろいろな種類のダニを消滅させることはできないものであった。
【0005】そこで、本出願人は、毒性のない食餌性誘引物質と毒性のない臭香性誘引物質と毒性のない殺ダニ物質を混合した誘引殺ダニ剤を開発して綿やメリヤス地の布地に付着したダニ捕り用マットを製造、販売しており、居住環境を汚染することなく需要者のダニに起因するアトピーやアレルギー、喘息といった病状が改善されて好評を博しているものである。
【0006】
【発明を解決するための手段】しかし、上記したダニ捕り用マットは、じゅうたん、畳などの床表面近くや、布団の下やベッドの底面、室内布製品などのダニが生息しやすい場所に容易に設置でき、ダニを有効に誘引して捕獲できるが、なんといっても人が長期間かつ適当な温度、湿度で過ごすベッドや布団にダニが多く集まって汚染し、人体に害を及ぼすので、直接ベッドや布団にダニ捕り用マットを設置して捕獲することが必要となってきた。
【0007】また、特にホテルや病院のベッドを清潔に保つ必要があり、かつアトピーやアレルギー、喘息の病状に感染させないためにも、上布団や敷布団、布団カバーに直接設置して布団等の汚染をなくして利用者に不快感なく気持ちよく使用してもらうことも課題となってきた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した点に鑑みたもので、上記した課題を解決するために、布団や布団カバー、布団用敷マット等の寝具にダニ捕り用マット等の害虫捕獲用マットを収納できるポケット部を設け、ダニ捕り用マットの害虫捕獲用マットを上記寝具のポケット部に交換可能に収納したことを特徴とするアトピー等の汚染防止用寝具を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のアトピー等の汚染防止用寝具は、布団や布団カバー、布団用敷マット等の寝具にダニ捕り用マット等の害虫捕獲用マットを収納できるポケット部を設け、ダニ捕り用マットの害虫捕獲用マットを上記寝具のポケット部に交換可能に収納したことを特徴としている。
【0010】寝具1は、布団、布団カバー、布団用敷マット、ベッド等の子供用、大人用等の業務用、家庭用のものに適用できるもので、たとえば図1のように敷布団の表側または裏側のほぼ中央部にポケット部2を縫い付け、シート状のダニ捕り用マット等の害虫捕獲用マット3を交換可能に収納するようにするものである。
【0011】特に、ホテル、病院等の業務用のものでは、衛生上から2〜3ヶ月毎に洗濯をする必要から耐久性を得るように、図1のように綿入りの寝具1を10〜30mmの間隔で格子状にキルティング処理して形成するのが好ましい。
【0012】寝具1のキルティング間隔が30mmよりも広いと、洗濯による内部の綿の耐久性が乏しくて2〜3回位の洗濯回数しかできなく、10mmより狭いと縫製に手間がかかるとともに寝具1の柔らかさが乏しくなって好ましくない。
【0013】また、寝具1のポケット部2は、その開閉部4を上方の頭側に向ける必要はなく、むしろ交換の容易性から図1のように下方の足元側に向けたり、図2のように側方に向きとしたりするのが好ましいものである。
【0014】また、そのポケット部2は、1個に限ることなく、図2のように2個以上の複数個とすることができ、その数量はダニ捕り用マットの害虫捕獲用マット3の大きさと、使用する環境等に対応して決定することができる。
【0015】害虫捕獲用マット3としては、アレルギーの源となっているダニ捕獲や忌避のためのダニ捕り用マット等が適用でき、145mm×240mm、210mm×280mm、280mm×420mm、500mm×500mmといった寸法のものとすることができる。
【0016】ダニ捕り用マットとしては、ダニが生息しやすく、ダニが侵入可能な綿やメリヤス地、布地でシート状ないしマット状に形成し、毒性のない食餌性誘引物質と毒性のない臭香性誘引物質と毒性のない殺ダニ物質を混合した誘引殺ダニ剤を内装してダニを誘引して食餌させ死滅させるようにできる。
【0017】一般に家屋で検出されるダニには、チリダニ、コナヒョウダニ、ササラダニ、コナダニ、ツメダニ、ニクダニ、ホコリダニ、イエダニなど多種類のものが知られている。
【0018】チリダニはカビや植物繊維、不飽和脂肪酸を含む老廃物、食品くず等を食し、ササラダニはカビや腐植質を食し、コナダニはチーズや食品くずを好む食品害虫であり、ツメダニは上記チリダニやコナダニ、他微小昆虫等を捕食して生息し、ニクダニは食品くず、特に魚介類の乾燥物や干物類、ペットフードを食し、ホコリダニは塵や貯蔵食品を食して生息し、イエダニはねずみや鳥に寄生することが知られている。
【0019】そして家庭等では、上記したダニ類がじゅうたん、畳などの床表面近く、また布団、ベッドなどの寝台、室内布製品、布製椅子、壁と家具のすきまなどに多く生息することから、布地や不織布で形成したシート状やマット状のダニ捕り用マットを上記したように布団や布団カバー、敷マット等のポケット部2に収納してダニ類を誘引して捕獲するようにできる。
【0020】上記したダニ誘引の食餌性誘引物質としては、毒性のない、たとえばビール等の乾燥酵母等の食品フレーバ、チョコレートやカカオの粉末、チーズ、バター、ビスケット、穀物パウダー、米麹、繊維くず、ペットフード、微小昆虫等を組み合わせて、上記したようなツメダニを含む多種類のダニ類を誘引するようできる。
【0021】また、ダニ誘引の臭香性誘引物質としては、毒性のない、たとえば動物性や植物性油脂や、これらの脂肪酸等のエステル、たとえばサラダオイルや胡麻油、天ぷら油、食品香料添加物用のゲラニルなどのエステル類、酢酸、酩酸、酒類等のエスラルを、適宜組み合わせて使用でき、上記と同様に多種類のダニ類を誘引するようにできる。
【0022】さらにまた、殺ダニ物質としては、毒性のないシリカゲルや吸湿発熱セラミックを配合するのが好ましく、その他、活性炭、沸石、塩化カルシウムなどの多孔質物質、水分吸着物質、吸着熱発生物質を単独またはこれらを適宜組み合わせて構成できる。
【0023】その他に毒性のないフェロモン物質やその他の誘引物質を添加し、より多くの種類のダニ類やのみ、その他を誘引して集め、捕獲して死滅するようにできる。
【0024】このような食餌性誘引物質を単独またはその他の誘引物質と混合して粉砕処理して臭香性誘引物質の溶剤で溶解し、これらを殺ダニ物質に含浸処理して乾燥し、粉砕処理して1〜100μに微粉化するのが好ましい。
【0025】好ましくは1〜10μに程度に粉砕して誘引殺ダニ剤とすることができる。ダニの体長は100〜1000μなので、上記くらいの微粉末状が好ましい。これらの食餌性誘引物質、臭香性誘引物質、殺ダニ剤、その他の誘引物質の配合比としては、10〜80重量%対5〜20重量%対10〜50重量%対0〜10重量%とすることができる。食餌性誘引物質を20重量%以上とするのが合理的である。
【0026】また、上記マット材としては、ダニが生息しやすく、侵入しやすい綿やメリヤス地、布地等が好ましく、ガーゼや脱脂綿等の綿類の繊維を微細化したりしてウエブ作り、これを適宜数積層して接着剤に浸漬して乾燥したり、またニードルパンチ等で押圧して不織布シートとして使用するのが好ましい。
【0027】このような2〜5mm厚さの不織布シートに上記した1〜100μ程度に微粉化した誘引殺ダニ剤を均一状に噴霧したりして付着したり、内装してダニ捕り用マットを形成することができる。
【0028】なお、赤ん坊や子供用には、図3(a)、(b)のように少なくとも片面を防水布5としたマット挿入袋6に上記したダニ捕り用マットの害虫捕獲用マット3を挿入して、寝具1のポッケト部2に収納するようにしたものである。なお、ポケット部2を防水布とすることもできる。
【0029】この場合、マット挿入袋6の防水布5を上側として敷布団の寝具1のポケット部2に収納することによって、赤ん坊や子供の夜尿でダニの捕り用マットが濡れて使えなくなるのを保護することができる。
【0030】このダニ捕り用マットの害虫捕獲用マット3を図1、図2、図4〜図6のように寝具1のポケット部2に挿入してホテルや病院等の業務用、また家庭用に使用することができる。
【0031】
【実施例】図1のように敷布用の寝具1を綿入りとして90mm×1100mmの大きさに18mmの間隔の格子状にキルティング仕上げし、その表面側のほぼ中央部に木綿布を縫い付けて280mm×380mmの大きさのポケット部2を取り付け、ベッドの敷布団用として使用するようにした。
【0032】ポケット部2の開閉部4は、図1のように寝具1の下方の足元側に向けてベルベットファスナーを開閉自在に設け、この開閉部4にダニ捕り用マットの害虫捕獲用マット3を交換可能に挿入するようにした。
【0033】ダニ捕り用マットは、上記したようにガーゼや脱脂綿を微細化して形成した3mm厚さの不織布シートに上記した食餌性誘引物質と毒性のない臭香性誘引物質と毒性のない殺ダニ物質を混合した誘引殺ダニ剤を内装してダニ等に食餌させたり、付着させて死滅するようにしている。
【0034】このようにすることによって、ダニ捕り用マットを約3ヵ月毎交換してダニ捕り用マットを取り出して敷布団を洗濯しても、約2年間にわたって使用することができる。すなわち、寝具1は、7〜10回もの洗濯に耐えることができる。
【0035】また、ダニ捕り用マットをポケット部に収納することによって、ベッドや布団に集まりやすいダニ類をその種類を問わずポケット部に誘引して捕獲して死滅することができ、布団の汚染防止ができてダニの死骸、糞などによるアレルゲンの源を消滅させ、人体に害を与えずに、特に子供や赤ん坊をアレルゲンの源から保護することができる。特に、殺虫剤でも死なないといわれ、人を刺したり、噛んだりして皮膚炎のアレルギー原因となるツメダニをチリダニやコナダニ、微小昆虫の食餌性誘引物質で誘引できて、シリカゲルの殺ダニ物質に含浸した誘引殺ダニ剤のシリカゲル、吸湿発熱セラミックなどを口や気門から吸収させて脱水窒息状態として死滅することができるものである。
【0036】特に、ポケット部の開閉部を寝具の下方の足元側に向けているため、ダニ捕り用マットの交換がしやすいものであり、またダニ捕り用マットを3mmといった薄状にすることによって、ポケット部に挿入しても嵩ばらず、抵抗感なく布団を使用できて好ましい。
【0037】なお、図2のようにポケット部2を2個設けることもでき、また図4のように布団カバーの寝具1にも適用でき、さらに上布団やマットの上面等の必要部分にも適用することができる。
【0038】また、上記したように図3(a)、(b)のように防水布5を片面側に使用したマット挿入袋6にダニ捕り用マットを挿入し、ポケット部2に防水布5を上面に向けて収納して赤ん坊や子供用の敷布団の寝具1に使用し、夜尿からダニ捕り用マットを保護することもできる。
【0039】また、使用にあたっては、図5に示したように予めベッドや布団の下方や側方にダニ捕り用マットを置いて、2〜3日後に寝具1のポケット部2にダニ捕り用マットを収納して使用するなが好ましい。このようにしないと、ベッドや寝具1の人の頭側等にダニ類等が集まってダニ類の被害に合いやすくなるからである。
【0040】図6は、本発明のさらに他の実施例で、上記した布団や敷布団、布団カバーの寝具1に抗菌剤7をスクリーン印刷等で模様状に付着したもので、本実施例ではさらに抗菌作用を奏して一層衛生的に保つことができるものである。
【0041】抗菌剤としては、有機、無機のものを単独または混合してものとでき、金粉、銀粉、真珠粉等を混合して、図示したように星印状、水玉状、格子状、その他の模様を施して抗菌処理部分が目にみえるように彩色して定着することができるものである。
【0042】以上では、人のものについて説明したが、ペット用にも同様に適用することができるものである。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明にあっては、布団や布団カバー、布団用敷マット等の寝具にポケット部を設け、ダニ捕り用マットの害虫捕獲用マットを上記寝具のポケット部に交換可能に収納したので、ベッドや布団に集まりやすいダニ類等をその種類を問わずポケット部に誘引して捕獲して死滅することができ、布団等の汚染防止がはかれてダニの死骸、糞などによるアレルゲンの源を消滅させ、人体に害を与えずに、子供や赤ん坊をアレルゲンの源から保護することができる。特に、殺虫剤でも死なないといわれ、人を刺したり、噛んだりして皮膚炎のアレルギー原因となるツメダニをチリダニやコナダニ、微小昆虫の食餌性誘引物質で誘引できて、シリカゲルの殺ダニ物質に含浸した誘引殺ダニ剤で駆除することができるものである。
【0044】そして、綿入りで10〜30mmの間隔で格子状にキルティング処理して寝具を形成することによって、寝具の洗濯回数を増やせ、寝具を衛生的に耐久性よく使用することができる。
【0045】また、ポケット部の開閉部を寝具の下部側または側部側に向けて配設することによって、寝具のポケット部にダニ捕り用マット等の害虫捕獲用マットを容易に交換するようにできる。
【0046】またさらに、害虫防止用マットのダニ捕り用マットをガーゼ、脱脂綿等の綿を微細化して不織布シートを形成して、毒性のない食餌性誘引物質と毒性のない臭香性誘引物質と毒性のない殺ダニ物質を混合した誘引殺ダニ剤を上記不織布シートに付着することによって、ダニ捕り用マットを安価に作れるとともに、居住空間を害することなく多種多様のダニ類を捕獲し、死滅でき、この捕獲して死滅したダニ類をダニ捕り用マット毎廃棄処分することができる。
【出願人】 【識別番号】596028815
【氏名又は名称】渡辺 秀夫
【出願日】 平成13年11月27日(2001.11.27)
【代理人】 【識別番号】100082832
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 邦章
【公開番号】 特開2003−159169(P2003−159169A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2001−360761(P2001−360761)