| 【発明の名称】 |
商品陳列棚装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中筋 保
|
| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右に配置された両側壁体2、2の間に着脱自在な支持ピン4を介して棚部材5を架設すると共に、多数の棚部材5を上下に配置せしめた商品陳列棚装置において、両側壁体2、2は、正面向きの前縁面6を、上下方向中途部から上端部の間において下向きに傾斜せしめられるように、ほぼ円弧状に形成されており、両側壁体2、2の最上端部の間に、正面壁8aにパネル型のディスプレイ装置9を取付けた表示盤8を架設すると共に、両側壁体2、2における最上端部の下向き傾斜せしめられた前縁面6aに対して表示盤8の両側縁をほぼ沿わしめることにより、表示盤8の正面壁8aと共にディスプレイ装置9を下向き傾斜せしめた状態で取付けて成ることを特徴とする商品陳列棚装置。 【請求項2】 表示盤8と両側壁体2、2の間に、表示盤8の下向き傾斜角度を調整自在とする角度調整手段17を設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の商品陳列棚装置。 【請求項3】 両側壁体2、2の最下端部の間に、前記ディスプレイ装置9に画像を映写せしめる画像信号供給手段18を収納する収納空間部19を設け、該収納空間部19を前面から開閉自在に施蓋する開閉板25を設けて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の商品陳列棚装置。 【請求項4】 左右に配置された両側壁体2、2の間に着脱自在な支持ピン4を介して棚部材5を架設すると共に、多数の棚部材5を上下に配置せしめた商品陳列棚装置において、両側壁体2、2は、正面向きの前縁面6を、下端部から上下方向中途部の間において上向きに傾斜せしめられ、上下方向中途部から上端部の間において下向きに傾斜せしめられるように、全体としてほぼ円弧状に形成されており、両側壁体2、2の相対向する内側面に、前記ほぼ円弧状の前縁面6に近傍すると共にほぼ平行に延びる前側円弧ラインFCに沿って間隔を密にして列設された前孔群から成る前側孔列27を形成すると共に、前側円弧ラインに間隔をあけてほぼ平行に延びる後側円弧ラインRCに沿って間隔を密にして列設された後孔群から成る後側孔列28を形成しており、棚部材5のほぼ水平な棚板部34の前縁下部を前側孔列27から選択された前孔27aに挿着された支持ピン4aに載置せしめると共に、棚板部34の後縁から起立せしめられた背板部35の上縁背部を後側孔列28から選択された後孔28aに挿着された支持ピン4bに支持せしめて成り、前側孔列27及び/又は後側孔列28から選択される前孔27a及び/又は後孔28aを変更して支持ピン4を挿着せしめることにより、棚部材5の前傾姿勢又は後傾姿勢を変更可能とするように構成されて成ることを特徴とする商品陳列棚装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカセットや、DVDのようなディスク等、ソフトを収録した記録媒体であって、ケースに収納された商品を店舗において陳列又は展示するための商品陳列棚装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば、レンタルや販売を目的としたビデオショップ等においては、記録媒体をケースに収納して成る商品を、陳列棚装置の棚に載置列設することにより陳列又は展示し、レンタル又は販売のために供している。 【0003】通常、陳列棚装置は、左右に配置された両側壁体の間に着脱自在な支持ピンを介して棚部材を架設した構成であり、多数の棚部材を上下に配置せしめている。この際、棚部材は、ほぼ水平な棚板部と、棚板部の後縁から起立せしめられた背板部を備えている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来、ビデオショップ等において、例えば、新作のソフトを収録した記録媒体が入荷されたときは、その写真や説明書等を陳列棚装置の適所に貼付けることにより顧客の注意を惹起せしめ、販売促進を図っている。また、店舗の入口等に、ビデオデッキ等の画像信号供給手段を備えたテレビディスプレイ装置を設置し、ソフトの画像を映写することにより販売促進を図る場合もある。 【0005】この点に関して、販促効果の点からすれば、ディスプレイ装置は、陳列棚装置に設置し、陳列された商品の近傍でソフトの画像を映写せしめることが好ましいが、ディスプレイ装置により商品陳列スペースが犠牲になってはならないという問題がある。また、従来のブラウン管によるCRTディスプレイ装置では、大重量であるため、高所に取付けると陳列棚装置が転倒する虞れがあり、安全に関して問題がある。 【0006】更に、陳列棚装置における商品の陳列容量を大きくするためには、必然的に背の高いものとすることにより、多数の棚部材を上下に配置せしめる必要がある。然しながら、全ての棚部材の棚板部を水平面上に取付ける構成とした場合、下側の棚板部や、上側の棚板部においては、載置された商品が水平面上で前向きに表示されるため、顧客が視認し難く、また、取り出し難いという問題がある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、液晶やプラズマ等によるパネル型のディスプレイ装置によれば、軽量であるため、陳列棚装置の高所に取付けても転倒の虞れがなく安全であり、陳列された商品の近傍でソフトの画像を映写せしめ、商品の販促に資することが可能になることを知見し、このようなパネル型のディスプレイ装置を取付けた陳列棚装置を提供することを第一の目的とする。 【0008】この点に関して、商品陳列スペースに犠牲が生じないようにするためには、陳列棚装置の可及的高所にディスプレイ装置を取付けることが好ましいが、その場合、狭い店舗内においては、ディスプレイ装置を下向き傾斜姿勢としなければ、顧客に対して容易に視認せしめることができない。 【0009】そこで、本発明は、陳列棚装置の最上端部にディスプレイ装置を下向き傾斜姿勢の状態で取付け可能にすると共に、ディスプレイ装置が陳列棚装置から大きく前方に突出することなく、具合良くコンパクトに納まるように構成するため、棚部材を架設せしめるために左右に配置された両側壁体の正面向きの前縁面を、下端部から上下方向中途部の間において上向きに傾斜せしめられ、上下方向中途部から上端部の間において下向きに傾斜せしめられるように、全体としてほぼ円弧状に形成することが好ましいことを知見した。このような構成によれば、両側壁体における最上端部の下向き傾斜せしめられた前縁面に対して、ディスプレイ装置を取付けた表示盤の両側縁をほぼ沿わしめることにより、コンパクトに納められた状態で、表示盤の正面壁と共にディスプレイ装置を下向き傾斜せしめることができる。従って、本発明は、前縁面をほぼ円弧状に形成した両側壁体を備えた商品陳列棚装置を提供することを第二の目的とする。 【0010】ところで、第二の目的のように、両側壁体の前縁面をほぼ円弧状に形成した場合、両側壁体の間に架設される棚部材は、棚板部の載置面を円弧の中心に向かわしめる姿勢として取付けるように構成することが可能になる。即ち、下側に取付けられる棚部材は、棚板部を前向きに上り傾斜姿勢とされ、上側に取付けられる棚部材は、棚板部を前向きに下り傾斜姿勢とされるので、それぞれの棚板部に載置した商品を顧客が視認し易く、また取り出し易いという利点がある。従って、本発明は、第二の目的と密接に関係した状態で、両側壁体の相対向する内側面に、ほぼ円弧状の前縁面に近傍すると共にほぼ平行に延びる前側円弧ラインに沿って間隔を密にして列設された前孔群から成る前側孔列を形成すると共に、前側円弧ラインに間隔をあけてほぼ平行に延びる後側円弧ラインに沿って間隔を密にして列設された後孔群から成る後側孔列を形成し、棚部材のほぼ水平な棚板部の前縁下部を前側孔列から選択された前孔に挿着された支持ピンに載置せしめると共に、棚板部の後縁から起立せしめられた背板部の上縁背部を後側孔列から選択された後孔に挿着された支持ピンに支持せしめるように構成した商品陳列棚装置を提供することを第三の目的とする。 【0011】そこで、本発明が第一の手段として構成したところは、左右に配置された両側壁体の間に着脱自在な支持ピンを介して棚部材を架設すると共に、多数の棚部材を上下に配置せしめた商品陳列棚装置において、両側壁体は、正面向きの前縁面を、上下方向中途部から上端部の間において下向きに傾斜せしめられるように、ほぼ円弧状に形成されており、両側壁体の最上端部の間に、正面壁にパネル型のディスプレイ装置を取付けた表示盤を架設すると共に、両側壁体における最上端部の下向き傾斜せしめられた前縁面に対して表示盤の両側縁をほぼ沿わしめることにより、表示盤の正面壁と共にディスプレイ装置を下向き傾斜せしめた状態で取付けて成る点にある。 【0012】この際、表示盤と両側壁体の間には、表示盤の下向き傾斜角度を調整自在とする角度調整手段を設けることが好ましい。また、両側壁体の最下端部の間には、前記ディスプレイ装置に画像を映写せしめる画像信号供給手段を収納する収納空間部を設け、該収納空間部を前面から開閉自在に施蓋する開閉板を設けることが好ましい。 【0013】更に、本発明が第二の手段として構成したところは、左右に配置された両側壁体の間に着脱自在な支持ピンを介して棚部材を架設すると共に、多数の棚部材を上下に配置せしめた商品陳列棚装置において、両側壁体は、正面向きの前縁面を、下端部から上下方向中途部の間において上向きに傾斜せしめられ、上下方向中途部から上端部の間において下向きに傾斜せしめられるように、全体としてほぼ円弧状に形成されており、両側壁体の相対向する内側面に、前記ほぼ円弧状の前縁面に近傍すると共にほぼ平行に延びる前側円弧ラインに沿って間隔を密にして列設された前孔群から成る前側孔列を形成すると共に、前側円弧ラインに間隔をあけてほぼ平行に延びる後側円弧ラインに沿って間隔を密にして列設された後孔群から成る後側孔列を形成しており、棚部材のほぼ水平な棚板部の前縁下部を前側孔列から選択された前孔に挿着された支持ピンに載置せしめると共に、棚板部の後縁から起立せしめられた背板部の上縁背部を後側孔列から選択された後孔に挿着された支持ピンに支持せしめて成り、前側孔列及び/又は後側孔列から選択される前孔及び/又は後孔を変更して支持ピンを挿着せしめることにより、棚部材の前傾姿勢又は後傾姿勢を変更可能とするように構成されて成る点にある。 【0014】 【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。 【0015】図1は商品陳列棚装置を分解状態で示す斜視図、図2は商品陳列棚装置を組付状態で示す斜視図、図3は図2の縦断面図である。商品陳列棚装置1は、左右に起立配置された両側壁体2、2を連結バー3により連結した構成とされ、両側壁体2、2の間に着脱自在な前側の支持ピン4a及び後側の支持ピン4bを介して棚部材5を架設すると共に、多数の棚部材5を上下に配置せしめた構成とされている。尚、両側壁体2、2は、それぞれ板金製の中空盤状に形成されている。 【0016】両側壁体2、2は、正面向きの前縁面6を、下端部から上下方向中途部の間において上向きに傾斜せしめられ、上下方向中途部から上端部の間において下向きに傾斜せしめられるように、全体としてほぼ円弧状に形成されており、これにより前縁面6の最上端部には下向き傾斜面6aが形成される。尚、前縁面6の最下端部には鉛直線に沿う直線面6bが形成されている。また、図例の場合、両側壁体2、2の背面向きの後縁面7は、鉛直線に沿う直線面が形成されている。 【0017】両側壁体2、2の最上端部の間には、表示盤8が架設され、該表示盤8は、板金製の中空盤状に形成されており、正面壁8aにパネル型のディスプレイ装置9が取付けられ、背面壁8bに窓孔10を開設している。即ち、窓孔10から工具を挿入することにより、正面壁8aにディスプレイ装置9が取付けられる。ディスプレイ装置9は、液晶やプラズマ等による薄型パネル型であり、軽量なものとされている。尚、図例の場合、図2に示すように、ディスプレイ装置9は、表示盤8の正面壁8aに対して左右何れか一方に偏位して取付けられ、正面壁8aの露出壁面をポスター等の表示シートを貼着するための表示面8Eとして利用される。 【0018】図3及び図4に示すように、表示盤8は、両側壁体2、2における最上端部の下向き傾斜面6aに対して、表示盤8の両側縁壁8c、8cをほぼ沿わしめた状態で両側壁体2、2の間に架設され、これにより表示盤8の正面壁8aとディスプレイ装置9を下向き傾斜せしめた状態で取付けられる。 【0019】両側壁体2、2に対して表示盤8を下向き傾斜姿勢で取付けるため、図示実施形態の場合、表示盤8の両側縁壁8c、8cを下側において取付けるボルト等の下側取付手段11と、上側において取付けるボルト等の上側取付手段12とが設けられている。これらのボルト等から成る取付手段11、12は、両側縁壁8c、8cにそれぞれ対応して設けた下側通孔13及び上側通孔14(図1参照)に挿通せしめられ、両側壁体2、2にそれぞれ対応して設けられたナット付き又は雌ネジ付きの下側取付孔15及び上側取付孔16(図1参照)に対して挿着される。尚、このような挿着作業は、窓孔10から工具を挿入することにより行うことができる。 【0020】表示盤8の両側縁壁8c、8cと両側壁体2、2の間において、取付手段11、12には、表示盤8の下向き傾斜角度を調整自在とする角度調整手段17が設けられている。図例の場合、下側取付孔15を中心とする円弧線上に間隔をあけて設けられた複数の上側取付孔16a、16b、16c、16dにより角度調整手段17を構成している。従って、例えば、図4(A)に示すように、上側取付手段12の取付位置として、前面6aから最初の上側取付孔16aを選択したとき、表示盤8及びディスプレイ装置9の下向き傾斜角度θ1は大きく、次の上側取付孔16bを選択したとき、表示盤8及びディスプレイ装置9の下向き傾斜角度θ2は小さく、以下、順次、上側取付孔16c、16dを選択することにより、下向き傾斜角度は次第に小さくなる。従って、ディスプレイ装置9の下向き傾斜角度は、陳列棚装置1を設置する店舗の広さや、設置場所に応じて、顧客が最も視認し易い角度となるように調整できる。 【0021】角度調整手段17は、上述のような複数の取付孔16a、16b、16c、16dに限定されるものではなく、種々の構成を採用することが可能である。例えば、複数の取付孔に代えて、長孔により構成しても良い。また、図示実施形態の場合、下側取付手段11を支点として上側取付手段12の取付位置を調整する構成としたが、これとは反対に、上側取付手段12を支点として下側取付手段11の取付位置を調整するように構成しても良い。 【0022】図1及び図2並びに図5に示すように、ディスプレイ装置9に動画等の画像を映写せしめるために、商品として陳列されるソフト記録媒体の中から選ばれたビデオカセットやDVDを駆動するためのビデオデッキやDVDデッキ等の画像信号供給手段18が、両側壁体2、2の最下端部の間に形成された収納空間部19に収納される。図例の場合、両側壁体2、2に架設された底板20により収納空間部19の底部を区成しているが、このような底板20を設けることなく、陳列棚装置1が設置される床面により収納空間部19の底部を区成せしめるように構成しても良い。 【0023】この際、図1及び図2に示すように、両側壁体2、2の最下端部の間における前面には、幕板部材21が固着されており、該幕板部材21は、両側壁体2、2の最下端部の間を門形状に縁取る額縁部22と、額縁部22から収納空間部19に近づくように偏位して設けられた閉鎖板部23と、額縁部22と閉鎖板部23の上端を覆う天蓋部24(図5参照)とを構成しており、閉鎖板部23の中央部分を分割することにより開閉板25を形成している。 【0024】開閉板25は、図5に示すように、上端に蝶番等のヒンジ手段26を設けており、図示鎖線で示すように、収納空間部19を前面から開閉自在ならしめ、これにより、陳列棚装置1を店舗の所望の場所に設置した状態で、収納空間部19に収納したデッキ等の画像信号供給手段18に対して、選択したビデオカセットやDVD等のソフト記録媒体を自由にセットすることができる。 【0025】図1に示すように、両側壁体2、2は、全体をほぼ円弧状とした前縁面6を有する構成に基づいて、両側壁体2、2の相対向する内側面に、前縁面6に近傍すると共にその円弧とほぼ平行に延びる前側円弧ラインFCに沿って間隔を密にして列設された前孔群から成る前側孔列27を形成すると共に、前側円弧ラインFCに対して間隔をあけてほぼ平行に延びる後側円弧ラインRCに沿って間隔を密にして列設された後孔群から成る後側孔列28を形成している。 【0026】前側孔列27及び後側孔列28を構成する前孔27a及び後孔28aは、それぞれ、図6に示すように、径大孔29の下側に径小孔30を連通連設せしめたダルマ形の孔を構成し、支持ピン4を着脱自在に挿着せしめるように構成されている。このため、支持ピン4は、径大孔29に挿入自在なフランジ部32と、径小孔30に嵌入自在なネック部33とを備えている。従って、フランジ部32を径大孔29に挿入した状態で支持ピン4を下向きに移動せしめ、ネック部33を径小孔30に嵌入せしめれば、支持ピン4が抜止状態で挿着される。尚、これと反対の作業を行えば、支持ピン4を抜き取ることができる。 【0027】棚部材5は、板金製の断面ほぼL形の板部材から成り、ほぼ水平な棚板部34と、棚板部34の後縁から起立せしめられた背板部35を備えている。棚板部34は、前縁から下向きに折り返し部34aを延設すると共に、折り返し端から棚板部34の下面に向けて起立する係止部34bを折曲形成している。また、背板部35は、上縁から後方に折り返し部35aを延設し、折り返し部35aの下向き自由端縁により抱持部35bを形成している。尚、図示省略しているが、棚板部34及び/又は背板部35には、商品仕切用の仕切板等を挿脱自在に挿着可能とするスリット等が形成されている。 【0028】そこで、棚部材5は、両側壁体2、2における前孔27aに挿着された支持ピン4aに棚板部34の前縁下部を載置せしめられ、後孔28aに挿着された支持ピン4bに背板部35の上縁背部を支持せしめられる。この際、図6(B)に示すように、棚板部34の係止部34bが前孔27aの支持ピン4aに前方から係止され、背板部35の抱持部35bが後孔28aの支持ピン4bを抱持する。即ち、背板部35が抱持部35bを介して後孔28aの支持ピン4bに吊持され、棚板部34が係止部34bを介して支持ピン4aにより後方移動を阻止された状態で係止される。 【0029】上下に配置される多数の棚部材5、5は、図2に示すように、棚板部34の前縁を上下に間隔をあけて平行に配置され、最下部の棚部材5aの棚板部34が幕板部材21の額縁部22に沿わしめられ、順次、上方に配置される棚部材5、5が相互に近接して配置される。このため、図6(A)に示すように、前側孔列27の上下方向中途部において選択された特定の前孔27aを指示するマーク36が設けられており、上下に配置される棚部材5、5のうち、作業者が起立姿勢で最初に容易に取付けることができる上下方向中途部における棚部材5の取付が指示されている。従って、作業者は、マーク36により指示された前孔27aに支持ピン4を挿着すると共に、その位置に棚部材5を取付けることにより、その棚部材5を基準として、以後は、順次、隣り合う棚部材5、5の棚板部34と背板部35が相互に近接するようにして取付ければ、最下部の棚部材5aは、棚板部34が幕板部材21の額縁部22に沿わしめられる。因みに、このようなマーク36は、選択された特定の前孔27aと後孔28aの何れか一方又は両方に設ければ良い。尚、図例の場合、マーク36を小孔により構成しているが、このような構成に限定されるものではない。 【0030】上記のようにして取付けられた上下多段状の棚部材5・・・5は、図3に示すように、棚板部34の載置面を両側壁体2、2の前縁面6により形成された円弧の中心に向かわしめる姿勢として取付けられる。即ち、下側に取付けられる棚部材5は、棚板部34を前向きに上り傾斜姿勢とされ、上側に取付けられる棚部材5は、棚板部34を前向きに下り傾斜姿勢とされるので、それぞれの棚板部34に載置した商品は、顧客にとって、視認し易く、取り出し易いものとなる。 【0031】然しながら、例えば、上側に取付けられる棚部材5の棚板部34が、前向きの下り傾斜姿勢を顕著な角度とする場合は、載置した商品が滑落し易くなるという問題がある。 【0032】この点に関して、図6(B)に示すように、所定の棚部材5における棚板部34の前向き傾斜姿勢を変更する必要があるときは、前側孔列27及び/又は後側孔列28から選択される前孔27a及び/又は後孔28aを変更してそれぞれの支持ピン4a、4bを挿着せしめれば、棚部材5の前傾姿勢又は後傾姿勢を変更することが可能である。図示実施形態の場合、棚部材5は、背板部35を抱持部35bにより支持ピン4bに吊持され、該支持ピン4bを支点として回動できる構成とされているので、図示鎖線で示すように、前孔27aに対する支持ピン4aの位置を変更すれば、棚部材5の全体の傾斜角度を容易に変更することができる。 【0033】 【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、棚部材5を架設せしめる両側壁体2、2が正面向きの前縁面6をほぼ円弧状に形成しており、両側壁体2、2の最上端部の間において、下向き傾斜面6aにほぼ沿うようにして表示盤8を架設すると共に、該表示盤8に正面壁8aにパネル型のディスプレイ装置9を取付けた構成であるから、陳列棚装置1に対して、ディスプレイ装置9をコンパクトに納められた状態で、しかも、顧客が視認し易いように下向き傾斜した状態で取付けることができるという効果がある。 【0034】この際、請求項2に記載の本発明によれば、表示盤8と両側壁体2、2の間に、表示盤8の下向き傾斜角度を調整自在とする角度調整手段17を設けた構成であるから、陳列棚装置1を設置する店舗の広さや、設置場所に応じて、ディスプレイ装置9の下向き傾斜角度を調整することができ、顧客が最も視認し易い角度となるように設定できるという利点がある。 【0035】そして、請求項3に記載の本発明によれば、両側壁体2、2の最下端部の間に形成した収納空間部19にデッキ等の画像信号供給手段18を好適に収納することができると共に、幕板部材21に備えた開閉板25の開閉を介して、所望のビデオカセットやDVDディスク等のソフト記録媒体をセットすることができるという便利がある。 【0036】更に、請求項3に記載の本発明によれば、前縁面6をほぼ円弧状に形成した両側壁体2、2を利用しつつ、両側壁体2、2の相対向する内側面に、前縁面6の円弧とほぼ平行に延びる前側円弧ラインFCに沿う前側孔列27と、後側円弧ラインRCに沿う後側孔列28を設け、前側孔列27から選ばれた前孔27aに挿着した支持ピン4aにより棚部材5における棚板部34の前縁下部を支持せしめ、後側孔列28から選ばれた後孔28aに挿着した支持ピン4bにより棚部材5における背板部35の上縁背部を支持せしめる構成であるから、上下多段状に配置した棚部材5・・・5が、それぞれの棚板部34の載置面を前縁面6の円弧中心に向かう姿勢として取付けられる。即ち、下側に取付けられる棚部材5は、棚板部34を前向きに上り傾斜姿勢とされ、上側に取付けられる棚部材5は、棚板部34を前向きに下り傾斜姿勢とされるので、それぞれの棚板部34に載置した商品を顧客が視認し易く、また取り出し易いという効果がある。 【0037】そして、前側孔列27及び/又は後側孔列28から選択される前孔27a及び/又は後孔28aを変更して支持ピン4を挿着せしめれば、棚部材5の前傾姿勢又は後傾姿勢を変更することができるので、棚板部34の載置面角度を最適状態に設定できるという利点がある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】392025238 【氏名又は名称】株式会社サンエイ
|
| 【出願日】 |
平成14年4月3日(2002.4.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077791 【弁理士】 【氏名又は名称】中野 収二
|
| 【公開番号】 |
特開2003−290001(P2003−290001A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月14日(2003.10.14) |
| 【出願番号】 |
特願2002−100992(P2002−100992) |
|