| 【発明の名称】 |
体圧分散型マットレス |
| 【発明者】 |
【氏名】西村 章 【住所又は居所】東京都江東区東砂2丁目14番5号 パラマウントベッド株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】既存のマットレス上に置いて使用するようにした上敷マットレスに関し、体圧分散性、感染予防、取扱い性の向上を図る。
【解決手段】ベーシックマットレス2を構成する素材に比較して低反発性の軟質性素材3で構成し、前記ベーシックマットレス2と、伸縮性を兼ね備えた、防水性を有する表地4で一体的に梱包する構成とする。前記軟質性素材3には、見掛け密度が10kg/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nのウレタンフォーム材を用いる。また表面にプロファイル加工を施す。そして前記表地4によって軟質性素材3の上面側および側面側を、前記表地4と底面を下面シート5で包み込み、次いで前記ベーシックマットレス2をこの下面シート5で前記軟質性素材3と区画した状態で包むようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベッド等のボトムに対応した大きさで、ベーシックマットレス素材に比較して低反発性の軟質性素材で構成し、前記ベーシックマットレスと、防水性を有する表地で一体的に梱包する構成としたことを特徴とする体圧分散型マットレス。 【請求項2】 ベッド等のボトムに対応した大きさで、ベーシックマットレス素材に比較して低反発性の軟質性素材で構成し、前記ベーシックマットレスと、防水且つ伸縮性を有する表地で一体的に梱包する構成としたことを特徴とする体圧分散型マットレス。 【請求項3】 前記軟質性素材は見掛け密度が10kg/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの発泡性素材で構成したことを特徴とする請求項1または2記載の体圧分散型マットレス。 【請求項4】 前記軟質性素材はニット状素材で構成したことを特徴とする請求項1または2記載の体圧分散型マットレス。 【請求項5】 前記軟質性素材に反発性を調整するための機械的加工を付与したことを特徴とする請求項1ないし3記載のうち、いずれか1記載の体圧分散型マットレス。 【請求項6】 前記機械的加工を軟質性素材のうちの人体の片部または腰部にあたる箇所に付与したことを特徴とする請求項5記載の体圧分散型マットレス。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、既存のマットレス上に置いて使用するようにした上敷マットレスに関し、体圧分散性、感染予防、取扱い性の向上を図った、体圧分散型マットレスに関するものである。 【0002】 【従来の技術】高齢化社会に突入した現在、寝たきり等の入院患者数の増加と共に、褥瘡(じょくそう:床ずれ)発生の危険の高い患者は増加している。かかる褥瘡対策として、安定性の良いこれまでの硬めのマットレスでは、褥瘡の発生は防止できないので、前記マットレス上に、柔らかいマットを敷いて体圧の分散を図ったり、専用の体圧分散性のよいマットレスを敷くようにしてきた。前記通常のマットレス上に敷く柔らかいマットレスにあっては、ポンプなどによりエア圧を制御し、このコントロールされたエアを充填するようにしたエアマットがある。かかるエアマットでは、エアマットのパンクといったトラブル、ポンプ等のエアー供給機構の故障の問題もあり取扱い性に難点があり、且つ高価であり、そのために、ウレタンフォーム等の上敷素材で、体圧分散を図る手段も採用されてきている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ウレタンフォーム等の上敷素材は、簡単で取扱いも手軽ではあるが、表面が剥き出しであるので清潔に保つことが困難であり、感染等に対しては全く無防備であるといえる。また洗濯性が悪く、洗うと簡単にボロボロになりやすく、耐久性に乏しく、遅からず買い換えの必要が出てくる。さらに、剥き出しの上敷素材であることから、マットレスからのずれ落ちや、背上げ時のずれなどの問題もある。本発明はこのような背景から提案されたものであって、既存のマットレス上に置いて使用するようにした上敷マットレスに関し、体圧分散性、感染予防、取扱い性の向上を図った、体圧分散型マットレスを提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】前記した課題を解決するために、本発明では、請求項1において、ベッド等のボトムに対応した大きさで、ベーシックマットレス素材に比較して低反発性の軟質性素材で構成し、前記ベーシックマットレスと、防水性を有する表地で一体的に梱包する構成とした体圧分散型マットレスを開示する。また本発明では、請求項2において、ベッド等のボトムに対応した大きさで、ベーシックマットレス素材に比較して低反発性の軟質性素材で構成し、前記ベーシックマットレスと、防水且つ伸縮性を有する表地で一体的に梱包する構成とした体圧分散型マットレスを開示する。また本発明では、請求項3において、前記軟質性素材は見掛け密度が10kg/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの発泡性素材で構成した体圧分散型マットレスを開示する。また本発明では、請求項4において、前記軟質性素材はニット状素材で構成した体圧分散型マットレスを開示する。また本発明では、請求項5において、前記軟質性素材に反発性を調整するための機械的加工を付与した体圧分散型マットレスを開示する。さらに本発明では、請求項6において、前記機械的加工を軟質性素材のうちの人体の片部または腰部にあたる箇所に付与した体圧分散型マットレスを開示する。 【0005】請求項1によれば、使用者の背中、腰部などに体圧が局所的にかからないように、好適に分散することができ、褥瘡の予防をすることができる。また、表層は、防水性の表地で覆ったことで、表地によって軟質性素材、およびベーシックマットレス内に外部からの水分、汚れ等の侵入を遮断することができ、感染予防に寄与することができる。さらに、前記表地を拭くだけで済むなど、清拭、清掃も容易である。 【0006】請求項2によれば、伸縮性を兼ね備えた防水性の表地によって、軟質性素材、およびベーシックマットレスを弛むことなく包むことができる。 【0007】請求項3によれば、軟質性素材に見掛け密度が10kg/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの発泡性素材を用いることにより、底付きを防止できることは勿論、使用者が背中、腰部などに受ける圧迫感などは抑制され、体圧分散性を発揮することができ、褥瘡予防の効果がもたらされる。 【0008】請求項4によれば、軟質性素材にニット状素材を採用したことにより、効果的に体圧を分散させることができる。 【0009】請求項5によれば、軟質性素材に反発性を調整する機械的加工を施したことにより、一層効果的に体圧の分散を図ることができ、褥瘡予防に寄与することができる。 【0010】請求項6によれば、使用者の身体のうち、体圧がかかる肩甲骨周辺や、仙骨周辺に対応する軟質性素材の箇所に、硬さを調節するための機械的加工を施したので、効果的に体圧を分散させることができる。 【0011】 【発明の実施の態様】次に、本発明にかかる体圧分散型マットレスについて、一つの実施の態様を示し、添付の図面に基づいて以下説明する。図1に体圧分散型マットレス1を示す。この体圧分散型マットレス1は、ベッド等のボトム(図示省略)に対応した大きさで、ベーシックマットレス2を構成する素材に比較して低反発性の軟質性素材3で構成し、前記ベーシックマットレス2と、伸縮性を兼ね備えた、防水性を有する表地4で一体的に梱包する構成としている。 【0012】前記ベーシックマットレス2は、周知の硬綿系中芯材で構成したもので、この硬綿系中芯材は、例えば弾力性を有する巻縮ステープルより構成したランダムウェブ(図示省略)にニードル加工を施して、このランダムウェブを平板状に加工すると共に波板形状に形成し、加熱処理をして成形保持すると共に、この熱処理したウェブを、伸縮性の布部材を介して、長手方向に縫製加工を施したものである。前記巻縮ステープルは、例えば、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン繊維やこれらの複合繊維によって構成することができる。 【0013】また前記軟質性素材3には、発泡性素材として、ウレタンフォーム材を用いることができる。この場合、ウレタンフォーム材として、例えば見掛け密度が10kg/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nのものを用いている。また発泡性素材としては、フォームラバーも可能である。なお、上述の見掛け密度が10kg/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの軟質性素材3を用いて、使用者が使用すると、底付きしないことは勿論、使用者が背中、腰部などに受ける圧迫感が抑制され、褥瘡を発症する体圧以下に抑えられることが分っている。かかる発泡素材表面には、凹凸加工(プロファイル加工)が施されている。このプロファイル加工において、凸状部の頂部の高さは例えば0.5cm以上とし、これら凸状部の形成密度として、40〜800個/m2としている。勿論、前記軟質性素材3は単に平坦な板体としても良い。 【0014】そして前記表地4としては、防水性の周知の素材で、伸縮性を兼ね備えている。かかる表地4によって前記軟質性素材3と、前記ベーシックマットレス2とを梱包する際、軟質性素材3は、上面側、側面側を前記表地4と底面を下面シート5で包み込み、次いで前記ベーシックマットレス2をこの下面シート5で前記軟質性素材3と区画した状態で包むようにしている(図3参照)。 【0015】以上のような体圧分散型マットレス1によれば、ベーシックマットレス2上の、表面が凹凸加工された軟質性素材3によって、使用者の背中、腰部などに体圧が局所的にかからないように、好適に分散することができ、しかも軟質性素材3に見掛け密度が10kg/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nのものを用いたので、褥瘡の予防をすることができる。また、前記軟質性素材3の上面側、側面側を伸縮性且つ防水性の表地4と底面を下面シート5で包み込んで、さらにベーシックマットレス2をこの下面シート5で前記軟質性素材3と区画した状態で包むようにしたので、前記表地4によって軟質性素材3内へ、外部からの水分、汚れ等の侵入を遮断することができ、感染予防に寄与することができる。また、使用によって表地4が汚れた場合でも、前記表地4を拭くだけで済むなど、清拭、清掃も容易である。 【0016】本発明にかかる体圧分散型マットレス1の軟質性素材3には、適宜なニット状素材(図示省略)を用いることもできる。この場合、ニット状素材は、繊維を立体的に織り込んで中間に空間を持たせ、圧縮力に対して適度な反発性を持たせるようにしている。 【0017】このような体圧分散型マットレス1によっても、圧縮力に対する適度な反発性によって、体圧を分散させることができ、褥瘡予防としての効果をもたらすことができる。 【0018】また、本発明にかかる体圧分散型マットレス1における軟質性素材3には、凹凸加工の他、プレス打ち抜き、くり抜き、熱プレス加工等を施すようにしても良い。 【0019】このような加工によって、軟質性素材3は、一層効果的に体圧の分散を図ることができ、褥瘡予防に寄与することができる。 【0020】さらに、本発明にかかる体圧分散型マットレス1における軟質性素材3は、フラットな板体として、人体の片部または腰部にあたる箇所を、プロファイル加工、またはプレス打ち抜き、くり抜き、熱プレス加工等を施すようにしても良い。 【0021】このような体圧分散型マットレス1によれば、使用者の身体のうち、体圧がかかる肩甲骨周辺や、仙骨周辺に対応する軟質性素材3の箇所に、硬さを調節するためのプロファイル加工等の機械的加工を施したので、効果的に体圧を分散させることができる。 【0022】 【発明の効果】本発明によれば、(1)使用者の背中、腰部などに体圧が局所的にかからないように、好適に分散することができ、褥瘡の予防をすることができる。また、表層は、防水性の表地で覆ったことで、表地によって軟質性素材、およびベーシックマットレス内に外部からの水分、汚れ等の侵入を遮断することができ、感染予防に寄与することができる。さらに、前記表地を拭くだけで済むなど、清拭、清掃も容易である。 (2)伸縮性を兼ね備えた防水性の表地によって、軟質性素材、およびベーシックマットレスを弛むことなく包むことができる。 (3)軟質性素材に見掛け密度が10kg/m3〜100kg/m3、圧縮硬さが10N〜400Nの発泡性素材を用いることにより、底付きを防止できることは勿論、使用者が背中、腰部などに受ける圧迫感などは抑制され、体圧分散性を発揮することができ、褥瘡予防の効果がもたらされる。 (4)軟質性素材にニット状素材を採用したことにより、効果的に体圧を分散させることができる。 (5)軟質性素材に反発性を調整する機械的加工を施したことにより、一層効果的に体圧の分散を図ることができ、褥瘡予防に寄与することができる。 (6)使用者の身体のうち、体圧がかかる肩甲骨周辺や、仙骨周辺に対応する軟質性素材の箇所に、硬さを調節するための機械的加工を施したので、効果的に体圧を分散させることができる。 【0023】
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| 【出願人】 |
【識別番号】390039985 【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社 【住所又は居所】東京都江東区東砂2丁目14番5号
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| 【出願日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071102 【弁理士】 【氏名又は名称】三觜 晃司
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| 【公開番号】 |
特開2003−304950(P2003−304950A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月28日(2003.10.28) |
| 【出願番号】 |
特願2002−111216(P2002−111216) |
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