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【発明の名称】 ベッド等における転落防止装置
【発明者】 【氏名】初雁 卓郎
【住所又は居所】東京都江東区東砂2丁目14番5号 パラマウントベッド株式会社内

【要約】 【課題】人体がマットレス側面寄りに寄ってきたことを検出して、マットレス側面側を突出させて、ベッドからの転落を防止する。

【解決手段】ベッド装置1におけるボード4に、人体がベッド側面側に寄ったところを検出する検出手段5を配設する。ベッド装置1長手方向一端側に、前記膨縮マット3に流体を送り込んで膨縮マット3を膨出させ、マットレスM側面側をマットレスM厚さ方向に突出させて人体をベッド側面から転落するのを阻止するマットレス内流体圧調整手段6を設ける。マットレス内流体圧調整手段6は、検出手段5からの検出信号に基づき、流体である水素を発生させて前記膨縮マット3における膨張部3bの各膨張ユニット3buに送り込んだり、水素を吸収したりして各膨張ユニット3bu内の水素圧を調整する水素放出吸収手段7を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベッド等におけるマットレス下に配設した、厚さ方向に拡縮可能な膨縮マットと、人体が前記マットレス上においてベッド側面側に近寄ったところを検出する検出手段と、前記膨縮マットに流体を送り込んで膨縮マットを膨出させ、マットレス側面側をマットレス厚さ方向に突出させて人体をベッド側面から転落するのを阻止する一方、人体が前記マットレスのベッド側面寄りの箇所から離れたことで、前記膨縮マットのベッド側面寄りの箇所内の流体圧を調整してマットレスの高さを元に戻すマットレス内流体圧調整手段とを備えたことを特徴とするベッド等における転落防止装置。
【請求項2】 ベッド等におけるマットレスのベッド側面寄りの箇所を、厚さ方向に拡縮可能な構成とし、人体が前記マットレス上においてベッド側面側に近寄ったところを検出する検出手段を有し、この検出手段によって人体がベッド側面側に近寄ったところを検出することで、前記マットレスのベッド側面寄りの箇所に流体を送り込んで、前記マットレスのベッド側面寄りの箇所を、厚さ方向に膨出させて、マットレス側面側をマットレス厚さ方向に突出させて人体をベッド側面から転落するのを阻止する一方、人体が前記マットレスのベッド側面寄りの箇所から離れたことで、前記マットレスのベッド側面寄りの箇所内の流体圧を調整してマットレスの厚さを元に戻すマットレス内流体圧調整手段を備えたことを特徴とするベッド等における転落防止装置。
【請求項3】 前記検出手段により人体が前記マットレス上においてベッド側面側に近寄ったことを検出して、報知するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のベッド等における転落防止装置。
【請求項4】 前記ベッド等のマットレス中央部位に人体が存在するか否かを検出する荷重検出手段を設け、この荷重検出手段により人体が存在しないとし、且つ前記検出手段により人体が前記マットレス上のベッド側面側にも存在しないとした際に、使用者が転落したかまたはベッドを離れたとして報知するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のベッド等における転落防止装置。
【請求項5】 前記膨縮マットをベッド長手方向中心軸に近接する中央箇所に対応する固定部と、ベッド幅方向両側面近傍に対応する膨張部とによって構成し、前記膨張部は、固定部との取付箇所からベッド幅方向側端に向かってベッド幅方向側端を先端として扇形状に膨張する、複数の膨張ユニットに区画構成し、前記マットレス内流体圧調整手段とそれぞれ流体をやりとりするように連結してなることを特徴とする請求項1記載のベッド等における転落防止装置。
【請求項6】 前記マットレスを複数の袋体ユニットで構成し、ベッド側面寄りの袋体ユニットをベッド側面側が最も高く膨張可能な構成としたことを特徴とする請求項2記載のベッド等における転落防止装置。
【請求項7】 前記検出手段に、赤外線センサを用いたことを特徴とする請求項1ないし3記載のベッド等における転落防止装置。
【請求項8】 前記検出手段に、超音波センサを用いたことを特徴とする請求項1ないし3記載のベッド等における転落防止装置。
【請求項9】 前記検出手段に、圧力センサを用いたことを特徴とする請求項1ないし3記載のベッド等における転落防止装置。
【請求項10】 前記マットレス内流体圧調整手段は、検出手段からの検出信号に基づき水素を発生させて送り込んだり、水素を吸収したりする水素放出吸収手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし6記載のうち、いずれか1記載のベッド等における転落防止装置。
【請求項11】 前記マットレス内流体圧調整手段は、検出手段からの検出信号に基づきエアを送り込むエアコンプレッサを備えたことを特徴とする請求項1ないし6記載のうち、いずれか1記載のベッド等における転落防止装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベッド上から転落しないようにするための、ベッド等における転落防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ベッドには、転落防止用の柵が備えられている。かかる柵は、背に対応するボトム脇とか、足に対応するボトム脇の箇所をカバーする、部分的なものが多い。また、中にはベッド側面を全面的にカバーする柵もある。さらには、最近、転落対策用としてマットレス両側面側にマットレス上面より突出させるようにサイドサポート部材を配置したベッド装置もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのような柵が備えられているにもかかわらず、(1)完全に転落を防止することは困難である。
(2)就寝時に手足をぶつけて怪我するおそれがある。
(3)柵とマットレス、サイドフレーム等との隙間に挟まるおそれがある。
(4)ベッド使用者に拘束感を抱かせる。
(5)柵は非使用時には邪魔になり、そのために取り外す手間がかかり、保管場所も考慮せねばならない。
(6)折り畳み式側柵では、ベッドから使用者を車椅子等に移乗させる際、邪魔になる。
(7)サイドサポート部材においても、移乗の際に支障がある場合もある。
本発明は、以上のような課題を克服するために提案されたものであって、人体がマットレス側面寄りに寄ってきたことを検出して、マットレス側面側を突出させることで、ベッド上から転落させないようにした、ベッド等における転落防止装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決するために、本発明では、請求項1において、ベッド等におけるマットレス下に配設した、厚さ方向に拡縮可能な膨縮マットと、人体が前記マットレス上においてベッド側面側に近寄ったところを検出する検出手段と、前記膨縮マットに流体を送り込んで膨縮マットを膨出させ、マットレス側面側をマットレス厚さ方向に突出させて人体をベッド側面から転落するのを阻止する一方、人体が前記マットレスのベッド側面寄りの箇所から離れたことで、前記膨縮マットのベッド側面寄りの箇所内の流体圧を調整してマットレスの高さを元に戻すマットレス内流体圧調整手段とを備えたベッド等における転落防止装置を開示する。また本発明では、請求項2において、ベッド等におけるマットレスのベッド側面寄りの箇所を、厚さ方向に拡縮可能な構成とし、人体が前記マットレス上においてベッド側面側に近寄ったところを検出する検出手段を有し、この検出手段によって人体がベッド側面側に近寄ったところを検出することで、前記マットレスのベッド側面寄りの箇所に流体を送り込んで、前記マットレスのベッド側面寄りの箇所を、厚さ方向に膨出させて、マットレス側面側をマットレス厚さ方向に突出させて人体をベッド側面から転落するのを阻止する一方、人体が前記マットレスのベッド側面寄りの箇所から離れたことで、前記マットレスのベッド側面寄りの箇所内の流体圧を調整してマットレスの厚さを元に戻すマットレス内流体圧調整手段を備えたベッド等における転落防止装置を開示する。また本発明では、請求項3において、前記検出手段により人体が前記マットレス上においてベッド側面側に近寄ったことを検出して、報知するようにしたベッド等における転落防止装置を開示する。また本発明では、請求項4において、前記ベッド等のマットレス中央部位に人体が存在するか否かを検出する荷重検出手段を設け、この荷重検出手段により人体が存在しないとし、且つ前記検出手段により人体が前記マットレス上のベッド側面側にも存在しないとした際に、使用者が転落したかまたはベッドを離れたとして報知するようにしたベッド等における転落防止装置を開示する。また本発明では、請求項5において、前記膨縮マットをベッド長手方向中心軸に近接する中央箇所に対応する固定部と、ベッド幅方向両側面近傍に対応する膨張部とによって構成し、前記膨張部は、固定部との取付箇所からベッド幅方向側端に向かってベッド幅方向側端を先端として扇形状に膨張する、複数の膨張ユニットに区画構成し、前記マットレス内流体圧調整手段とそれぞれ流体をやりとりするように連結してなるベッド等における転落防止装置を開示する。また本発明では、請求項6において、前記マットレスを複数の袋体ユニットで構成し、ベッド側面寄りの袋体ユニットをベッド側面側が最も高く膨張可能な構成としたベッド等における転落防止装置を開示する。また本発明では、請求項7において、前記検出手段に、赤外線センサを用いたベッド等における転落防止装置を開示する。また本発明では、請求項8において、前記検出手段に、超音波センサを用いたベッド等における転落防止装置を開示する。また本発明では、請求項9において、前記検出手段に、圧力センサを用いたベッド等における転落防止装置を開示する。また本発明では、請求項10において、前記マットレス内流体圧調整手段は、検出手段からの検出信号に基づき水素を発生させて送り込んだり、水素を吸収したりする水素放出吸収手段を備えたベッド等における転落防止装置を開示する。さらに本発明では、請求項11において、前記マットレス内流体圧調整手段は、検出手段からの検出信号に基づきエアを送り込むエアコンプレッサを備えたベッド等における転落防止装置を開示する。
【0005】なお本発明において、ベッド等とは、病院用ベッドを初めとして、I.C.Uベッド、在宅用ベッドも含むものとする。
【0006】請求項1によれば、人体が例えば就寝中に寝返りによってベッド側面寄りにもたらされると、検出手段により人体がベッド側面に寄ったとする検出信号がマットレス内流体圧調整手段に送出され、マットレス内流体圧調整手段から、前記ベッド側面寄りの膨縮マットに流体を送り込んで前記膨縮マットを膨出させることで、マットレス側面側をマットレス厚さ方向に突出させて人体をベッド側面から転落するのを阻止することができる。
【0007】請求項2によれば、人体が例えば就寝中に寝返りによってベッド側面寄りにもたらされると、検出手段により人体がベッド側面に寄ったとする検出信号がマットレス内流体圧調整手段に送出され、マットレス内流体圧調整手段から、前記マットレスのベッド側面寄りの箇所に流体を送り込んでマットレスのベッド側面寄りの箇所を、厚さ方向に膨出させて、マットレス側面側をマットレス厚さ方向に突出させて人体をベッド側面から転落するのを阻止することができる。
【0008】請求項3によれば、検出手段により人体が前記マットレス上においてベッド側面側に近寄ったことを検出して、報知するようにしたので、介護者等に使用者が転落のおそれがあることや、徘徊せんとすることを前もって知らせることができ、介護者等は直ちにベッド傍らに急行して転落や徘徊を未然に防止することができる。
【0009】請求項4によれば、荷重検出手段により人体がベッド中央に存在しないし、検出手段により人体がマットレス上のベッド側面側にも存在しないとした際に、使用者は転落したか、徘徊等でベッドを離れたと判定し、報知するようにしたので、介護者等は直ちにベッド傍らに急行して転落した使用者を助け上げたり、徘徊しているであろう使用者を速やかに連れ戻すことができる。
【0010】請求項5によれば、検出手段により人体が前記マットレス上においてベッド側面側に近寄ったことを検出すると、マットレス内流体圧調整手段から、ベッド側面側の膨張ユニットに、流体が放出され、固定部との取付箇所からベッド幅方向側端に向かってベッド幅方向側端を先端として扇形状に膨張し、マットレス側端が最も厚く中央に向かって傾斜するように突出する。
【0011】請求項6によれば、流体がマットレスのベッド側面寄りの箇所の袋体に送り込まれることにより、マットレスのベッド側面寄りの箇所が、マットレス側端が最も厚く中央に向かって傾斜するように突出する。
【0012】請求項7によれば、人体がマットレスの側面寄りに寄ったことを赤外線センサによって確実に捉えることができる。
【0013】請求項8によれば、人体がマットレスの側面寄りに寄ったことを超音波センサによって確実に捉えることができる。
【0014】請求項9によれば、人体がマットレスの側面寄りに寄ったことを圧力センサによって確実に捉えることができる。
【0015】請求項10によれば、人体がマットレスのベッド側面側に寄ったとする検出手段からの検出信号に基づき、水素放出吸収手段から水素を放出させてマットレス側面寄りの膨縮マットに水素を送り込んで前記膨縮マットを膨出させることで、マットレス側面側をマットレス厚さ方向に突出させることができるので、機械的手段を伴わず、騒音が皆無である。
【0016】請求項11によれば、人体がマットレスのベッド側面側に寄ったとする検出手段からの検出信号に基づき、エアコンプレッサを起動して、エアをマットレスのベッド側面寄りの箇所の袋体に送り込んで、袋体を膨らませ、マットレス側面側をマットレス厚さ方向に突出させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるベッド等における転落防止装置について、一つの実施の形態を示し、添付の図面に基づいて以下説明する。図1に示すベッド装置1では、ベッドフレーム2上に転落防止装置を構成する膨縮マット3を介在させてマットレスMを載置するようにしている。また、前記ベッド装置1におけるボード4には、人体が前記マットレスM上においてベッド側面側に寄ったところを検出する検出手段5を配設している。そしてベッド装置1長手方向一端側には、前記膨縮マット3に流体を送り込んで膨縮マット3を膨出させ、マットレスM側面側をマットレスM厚さ方向に突出させて人体をベッド側面から転落するのを阻止するマットレス内流体圧調整手段6を設けている。
【0018】前記膨縮マット3は、ベッドフレーム2上面全体をカバーする面積を有した、周知の素材で構成したマットであり、ベッド長手方向中心軸に近接する中央箇所に対応する固定部3aと、ベッド幅方向両側面近傍に対応する膨張部3b,3bとによって構成している。前記固定部3aは、所定の厚さの単層材で、膨張部3bは、固定部3aとの取付箇所からベッド幅方向側端に向かってベッド幅方向側端を先端として扇形状に膨張可能な袋体で構成し、複数の膨張ユニット3buに区画構成され、前記マットレス内流体圧調整手段6とそれぞれ流体送給パイプ(後述)で連結している。
【0019】また、前記ボード4に配設した検出手段5としては、赤外線センサを用いることができる。また、超音波センサも可能である。さらには、検出手段5としては、前記膨縮マット3における膨張部3bに圧力センサを配置し、人体の体重がかかったことを検出して前記マットレス内流体圧調整手段6に検出信号を送るようにしてもよい(図2中、仮想線で示した検出手段5)。
【0020】そして前記マットレス内流体圧調整手段6は、検出手段5からの検出信号に基づき、流体である水素を発生させて前記膨縮マット3における膨張部3bの各膨張ユニット3buに送り込んだり、水素を吸収したりして各膨張ユニット3bu内の水素圧を調整する水素放出吸収手段7を備えたものである。すなわちマットレス内流体圧調整手段6は、図2に示すように、前記検出手段5からの検出信号を取り込んで水素放出吸収手段7に制御電圧を印加するコントローラ8を有している。前記水素放出吸収手段7は、水素吸蔵合金9と熱電変換素子であるペルチェ素子10,10とを一体化加工して容器内に格納したもので、前記ペルチェ素子10,10には、前記コントローラ8と電気的に接続してコントローラ8から制御電圧を印加する一方、水素吸蔵合金9を納める容器から送給パイプ11を介して前記膨縮マット3における膨張部3bの各膨張ユニット3buに水素を送り込んだり吸収したりするようにしている。
【0021】前記コントローラ8には、定電圧回路が搭載され、前記検出手段5から、人体が前記マットレスM上においてベッド側面側に寄ったとする検出信号をスイッチング信号として、前記定電圧回路から制御電圧を前記ペルチェ素子10,10に印加する一方、人体が前記マットレスM上においてベッド側面側から離れたとする検出信号に基づき、前記定電圧回路から制御電圧を前記ペルチェ素子10,10に逆転印加する設定としている。
【0022】以上のようなベッド等における転落防止装置において、ベッド使用者が就寝時、寝返りなどによってマットレスMの側面に寄ると、ボード4に配設した検出手段5により、人体がマットレスMのベッド側面側に寄ったとする検出信号が取り出され、マットレス内流体圧調整手段6におけるコントローラ8において、前記検出手段5からの検出信号をスイッチング信号として、前記定電圧回路から制御電圧を前記ペルチェ素子10,10に印加し、ペルチェ素子10,10を加熱する。すると、ペルチェ素子10,10間の水素吸蔵合金9から水素が放出され、水素吸蔵合金9を納める容器から送給パイプ11を介して、膨縮マット3における膨張部3bの各膨張ユニット3buに水素が送り込まれ、これによって、各膨張ユニット3buは、ベッド幅方向側端に向かってベッド幅方向側端を先端として扇形状に膨張し、マットレスM側面側をマットレス厚さ方向に突出させることができるので、ベッド使用者のベッド側面からの転落を防止することができる。
【0023】一方、人体が前記マットレスM上においてベッド側面側から離れると、前記検出手段5によって人体が検出されなくなり、これにより、コントローラ8において、定電圧回路から制御電圧をペルチェ素子10,10に逆転印加する。すると、前記ペルチェ素子10,10は冷却され、これによって、膨縮マット3における膨張部3bの各膨張ユニット3buから水素が送給パイプ11を通って水素吸蔵合金9に吸蔵され、各膨張ユニット3buは当初の状態に復帰し、マットレスMは平坦な状態に戻るのである。
【0024】このように、この転落防止装置では、検出手段5からの人体がマットレスMの側面に寄ったとする検出信号に基づき水素放出吸収手段7における水素吸蔵合金9から水素を放出させてマットレスM側面寄りの膨縮マット3の膨張部3bに水素を送り込んで前記膨縮マット3を膨出させ、マットレスM側面側をマットレスM厚さ方向に突出させることができるので、人体の転落を効果的に防止することができ、しかも、膨縮マット3を機械的手段によらずに膨出させることができるので、騒音が皆無である。また、マットレスMは、通常は平坦な状態であり、ベッドから降りたり、乗ったりする際に邪魔になることはない。さらに上述のようにマットレスM両側面が突出してきても拘束感は少ない。また、就寝時、足などをぶつけてもマットレスMであるので、苦痛を感じるようなこともなく、マットレスM両側面が突出することにより、寝返りのような効果も期待できる。
【0025】本発明にかかるベッド等における転落防止装置は、次のような構成とすることもできる。この場合の転落防止装置では、マットレスMを厚さ方向に拡縮可能なエアマットレスで構成し、マットレス内流体圧調整手段6を、検出手段5からの検出信号に基づきエアを送り込むエアコンプレッサ12によって構成している。すなわち、前記マットレスMは、複数に区画した袋体Mbで構成し、ベッド側面寄りの袋体Mbを側面側が最も厚くなるように構成している。そして、マットレスMを構成する各袋体Mbには、エアコンプレッサ12からのエア供給パイプ13が連結され、各袋体Mbに適正なエアが送り込まれるようにコントローラ8によって圧力制御弁Vを制御し、各袋体Mb内の空気圧を調整するようにしている(図5参照)。なお、前記各袋体Mbに至る、エアコンプレッサ12からのエア供給パイプ13には、大気開放弁(図示せず)を介在している。そして前記コントローラ8において、前記マットレス内流体圧調整手段6を構成するエアコンプレッサ12を作動させるために、マットレスM上においてベッド側面側に近寄ったところを検出する検出手段5によって人体が前記マットレスMの側面寄りにもたらされたことを検出することで、特に前記マットレスMの側面寄りの袋体Mbにエアを送り込んで前記袋体Mbを、厚さ方向に膨出させて、マットレスM側面側をマットレスM厚さ方向に突出させる一方、人体が前記マットレスM上においてベッド側面側から離れたとする検出信号に基づき、前記エアコンプレッサ12を停止させると共に、エア供給パイプ13に介在させた大気開放弁を作動させて膨張させた袋体Mb内のエアを大気に開放し、袋体Mbを速やかに元の状態に戻す設定としている。
【0026】以上のような転落防止装置によれば、マットレスM上においてベッド側面側に近寄ったところを検出する検出手段5によって人体が前記マットレスMの側面寄りにもたらされたことを検出することで、コントローラ8はエアコンプレッサ12を作動させて、圧力制御弁Vの制御下に、特に前記マットレスMの側面寄りの袋体Mbにエアを送り込んで前記袋体Mbを、厚さ方向に膨出させ、マットレス側端が最も厚く中央に向かって傾斜するように突出するので、人体をベッド側面から転落するのを防止することができる。そして、人体が前記マットレスM上においてベッド側面側から離れると、コントローラ8は、エアコンプレッサ12を停止させると共に、エア供給パイプ13に介在させた大気開放弁を作動させて膨張させた袋体Mb内のエアを大気に開放し、袋体Mbを速やかに元の状態に戻すことができる。
【0027】また、本発明にかかるベッド等における転落防止装置において、ボード4に配設した検出手段5により、人体がマットレスMのベッド側面側に寄ったとする検出信号により、コントローラ8から報知手段14(例えばブザー、スピーカ等)によって介護者等に報知するように構成すれば、使用者が転落のおそれがあることや、徘徊せんとすることを前もって知らせることができ、介護者等は直ちにベッド傍らに急行して転落や徘徊を未然に防止することができる(図2参照)。
【0028】さらに、本発明にかかるベッド等における転落防止装置においては、マットレスM中央部位に人体が存在するか否かを検出する荷重検出手段Sp(圧力センサ等)を設け、この荷重検出手段Spにより人体が存在しないとし、且つ前記検出手段5により人体が前記マットレスM上のベッド側面側にも存在しないとした際に、使用者が転落したかまたはベッドを離れたとして報知するようにすることもできる。このようにすれば介護者等は直ちにベッド傍らに急行して転落した使用者を助け上げたり、徘徊しているであろう使用者を速やかに連れ戻すことができる。
【0029】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、転落事故を防止できることは勿論、マットレス側面側が突出してきても圧迫感や束縛感を抑えることができる。マットレス内流体圧調整手段に水素吸蔵合金を利用したものにあっては、機械的手段によらずにマットレス側面側を突出傾斜させることができるので、騒音が皆無である。また、マットレスは、通常は平坦な状態であり、ベッドから降りたり、乗ったりする際に邪魔になることはない。また、就寝時、足などをぶつけてもマットレスであるので、打撲を負うようなこともなく、マットレス両側面が突出することにより、寝返りのような効果も期待できる。
【0030】
【出願人】 【識別番号】390039985
【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社
【住所又は居所】東京都江東区東砂2丁目14番5号
【出願日】 平成14年3月29日(2002.3.29)
【代理人】 【識別番号】100071102
【弁理士】
【氏名又は名称】三觜 晃司
【公開番号】 特開2003−289995(P2003−289995A)
【公開日】 平成15年10月14日(2003.10.14)
【出願番号】 特願2002−97111(P2002−97111)