| 【発明の名称】 |
車両用シートクッション |
| 【発明者】 |
【氏名】吉田 奈緒 【住所又は居所】愛知県豊田市大島町前畑1番地の1 高島屋日発工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】常時は従来のシートクッションと殆ど変わらない外観および座り心地を有しているが、必要時には振動や急なブレーキ操作時の衝撃があっても荷物が脱落することがない荷物置部を得ることができるシートクッションを提供する。
【解決手段】シートクッション本体11が後部クッション体13と前後移動可能な前部クッション体12とに分割され、前部クッション体12の前進時、後部クッション体13との空間の底部開口を塞ぐ底受部材15と前記空間の両側開口を塞ぐ側受部材16とを有し、前部クッション体12が後退して後部クッション体13に続くと着座可能な状態となり、前部クッション体12を前進させるとその後面と後部クッション体13の前面と底受部材15と側受部材16とにより囲まれる荷物置部14に切換えられるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シートクッション本体を、後部クッション体と、前後移動可能な前部クッション体とに分割されたものとするとともに、前記した前部クッション体が前進したときに後部クッション体との間に形成される空間の底部開口を塞ぐ位置に配置される底受部材と、前記空間の両側開口を塞ぐ位置に配置される側受部材とを有していて、前部クッション体が後退して後部クッション体に続く着座可能な状態と、前部クッション体が前進して前部クッション体と後部クッション体と前記した底受部材および側受部材に四周と底部が囲まれる荷物置部が形成された状態の2態様に切換えできるようにしたことを特徴とする車両用シート。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は自動車などの車両用シートクッションに関するものである。 【0002】 【従来の技術】シートクッションの後部にシートバックを設けた従来の車両用シートにおいては、シートクッションの上面に荷物を置いて走行すると、激しい振動や急なブレーキ操作時などによる衝撃で荷物がシートクッションの上面から脱落しやすいものであった。そこで、荷物置部を別に設けようとするとその分だけ場所取り、室内空間を狭くするおそれがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとするところは前記したような従来の問題点を解決し、荷物置部を別に設けなくても、シートクッションを利用して置かれた荷物に対して走行中に生じる激しい振動や急なブレーキ操作時などによる衝撃が加えられても、荷物が脱落することがない車両用シートを提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するためになされた本発明の車両用シートは、シートクッション本体を、後部クッション体と、前後移動可能な前部クッション体とに分割されたものとするとともに、前記した前部クッション体が前進したときに後部クッション体との間に形成される空間の底部開口を塞ぐ位置に配置される底受部材と、前記空間の両側開口を塞ぐ位置に配置される側受部材とを有していて、前部クッション体が後退して後部クッション体に続く着座可能な状態と、前部クッション体が前進して前部クッション体と後部クッション体と前記した底受部材および側受部材に四周と底部が囲まれる荷物置部が形成された状態の2態様に切換えできるようにしたことを特徴とするものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施形態を示す。1はシートクッション、2はこのシートクッション1の後部に起伏自在に設けられているシートバックである。前記したシートバック1は表皮で覆われたクッションパッドを図示しないシートバックフレームの前面に添装保持させたものであって、従来のシートバックと何等変わることはないが、図示しないシートクッションフレームとともにシートクッション1を構成するシートクッション本体11は、クッション材をそれぞれ各別の表皮で被覆した前部クッション体12と後部クッション体13とに分割されたものとしてある。そして、前記した前部クッション体12はシートクッションフレーム上を前後移動可能とされていて、常時は前部クッション体12が後退して後部クッション体13に続く着座可能な状態とされているが、前部クッション体12を前進させて前部クッション体12と後部クッション体13とを離間させると、この前部クッション体12の後面と、後部クッション体13の前面との間に荷物を介入させるに十分な所要の空間が形成されるように構成されている。 【0006】15は前記した前部クッション体12を前進させたときに前部クッション体12の後面と、後部クッション体13の前面との間に形成される空間の底部開口を塞いでこの空間に置かれた荷物を支える底受部材であって、この底受部材15は前記空間に置かれた荷物を下から支える機能があればその全てが完全に塞がれる必要はないので、図示例では底受部材15として格子状に編成された可撓性を有する網材を用い、この網材の前後端を前部クッション体12の底部後端と後部クッション体13の底部前端に固定したものとしているが、細かい荷物でも支持することができるように布材を用いてもよいし、その他空間の底部開口に底を形成するものであれば、常時前部クッション体12と後部クッション体13の下面に添って張設される板材であってもよい。 【0007】16、16は前記した前部クッション体12を前進させたときに前部クッション体12の後面と、後部クッション体13の前面との間に形成される空間の両側開口を塞ぐ側受部材であって、この側受部材16は前記空間に置かれた荷物を側方から支える機能があればその全てが完全に塞がれる必要はないので、図示例では側受部材16として、前部クッション体12と後部クッション体13の両側間に張架した伸縮パイプとしているが、前部クッション体12と後部クッション体13のいずれか一方から張設されるロッドを他方に埋挿してあるパイプに挿入してもよいし、常時前部クッション体12と後部クッション体13の側面に添わせて接地した板材や棒材であってもよい。なお、側受部材16を前記したような伸縮パイプ式としたり、ロッドをパイプに挿入するようにしたものとしたときは、この側受部材16が前部クッション体12の進退動のガイドを兼ねることとなるので、ガイド部材を別に設けることなく前部クッション体12を円滑に進退動させることができるので好ましい。 【0008】このように構成されたものは、シートクッション本体11を後部クッション体13と前後移動可能な前部クッション体12とに分割してあるから、常時はこの前部クッション体12を後部クッション体13に当接されるまで後退させれば、前部クッション体12を後部クッション体13に続かせた図1に示すような着座可能な状態として、従来のシートクッション1と殆ど変わることなく着座できることとなるものであるが、座席として使用せずにシートクッション1の上面を荷物載せとして利用したいときには、前後移動可能な前部クッション体12を前進させて前部クッション体12と後部クッション体13との間に荷物を置けるに十分な空間を開ければ、前記したように前部クッション体12が前進したときに後部クッション体13との間に形成される空間の底部開口の一部または全部を塞ぐ底受部材15と、前記空間の両側開口の一部または全部を塞ぐ側受部材16、16とを有しているため、前部クッション体12と後部クッション体13との間に空間が形成されると同時に、この空間は、前記した前部クッション体12の後面と、後部クッション体13の前面と、前記した底受部材15と、側受部材16、16により四周と底部が囲まれる荷物置部14に形成されることとなり、このように構成された荷物置部14は、前記したように四周と底部が囲まれるているため、この荷物置部14に置かれた荷物は、走行中の激しい振動や急なブレーキ操作時などによる衝撃が加えられても脱落することがないものとなる。 【0009】 【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなように、シートクッション本体を、後部クッション体と、前後移動可能な前部クッション体とに分割されたものとするとともに、前記した前部クッション体が前進したときに後部クッション体との間に形成される空間の底部開口の一部または全部を塞ぐ底受部材と、前記空間の両側開口の一部または全部を塞ぐ側受部材とを有していて、前部クッション体が後退して後部クッション体に続く着座可能な状態と、前部クッション体が前進して前部クッション体と後部クッション体と前記した底受部材および側受部材に四周と底部が囲まれる物置部が形成された状態の2態様に切換えできるようにしたので、常時は従来のシートクッションと殆ど何等変わることのない外観および座り心地を得ることができるうえに、座席として使用せずに荷物置きとして使用したいときには、前部クッション体を前進させるだけの簡単な操作で、前部クッション体の前面と後部クッション体の後面と底受部材と側受部材とにより底部と四周が囲まれ、走行中の振動や急なブレーキ操作時などの衝撃が加えられても荷物が脱落することを的確に防止することができる荷物置部を形成することができる。また、この荷物置部はシートクッションを座席として使用しないときにこれを利用するものであって、車内に別に設けたものではないので場所を取ることがなくて室内空間が狭められることはない。従って、本発明は常時は従来のシートクッションと殆ど何等変わることのない外観や座り心地を有しているが、荷物置部を必要とするときには着座されていないシートクッションの一部を引き出すだけの簡単な操作で、振動や急なブレーキ操作時の衝撃があっても荷物が脱落することがない荷物置部を得ることができるシートクッションとして業界の発展に寄与するところ極めて大きいものがある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000169916 【氏名又は名称】タカニチ株式会社 【住所又は居所】愛知県豊田市大島町前畑1番地の1
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| 【出願日】 |
平成14年4月1日(2002.4.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078101 【弁理士】 【氏名又は名称】綿貫 達雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−289988(P2003−289988A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月14日(2003.10.14) |
| 【出願番号】 |
特願2002−98303(P2002−98303) |
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