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【発明の名称】 電子機器用テーブル
【発明者】 【氏名】吉野 公基

【要約】 【課題】作業台上で電子機器の操作を行いつつ、化粧や軽い食事等の動作をその操作と平行して行うことが容易となる電子機器用テーブルを提供する。

【解決手段】上面部11が電子機器もしくはその関連機器を、載置、固定、または埋め込みをするための面となり、かつ裏面側に調度品(化粧用鏡)20を収納するための収納空間部12を備えた平板状部材1と、この平板状部材1の水平方向外側に突出可能となるように収納空間部12内に配置された可動部材15と、この可動部材15に回動自在に取り付けられると共に、所定部位に調度品(化粧用鏡)20が取り付けられた調度品取り付け部材25と、を備え、調度品(化粧用鏡)20が収納位置および引き出し位置において所定角度で、調度品取り付け部材25に保持される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上面部が電子機器もしくはその関連機器を、載置、固定、または埋め込みをするための面となりかつ裏面側に調度品を収納するための収納空間部を備えた平板状部材と、この平板状部材の水平方向外側に突出可能となるように上記収納空間部内に配置された可動部材と、この可動部材に回動自在に取り付けられると共に、所定部位に調度品が取り付けられた調度品取り付け部材と、を備え、上記調度品が収納位置および引き出し位置において所定角度で、上記調度品取り付け部材に保持されることを特徴とする電子機器用テーブル。
【請求項2】 前記可動部材に、前記調度品取り付け部材の回動範囲を規制する回動範囲規制部が設けられていると共に、前記調度品取り付け部材を上記回動範囲内の任意の角度で保持することが可能な保持部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の電子機器用テーブル。
【請求項3】 前記可動部材は、支点を中心に回動自在に取り付けられ、先端側が前記平板状部材の外側に突出するように構成されると共に、前記可動部材を所定の回動角度で位置保持する位置保持手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の電子機器用テーブル。
【請求項4】 少なくとも前記上面部の電子機器もしくはその関連機器を載置、固定、または埋め込みをする部位をアルミ、マグネシウム等の軽合金で形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の電子機器用テーブル。
【請求項5】 前記裏面に櫛歯状部を設け、この櫛歯状部は、前記上面部に載置、固定、または埋め込みをされる電子機器若しくはその関連機器から発生する熱を空気中へ放出するための冷却放熱フィンとなっていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の電子機器用テーブル。
【請求項6】 他の装置に取り付け固定するための取り付け部を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の電子機器用テーブル。
【請求項7】 前記平板状部材に貫通孔を設け、この貫通孔を前記電子機器またはその関連機器に接続されるケーブル類を挿通させるためのものとしたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の電子機器用テーブル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器用のテーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、デスクトップ型のパーソナルコンピュータを設置するためのパソコンラックが市販されている。このパソコンラックには、キーボード入力作業等を行うための作業台が設けられている。通常、ユーザーは、このパソコンラックの下段部分、もしくは作業台上の一部等にパソコン本体を設置し、上段部分にプリンターを設置する。
【0003】そして、作業台上には、キーボードの他に、ディスプレイやマウスやスピーカー等の関連機器が載置される。キーボード、ディスプレイ、スピーカーおよびマウス等の関連機器は、種々のケーブルによってパソコン本体に接続される。ユーザーは、キーボードやマウスを利用した種々の作業を作業台上で行う。なお、このようなパソコンラックは、ラップトップ型のパーソナルコンピュータのユーザーにも広く利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、パーソナルコンピュータは、一般家庭にも普及してきている。家庭に備えたパーソナルコンピュータによって、電子メールの送受信やインターネット接続を行うユーザーは、非常に増えている。このようなユーザーにとって、これらの作業は、日常生活の一つとなってきている。例えば、通勤・通学前の忙しい時間帯において、テレビを見たりラジオを聞いたりするのと同様の感覚で、電子メール送信やインターネット閲覧等の行為をするユーザーも増えてきつつある。そのため、パソコンラックの前に座ってのパソコン操作に多くの時間を費やすこととなり、化粧のための時間を取れなくなってしまうという問題が生じている。この問題は、特に女性にとっては重要な問題である。
【0005】このような女性は、パソコンラックの作業台またはパソコンの近くに化粧道具を置くことで対応している。しかし、上述の従来より市販されているパソコンラックの作業台は、それほど面積が大きくない。したがって、パソコンラックの作業台上で行える作業は、どうしても限られてしまう。すなわち、ディスプレイやキーボードやマウス等が載置された作業台上には、その他の種々のアイテムを置くスペースはほとんど残されていない。また、作業台上では、マウスで作業する際に、手とマウス、それにマウスに接続されているケーブルも台上で動くこととなるため、物を作業台上に乗せると、これらの物が手やマウスにぶつかって台上から落下するおそれもある。
【0006】また、ユーザーの中には、化粧の他に電子メールの受信確認等の作業をしながら、食事をする等の他の行為をもっと容易に行いたいという要望もある。しかし、現状は、狭い作業台上に、化粧用品や鏡を載せたり、皿やコップ等の食器類を載せたりするのは、無理があると言わざるを得ない。
【0007】そこで、本発明は、上述の問題点に鑑み、作業台上で電子機器の操作を行いつつ、化粧や軽い食事等の動作をその操作と平行して行うことが容易となる電子機器用テーブルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するため、本発明の電子機器用テーブルは、上面部が電子機器もしくはその関連機器を、載置、固定、または埋め込みをするための面となりかつ裏面側に調度品を収納するための収納空間部を備えた平板状部材と、この平板状部材の水平方向外側に突出可能となるように収納空間部内に配置された可動部材と、この可動部材に回動自在に取り付けられると共に、所定部位に調度品が取り付けられた調度品取り付け部材と、を備え、調度品が収納位置および引き出し位置において所定角度で、調度品取り付け部材に保持されることを特徴としている。
【0009】上述の発明によれば、作業台となるテーブルの裏面の収納空間部に収納された調度品、すなわち化粧用の鏡やサイドテーブルや原稿置き台等が回動自在に保持された可動部材をテーブルの外側に引き出すことにより、スペース的に狭いテーブル上に電子機器およびその関連機器以外の物を置かずにその操作以外の種々の操作を行うことができる。しかも、調度品は引き出した状態において、所定の角度に調節保持されるため、使い勝手もより良いものとなる。
【0010】また、他の発明は、上述の電子機器用テーブルにおいて、可動部材に、調度品取り付け部材の回動範囲を規制する回動範囲規制部が設けられていると共に、調度品取り付け部材を回動範囲内の任意の角度で保持することが可能な保持部材を備えている。
【0011】そのため、上述の発明によれば、調度品取り付け部材に取り付けられた調度品を、任意の角度で保持することができる。例えば、調度品を化粧用の鏡とする場合は、鏡の角度を調節することができる。しかも、回動範囲規制部に規制された範囲内の角度において、鏡の角度を任意の角度に設定できるだけでなく、収納状態においては、取り付けられている調度品が回転してしまわないようにその回転を規制する回動範囲規制部が設けられている。この結果、収納状態における調度品の状態が安定する。
【0012】また、他の発明は、上述の各電子機器用テーブルにおいて、可動部材は、支点を中心に回動自在に取り付けられ、先端側が平板状部材の外側に突出するように構成されると共に、可動部材を所定の回動角度で位置保持する位置保持手段を設けている。そのため、調度品取り付け部材に取り付けられる調度品を所望の角度に位置保持することができ、より利便性が向上する。
【0013】また、他の発明は、上述の各電子機器用テーブルにおいて、少なくとも上面部の電子機器もしくはその関連機器を載置、固定、または埋め込みをする部位をアルミ、マグネシウム等の軽合金で形成している。そのため、テーブル上に載置等された電子機器もしくはその関連機器から発生する熱が、軽合金で形成された熱伝導効率の良いテーブルの接触部位から放出され、電子機器またはその関連機器の内部で熱が籠もってしまうという危険性をより効果的に防止できる。
【0014】また、他の発明は、上述の各電子機器用テーブルにおいて、裏面に櫛歯状部を設け、この櫛歯状部は、上面部に載置、固定、または埋め込みをされる電子機器またはその関連機器から発生する熱を空気中へ放出するための冷却放熱フィンとなっている。そのため、テーブル上に載置等された電子機器等から発生する熱が、テーブルの裏面に設けられた櫛歯状部から放出され、電子機器等の内部で熱が籠もってしまうという危険性をより効果的に防止できる。
【0015】また、他の発明は、上述の各電子機器用テーブルにおいて、他の装置に取り付け固定するための取り付け部を備えている。そのため、当該テーブルは、パソコンラックの一部として作業台の代わりに組み込むことも可能であるし、また、足となる部材を取り付けることにより、テーブルのテーブル面とすることもできる。
【0016】また、他の発明は、上述の各電子機器用テーブルにおいて、平板状部材に貫通孔を設け、この貫通孔を電子機器またはその関連機器に接続されるケーブル類を挿通させるためのものとしている。そのため、電子機器またはその関連機器に接続されるケーブル類を貫通孔を通して整理することにより、テーブル上をすっきり整理することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る電子機器用テーブルを、図面に基づいて説明する。なお、まず図1から図7に基づいて第1の実施の形態について説明する。
【0018】図1は、本発明の第1の実施の形態の電子機器用テーブル(以下、テーブルという)を示した図で、(A)は平面図、(B)は(A)の右側面図、(C)は(A)の正面図を示している。
【0019】図1に示すように、本実施の形態のテーブルは、平面で形成された上面部11と、この上面部11の裏面側に形成された収納空間部12,12と、を備えた平板状部材1と、収納空間部12,12にそれぞれ収納された可動部材15,15と、この可動部材15,15にそれぞれ回動自在に取り付けられ、かつ調度品となる化粧用鏡20,20が取り付けられた調度品取付部材25,25と、を備えている。
【0020】平板状部材1は、アルミやマグネシウム等の熱伝導効率の良い軽合金で形成された部材となっている。この平板状部材1の上面部11は、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ本体に接続されるディスプレイ、キーボードおよびマウス等の関連機器を載置する載置面となっており、これらの関連機器を用いて種々の作業をする作業台にもなっている。
【0021】なお、第1の実施の形態のテーブルは、ラップトップ型のパーソナルコンピュータ本体を載置して作業するのにも適している。すなわち、ラップトップ型のパーソナルコンピュータは、その構造上、内部空間が狭く、CPU(中央演算処理装置)から発生する高熱が装置外部に逃げにくいものとなっている。第1の実施の形態のテーブルでは、直接パーソナルコンピュータに接触する面を含めて平板状部材1全体が熱伝導率の良い軽合金で構成されているため、熱が平板状部材1側に移動しやすく、さらに当該平板状部材1から外部に放熱しやすいため、熱が効率良く空気中に放出される。
【0022】このため、第1の実施の形態のテーブル上に載置されるパーソナルコンピュータ内に熱がこもりにくくなり、CPU等が異常に高温となって破損したりコンピュータが暴走するという不具合を防止できる。なお、平板状部材1全体を軽合金で形成するのではなく、熱を発生する電子機器となるパーソナルコンピュータおよびその関連機器が載置される部分のみを熱伝導率の良い軽合金で構成するようにしても良い。また、当該テーブルによる放熱の必要性がない場合は、特にテーブルを軽合金で構成しなくても良い。
【0023】平板状部材1の上面部11は、略長方形の平板状部材で構成されている。そして、平板状部材11の4つの角近傍には、可動部材15の回動支点となるツマミ状部材14の軸部14aを挿通するための挿通孔13がそれぞれ設けられている。これらの挿通孔13は、上面部11の面上から収納空間部12内に挿通されたものとなっている。ツマミ状部材14は、挿通孔13によって上面部11に回動自在に支持され、挿通孔13を通って収納空間部12内に進入している部分が可動部材15にネジ止め固定されている。
【0024】第1の実施の形態では、計4つの挿通孔13が設けられているが、この構成は、ツマミ状部材14を4つの位置の中から選択的に装着し、このツマミ状部材14を回転させることによって旋回する可動部材15を選択的に配置することを可能とするためである。すなわち、ツマミ状部材14は、可動部材15から取り外し自在となっており、適宜選択的に4つの挿通孔13に挿通し可動部材15の回動支点となることができる。
【0025】しかし、挿通孔13は、上述の4つのうちのいずれか1つだけを設けたり、いずれか2ついずれか3つとしたりしても良い。また挿通孔13は、上述の位置以外の場所に任意の数設けるようにしても良い。加えて、左右両側に形成された収納空間部12も左右どちらか一方に設けるようにしても良い。加えて、左右両側に設けるのではなく、収納空間部12を手前側に1つ、すなわち図1における下方の部分に1つ設けるようにしても良い。さらに、この手前側の1つと併せて左右両側に1つずつあるいは左右どちらか1つを設けるようにしても良い。
【0026】また、上面部11の長手方向に延出された2つの辺のうちの一方の辺の縁近傍には、長手方向に延出された長孔16が形成されている。この長孔16は、上面部11に載置される電子機器となるパーソナルコンピュータまたは関連機器に接続されるケーブル類を挿通させ、当該テーブル上をすっきりとさせるためのものとなっている。なお、長孔16とせず、矩形の孔としたり、丸形の孔とする等、他の形状の孔で構成するようにしても良い。
【0027】収納空間部12は、上面部11の裏面側に形成された空間で、平板状部材1の両側面部分に出入り口があり、この出入り口から可動部材15および可動部材15に取り付けられた調度品取り付け部材25が出入りするようになっている。
【0028】図2は、図1のII−II断面図となっている。上面部11の裏面の一部は、図1および図2に示すように、肉厚で構成されており、薄肉で構成された部分の裏面側の部分が上述の収納空間部12,12となっている。その肉厚部分30は、この収納空間部12,12以外の部分、すなわち図1における長孔16の周囲を含む上端側部分および下端側部分と、上端側部分と下端側部分とを縦方向で連結している中央部分から構成されている。
【0029】肉厚部分30の図1(A)における上下端部分、すなわち長手方向に延出する各辺の近傍部分の下面には、ゴム製の突起35がそれぞれ各辺に沿って2つずつ、計4つ設けられている。これらの突起35は、平板状部材1を机の上やパソコンラックの作業台上に載置する際の接地部分となっている。なお、これらの突起35は、肉厚部分30の他の部分に設けられていても良い。また、その数も4つとせず、3つ、あるいは5つ以上としても良い。さらに、これらの突起35を備えなくても良い。
【0030】また、肉厚部分30の図1における上下端部分を連結する中央部分には、平板状部材1の長手方向(図1(A)における左右方向)に延出された溝40aが多数設けられた櫛歯状部40が形成されている。この櫛歯状部40が形成された中央部によって、図1における左右にそれぞれ設けられた2つの収納空間部12,12が区切られている。
【0031】この櫛歯状部40は、平板状部材1の上面部11に載置されるパーソナルコンピュータ本体もしくはその関連機器から発生する熱を、空気中へ放出するための冷却放熱フィンの役割を有したものとなっている。
【0032】また、肉厚部分30の図1における上下端部分を連結する中央部分には、裏面側から上面側に向かって形成されたボルト孔36が4つ形成されている。これらのボルト孔36は、当該テーブルを他の装置にボルトの締め付けによって取り付け固定するためのものとなっている。この第1の実施の形態のテーブルは、パソコンラックの作業台や机の上等に単に載せて使用しても良いし、ボルト孔36を利用して足部材に固定し、テーブル自体を机の天板として使用しても良い。また、引き出し式の作業机のように、使用時には引き出し、不使用時には収納部に収納する形式のものの引き出し式テーブルとして使用しても良い。
【0033】なお、テーブルの締め付け用の部材に関しては、特にボルトに限定されるものではなく、他の構成の固定部材を用いるようにしても良い。また、ボルト孔36の位置は、肉厚部分30の図1における上下端部分を連結する中央部分とせず、図1における上下端にそれぞれ配置された部分としても良い。
【0034】各収納空間部12内には、可動部材15がそれぞれツマミ状部材14の軸部14aを回動支点として、その先端部分が水平方向外側に突出するように旋回(図1における一点鎖線X1参照)するように配置されている。そして、この可動部材15には、調度品となる化粧用鏡20が取り付けられた調度品取り付け部材25が回動自在に取り付けられている。なお、図1の状態、すなわち、可動部材15が収納空間部12内に収納されている状態においては、化粧用鏡20の鏡面は塵や埃が堆積しないように下方に向いており、かつこの化粧用鏡20が取り付けられた調度品取り付け台25bは水平の状態となっている。
【0035】図3は、図中右側の可動部材15及びこの可動部材15に回動自在に取り付けられた調度品取り付け部材25ならびにこの調度品取り付け部材25に取り付けられた化粧用鏡20が、水平にX1方向に90度旋回し、テーブルの外側に突出した状態を示している。図中左側の可動部材15は、収納空間部12内に収納されたままの状態である。なお、この図3に示した旋回飛び出し状態時も、化粧用鏡20の鏡面は下方に向いており、調度品取り付け台25bは水平状態となっている。
【0036】なお、第1実施の形態では、図1および図3における上側の2つの挿通孔13内にそれぞれツマミ状部材14が挿通され、このツマミ状部材14の軸部14aの先端側部分が可動部材15の一端側に挿通固定されている。しかし、図1および図3の下側の2つの挿通孔13内にツマミ状部材14を挿入し、この位置を回動支点としてツマミ状部材14の軸部14aに固定された可動部材15を旋回させるようにしても良い。
【0037】ツマミ状部材14は、ユーザーが手動で回転させるように構成されたものとなっており、このツマミ状部材14を回転操作すると、軸部14aが一体的に回転するように構成されている。この動作により、可動部材15が、軸部14aを回動中心として旋回するようになっている。また、可動部材15は、収納空間部12内に手を入れて直接手で動かすようにしても良い。
【0038】なお、本実施の形態では、ツマミ状部材14を可動部材15に挿通固定し、このツマミ状部材14と可動部材15とを一体的に回転するように構成したが、ツマミ状部材14を可動部材15に押しつけることにより可動部材15の旋回動作を不能とし、可動部材15を所定の角度で保持することができる構成としても良い。この場合は、ツマミ状部材14を強く締め付けることにより可動部材15の回動を不能とし、逆に、ツマミ状部材14の可動部材15に対する締め付けを緩めることにより、ツマミ状部材14の可動部材15に対する圧接力が弱くなり、可動部材15を手動にて容易に旋回することができるようになる。
【0039】上述したように、図3は、化粧用鏡20の鏡面が下方に向けられており、その裏面部分が上方に向いている。この化粧用鏡20の鏡面が下方に向いている状態の裏面(すなわち、この鏡面を下方に向けている状態時における上面)をサイドテーブルとして使用するようにしても良い。なお、その場合、この裏面は、載置している物の落下防止として、縁部分が上方に延出されたトレイ状となっているのが好ましい。
【0040】図4は、図3の状態から、図中右側の調度品取り付け部材25に取り付けられた化粧用鏡20が150度回転させられ、鏡面が正面側やや上方に向いた状態を示している。これにより、第1の実施の形態のテーブルの前に座ったユーザーは、化粧用鏡20に写った自分の顔を見ることができる。
【0041】図5は、可動部材15と、この可動部材15に回転自在に取り付けられた調度品取り付け部材25と、この調度品取り付け部材25に一体的に形成された調度品取り付け台25bおよび調度品取り付け台25bに保持された調度品となる化粧用鏡20を示している。なお、この図5の状態は、上述の図4(C)の状態の化粧用鏡20およびその周辺、すなわち、可動部材15が旋回し、その先端側部分が収納空間部12から突出している状態で、かつ化粧用鏡20が収納位置から150度回転し、収納位置において下方に向いていた鏡面が手前側やや上方に向いている状態を示している。
【0042】図5に示すように、可動部材15は、基部15aと、この基部15aに調度品取り付け部材25を挟んでネジ止め固定される長尺状のボルト部材21から構成される。
【0043】基部15aは、その一端側にツマミ状部材14の軸部14aの先端側がネジ止め固定されると共に、この軸部14aに対して直交する方向に延出されている。この基部15aは、略円柱状の部材で構成されている。そして、図5および図6に示すように、基部15aの軸部14aが取り付けられた側と反対側の端面(以下、他端面という)15bには、ネジ孔15b1が設けられている。このネジ孔15b1内に、ボルト部材21の軸部21aの先端側に設けられたネジ部21bが螺合固定される。
【0044】図6は、基部15aからボルト部材21および調度品取り付け部材25を取り外し、基部15aの他端面15aを示した側面図である。なお、図6(A)は調度品取り付け台25bを水平としている状態、図6(B)は図6(A)の状態から調度品取り付け台25bを150度回転させた状態をそれぞれ示しており、各図中の一点鎖線は、それぞれの状態時における調度品取り付け台25bの位置および他端面15aに回転方向において当接する調度品取り付け部材25の扇形突出部25dの位置とを示している。
【0045】すなわち、図6(A)および(B)に示すように、他端面15bのネジ孔15b1の外側部分の一部には、この他端面15bからさらに長手方向に突出する扇形突出部15dが形成されている。この扇形突出部15dの周方向における両端部15d1,15d2は、調度品取り付け部材25の対向する面に150度の角度に渡って形成された扇形突出部25dの周方向における両端部25d1,25d2と、回転方向において当接するように構成されている。この扇型突出部15dは、60度に渡って突出した形状を有している。
【0046】ボルト部材21の頭部21cと基部15aとの間には、ボルト部材21の軸部21aが挿通される挿通孔25aを備えた調度品取り付け部材25が、可動部材15に対して所定の回動範囲内において回動自在に配置されている。
【0047】なお、頭部21cの基部15a側の端面21c1と、調度品取り付け部材25の基部15aから離れた側の端部25c2との間には、スプリングワッシャ28が配置される。このスプリングワッシャ28は、ボルト部材21の基部15aへの締め付け強度に伴って弾性力を発揮し、その弾性力を活かして調度品取り付け部材25の保持強度を調節することができるものとなっている。
【0048】すなわち、ボルト部材21の基部15aに対する締め付けを強くすると、その分、ボルト21の頭部21cからスプリングワッシャ28へ力が強く働いて、スプリングワッシャ28が長手方向に大きく圧縮されその弾性力が強くなる。これによって、調度品取り付け部材25を基部15a側へ付勢する力が大となる。この結果、調度品取り付け部材25は、化粧用鏡20が保持された調度品取り付け台25bを操作して回転させようとしても、その回転動作に対し、スプリングワッシャ28の弾性力が抵抗となって、調度品取り付け部材25が回転しにくいものとなる。
【0049】すなわち、ボルト部材21の締め付けを強くすると、調度品取り付け部材25は回転が困難となり、所定の角度位置にて保持されることとなる。スプリングワッシャ28は、調度品取り付け部材25を所定角度で保持するための位置保持手段となっている。なお、このボルト部材21の締め付け強度を適度に調節すると、スプリングワッシャ28のバネ力によって調度品取り付け部材25が任意の角度で位置保持されると共に、調度品取り付け台25bを手で回転させると、この回転がスプリングワッシャ28のバネ力に抗してなされ、適度なクリック感が得られる。
【0050】この第1の実施の形態では、回転範囲規制部となる扇形突出部15dによって、調度品取り付け部材25の回動範囲が150度に規制され、かつスプリングワッシャ28の弾性力を活かして、任意の角度で調度品取り付け部材25の角度を保持することができる。なお、このボルト部材21の締め付けを緩めると、スプリングワッシャ28の弾性力が働かなくなり、調度品取り付け部材25は、可動部材15に対して規制された回動範囲内において自在に回転することが可能となる。
【0051】調度品取り付け部材25は、内部に長手方向に挿通された挿通孔25aを備えた筒状の部材で構成され、外周面には化粧用鏡20が一側の面に保持された調度品取り付け台25bが一体的に形成されている。図7は、図5の調度品取り付け部材25を可動部材15から取り外し、矢示VII方向から見た状態を示した側面図である。この図7に示すように、この調度品取り付け部材25の基部15a側の端面25c1の挿通孔25aの外側の一部には、基部15aの他端面15bに形成された扇形突出部15dに噛み合う扇形突出部25dが形成されている。この扇形突出部25dは、上述したように、150度に渡って突出した形状となっている。
【0052】そのため、図6(A)に示すように、基部15aの扇形突出部15dの周方向における一方の端部15d1と、調度品取り付け部材25の扇形突出部25dの周方向における一方の端部25d1が当接した状態においては、調度品取り付け部材25の図中R1で示した反時計回りの方向への回転が、基部15aの扇形突出部15dによって阻止される。これによって、図6(A)に示す、調度品取り付け台25dの水平状態を保持することができる。なお、この収納状態における水平位置の保持は、スプリングワッシャ28のバネ力による任意角度での位置保持とは異なり、非常に安定した状態となっている。
【0053】また、図6(B)は、化粧用鏡20が取り付けられた調度品取り付け台25bを手動操作し、図6(A)の状態から調度品取り付け部材25全体を時計回り方向に150度回転させた状態を示している。この図6(B)に示すように、基部15aの扇形突出部15dの周方向における他方の端部15d2と、調度品取り付け部材25の扇形突出部25dの周方向における他方の端部25d2とが当接した状態においては、調度品取り付け部材25の図中R2で示した時計回りの方向への回転が、基部15aの扇形突出部15dによって阻止される。
【0054】これによって、図6(B)に示す、調度品取り付け台25dの150度の位置での保持状態を維持することができる。なお、この最大回動角度である150度の位置での位置保持は、扇形突出部15dによって行われるため、スプリングワッシャ28のバネ力による任意角度での位置保持とは異なり、非常に安定したものとなる。
【0055】このように、基部15aの扇形突出部15dは、調度品取り付け部材25の回動範囲を規制する回動範囲規制部となっている。なお、この第1の実施の形態では、調度品取り付け部材25の回動範囲は、150度に規制されているが、この回動範囲は限定されるものではなく、当該角度より狭くても良いし、広くても良い。
【0056】なお、第1の実施の形態では、調度品取り付け部25の他側の端面25c2、すなわち図7の紙面裏側に配置される端面25c2にも、一方の端面25c1と対称となる、150度に渡る扇形突出部が形成されている。図7の状態から調度品取り付け部25を裏返して示すと、この裏側に形成された扇形突出部は、裏返す前の一方の端面25c1の扇形突出部25dの線対称に形成されたものとなっている。この他側の端面に形成された扇形突出部は、図5の状態においては、スプリングワッシャ28の付勢力を受ける面としての役割を有している。
【0057】しかし、図1における右下もしくは左上の挿通孔13を利用して可動部材15が旋回自在に取り付けられる場合は、この他側の端面の扇形突出部が可動部材15の扇形突出部15dと噛み合うように組み込まれ、図7に示した端面25c1に形成された扇形突出部25dがスプリングワッシャ28との当接面となる。
【0058】すなわち、調度品取り付け部材25は、可動部材15に対して長手方向を左右逆にして取り付けられることとなる。このように、長手方向を逆にして組み込まないと、収納空間部12に化粧用鏡20が収納される際に、鏡面が上方を向いてしまうためである。本実施の形態では、調度品取り付け部材25を可動部材15に取り付ける際に、長手方向を左右どちらでも基部15a側に配置することができる。したがって、取り付け場所がどの位置であっても、旋回方向および収納位置における鏡面の向きを適切なものとすることができる。なお、左下に配置された挿通孔13を利用して可動部材15が取り付けられる場合は、図5に示した状態と同じ状態で組み込まれることとなる。
【0059】この第1の実施の形態の電子機器用テーブルは、上述したように構成したため、通常はコンパクトに収納空間部12内に収納されている調度品取り付け部材25をテーブルの外側へ引き出し、さらにその引き出し位置において所定の角度に保持することが可能なものとなっている。したがって、実質的に、作業台上のスペースの拡大化を図ることができ、コンピュータ作業の邪魔にならないスペースとなる部位に、上述したように、化粧用鏡20を回動自在に配置することができるものとなっている。
【0060】なお、上述の第1の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の第1の実施の形態では、平板状部材1の上面部11に挿通孔13を設け、この挿通孔13にツマミ状部材14を回動自在に支持させて、ツマミ状部材14と共に可動部材15および調度品取り付け部材25を水平方向に回動させるように構成している。
【0061】しかし、図8に示す第2の実施の形態のように、ツマミ状部材14を挿通孔13内に挿通固定し、この不動のツマミ状部材14の軸部14aを支点として可動部材15が回転するように構成しても良い。なお、この構成以外の他の部分は、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。図8は、第2の実施の形態の部分断面図である。ツマミ状部材14の軸部14aの外周面の一部には、90度に渡って所定間隔毎に球状の凹部14a1が複数設けられている。一方、基部15aには、軸部14aを挿通させる孔15a1が設けられている。孔15a1は、一側に矩形部分を有し、この矩形部分の側面部に長手方向に伸縮するバネ15a2が取り付けられている。このバネ15a2の先端部分には、軸部14aの球状の凹部14a1に嵌り込む球15a3が取り付けられている。
【0062】このような構成により、化粧用鏡20が取り付けられた調度品取り付け部材25を水平方向に旋回させようとすると、基部15aにも一体的に回転しようとする力が伝わる。このとき、軸部14aの凹部14a1に嵌り込んだ球15a3は、バネ15a2の弾性力を活かして凹部14a1から外れる。調度品取り付け部材25を回転させようとするには、バネ15a2のバネ力に抗して球15a3が凹部14a1から外れるため、クリック感が伝わる。このようにして、調度品取り付け部材25は、基部15aと一体的に回転する。基部15aは、孔15a1の矩形部分と対向する側に設けられた円筒面内周を軸部14aの外周面に摺接させながら軸部14aの周囲を回転する。
【0063】なお、所定の角度まで調度品取り付け部材25を回転させその位置で回転を停止させると、縮まっていたバネ15a2が伸びる。これにより、その位置に対応して設けられた凹部14a1内に、バネ15a2の先端に取り付けられた球15a3が入り込む。この結果、基部15aおよび調度品取り付け部材25が、その角度においてバネ力によって軽度に保持されることとなる。なお、バネ15a2のバネ力を適宜調節することにより、調度品取り付け部材25を回転させる際のクリック感が調節されることとなる。
【0064】次に、本発明の第3の実施の形態に係る電子機器用テーブルを図9に基づいて説明する。なお、第1の実施の形態の電子機器用テーブルと同一部分には同一符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
【0065】図9は、図中右側の可動部材15及びこの可動部材15に回動自在に取り付けられた調度品取り付け部材25ならびにこの調度品取り付け部材25に取り付けられた化粧用鏡20が、X1方向に約60度水平に旋回した状態でクリック的に係止されるものを示す。第1の実施の形態のものは、X1方向の水平回転では任意の位置で摩擦により係止させられるものであるが、この第3の実施の形態では水平方向の回転の際に、45度から120度の範囲に渡って5度間隔でクリック的に係止させられる。
【0066】そして、この第3の実施の形態も、上述の第1の実施の形態と同様、テーブルの外側に突出し、かつ調度品取り付け部材25に取り付けられた化粧用鏡20が収納位置から150度回転させられ、鏡面が正面側やや上方に向いた状態で位置保持される。図9で示した構成を採用すると、X1方向の水平方向回転の旋回方向における可動部材15の開き角度を位置保持することができる。
【0067】また、上述の第1および第3の実施の形態では、調度品取り付け部材25の可動部材15に対する角度設定を任意とし、その任意の位置でスプリングワッシャ28のバネ力を活かして位置保持する構成としている。しかし、上述した第2の実施の形態のように、旋回角度を保持するバネ15a2、バネ15a2の先端に取り付けられた球15a3および軸部14aに形成された凹部14a1を利用して、調度品取り付け部材25の可動部材15に対する回転位置の位置保持を行うようにしても良い。また、他の位置保持手段を採用しても良い。
【0068】また、上述の各実施の形態では、調度品として調度品取り付け部材25の取り付け台25bの一側の面に化粧用鏡20が取り付けられた例を示したが、調度品は他のものでも良い。例えば、化粧用鏡20の代わりに、原稿ホルダーやカップホルダーを取り付けるものとしても良い。
【0069】また、上述したように調度品取り付け台25b自体を、サイドテーブルとして利用するものとしても良いし、マウス操作台として活用するものとしても良い。なお、マウス操作台として利用する場合は、操作面に滑り止めとなるラバー等が貼付されているのが好ましい。
【0070】また、上述の各実施の形態では、上面部11上にデスクトップ型のパーソナルコンピュータに付随する関連機器、すなわちディスプレイやキーボードやマウス等の機器を載置するものとして説明したが、単に載せるだけでなくこれらの機器を上面部11上に固定するものとしても良い。また、上面部11に凹部を設け、この凹部内にキーボードを埋設するように構成しても良い。また、電子機器用テーブル自体を、引き出し式のものとしても良い。
【0071】また、上述の各実施の形態では、テーブルに対して可動部材15が旋回するように取り付けられているが、可動部材15はスライド移動によってテーブルの外側に突出し、その突出した状態で調度品取り付け部材25が回動するように構成しても良い。
【0072】また、電子機器としては、パーソナルコンピュータ以外には、スキャナ、プリンタ、テレビ、DVDなど種々の電子機器を採用することが出来る。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、作業台となるテーブルの裏面の収納空間部に収納された調度品、すなわち化粧用の鏡やサイドテーブルや原稿置き台が回動自在に保持された可動部材をテーブルの外側に引き出す構成とすることにより、スペース的に狭いテーブル上には電子機器や電子機器関連機器のみを置いてこれらの操作をこのテーブル上で行い、その他のものは、操作の邪魔となるテーブル上には置かずに、調度品取り付け部材側に配置することができる。しかも、調度品は引き出した状態において、所定の角度に調節保持されるため、使い勝手もより良いものとなる。
【出願人】 【識別番号】592130987
【氏名又は名称】吉野 公基
【出願日】 平成14年5月8日(2002.5.8)
【代理人】 【識別番号】100087859
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 秀治 (外2名)
【公開番号】 特開2003−325241(P2003−325241A)
【公開日】 平成15年11月18日(2003.11.18)
【出願番号】 特願2002−133258(P2002−133258)