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【発明の名称】 収納ワゴン
【発明者】 【氏名】櫻井 多弥男
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区淡路町1丁目6番11号 株式会社イトーキ内

【氏名】鎌田 敬治
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区淡路町1丁目6番11号 株式会社イトーキ内

【氏名】岡部 正照
【住所又は居所】東京都大田区大森西4丁目12番13号 株式会社大東製作所内

【要約】 【課題】

【解決手段】側壁1,2外面の下部にキャスタ7,8が設けられた収納ワゴンWにおいて、前記側壁1,2の外面であって前記キャスタ7,8の上方に、そのキャスタを覆うことができる平面投影形状を有する側面収納部を形成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 側壁外面の下部にキャスタが設けられた収納ワゴンにおいて、前記側壁外面であって前記キャスタの上方に、そのキャスタを覆うことができる平面投影形状を有する側面収納部を形成したことを特徴とする収納ワゴン。
【請求項2】 側面収納部をボックス状、或は、棚状に形成した請求項1の収納ワゴン。
【請求項3】 ボックス状収納部は、その下部を水平軸で支持して前傾,直立自在にするか、又は、当該収納部の左側又は右側を垂直軸で支持してワゴン側壁に対して離接自在の構造とした請求項1又は2の収納ワゴン。
【請求項4】 ボックス状収納部は、ワゴン側壁に対して適宜の係止構造、或は、引掛構造とすることにより、着脱自在に設けた請求項1の収納ワゴン。
【請求項5】 ボックス状収納部は、ワゴン側壁に対して、二段以上形成した請求項1〜4のいずれかの収納ワゴン。
【請求項6】 棚状収納部は、垂直軸によってワゴン側壁に対して開閉自在の構造とした請求項1の収納ワゴン。
【請求項7】 棚状収納部は、左右で二分した形態として夫々にワゴン側壁に対して開閉自在に取付けた請求項1又は2の収納ワゴン。
【請求項8】 ワゴン側壁に対し開閉自在にした棚状収納部は、棚板への書類等の出入面をワゴン側壁に対面させて設けた請求項6又は7の収納ワゴン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデスクの天板下やデスクの脇などに置いて利用される収納ワゴンにおいて、その収納機能を更に高めた収納ワゴンに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の発明者は、先に、収納ワゴンに関しデスクの天板下に収まる全高であるが、A4サイズの書類を縦二段に収納できるようにした収納ワゴンを提案し、実用新案登録第3015331号として登録を受けた。
【0003】先に提案した収納ワゴンは、デスク天板の下に入る高さであり乍ら、A4サイズの書類等が縦向き姿勢で二段に収納できる機能を付与したため、収納効率が高い上に、天板の下に収まるので使い易く、好評を博した。
【0004】因みに、従来の収納ワゴンは、天板の下に収まる全高であると、A4サイズの文書等を縦向き姿勢で二段に収納することはできなかった。
【0005】本発明の発明者が先に提案した上記の収納ワゴンは、その機能、即ち、デスク天板の下に収まり、かつ、A4サイズの文書等を縦二段に収納できる機能を発揮させるため、そのワゴンにおける左右側壁の外面に、ワゴン移動用のキャスタを取付ける一方、当該ワゴンの底壁を床面近くまで下げることにより、上記機能を得るようにしたものであるが、問題点も明らかになった。
【0006】その問題点とは、上記ワゴンではその側壁外面の下部にキャスタを設けた関係で、キャスタがワゴン側壁面から突出した状態になり、突出したそのキャスタに足を引掛けたり、そのキャスタが目障りとなること、などである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、側壁の外面にキャスタを設けた収納ワゴンにおいて、側壁面から突出して設けられているキャスタを隠すと共に、そのキャスタ上方、つまりワゴン側壁外面のデッドゾーンの活用を図るため、前記キャスタを隠蔽する機構乃至は構造に、収納機能など隠蔽機能とは別の機能を果させるようにした収納ワゴンを提供することを、その課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決することを目的としてなされた本発明収納ワゴンの構成は、側壁外面の下部にキャスタが設けられた収納ワゴンにおいて、前記側壁外面であって前記キャスタの上方に、そのキャスタを覆うことができる平面投影形状を有する側面収納部を形成したことを特徴とするものである。
【0009】本発明収納ワゴンは、上記構成において、側面収納部をボックス状、或は、棚状に形成することが出来る。また、前記収納部は、収納ワゴンに対して着脱式、或は、ドア状の開閉式、若しくは、ワゴン正面側への引出式の形態に形成することもできる。
【0010】例えば、上記のボックス状収納部は、その下部を水平軸で支持して前傾,直立自在に設けたり、或は、当該収納部の左側又は右側を垂直軸で支持してワゴン側壁に対して離接自在の構造で設けることができる。また、前記のボックス状収納部は、ワゴン側壁に対して、二段以上形成することもできる。更に、前記のボックス状収納部は、ワゴン側壁に対して、適宜の係止構造、或は、引掛構造とすることにより、着脱自在に設けてもよい。
【0011】一方、上記の棚状収納部は、垂直軸によってワゴン側壁に対して開閉自在の構造としたり、左右で二分した形態として夫々にワゴン側壁に対して開閉自在の構造とすることができる。これらのワゴン側壁に対する開閉自在タイプの棚状収納部は、棚板への書類等の出入面をワゴン側壁に対面した形式にすると、当該収納部をワゴン側壁に対して閉じたとき、棚板へ載せた品物の隠蔽性を保持できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明収納ワゴンの実施の形態例について、図を参照しつつ説明する。図1は本発明を適用する収納ワゴンの一例の正面図、図2は図1の収納ワゴンを本発明ワゴンの一例に展開した例の概要を例示した斜視図、図3は図1の収納ワゴンにボックス状収納部の第二例を設けた本発明ワゴンの正面図、図4は図3の収納ワゴンの側面図、図5は図4のA−A線矢視断面図、図6は着脱式のボックス状収納部の別例の正断面図、図7は棚状収納部の一例の正断面図である。
【0013】図1は、ワゴン側壁の外面下部にキャスタを設けた収納ワゴンWの正面形態の一例を示したもので、1,2はこのワゴンWの左右の側壁で、この側壁1,2は鋼板をプレス加工したもの、或は、側面ロ字状に形成した枠体に適宜の板材を張設したもの、もしくは、木板などにより形成されたものである。
【0014】3,4は、上記の左右のワゴン側壁1,2の中間部と下端部に架設した2枚の棚板である。この棚板も上記側壁1,2と同様に板金のプレス加工したもの、棚枠体に板材を張設したもの、或は、木板など適宜の材質,形態に形成された棚板である。なお、3a,4aは背面板である。
【0015】5,6は上記側壁1,2の外面において、当該側壁1,2の下部において側壁外面に突出させて設けたキャスタ取付台、7,8は左右のキャスタ取付台5,6において、その前後に取付けた自在キャスタである。ここで、前記取付台5,6は、前記キャスタ7,8がその場旋回するとき側壁1,2と干渉することがない正面幅に形成されたものである。
【0016】また、上記キャスタ取付台5,6の取付位置(高さ)は、キャスタ7,8を取付けたとき、棚板4が床面Fに対してきわめて近接した位置に配置されるように整合されており、この結果、前記取付台5,6の高さは、下方の棚板4よりも高い位置に配置されている。
【0017】上記構成によって、上,下の棚板3,4に、一例としてA4サイズの書類,ファイル等をそれぞれ縦向き姿勢に収納することができると共に、この収納状態を実現できる収納ワゴンWの全高は、この例では580mm程度に収まり、従って、本発明を適用する図1の収納ワゴンWは通常高さのデスクやテーブルの天板の下に、キャスタ7,8の作用で自由に移動させ出入れ自在に収納することができるものである。上記収納ワゴンWは、その収納部が上記棚板3,4に代えて引出しを設けたもの、並びに、収納部の前面に扉やシャッターを設けたものもあり、いずれの形式の収納ワゴンWであっても、本発明の適用ができる。
【0018】上記ワゴンWは、上記のようにA4サイズの書類等を各棚板3,4に夫々に縦向き姿勢で並べることができると共に、このワゴンWをデスクの天板下に収納することができるが、左右のキャスタ7,8が側壁1,2から突出して存在するため、見映えの点、或は、足が引掛かり易いなどの問題があることは、先に述べた通りである。
【0019】そこで本発明では、上記ワゴンWの左右側壁1,2の外面に、一例として図2〜図7に例示するような構成を付加した。
【0020】図2〜図7において、9,10は、左右の側壁1,2の外面であってその前,後部に立設した立壁状をなす翼壁で、左右の各翼壁9と10の左右幅は、ワゴン側壁1,2の外面から突出して設けられたキャスタ7,8(又は、キャスタ取付部5,6)の突出量と同等乃至は少し大きい程度の幅を有すると共に、高さを、図示した例では、このワゴンWの頂部までの高さに略等しく形成している。
【0021】上記の左右のワゴン側壁1,2において、前,後で対向した左側の翼壁9、同じく右側の翼壁10の対向する内面と、左側の側壁1、並びに、右側の側壁2に囲まれた夫々の空間Sには、この空間Sに収まる大きさ,形態に形成した収納部、図2に示した例では、左,右のボックス状収納部11,12が設けられる。図2の例では、前記収納部11,12の下部を、夫々に翼壁9と10に水平軸13,14によって軸支させることにより、この収納部11,12の上部を手前側に傾斜させたり、直立姿勢にできるように設けられている。
【0022】上記のボックス状収納部11,12は、軸13,14による軸支のほか、図3〜図5に例示するように、空間Sのキャスタ取付部5,6の上面にこのボックス状収納部11,12の底部を載置してセットしたり、或は、ボックス状収納部11,12の背面をワゴン側壁1,2の外面に設けた、例えば、面ファスナや係止爪とこの爪を受入れる溝などのような雌雄係止タイプの係止部13(図6参照)によって支持させることなどにより、空間Sに対して着脱自在に設けた構成とすることもある。また、上記のボックス状収納部11,12は、上下幅を小さく形成し、ワゴン側壁1,2に対し二段又はそれ以上の構成で設けることもできる。
【0023】本発明収納ワゴンでは、上記の左右ボックス状収納部11,12の双方又は一方に代えて、左右のワゴン側壁1,2の双方又は一方の翼壁9と10に、図7に例示するように、棚板15を複数段架設することにより、棚状収納部16を形成することができる。
【0024】上記の棚状収納部16は、左右の翼壁9と10に、直接、棚板15を架設するタイプと、翼壁9,10に沿った形態の左右の縦壁(図示せず)の間に棚板を架設することにより翼壁9,10から独立した形態の棚状収納部に形成したタイプとがある。
【0025】上記のように、左右の縦壁に棚板を架設して形成した独立タイプの棚状収納部では、上述のボックス収納部11,12と同様に、ワゴン側壁1,2と翼壁9,10が形成する空間Sに対して離接自在、或は、着脱自在の構造を採ることができる。
【0026】また、独立タイプの棚状収納部は、ワゴン側壁1,2に対して垂直軸により開閉式(又は離接自在)に設けることができる。この場合の垂直軸は、ワゴン側壁1,2の前端側又は後端側に位置付け、棚状収納部がその軸を中心にしてドア状に開閉できる形式にする。この開閉式の棚状収納部は、翼壁9,10に直接棚板を架設したタイプにも適用可能である。この場合、翼壁9,10は棚状収納部に取付けられ、ワゴン側壁1,2には取付けない。更に、開閉式にした棚状収納部は、当該収納部をワゴン側壁1,2に対し、左右で二分した形態に形成することもできる。
【0027】ここで、ワゴン側壁1,2に対して開閉式に形成する棚状収納部は、図示しないが、その棚板への文書等の出入面を、ワゴン側壁1,2に対向した側に形成すると共に、この収納部の背面に背面板を設け、この背面板が外部に露出した形態とすることができる。この棚状収納部形態をとると、収納部の内部が外から見えないので、収納部に入れた文書等の隠蔽性を高く保持できる。
【0028】更に本発明では、上記のボックス状収納部11,12、及び、これに代わる棚状収納部16を、ワゴン側壁1,2において、ワゴンWの正面に対して引出式に出入れ自在に支持させる構造とすることにより、引出式収納部の形態を採ることができる。この場合、手前側に位置する翼壁9又は10は、引出式収納部の手前側と一体をなすように取付け、この収納部と一緒に出入れ自在の構造とする。また、引出式の支持構造は、ワゴン側壁1,2の外面とボックス状又は棚状の収納部の対向面、又は、キャスタ取付部5,6の上面と前記収納部の底面との間に、例えば水平なレールとこのレールに支持されるスライドや車輪などにより形成する。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上の通りであって、ワゴン側壁の外面にキャスタを設けた収納ワゴンにおいて、側壁面から突出して設けられている前記キャスタを隠すと共に、そのキャスタの上方、つまりワゴン側壁外面のデッドゾーンの活用を図るため、前記収納ワゴンを、その側壁外面であって前記キャスタの上方に、そのキャスタを覆うことができる平面投影形状を有する側面収納部を設けたので、ワゴン側壁外面の下部に設けられたキャスタが体裁よく隠されるのみならず、そのキャスタの上方のデッドゾーンを新たな収納部として活用できることとなり、従って、デスク天板の下やデスク脇に置いて利用する収納効率の高い収納ワゴンとしてきわめて有用である。
【出願人】 【識別番号】000127282
【氏名又は名称】株式会社イトーキ
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区淡路町1丁目6番11号
【識別番号】000149491
【氏名又は名称】株式会社大東製作所
【住所又は居所】東京都大田区大森西4丁目12番13号
【出願日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【代理人】 【識別番号】100092679
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 盛之助 (外1名)
【公開番号】 特開2003−325240(P2003−325240A)
【公開日】 平成15年11月18日(2003.11.18)
【出願番号】 特願2002−135608(P2002−135608)