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【発明の名称】 折り曲げ可能な脚体を備えた製品及び同製品における脚体の取付構造
【発明者】 【氏名】名畑 豊
【住所又は居所】愛知県春日井市宮町字中島22番地 日東アイランドキー 株式会社内

【要約】 【課題】脚体を起立位置又は折り曲げ位置へ回動させる作業を容易に行うことができる折り曲げ可能な脚体を備えた製品及び同製品における脚体の取付構造を提供する。

【解決手段】櫓こたつ11における支持枠12の四隅の脚体取付部15には脚体13が脚体取付金具14により取着されている。脚体取付金具14は下部取付体19と上部取付体20とが支軸21により連結されて形成されている。下部取付体19と上部取付体20との間には、筒体25が介装され、その筒体25内に圧縮バネ26が収容されている。そして、脚体13の回動時に、圧縮バネ26が圧縮され、その圧縮バネ26の反発力により、脚体13を起立位置又は折り曲げ位置へ回動する方向へ付勢して中立位置から各位置へ自動的に回動させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】支持体と、脚体取付金具により前記支持体の脚体取付部に取り付けられた脚体とより構成され、前記脚体取付金具は、前記脚体取付部に取り付けられた上部取付体と、前記脚体に取り付けられた下部取付体とが支軸によって回動可能に連結されているとともに、それら下部取付体と上部取付体との間に付勢部材が設けられて構成され、前記上部取付体に対して下部取付体が回動することにより脚体は支持体に対して起立された起立位置と、支持体内方へ折り畳まれた折り曲げ位置との二位置に変位すべく支持体に対して折り曲げ可能に構成されるとともに、前記付勢部材の付勢力により脚体が前記二位置の間の中立位置から起立位置及び折り曲げ位置へ回動する方向へ付勢されていることを特徴とする折り曲げ可能な脚体を備えた製品。
【請求項2】前記付勢部材は、前記下部取付体と上部取付体との間に介装された圧縮バネよりなり、脚体が前記起立位置又は折り曲げ位置へ回動する際に圧縮された圧縮バネの復元力により、脚体が前記中立位置から各位置へ回動する方向へ付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の折り曲げ可能な脚体を備えた製品。
【請求項3】前記脚体の先端部には前記脚体取付部内に挿入される挿入部が設けられ、同脚体は前記起立位置で挿入部が脚体取付部内に挿入されて支持体を支持するとともに、挿入部が脚体取付部内から離脱されて前記折り曲げ位置へ回動されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折り曲げ可能な脚体を備えた製品。
【請求項4】前記脚体の先端部には、支持体を支持するための荷重受け部が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の折り曲げ可能な脚体を備えた製品。
【請求項5】支持体と、脚体取付金具により前記支持体の脚体取付部に取り付けられた脚体とより構成される折り曲げ可能な脚体を備えた製品において、前記脚体取付金具は、前記脚体取付部に取り付けられた上部取付体と、前記脚体に取り付けられた下部取付体とが支軸によって回動可能に連結されているとともに、それら下部取付体と上部取付体との間に付勢部材が設けられて構成され、前記上部取付体に対して下部取付体が回動することにより脚体は支持体に対して起立された起立位置と、支持体内方へ折り畳まれた折り曲げ位置との二位置に変位すべく折り曲げ可能に構成されるとともに、前記付勢部材の付勢力により脚体が前記二位置の間の中立位置から起立位置及び折り曲げ位置へ回動する方向へ付勢されていることを特徴とする折り曲げ可能な脚体を備えた製品における脚体の取付構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば櫓こたつ等の折り曲げ可能な脚体を備えた製品及び同製品における脚体の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、折り曲げ可能な脚体を備えた製品としては櫓こたつが知られており、脚体の折り曲げ構造としては、例えば、以下に示す構成のものが挙げられる。櫓こたつにおける支持体としての枠体は、複数本の内桟と、外桟とを組み合わせて隣接する外桟間を脚取付金具により固定して平面視四角枠状に形成され、各脚取付金具には脚体が折り曲げ自在に枢着されている。
【0003】前記脚体は、脚取付金具に固定される平面U字状の金属板よりなる上ヒンジ体と、平面U字状に形成された金属板よりなり、前記上ヒンジ体に支軸により軸支された下ヒンジ体と、当該下ヒンジ体が内装された支持脚とより形成されている。また、前記上ヒンジ体には、下向きに延びるストッパー片が形成されている。一方、前記支持脚内には板状をなす作動子が、前記下ヒンジ体に沿って上下動可能に配設され、同作動子はスプリングにより常に押し上げられている。さらに、前記作動子の上部位置にはスプリングにより常に上方に押し上げられたロック釦が配設されている。
【0004】そして、脚体を枠体に対して起立する起立位置に配設するには、支持脚を手で外側へ押し出して、支持脚と支持枠とが当接して回動が規制される位置まで支軸を回動中心として回動させる。すると、前記ストッパー片が作動子の複数箇所に掛止して脚体が起立位置に配設された状態が保持されるようになっている。
【0005】一方、脚体を枠体に対して折り曲げられた折り曲げ位置に配設するには、まず、前記ロック釦を下方へ押圧する。すると、そのロック釦により作動子が下方へ押圧されて、ストッパー片に対する作動子の掛止が解除される。その掛止の解除状態で支持脚を手で支持枠の内側へ押し出し、支持脚と支持枠とが当接して回動が規制される位置まで回動させることにより脚体が折り曲げ位置に配設される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の脚装置において、脚体を起立位置又は折り曲げ位置に配設するには、支持脚が支持枠に当接するまで同支持脚を手で押して回動させなければならず非常に煩雑であるという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、脚体を起立位置又は折り曲げ位置へ回動させる作業を容易に行うことができる折り曲げ可能な脚体を備えた製品及び同製品における脚体の取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、支持体と、脚体取付金具により前記支持体の脚体取付部に取り付けられた脚体とより構成され、前記脚体取付金具は、前記脚体取付部に取り付けられた上部取付体と、前記脚体に取り付けられた下部取付体とが支軸によって回動可能に連結されているとともに、それら下部取付体と上部取付体との間に付勢部材が設けられて構成され、前記上部取付体に対して下部取付体が回動することにより脚体は支持体に対して起立された起立位置と、支持体内方へ折り畳まれた折り曲げ位置との二位置に変位すべく支持体に対して折り曲げ可能に構成されるとともに、前記付勢部材の付勢力により脚体が前記二位置の間の中立位置から起立位置及び折り曲げ位置へ回動する方向へ付勢されていることを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の折り曲げ可能な脚体を備えた製品において、前記付勢部材は、前記下部取付体と上部取付体との間に介装された圧縮バネよりなり、脚体が前記起立位置又は折り曲げ位置へ回動する際に圧縮された圧縮バネの復元力により、脚体が前記中立位置から各位置へ回動する方向へ付勢されていることを要旨とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の折り曲げ可能な脚体を備えた製品において、前記脚体の先端部には前記脚体取付部内に挿入される挿入部が設けられ、同脚体は前記起立位置で挿入部が脚体取付部内に挿入されて支持体を支持するとともに、挿入部が脚体取付部内から離脱されて前記折り曲げ位置へ回動されることを要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の折り曲げ可能な脚体を備えた製品において、前記脚体の先端部には、支持体を支持するための荷重受け部が形成されていることを要旨とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、支持体と、脚体取付金具により前記支持体の脚体取付部に取り付けられた脚体とより構成される折り曲げ可能な脚体を備えた製品において、前記脚体取付金具は、前記脚体取付部に取り付けられた上部取付体と、前記脚体に取り付けられた下部取付体とが支軸によって回動可能に連結されているとともに、それら下部取付体と上部取付体との間に付勢部材が設けられて構成され、前記上部取付体に対して下部取付体が回動することにより脚体は支持体に対して起立された起立位置と、支持体内方へ折り畳まれた折り曲げ位置との二位置に変位すべく折り曲げ可能に構成されるとともに、前記付勢部材の付勢力により脚体が前記二位置の間の中立位置から起立位置及び折り曲げ位置へ回動する方向へ付勢されていることを要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を櫓こたつに具体化した折り曲げ可能な脚体を備えた製品及び同製品における脚体の取付構造の一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
【0014】まず、図2に示す折り曲げ可能な脚体を備えた製品としての櫓こたつ11について説明する。櫓こたつ11における支持体としての支持枠12は、合成樹脂より四角枠状に一体成形され、さらに支持枠12の四隅には脚体取付部15が設けられている。図1に示すように、前記各脚体取付部15には、脚体13が脚体取付金具14により取着されている。
【0015】図1及び図3に示すように、各脚体取付部15は上面が閉鎖された筒状に形成され、図1に示すように、内部には下方の開口から脚体13の先端部を挿入可能とする挿入空間Sが形成されている。また、図3に破線に示すように、各脚体取付部15において、前記挿入空間Sの開口の両側には係止孔15aが形成されている。さらに、図1に示すように、支持枠12の内側に臨む外側面には、挿入空間S内と連通する長孔15bが上下方向へ延びて形成されている。
【0016】図1〜図4に示すように、前記脚体13はそれぞれ略円柱状をなし、各脚体13の先端部(上端部)には、それぞれ脚体13の基端側(下端側)より小径となる挿入部16が形成されている。各挿入部16はそれぞれ前記挿入空間S内へ挿脱可能に形成されている。また、各脚体13の先端部は、前記挿入部16が形成されることにより段差状に形成され、その段差部にはそれぞれ平坦面状をなす荷重受け部17が形成されている。
【0017】前記荷重受け部17は、挿入部16を挿入空間S内へ挿入したとき、対応する脚体取付部15の下面に当接し、支持枠12の荷重を支持するように形成されている。前記荷重受け部17には、2箇所に係止突部18が突設され、各係止突部18は挿入部16を挿入空間S内へ挿入したとき、前記係止孔15aに挿入されるように形成されている。
【0018】図1に示すように、前記脚体取付金具14は、前記挿入部16の上端に取り付けられた金属板製の下部取付体19と、前記挿入空間S内に取り付けられた金属板製の上部取付体20とが支軸21により回動可能に取り付けられて形成されている。さらに、脚体取付金具14は下部取付体19と上部取付体20との間に付勢部材としての圧縮バネ26が設けられて構成されている。
【0019】金属板製の前記下部取付体19は、一側(図1では下側)に形成された挿入片19aと、他側(図1では上側)に形成された取付片19bとが互いに直交して側断面視略横L字状に形成されている。また、前記挿入片19aの内面には筒状をなす軸挿通部19cが形成されている。加えて、取付片19bの中央部及び基端部にはそれぞれ貫通孔19eが形成され、それら貫通孔19eに挟まれた位置には、当接バー19dが形成されている。
【0020】一方、前記上部取付体20は、一側(図1では下側)に形成された固定片20aと、他側(図1では上側)に形成された支持片20bとが互いに直行して側断面視略横L字状に形成されている。また、図3に示すように、前記支持片20bの両側には一対の軸受け20cが形成されている。さらに、支持片20bの先端には支持孔20eが形成されているとともに、その支持孔20eの先端側に押圧バー20dが形成されている。加えて、前記固定片20aのほぼ中央部には、内周にネジ山(図示せず)が形成された取付孔20fが形成されている。
【0021】そして、図1に示すように、下部取付体19の上側に上部取付体20が被さる状態で、前記一対の軸受け20cと軸挿通部19cとに支軸21が挿通固定されて下部取付体19と上部取付体20とが互いに回動可能に連結されている。下部取付体19と上部取付体20との間には略円筒状をなす筒体25が連結部材として介装され、その筒体25内に前記圧縮バネ26が収容されている。前記筒体25の両端部の周壁の相対向する位置には、それぞれ筒体25の軸方向に沿って延びるスリット25aが形成されている。
【0022】前記筒体25は、一端側のスリット25a内に前記当接バー19dが配設され、同筒体25の一端が前記貫通孔19e内に係合されている。一方、筒体25は、他端側のスリット25a内に前記押圧バー20dが配設され、同筒体25の他端が前記支持孔20e内に係合されている。そして、下部取付体19と上部取付体20との間に筒体25が取り付けられている。筒体25の取付状態において、前記圧縮バネ26の一端は前記当接バー19dに当接し、圧縮バネ26の他端は押圧バー20dに当接している。
【0023】上記構成の脚体取付金具14は、前記挿入片19aが前記挿入部16内に挿入された状態で同挿入部16に固定されて脚体13に取り付けられている。一方、前記挿入空間S内へ挿入された上部取付体20に対し、長孔15bから取付孔20fに取付ネジ22が螺着されて脚体取付部15に上部取付体20が取り付けられている。即ち、上部取付体20を介して脚体取付金具14が脚体取付部15に取り付けられ、その脚体取付金具14を介して脚体13が脚体取付部15に取り付けられているとともに、櫓こたつ11における脚体13の取付構造が形成されている。
【0024】そして、四体の脚体13がそれぞれ脚体取付金具14により各脚体取付部15に取り付けられ、支持枠12に四体の脚体13が取り付けられている。図4に示すように、脚体13の取付構造において、支持枠12から脚体13が下方へ起立された位置を脚体13の起立位置とする。
【0025】前記起立位置では、前記取付片19bと、支持片20bとは互いに平行となるように水平方向へ延び、当接バー19dと押圧バー20dとの間で圧縮バネ26が若干圧縮されている。そして、圧縮バネ26の圧縮状態からの復元力により当接バー19d及び押圧バー20dが押圧されている。
【0026】一方、図6に示すように、脚体13の取付構造において、挿入部16が挿入空間S内から離脱され、さらに、脚体13が支持枠12内方へ折り曲げられた状態を脚体13の折り曲げ位置とする。前記折り曲げ位置では、前記取付片19bは上下方向へ延び、支持片20bが水平方向へ延びるため、取付片19bと支持片20bとは互いに交差するように配設される。そして、当接バー19dと押圧バー20dとの間で圧縮バネ26は非圧縮状態となっている。
【0027】図5に示すように、起立位置又は折り曲げ位置の各位置へ脚体13を変位させる最中、当接バー19dと押圧バー20dとが互いに近付き、圧縮バネ26は筒体25内で圧縮される。そして、その圧縮バネ26の復元力により当接バー19d及び押圧バー20dはそれぞれ外方へ押圧される。
【0028】また、脚体13の回動する範囲内において、当接バー19dと押圧バー20dとの間の距離が最も短くなり、圧縮バネ26が最も圧縮された位置を中立位置とする。そして、脚体13は起立位置と折り曲げ位置との間の中立位置を介して起立位置と、折り曲げ位置との二位置に変位すべく折り曲げ可能に形成されている。さらに、前記圧縮バネ26の付勢力により脚体13が前記二位置の間の中立位置から起立位置及び折り曲げ位置へ回動する方向へ付勢されている。
【0029】次に、上記櫓こたつ11の使用方法を作用とともに説明する。図1に示す起立位置にある脚体13を折り曲げ位置に変位させるには、まず、取付ネジ22を取付孔20fから若干螺退させる。そして、図4に示すように、取付ネジ22により脚体取付金具14を介して脚体13を脚体取付部15に取り付けた状態で、長孔15bの延びる方向に沿って脚体13を下方へスライド移動させ、挿入部16を挿入空間S内から離脱させる。
【0030】次に、図5に示すように、脚体13を手で支持枠12の内方へ押し出し、その脚体13を介して下部取付体19を押圧する。すると、支軸21を回動中心として下部取付体19が支持枠12の内方へ向かって回動し、その回動に伴い脚体13も支持枠12の内方へ向かって回動される。その回動と同時に、筒体25は押圧バー20d及び当接バー19dを回動中心として回動するため、当接バー19dが押圧バー20dに近付き、圧縮バネ26が圧縮される。このとき、筒体25は圧縮バネ26の軸線方向に沿った圧縮を案内し、軸線方向への圧縮とは別方向への変形が防止される。
【0031】そして、脚体13が前記中立位置に配設され、さらに中立位置から折り曲げ位置側へ脚体13を押し出した後、手による同脚体13に対する押し出しを解除する。すると、当接バー19dによる圧縮バネ26に対する圧縮が解除され、圧縮バネ26の復元力により、当接バー19dが外方へ押圧される。
【0032】このときも、筒体25は圧縮バネ26の軸線方向に沿った復元を案内し、圧縮バネ26の軸線方向への復元方向とは別方向への変形が防止される。すると、その押圧力により下部取付体19は支持枠12の内方へ回動する方向へ付勢され、その付勢力により脚体13が支持枠12内方へ自動的に折り曲げられる。
【0033】図6に示すように、挿入片19aの外面が固定片20aの下端縁に当接すると、下部取付体19の回動が規制されると同時に、当接バー19dと押圧バー20dとによる圧縮バネ26の圧縮が解除される。すると、圧縮バネ26の復元力による当接バー19dへの押圧が解除されるとともに、下部取付体19に対する支持枠12の内方へ回動する方向への付勢が解除され、脚体13は折り曲げ位置に配設される。前記折り曲げ位置では、圧縮バネ26の一端に19dが当接しているため、下部取付体19の回動が規制され、脚体13が折り曲げ位置に保持される。
【0034】次に、前記折り曲げ位置にある脚体13を起立位置に変位させるには、脚体13を手で支持枠12の外方へ押し出し、その脚体13を介して下部取付体19を押圧する。すると、上記と同様に、図5に示すように、下部取付体19が支持枠12の外方へ回動して、圧縮バネ26が圧縮される。このときも、筒体25により圧縮バネ26の圧縮が案内され、圧縮バネ26の軸線方向への圧縮とは別方向への変形が防止される。
【0035】そして、脚体13が中立位置から起立位置側へ押し出された後、手による同脚体13に対する押し出しを解除する。すると、圧縮バネ26の復元力により、当接バー19dが外方へ押圧され、下部取付体19は支持枠12の外方へ回動する方向へ付勢される。その結果、前記付勢力により脚体13が支持枠12外方へ自動的に折り曲げられる。
【0036】図4に示すように、筒体25の上端外面に支持孔20eの内周縁が当接することにより、下部取付体19の支持枠12の外方への回動が規制されると同時に、当接バー19dと押圧バー20dとにより圧縮バネ26が若干圧縮された状態となる。すると、下部取付体19に対する支持枠12の外方へ回動する方向への付勢が若干残存する状態で脚体13は起立位置に配設される。前記起立位置では、圧縮バネ26の復元力により当接バー19d及び押圧バー20dが押圧されているため、下部取付体19は起立位置方向へ回動するように付勢され、脚体13が起立位置に保持される。
【0037】最後に、図1に示すように、起立位置にある脚体13をそれぞれ押し上げて挿入部16を挿入空間Sへ挿入する。さらに、係止突部18を係止孔15a内へ挿入して荷重受け部17が脚体取付部15の下面に当接した状態で、取付ネジ22を固定片20aに螺着して脚体13を脚体取付部15に固定する。その結果、支持枠12に脚体13が取り付けられ、各脚体13により支持枠12が支持される。
【0038】上記実施形態の櫓こたつ11及び脚体13の取付構造によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)圧縮バネ26の復元力により、脚体13を起立位置又は折り曲げ位置へ回動する方向へ付勢して中立位置から各位置まで自動的に回動させることができる。従って、起立位置又は折り曲げ位置まで脚体13を最後まで手で押して位置させていた従来と異なり、脚体13を各位置へ回動させる作業を容易に行うことができる。
【0039】(2)脚体13が起立位置にあるとき、圧縮バネ26の復元力により下部取付体19の回動を規制して折り曲げ位置を保持することができる。一方、脚体13が折り曲げ位置にあるときは、圧縮バネ26に対する当接バー19dの当接により脚体13の回動を規制して折り曲げ位置に保持することができる。従って、圧縮バネ26の一部材で脚体13を各位置へ回動する方向へ付勢する機能及び保持する機能を発揮させることができ、脚体13の取付構造の簡易化を図ることができる。
【0040】また、脚体13が起立位置にあるときは、脚体13が容易に折り曲がらず挿入部16の挿入空間Sに対する挿脱作業を容易に行うことができる。一方、脚体13が折り曲げ位置にあるときは、支持枠12を持ち上げたとき等に、脚体13が回動してしまいその持ち上げた人に脚体13が当たるおそれをなくすことができる。
【0041】(3)起立位置にある脚体13を支持枠12の内方へ押し出す作業のみで脚体13を折り曲げ位置に配設することができる。従って、別部材を操作して起立位置にある脚体13の保持を解除した後に、脚体13を支持枠12の内方へ押し出す作業を行っていた従来と異なり、脚体13の操作性を高めることができる。また、櫓こたつ11の部品点数を少なくすることができるとともに、構造を簡易化することができる。
【0042】(4)脚体13の起立位置で筒体25の外面と支持孔20eの内周縁との接触により、下部取付体19の上部取付体20に対する回動を規制することができ、脚体13を起立位置に保持することができる。
【0043】(5)脚体13の回動の際に、筒体25により圧縮バネ26の軸線方向への圧縮及び復元が正確に行われる。そのため、圧縮バネ26により脚体13を各位置へ回動させる付勢力を脚体13に正確に伝達して脚体13を各位置へ確実に回動させることができる。
【0044】(6)圧縮バネ26の復元力により脚体13を各位置方向へ回動するように付勢することができる。そのため、脚体13の回動を付勢する機構をスペースを拡大させることなく作用させることができる。また、脚体取付金具14内に圧縮バネ26を収納することができるため、脚体13の回動を付勢する機構に引っ張りバネを使用する場合と比較して、脚体13の取付構造を小型化することができる。
【0045】(7)挿入空間S内に挿入部16が挿入された状態で脚体13は支持枠12を支持するため、櫓こたつ11の使用時に、脚体13を折り曲げ位置へ回動させる力が作用しても脚体13が容易に回動してしまうといった不都合を防止することができる。
【0046】(8)長孔15bにより脚体取付金具14を脚体取付部15に取り付けた状態で、挿入部16の挿入空間Sに対する挿脱作業を行うことができる。従って、脚体13と支持枠12とが分解されることなく脚体13の折り曲げ作業を行うことができ、櫓こたつ11の利便性の低下を防止することができる。
【0047】(9)荷重受け部17により支持枠12の荷重を支持することができるため、脚体取付金具14に支持枠12の荷重が作用するのを防止することができる。従って、脚体取付金具14の変形等を防止して脚体13の支持枠12に対する取付状態を維持することができる。
【0048】なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 実施形態では、下部取付体19と上部取付体20との間に筒体25を介装したが、筒体25を省略してもよい。
【0049】・ 実施形態では、付勢部材として圧縮バネ26を使用したが、筒体25及び圧縮バネ26を省略し、下部取付体19と上部取付体20との間に付勢部材としての引っ張りバネを取り付けてもよい。例えば、取付片19bと支持片20bの先端部の間に一方の引っ張りバネを取り付け、挿入片19aと固定片20aとの間に他方の引っ張りバネを取り付ける。そして、脚体13が起立位置に回動された場合は、一方の引っ張りバネが伸長して脚体13を折り曲げ位置方向へ回動する方向へ付勢させる。脚体13が折り曲げ位置に回動された場合は、他方の引っ張りバネが伸長して脚体13を起立位置方向へ回動する方向へ付勢させてもよい。
【0050】・ 実施形態では、脚体13に荷重受け部17を設けたが、荷重受け部17を省略して取付ネジ22による脚体取付金具14の脚体取付部15に対する取り付けのみで支持枠12を支持してもよい。
【0051】・ 実施形態では、支持体として四角枠状をなす支持枠12に具体化したが、支持体を四角板状、三角板状、円板状等に変更してもよい。
・ 実施形態では、折り曲げ可能な脚体を備えた製品として櫓こたつ11に具体化したが、製品として机、テーブル、食卓、作業台、脚立等に具体化してもよい。
【0052】次に上記実施形態から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)前記起立位置において、圧縮された圧縮バネの復元力により下部取付体が起立位置方向へ回動するように付勢されることにより脚体が起立位置に保持されることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の折り曲げ可能な脚体を備えた製品。このように構成した場合、圧縮バネの一部材で脚体を各位置へ回動する方向へ付勢する機能及び起立位置に脚体を保持する機能を発揮させることができ、脚体の取付構造の簡易化を図ることができる。
【0053】(2)前記圧縮バネは下部取付体と上部取付体との間に介装された連結部材内に収容され、同連結部材は両端部がそれぞれ下部取付体と上部取付体に対して回動可能に取り付けられて下部取付体の上部取付体に対する回動とともに回動されることを特徴とする請求項2〜請求項4及び前記技術的思想(1)のいずれか一項に記載の折り曲げ可能な脚体を備えた製品。このように構成した場合、脚体の回動の際に、連結部材により圧縮バネの軸線方向への圧縮及び復元が正確に行われる。そのため、圧縮バネにより脚体を各位置へ回動させる付勢力を脚体に正確に伝達して脚体を各位置へ回動させることができる。
【0054】(3)前記支持体と、脚体取付金具により前記支持体の脚体取付部に取り付けられた脚体とよりなるテーブル又は櫓こたつであることを特徴とする請求項1〜請求項4、前記技術的思想(1)及び(2)のいずれか一項に記載の折り曲げ可能な脚体を備えた製品。
【0055】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1又は請求項5に記載の発明によれば、脚体を起立位置又は折り曲げ位置へ回動させる作業を容易に行うことができる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、脚体の回動を付勢する機構をスペースを拡大させることなく作用させることができる。請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、挿入空間内に挿入部が挿入され、脚体が起立位置にある状態で、脚体を折り曲げ位置へ回動させる力が作用しても脚体が容易に回動してしまうといった不都合を防止することができる。
【0057】請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、脚体取付金具に支持体の荷重が作用するのを防止して脚体取付金具の変形等を防止することができ、脚体の支持体に対する取付状態を維持することができる。
【出願人】 【識別番号】390006220
【氏名又は名称】日東アイランドキー株式会社
【住所又は居所】愛知県春日井市宮町字中島22番地
【出願日】 平成14年4月25日(2002.4.25)
【代理人】 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
【公開番号】 特開2003−310357(P2003−310357A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−124780(P2002−124780)