| 【発明の名称】 |
加熱機器を備えた吊戸棚 |
| 【発明者】 |
【氏名】森田 慎一 【住所又は居所】東京都渋谷区代々木2丁目2番1号 サンウエーブ工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】加熱調理や着火の様子を調理人の立位目線で容易に確認することができ、加熱機器を使用しないときには吊戸棚内に収納して仕舞うことができ、また、調理忘れを防止してグリル火災を防止し、煙や臭気の拡散を防止することができ、しかも、加熱調理器の下を調理スペースとして活用できる加熱機器を備えた吊戸棚を提供する。
【解決手段】吊戸棚の下面或は内下部に、加熱機器を昇降自在に配設し、該加熱機器は、調理人の立位目線高さ位置まで下降するように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吊戸棚の下面或は内下部に、加熱機器を取り付けたことを特徴とする加熱機器を備えた吊戸棚。 【請求項2】 前記加熱機器は、吊戸棚の下部に配設されたガイドレールに沿って昇降自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の加熱機器を備えた吊戸棚。 【請求項3】 前記加熱機器は、ガイドレールに沿って昇降自在に構成された吊戸棚の内下部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱機器を備えた吊戸棚。 【請求項4】 前記加熱機器は、吊戸棚の内下部に収納され、使用時に上記吊戸棚の底面から下方に引き出し自在に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱機器を備えた吊戸棚。 【請求項5】 前記加熱機器は、最下降位置が使用者の立位目線と一致するように降下規制されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の加熱機器を備えた吊戸棚。 【請求項6】 前記吊戸棚の加熱機器収納部前面側に、前記加熱機器を降下させたときに開き、加熱機器が吊戸棚内に収納されたときには閉じる扉を配設したことを特徴とする請求項1,請求項3,請求項4,請求項5のいずれかに記載の加熱機器を備えた吊戸棚。 【請求項7】 前記扉は、吊戸棚の前面板と同じ材質で形成されていることを特徴とする請求項6に記載の加熱機器を備えた吊戸棚。 【請求項8】 前記扉は、透明体或は半透明体で形成されていることを特徴とする請求項6に記載の加熱機器を備えた吊戸棚。 【請求項9】 前記加熱機器は、該加熱機器からの排気を左方向又は右方向或は上方向又は下方向にガイド自在な排気ダクトを有して構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の加熱機器を備えた吊戸棚。 【請求項10】 前記加熱機器からの排気方向は、該加熱機器を備えた吊戸棚に隣接するレンジフード方向に排気されるように調整されることを特徴とする請求項9に記載の加熱機器を備えた吊戸棚。 【請求項11】 前記加熱機器からの排気口は、ガラリを介して隠蔽されることを特徴とする請求項9または請求項10のいずれかに記載の加熱機器を備えた吊戸棚。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、キッチンの上部に取り付けられる吊戸棚に係り、特に、調理人の立位目線で加熱調理をすることができる加熱機器を備えた吊戸棚に関する。 【0002】 【従来技術】日本における家庭用調理加熱機器、例えば、ガスコンロや電気コンロの80%以上はグリル付きコンロであることは良く知られている。このようなグリルで加熱調理をする場合には、コンロ正面から調理品を出し入れして焼け具合を確かめるのが一般的である。 【0003】しかしながら、上記従来のグリル付きコンロの場合、グリル扉の配設位置がコンロ正面の低い位置にあるため、視認性が悪く、また、加熱調理品の出し入れや焼き具合を確認するためには、姿勢を低くしなければならないため、作業性も非常に悪く、さらには、着火状態を確認しにくい構造であるため、調理していることを忘れたりしてグリル火災を引き起こし易い、という課題を有していた。 【0004】また、上記従来のグリル付きコンロの場合、コンロのトッププレート部にグリル排気口を設ける必要があることから、該排気口に物を落したり、煮こぼれ液が流入し易く、グリル内が汚れ易く、また、排気不良を起こし易く、しかも、汚れが排気口回りにこびり付き易い等の課題を有し、さらには、排気口と換気設備との間隔が800〜1000mm以上あるため、煙や臭いが拡散し易い、という課題も有していた。 【0005】一方、従来の加熱調理機器としては、卓上型の電気ロースタが普及しているが、この卓上型ロースタの場合には、置きスペースを取るため作業スペースが狭まり作業性が悪い、という課題を有していると共に、このロースタにあっても、調理人の立位目線より低い位置で調理品の出し入れや焼け具合の確認作業を行なわなければならないため、作業性が非常に悪く、さらには、電源コードが剥き出しのため、ビルトイン機器等のようなシステムキッチンで使用した場合、一体感がなく、見栄えも悪い、という課題を有していた。 【0006】この発明は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするところは、加熱調理や着火の様子を調理人の立位目線で容易に確認することができるので、調理作業を容易に行なうことができ、また、加熱機器を使用しないときには、これを吊戸棚内に収納して仕舞うことで流し台の上部空間を広く利用することができ、さらには、調理忘れを防止してグリル火災を起こす心配がないと共に、加熱調理に伴なう排気を換気設備に近づけることで、煙や臭気の拡散を防止することができ、しかも、加熱調理器の下を調理スペースとして活用することができ、また、電源コード等が露出させずに加熱機器回りをすっきりとさせることができる加熱機器を備えた吊戸棚を提供しようとするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、この発明に係る加熱機器を備えた吊戸棚にあっては、請求項1に記載したように、吊戸棚の下面或は内下部に、加熱機器を取り付けたことを特徴とするものである。 【0008】このように構成することで、この発明に係る加熱機器を備えた吊戸棚にあっては、加熱調理や着火の様子を、体を大きく曲げることなく楽な姿勢で容易に確認することができるので、調理作業を容易に行なうことができ、また、加熱機器を使用しないときには、これを吊戸棚内に収納して仕舞うことで流し台の上部空間を広く利用することができる。 【0009】上記加熱機器の昇降は、請求項2に記載したように、吊戸棚の下部に配設されたガイドレールに沿って昇降自在に取り付けることで、加熱機器の内部を見易い位置まで下ろして確認することができるし、調理品の出し入れも調理人が楽な高さ位置で行なうことができる。 【0010】勿論、この発明にあっては、加熱機器の昇降を、請求項2に記載した手段によることなく、例えば、請求項3に記載したように、上記加熱機器を、ガイドレールに沿って昇降自在に構成された吊戸棚の内下部に固定して配設してもよい。 【0011】このように構成することで、請求項3に記載の発明にあっては、加熱機器を使用するときに吊戸棚を任意の高さ位置まで下降させ、次に、吊戸棚の扉を開けて加熱機器を使用し、使い終わったら扉を閉めて吊戸棚を元の位置まで上昇させることができ、仕舞い勝手が良好となり、また、システムキッチンとしての統一性を損なわない、という作用効果が得られる。 【0012】また、この発明にあっては、上記加熱機器を、請求項4に記載したように、吊戸棚の内下部に収納し、使用時に上記吊戸棚の底面から下方に引き出し自在に構成することもできる。 【0013】このように構成することで、請求項4に記載の発明にあっては、加熱機器を使用するときに、当該加熱機器を任意の高さ位置まで下降させ、使い終わったら加熱機器を元の位置まで上昇させることができて、仕舞い勝手が良好であり、また、加熱機器が収納される吊戸棚自体は、流し台の上部に固定されているので、システムキッチンとしての統一性が損なわれない、という作用効果が得られる。 【0014】尚、この発明において上記加熱機器は、請求項5に記載したように、最下降位置を使用者の立位目線と一致するように降下規制するのが望ましい。 【0015】このように構成することで、請求項5に記載の発明にあっては、加熱調理の様子を、姿勢を曲げることなく容易に確認することができる。 【0016】また、この発明にあっては、請求項6に記載したように、上記吊戸棚の加熱機器収納部前面側に、前記加熱機器を降下させたときに開き、加熱機器が吊戸棚内に収納されたときには閉じる扉を配設したことを特徴とするものである。 【0017】このように構成することで、請求項6に記載の発明にあっては、加熱機器を使用しようとし、或は、仕舞うときに、吊戸棚の加熱機器収納部前面側に配設された扉が、手動で或は自動的に開閉するので、加熱機器を即座に使用することができると共に、仕舞うときに手間がかからず使い勝手性が向上する。 【0018】この場合、上記扉は、請求項7に記載したように、吊戸棚の前面板と同じ材質で形成することで、システムキッチンとしての意匠的統一性を保つことができる。 【0019】また、この発明にあっては、請求項8に記載したように、上記扉を、透明体或は半透明体で形成することで、加熱機器の収納場所を容易に目視確認することもできる。 【0020】さらに、この発明にあっては、請求項9に記載したように、上記加熱機器に、該加熱機器からの排気を左方向又は右方向或は上方向又は下方向にガイド自在な排気ダクトを配設すると共に、請求項10に記載したように、加熱機器からの排気方向を、該加熱機器を備えた吊戸棚に隣接するレンジフード方向に排気されるように調整できるように構成するのが望ましい。 【0021】このように構成することで、請求項9及び請求項10に記載の発明にあっては、加熱機器の仕様に応じて、該加熱機器の排気を、換気効率が向上するレンジフード方向に導出させることができるので、加熱機器からの煙や臭いを厨房室に拡散させることなく効率的に排気することがで【0022】また、この発明にあっては、請求項11に記載したように、上記加熱機器からの排気口を、ガラリを介して隠蔽することで、家具としての外観品質を良好に保つことができる。 【0023】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の一形態例に基づきこの発明を詳細に説明する。 【0024】図1は、この発明の実施の一形態例に係る加熱機器であるロースタKを備えた吊戸棚T1が適用されたシステムキッチンSを示しており、該システムキッチンSは、流し台キャビネットNと、該流し台キャビネットNの左側に配設されたガス調理器キャビネットMと、該ガス調理器キャビネットMの真上に配設されたレンジフードFと、上記流し台キャビネットNの上部に固定された複数個の吊戸棚T1,T2,T3,T4と、から構成されており、該複数個の吊戸棚T1,T2,T3,T4の内のレンジフード側吊戸棚T1に、グリル付きロースタKが収納自在に配設されて構成されている。 【0025】即ち、上記吊戸棚T1は、図2と図3に示すように、他の吊戸棚T2,T3,T4と、扉を含め同じ材質で形成されており、システムキッチンSとしての意匠的な統一が図られて構成されている。 【0026】そして、上記吊戸棚T1の底部は開口されて構成されていると共に、該吊戸棚T1の前面下部には、上ヒンジを介して上下方向に開閉自在な扉1が配設されており、上記開口を通じてロースタキャビネットRが昇降自在に収納されている。 【0027】このロースタキャビネットRは、この形態例では上下に2段の収納部を有するラック状に形成されており、上段の収納部2は一般的な収納スペースとして使用され、また、下段の収納部に上記ロースタKが収納されている。 【0028】そして、上記下段の収納部天板3とロースタKの天板部4との間には、図4に示すように、ガラリ5が介装されており、該ガラリ5は、前面パネル6と、該前面パネル6の両側に連結された側面パネル7,7と、から構成されている。尚、図4中、符号8,8が補強金具を示す。 【0029】そして、上記ロースタKからの排気は、ロースタKの天板部4中央に配設された排気ダクト9の前方からガラリ5の前面パネル6から外方に排気される。 【0030】この排気ダクト9は、図5に示すように、ロースタK内からの排気を左方向又は右方向或は上方向又は下方向にガイド自在な排気通路が調節自在に構成されており、ロースタKの仕様や換気装置である換気扇やレンジフードの配置位置等に対応させて、ロースタKからの排気方向を可変できるように構成されており、ロースタKからの煙や臭いを厨房室に拡散させることなく効率的に排気することができる。 【0031】このように構成されたロースタキャビネットRは、図示はしないが、正逆自在なモータの動力によって上記吊戸棚T1内から調理人の立位目線と一致する高さ位置まで下降し、また、不使用時には、吊戸棚T1内へとガイドレール(図示せず)に沿って上昇し、収納されるように構成されている。この場合、上記ロースタキャビネットRの見上げ板を、他の吊戸棚T2,T3,T4の見上げ板と同じ材質のもので構成することで、システムキッチンとしての意匠的統一性を図ることができる。 【0032】また、上記吊戸棚T1の前面下部には、上記扉1が開閉自在に軸支されているが、この扉1は、ロースタKを降下させたときに開き、ロースタKが吊戸棚T1内に収納されたときには閉じるように、例えば、リンクアーム(図示せず)を介して開閉自在に構成されていると共に、この形態例では、扉枠部1Aに透明体或は半透明体であるガラス板或はプラスチック板1Bが嵌め込まれて構成されている。このように扉1に透明体或は半透明体を配設することで、ロースタKの収納場所を容易に目視確認することができる。 【0033】尚、この発明にあっては、上記扉1を、吊戸棚Tの前面板と同じ材質で形成し、システムキッチンとしての意匠的統一性を保つことができるように構成してもよい。 【0034】この形態例に係る吊戸棚T1は、以上のようにロースタKを調理人の立位目線位置まで下降させることができるように構成されているので、ロースタKによる加熱調理の様子や着火の様子を、調理人が立ったままの楽な姿勢で容易に確認することができる。 【0035】また、ロースタKを使用しないときには、これを吊戸棚T1内に収納して仕舞うことで流し台の上部空間を広く利用することができる。 【0036】さらに、この形態例に係る吊戸棚T1にあっては、上記吊戸棚T1のロースタ収納部前面側に、前記ロースタKを降下させたときに開き、ロースタKが吊戸棚T1内に収納されたときには閉じる扉1を、手動で或は自動的に開閉することができるので、使い勝手が向上すると共に、仕舞うときに手間がかからず、これも使い勝手性が向上する。 【0037】また、この形態例に係る吊戸棚T1にあっては、上記ロースタKに、該ロースタKからの排気を左方向又は右方向或は上方向又は下方向にガイド自在な排気ダクト9を配設すると共に、該ロースタKを収納する吊戸棚T1を、レンジフード側に配設して構成したので、ロースタKの仕様に応じて、該ロースタKからの排気をレンジフード方向に導出させることができるので、ロースタKからの煙や臭いを厨房室に拡散させることなく効率的に排気することができる。 【0038】また、この形態例に係る吊戸棚T1にあっては、上記ロースタKからの排気口を、ガラリ5を介して隠蔽したので、汚れが隠蔽することができ、家具としての外観品質を良好に保つことができる。 【0039】さらに、この形態例に係る吊戸棚T1にあっては、ロースタKの電源コード(図示せず)をロースタキャビネットR内の奥部を通すように構成することで、恰も別体商品であるロースタKをビルトイン機器のように使用することができるので、システムキッチンとしての一体感を付与することもできる。 【0040】尚、上記形態例では、加熱機器であるロースタKを吊戸棚T1の底部に開設された開口から下降自在に構成した場合を例にとり説明したが、この発明にあっては、これに限定されるものではなく、例えば、吊戸棚の底部を開口せずに、底板の下部に配設されたガイドレールに沿って昇降自在に取り付けることで、加熱機器の内部を見易い位置まで下ろして確認することができるように構成することができる。 【0041】また、他の構成として、上記加熱機器を収納した吊戸棚自体をガイドレールに沿って昇降自在に構成することで、加熱機器を使用するときに吊戸棚を任意の高さ位置まで下降させ、次に、吊戸棚の扉を開けて加熱機器を使用し、使い終わったら扉を閉めて吊戸棚を元の位置まで上昇させることができ、仕舞い勝手が良好となり、また、システムキッチンとしての統一性を損なわないように構成しても同様の効果が得られる。 【0042】 【発明の効果】この発明に係る加熱機器を備えた吊戸棚にあっては、以上説明したように構成されているので、加熱調理や着火の様子を調理人の立位目線で容易に確認し調理作業を容易に行なうことができ、また、加熱機器を使用しないときには、これを吊戸棚内に収納して仕舞うことで流し台の上部空間を広く利用することができ、さらには、調理忘れを防止してグリル火災を起こす心配がないと共に、加熱調理に伴なう排気を換気設備に近づけることで、煙や臭気の拡散を防止することができ、しかも、加熱調理器の下を調理スペースとして活用することができ、また、電源コード等が露出させずに加熱機器回りをすっきりとさせることができる等、幾多の優れた効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002222 【氏名又は名称】サンウエーブ工業株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区猿楽町二丁目6番10号
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| 【出願日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092602 【弁理士】 【氏名又は名称】山口 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2003−304944(P2003−304944A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月28日(2003.10.28) |
| 【出願番号】 |
特願2002−110585(P2002−110585) |
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