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【発明の名称】 側方視界遮断機能を有する学習机
【発明者】 【氏名】與那覇 榮信
【住所又は居所】沖縄県那覇市首里石嶺町2丁目188番地 合資会社 西事務機社内

【要約】 【課題】学習に集中する場合には、側方視界を容易に遮断することができ、それ以外の場合には、机上を広く使用することができ、子どもでも安全に取り扱うことができ、取り外しによる保管スペースの問題のない、側方視界遮断機能を有する学習机及びその机上棚を提供することを課題とする。

【解決手段】天板の両側端部に、学習者の側方視界を遮断及び開放するための側方視界遮断手段を設けた学習机とした。また、側面視界遮断手段に折りたたみ構造または、机本体あるいは机上棚への収納構造を採用した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天板の両側端部に、学習者の側方視界を遮断及び開放するための側方視界遮断手段が設けられていることを特徴とする学習机。
【請求項2】 前記の側方視界遮断手段は、天板の両側端部上に設けられ、折りたたみ構造を有する仕切板であることを特徴とする請求項1に記載の側方視界遮断機能を有する学習机。
【請求項3】 前記の側方視界遮断手段は、天板の両側端部上に設けられ、机本体への収納構造を有する仕切板であることを特徴とする請求項1に記載の側方視界遮断機能を有する学習机。
【請求項4】 前記の側方視界遮断手段は、天板の両側端部上に設けられ、天板上に設けられる机上棚への収納構造を有する仕切板であることを特徴とする請求項1に記載の側方視界遮断機能を有する学習机。
【請求項5】 前記請求項2及び請求項4に記載の側方視界遮断手段が設けられたことを特徴とする学習机の机上棚。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、学習者の側方視界を遮断するための側方視界遮断機能を有する学習机及びその机上棚に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、学習机は、学童や生徒が学習をしやすくするために、様々な工夫をなされたものが開発されている。
【0003】目に優しい照明器具や、拡張機能を有する机上棚が設けられたもの、生徒の成長に合わせて高さを調整できるもの、独立したサイドデスクを備えたものなど、機能を重視した開発が行われている。
【0004】また、図書館や学習塾などでは、読書や勉強に集中することを目的として、机の側面を遮断する仕切板が設けられた学習机が用いられている。隣の読書者や学習者が気にならないため、格段に読書や学習に集中しやすくなる。
【0005】特開平10−273944号では、学習用のブラインドが開示されている。これは、プラスティック製薄板などの軽量素材で仕切板を構成し、机の前面及び側面にマジックテープ(登録商標)で着脱自在に取付けたものである。ブラインド仕切を安価にかつ簡単に取付けることができるようにしたものである。
【0006】このような側面仕切手段は、OAデスクなどでも利用されており、個別の作業スペースを確保し、作業しやすくする目的から側面遮断タイプの机上パーティションが設けられたオフィス机も多く用いられている。周囲が気にならなくなり、作業に集中でき、また、一定程度のプライバシーも守られることとなり、効果的な作業環境の改善策ともなっている。
【0007】特開平11−127966号では、サイドパネルの後端部に、背面パネルに取付けるための屈曲する掛止舌片による掛止手段を設けた仕切板としたものである。背面パネルへの着脱が自在にできるため、各机毎に仕切板の取付工事を行う必要がなく、複数の机を並べた状態でも装着できるようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、学童や生徒が使用する一般家庭で使用される学習机においては、机上棚が設けられ、前面の視界が遮断さらたものは多く開発されているが、側方視界を遮断する目的による仕切手段が設けられたものは、開発されていない。
【0009】前記の特開平10−273944号を一般家庭の学習机に適応した場合には、簡単に取り付けすることはできるが、着脱にはマジックテープ(登録商標)が使用されており、頻繁に着脱を繰り返すと、劣化してしまい、固定状態が悪くなり、耐久性に問題がある。また、軽量とするために薄板が用いられるため、柔軟であり、視界は遮断できるが、壁面を隔てているという仕切り感覚は少なく、周囲の影響を受け易い。
【0010】学習塾や図書館などでは、常時、側面仕切板を装着したままで使用するが、家庭用の学習机においては、学習をする時のみ側方視界を遮断すれば良く、それ以外の時には、むしろ、側面仕切板は邪魔になる。また、取り外した仕切板を保管するスペースも必要となる。
【0011】前記の特開平11−127966号を一般家庭の学習机に適用する場合には、前面に仕切板の取付面が必要であり、背面パネルを設ける必要がある。また、机上棚に取り付けるように設けることもできるが、取付受け部が複雑であり、コストが高くなる。さらに、取り外しに際しては、小学生などの低学年には困難であり、また、保管スペースが問題となる。
【0012】このように、学習机の場合には、学習塾やOAデスクなどの場合とは異なり、子どもが安心して使用できることが必要であり、必要時以外は机上を広く使用できることが求められる。
【0013】本発明は上記問題に鑑みなされたもので、学習に集中する場合には、側方視界を容易に遮断することができ、それ以外の場合には、机上を広く使用することができ、子どもでも安全に取り扱うことができ、取り外しによる保管スペースの問題のない、側方視界遮断機能を有する学習机及びその机上棚を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記に示す課題を解決するために、天板の両側端部に、学習者の側方視界を遮断及び開放するための側方視界遮断手段を設けた学習机としたものである。
【0015】該側方視界遮断手段は、学習机の天板の左右の側面端部に設けられ、学習者の側方視界を遮断できるものであればいずれでも良く、例えば、視界を遮断できる高さと幅を有するパネルを着脱自在に立設したものでも良く、巻取り式の不透明シートを張設したものなどでも良い。
【0016】いずれにしても、側方視界を必要時に遮断し、それ以外の場合には開放できるようにしたものである。また、本発明では、前記の側方視界遮断手段が天板の両側端部上に設けられ、折りたたみ構造を有する仕切板としたものである。該仕切板は、視界を遮断するサイズの板体であり、折りたたみ構造により、側方視界を遮断及び開放できる構造を実現できるものであればいずれでも良く、例えば、板体の材質は、木製や金属製、樹脂製などでも良く、折りたたみ構造は、側方視界を遮断及び開放できるように、2枚の仕切板を兆番などで折りたたみ自在に接続し、手前側から、奥側に2つ折りにして、視界の遮断と開放操作を行えるようにしたものなどでも良い。
【0017】また、本発明では、前記の側方視界遮断手段が、机本体への収納構造を有する仕切板としたものである。該仕切板は、必要時以外は、机本体の内部に格納できる収納構造を有するものであればいずれでも良く、例えば、仕切板が天板を貫通して机本体の内部に格納され、出入自在となるように設けられたものでも良い。
【0018】また、本発明では、前記の側方視界遮断手段が、天板上に設置される机上棚の内部に格納できる収納構造を有する仕切板としたものである。学習机の机上棚は、机上の奥側に本棚や小引き出しや照明などが組み込まれた学習机専用の机上棚であり、挟持金具などでネジ止めなどで着脱自在となっているものが多く使用されている。
【0019】該側方視界遮断手段は、上記の机上棚に収納できる構造となっており、収納の出入によって、側方視界を遮断・開放できるものであればいずれでも良く、例えば、側方視界遮断手段が、天板の側端部に立設される仕切板であり、この仕切板が机上棚に設けられた収納部に押し込んで格納されることで側方視界が開放され、仕切板を収納部より引き出して天板端部に立設することで側方視界を遮断できるようにしたものなどでも良い。あるいは、折りたたんだり、回転させたりして収納できるようにしても良い。
【0020】また、本発明では、前記のような側方視界遮断手段を学習机の机上棚に設けたものである。例えば、机上棚の側端部に仕切板を連結し、側方視界遮断手段としたものでも良い。前記に示すように、折りたたんで格納できる構造としても良く、机上棚に収納できる構造としても良い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明による実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明による学習机の一実施例を示す概略斜視図であり、図2は、その平面図である。
【0022】この学習机1は、机本体2と、その上部に設置される机上棚3とで構成される。該机本体2は、天板4と背面板5と2枚の側板6とで構成され、2個の引き出し7が設けられている。また、机の足元には、棚板8が取り付けられている。
【0023】該机上棚3は、天板4上の両側面端部に立設される側板9と、背板10と、棚板11と、2枚の仕切板12が設けられている。
【0024】該側板9は、2枚の仕切板9a、9bを兆番9cにより、屈曲自在に連結されており、折りたたんだり、展開したりすることにより、学習者の側方視界を遮断したり、開放したりできるようにしたものである。該仕切板9a、9bの上端部には、凹部溝9d、9eが設けられており、該凹部溝9d、9eに棒材9fを載置することにより、展開した2枚の仕切板9a、9bは面一状態で保持される。
【0025】図1及び図2(1)では、左側の側板9は、展開状態であり、側方視界遮断状態となっており、右側の側板9は、折りたたんだ状態であり、側方視界が開放状態となっている。
【0026】また、図2(2)に示すように、天板4の手前側を曲面状に加工して、仕切板9が学習者の側方まで遮断できるようにしても良い。人間の視界は、通常210°(図中の角度:R)程度と言われており、このように完全に視野を遮断することで集中効果がさらに高まる。
【0027】図3は、本発明による側方視界遮断手段が設けられた学習机の他の実施例を示す図であり、(1)は、側方視界遮断手段となる仕切板20が机上棚21の側板22内部への収納手段が設けられたものであり、仕切板20を手前に引き出して側方視界を遮蔽し、押し込んで側方視界を開放できるようにしたものである。出入の駆動に電動モーターを使用しても良く、バネなどで飛び出すようにしても良い。
【0028】図3(2)は、側方視界遮断手段となる仕切板30が、天板4の側面端部に立設されており、該仕切板30の下端部に兆番31が取付けられ、屈曲自在となっている。立設状態で、側方視界が遮断され、兆番31を支点として下方に倒した状態で側方視界が開放されるようにしたものである。
【0029】図4は、本発明による側方視界遮断手段において、机上棚内への他の収納手段の実施例を示す側面図である。(1)は、側方視界の遮断状態を示す図であり、(2)は仕切板40の収納動作を示す図であり、(3)は、側方視界の開放状態を示す図である。
【0030】この側方視界遮断手段は、方形状の仕切板40が天板4の側面端部に立設されており、該仕切板40の立設状態(1)において、天板4との当接部の奥側の角部に兆番41を設け、該兆番41を支点として机上棚42側に転倒できる構造としたものである。(1)の側方視界遮断状態から、(2)に示すように、兆番41を支点に転倒させ、(3)に示すように、机上棚42内に収納することができる。
【0031】図5は、本発明による側方視界遮断手段において、机本体内への収納手段の実施例を示す図である。(1)は、側面図であり、(2)は正面図である。図に示すように、天板4の側端部に仕切板51が立設され、側方視界を遮断できるようになっており、該仕切板51が、天板4を貫通して机本体2の側板6に沿って上下動できる構造としたものである。該仕切板51を上昇させ、その状態でピン52で机上棚3にロックし、側方視界を遮断でき、ロックを外して下降させ、側方視界を開放するようになっている。
【0032】上下動は電動モーターなどを用いても良く、上昇力を軽くするために、バネなどを用いても良い。
【0033】このように、児童や生徒が学習時に側方視界を容易に遮断することができ、それ以外の場合には、邪魔にならず、側方視界を容易に開放することができ、机上を広く使用することができる学習机及びその机上棚を実現できるものである。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明では、以下に示すような効果がある。
【0035】(1)学習者の側方視界を遮断及び開放するための側方視界遮断手段が設けられていることにより、学習者は、必要時に容易に学習に集中することができ、それ以外の場合には、視界を開放できる、快適な学習机及びその机上棚を提供できる。
【0036】(2)折りたたみ構造の仕切板とすることにより、必要時以外は、邪魔にならず、簡単に側方視界を遮断、開放操作できる。
【0037】(3)仕切板を机本体に収納できる構造とすことにより、必要時以外は、従来の学習机とまったく同じ状態で使用でき、側方視界の遮断、開放操作も簡単に行える。
【0038】(4)仕切板を机上棚に収納できる構造とすることにより、通常、着脱可能な机上棚に収納構造を設けることで、机本体は特別な構造を必要とせずに、側方視界の遮断、開放機能を実現できる。
【0039】このように、側面視界の遮断、開放手段を設けることにより、児童、生徒などでも安全、簡単に操作でき、必要時に容易に学習に集中することができる学習机及びその机上棚を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】300088533
【氏名又は名称】合資会社西事務機社
【住所又は居所】沖縄県那覇市首里石嶺町2丁目188番地
【出願日】 平成14年4月15日(2002.4.15)
【代理人】 【識別番号】100112151
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 宣幸
【公開番号】 特開2003−304939(P2003−304939A)
【公開日】 平成15年10月28日(2003.10.28)
【出願番号】 特願2002−111511(P2002−111511)