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【発明の名称】 多機能家具
【発明者】 【氏名】武田 雄二

【要約】 【課題】居住室内を狭くすること無く、机あるいは作業台に効率的に利用できる多機能家具を提供することを目的とする。

【解決手段】箱型に構成され、正面の左右方向に二分割された一方に開き戸(11)が設けられた多機能家具(10)において、前記正面の左右方向二分割の他方に平板(13)を設け、該平板(13)が水平直線状の上辺部を前記正面に蝶番(14)で回転支持され、下辺部を少なくとも90度外側に跳ね上げることが出来るように構成される多機能家具であり、さらに、前記平板(13)は、降ろした状態で、表面が前記多機能家具(10)の表面以内に収まるように構成されていることを特徴とする多機能家具である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 箱型に構成され、正面の左右方向に二分割された一方に開き戸(11)が設けられた多機能家具(10)において、前記正面の左右方向二分割の他方に平板(13)を設け、該平板(13)が水平直線状の上辺部を前記正面に蝶番(14)で回転支持され、下辺部を少なくとも90度外側に跳ね上げることが出来るように構成されていることを特徴とする多機能家具。
【請求項2】 前記平板(13)は、降ろした状態で、表面が前記多機能家具(10)の表面以内に収まるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の多機能家具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集合住宅等において利用される多機能家具に関し、詳細には、多機能性を改善された構造に関する。
【0002】
【従来の技術】二階以上の階数を有する多層構造の建築物内に区画構築される、例えば居住室が一つのみの一居住室型住居のような小型の集合住宅において、狭い居住室を効率的に利用するために、多機能家具が使用されている。多機能家具としては、各種の形状、構造、機能のものがあり、適宜に選択して使用されている。多機能家具の一使用事例として、例えば、ロフト付き構造の一居住室型住居における居住室とロフトとの間を行来するための昇降手段として、数種類の多機能家具が階段に構成されて使用されているものがある。
【0003】階段を構成する多機能家具は、抽斗家具および開き戸を設けられた箱型家具を相接して側壁に沿って配置され、天板上を階段状に構成されている。すなわち、前記多機能家具は抽斗家具および開き戸を設けられた箱型家具であり、日用品、衣料品等の収納を主目的とする家具として使用され、配置、外形あるいは組合せを工夫して利用することにより多機能性を発揮している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の多機能家具は以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。すなわち、多機能家具は収納機能を主目的とする収納家具である。しかし、居住室内の生活においても種々の軽作業が行われ、狭い居住室内で効率的に利用できる作業用の机あるいは作業台が必要であるが、従来の多機能家具では対応できず、箇別の机あるいは作業台を配置して居住室を狭くしていた。
【0005】本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、居住室内を狭くすること無く、机あるいは作業台に効率的に利用できる多機能家具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による多機能家具は箱型に構成され、正面の左右方向に二分割された一方に開き戸が設けられた多機能家具であり、前記正面の左右方向二分割の他方に平板を設け、該平板が水平直線状の上辺部を前記正面に蝶番で回転支持され、下辺部を少なくとも90度外側に跳ね上げることが出来るように構成されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面とともに本発明による多機能家具の好適な実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明を適用された多機能家具の一実施例を示す正面図、図2は本発明を適用された多機能家具の一使用例を示す側面図、図3は図2の平面図である。
【0008】図において、符号10で示すものは多機能家具であり、該多機能家具10は、例えば洋服ダンスのような、開き戸を設けられた箱型の収納家具である。該多機能家具10の正面において、左右方向にほぼ二分の一に分割された右部分に、左辺部を蝶番で回転支持され、円弧Bに沿って開閉する開き戸11が設けられている。
【0009】前記多機能家具10正面の左右方向にほぼ二分の一に分割された左部分には、外装板12の下方ほぼ三分の一の部分に矩形状の平板13が設けられている。該平板13の上辺部は下辺部を円弧Aに沿って少なくとも90度上げ下ろしできるように、複数箇(図1の事例では2箇)の蝶番14により前記多機能家具10に回転支持されている。また、該平板13は図1に示すように降ろした状態で、平板13の表面が前記外装板12の表面と同一平面を形成するか、それ以内に収まるように、構成されている。さらに、該平板13の下辺部には、支持金具15が設けられている。
【0010】前記多機能家具10には、図3に示すように裏面にも、円弧Cに沿って開閉するように、第2開き戸が設けられている。従って、正面と同様に裏面に前記平板13が設けられても良く、さらには、側面に設けられても良い。すなわち、前記平板13は前記多機能家具10の正面、裏面、両側面のどの面に設けられても良く、複数の面に設けられても良い。また、前記多機能家具10の底面には、複数箇のブレーキ付キャスタ16が設けられ、容易に移動および固定が出来るように構成されている。
【0011】なお、前記多機能家具10は図に示すような高さの高い家具に限定されるものではなく、作業台として必要な高さの家具であれば良い。従って、平板13を設けられる高さも下方ほぼ三分の一の部分に限定されるものではなく、任意の高さに構成され、二分の一あるいは全高になる場合もある。
【0012】以上のように構成された多機能家具10は、以下のように使用される。すなわち、図2,3に示すように、他の多機能家具、例えば三段の階段状に構成された抽斗家具20と組合せて使用することが出来る。多機能家具10の平板13を机あるいは作業台として使用する場合は、先ず、抽斗家具20を適宜の間隔に配置する。その後、平板13の下辺部を跳ね上げ、支持金具15により抽斗家具20に固定することにより、机あるいは作業台が出来上がる。作業が終了して机あるいは作業台が不用になった場合、支持金具15を外して平板13を降ろす。その後、抽斗家具20を元の使用場所に戻す。
【0013】平板13の上辺を支持する蝶番14の位置を、下辺部を支持する他の家具の高さに予め合せておく、あるいは他の家具における支持金具15の固定位置を予め適宜に決めておくことにより、また、平板13の下辺部が少なくとも90度上げ下ろしできるように回転支持されていることにより、水平な作業台が得られる。また、平板13を降ろした状態で、平板13の表面が外装板12の表面と同一平面を形成するか、それ以内に収まるように構成されていることにより、他の家具等を隣接して配置する場合に障害とならない。
【0014】
【発明の効果】本発明による多機能家具は以上のように構成されていることにより、以下のような効果を得ることができる。すなわち、箱型に構成された多機能家具の正面に平板を設け、平板が水平直線状の上辺部を回転支持され、下辺部を少なくとも90度外側に跳ね上げることが出来るように構成されていることにより、必要なときに平板を跳ね上げて机あるいは作業台として使用し、不要なときは平板を降ろして収めることが出来る。従って、狭い居住室内を効率的に利用できる机あるいは作業台が得られるようになった。
【0015】また、平板は、降ろした状態で、表面が多機能家具の表面以内に収まるように構成されていることにより、使用しない場合は、多機能家具内に収まっている。従って、従来の家具と同様に、他の家具等を隣接して配置する場合にも障害とならず、無駄なスペースを発生させない。
【出願人】 【識別番号】597152696
【氏名又は名称】株式会社アコール
【出願日】 平成14年4月5日(2002.4.5)
【代理人】 【識別番号】100074055
【弁理士】
【氏名又は名称】三原 靖雄
【公開番号】 特開2003−289963(P2003−289963A)
【公開日】 平成15年10月14日(2003.10.14)
【出願番号】 特願2002−104086(P2002−104086)