| 【発明の名称】 |
キッチンキャビネット及びそれを用いたキッチンセット |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 祥子 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】引出しを汚すことなく引出すことができるキッチンキャビネットを提供する。
【解決手段】前方へ向けて引出される引出し(1)と、引出し(1)を格納して床面に設置される箱体(2)とを備えたキッチンキャビネットにおいて、引出し(1)の引出し操作を足踏み式操作手段(3)で成すと共に、箱体(2)下部に蹴込み部(2a)を設け、蹴込み部(2a)内に足踏み式操作手段(3)の操作部となるペダル(3b)を配したことを特徴とするキッチンキャビネット(A)。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前方へ向けて引出される引出しと、引出しを格納して床面に設置される箱体とを備えたキッチンキャビネットにおいて、引出しの引出し操作を足踏み式操作手段で成すと共に、箱体下部に蹴込み部を設け、蹴込み部内に足踏み式操作手段の操作部となるペダルを配したことを特徴とするキッチンキャビネット。 【請求項2】 引出し側端部よりも側方にペダルを配したことを特徴とする請求項1に記載のキッチンキャビネット。 【請求項3】 引出しを上下多段に配すると共に、最下段の引出しについての引出し操作を足踏み式操作手段によって成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のキッチンキャビネット。 【請求項4】 引出しを前板と前板裏側に接合されてなる収納箱とで構成し、収納箱を箱体内部に格納して前板を箱体前側に配すると共に足踏み式操作手段を、操作部となるペダルの他に前板裏側に配設された前板側磁性体と、ペダルへの踏み込み操作に伴って前板側磁性体から離れる止着用磁性体と、ペダルと止着用磁性体とを連結する連結棒と、箱体内部で収納箱を前方へ付勢する弾性体とで構成したことを特徴とする請求項1乃至3何れか一つに記載のキッチンキャビネット。 【請求項5】 請求項1乃至4に記載のキッチンキャビネットを組込んだことを特徴とするキッチンセット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、台所の床面に設置されるキッチンキャビネットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、キッチンキャビネットは、内部に棚板を有し前部の開閉を回転扉によったものと、前板と収納箱とからなる引出しを格納したものとの2通りのものが存在していた。 【0003】とりわけ、引出し付きのキッチンキャビネットは、奥に収納した収納物であっても、引出しを引出すことで容易に取出すことができるので、たいへん便利なアイテムとして重宝されていた。キッチンキャビネットは上部で調理作業を行う関係上、奥行きが600乃至800ミリ程度のものが多く、奥行き方向の空間を効率良く活用できる引出し付きのキッチンキャビネットは、台所の必需品でもあった。 【0004】又、時として前記キッチンキャビネットの中には、食器洗浄機、炊飯器等が収納され、置き場所に困ることの多い設備機器を上手く収納することもできた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の技術においては、引出し操作の際に引出しが汚れてしまうという問題を生じていた。即ち、キッチンキャビネットは調理を行う際に使用するものである為、調理によって汚れた指先で引出しを引出し、収納物を取出そうとすると、引出しが当然の如く汚れてしまうのである。調理に必要な器具等を全てテーブル等に置いてから調理を行えば上記のような問題は生じないものの、現実的には極めて難しい。 【0006】又、引出し操作がたいへんであるという問題も生じていた。即ち、キッチンキャビネットは一般的な机と異なり、通常立位によって使用され、下側に配した引出しを引出す際には腰を落として屈む必要がある。このような手順は腰への負担が大きく、女性にとってつらい動作の一つでもあった。特に、昨今増加しているお年寄りの二人暮らしといった世帯の家事を預かる老婆、若しくは身篭った妊婦さんにとってはなんとかしてもらいたい切実な問題であった。 【0007】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、引出しを汚すことなく引出すことができるキッチンキャビネットを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のキッチンキャビネットにあっては、請求項1に記載したように、前方へ向けて引出される引出しと、引出しを格納して床面に設置される箱体とを備えたキッチンキャビネットにおいて、引出しの引出し操作を足踏み式操作手段で成すと共に、箱体下部に蹴込み部を設け、蹴込み部内に足踏み式操作手段の操作部となるペダルを配したことを特徴とする。 【0009】これにより、引出しを汚すことなく引出すことができる。即ち、キッチンキャビネットは、その使用中に指先が汚れることが多く、指先が汚れた状態で引出しを引出そうとすると、触った部分が汚れることになる。キッチンキャビネットは清潔第一であり、このような汚れは食中毒の原因ともなりかねない。本願請求項1に係る発明のキッチンキャビネットにおいては、調理中であっても引出しを汚すことなく引出すことができる。 【0010】又、引出しの引出しを足踏みによることになるので、従来の手を使うものよりも体への負担が軽減する。即ち、足は手よりも力が強いので引出しが少々重くても踏み込みによって引出すことができるのである。キッチングッズは一般的に重量物が多い為、衣類を収納する箪笥よりも引出しの開閉については各メーカー工夫を凝らしている。例えば、箪笥についてはスライドレールが存在しないものも存在するが、キッチンキャビネットについては何かしらのスライド手段が設けてある。このように、キッチンキャビネットの引出しは引出し容易となる点において、箪笥等よりも工夫が必要とされ、本願請求項1に係る発明のキッチンキャビネットにおいては、足踏み式操作手段でもって容易な引出しを実現している。 【0011】又、本発明のキッチンキャビネットにあっては、請求項2に記載したように、引出し側端部よりも側方にペダルを配したことを特徴とする。 【0012】この場合、ペダルを踏込んで引出すを引出す際に、踏込んだ足と飛び出てくる引出しとがぶつかってしまうことがない。即ち、ペダルが引出し側端部よりも側方に配してあるので、踏込む足は自ずと引出しと略水平方向においてずれた位置にくることになり、足と引出しの衝突を未然に防ぐことができる。 【0013】又、本発明のキッチンキャビネットにあっては、請求項3に記載したように、引出しを上下多段に配すると共に、最下段の引出しについての引出し操作を足踏み式操作手段によって成したことを特徴とする。 【0014】この場合、引出し操作が簡単になる。即ち、最下段の引出しを引出そうとすると立位から屈んだ状態へと姿勢を変える必要が生じる。このような姿勢の変化は、前述した老婆、妊婦さんにとってはつらい動作であり、改善することで調理作業の快適性を向上することができる。 【0015】又、本発明のキッチンキャビネットにあっては、請求項4に記載したように、引出しを前板と前板裏側に接合されてなる収納箱とで構成し、収納箱を箱体内部に格納して前板を箱体前側に配すると共に足踏み式操作手段を、操作部となるペダルの他に前板裏側に配設された前板側磁性体と、ペダルへの踏み込み操作に伴って前板側磁性体から離れる止着用磁性体と、ペダルと止着用磁性体とを連結する連結棒と、箱体内部で収納箱を前方へ付勢する弾性体とで構成したことを特徴とする。 【0016】この場合、足踏み式操作手段にケーブル等が存在しない為に施工が簡単になる。即ち、ペダルに連動してケーブル等で引出しを引出すような構造にするとケーブルが絡まったりしてたいへん施工性が悪い、本キッチンキャビネットは、前方への付勢をペダルと縁の切れた弾性体に委ねることで簡単な施工を実現している。 【0017】又、この他にも引出しを止着用磁性体で固定できるので、引出しが自然に前に滑ってくるのを防ぐことができる。引出しは、引出し容易とするとそれに伴って、設置場所の勾配により前側に飛び出てくることがある。これは先にも触れた収納物の重量によることが大きく、収納物の重量と勾配とによって決定付けられる力が引出しの摩擦抵抗以上になると自然と引出しが前に飛び出てくる。本願請求項3に係る発明のキッチンセットにおいては、足踏み式操作手段に止着用磁性体を設けることで前述した飛び出しをも効果的に防いでいる。 【0018】又、本発明のキッチンセットにあっては、請求項5に記載したように、請求項1乃至4に記載のキッチンキャビネットを組込んだことを特徴とする。 【0019】この場合、例えば、大型の引出しを装備したキッチンセットとすることができる。即ち、引出しの操作を足踏み式操作手段によって行える為、大きな引出しであっても、負担を強いられることなく引出すことができる。足の力は手の力よりも強いので大型の引出しであっても容易に引出すことができるのである。 【0020】 【発明の実施の形態】図1乃至3は本願請求項1乃至4に係る発明のキッチンキャビネット(A)が組込まれたキッチンセットを示す説明図である。このキッチンセットは幅2400ミリ、高さ850ミリ、奥行き650ミリのものである。 【0021】図1乃至3に示すように本実施の形態のキッチンキャビネット(A)は、引出し(1)と、箱体(2)と、足踏み式操作手段(3)と、を備えており、シンクの下に配されてなる。 【0022】引出し(1)は、前板(1a)と収納箱(1b)とを備えている。 【0023】前板(1a)はシンクの1.5倍程の幅と300ミリ程度の高さを備えており、箱体(2)に収納箱(1b)が格納された際に箱体(2)の前面開口を塞ぐ。このようにすることで収納箱(1b)は外部の埃にさらされることがなくなり、収納箱(1b)内の収納物は清潔が保たれる。 【0024】収納箱(1b)は上側に開口を有するもので、前記前板(1a)よりも一回り小さい幅と高さを有し、キッチンキャビネット(A)と同程度の奥行きを有している。これはコンロの横の引出しと比較して顕著であるようにキッチンセットに設ける引出しとしてはかなり大きなものとなる。 【0025】これは、後段で説明する足踏み式操作手段(3)を設けたことによる効果の一つでもある。即ち、足踏み式操作手段(3)の配設に伴って、引出し容量の設計上の制約が少なくなり、従来のキッチンセットの引出しに比べ大きな引出し(1)を配することが可能となったのである。引出し(1)の容量を増やすと引出し操作の際に大きな力が必要となるものの、足踏み式操作手段(3)を設ければその力を足によって発生させることができるようになり、力の弱いお年寄りや女性であっても簡単に使える引出し(1)とすることができるのである。 【0026】箱体(2)は下部に蹴込み部(2a)を備えている。蹴込み部(2a)は前板(1a)の前面よりも奥側となる部位を示すもので、蹴込み部(2a)を設けることでキッチンセットを使用する際につま先がキッチンキャビネット(A)に当たってしまうのを防ぐことができる。尚、この蹴込み部(2a)は箱体(2)の一部として一体に設けても良いし、枠状の台板を床面に敷設することで形成しても良い。 【0027】図2や3に示すように足踏み式操作手段(3)は、前板側磁性体(3a)と、ペダル(3b)と、止着用磁性体(3c)と、弾性体(3d)と、連結棒(3e)とで形成される。 【0028】前板側磁性体(3a)は前板(1a)の裏側に貼着される平面外形が略四角形の板状体である。 【0029】ペダル(3b)は箱体(2)の蹴込み部(2a)に埋設されてなる。埋設することでペダル(3b)が箱体(2)の前方に突出することがなくなり、キッチンセットの使用者が何かの拍子でつまづいてしまうのを防ぐことができる。 【0030】又、ペダル(3b)の裏側にはバネ(4)が配してあり、踏込みが解除されると共に、バネ(4)の力によってペダル(3b)も元の位置にもどる。 【0031】又、蹴込み部(2a)は元々引出し(1)が配設されない部位である為、この部位にペダル(3b)を配することで、引出し(1)の容量がペダル(3b)によって減少してしまうのを防ぐことができる。 【0032】連結棒(3e)は止着用磁性体(3c)とペダル(3b)を結ぶものでL字形を成している。 【0033】止着用磁性体(3c)はペダル(3b)と連結棒(3e)を介して繋がっているもので、ペダル(3b)を踏み込むことで、箱体(2)の奥側に倒れ込み前板側磁性体(3a)と離れるものとする。 【0034】弾性体(3e)は箱体(2)の裏板に設けられ、収納箱(1b)を奥側から前方に付勢する。尚、弾性体(3e)は鶴巻バネでも良いしゴムでも良い。 【0035】又、足踏み式操作手段(3)の作動メカニズムは以下に述べる内容となる。 【0036】初めに引出し(1)が閉じている状態が存在する。この時、前板側磁性体(3a)と止着用磁性体(3c)とはくっ付いた状態となっている。 【0037】次いで、引出し(1)を引出そうとしてペダル(3b)が踏み込まれる。すると連結棒(3e)を介して繋がっている止着用磁性体(3c)が箱体(2)の奥側に倒れ込み止着用磁性体(3c)と離れる。すると、弾性体(3d)によって前方へ付勢されている収納箱(1b)が自ずと前側に飛び出し、引出し(1)が引出されることになる。ここで、引出し(1)の動きは引出すと言うよりも押出すと言った方が正確なのではあるが、慣例に従って引出しを引出すと言う事にする。 【0038】このように、以上説明したキッチンセットによると、引出し(1)の引出しが簡単になる。特に本実施の形態においては、その容量が大きい為に一層効果的なものとなっている。ガスコンロの横の引出しに比べ、足踏み式操作手段(3)を用いたシンク下の引出し(1)は、2乃至4倍程度の大きさを有するものとしている。このような大型の引出し(1)は、ごぼう、長ねぎ、ホットプレートなどの長物を収納することができ、台所周りをきれいに整理することができるようになる。 【0039】 【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれば、手を使わないので引出しを汚すことなく引出すことができる。 【0040】そして、請求項2記載の発明によれば、ペダルが引出し側端部よりも側方に配してあるので、踏込む足は自ずと引出しと略水平方向においてずれた位置にくることになり、足と引出しとの衝突を未然に防ぐことができる。 【0041】そして、請求項3記載の発明によれば、屈むことなく引出しを引出すことができる。 【0042】そして、請求項4記載の発明によれば、引出しを止着用磁性体で固定できるので、引出しが自然に前に滑ってくるのを防ぐことができる。 【0043】そして、請求項5記載の発明によれば、引出しの操作を足踏み式操作手段によって行える為、例えば、大型の引出しを装備したキッチンセットとすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
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| 【出願日】 |
平成14年4月4日(2002.4.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111556 【弁理士】 【氏名又は名称】安藤 淳二
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| 【公開番号】 |
特開2003−289957(P2003−289957A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月14日(2003.10.14) |
| 【出願番号】 |
特願2002−102153(P2002−102153) |
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