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【発明の名称】 棚板の係止具およびこの係止具を使用したキャビネット
【発明者】 【氏名】中村 恵英
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【要約】 【課題】部品点数を増やさずに、棚板の上下前後への脱落を防ぐと共に使用する棚板の厚み寸法に対応できるようにすること。

【解決手段】係止具を少なくとも2個の部材より形成し、係止具本体とそれに着脱するストッパーは左右対称の形状としている。従って部品の種類は係止具の本体部とそれに着脱するストッパーのみの2種類だけ(従来は4種類)で少なくて済む。さらに使用する棚板の厚み寸法が異なっても、変更は係止具の本体部1個のみでよく、またそれに費やす金型費用や部品の種類の増加も少なく、対応が容易になる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】キャビネット内の左右側板の内側に前後方向に一対かつ上下方向に複数段設けた穴に装着し、棚板を上下任意の位置に可動設置できる棚板の係止具であって、少なくとも2個の部材より成ることを特徴とする棚板の係止具。
【請求項2】キャビネットの穴に装着する係止具本体は左右対称の形状とした請求項1記載の棚板の係止具。
【請求項3】係止具本体に係合するストッパー部材を有する請求項1または2記載の棚板の係止具。
【請求項4】係止具本体に係合するとともに左右対称の形状としたストッパー部材を有する請求項1または2記載の棚板の係止具。
【請求項5】係止具本体に係合させた状態で棚板の移動を規制する棚板規制部をストッパー部材に設けた請求項3または4記載の棚板の係止具。
【請求項6】係止具本体とストッパー部材とを係合させた状態で、ストッパー部材のキャビネット内側への移動を規制する規制部を係止具本体に設けた請求項3または4記載の棚板の係止具。
【請求項7】棚板の厚さに応じて複数用意したものから選択した係止具本体と一種類のストッパー部材とを係合させた請求項3または4記載の棚板の係止具。
【請求項8】ストッパー部材の少なくとも一部に弾性をもたせて、係止具本体と弾性的に係合可能とした請求項3または4記載の棚板の係止具。
【請求項9】内側に前後方向に一対かつ上下方向に複数段の穴を設けた左右一対の側板を有するとともに請求項1〜8のいずれか1項記載の棚板の係止具を前記穴に装着したキャビネットであって、後側には係止具本体のみを装着し、前側には係止具本体とストッパー部材とを装着して、前記棚板を保持したことを特徴とするキャビネット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は棚板の係止具およびこの係止具を使用したキャビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の棚板の係止具は特開2001−46158公報に記載されているようなものが一般的であった。この棚板の係止具は図7に示すように、手前開放部5では棚板4の上下と手前への脱落を左右1対の係止具でおこない、後方閉部6では棚板上下と後方を挟み込む‘コ’の字型を形成した左右1対の係止具で棚板4の固定をするようにようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来の棚板の係止具では、手前を開放したキャビネットに装着した状態で開放側前方のものと後方のもので全く異なった形状となり、さらにそれぞれに左右対称の形状をした係止具が必要となる。また、挟み込む棚板の厚み寸法が異なると、その寸法に対応する係止具及びそれを作る金型が左右前後それぞれに必要になり、それを防止するためには棚板の構造変更が必要になるという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するために、後方閉部では棚板を上下挟み且つ手前と後方をフリーにした、左右共用のできる‘コ’の字型を形成した係止具を使い、棚板の後方への脱落はキャビネットの閉部品(背板)で防ぐ。手前開放部では前記の係止具に左右共用のできる前垂れを有したストッパーを嵌めこませて、棚板の前への脱落を防止する。
【0005】上記発明によれば、従来の係止具のように棚板の上下前後への脱落を防ぐことが可能であり、且つ係止具の本体部が前後左右共用であるため、部品種類が係止具の本体部とそれに着脱するストッパーのみの2種類だけ(従来は4種類)で少なく済む。さらに使用する棚板の厚み寸法が異なっても、変更は係止具の本体部1個のみで、それに費やす金型費用や部品種類数の増加も少なく、対応が容易にできるようになる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の棚板の係止具は棚板を上下挟み且つ手前と後方をフリーにした、左右共用のできる‘コ’の字型を形成、さらに掛かり溝を設けており、その溝部に引っ掛けられる突起部と前垂れを有する左右共用のできるストッパーを係止具本体に嵌めこませると、棚板の手前への脱落が防止できるようになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0008】(実施例1)図1は本発明の実施例1の棚板の係止具を示す斜視図である。図1は係止具本体を示し、図2は係止具本体と着脱可能なストッパーを示している。図3は係止具本体の横断面図、図4はストッパーの横断面図である。図5は手前開放で後方を閉部し、棚板の係止具を装着したキャビネットの一例を示す斜視図である。図6(a)〜(e)は係止具本体1とストッパー3の嵌め込む方法の応用例の横断面図で、図6(f)〜(h)は係止具本体1とストッパー3の嵌め込む方法の応用例の斜視図である。
【0009】図1〜図6において、1は係止具本体で2はそのピン、3は係止具本体1と着脱可能なストッパー、4は棚板、5は手前開放部である。
【0010】次に動作、作用について説明すると、係止具本体1のピン2をキャビネット側板の内側に設けられた穴前後左右に、任意の位置で差込み、棚板4を手前より係止具本体1に差し込むように、キャビネットの背板に当たるまで挿入していく。
【0011】次に、前記手前開放部5側の棚板の係止具においてはストッパー3の突起部をあらかじめ設けてある係止具本体1の溝部にストッパーの前垂れを手前に向け、上から嵌め込むように取付けると、棚板4の上下前後の脱落を防止できるようになる。
【0012】なお、図6(a)は係止具本体1の上下2個所に左右方向に走った溝部を設け、係止具本体1の前面部を覆った形状で上下に突起部を有したストッパー3を上溝に嵌め込ませた後、下弾性部を使いながら嵌め込むように取付けると同様な効果を得ることかできる。図6(b)は係止具本体1の前面部から下面にかけて覆いながら、さらに係止具本体1の後方まで延設させたストッパー3を係止具本体1の上溝に嵌め込ませた後、下弾性部を使いながら嵌め込むように取付けると同様な効果を得ることかできる。図6(c)は係止具本体1の上前2個所の溝部に、係止具本体1の前面部を覆った形状で上後に突起部を有したストッパー3を係止具本体1の上溝に嵌め込ませた後、下弾性部を使いながら嵌め込むように取付けると同様な効果を得ることかできる。
【0013】図6(d)は係止具本体1の棚板4を載置させる同面下と下部の2個所に左右方向に走った溝部を設け、棚板4を載置させる面下の溝部に挿入させる突起部を上方へ延設させて棚板の前移動を制止させるストッパー3を係止具本体1の前記の溝部に嵌め込ませた後、下弾性部を使いながら嵌め込むように係止具本体1の下溝部に取付けると同様な効果を得ることかできる。図6(e)は係止具本体1の棚板4を載置させる面下に溝部と、上部には貫通穴を設け、ストッパー3を上から前記貫通穴より前記溝へ挿入し、上部はストッパー3の弾性を使い係止具本体1の上前部と勘合の上手前と嵌め込むように取付けると同様な効果を得ることかできる。
【0014】図6(f)は係止具本体1の上下に前後方向に走った溝部を設け、ストッパー3のはさみ形状となった弾性部で係止具本体1の上下の溝部を挟み込むように取付けると同様な効果を得ることかできる。図6(g)は係止具本体1の棚板4を挿入する‘コ’の字の内面に溝を設け、棚板4の前移動を制止するストッパー3を前記の溝にスライドさせるように取付けると同様な効果を得ることかできる。図6(h)は係止具本体1の上水平面に貫通穴を、棚板4を載置する水平面に溝を設けて、ストッパー3の上2手方向に分れた弾性部を挟むようにしながら、前記の貫通穴と溝に上から挿入したのち前記の上2手方向に分れた弾性部への力を解放してやると同様な効果を得ることかできる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように本発明の棚板の係止具およびこの係止具を使用したキャビネットによれば次の効果が得られる。
【0016】本発明の請求項1に係る棚板の係止具は、従来の係止具のように棚板の上下前後への脱落を防ぐことが可能であり、且つ係止具を2個以上の部材で構成することで、係止具の本体部を前後同一のものが使え、部品が標準化できるようになる。
【0017】また、請求項2に係る棚板の係止具は、係止部本体を左右対称とすることにより前後左右共用できるため、さらに部品が標準化できるようになる。
【0018】また、請求項3に係る棚板の係止具は、係止具本体とそれに着脱可能なストッパー部材を分離することで、同一の係止具本体を使いながら、ストッパー部材を使ってストッパーの必要の有無を使い分けすることが可能になる。
【0019】また、請求項4に係る棚板の係止具は、さらにストッパー部材を左右対称な形状にすることで部品が標準化できる。
【0020】また、請求項5に係る棚板の係止具は、棚板の規制部をストッパー部材に設けることで、同一の係止具の本体を使いながら、棚板の規制必要の有無をストッパー部材を使って使い分けすることが可能になる。
【0021】また、請求項6に係る棚板の係止具は、係止具本体部に規制部を設けているので、係止部材と係合させた状態でストッパー部材が脱落することがない。
【0022】また、請求項7に係る棚板の係止具は、使用する棚板の厚み寸法が異なっても、変更は係止具本体のみでよく、それに費やす金型費用や部品種類数の増加も少なく、対応が容易にできるようになる。
【0023】さらにまた、請求項8に係る棚板の係止具は、ストッパー部材の一部に有せしめた弾性を使って、係止具本体からのストッパー部材の着脱を容易にして、棚板の着脱を簡単にできるようにしたものである。
【0024】そしてまた、請求項9に係るキャビネットは、請求項1〜8のいづれか1項記載の棚板の係止具を前後左右共用して装着することにより、棚板の脱落がなくかつ部品を共用化したシンプルな構造で安価なキャビネットが得られるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成14年3月29日(2002.3.29)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2003−289954(P2003−289954A)
【公開日】 平成15年10月14日(2003.10.14)
【出願番号】 特願2002−96493(P2002−96493)