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【発明の名称】 収納家具
【発明者】 【氏名】木尾 哲也
【住所又は居所】大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コクヨ株式会社内

【要約】 【課題】作業中の仕事を一見して一覧できるようにした上で、きちんと整理できるワゴンを提供することを目的とする。

【解決手段】収納空間を有するワゴンWにおいて、ワゴン本体1の上面を開口させた上面開口部23を有する収納空間2と、この上面開口部23を閉塞する天板3とを設け、この天板3を用いて前記上面開口部23の一部を選択的に閉塞できるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】収納空間を有する収納家具において、収納家具本体の上面を開口させた上面開口部を有する収納空間と、この上面開口部を閉塞する天板とを設け、この天板を用いて前記上面開口部の一部を選択的に閉塞できるようにしたことを特徴とする収納家具。
【請求項2】天板が、反転可能な状態で収納家具本体に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の収納家具。
【請求項3】収納空間が、収納家具本体の前面を開口させた前面開口部及び上面を開口させた上面開口部を有する収納空間であることを特徴とする請求項1または2記載の収納家具。
【請求項4】収納家具本体の一部を、机の下方空間に収容可能であることを特徴とする請求項1乃至3記載の収納家具。
【請求項5】天板の上面位置を、机の天板の上面位置と略面一となる位置に構成することを特徴とする請求項4記載の収納家具。
【請求項6】収容家具本体が、引出部を備えていることを特徴とする請求項1乃至5記載の収納家具。
【請求項7】収容家具本体に、左右一対の取手部を設けたことを特徴とする請求項1乃至6記載の収納家具。
【請求項8】収納空間内に、傾斜させた仕切部を設けたことを特徴とする請求項1乃至7記載の収納家具。
【請求項9】仕切部が着脱可能であることを特徴とする請求項8記載の収納家具。
【請求項10】収納家具本体の上面を開口させた上面開口部を有する収納空間を間仕切部により区画すると共に、その区画された一方の収納空間と、他方の収納空間を天板を用いて選択的に閉塞可能であることを特徴とする請求項1乃至9記載の収納家具。
【請求項11】収納家具本体の下面に、キャスタを取り付けたことを特徴とする請求項1乃至10記載の収納家具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書類等を収納する収納家具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、書類等を収納する収納家具であるワゴンは、筐体であるワゴン本体に引出を設け、その引出の中に収納空間を形成している。そして、書類等をその引出の中に入れて整理するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、使用者は、まだ処理を終えていない着手中の書類を引出の中に片づけてしまうと、書類が目に見える位置から無くなってしまうため、その仕事をそのまま忘れかねないという不安感に襲われる。一方、目に見える範囲に置いておくために、机の上などに置いておくとする。すると、卓上が煩雑になるばかりか、作業空間を著しく狭めてしまうという不具合が生じてしまう。
【0004】そこで、本発明は上記課題に着目してなされたものであり、作業中の仕事を一見して一覧できるようにした上で、きちんと整理できるワゴンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決すべく、本発明は、収納空間を有する収納家具において、収納家具本体の上面を開口させた上面開口部を有する収納空間と、この上面開口部を閉塞する天板とを設け、この天板を用いて前記上面開口部の一部を選択的に閉塞できるようにしたことを特徴とする。
【0006】これにより、書類等を常に収納家具本体の上方から視認可能としておくことで、着手中の仕事を忘れてしまう恐れを無くすことができる。また、書類等をきちんと整理整頓できると共に、着手中の書類を素早く取り出すことができ、仕事の能率を向上させることができる。また、天板によって、必要に応じて上面開口部を閉塞して作業空間としたり、書類等を見えない様に片づけることもできる。
【0007】また、天板の移動を容易にするためには、天板が、反転可能な状態で収納家具本体に取り付けられているものであることが望ましい。
【0008】更に、収納空間が、収納家具本体の前面を開口させた前面開口部及び上面を開口させた上面開口部を有する収納空間であることにより、より書類を見えやすくすることができる。
【0009】加えて、収納家具本体の一部を、机の下方空間に収容可能とすることで、当該収納家具をデスクサイドカウンターとして利用することができる。
【0010】また、具体的な実施態様としては、天板の上面位置を、机の天板の上面位置と略面一となる位置に構成することが望ましい。
【0011】更に、収容家具本体に引出部を備えることにより、より使い勝手の良い収納家具を提供することができる。
【0012】加えて、収容家具本体に左右一対の取手部を設けて、左右両用使いとすることができる。
【0013】また、着手中の書類を上方から見やすく整理するために、収納空間内に、傾斜させた仕切部を設けることが考えられる。
【0014】更に、仕切部を着脱可能とすることで、より他用途に利用できる。
【0015】加えて、具体的な実施態様としては、収納家具本体の上面を開口させた上面開口部を有する収納空間を間仕切部により区画すると共に、その区画された一方の収納空間と、他方の収納空間を天板を用いて選択的に閉塞可能とすることが望ましい。
【0016】また、収納家具を容易に移動させられるように、収納家具本体の下面に、キャスタを取り付けることが考えられる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0018】図1に示す収納家具であるワゴンWは、オフィスなどにおいて書類などを整理するために使用されるもので、筐体であるワゴン本体1に、収納空間有する引出41、42を設けている。また、このワゴン本体1の下面にはキャスタ6を取り付けており、左右側板11、12に取り付けた取手51、52を引いて床面に対して移動できるものとしている。
【0019】ワゴン本体1は、図1に示すように、巾寸法a1がほぼ700mm、奥行寸法b1がほぼ360mm程度、高さ寸法c1がほぼ700mmの外形を有したもので、図3に示すように、オフィス等で使用される机の下方空間に収納可能なものである。加えて、高さ寸法c1が、椅子に着座した人の目線よりも下方に位置する程度に設定されている。
【0020】詳述すると、ワゴン本体1は左右対照形状をなしており、下面に取り付けたキャスタ6に支持された底板14と、この底板14の三方を包囲する位置に取り付けた左右の側板11、12及び背板13と、巾方向略中央に位置させて底板14上に起立させた巾方向の中間仕切15と、これら左右側板11、12、背板13及び中間仕切15の上端に取り付けた上仕切板17と、この上仕切板17の下方に設けた下仕切板16とを備えている。
【0021】また、前記左右側板11、12の上方位置には、奥行き方向に長手寸法を有する平面視コの字形状の取手51、52を左右一対に設けている。
【0022】引出41、42は、このワゴン本体1の下方に設けられるものであり、小物や文具などを収納する左右一対の上引出41と、その下方位置に設けられる前記上引出41より大なる下引出42とからなる。
【0023】上引出41は、左右側板11、12、背板13、中間仕切15及び上仕切板17、下仕切板16によって包囲される位置に前面を開口して形成された左右一対の収納空間に収納されるもので、図示しないスライドレールを介して取り付け、それらの上引出41の鏡板に設けた把手41aを利用して出し入れ可能としている。
【0024】また、下引出42は、底板14、左右側板11、12、背板13、中間仕切15及び下仕切板16によって包囲される位置に前面を開口して形成された左右一対の収納空間2S1に収納されるもので、図示しないスライドレールを介して取り付け、それらの下引出42の鏡板に設けた把手42aを利用して出し入れ可能としている。
【0025】以上のようなワゴンWにおいて、本実施の形態におけるワゴンWは、前記引出41、42の上方にワゴン本体1の上面及び前面を開口する書類整理用の収納空間2を形成している。そして、この収納空間2の上面開口部23を閉塞する天板3を設け、この天板3を用いて前記上面開口部23の一部を選択的に閉塞できるように構成している。
【0026】詳述すると、図1乃至図6に示すように、前記収納空間2は、底板となる前記上仕切板17と、左右側板11、12、背板13の上半部によって包囲される空間であって、ワゴン本体1の上面を開口する上面開口部23と、ワゴン本体1の前面を開口する前面開口部24とを有している。そして、中央部に間仕切板21を設けて、第一収納部2A、第二収納部2Bを形成している。
【0027】第一収納部2Aは、正面視右側に形成されるものであり、左右板11、背板13、間仕切板21、上仕切板17に包囲されるものである。
【0028】第二収納部2Bは、正面視左側に形成されているものであり、左側板12、背板13、間仕切板21、上仕切板17に包囲されるものである。そして、複数枚の仕切板22を設けて書類等を整理できるようにしている。
【0029】この仕切板22は、図5に示すように、側面視長方形の平板形状を成すものであり、底板である上仕切板17に対して傾斜した状態に取り付けられるものである。また、図6に示すように、上仕切板17に設けた溝17aに、仕切板22の底面に設けたスライド片22aを挿脱することにより上仕切板17に対して着脱可能なものである。
【0030】天板3は、ワゴン本体1の上部に反転可能に蝶着されているものであり、前記第一収納部2A及び第二収納部2Bを選択的に閉塞可能な閉塞手段である。
【0031】詳述すると、天板3は、ワゴン本体1の奥行き寸法b1と略同様の奥行き寸法b1及び、ワゴン本体1の巾寸法a1の略半分の巾寸法を成す平板状の板材であり、前記第一収納部2Aまたは第二収納部2Bの上面開口部23を隙間無く閉塞する形状を成している。そして、その間仕切側側面及び間仕切板21の上面を連結する蝶番31を可動部とし、天板3の表裏面を反転可能としている。
【0032】この蝶番31は、図7、図8に示すように、天板3の前後2カ所に設けられており、蝶番31の一片31aを天板3の厚み巾中央部に埋め込むと同時に、他片31bを間仕切板21の厚み巾中央部に埋め込み、天板面31に蝶番31が突出しない状態に取り付けられるものである。更に、間仕切板21の上面に設けた間仕切板開口部21aに、ガイド孔31cを設けた蝶番片31bを挿入し、蝶番片31bに設けたガイド孔31cに間仕切板開口部21aから突出させた突出部21bをガイドさせて蝶番片31bを上下方向に挿脱可能としている。そして、天板3を回転する場合には、図7に示すように、一旦蝶番片31bを間仕切板開口部21aから上方へと抜き出し、天板3を間仕切板21と干渉しない上方位置へと持ち上げる。その後、天板3を回転させて天板3の表裏面を反転させる。
【0033】また、図3に示すように、ワゴンWを机Tの下方空間に収納する際には、上面開口部23を閉塞していない第二収納部2Bを天板3の側面が机の天板3の側面に当接する位置まで挿入する。そして、机Tの天板の上面T1と、ワゴンWの天板3の上面32とを面一にして広い作業空間を確保している。
【0034】また、ワゴンWの向きを変えたい場合には、取手51、52を持ってワゴンWを机下方から引き出し、その後天板1を反転させて第一収納空間2Aを閉塞する。そして、図4に示すように、使用者の右側であって、机の下方空間にワゴン本体1の一部を挿入する。
【0035】以上のように、収納空間を有するワゴンWにおいて、ワゴン本体1の上面を開口させた上面開口部23を有する収納空間2と、この上面開口部23を閉塞する天板3とを設け、この天板3を用いて前記上面開口部23の一部を選択的に閉塞できるようにしたことにより、書類等を常にワゴン本体1の上方から視認可能としておくことできると共に、着手中の仕事を忘れてしまう恐れを無くすことができる。また、書類等をきちんと整理整頓できる上に、着手中の書類を素早く取り出すことができ、仕事の能率を向上させることができる。更に、天板3によって、必要に応じて上面開口部23を閉塞して作業空間としたり、書類等を見えない様に片づけることもできる。また、選択的に閉塞可能としているので、使用者に対して左右何れにもワゴンWを配置可能とすることができる。
【0036】更に、ワゴンWの高さ寸法c1を、椅子に着座した状態で上方から収納空間2を見下ろせる高さ寸法としていることで、より収納物を見やすくできる。
【0037】また、天板3をワゴン本体1に対して反転可能な状態に蝶着していることにより、天板3を容易に移動させることができる。
【0038】更に、収納空間2が、ワゴン本体1の前面を開口させた前面開口部24及び上面を開口させた上面開口部23を有する収納空間2であることにより、より収納物を見えやすくすることができる。
【0039】加えて、ワゴン本体1の一部を、机の下方空間に収容可能とすることで、当該ワゴンWをデスクサイドカウンター等として利用することができる。
【0040】また、天板3の上面位置を、机Tの天板の上面位置と略面一となる位置に構成することにより、作業台として使用し易くできる。
【0041】更に、ワゴン本体1に引出41、42を備えることにより、より使い勝手の良いワゴンWを提供することができる。
【0042】加えて、ワゴン本体1に左右一対の取手51、52を設けることにより、使用者に対して左右何れに配置しても使用し易いワゴンを提供することができる。
【0043】また、収納空間2内に、傾斜させた仕切板22を設けることで、着手中の書類等を上方から見やすく整理できる。
【0044】更に、仕切板22を着脱可能とすることで、より他用途に利用できる。
【0045】加えて、ワゴン本体1の上面を開口させた上面開口部23を有する収納空間2を間仕切板21により区画すると共に、その区画された一方の収納空間2と、他方の収納空間2を天板3を用いて選択的に閉塞可能とすることにより、使用しやすい収納空間2を提供することができる。
【0046】また、ワゴン本体1の下面にキャスタ6を取り付けることにより、ワゴンWの移動を容易とすることができる。
【0047】なお、本発明における構成は、以上説明したものに限定されないのは勿論である。例えば、天板3の間仕切板側側端面を半円形状とし、天板3と間仕切板21が天板3の回転時に干渉しないように構成することも考えられる。その際には、図9に示すように、間仕切板21の上面巾中央部に蝶番片131を固定すると共に、天板3の間仕切板側側端に回転軸132を取り付けて天板3を回転可能に構成しても良い。また、本実施形態においては、天板3を反転可能に蝶着しているが、上面開口部23の一部を閉塞する天板3をワゴン本体1の上面に着脱可能に嵌め合わせる構造としても良い。更に、本実施の形態においては、第一収納空間2Aに傾斜した仕切板22を取り付けているが、第二収納空間2Bにのみ設けても良く、また、双方に設ける構成としても良い。加えて、この仕切り板22を溝17aを有する各収納空間の寸法にあわせた底板に取り付けてユニット化し、第一収納空間2A及び第二収納空間2Bに対して着脱可能に構成することも考えられる。その他の構成も本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような構成で実施され以下に記載されるような効果を奏する。
【0049】すなわち、本発明は、収納空間を有するワゴンにおいて、ワゴン本体の上面を開口させた上面開口部を有する収納空間と、この上面開口部を閉塞する天板とを設け、この天板を用いて前記上面開口部の一部を選択的に閉塞できるようにしたことにより、書類等を常にワゴン本体の上方から視認可能としておくことでき、着手中の仕事を忘れてしまう恐れを無くすことができる。また、書類等をきちんと整理整頓できると共に、着手中の書類を素早く取り出すことができ、仕事の能率を向上させることができる。また、天板によって、必要に応じて上面開口部を閉塞して作業空間としたり、書類等を見えない様に片づけることもできる。また、選択的に閉塞可能としているので、使用者に対して左右何れにもワゴンを配置可能とすることができる。
【0050】また、天板をワゴン本体に対して反転可能な状態に蝶着していることにより、天板を容易に移動させることができる。
【0051】更に、収納空間が、ワゴン本体の前面を開口させた前面開口部及び上面を開口させた上面開口部を有する収納空間であることにより、より収納物を見えやすくすることができる。
【0052】加えて、ワゴン本体の一部を、机の下方空間に収容可能とすることで、当該ワゴンをデスクサイドカウンター等として利用することができる。
【0053】また、天板の上面位置を、机の天板の上面位置と略面一となる位置に構成することにより、作業台として使用し易くできる。
【0054】更に、収容家具本体に引出部を備えることにより、より使い勝手の良いワゴンを提供することができる。
【0055】加えて、収容家具本体に左右一対の取手部を設けることにより、使用者に対して左右何れに配置しても使用し易い収納家具を提供することができる。
【0056】また、収納空間内に、傾斜させた仕切板を設けることで、着手中の書類等を上方から見やすく整理できる。
【0057】更に、仕切板を着脱可能とすることで、より他用途に利用できる。
【0058】加えて、ワゴン本体の上面を開口させた上面開口部を有する収納空間を間仕切板により区画すると共に、その区画された一方の収納空間と、他方の収納空間を天板を用いて選択的に閉塞可能とすることにより、使用しやすい収納空間を提供することができる。
【0059】また、ワゴン本体の下面にキャスタを取り付けることにより、ワゴンの移動を容易とすることができる。
【出願人】 【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市東成区大今里南6丁目1番1号
【出願日】 平成14年3月29日(2002.3.29)
【代理人】 【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博 (外1名)
【公開番号】 特開2003−289952(P2003−289952A)
【公開日】 平成15年10月14日(2003.10.14)
【出願番号】 特願2002−95941(P2002−95941)