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【発明の名称】 照明装置付き学習机
【発明者】 【氏名】親木 一樹

【氏名】吉見 ただし

【要約】 【課題】天板の広範囲を略一様な照度で照らすことができ、最も使用頻度の高い天板前部を効果的に照らすことができるにも係らず、着座者にとって眩しくなく、また照度の調節も可能な照明装置付き学習机を提供する。

【解決手段】天板1の後部に、左右側板4と背板と棚板6とを備えた机上棚2を設け、机上棚に照明装置3を取付けてなる照明装置付き学習机であって、照明装置が、机上棚の背板の背面に基部を取付け、上方から前方へ延びた支持アーム12と、支持アームの先端部に設けた灯具13とからなり、天板に対する灯具の高さを600〜1000mmの範囲に設定してなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天板の後部に、左右側板と背板と棚板とを備えた机上棚を設け、該机上棚に照明装置を取付けてなる照明装置付き学習机であって、前記照明装置が、前記机上棚の背板の背面に基部を取付け、上方から前方へ延びた支持アームと、該支持アームの先端部に設けた灯具とからなり、前記天板に対する灯具の高さを600〜1000mmの範囲に設定してなることを特徴とする照明装置付き学習机。
【請求項2】 前記灯具の中心点から天板上に垂直に降ろした線と該天板とが交差する点を照射基準位置とし、前記天板前縁から照射基準位置までの距離が、前記天板の奥行幅の1/4〜1/2の範囲である請求項1記載の照明装置付き学習机。
【請求項3】 前記灯具が、下方に対する照度と上方に対する照度の比を調節可能な構造である請求項1又は2記載の照明装置付き学習机。
【請求項4】 天板の後部に、左右側板と背板と棚板とを備えた机上棚を設け、該机上棚に照明装置を取付けてなる照明装置付き学習机であって、前記照明装置が、前記机上棚に基部を取付け、上方から前方へ延びた支持アームと、該支持アームの先端部に設けた灯具とからなり、該灯具が、下方に対する照度と上方に対する照度の比を調節可能な構造であることを特徴とする照明装置付き学習机。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明装置付き学習机に係わり、更に詳しくは着座者が眩しくなく、机上の前部寄り位置を効率良く照らすことが可能な照明装置付き学習机に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図6に示すように、学習机100の天板101の後部に、左右側板と背板と棚板とを備えた机上棚102を設け、該机上棚に照明装置103を取付けてなる照明装置付き学習机は各種提供されている。また、前記照明装置103の灯具104は、机上棚102の上段棚板105の下面に沿って配置されていることが一般的である。
【0003】ここで、前記灯具104は、上段棚板105に対する書籍等の出し入れに支障がないように、該上段棚板の前縁から大きく前方へ突出しないように設定されている。また、前記学習机は、学童が使用することを前提としているため、机上棚の上段棚板の高さは600mm程度に設計されている。必然的に、前記灯具は、上段棚板よりも低い位置に設けられるので、該灯具の高さは500mm程度に設定されている。
【0004】従って、図6に示すように、前記灯具104は、着座者を基準とすれば、目の高さと同程度か、若干高い位置の前方に位置することになる。そこで、最も使用頻度の高い天板前部を照らすには、灯具をやや前方へ傾斜させれば良いが、その場合には光が直接目に入ることもあって眩しく感じられる。そのため、最も使用頻度の高い天板前部を照らすことを犠牲にして、眩しくないように天板の中央部から後部を照らすように灯具の角度を調節して使用しているのが現状である。
【0005】尚、本出願人は、特許第3014996号にて、机上棚の背板の裏側で照明装置の支持アームの基部を支持するとともに、該支持アームの先端部に設けた灯具が背板の表側に位置するように配置した照明装置付き学習机を提供している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、天板の広範囲を略一様な照度で照らすことができ、最も使用頻度の高い天板前部を効果的に照らすことができるにも係らず、着座者にとって眩しくなく、また照度の調節も可能な照明装置付き学習机を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解決のために、天板の後部に、左右側板と背板と棚板とを備えた机上棚を設け、該机上棚に照明装置を取付けてなる照明装置付き学習机であって、前記照明装置が、前記机上棚の背板の背面に基部を取付け、上方から前方へ延びた支持アームと、該支持アームの先端部に設けた灯具とからなり、前記天板に対する灯具の高さを600〜1000mmの範囲に設定してなる照明装置付き学習机を構成した。
【0008】ここで、前記灯具の中心点から天板上に垂直に降ろした線と該天板とが交差する点を照射基準位置とし、前記天板前縁から照射基準位置までの距離が、前記天板の奥行幅の1/4〜1/2の範囲であることがより好ましい。
【0009】更に、前記灯具が、下方に対する照度と上方に対する照度の比を調節可能な構造であることも好ましい。ここで、「照度」とは、測定点での光束をその面積で割ったものであるので、光源からの距離によって変化するが、本発明において灯具の上下方向の明るさを比較するときには、灯具から同じ距離にある単位面積の仮想面上での照度で比較する。具体的には、灯具から上下方向に同じ距離だけ離れた位置での照度計による測定値で比較する。
【0010】また、本発明は、天板の後部に、左右側板と背板と棚板とを備えた机上棚を設け、該机上棚に照明装置を取付けてなる照明装置付き学習机であって、前記照明装置が、前記机上棚に基部を取付け、上方から前方へ延びた支持アームと、該支持アームの先端部に設けた灯具とからなり、該灯具が、下方に対する照度と上方に対する照度の比を調節可能な構造である照明装置付き学習机を構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき更に詳細に説明する。図1〜図3は、本発明の照明装置付き学習机に係る実施形態を示し、図中符号Aは学習机、1は天板、2は机上棚、3は照明装置をそれぞれ示している。
【0012】本発明に係る学習机Aは、天板1の後部に、左右側板4,4と背板5と棚板6とを備えた机上棚2を設け、該机上棚2に照明装置3を取付けたものである。本実施形態の机上棚2は、下部棚2Aと上部棚2Bとで上下分離可能な構造となっているが、本発明は机上棚2の構造には限定されない。
【0013】前記下部棚2Aは、左右側板4A,4Aと背板5Aと下部棚板6Aとを備え、更に前記下部棚板6Aの上面に複数の仕切板7,…を設け、隣接する仕切板7,7間の下部に載置板8を渡設し、該載置板8の下方の空間に引出し9をそれぞれ設けている。前記上部棚2Bは、左右側板4B,4Bと背板5Bと上部棚板6Bとを備え、更に両側板4B,4Bの後方上部間にガイドバー10を横設し、該ガイドバー10に対して横方向移動可能に単又は複数の仕切部材11,…を設けている。そして、前記下部棚2Aの両側板4A,4Aと背板5Aの上端に、前記上部棚2Bの両側板4B,4Bと背板5Bの下端を載置接合している。
【0014】前記照明装置3は、前記机上棚2の背板5の背面に基部を取付け、上方から前方へ延びた支持アーム12と、該支持アーム12の先端部に設けた灯具13とからなっている。前記支持アーム12の基部を机上棚2の背板5の背面に取付ける構造は、特に限定は不要であるが、図示したものは、支持アーム12の支柱部を固定金具12A,12Aで背板5に直接取付けている。尚、前記支持アーム12の支柱部を背板5の前面、あるいは側板4や棚板6に取付けても良い。ここで、前記支持アーム12を机上棚2の背板5に取付ける際に、上下方向の取付位置を調節して前記灯具13の高さを調節したり、また支持アーム12の支柱部そのものが伸縮する構造とすることで同様に前記灯具13の高さを調節できることが望ましい。
【0015】前記支持アーム12は、本実施形態では、前記机上棚2の背後から上方へ延び、更に前方へ湾曲して延びた形状のものであり、左右一対を互い連結した構造となっている。そして、前記支持アーム12の上方先端部に前記灯具13を取付けて照明装置3を構成している。そして、前記天板1に対する灯具13の高さを600〜1000mmの範囲に設定している。ここで、前記天板1に対する灯具13の高さが、600mmよりも低いと、従来のものとの差が少なくなり、また1000mmよりも高いと、天板1の上面の照度が十分に確保できないので好ましくない。
【0016】更に、前記灯具13の中心点から天板1上に垂直に降ろした線と該天板1とが交差する点を照射基準位置P(図1参照)とし、前記天板1の前縁から照射基準位置Pまでの距離が、前記天板1の奥行幅の1/4〜1/2の範囲に設定している。つまり、天板1の奥行幅をLとすれば、天板1の前縁から照射基準位置Pまでの距離Dは、L/4≦D≦L/2となる。ここで、前記距離Dが、L/4よりも短いと、灯具13が頭上に位置して、天板1の上面に頭の影が生じ、またL/2よりも長いと、従来のものとの差が少なくなって好ましくない。
【0017】前記灯具13は、図4及び図5に示すように、下方に対する照度と上方に対する照度の比を調節可能な構造である。つまり、前記灯具13のカバー14は、上下方向に開放又は透明な部分で覆われものであり、その内部に2本の蛍光灯15,15が平行に配置されている。そして、前記蛍光灯15,15の周囲に、円弧状の反射面を有するシェード16,16をそれぞれ回転変移可能に設けている。ここで、前記シェード16の可動機構には限定されないが、本実施形態では蛍光灯15の上位に位置し、その反射面が下方を向いている状態(図4(a)及び図5(a)の状態)から、蛍光灯15の側方に位置し、その反射面が内方を向いている状態(図4(b)及び図5(b)の状態)を経て、蛍光灯15の下位に位置し、その反射面が上方を向いている状態(図4(c)及び図5(c)の状態)まで、180度回転変移可能となしている。尚、蛍光灯15は、3本以上設けることも可能であり、更に蛍光灯にも限定されず、LED素子を用いた光源でも良い。
【0018】図4において、灯具13による下方への照度をS1とし、上方への照度をS2とすれば、図4及び図5における(a)の状態では、S1:S2=9:1、(b)の状態では、S1:S2=5:5、(c)の状態では、S1:S2=1:9となるような特性を有している。但し、S1とS2の比の最大値、最小値は、前述の例に何ら限定されるものではない。当然、前記シェード16の位置を、前述の3状態とは異なる状態に設定すれば、S1:S2は異なる比に調節することができる。従って、着座者の好みにより、また机上での作業の種類に応じて、前記シェード16を調節することにより、天板1の上面での明るさを調節することができる。また、前記灯具13の天板1からの高さを調節することを併用すれば、更に細かな照度の調節が可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上にしてなる請求項1に係る発明の照明装置付き学習机は、天板の後部に、左右側板と背板と棚板とを備えた机上棚を設け、該机上棚に照明装置を取付けてなる照明装置付き学習机であって、前記照明装置が、前記机上棚の背板の背面に基部を取付け、上方から前方へ延びた支持アームと、該支持アームの先端部に設けた灯具とからなり、前記天板に対する灯具の高さを600〜1000mmの範囲に設定してなるので、天板の広範囲を略一様な照度で照らすことができ、しかも着座者にとって眩しくないようにすることができる。
【0020】請求項2によれば、前述の効果に加えて、最も使用頻度の高い天板前部を効果的に照らすことができるにも係らず、着座者にとって眩しくないようにすることができる。
【0021】請求項3によれば、前述の効果に加えて、着座者の好みにより、また机上での作業の種類に応じて、天板の上面での明るさを調節することができる。
【0022】請求項4によれば、着座者の好みにより、また机上での作業の種類に応じて、天板の上面での明るさを調節することができる。
【出願人】 【識別番号】000139780
【氏名又は名称】株式会社イトーキクレビオ
【出願日】 平成14年3月29日(2002.3.29)
【代理人】 【識別番号】100074561
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 隆生
【公開番号】 特開2003−289950(P2003−289950A)
【公開日】 平成15年10月14日(2003.10.14)
【出願番号】 特願2002−96012(P2002−96012)