| 【発明の名称】 |
引き出し収納装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 伸也 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地株式会社ノーリツ内
【氏名】亀井 康弘 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地株式会社ノーリツ内
【氏名】松延 義和 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地株式会社ノーリツ内
【氏名】廣澤 正峰 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地株式会社ノーリツ内
【氏名】花岡 和紀 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地株式会社ノーリツ内
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| 【要約】 |
【課題】収納物によって出し入れする頻度が異なることを考慮し、頻繁に出し入れする物品の収納部には簡単にアプローチでき、出し入れの頻度が多くない物品の出し入れついては必ず引き出しを開けるという煩わしさを解消する。
【解決手段】引き出し収納装置2は、裏面に収納部5を備えた前板7と、引き出し10とを有し、前板7を手前に引いて所定の角度まで可倒するまでは引き出し10は引き出されることはないが、前板7をさらに強く引くと引き出し10も同時に引き出される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 静置部に対して引き出し可能な物品の収納部と、引き手を備えた前板とからなる引き出し収納装置において、前記引き手を引いたときに、前記前板が手前側に所定の角度まで可倒した後、前記前板と前記収納部が同時に引き出されるように形成されていることを特徴とする引き出し収納装置。 【請求項2】 前記所定の角度可倒した位置では前記前板は前記引き出し収納装置の静置部側に係合して前記収納部を引き出すことはできず、前記位置からさらに前記引き手を引くことで前記係合がはずれる係脱機構を設けていることを特徴とする請求項1記載の引き出し収納装置。 【請求項3】 前記所定の角度可倒した位置では前記収納部をロックするロック機構を設けるとともに、前記ロックを解除するロック解除機構を備えていることを特徴とする請求項1記載の引き出し収納装置。 【請求項4】 前記前板の裏面に前記収納部とは別の収納部を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の引き出し収納装置。 【請求項5】 前記別の収納部に、回動自在の小物収納部を備えていることを特徴とする請求項4記載の引き出し収納装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、流し台や洗面台等の引き出し収納装置に関し、特に、手前に回転できる前板の裏面に収納用囲い棚を有するとともに引き出しを有するタイプの引き出し収納装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図1(a)は、キッチンの流し台や洗面台等で使用されれている従来の引き出し収納装置49を示す図である。このような従来の引き出し装置49では、前方に引き出し50をスライドして収納物を取り出す構造である。又、収納箱等において、引き出しの前板を所定の角度まで前方に可倒できる構成は、実開平5−48743号公報、特開平11−332671号公報等で知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の引き出し装置では、引き出しの中にアプローチするためには必ず引き出しごと手前に引き出す必要があるから、頻繁に出し入れする収納物についても、一々引き出しを開けて出し入れする必要があり、使用者に煩わしさを与えていた。要するに、従来の引き出し装置は、収納物によって異なる出し入れの頻度を考慮しない構造であった。又、引き出しの前板を前方に所定の角度可倒できる構成の上記従来例は、引き出しの収納物を取り出しやすくする効果はあるが、必ず引き出しを前方に引き出して開かなくてはならないものであり、引き出しの奥側の収納物を取り出しにくいという問題があり、収納物によって異なる出し入れの頻度を考慮した構造ではない。 【0004】本発明は、従来の引き出しの上記煩わしさを解決することを目的としており、収納物によって出し入れする頻度が異なることを考慮し、頻繁に入れたり取り出したりする収納物については、一々引き出しを手前に引き出さなくても収納でき、それ程、出し入れする頻度の多くない収納物については、引き出しを開けて収納するような構成の引き出し収納装置を実現することである。このため、収納部を有する前板と引き出しを、前板を前方に所定の角度可倒でき、その後引き出しをさらに引き出せるような構成を実現することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するために、引き出し可能な物品の収納部と、引き手を備えた前板とからなる引き出し収納装置において、前記引き手を引いたときに、前記前板が手前側に所定の角度まで可倒した後、前記前板と前記収納部が同時に引き出されるように形成されていることを特徴とする引き出し収納装置(請求項1記載の構成)を提供する。 【0006】この請求項1に係る発明の具体的な構成の1例は後述する実施例1において詳述するが、ここでその概要を説明すると、前記所定の角度可倒した位置では前記前板は前記引き出し収納装置の静置部側に係合して前記収納部を引き出すことはできず、前記位置からさらに前記引き手を引くことで前記係合がはずれる係脱機構を設けており、これにより、所定の角度まで可倒した後、前記前板と前記収納部が同時に引き出し可能なように形成されていることを特徴とするものである。 【0007】さらに、請求項1に係る発明の具体的な構成の別の例は後述する実施例2において詳述するが、ここでその概要を説明すると、前記所定の角度可倒した位置では前記収納部をロックするロック機構を設けるとともに、前記ロックを解除するロック解除機構を設け、このロック機構及びロック解除機構により、前板を手前側に所定の角度まで可倒した位置ではロックされている引き出し可能な物品の収納部のロックを解除すれば、前記前板と前記収納部が同時に引き出し可能となることを特徴とするものである。 【0008】前記前板の裏面に前記収納部とは別の収納部を備えている構成としてもよい。 【0009】前記別の収納部に、回動自在の小物収納部を備えている構成としてもよい。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明に係る引き出し収納装置の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して説明する。 【0011】(実施例1)図1(b)及び図2は、本発明に係る引き出し収納装置の実施例1を示す図であり、この実施例1は、本発明に係る引き出し収納装置をキッチンの流し台に適用した構成を示す。 【0012】本発明に係る流し台1の引き出し収納装置2の外観構成は、図1(b)に示す通りである。図2(a)、(c)、(e)は、夫々引き出し収納装置2を閉じた状態から、一部開いた状態、全て引き出した状態の3つの状態を順次説明する図である。図2(b)、(c)、(f)は、夫々引き出し収納装置2の上記3つの状態における係脱機構3の動作状態を示す図である。 【0013】この引き出し収納装置2は、引き出し収納部4(引き出し収納装置の静置部に対して引き出し可能な物品収納部)と前板収納部5(引き出し可能な物品収納部とは別の収納部)とから構成されている。引き出し収納部4は、天板6の下に形成されている。前板収納部5は、引き出し収納部4の前板7の裏面に設けられた収納用囲い棚8から構成されている。 【0014】引き出し収納部4は、レール9と、このレール9で案内されて前方に引き出すことのできる引き出し10とから成る。レール9は、引き出し収納部4を形成する流し台1の左右側壁(引き出し収納装置の「静置部」に相当する。)の内面に、前後方向水平に延びるように取り付けられた溝付きのレールである。引き出し10は、引き出し本体11と、引き出し本体11の前部において取り付けられた、前方に延びる左右一対のアーム杆12とから成る。 【0015】引き出し本体11の両側面には、レール9を転動するローラ13が複数取り付けられている。これにより、引き出し10は前方に引き出されるように構成されている。 【0016】図2に示されるように、引き出し10の前板7は、左右一対のアーム杆12に左右一対のリンク14を介して回転可能に取り付けられている。リンク14は取付部15と回動片16とから成り、取付部15は前板7の裏面に固定されており、回動片16はその先端がアーム杆12に枢軸17で枢着されている。 【0017】ところで、本発明に係る引き出し収納装置2の特徴は、引き出し10の前方への移動を規制する係脱機構3を設けた点である。この係脱機構3は、コの字型の係脱アーム18を有する。係脱アーム18の基端部は、前板7の裏面に取り付けられており、係脱アーム18の先端部19は、レール9の溝内を摺動するように構成されている。この係脱アームは、ばねにより基端部を中心に時計針方向に弾力的に付勢されている、或いは係脱アーム自体を弾性を有する部材で形成する構成としている。 【0018】このような構成により、図2(c)に示すように前板7は、使用者が前板7の引き手20を持って前方に引くと、前板7は枢軸17を中心に回転し所定の角度まで可倒して開くことができ、収納用囲い棚8に収納された収納物21を矢印の方向に取り出すことができる。 【0019】しかしながら、図2(d)に示すように、係脱アーム18の先端部19がレール9の溝の前端22に係合し、引き出し10はその前方への移動を規制されている状態にあるから、所定の角度においては、引き出し10を前方に移動することはできない。要するに、前板7が所定の角度まで可倒して開いても、引き出し10は、引き出されない。 【0020】そこで、所定の角度まで可倒した後に、使用者は引き手20で引き出し10を前方に強く引くと、図2(f)に示すように、係脱アーム18の先端部19がレール9の溝の前端22からの係合がはずれ、アーム杆12の上面に当接する。引き出し10の規制状態が解除される。これにより、図2(e)に示すように、前板7を手前に引くと同時に引き出し10を前方に移動して、前板7と引き出し10を同時引き出し、引き出し10内の収納物23を矢印のように上方に取り出すことができる。 【0021】そして、収納物23を取り出してから前板7を図3(f)で示す矢印とは逆方向に回転して元に戻すと、アーム杆12の上面に当接していた係脱アーム18の先端部19がレール9の溝の前端に再度係合する。さらに、前板7を回転して元に戻すと、前板7は閉じ、後方に前板7を押すことにより引き出し10を流し台1の下方に戻すことができる。また、係脱アームの替わりにレール自体に係脱機構を設けて係脱レールとしてもよい。 【0022】(実施例2)図3、4は本発明に係る引き出し収納装置の実施例2であり、この実施例2もキッチンの流し台に適用した実施例である。実施例2の流し台の引き出し収納装置24の外観構成は、図3(a)に示す通りである。図3(b)はロック機構の詳細を説明する図であり、図3(c)、(d)は引き出し収納装置24を閉じた状態の全体構成及びロック機構を説明する図である。図4(a)は引き出し収納装置の前板を開いた状態であり、図4(b)は引き出し収納装置の引き出しを開こうとしてロックを解除する時の状態であり、図4(c)は引き出し収納装置24の引き出しを引き出して開いた状態である。 【0023】実施例2の引き出し収納装置24は、実施例1と同様に、引き出し収納部4と、前板7の裏面に収納用囲い棚8を有する前板収納部5とから構成されている。引き出し収納部4は、レール9とこのレール9上で案内されて前方に引き出すことのできる引き出し10から成る。レール9は、引き出し収納部4を形成する流し台の左右側壁の内面に、前後方向水平に延びるように取り付けられた溝付きのレールである。 【0024】一方、引き出し10は、引き出しフレーム25を有し、引き出しフレーム25の下部両側面には、レール9を転動するローラ13が複数取り付けられている。これにより、引き出し10はレール9上を走行し前方に引き出されるように構成されている。引き出しフレーム25の前部の左右両側部に側板26が設けられている。又、前板7の裏面の左右両側部には取付板27が設けられている。 【0025】この引き出しフレーム25の左右の側板26と、前板7の左右の取付板27との間に二つのリンク片28が夫々の端部で回動可能に取り付けられている。このような構成により、使用者は前板7の引き手20を持って前方に引くと、前板7はリンク片28により、前方に回転して開くことができ(図4(a)参照。)、収納用囲い棚8に収納された収納物21を取り出すことができる。 【0026】ところで、本発明に係る引き出し収納装置24の特徴は、引き出し10の前方への移動をロックするロック機構(ロック解除機構も含む。)を設けた点である。このロック機構29は、図3(b)にその詳細を示すように、左右の両側枠30、底枠31及び把持杆32から成るロック枠33を有し、このロック枠33は、引き出し10の左右両側の引き出しフレーム25に固定されている。 【0027】ロック枠33内に、左右の連結片34で連結された指掛け杆35とロック杆36の夫々の端部が左右の両側枠30の長孔37、38内に嵌合して上下動可能に設けられている。ロック杆36と底枠31の間には引っ張りコイルバネ39が装着されており、ロック杆36は常時、底枠31の方向に付勢され、左右の係止具40の垂直な係止面41に係合し引き出し10の前方への移動をロックする。 【0028】又、引っ張りコイルバネ39に抗して指掛け杆35を引き上げロック杆36を係止面41からはずせば、ロックが解除される。要するに、左右の連結片34で連結された指掛け杆35とロック杆36は、ロック解除機構としても機能する。 【0029】左右の係止具40は、垂直の係止面41とその前方のテーパ状案内面42とを有し、流し台の引き出し収納部4を形成する左右側壁の内面に、ビス43で固定されている。 【0030】ロック機構29は上記構成であるから、通常は、図3(c)、(d)〜4(a)に示すように、前板7が閉じている位置から所定の角度まで可倒して開いた位置までは、引き出し10は、ロック杆36の左右両端が係止具40に係合してロックされており、引き出し10を前方に引いても前方にスライドして引き出すことはできない。 【0031】しかしながら、図4(b)に示すように、把持杆32を把持して指掛け杆35を上方に引くと(手の動作図を参照)、ロック杆36が引っ張りコイルバネ39に抗して上方に移動し、係止具40からはずれる。この結果、引き出し10のロックが解除されて、図4(c)に示すように、引き出し10を前方に引けば自由に前方に移動することができる。 【0032】これにより、引き出し10内の収納物44を上方に取り出すことができる。そして、前板7を回転して元に戻すと、前板7は閉じる。さらに、後方に前板7を押すことにより引き出し10を流し台1の下方に戻すことができ、ロック杆36が係止具40の前面のテーパ状案内面上で案内されながら後方に移動し、テーパ状案内を過ぎると、引っ張りバネ39で引っ張られ係止具の係止面41と係合し、ロックされる。 【0033】(実施例3)図5は本発明に係る引き出し収納装置の実施例3であり、図5(a)、(b)は、夫々引き出し収納装置45が閉じた状態、開いた状態を示し、図5(c)は、要部の斜視図を示す。この実施例3の引き出し収納装置45は、実施例2の引き出し収納装置24とほぼ同じ構成であり、図中の各部の符号も同じである。 【0034】実施例3の引き出し収納装置45は、前板収納部5に特徴がある。前板7の裏面に収納用囲い棚8を有する前板収納部5が設けられており、この収納用囲い棚8の一部に、枢軸46で回転可能に支持された小物収納部47が設けられている。この小物収納部47は、重りを底部に設ける構造とすることにより、あるいはばねで付勢する構造とすることにより、常時、鉛直方向の姿勢を維持するような構成となっている。 【0035】この小物収納部47は、収納用囲い棚8の一部に回転可能、かつ常時、鉛直方向の姿勢を維持するように支持されているから、例えば、飲み物や調味料等を蓋をすることなくコップや瓶48に入れて小物収納部47に収納しておいても、前板7を閉じたり開けたりする際に、飲み物や調味料等の中身がこぼれたりしないだけでなく、取り出しやすいという効果が生じる。 【0036】以上、本発明に係る引き出し収納装置の実施形態を実施例に基づいて説明したが、本発明は特にこのような実施例に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもない。 【0037】 【発明の効果】本発明に係る引き出し収納装置は上記の通りの構成であるから、次のような効果が生じる。 【0038】収納物によって出し入れする頻度が異なることを考慮された収納構造であるから、頻繁に入れたり取り出したりする収納物については、前板を手前に開くことにより引き出しを開けることなく、出し入れすることができ、出し入れの頻度が多くない収納物については、引き出しに収納し、前板を手前に所定角度開いた後に、引き出しを開けてアプローチすればよいので、出し入れのために、必ず引き出しを開けるという煩わしさが解消できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004709 【氏名又は名称】株式会社ノーリツ 【住所又は居所】兵庫県神戸市中央区江戸町93番地
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| 【出願日】 |
平成14年1月31日(2002.1.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100110179 【弁理士】 【氏名又は名称】光田 敦
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| 【公開番号】 |
特開2003−219926(P2003−219926A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−23429(P2002−23429) |
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