| 【発明の名称】 |
電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネット |
| 【発明者】 |
【氏名】金谷 和明 【住所又は居所】神奈川県横浜市西区北幸二丁目7番18号 株式会社岡村製作所内
【氏名】山田 忠幸 【住所又は居所】神奈川県横浜市西区北幸二丁目7番18号 株式会社岡村製作所内
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| 【要約】 |
【課題】電気的施解錠装置を構成する各要素部及び各要素部同士を接続するコード類を、引出しの使用性を損ねることなく効率よく設けることが出来る電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネットを提供すること。
【解決手段】キャビネット本体内に案内レール9、10を介して引出し自在に収納された引出し2aの施解錠を行う電気的施解錠装置を構成する施解錠部16を、電気信号の入力に基づいて駆動させるための各要素部22、27、28が引出しの前後部にそれぞれ分離して配置されるとともに、引出し2aにおける少なくとも一方の側壁4’外面には、該引出しに取付けられる案内レール10によって、引出し2aの前後部それぞれに配置された前記各要素部22、27、28同士を電気的に接続する接続ケーブルKを配線可能な配線空間部S1が形成され、該配線空間部S1内に接続ケーブルKが配線されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電気信号の入力により施解錠部を駆動させることにより、キャビネット本体と、該キャビネット本体内に案内レールを介して引出し自在に収納された引出しと、の間の施解錠を行う電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネットであって、前記電気的施解錠装置を構成する前記施解錠部を駆動させるための各要素部が、前記引出しの前後部にそれぞれ分離して配置されるとともに、前記引出しにおける少なくとも一方の側壁外面には、該引出しに取付けられる前記案内レールによって、前記引出しの前後部それぞれに配置された前記各要素部同士を電気的に接続する接続ケーブルを配線可能な配線空間部が形成され、該配線空間部内に前記接続ケーブルが配線されていることを特徴とする施解錠装置を備える引出し式キャビネット。 【請求項2】 前記要素部は、前記施解錠部を駆動させる駆動部に電気を供給するための電気供給部を少なくとも含み、前記施解錠部は前記引出しの前部所定箇所に設けられるとともに、前記電気供給部が前記引出しの後部所定箇所に設けられる請求項1に記載の施解錠装置を備える引出し式キャビネット。 【請求項3】 前記引出しの前壁と、該前壁の前面を覆うように設けられた着脱自在な化粧板と、の間に、前記要素部を収容可能な収容空間部が形成されている請求項1または2に記載の電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネット。 【請求項4】 前記引出しの後部所定箇所に設けられた前記要素部を覆うカバー体が、前記引出しに対して着脱自在に取り付けられている請求項1〜3のいずれかに記載の電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネット。 【請求項5】 前記要素部は、前記施解錠部を駆動させる駆動部の駆動制御を実施する制御部を含む請求項1〜4のいずれかに記載の電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電気信号の入力により施解錠部を駆動させることにより、キャビネット本体と、該キャビネット本体内に案内レールを介して引出し自在に収納された引出しと、の間の施解錠を行う電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネットに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、キャビネット等の収納庫の施解錠装置は、手動式の錠(キー)を使用して施・解錠操作するのが一般的であるが、多数のキャビネットやロッカー等を一括管理する場合における容易性や錠を保持する手間を軽減するために、電気的施解錠装置の使用も一般化されている。 【0003】このような電気的施解錠装置を、案内レール等を介して引出しが本体に対して引出し自在に設けられた引出し式キャビネットに適用する場合において、施解錠部を駆動させるための電気を供給する電気供給部や、施解錠部を駆動させる駆動部及び該駆動部の駆動制御を実施する制御部等、施解錠部を駆動させるための各要素部をキャビネット本体あるいはキャビネットの外部に設けると、キャビネット本体や外部から延設された電源コードや通信ケーブル等を引出しまで配線する必要がある。この場合、引出しがキャビネット本体に対して前後方向に移動自在に設けられていることから、電源コード類が引出しの引出しにより捩れたり破損して断線する等の恐れがあるため、バッテリ等の電気供給部や前記制御部等を引出し側のみに収容出来るようにすることが好ましい。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、施解錠部の配置位置に合わせて、前記電気供給部や制御部、駆動部等を集中して設けようとすると、引出しにおける物品の収納スペースが狭くなったり、特に施解錠部が、比較的使用者が使用しやすい引出しの前部に集中して設けられると、キャビネットの使用性が著しく損なわれることがあった。 【0005】そこで、前記電気供給部や前記制御部等を引出しの後部適所に設けることも考えられるが、施解錠部と電気供給部及び制御部等とを接続する電源コードやケーブル類が引出しの使用の邪魔になる恐れがあった。 【0006】本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、電気的施解錠装置を構成する各要素部及び各要素部同士を接続するコード類を、引出しの使用性を損ねることなく効率よく設けることが出来る電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネットを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネットは、電気信号の入力により施解錠部を駆動させることにより、キャビネット本体と、該キャビネット本体内に案内レールを介して引出し自在に収納された引出しと、の間の施解錠を行う電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネットであって、前記電気的施解錠装置を構成する前記施解錠部を駆動させるための各要素部が、前記引出しの前後部にそれぞれ分離して配置されるとともに、前記引出しにおける少なくとも一方の側壁外面には、該引出しに取付けられる前記案内レールによって、前記引出しの前後部それぞれに配置された前記各要素部同士を電気的に接続する接続ケーブルを配線可能な配線空間部が形成され、該配線空間部内に前記接続ケーブルが配線されていることを特徴としている。この特徴によれば、各要素部を引出しの収納性や使用性を著しく損ねることなく効率よく設けることが出来るばかりか、引出しの前後部それぞれに配置された要素部同士を接続する接続コード類が引出しの外部に配線されることで、引出し内への物品の収納の邪魔になることがなく、また、配線空間部内に配線された接続コード類は案内レールにより覆われるため、接続コード類の断線等が効果的に防止される。 【0008】本発明の電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネットは、前記要素部は、前記施解錠部を駆動させる駆動部に電気を供給するための電気供給部を少なくとも含み、前記施解錠部は前記引出しの前部所定箇所に設けられるとともに、前記電気供給部が前記引出しの後部所定箇所に設けられることが好ましい。このようにすれば、電気供給部が引出しに設けられるため、駆動部を駆動させるための電気を外部から電源コード等を配線して給電する必要がないとともに、電気供給部を引出しの使用性や収納性を損ねることのないように設けることが出来る。 【0009】本発明の電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネットは、前記引出しの前壁と、該前壁の前面を覆うように設けられた着脱自在な化粧板と、の間に、前記要素部を収容可能な収容空間部が形成されていることが好ましい。このようにすれば、引出しの収納スペースを狭めることなく要素部を設けることが出来るばかりか、化粧板を容易に取り外すことが出来るため、収容された要素部のメンテナンス性が向上する。 【0010】本発明の電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネットは、前記引出しの後部所定箇所に設けられた前記要素部を覆うカバー体が、前記引出しに対して着脱自在に取り付けられていることが好ましい。このようにすれば、引出しの後部所定箇所に設けられた要素部の破損等がカバー体により防止されるばかりか、カバー体を容易に取り外すことが出来るため、メンテナンス性が向上する。 【0011】本発明の電気的施解錠装置を備える引出し式キャビネットは、前記要素部は、前記施解錠部を駆動させる駆動部の駆動制御を実施する制御部を含むことが好ましい。このようにすれば、施解錠部の駆動部の駆動制御を実施する制御部が引出しに設けられるため、施解錠動作に不具合が生じた場合等におけるメンテナンス性が向上する。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、まず図1には、収納庫であるキャビネットの斜視図が示されており、このキャビネット1には、上下に3段の引出し2が前後移動自在に収容されており、上段の引出し2aには、引出し2を施解錠する施解錠装置を構成する各要素部が設けられている。なお、特に図示しないが、下方の2段の引出し2は、引出し2aの施解錠装置による施解錠動作に連動して施解錠されるように構成されている。 【0013】図2に示されるように、上段の引出し2aは、底板3、側板(側壁)4、4’、後板5、前板(前壁)6とから上面が開口する箱状に構成されており、内部に形成された収納部7内に物品を収納出来るようになっている。 【0014】側板4、4’の外面には、図2及び図3に示されるように、キャビネット1の本体1aの側板8、8’の内面に前後方向に向けて固設された断面内向きコ字形をなす固定レール9内を長手方向に移動自在に遊嵌される移動レール10が固設されている。 【0015】移動レール10は、図3に示されるように、内部に後述する接続コード類を配線可能な配線空間部Sが引出し2aの前後方向にわたって形成されるように、板状の鋼板を折り曲げ加工することにより構成されており、その下端片の一部を側板4、4’の外面に溶接することにより側板4、4’の外面に固設されており、その後端部所定箇所には、合成樹脂材により略コ字状に形成された滑り部材11が取付けられている。 【0016】これら固定レール9と移動レール10とにより、引出し2aをキャビネット1の本体1aに前後方向に移動自在に案内する案内レールが構成されており、移動レール10の下面所定箇所が、本体1aの側板8’内面前端部に回転自在に設けられた支持ローラ12により前後方向に移動自在に受支されるとともに、滑り部材11の上下面が固定レール9の上下内面に摺接して移動レール10の後端部の上下移動が固定レール9により規制されることで、引出し2aが前後方向に移動自在に案内されるようになっている。なお、中段、下段の引出し2本体は上記引出し2aと同様に構成されている。 【0017】前板6の前面側には、特に図4に示されるように、中央部に取手13が形成された化粧板14が、取付けピンPを介して着脱自在に取り付けられており、前板6の後面と化粧板14との間に形成された収容空間部S2内には施解錠部が収容されている。 【0018】施解錠部は、収容空間部S2内における側板4側端部よりに、左右方向に移動自在に設けられる作動板16からなり、該作動板16は、外側端部が側板4の前端部に形成された挿通孔4aから突出して側板8内面前部に形成された施錠孔17内に嵌合することにより引出し2aの引出しを不能とする施錠位置と、施錠孔17内に嵌合された外側端部が側板4側に退避して引出し2aの引出しを可能とする解錠位置と、の間で移動自在に設けられている。この作動板16は、例えばラック・ピニオンギヤ等からなる変換機構19を介して駆動部としての減速機付きモータ18(以下減速モータと称する)が連係されており、この減速モータ18を駆動させて作動板16を前記施錠位置と解錠位置との間で移動させることにより引出し2aが施解錠されるようになっている。なお、図4中の20は、作動板16を前記施錠位置、解錠位置それぞれにおいて検出する施解錠検出センサである。 【0019】また、本実施例における作動板16には、適宜キーを差し込み可能なキー孔21が化粧板14の前面に望むように設けられたシリンダ錠22が連係されており、キー孔21にキーを差し込んで回転させることで、作動板16を手動操作で移動させて引出し2aを施解錠出来るようになっている。 【0020】収容空間部S2内における取手13を挟んで施解錠部の反対側端部には、引出し2aが、作動板16が外方に移動した際に施錠孔17内に嵌合される適正な施錠可能位置にあるか否かを検出する検出スイッチ24が設けられているとともに、引出し2aの施解錠動作実施中において点灯するとともに、施解錠動作エラーが生じた際に点滅する報知LED23が化粧板14の前面に望むように設けられている。 【0021】本実施例における引出し2aの施解錠は、電波を送信可能なリモコンキー(図示略)を利用者が操作することで遠方から行えるようになっており、空間部S2内には、前記リモコンキーから送信される施解錠指令信号(電波)を受信する受信部としてのアンテナ25が設けられている。 【0022】減速モータ18から延出されるモータケーブルK1、報知LED23から延出されるLEDケーブルK2、検出スイッチ24から延出される引出し閉検出ケーブルK3、検出センサ20から延出される施解錠検出ケーブルK4、アンテナ25を形成するアンテナケーブルK5は、前板6における側板4’側の移動レール10の前端に対向する箇所に形成されたケーブル挿通穴26を通して前記移動レール10内に形成された配線空間部S1内に挿通されている。 【0023】一方、収納部7内後部には、図5に示されるように、施解錠指令信号の受信に基づいて作動板16を駆動する減速モータ18の駆動制御を実施するCPU等が制御基板に搭載されてなる制御装置27(制御部)、及び、減速モータ18等に給電するための電気供給部としてのバッテリ28が、後板5に沿うように配置されている。これら制御装置27及びバッテリ28は、底板3の上面に載置される載置板30の上面に載置されているとともに、載置された状態においてその上方及び前方がカバー体29により覆われて、外部からの埃、ゴミの進入や衝撃等から保護されるようになっている。 【0024】カバー体29は、その下端片29aを載置板30の一端縁部と底板3との間に形成された隙間内に挿入し、かつ、上板29bの後端部を後板5の上部に形成された折曲げ片5a上に載置した状態で、上板29bに形成された挿通孔から取付けネジ31を挿通して折曲げ片5aに形成されたネジ孔内に螺入することで取付け出来るようになっている。よって、制御装置27やバッテリ28等のメンテナンスが必要な場合は、ネジ31を外してカバー体29を取り外すことで容易に行うことが出来る。 【0025】制御装置27の制御基板27aには、前述した各種ケーブルK(K1〜K5)が接続されている。詳しくは、移動レール10の後端は後板5よりも後方まで延設されており、移動レール10における後板5よりも後方の配線空間部S1の内側は開放されているため、移動レール10と側板4’により囲まれる配線空間部S1内に配線されたケーブルKは、後板5の後方位置にて内向きに折り返され、後板5における側板4’寄りに形成された挿通穴32を挿通して制御基板27aに接続されている。なお、挿通穴32にはケーブルKを保護するブッシュ33が嵌合されている。 【0026】このように本実施例における施解錠装置は、引出し2aを収納位置にて引出し不能に施錠することが出来る施解錠部としての作動板16と、この作動板16を駆動するための各要素部である、駆動部としての減速モータ18、減速モータ18の駆動制御を実施する制御部としての制御装置27、減速モータ18や制御装置27等に電気を供給する電気供給部としてのバッテリ28等により構成されている。 【0027】次に、このように構成された本実施例の施解錠装置を備える引出し2の施錠・解錠操作及びその作用を説明する。 【0028】利用者が所有するリモコンキー(図示略)により施錠操作が行われた場合、リモコンキーから送信された施錠指令信号がアンテナ部25にて受信されるとともに、この施錠指令信号の受信に基づき、制御装置27の制御部は検出スイッチ24からの出力があるか、すなわち、引出し2aがキャビネット1の本体1a内に収納されていて、作動板16の先端が施錠孔17内に嵌合可能な適正な施錠位置にあるか否かを判定し、施錠位置にあると判定した場合は減速モータ18を駆動して作動板16を外方に移動させる。これにより作動板16の先端が施錠孔17内に嵌合して引出し2が施錠されることになる。なお、この時、報知LED23が点灯して施錠が正常に実施されている旨が操作者に報知される。 【0029】また、施錠指令信号が受信された場合において、既に施錠状態であることが検出された場合には、施錠指令信号の受信に基づく施錠処理は無効とされる。また、施錠指令信号が受信された場合において、引出し2が適正な施錠位置にないと判定した場合においては、報知LED23が点滅して、引出し2が施錠可能な施錠位置にない旨、すなわち、施錠が正常に実施されていない旨が操作者に報知される。 【0030】次に、リモコンキー(図示略)により解錠操作が行われた場合、リモコンキーから送信された解錠指令信号がアンテナ部25にて受信されるとともに、この受信に基づき、制御装置27の制御部は減速モータ18を逆駆動して作動板16を内方に移動させる。これにより施錠孔17内から作動板16の先端が退避して引出し2が解錠され、引出し自在となる。なお、この時報知LED23が点灯して解錠が正常に実施されている旨が操作者に報知される。また、解錠指令信号が受信された場合において、既に解錠状態であることが検出された場合には解錠指令信号の受信に基づく解錠処理は無効とされる。 【0031】また、これら施解錠装置に何らかのトラブル、例えばバッテリ切れや減速モータ18の故障等が発生して、減速モータ18の駆動による施解錠を実施することが出来なくなった場合には、キー孔21にキーを差し込んで手動で作動板16を移動させて施解錠することが出来る。 【0032】以上説明してきたように、本実施例における施解錠装置を備えるキャビネット1にあっては、引出し2に、施解錠部である作動板16、及びこの作動板16を駆動させるための要素部の1つである減速モータ18が引出し2aの前部に形成された収容空間部S2内に設けられているとともに、制御装置27、バッテリ28が引出し2aにおける収納部7の後部に設けられている。すなわち、施解錠部である作動板16の配置位置近傍に各要素部が集中して配置されることなく、施解錠部である作動板16を駆動させるための各要素部が引出し2aの前後部にそれぞれ分離させて効率よく配置されているので、施解錠部が収容された引出し2aの収納スペースの前部が要素部により狭められて引出し2aの使用性が著しく損なわれることがない。 【0033】さらに、施解錠部を駆動するために必要な駆動部や電気供給部等の各要素部が引出し2a内に組み込まれることで、施解錠動作に不具合が生じた場合等において、引出し2aをキャビネット本体1aから外部に引き出してメンテナンスすることが出来るので、メンテナンス性が効果的に向上する。 【0034】また、引出し2における側板4’の外面には、移動レール10と側板4’とにより、引出し2aの前後部それぞれに配置された前記各要素部同士を電気的に接続するケーブルKを配線可能な配線空間部S1が前後方向にわたって形成されており、該配線空間部S1内にケーブルKが配線されていることで、ケーブルKが引出し2aの収納部7内への物品の収納の邪魔になることがない。また、配線空間部S1内に配線されたケーブルKは移動レール10及び側板4’により周囲が覆われて保護されるため、ケーブルKの断線等が効果的に防止される。 【0035】また、施解錠部である作動板16が引出し2aにおける前部に設けられることで、本実施例のように電気的なトラブルの発生した場合等においても、シリンダ錠22等を用いればキャビネット1の前方から施解錠操作を手動にて容易に行えるとともに、バッテリ28が引出し2aにおける収納部7内後部に設けられることで、外部電源から電源コード等を引出し2aまで配線して給電する必要がないとともに、バッテリ28等が引出し2aの使用時において邪魔にならない。 【0036】また、作動板16や減速モータ18が、引出し2aの収納部7の前方に設けられた収容空間部S2内に収容されているので、収納スペースを狭めることなく要素部を設けることが出来るばかりか、化粧板14が着脱自在であるため、収容された減速モータ18等の要素部のメンテナンスを容易に行うことが出来る。 【0037】また、収納部7における後部に収容された制御装置27やバッテリ28等はカバー体29により覆われているので、収納物品による破損等が防止されるとともに、外観体裁が損なわれることがないばかりか、カバー体29を容易に取り外すことが出来るため、制御装置27やバッテリ28等のメンテナンス性が損なわれることがない。 【0038】以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。 【0039】例えば、上記実施例における要素部の一例である制御装置27やバッテリ28は、図2に示されるように、引出し2aの収納部7内における後部に配置されていたが、図6に示されるように、引出し2aの後板5の後面側に設置板34等を設けて載置板34に制御装置27やバッテリ28を配置するとともに、これらをカバー体29’により覆うようにしてもよく、このようにすれば、収納部7内の収納スペースを占有することなく要素部を配置することが出来る。 【0040】すなわち、本発明請求項中に記載の「引出しの後部所定箇所」とは、図2に示されるように、引出し2aの収納部7内における後部のみに限定されるものではなく、図6に示されるような収納部7外部等も含まれる。 【0041】また、施解錠装置を構成するとともに、施解錠部を駆動させるための各要素部は、上記実施例に記載した減速モータ18(駆動部)、制御装置27(制御部)、バッテリ28(電気供給部)のみに限定されるものではなく、例えば施解錠状態を検出する検出センサ20、引出しの閉状態を検出する検出スイッチ24、報知LED23や、施解錠部の施解錠に関連して設けられる種々の要素部も含まれる。 【0042】また、上記実施例においては、施解錠装置による施解錠操作を行う操作部が、電波を送信可能なリモコンキーにより構成され、リモコンキーから送信された電波の受信に基づいて施解錠が行われるようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、施解錠操作を行う操作部が引出しに備えられる施解錠装置にケーブル等により接続されているもの、例えば施解錠装置に接続されたパソコン等により施解錠操作が行えるようになっているものも含まれる。 【0043】 【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。 【0044】(a)請求項1に記載の発明によれば、各要素部を引出しの収納性や使用性を著しく損ねることなく効率よく設けることが出来るばかりか、引出しの前後部それぞれに配置された要素部同士を接続する接続コード類が引出しの外部に配線されることで、引出し内への物品の収納の邪魔になることがなく、また、配線空間部内に配線された接続コード類は案内レールにより覆われるため、接続コード類の断線等が効果的に防止される。 【0045】(b)請求項2に記載の発明によれば、電気供給部が引出しに設けられるため、駆動部を駆動させるための電気を外部から電源コード等を配線して給電する必要がないとともに、電気供給部を引出しの使用性や収納性を損ねることのないように設けることが出来る。 【0046】(c)請求項3に記載の発明によれば、引出しの収納スペースを狭めることなく要素部を設けることが出来るばかりか、化粧板を容易に取り外すことが出来るため、収容された要素部のメンテナンス性が向上する。 【0047】(d)請求項4に記載の発明によれば、引出しの後部所定箇所に設けられた要素部の破損等がカバー体により防止されるばかりか、カバー体を容易に取り外すことが出来るため、メンテナンス性が向上する。 【0048】(e)請求項5に記載の発明によれば、施解錠部の駆動部の駆動制御を実施する制御部が引出しに設けられるため、施解錠動作に不具合が生じた場合等におけるメンテナンス性が向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000561 【氏名又は名称】株式会社岡村製作所 【住所又は居所】神奈川県横浜市西区北幸2丁目7番18号
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| 【出願日】 |
平成14年1月31日(2002.1.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098729 【弁理士】 【氏名又は名称】重信 和男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−219925(P2003−219925A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−23974(P2002−23974) |
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