| 【発明の名称】 |
天板付き家具及び肘当ユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】田村 正雄 【住所又は居所】大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コクヨ株式会社内
【氏名】植村 敏基 【住所又は居所】大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コクヨ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】天板付きの家具に備えた肘当部又は天板を周期運動させ、利用者の肩部や頸部の緊張を緩和させて肩こり等を防ぐ。
【解決手段】天板付き家具に、少なくとも作業面12aを有する天板12を具備する家具本体と、利用者の肘又は腕を乗せるための肘当面2aを有する肘当部2と、前記肘当面2aを周期運動させる駆動機構3とを具備させた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】少なくとも作業面を有する天板を具備する家具本体と、利用者の肘又は腕を乗せるための肘当面と、前記肘当面を周期運動させる駆動機構とを具備することを特徴とする天板付き家具。 【請求項2】前記駆動機構が、少なくとも肘当面を周期的に昇降させる機構であることを特徴とする請求項1記載の天板付き家具。 【請求項3】前記駆動機構が、少なくとも肘当面を周期的に平行に昇降させる機構であることを特徴とする請求項1又は2記載の天板付き家具。 【請求項4】前記駆動機構が、少なくとも肘当面を周期的に傾斜させる機構であることを特徴とする請求項1、2、又は3記載の天板付き家具。 【請求項5】前記駆動機構が、少なくとも肘当面を周期的に水平移動させる機構であることを特徴とする請求項1、2、3、又は4記載の天板付き家具。 【請求項6】肘当面を有する肘当台を幅方向に離間させて1対設けるとともに、前記家具本体に前記肘当台を取り付けるようにし、さらに肘当台の幅方向の位置を変更するための幅調整機構を設けていることを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5記載の天板付き家具。 【請求項7】前記作業面の一部又は全部を前記肘当面としていることを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5記載の天板付き家具。 【請求項8】請求項1の天板付き家具を構成するもので、少なくとも利用者の肘又は腕を乗せるための肘当面と前記肘当面を周期運動させる駆動機構とを有し、天板付き家具に載せるかもしくは取り付けるように構成していることを特徴とする肘当ユニット。 【請求項9】椅子に利用するもので、少なくとも利用者の肘又は腕を乗せるための肘当面と前記肘当面を周期運動させる駆動機構とを有し、椅子に載せ置くように構成していることを特徴とする肘当ユニット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、利用者の肘又は腕を強制的に動かして利用者の疲労を緩和させる天板付き家具及び肘当てユニットの構造に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、オフィス等においては、作業面を有する天板を具備する机やテーブル等の家具の天板上にパーソナルコンピュータ等を載せ、利用者は椅子に着座した状態で天板上のパーソナルコンピュータ等を使用するようにしている。また、オフィス等において使用される作業面を有する天板を具備する机やテーブル等の家具において、肘を置ける広さを有し、また作業を行いやすいような形状や傾斜を付けた天板が知られている。そして、利用者の肘や腕は、肘かけを設けていない椅子に着座する場合においては、このような天板上に置かれているか、あるいは天板付き家具に設けられた肘当面上に置かれている。ところで、一般に、事務関係の業務を多く取り扱うようなオフィスでは、着座状態での作業時間が長くなり、利用者はこのような姿勢を長時間保っている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、肩部や頸部付近の筋肉は腕部及び頭部を支持しており、人間の腕部は体重の10%程度、頭部は体重の15%程度をそれぞれ占めている。しかも、着座姿勢では腕は肩部や頸部付近の筋肉にぶら下がった状態なのでこれらの部位の筋肉は常に緊張状態にある。従って、長時間同一の姿勢を保つと肩部や頸部付近の筋肉の活動がほとんどない状態が継続して血液の循環が悪くなり、筋肉部分に痛みや凝りが発生し、作業効率が低下する等の問題が発生する。特に、事務関係の業務を多く取り扱うようなオフィスでは、上述したように、着座状態での作業時間が長くなり、利用者は同一の姿勢を長時間保っているので、肩こり等の症状を訴える人が増えている。 【0004】そこで本発明は以上に述べた問題を解決し、肘当面又は天板を周期運動させ、利用者の肩部や頸部の筋肉の緊張を緩和させるべく構成したものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】すなわち本発明に係る天板付き家具は、少なくとも作業面を有する天板を具備する家具本体と、利用者の肘又は腕を乗せるための肘当面と、前記肘当面をゆっくりと周期運動させる駆動機構とを具備することを特徴とする。 【0006】このようなものであれば、肘当面に乗せられた肘又は腕を強制的に動かすことにより、肩部や頸部の筋肉を動かすことで緊張を緩和することができ、長時間の作業に伴う肩こり等を緩和することができるようになる。 【0007】肩の筋肉を上下に運動させ、肩部や頸部の疲労を緩和できるようにするには、肘当面を周期的に昇降させるようにしたものであればよい。このようにすれば肘当面に置かれた肘又は腕を強制的に上下に運動させることにより肩の筋肉をも上下に運動させることができるからである。 【0008】肘の置き場所に依存することなく肘を確実に上下に運動させることができるようにするには、肘当面を平行に昇降させるものであればよい。このようにすれば肘当面又は天板の全体が昇降運動を行うので肘当面又は天板のどの場所に肘又は腕が置かれていても肘又は腕を強制的に上下に運動させることができるからである。 【0009】簡単な機構により肘当面を昇降させるようにするには、例えば、肘当面を構成する部材の一端を回転可能に支持するとともに、他端側を周期的に昇降させる等して肘当面を傾斜させるようにすればよい。肘当面を平行に昇降させる場合に比べてガイド機構等が不要になるからである。 【0010】肩を周期的に動かして関節を中心とした部分の筋肉の緊張を緩和させるようにするには、肘当面を水平移動させるようにすればよい。このようにすれば、この肘当面に置かれた肘又は腕が前後方向もしくは左右方向等の水平方向に運動するのでそれにつれて肩の関節が強制的に動くようになるからである。 【0011】肘当面に利用者の肘又は腕が確実に当たるようにするには、肘当面を有する肘当台を幅方向に離間させて1対設けるとともに、前記家具本体に前記肘当台を取り付けるようにし、さらに肘当台の幅方向の位置を変更するための幅調整機構を設けるようにすればよい。このようにすれば、それぞれの肘当台の幅方向の位置を変更することにより利用者の体格に応じて肘当面間の幅方向の距離を調整し、肘当面に利用者の肘又は腕が確実に当たるようにすることができるからである。 【0012】天板に肘又は腕を置く態様に対応するには、前記作業面の一部又は全部を前記肘当面として、天板自体が周期運動するようにすればよい。 【0013】従来の天板付き家具を用いて以上の効果を得るためには、少なくとも利用者の肘又は腕を乗せるための肘当面と前記肘当面を周期運動させる駆動機構とを有し、天板付き家具に載せるかもしくは取り付けるように構成していることを特徴とする肘当ユニットを従来の天板付き家具に載せるかもしくは取り付けるようにすればよい。 【0014】さらに、少なくとも利用者の肘又は腕を乗せるための肘当面と前記肘当面を周期運動させる駆動機構とを有し、既成の椅子、車椅子、及び自動車等に、載せ置くようにした肘当ユニットを採用するようにしてもよい。 【0015】なお、「天板付き家具」とは、机、テーブル、メモ台等、作業面を形成した天板を有する家具すべてを含む概念である。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の記述中、利用者に近い側を前方として記述する。 【0017】本実施形態に係る天板付き家具F1は、図1及び図2に示すように、天板を有する家具本体1と、利用者の肘を乗せるための肘当面2aを有する肘当部2及び前記肘当面2aを周期運動させる駆動機構3を有する肘当ユニットUとを具備する机である。 【0018】具体的には、前記家具本体1は、左右1対の脚部材11と、左右両端部を前記脚部材11に支持される天板12とを備えている。より具体的には、脚部材11は、前後に延びるパイプ状の部材により構成した脚ベース111と、前記脚ベース111の上面から起立して設けられる支柱112とを備えている。天板12は、板状の部材であり、その上面を作業面12aとしている。そして、天板12の使用端縁12bに、矩形状の凹み12cを設け、この凹み12cの部分に利用者が着座するようにしている。 【0019】肘当部2は、図3に示すように、利用者の肘を乗せるための肘当面2aを有する左右1対の肘当台21と、前記肘当台21を取り付ける肘当取付部23とを備えている。より具体的には、肘当台21は、板状のプレート21aの上面にクッション体21bを取り付けてカバー21cで覆ったものであり、その上面を肘当面2aとして利用者の肘を支持させるようにしている。そして、天板12の使用端縁との間にできる隙間を、伸縮性素材により構成した隙間充填部材21dにより覆っている。肘当取付部23は、角パイプを利用して構成した肘当取付体23aと、この肘当取付体23aの左右両端面から左右に延びる肘当軸部材23a2と、肘当取付体23aを挟み込むように配置した肘当取付具たる1対のL字状のブラケット23bと、左右方向の位置を決定するための幅調整機構23cとにより構成している。本実施形態では、図4に示すように、天板12に左右1対の貫通孔を有する軸受23a3を固定し、前記軸部材23a2を貫通孔に貫通させて肘当取付体23aを天板に固定するようにしている。また、肘当取付体23aは天板12の使用端縁12b近傍下方に横架して設けている。肘当取付具23bを構成する1対のブラケットは、その上端部を肘当台21に固定し、その内面が肘当取付体23aに当たるようにしている。幅調整機構23cは、押しボタン23c1と、レバー23c2と、ばね23c3とを備えている。レバー23c2はその一端に押しボタン23c1を連結していて、他端に肘当取付体23aを押さえる押さえ部23c4を設けている。また、その略中央部を回転軸X3に回転可能に連結していて、さらにばね23c3を介して肘当台21に連結している。押しボタン23c1を離した状態では、ばね23c3の作用によりレバー23c2の先端に設けた押さえ部23c4が肘当取付体23aに押し付けられて肘当部材21が左右に動くことを妨げている。そして、押しボタン23c1を押すと、レバー23c2が移動して、押さえ部23c4が肘当取付体23aから離れて、肘当台21が幅方向に移動可能になる。 【0020】駆動機構3は、天板12の下方に取り付けられた駆動部31と、前記駆動部31の運動を肘当部2に伝える変換機構32とを備えていて、肘当台21を図3の実線に示す基本位置と想像線に示す傾斜位置との間を移動させるようにしている。前記駆動部31は、図5に示すように、モータMと、モータMの出力軸X1に連結され、偏心回転可能に構成されたカム311とを備えており、取付部312を介して天板12の下方に固定してある。前記変換機構32は、図3に示すように、前後方向に延びる細長い板状をなすレバー321と、レバー321の下方に取り付けられ、前記肘当軸部材23a2に固定された軸受板322とを備えている。より具体的には、前記取付部312は、図5に示すように、モータMを支持するモータ支持部312aと、カムを挟み込むようにして回転可能に支持するカム支持部312bとを下方に突出させて設けた取付板312cと、前記天板12の下面に固定され、前記取付板312cを前後方向にのみ移動可能に支持する固定部312dとを備えている。また、レバー321は、駆動機構31からの動力を軸受板322に伝える役割を果たす。なお、本実施形態では軸受板322と、前記肘当軸部材23a2との間に図示しないねじりコイルばねを介在させており、レバー321が常にカム311に接するようにしている。また、図3に示すように、取付板312cの後端から垂下して設けられ、前後方向に貫通する貫通孔を備えた起立壁312eと、その後方に下方に突出させて設け、雌ねじ孔を設けたブラケット312fと、この雌ねじ孔及び前記貫通孔に後方から挿通させ、頭と反対側の端を前記起立壁の前方に固定した雄ねじ部材312gとを備えた昇降幅調節機構Aを備えている。 【0021】以下に前記駆動機構3の作用について述べる。 【0022】まず、モータMを一定の速度で回転させる。すると、モータMの出力軸X1の回転につれてカム311が偏心回転し、レバー321がX2を中心に回転する。さらに、レバー321の回転につれて軸受板322を介して前記肘当軸部材23a2に動力が伝わり前記軸部材23a2が往復回転運動を行う。そして、前記軸部材23a2と一体をなす肘当取付体23aに肘当取付具23bを介して固定された肘当台21が前記肘当軸部材23a2の回転中心軸X2を中心として、基本位置と傾斜位置との間で上下に往復回転運動する。なお、左右1対の肘当台21を共通の肘当支持体23aに取り付けているので、この駆動機構3は、左右1対の肘当台21の前部を同期して往復回転運動させる。 【0023】また、前記昇降幅調節機構Aの雄ねじ部材312gを、雌ねじ孔に対してねじ作用により進退させると取付板312cが前後方向に動き、カム311がレバー321に当たる部位が変化する。この部位が前方に動くと前記肘当軸部材23a2に近い箇所で接点が上下するので傾斜角が増し、逆にこの部位が後方に動くと傾斜角は減少する。 【0024】このように、肘当面2aを周期的に昇降させるようにしたので、この肘当面2aに乗せた肘が動き、それに連れて肩付近の筋肉を強制的に動かすことができ、従って肩付近の筋肉の緊張を緩和させることができる。また、本実施形態では、特に肘当取付体23aに肘当台21の後端部を固定し、肘当面2aの前端部のみを昇降させるようにしたので、肘当取付体23aを回転させるだけで肘当面2aを昇降させることができる。 【0025】さらに、幅調整機構23cを肘当取付部23に設けているので、それぞれの肘当台21の幅方向の位置を変更することにより利用者の体格に応じて肘当面2a間の幅方向の距離を調整し、肘当面2aに利用者の肘又は腕が確実に当たるようにすることができる。 【0026】なお、本実施形態では肘当面2aの前端部のみを昇降させるようにしたが、肘当面2aの後端部のみを昇降させるようにしてもよい。 【0027】さらに、モータMに連結したカム311によりレバー321を上下動させるようにする代わりに、油圧シリンダや空気シリンダ等によりレバーを上下動させるようにしてもよい。さらに、次に述べるような構成にしてもよい。 【0028】まず、図6に示すように、肘当部2を、利用者の肘を乗せるための肘当面2aを有する左右1対の肘当台21と、肘当台21の下方に固定されたベースプレート22と、前記肘当台21を取り付ける肘当取付部材23とを備えている構成とし、肘当台21とベースプレート22との間にダイヤフラム39cを介在させる。図示しない1つのポンプから、油や空気等の流体を流体導入チューブ39aから左右の肘当部2にそれぞれ備えた排出入口39bを経てダイヤフラム39c内に導入し、また排出させることにより、このダイヤフラム39cをアコーディオン状に伸縮させる。そして、ダイヤフラム39cを介して左右の肘当面2aの前端部(又は後端部)を昇降させる。 【0029】このような構成でも、先に述べたような効果は同様に得られる。 【0030】次に、本発明の第2実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。なお、第1実施形態に対応する部材及び機構には、同一の符号及び名称を付している。 【0031】本実施形態に係る天板付き家具F2は、天板12を有する家具本体1と、利用者の肘を乗せるための肘当面2aを有する肘当部2及び前記肘当面2aを周期運動させる駆動機構3を有する肘当ユニットUとを具備する机である。 【0032】前記家具本体1は、第1実施形態の家具本体1と同様に構成しているので詳細な説明は省略する。 【0033】図7に示すように、肘当部2は、利用者の肘を乗せるための肘当面2aを有する左右1対の肘当台21と、肘当台21の下方に固定されたベースプレート22と、前記肘当台21を取り付ける肘当取付部材23とを備えている。より具体的には、肘当台21は、板状のプレート21aの上面にクッション体21bを取り付けてカバー21cで覆ったものであり、その上面を肘当面2aとして利用者の肘を支持させるようにしている。そして、天板12の使用端縁との間にできる隙間を、伸縮性素材により構成した隙間充填部材21dにより覆っている。また、ベースプレート22からは固定支柱221が起立して設けてあり、肘当台21の下面からは、この固定支柱221に嵌め合わせるスライダ211を下方に突出して設けている。肘当取付部23は、角パイプを利用して構成した肘当取付体23aと、肘当取付体を挟み込むように配置した1対のL字状のブラケットにより構成される肘当取付具23bと、左右方向の位置を決定するための幅調整機構23cとにより構成している。本実施形態では、図7に示すように、天板12に肘当取付体受23a3を固定し、前記肘当取付体23aの両端をこの肘当取付体受23a3に固定することにより肘当取付体23aを天板12に固定するようにしている。また、この肘当取付体23aは天板12の使用端縁12bの近傍下方に横架している。肘当取付具23bは、1対のL字状のブラケット23b1で肘当取付体23aを挟み込むようにして構成している。そして、その下端部をベースプレート22に固定し、その内面が肘当取付体23a1に当たるようにしている。なお、幅調整機構23cは、第1実施形態と同様に構成しているので、詳細な説明は省略する。 【0034】駆動機構3は、天板の下方に取り付けられた駆動部31と、前記駆動部31の運動を肘当て部材に伝える変換機構32とを備えていて、肘当台21を図8に示す基本位置と図示しない上昇位置との間を移動させるようにしている。前記駆動部31は、図8に示すように、モータMと、モータMの出力軸X1に連結され、中心から偏位した位置を中心として回転可能に構成されたカム311とを備えており、取付部312を介して天板の下方に固定してある。前記変換機構32は、図8に示すように、第1回転アーム323と、第2回転アーム324と、動作受325とを備えている。より具体的には、前記取付部312は、図8に示すように、モータを支持する図示しないモータ支持部、カム311を挟み込むようにして回転可能に支持するカム支持部312b、及び第1回転アームをX4を中心に回転可能に配置する取付部312xを下方に突出させて設けた取付板312cと、前記天板12の下面に固定され、前記取付板312cを前後方向にのみ移動可能に支持する固定部312dとを備えている。第1回転アーム323は、前記回転中心X4から前方に前回転子323a、後方に後回転子323bを延ばしている。特に、前回転子323aは前記肘当取付体23aと平行に左右方向に延ばしてある。そして、後方に延びる後回転子323bの下面にカム311を当てて、カム311の回転に連動してこの第1回転アーム323が回転するようにしている。この第1回転アーム323は図示しないねじりコイルばねにより常に後回転子323bの下面にカム311を当てるようにしている。第2回転アーム324は、前記ベースプレート22の下面から突出させて設けた第2回転アーム取付部324cを介して取り付けている。そして、X5を中心に回転可能に配置されていて、前方に前回転子324a、後方に後回転子324bを延ばしている。前記後回転子324bの端部には転動輪324dを設け、この転動輪324dが常に前記第1回転アーム323の前回転子323aの下面に当たるようにして第1回転アーム323と連動するようにしている。ここで、第2回転アーム取付部324cには必要に応じて図示しないねじりコイルばねを設け、前記転動輪324dが常に前記第1回転アーム323の前回転子323aの下面に当たるようにしてもよいが、肘当台21の自重を利用し、常に後回転子324bが押し上げられるようにしてもよい。そして、動作受325は、肘受台21の下面から突出して設けてあり、下端部に転動輪325aを設けている。この転動輪325aを前記第2回転アーム324の前回転子324aの上面に当てて、第2回転アーム324に連動して肘受台21が上下に動くようにしている。この転動輪325aは、動作受325の前後位置を変えることなく第2回転アーム324が動作受325に当たる部位を変えられるようにする役割を果たす。そして、この駆動機構3は左右1対の肘当台21を同期させて上下に運動させる。ここで、前記固定支柱221とスライダ211とが肘当台21をその肘当面2aを略水平に保ちながら昇降させるガイドの役割を果たす。なお、この駆動機構3には昇降幅調整機構Aが備えてあるが、この昇降幅調整機構Aは第1実施形態において述べたものと同様に構成しているので、詳細な説明は省略する。 【0035】以下に前記駆動機構3の作用について述べる。 【0036】まず、モータMを一定の速度で回転させる。すると、モータMの出力軸X1の回転に連れてカム311が偏心回転し、第1回転アーム323がこのカム311に当たった状態を保ちながら往復回転運動する。さらに、この第1回転アーム323の運動につれて第2回転アーム324が転動輪324dを第1回転アーム323に当てた状態を保ちつつ往復回転運動する。そして、第2回転アーム324に当てた動作受325が第2回転アーム324の回転運動につれて上下に運動し、この動作受325に押されて肘当台21の全体が周期的に上下に往復運動する。 【0037】このように、本実施形態においても肘当面2aを周期的に昇降させるようにしているので、この肘当面2aに乗せた肘が動き、それに連れて肩付近の筋肉を強制的に動かすことができ、それにつれて肩付近の筋肉の緊張を緩和することができる。また、本実施形態では、特に肘当面2a全体を略水平にしたまま昇降させるようにしたので、肘の置き場所に依存することなく利用者の肘を上下動させることができるようになる。 【0038】なお、モータMによりカム311を回転させ、変換機構32を介して肘当面2aを昇降させる代わりに、変換機構32の第1回転アーム323を油圧シリンダや空気シリンダ等に連結して昇降させるようにしてもよい。さらに、駆動源として図6に示したようなダイヤフラム39cと同様のダイヤフラムを備えた機構を用いてもよい。 【0039】以上に詳述した2つの実施形態では、1つの駆動機構で左右の肘当面を同期して運動させるようにしているが、左右の肘当面をそれぞれ別々の駆動機構により運動させるようにしてもよい。以下にこのように左右の肘当面をそれぞれ別々の駆動機構により運動させる実施形態についていくつか述べる。 【0040】まず、本発明の第3実施形態について、図9を参照して説明する。 【0041】本実施形態に係る天板付き家具(図示略)は、天板12を有する家具本体(図示略)と、利用者の肘を乗せるための肘当面2aを有する肘当台21及び前記肘当面2aを周期運動させる駆動機構3を有する肘当ユニットUとを具備する机である。 【0042】前記家具本体は、第1実施形態の家具本体と同様に構成しているので、詳細な説明は省略する。 【0043】前記肘当部2は、図9に示すように、利用者の肘を乗せるための肘当面2aを有する左右1対の肘当台21と、肘当台21の下方に固定されたベースプレート22と、前記肘当台21を取り付ける肘当取付部23と、前記肘当台21と前記ベースプレート22との間の空間を覆うカバー体24とを備えている。前記肘当台21の構成は、第1実施形態に述べた肘当台21と略同様であるが、ベースプレート22と回転可能に連結するための連結部21xを後端部から垂下させて設けている。ベースプレート22は、板状をなす本体22aと、後方に起立して設けられた肘当受22bとを備えている。前記連結部21xと前記肘当受22aとは肘当受軸X6を中心として回転可能に連結している。肘当取付部23は、天板12の使用端縁近傍12bの下方に取り付けた幅方向に延びる角パイプを利用して構成した肘当取付体23aと、この肘当取付体23aを挟み込むように配置した1対のL字状のブラケットにより構成される肘当取付具23bと、左右方向の位置を決定するための幅調整機構23cとにより構成している。肘当取付具23bの構成は、第2実施形態と同様なので詳細な説明は省略する。幅調整機構23cは、ベースプレートの前記肘当取付体に当たる部分に設けた雌ねじ孔23c5と、この雌ねじ孔23c5にねじ止めする雄ねじ部材23c6とにより構成している。そして、雄ねじ部材23c6を肘当取付体23aに押し当てるようにすることにより幅方向の位置を固定するようにしてあり、ねじを緩めることによって固定を解除して幅方向に移動できるようにしている。 【0044】前記駆動機構3は、前記肘当部2のベースユニット22の前端部に設けられていて、モータMと、モータMの出力軸M1に連結して設けられたカム311と、これらを載せておく台板34とを備えている。より具体的には、モータは台板34から起立して設けた取り付け部材34aを介して出力軸X1が手前を向くように台板34に固定されている。カム311は平面視円形をなす板状の部材で、中心から偏位した位置を中心として回転するようにモータの出力軸X1に連結されている。そして、前記肘当台21の下面をこのカム311に当てている。なお、前記台板34の左右両端には、この台板34の左右方向への移動を禁止するガイド(図示略)が設けてある。そして前記台板34は、第1実施形態において述べたものと同様に構成した昇降幅調整機構Aを構成している。 【0045】以下に前記駆動機構3の作用について述べる。 【0046】まずモータMを回転させる。するとモータMの出力軸X1の回転につれてカム311が偏心回転する。そして肘当台21は前端部がカム311に当たった状態を保ちつつ肘当受軸X6を中心に、前端部が上下運動するように回転する。 【0047】このように、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、1対の肘当台21の肘当面2aをそれぞれ別々に駆動機構3により昇降させるようにしたので、第1実施形態と異なり、それぞれの肘当面2aを直接昇降させるようにでき、各々の駆動機構3を単純なものにできる。なお、本実施形態では肘当面2aの前端部のみを昇降させるようにしたが、後端部のみを昇降させるようにしてもよい。また、図6に示したようなダイヤフラム39cを備えた機構を用いてもよい。但し、この場合は左右の肘当面2aに別々にポンプを接続してもよい。 【0048】次に、本発明の第4実施形態について、図10を参照して説明する。 【0049】本実施形態に係る天板付き家具(図示略)は、天板12を有する家具本体(図示略)と、利用者の肘を乗せるための肘当面2aを有する肘当部2と前記肘当部2を周期運動させる駆動機構3とを有する肘当ユニットUとを具備する机である。 【0050】前記家具本体は、第1実施形態の家具本体と同様に構成しているので詳細な説明は省略する。 【0051】前記肘当部2は、図10に示すように、利用者の肘を乗せるための肘当面2aを有する左右1対の肘当台21と、肘当台21の下方に固定されたベースプレート22と、前記肘当台21を取り付ける肘当取付部23と、前記肘当台21と前記ベースプレート22との間の空間を覆うカバー体24とを備えている。前記肘当台21の構成は、第2実施形態と略同様であるが、その下面に後述する駆動機構3のリンク部材36と連結するための軸受212を設けている。前記ベースプレート22の構成は、第2実施形態と、また、肘当取付部23の構成は、第3実施形態とそれぞれ同様であるので詳細な説明は省略する。 【0052】前記駆動機構3は、前記肘当部2のベースプレート22の略中央部に設けられていて、モータMと、モータMの出力軸X1に取り付けられる円盤状の回転体35と、一端をこの回転体35の外周近傍に、他端を前記軸受212にそれぞれ連結したリンク部材36とを備えている。 【0053】以下に前記駆動機構3の作用について述べる。 【0054】まず、モータMを回転させる。すると前記回転体35がモータMの出力軸X1につれて回転し、この回転体35と前記軸受212とに連結した前記リンク部材36を介して肘当台21の全体が昇降運動を行う。 【0055】このように、本実施形態においても第2実施形態と略同様の効果が得られる。また、1対の肘当台21の肘当面2aをそれぞれ別々に駆動機構3により昇降させるようにしたので、第2実施形態と異なり、それぞれの肘当面2aを直接昇降させるようにでき、各々の駆動機構3を単純なものにできる。なお、駆動源として図6に示したようなダイヤフラム39cと同様のダイヤフラムを備えた機構を用いてもよい。但し、この場合は左右の肘当面2aに別々にポンプを接続してもよい。 【0056】次に、本発明の第5実施形態について、図11を参照して説明する。 【0057】本実施形態に係る天板付き家具(図示略)は、天板12を有する家具本体(図示略)と、利用者の肘を乗せるための肘当面2aを有する肘当部21及び前記肘当面2aを周期運動させる駆動機構3を有する肘当ユニットUとを具備する机である。 【0058】前記家具本体は、第1実施形態の家具本体と同様に構成しているので詳細な説明は省略する。 【0059】前記肘当部2は、図11に示すように、利用者の肘を乗せるための肘当面2aを有する左右1対の肘当台21と、肘当台21の下方に固定されたベースプレート22と、前記肘当台21を取り付ける肘当取付部23と、前記肘当台21と前記ベースプレート22との間の空間を覆うカバー体24とを備えている。肘当台21は、板状のプレート21aの上面にクッション体21bを取り付けてカバー21cで覆ったものであり、その上面を肘当面2aとして利用者の肘を支持させるようにしている。さらにその下面には、軸受213を設けてある。前記ベースプレート22及び肘当取付部23の構成は、ベースプレート22の後端部に起立して設けられた肘当受22bを省略している以外は、第3実施形態とそれぞれ同様であるので詳細な説明は省略する。 【0060】前記駆動機構3は、前記肘当部2のベースユニット22の略中央部に設けられていて、出力軸X1が鉛直方向上向きとなるように固定されているモータMと、一端をこのモータMの出力軸X1に、他端を前記肘当台21の下面に設けた軸受213にそれぞれ連結したリンク部材37とを備えている。 【0061】以下に前記駆動機構3の作用について述べる。 【0062】まず、モータMを回転させる。すると、前記リンク部材37が回転して、前記肘当台21がモータの出力軸X1を中心に、水平面内を回転運動する。 【0063】このように本実施形態においては、肘当面2aを周期的に水平面内を回転運動させるようにしているので、この肘当面2aに乗せた肘が平行に運動し、それに連れて肩関節が強制的に動き、特に肩関節付近の筋肉を強制的に動かすことができるようになり、この部位の筋肉の緊張を緩和することができるようになる。 【0064】なお、以上詳述した5つの実施形態においては、いずれもくぼみを設けた天板12のくぼみ部分12cに肘当ユニットUを予め配置しているが、平面視矩形をなす天板を有する従来の机等の天板付き家具に、この肘当ユニットUを取り付けるようにしてもよい。また、机だけでなく、テーブルやメモ台等、作業面を有する天板を備えた天板付き家具に、このような肘当ユニットを備えるようにしてもよい。さらに、車椅子やその他の椅子の肘当台上、又は自動車の肘当台上に載せて設置するようにしてもよい。このような肘当ユニットとしては、上述した実施形態で述べたようなもの以外に、図12に示すような、肘当台21とベースプレート22と駆動機構3とベースプレートの底面に貼り付けた滑り止め部材29とからなり、天板12の作業面12aに載せて使用するようなものも考えられる。 【0065】さらに、比較的小さな天板の場合、天板そのものを運動させる形態も考えられる。以下にこのように構成した本発明の第6実施形態について述べる。 【0066】本発明に係る天板付き家具F3は、図13及び図14に示すように、左右1対の脚体4と、作業面5aを有する天板5と、天板5を脚体4に取り付けるベースプレート6と、天板を周期運動させる駆動機構3と、左右両端部を脚体4に支持させた補助天板7とを具備するラックである。 【0067】より具体的には、前記脚体4は、前後方向に延びるベース41と、前記ベースからそれぞれ起立して設けられた2本の支柱42a、42bとを備えている。天板5及びベースプレート6の側断面図を図15に示す。 【0068】天板5は、上面を作業面5aかつ肘当面5bとした板状の部材であり、中空で下方に開口している。そして、その下面に後述する駆動機構3のリンク部材36と連結するための軸受51及び後述するベースプレート6の固定支柱61に嵌め合わせるスライダ52を下方に突出して設けている。前記ベースプレート6は、天板の下方に位置しており、固定支柱61を起立して設けてある。 【0069】前記駆動機構3は、前記ベースプレート6の略中央部に設けられていて、モータMと、モータMの出力軸X1に取り付けられる円盤状の回転体35と、一端をこの回転体35の外周近傍に、他端を前記軸受51にそれぞれ連結したリンク部材36とを備えている。 【0070】以下に前記駆動機構3の作用について述べる。 【0071】まず、モータMを回転させる。すると前記回転体35がモータMの出力軸X1につれて回転し、この回転体35と前記軸受51とに連結した前記リンク部材36を介して天板5の全体が昇降運動を行う。 【0072】なお、駆動機構3としては、第3実施形態に用いたものと同様な、天板5の前端部ないし後端部のみを昇降させるようなものを用いてもよい。 【0073】さらに、天板5の高さを連続的に変化させることを可能にした機構を有する家具においては、この機構を利用して天板の高さを周期的に変化させるようにしてもよい。 【0074】加えて、天板5を周期運動させるようにした可動部と、周期運動を行わない固定部とに分け、可動部の作業面5aにのみ肘当面5bを設定して可動部のみを周期運動させるようにしてもよい。この場合、例えば可動部にキーボードを、固定部にパーソナルコンピュータ本体及びモニタをそれぞれ載せる態様が考えられる。 【0075】以上の実施形態において、モータの回転数を可変にしたものが考えられる。また、モータに減速機を接続して、モータの回転を減速して肘当面に伝えるようにしてもよく、減速機の減速比を可変にしてもよい。また、肘当台や天板の材質は、任意に選択してよい。 【0076】 【発明の効果】本発明は、以上に詳述したように、利用者の肘を当てるための肘当面を有する肘当部を具備する天板付き家具の肘当面を駆動機構により周期運動させるようにしているので、肘当面に乗せられた肘又は腕を強制的に動かして、肩部や頸部の筋肉の緊張を緩和することができる。そしてさらに、長時間の作業に伴う肩こり等を緩和することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001351 【氏名又は名称】コクヨ株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市東成区大今里南6丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成14年1月29日(2002.1.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085338 【弁理士】 【氏名又は名称】赤澤 一博 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−219919(P2003−219919A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月5日(2003.8.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−19901(P2002−19901) |
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