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【発明の名称】 配膳カート
【発明者】 【氏名】高橋 和弘
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【氏名】間瀬 徳太郎
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【氏名】水野 文夫
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内

【要約】 【課題】組み立ての作業性及び外観を良好に保ちながら、本体ベース上カバーの上にこぼれ落ちた汁等がユニットカバーの内側に回り込まないようにする。

【解決手段】カート側面から周囲に突き出るように設けられた本体ベース21,22の下側周囲を覆う板状のユニットカバー16と、本体ベースの周囲に設けられるバンパーゴム17とを具えている。バンパーゴム17は、本体ベースの側面とユニットカバー16の上部との間に板状の取付部26が挟まれ、押え板23とビス24とにより本体ベースにビス止めされる。その結果、ベース上カバー21の側面とユニットカバー16との間に挟み込まれるゴム製の取付部26がシール材として作用して、本体ベース上カバー21の上にこぼれ落ちた汁等がユニットカバー16の内側まで回り込むことがなくなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カート側面から周囲に突き出るように設けられた本体ベースと、該本体ベースの側面から下側の周囲を覆う板状のユニットカバーと、本体ベースの周囲に設けられるバンパーゴムとを具えた配膳カートであって、前記バンパーゴムは、本体ベースの側面とユニットカバーの上部との間に板状の取付部が挟まれ、本体ベースにビス止めされて設けられることを特徴とする配膳カート。
【請求項2】 前記取付部の本体ベース対向面上端長手方向に突条を連続的に設けたことを特徴とする請求項1記載の配膳カート。
【請求項3】 カート側面から周囲に突き出るように設けられた本体ベースと、該本体ベースの側面から下側の周囲を覆う板状のユニットカバーと、本体ベースの周囲に設けられるバンパーゴムとを具えた配膳カートであって、前記バンパーゴムは、本体ベース対向面上端長手方向に前記ユニットカバーの厚さより高い突条が連続的に設けられた板状の取付部を、前記ユニットカバーの上端を前記突条で覆いながらユニットカバーの上部を挟んだ状態で本体ベースの側面にビス止めされて設けられることを特徴とする配膳カート。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院や老人ホーム等において給食の加熱及び配膳を行うための配膳カートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】病院の入院患者用食事は、それぞれの患者の病状に合わせて多彩なメニューを用意する必要があるが、従来は、それぞれの病院内に厨房を設け、そこで病院自らが調理して提供するか、あるいは、調理を外部の調理会社に依頼して提供するようにしていた。
【0003】しかし、そのように、それぞれの病院毎に調理を行うには、設備的及び人的に無駄が大きく非効率的である。そこで、それを解決するため、特許第2644187号公報(A47B 31/02)に示されるように、調理センターで複数の病院の料理を調理し、それぞれの病院に配送するようにした給食システムが提案されている。
【0004】該給食システムでは、調理センターで、複数の病院からの注文に応じて種々の料理を調理し、クックチル処理が施された後、食器と共にパックする。それらパックされた料理は、クールワゴンに収納した状態で配送用冷蔵冷凍車に載せて、それぞれの病院に配送する。
【0005】病院では、給食時刻が近づいたら、各患者に対応するメニューに従って、クールワゴンから料理を取り出して、それぞれの患者毎にトレーの上に配置し、それぞれ配膳カートの所定の区画室に収納して加熱する。加熱が終了したら、その状態で各病室に運んで行き、それぞれの患者に料理が提供される。
【0006】このような給食システムに用いられる配膳カートでは、運搬中、操作者からカートの周囲に十分に目が届かないため、カートを壁面や置いてある物等にぶつけて、壁面や物を壊したり、カートに傷を付けたりしてしまうおそれがある。そこで、カートの本体ベース周囲にバンパーゴムを設けて、それにより衝突の衝撃を吸収して、壁面や物及びカートを保護するようにしている。
【0007】図5は、第1従来例を示す図である。図5において、3は、区画室6へトレーを出し入れするための扉、8は、本体ベースの下側に取り付けられ、区画室6内を冷却する際に運転する冷却ユニット、16は、冷却ユニット8の周囲を覆うためのユニットカバーである。そして、21は本体ベース上カバー、22は本体ベースアングル、25は扉3の気密性を保持するためのパッキン、30はバンパーゴム、31は押え板、32はビスである。
【0008】本体ベース上カバー21と本体ベースアングル22とで形成される本体ベースの側面にユニットカバー16の上端部を当接し、その上にバンパーゴム30を当接して押え板31とビス32で固定している。この配膳カートでは、区画室6にトレーを出し入れする際に、本体ベース上カバー21の上に汁等がこぼれても汁等がユニットカバー16と本体ベース上カバー21の間に入り込んでユニットカバー16の内側まで回り込まないように、ユニットカバー16の上端を折り曲げて、ユニットカバー16と本体ベース上カバー21の当接面を覆うようにしている。汁等がユニットカバー16の内側まで回り込んでしまうと、掃除に手間がかかる上、不衛生になるからである。
【0009】図6は、第2従来例を示す図である。符号は、図5のものに対応しており、33はシリコンコーキングである。この配膳カートでは、ユニットカバー16と本体ベース上カバー21の当接面上端をシリコンコーキング33で封止することにより、こぼれ落ちた汁等がユニットカバー16の内側まで回り込まないように、している。
【0010】このようにして、バンパーゴム30を、カートの周囲全体を囲むように設けたことにより、カートが壁面や置いてある物等にぶつかっても、バンパーゴム30により衝撃を吸収して、壁面や物及びカートを壁面や物を壊したり、カートに傷を付けたりするのを防止している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第1従来例の配膳カートでは、ユニットカバー16の折り曲げられた先端と本体ベース上カバー21の面との間に段部ができる。そのため、本体ベース上カバー21の上に汁等がこぼれ落ちると、その段部に汁が溜まってしまい、それが本体ベース上カバー21とユニットカバー16の先端との間の隙間からしみ込み、ユニットカバー16の内側まで回り込むおそれがあるという問題点があった。
【0012】また、第2従来例の配膳カートでは、シリコンコーキング33により封止されているため、こぼれた汁がユニットカバー16の内側まで回り込むおそれはないが、シリコンコーキング33を施すのに手間がかかる上、外観上も良くないという問題点があった。
【0013】本発明は、そのような問題点を解決すること、すなわち、組み立ての作業性及び外観を良好に保ちながら、本体ベース上カバー21の上にこぼれ落ちた汁等がユニットカバー16の内側まで回り込むようなことがないようにすることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、請求項1に記載の配膳カートは、カート側面から周囲に突き出るように設けられた本体ベースと、該本体ベースの側面から下側の周囲を覆う板状のユニットカバーと、本体ベースの周囲に設けられるバンパーゴムとを具えた配膳カートであって、前記バンパーゴムは、本体ベースの側面とユニットカバーの上部との間に板状の取付部が挟まれ、本体ベースにビス止めされて設けられることを特徴とする。このようにすると、組み立ての作業性及び外観を良くしながら、本体ベース上カバーの上にこぼれ落ちた汁等がユニットカバーの内側まで回り込むことがなくなる。
【0015】また、請求項2に記載の配膳カートは、前記取付部の本体ベース対向面上端長手方向に突条を連続的に設けたことを特徴とする。このようにすると、シール性が向上して汁等がより一層回り込みにくくなる。
【0016】また、請求項3に記載の配膳カートは、カート側面から周囲に突き出るように設けられた本体ベースと、該本体ベースの側面から下側の周囲を覆う板状のユニットカバーと、本体ベースの周囲に設けられるバンパーゴムとを具えた配膳カートであって、前記バンパーゴムは、本体ベース対向面上端長手方向に前記ユニットカバーの厚さより高い突条が連続的に設けられた板状の取付部を、前記ユニットカバーの上端を前記突条で覆いながらユニットカバーの上部を挟んだ状態で本体ベースの側面にビス止めされて設けられることを特徴とする。このようにしても、組み立ての作業性及び外観を良くしながら、本体ベース上カバーの上にこぼれ落ちた汁等がユニットカバーの内側まで回り込むことがなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の配膳カートの一例を示す図である。図1において、1はコントロールユニット収納部、2はコントロールパネル、3,4は扉、5は加熱プレート、6は区画室、7は仕切板、8は冷却システム、9は蒸発器、10は冷却ファン、11は冷気供給ダクト、12は吸気ダクト、13はパワーアシスト車輪、14はキャスター、15はハンドル、16はユニットカバー、17はバンパーゴム、18はトレー、19は加熱用食器、20は非加熱用食器である。
【0018】配膳カートの庫室は、前後左右にそれぞれ二分されており、また、縦方向は加熱プレート5により区切られていて、多数の区画室6が形成されている。各区画室6には、それぞれに食材を盛り付けた食器を載せたトレー18が収納されるようにしている。トレー18上の食器は、加熱用食器19と非加熱用食器20が左右に分けられており、非加熱用食器20が内側になるようにしている。観音開きの扉3,4は、カートの前面と後面に設けられていて、前後からトレー18を出し入れできるようにしている。
【0019】各区画室6の底面を構成する加熱プレート5は、内部に複数の誘導加熱コイルが埋め込まれている。そして、トレー18の上の各加熱用食器19は、位置決め手段により常に所定の位置になるように載せられており、トレー18が、各区画室6の所定位置に収納されると、それぞれの加熱用食器19は、常に、各誘導加熱コイルに対応した位置に配置される。
【0020】さらに、各区画室6内には、区画室6を左右に二分して外側部分の加熱空間と内側部分の冷蔵保持空間とに分けられるように仕切板7が設けられており、その加熱空間に加熱用食器19が置かれ、冷蔵保持空間に非加熱用食器20が置かれるようにしている。そして、加熱空間内で各誘導加熱コイルにより加熱用食器19が加熱される間、冷蔵保持空間には、配膳カートの底部に設けられた冷却システム8の蒸発器9で冷却された冷気が、冷却ファン10により冷気供給ダクト11を介して供給され、非加熱用食器20が冷却される。その結果、区画室6の中では、非加熱用食器20の食材を冷蔵しながら、加熱用食器19の食材の加熱を可能にしている。
【0021】この配膳カートは、ハンドル15を持って引いたり押したりすると、電動のパワーアシスト車輪13が走行をアシストするため、小さな力で配膳カートを移動させることができるようになっている。そして、この配膳カートでは、パワーアシスト車輪13を設けている関係上、配膳カートの下側が広く空いているため、配膳カートの床下に冷却ユニット8を設けており、それを隠すようにユニットカバー16により覆っている。そのユニットカバー16は、配膳カートの下に人の足が入るのを防止する機能も果たしている。
【0022】そして、ユニットカバー16の上部を覆ってカートの全周を囲うように、バンパーゴム17を設けて、カートが壁面や置いてある物等にぶつかっても、バンパーゴム17により衝撃を吸収して、壁面や物及びカートを壁面や物を壊したり、カートが傷付くのを防止している。
【0023】図2は、本発明の第1実施形態を示す図であり、図3は、バンパーゴムを取り付ける状態を示す図である。符号は、図1,5,6に対応しており、23は押え板、24はビス、26は取付部、27は突条、28はビス孔である。
【0024】バンパーゴム17は、板状の取付部26を有しており、その取付部26を本体ベース上カバー21の側面とユニットカバー16の上端部との間に挟み、ユニットカバー16の上から押え板23をあてがってビス24を通す。そして、ビス24を、本体ベース上カバー21と本体ベースアングル22のビス孔28にねじ込むことによりバンパーゴム17を本体ベースに固定する。
【0025】その結果、ベース上カバー21の側面とユニットカバー16との間に挟み込まれるゴム製の取付部26がシール材として作用して、本体ベースの上にこぼれ落ちた汁等がユニットカバー16の内側まで回り込むようなことがなくなる。また、バンパーゴム17の取付部26の本体ベース対向面の上端縁には、バンパーゴム17の長さ方向に連続的に延びる突条27が形成されており、それが本体ベース上カバー21と強力に密着するため、さらにシール性が強まる。
【0026】図4は、本発明の第2実施形態を示す図である。符号は、図2,3のものに対応しており、29は突条である。この配膳カートのバンパーゴム17は、本体ベース側上端縁に、ユニットカバー16の厚さより少し高くした突条が、バンパーゴム17の長さ方向に連続的に設けられている。そのようなユニットカバー16の上端を突条29で覆うようにしてユニットカバー16を挟み、取付部26の上から押え板23をあてがってビス24を通す。そして、ビス24を、本体ベース上カバー21と本体ベースアングル22のビス孔28にねじ込むことによりバンパーゴム17を本体ベースに固定する。
【0027】その結果、ベース上カバー21とユニットカバー16との当接面の上側を覆う突条29がシール材として機能するため、本体ベースの上にこぼれ落ちた汁等がユニットカバー16の内側まで回り込むことがなくなる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、次に記載するような効果を奏する。すなわち、請求項1に記載の配膳カートは、バンパーゴムの板状の取付部を、本体ベースの側面とユニットカバーの上端部との間に挟むようにして設けたので、組み立ての作業性及び外観を良好に保ちながら、バンパーゴムの取付部がシール材として作用して、本体ベース上カバーの上にこぼれ落ちた汁等がユニットカバーの内側まで回り込むことがなくなる。
【0029】また、請求項2に記載の配膳カートは、前記取付部の本体ベース側上端縁に突条を連続的に設けたので、シール性が向上して汁等がより一層回り込みにくくなる。
【0030】また、請求項3に記載の配膳カートは、バンパーゴムの板状の取付部の本体ベース側上端縁にユニットカバーの厚さより高い突条を連続的に設け、ユニットカバーの上端縁を前記突条で覆う状態でユニットカバーを挟んで本体ベースの側面に締め付け固定するようにしたので、組み立ての作業性及び外観を良好に保ちながら、突条がシール材として作用して、本体ベース上カバーの上にこぼれ落ちた汁等がユニットカバーの内側まで回り込むことがなくなる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
【出願日】 平成14年1月30日(2002.1.30)
【代理人】 【識別番号】100100963
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 陽男
【公開番号】 特開2003−219915(P2003−219915A)
【公開日】 平成15年8月5日(2003.8.5)
【出願番号】 特願2002−20932(P2002−20932)