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【発明の名称】 家 具
【発明者】 【氏名】畑山 啓一郎
【住所又は居所】東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミサワホーム株式会社内

【要約】 【課題】部品や組み立て作業の共通化を図ることができ、安価で組み立て易い家具を提供すること。

【解決手段】所定の間隔をあけて互いに対向し略鉛直方向に延びる一対の側板12と、これらの側板と同じ幅寸法で略水平方向に延びて前記側板の上端同士を連結する天板13とで、コ字形状に一体形成された構造を有する家具本体11を備え、この家具本体11をモジュール化することで、部品の共通化および組み立て作業の共通化が図れ、コスト低減と作業の効率化とが可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定の間隔をあけて互いに対向し略鉛直方向に延びる一対の側板と、これらの側板と同じ幅寸法で略水平方向に延びて前記側板の上端同士を連結する天板とで、コ字形状に一体形成された構造を有する家具本体を備える、ことを特徴とする家具。
【請求項2】 請求項1に記載の家具において、前記側板と前記天板との接合面はそれぞれ、これらの板面に対して所定角度で切断されて、留め加工されている、ことを特徴とする家具。
【請求項3】 請求項1または2に記載の家具において、前記側板と前記天板とは、L字形の金物を介して接合される、ことを特徴とする家具。
【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の家具において、前記側板のうち少なくとも一方には、コンセントの配線が内蔵されている、ことを特徴とする家具。
【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の家具において、前記家具本体の内部に取り付けられる家具ユニットを備えている、ことを特徴とする家具。
【請求項6】 請求項5に記載の家具において、前記家具ユニットは開口部が設けられた開放ユニット、開閉扉が設けられた収納ユニット、および引出が設けられた引出ユニットのうちいずれかである、ことを特徴とする家具。
【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の家具において、前記天板の上部に、マットレスを備えている、ことを特徴とする家具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側板と天板とを連結した家具本体を備える家具に関する。
【0002】
【背景技術】家具は、一般に、開閉扉を備えた収納部や引出を組み合わせて形成され、多様なバリエーションがある。このような家具は、例えば、天板、側板、背板で箱を形成し、この箱の内部を間仕切板で仕切ることによって複数の小室を設け、これら小室に扉や引出を付けることにより製造されるが(特開2000-262334号公報、他)、家具の種類に応じて製造工程が異なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】天板および側板は、外部からの衝撃や荷重が作用するため、特に強度を高める必要がある。強度が必要とされる天板や側板の組み立て工程と、強度が必要とされない背板や間仕切板等の組み立て工程とが、製造する家具の種類ごとに連続して行われるため、作業手間が増え作業効率が悪くなることがあった。また、作業効率を良くするために、部品を共通化しようとすると、強度が必要とされない部品にまで、強度が必要とされる天板や側板と同じ部品を使わざるを得なくなり、コストが高くなってしまっていた。
【0004】本発明は、部品や組み立て作業の共通化を図ることができ、安価で組み立て易い家具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に記載された本発明の家具は、図面を参照して説明すると、所定の間隔をあけて互いに対向し略鉛直方向に延びる一対の側板12と、これらの側板と同じ幅寸法で略水平方向に延びて前記側板の上端同士を連結する天板13とで、コ字形状に一体形成された構造を有する家具本体11を備えることを特徴とする。
【0006】以上の構成を備える本発明では、強度が必要とされる天板および側板を連結して形成した家具本体を基本構造とし、家具本体をモジュール化することで、部品の共通化および組み立て作業の共通化が図れ、コストの低減と作業効率の向上とが可能になる。
【0007】請求項2に記載された本発明の家具は、請求項1に記載の家具において、前記側板12と前記天板13との接合面12A,13Aはそれぞれ、これらの板面に対して所定角度で切断されて、留め加工されていることを特徴とする。このようにすれば、側板と天板とが同じ厚さの場合は、それぞれの板面に対して45度の角度を有する接合面を形成することで、加工作業の共通化が図れる。また、留め加工とすることで、家具の表面側に側板あるいは天板の木口が表れず、良好な外観が得られる。
【0008】請求項3に記載された本発明の家具は、請求項1または2に記載の家具において、前記側板12と前記天板13とは、L字形の金物14を介して接合されることを特徴とする。このようにすれば、側板と天板とが強固かつ確実に連結され、丈夫な家具とすることができる。
【0009】請求項4に記載された本発明の家具は、請求項1から3のいずれかに記載の家具において、前記側板12のうち少なくとも一方には、コンセント16の配線17が内蔵されていることを特徴とする。このようにすれば、家具の側板面あるいは天板上にコンセントを配置できるので、電源を必要とする電気器具を使用するのに便利である。また、配線が内蔵されているので家具の表面側から配線が見えず、良好な外観が得られる。
【0010】請求項5に記載された本発明の家具は、請求項1から4のいずれかに記載の家具において、前記家具本体11の内部に取り付けられる家具ユニット23を備えていることを特徴とする。このようにすれば、モジュール化された家具本体と、家具ユニットとを組み合わせることで、材料の種類や組み立て工程を簡素化しつつ、多彩な種類の家具を製造することが可能となる。
【0011】請求項6に記載された本発明の家具は、請求項5に記載の家具において、前記家具ユニット23は開口部が設けられた開放ユニット36、開閉扉35Bが設けられた収納ユニット35、および引出23Bが設けられた引出ユニット23のうちいずれかであることを特徴とする。このようにすれば、モジュール化された家具本体11を利用して、棚、机、ドレッサー、ローボード等の様々な機能を有する家具を製造することができる。
【0012】請求項7に記載された本発明の家具は、請求項1から6のいずれかに記載の家具において、前記天板63の上部に、マットレス66を備えていることを特徴とする。このようにすれば、モジュール化された家具本体を利用して、ベッド60を製造することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1、図2には第一実施形態について示され、図3から図5にはそれぞれ第二から第四実施形態について示されているが、各実施形態において同一構成要素は同一符号とし説明を省略あるいは簡略化する。
【0014】まず、第一実施形態について説明する。図1、図2には第一実施形態の家具である食器棚の分解斜視図および正面図が示されている。図1、図2において、食器棚10は家具本体11、背板21、仕切板22および家具ユニットである引出ユニット23から構成されている。
【0015】家具本体11の板材は、木質粉末を含んだ合成樹脂材料を押出し成形により形成した合成樹脂パネルが使用される。木質粉末は、木材の加工工場等から生じる端材や鋸屑をボールミルによって細磨することで形成される。この木質粉末および塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂の微粒粉を混練して混合ペレットを形成し、この混合ペレットを加熱溶解して、押出し成形を行うことで、合成樹脂パネルが形成される。この合成樹脂パネルは、所定のモジュール寸法(例えば、15cmをモジュールとした30cm〜120cmの間の寸法)の幅寸法を有する長尺の板材として加工され、使用目的に応じた長さ寸法に切断され用いられる。
【0016】家具本体11は、2枚の側板12が略鉛直に延びて互いに対向して配置され、これら側板12の上端同士を天板13が連結することで、開口部を下に向けたコ字形の骨組みが構成される。したがって、天板13の上に載置される積載荷重を支持し、側板12の側から加わる横方向の荷重や地震時に作用する衝撃力に対抗するのに、十分な強度を有した家具本体11が形成されている。家具本体11を構成する側板12と天板13とは、それぞれ同厚、同幅の板材で、側板12の上端部および天板13の両端部には、留め加工が施され、それぞれの板面に対して45度の角度を有する接合面12A,13Aが設けられている。
【0017】側板12と天板13とは、互いの接合面12A,13Aを密接させた状態で、L字形の連結金物14を内側から両板に当接し、連結金物14のねじ孔にねじ15を螺合することによって連結される。連結金物14は、金属板材を折り曲げ加工しねじ孔を設けて形成されている。側板12および天板13の連結金物14が当接する部分には、連結金物14の板厚寸法だけ凹みが設けられている。
【0018】背板21は、家具本体11の背面を覆う大きさを有する木質の板材で形成され、側板12および天板13にねじ止め等により固定されている。仕切板22は、側板12とほぼ同じ大きさを有する木質の板材で形成され、天板13および背板21にねじ止め等により固定されている。引出ユニット23は、木質の板材を組み合わせて箱状に形成した箱体23Aと、この箱体23Aに挿入される引出23Bとから形成される。引出ユニット23は、側板12と仕切板22との間に取り付けられて、家具本体11の内部に組み込まれ一体とされる。
【0019】一方の側板12の内側面および仕切板22の側面には、コンセント16が取り付けられ、このコンセント16には配線17が接続されている。配線17は、側板12および仕切板22の内部を通って食器棚10の背面まで連続して配線されている。食器棚10の背面から出た配線17は、図示しない建物側の電気配線に接続される。
【0020】図2に示すように、食器棚10は、側板12と仕切板22とに棚板24が架け渡されて、食器類を収納する棚として使用される。あるいは、側板12と仕切板22との間に、冷蔵庫25等を組み入れて利用される。また、食器棚10は、その天板13の上面に普段使わない食器や什器あるいは調理用具等を載置して保管しておけるだけの十分な強度を有している。
【0021】食器棚10の製造方法は、先ず、所定の長さ寸法に切断された側板12および天板13の接合面12Aおよび13Aの留め加工を行う。2枚の側板12を所定の間隔をあけて対向配置し、それらの上部に天板13をそれぞれの接合面同士を密接させて組み合わせ、内側から連結金物14を当接し、ねじ15により固定する。以上で、コ字形の骨組みを備える家具本体11が形成される。
【0022】次に、この家具本体11の背面に、背板21を側板12および天板13に取り付ける。更に、仕切板22を天板13および背板21に取り付ける。最後に、家具ユニットである引出ユニット23を、側板12および仕切板22の間に挟み入れ、それらの側板12および仕切板22と背板21とに固定する。以上で、食器棚10の組み立ては完成する。なお、家具本体11に組み込む家具ユニットとしては、引出ユニット23以外に開放ユニットや収納ユニットとすることもある。
【0023】従って、第一実施形態の構成によれば以下の効果が得られる。
(1)強度が必要とされる天板13および側板12を連結してコ字形に形成した家具本体11を基本構造とすることで、部品の共通化および組み立て作業の共通化が図れ、コストの低減と作業効率の向上とが可能になる。
(2)側板12と天板13とが同じ厚さであり、それぞれの板面に対して45度の角度を有する接合面12A,13Aが形成されるので、加工作業の共通化が図れる。また、留め加工とすることで、家具の表面側に側板12あるいは天板13の木口が表れず、良好な外観が得られる。
【0024】(3)側板12と天板13とを連結金物14によって強固に連結することで、丈夫な家具とすることができる。
(4)側板12および天板13の連結金物14が当接する部分には、連結金物14の板厚寸法だけの凹みが設けられているので、連結金物14が目立たず、良好な外観が得られる。
(5)家具本体11を形成する板材は、モジュール化された幅寸法を有する押し出し成形の合成樹脂パネルなので、加工工程の共通化が図れ、加工時に発生する材料の無駄を低減することが可能になる。
【0025】(6)家具本体11に木質粉末を含んだ合成樹脂材料により形成した合成樹脂パネルを使用したので、端材や鋸屑の再利用ができ、省資源化が図れるとともに、木の風合いを備えた外観を有する家具を製造できる。
(7)家具本体11には、家具ユニットとして引出ユニット23以外に開放ユニットや収納ユニットも組み込むことができるので、様々なバリエーションを有する食器棚10を共通化された工程で製造することができる。
(8)食器棚11の側板12面あるいは天板13上にコンセント16を配置できるので、電源を必要とする電気器具を使用するのに便利であり、配線17が内蔵されているので食器棚10の表面側から配線17が見えず、良好な外観が得られる。
【0026】次に、第二実施形態について図3に基づき説明する。図3において、第二実施形態の家具は、家具本体31および家具ユニットである収納ユニット35と開放ユニット36とで構成されるローボード30である。家具本体31に使用される板材およびその加工方法と連結方法とは、第一実施形態の家具本体11の場合と同様である。
【0027】家具本体31は、2枚の側板32とそれらの上部を連結する天板33とで、開口部を下にしたコ字形に形成される。家具本体31の中には、複数の家具ユニットが並べて設置される。図3は、3つの家具ユニットが設置された場合を示しており、両側の2つが収納ユニット35で、中央の1つが開放ユニット36である。
【0028】収納ユニット35は、木質の板材を組み合わせて箱状に形成した箱体(図示しない)と、この箱体の前面に取り付けられる開閉扉35Bとから形成される。開放ユニット36は、木質の板材を組み合わせて箱状に形成した箱体36Aと、この箱体36Aの内部を上下に仕切る棚板36Bとから形成される。また、ローボード30の天板33は、その上面にテレビやオーディオセットあるいは書籍等を載置しておけるだけの十分な強度を有している。
【0029】ローボード30の製造方法は、前述の第一実施形態の場合と同様であり、コ字形の骨組みを備える家具本体31が形成された後、この家具本体31の内部に、家具ユニットである収納ユニット35と開放ユニット36とが組み込まれ、一体のローボード30とされている。
【0030】従って、第二実施形態によれば第一実施形態の(1)から(7)の効果と同様の効果が得られると同時に、次の(9)の効果を奏しうる。
(9)共通化された部品と組み立て工程から作られる家具本体31を利用して、ローボード30を製造することができる。
【0031】次に、第三実施形態について図4に基づき説明する。図4(A)において、第三実施形態の家具は、家具本体41および家具ユニットである引出ユニット45,46で形成される机部47と、別置きの鏡48とで構成されるドレッサー40である。家具本体41に使用される板材およびその加工方法と連結方法とは、第一実施形態の家具本体11の場合と同様である。
【0032】家具本体41は、2枚の側板42とそれらの上部を連結する天板43とで、開口部を下にしたコ字形に形成される。家具本体41の内部には、天板43の下面に引出ユニット45が取り付けられ、一方の側板42の内側に引出ユニット46が設置されている。
【0033】引出ユニット45は、木質の板材を組み合わせて箱状に形成した箱体(図示しない)と、この箱体の前面から挿入される引出45Bとから形成される。引出ユニット46も同様に、箱体(図示しない)と引出46Bとから形成される。引出ユニット46Bの下面には、引出ユニット46を移動可能にするキャスター46Cが取り付けられている。鏡48は、机部47とは別体として、図示しない建物の壁などに取り付けられ、使用される。
【0034】図4(B)には、ドレッサー40の変形例として、机部47の構造を利用したデスク50を示す。デスク50は、家具本体51および家具ユニットである引出ユニット55,56で構成される。家具本体51は、2枚の側板52とそれらの上部を連結する天板53とで、開口部を下にしたコ字形に形成される。
【0035】デスク50は、ドレッサー40の机部47と比較して、側板52および天板53を加工する際の板材のモジュール寸法が異なり、デスク50に適した幅寸法、即ち、デスクの奥行き寸法(例えば、75cm)とされている。また、それらの板材の長さ寸法、即ち、側板52においてはデスク50の高さ寸法(例えば、70cm)、天板53においてはデスク50の幅寸法(例えば、120cm)で切断され加工される。
【0036】デスク50の内部に設置される引出ユニット55,56は、ドレッサー40の引出ユニット45,46と同様の構成とされ、引出55B、56Bを備えている。また、ドレッサー40の天板43あるいはデスク50の天板53は、その上面で作業を行ったり、書籍等を載置しておけるだけの十分な強度を有している。
【0037】ドレッサー40の机部47およびデスク50の製造方法は、前述の第一実施形態の場合と同様であり、コ字形の骨組みを備える家具本体41,51が形成された後、この家具本体41,51の内部に、家具ユニットである引出ユニット45,46,55,56が組み込まれ、一体のドレッサー40の机部47およびデスク50とされている。
【0038】従って、第三実施形態によれば第一実施形態の(1)から(7)の効果と同様の効果が得られると同時に、次の(10)、(11)の効果を奏しうる。
(10)家具本体41,51と、引出ユニット45,46,55,56とを組み合わせることで、引出部を有するドレッサー40とデスク50とを製造することができる。
(11)板材のモジュール寸法を変えるだけで、ドレッサー40の机部47とデスク50とを共通の組み立て方法で製造することができる。
【0039】次に、第四実施形態について図5に基づき説明する。図5において、第四実施形態の家具は、家具本体61、家具ユニットである引出ユニット65、マットレス66、およびヘッドボード67で構成されるベッド60である。家具本体61に使用される板材およびその加工方法と連結方法とは、第一実施形態の家具本体11の場合と同様である。
【0040】家具本体61は、ベッド60の前後に配置される2枚の側板62とそれらの上部を連結する天板63とで、開口部を下にしたコ字形に形成される。家具本体61の中には、引出ユニット65が設置されている。この引出ユニット65は、木質の板材を組み合わせて箱状に形成した箱体(図示しない)と、この箱体の前面から挿入される2つの引出65Bとから形成される。
【0041】家具本体61の天板63の上面には、マットレス66が載置されている。天板63は、ベッドとして使用できるだけの十分な強度を有している。ベッド60の前方の側板62の側面には、ヘッドボード67が側板62および天板63にねじ止め等により取り付けられている。ベッド60の製造方法は、前述の第一実施形態の場合と同様であり、コ字形の骨組みを備える家具本体61が形成された後、この家具本体61の内部に、家具ユニットである引出ユニット65が組み込まれ、一体のベッド60とされている。
【0042】従って、第四実施形態によれば第一実施形態の(1)から(7)の効果と同様の効果が得られると同時に、次の(12)の効果を奏しうる。
(12)家具本体61の天板63の上にマットレス66を載置し、引出ユニット65とを組み合わせることで、引出部を有するベッド60を製造することができる。
【0043】また、第一から第四実施形態に共通の効果として、次の(13)〜(15)の効果を奏しうる。
(13)モジュール化され形成された家具本体11,31,41,51,61と、家具ユニット23,35,36,45,46,55,56,65とを組み合わせることで、食器棚10、ローボード30、ドレッサー40、デスク50およびベッド60などの種々の家具を、共通化された部品および作業工程によって製造することができる。
【0044】(14)家具本体11,31,41,51,61に、板厚や表面色の共通した板材を用いることで、種々の家具の間にデザインの統一が図れ、外観が良好になる。
(15)各々の家具ユニットの間で、モジュールを統一することで、引出や開閉扉、棚板等の部品の共通化ができ、加工の手間とコストとが低減できるとともに、部品の修理、交換のためのストック部品の管理が容易になる。
【0045】なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前記実施形態では食器棚、ローボード、ドレッサー、デスク、およびベッドについて説明を行ったが、それ以外の家具、例えば、サイドボード、整理タンス、テーブル等にも適用可能である。
【0046】使用材料について、家具本体の板材には合成樹脂パネルを用いることとしたが、それ以外の木質材料の使用も可能である。また、連結金物は家具本体の内側からねじ止めすることとしたが、外側からでもよく、あるいは、側板および天板の内部に埋め込んで取り付けることも可能である。このように内部に埋め込めば、連結金物が目立たなくなり、外観が良好になる。
【0047】前記実施形態では、家具本体の側板と天板とは同厚であり、それらの接合面はそれぞれの板面に対して45度の角度を持った留め加工としたが、側板と天板とに板厚の異なった板材を用いることも可能である。その場合、留め加工の角度は45度とはならず、それぞれの板厚に応じた角度(例えば、30度)とすることができる。また、側板と天板との接合部は留め加工とせずに、一方の部材の端部側面に他方の部材の木口を当接して接合してもよい。このようにすれば、留め加工をする必要が無くなり、加工手間を低減できる。
【0048】
【発明の効果】このような本発明によれば、以下の効果が得られる。請求項1の発明により、強度が必要とされる天板および側板を連結してコ字形に一体形成した家具本体を基本構造とすることで、部品の共通化および組み立て作業の共通化が図れ、コストの低減と作業効率の向上とが可能になる。請求項2の発明により、側板と天板とが同じ厚さの場合は、それぞれの板面に対して45度の角度を有する接合面が形成され、加工作業の共通化が図れる。また、留め加工とすることで、家具の表面側に側板あるいは天板の木口が表れず、良好な外観が得られる。
【0049】請求項3の発明により、側板と天板とが強固かつ確実に連結されるので、丈夫な家具とすることができる。請求項4の発明により、家具の側板面あるいは天板上にコンセントを配置できるので、電源を必要とする電気器具を使用するのに便利であり、配線が内蔵されているので家具の表面側から配線が見えず、良好な外観が得られる。
【0050】請求項5の発明により、モジュール化された家具本体と、家具ユニットとを組み合わせることで、材料の種類や組み立て工程を簡素化しつつ、多彩な種類の家具を製造することが可能となる。請求項6の発明により、モジュール化された家具本体を利用して、棚、机、ドレッサー、ローボード等の様々な機能を有する家具を製造することができる。請求項7の発明により、モジュール化された家具本体を利用して、ベッドを製造することができる。
【出願人】 【識別番号】000114086
【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
【住所又は居所】東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号
【出願日】 平成13年12月5日(2001.12.5)
【代理人】 【識別番号】100079083
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 實三 (外2名)
【公開番号】 特開2003−169723(P2003−169723A)
【公開日】 平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願番号】 特願2001−371901(P2001−371901)