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【発明の名称】 支柱装置
【発明者】 【氏名】横山 和義
【住所又は居所】東京都板橋区志村三丁目26番4号 文化シヤッター株式会社内

【要約】 【課題】対峙する2面間に支柱装置を設置する際に充分な保持力が得られると共に、保持力が作業者の個人差に影響されない様にする。

【解決手段】対峙する面間に突張って設置される筒状の支柱4の一端側にスライドブロック27を摺動自在に嵌装し、該スライドブロックを付勢手段35により突出方向に付勢し、前記スライドブロックに接面座42を有する調整ロッド41を位置調整可能に嵌合させた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 対峙する面間に突張って設置される筒状の支柱の一端側にスライドブロックを摺動自在に嵌装し、該スライドブロックを付勢手段により突出方向に付勢し、前記スライドブロックに接面座を有する調整ロッドを位置調整可能に嵌合させたことを特徴とする支柱装置。
【請求項2】 前記スライドブロックに前記支柱を通して露出する指標部を設けた請求項1の支柱装置。
【請求項3】 前記支柱に直交又は略直交する横棒が設けられ、該横棒に簾等の日除を取付け可能とした請求項1の支柱装置。
【請求項4】 前記支柱が設置される面に当接するサイドフックが前記横棒に摺動可能に設けられた請求項1の支柱装置。
【請求項5】 前記サイドフックにフック部が設けられた請求項4の支柱装置。
【請求項6】 前記横棒と嵌合するサイドフックの通孔には半径方向に延びるスリットが連続して形成された請求項4の支柱装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床と天井間等対峙する面間に設けられ、日除等を支持する支柱装置、特に着脱式の支柱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】床と天井間に日除スクリーン、簾等の日除を設ける場合には、床と天井間に支柱を設置し、該支柱に日除スクリーン、簾等の日除を設けるか、或は複数の支柱を設け、支柱間に横棒を掛渡し、該横棒に前記日除スクリーン、簾等の日除を設ける等している。
【0003】支柱は床天井間に後付けされる為、伸縮可能であり、設置場所に合わせて長さが調節できる様になっている。調節の方法としては、内管と外管が入れ子式になっており、内管を適当な長さに引出し、床と天井間に内管、外管を突張った状態で内管と外管とを固定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の支柱装置では、支柱装置を保持する力は、内管、外管を突張らせた際の作業者の感覚に頼るものであり、充分な保持力が得られない場合が多い。
【0005】本発明は斯かる実情に鑑み、支柱装置の設置の際に充分な保持力が得られると共に、保持力が作業者の個人差に影響されない様にするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、対峙する面間に突張って設置される筒状の支柱の一端側にスライドブロックを摺動自在に嵌装し、該スライドブロックを付勢手段により突出方向に付勢し、前記スライドブロックに接面座を有する調整ロッドを位置調整可能に嵌合させた支柱装置に係り、又前記スライドブロックに前記支柱を通して露出する指標部を設けた支柱装置に係り、又前記支柱に直交又は略直交する横棒が設けられ、該横棒に簾等の日除を取付け可能とした支柱装置に係り、又前記支柱が設置される面に当接するサイドフックが前記横棒に摺動可能に設けられた支柱装置に係り、又前記サイドフックにフック部が設けられた支柱装置に係り、更に又前記横棒と嵌合するサイドフックの通孔には半径方向に延びるスリットが連続して形成された支柱装置に係るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
【0008】図中、1は床、2は天井、3は支柱装置を示す。
【0009】支柱装置3は伸縮可能な支柱4の上端にセンターフック7を介して横棒5が水平に設けられ、T字形状をしている。該横棒5にはサイドフック6が左右に振分けられて2個、摺動可能に設けられ、前記支柱4の下端部にはアジャスタ8が設けられている。
【0010】前記サイドフック6は図6に示される様に、前記横棒5が貫通する通孔9を中心に屈曲した略への字状をしており、天井面に当接する当接座11と斜め下方に延出するフック部12を有している。前記通孔9は前記横棒5と所要の面圧で嵌合する様、該横棒5より若干小径となっており、又、嵌合が円滑に行われ、又前記通孔9が弾性範囲内で拡縮し、面圧が確実に発生する様、該通孔9から上方(半径方向)に延びるスリット13が連続して形成されている。前記通孔9の内周面には前記スリット13と対峙する位置に回止め突起14が形成され、該回止め突起14は前記横棒5の下面に設けられた回止め溝(図示せず)に摺動自在に嵌合する様になっている。前記フック部12の先端部には係着孔15が形成されている。
【0011】前記センターフック7は図7に示される様に、水平方向に貫通する通孔16が形成され、又該通孔16を中心として前記フック部12と同角度で斜め下方に延出するフック部17と、下方に延出する支柱嵌合部18を有し、前記フック部17には係着孔19、係着孔21が設けられ、前記係着孔19の前記通孔16の中心からの距離は前記係着孔15の前記通孔9の中心からの距離と同一となっている。
【0012】前記支柱嵌合部18には前記通孔16と直交する支柱嵌合穴22が下側から形成され、該支柱嵌合穴22に前記支柱4の先端部が嵌合され、該支柱4が嵌合された状態で螺子止めすることで前記センターフック7が前記支柱4に固定される。前記通孔16の内周面の下端位置には回止め突起20が設けられ、該回止め突起20は前記横棒5の回止め溝(図示せず)に摺動自在に嵌合する。
【0013】前記支柱4は外管23に内管24が伸縮可能に挿入されており、該内管24の上端には偏心円状、又は楕円状のロック駒(図示せず)が内装されており、前記外管23と内管24を相対回転させることで、前記ロック駒が前記内管24の先端部を拡大し、該内管24と外管23間の摩擦力で前記外管23と内管24が固定される様になっている。
【0014】又、前記外管23の下端部には下端キャップ25が設けられ、該下端キャップ25には図2、図5、図8に示される様に、紐掛け26が設けられている。
【0015】該紐掛け26は略T字状であり、両端部はU字状の折返し26aが形成されている。
【0016】図9〜図11により前記アジャスタ8について説明する。
【0017】前記内管24の下端部にスライドブロック27を摺動自在に嵌設する。
【0018】該スライドブロック27は下端側にナット28が嵌合する6角穴29が形成され、該6角穴29の各頂部を通過するスリット31が形成されている。前記6角穴29は前記ナット28より若干小さく、該ナット28は前記6角穴29に圧入状態で嵌合する。前記スリット31は前記ナット28を圧入する際に、前記6角穴29が容易に拡大する様に形成されたものである。前記スライドブロック27の中心には上下に貫通する逃げ孔30が形成され、該逃げ孔30の直径は前記ナット28の螺子孔より充分大きくなっている。
【0019】前記スライドブロック27の外周面には軸線と平行にガイド溝32が形成され、更に所要位置の先端に水平方向の遊動線33が刻設された指標部である指標ピン34が立設されている。該指標ピン34は前記スライドブロック27と一体に成形されてもよく、或は別部品として後付けしてもよい。前記スライドブロック27の上端部は小径となっており、該上端部には後述する圧縮スプリング35が遊嵌する。
【0020】尚、前記視標ピン34を省略し、前記スライドブロック27が後述するスリット37を通して露出する部分に直接遊動線、マーク等を刻設する等して視標部を設けてもよい。
【0021】前記内管24の周面には軸心と平行に延びるガイドレール36が中心側に向かって突設され、又下端から所要長さに亘ってスリット37を形成される。前記ガイドレール36は前記ガイド溝32に摺動自在に嵌合し、前記スリット37は前記指標ピン34と摺動自在に嵌合する。又、前記スリット37に沿って目盛(図示せず)が刻設され、該目盛と前記遊動線33とにより前記スライドブロック27の位置が分る様になっている。
【0022】前記内管24の下端から所要距離の位置に、該内管24を貫通するバネ受けピン38を設け、前記圧縮スプリング35を前記内管24内に嵌装し、予めナット28を圧入してある前記スライドブロック27を前記内管24に嵌入し、該内管24の下端近傍に抜止め用リベット39をカシメる。該抜け止用リベット39により、前記スライドブロック27は脱落が防止され、又前記圧縮スプリング35は所要量撓んだ状態となっている。
【0023】前記内管24の下端よりボルトである調整ロッド41を前記ナット28に螺入する。前記調整ロッド41は前記スライドブロック27を貫通し上方に突出する充分な長さを有し、下端には接面座42が所要角度の範囲で自在に傾動可能且つ回転自在に設けられ、前記調整ロッド41の下端部にはナット部43が固着されている。
【0024】上記支柱装置3の設置手順について説明する。
【0025】前記サイドフック6を適宜スライドさせ、簾45の取付け金具46の位置に合わせる。前記サイドフック6は前記横棒5に適宜な嵌合力で圧入されているので、簡単にスライドできると共に所要の位置に固定できる。
【0026】前記外管23と前記内管24とが自在に伸縮できる様な状態とし、設置位置で前記外管23と前記内管24とを延ばし、床と天井間に突張らせた状態で前記外管23と前記内管24とを相対回転し、前記外管23と前記内管24間を固定する。
【0027】次に、前記接面座42が床面に接地した状態で、スパナ等により前記ナット部43を介して前記調整ロッド41を回転する。該調整ロッド41の回転で前記スライドブロック27が上方に移動し、前記圧縮スプリング35が圧縮される。該圧縮スプリング35の反発力により、前記支柱装置3の突張り力が増大する。突張り力は前記圧縮スプリング35の撓み量により決定され、又撓み量は前記指標ピン34の位置で認識できる。即ち、適正突張り力を前記目盛で示せば、作業者は前記指標ピン34を目盛の位置に合わせることで、所定の突張り力を発生させることができ、個人差等によるバラツキがなくなり、容易に最適な状態で前記支柱装置3を設置できる。
【0028】次に、前記簾45の取付け金具46を前記サイドフック6の係着孔15に取付けることで前記簾45の取付けが完了する。尚、前記取付け金具46と係着孔15の取付けが踏台等を必要とする様な高所作業となる場合は、予め前記簾45を取付けてから前記支柱装置3の設置作業を行ってもよい。又、前記係着孔15は前記簾45を取付ける為に設けられるが、前記係着孔15の代りに係着する為の溝、ピン等の突起としてもよい。
【0029】前記簾45による遮光が必要ない場合は、図2に示される様に、該簾45を下端から前記簾45が解けない様巻上げ紐47で巻いた部分を支持し、更に該巻上げ紐47は前記紐掛け26に巻付け固定される。該紐掛け26には前記折返し26aが設けられているので、前記巻上げ紐47を前記紐掛け26に簡単に巻付け固定が可能である。
【0030】尚、上記実施の形態では、支柱装置3がT字状であったが、支柱4を2本設置し、2本の支柱間に横棒5を掛渡しH字状等にしてもよい。又この場合、該横棒5を移動可能とし任意の高さに固定可能とし、物干し等の用途に使用してもよい。更に、横棒5を上下に2本又は2本以上設け、支柱4と横棒5間に掛渡されたクロス材、パネル等を支持する支持枠としても使用することが可能である。又、支柱4は垂直な壁面間に設置することも可能であり、前記アジャスタ8は支柱4の少なくとも一端部に設けられる。
【0031】又、前記ナット28とスライドブロック27は一体的な構造であればよく、該スライドブロック27に直接螺子孔を穿設してもよい。又、2面間の距離が予め分っている場合には、支柱4は伸縮可能なものである必要はなく、支柱の一端側にアジャスタ8が設けられればよい。又、前記指標ピン34が嵌合するスリット37は長孔であってもよく、長孔とすれば前記指標ピン34が抜け止用のストッパとして機能するので、前記抜け止用リベット39は省略することができる。
【0032】更に、上記実施の形態中、付勢手段としてコイルスプリングの圧縮スプリング35を示したが、板バネを葛折り状に屈曲成形したもの、皿バネを重合わせたもの、或はベローズ等を用いてもよい。
【0033】更に又、前記スライドブロック27と調整ロッド41とを前記ナット28を介して螺合させ、前記スライドブロック27と調整ロッド41とを位置調整可能としたが、単に摺動自在とし前記調整ロッド41に所定間隔でピン孔を穿設し、前記スライドブロック27と調整ロッド41間でピン孔を選択しピンを挿通する様にして前記スライドブロック27と調整ロッド41との位置調整可能とする等としてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、対峙する面間に突張って設置される筒状の支柱の一端側にスライドブロックを摺動自在に嵌装し、該スライドブロックを付勢手段により突出方向に付勢し、前記スライドブロックに接面座を有する調整ロッドを位置調整可能に嵌合させたので、支柱装置設置後調整ロッドの位置を調整することで確実に適切な突張り力が得られ、充分な保持力が得られる。
【0035】又、前記スライドブロックに前記支柱を通して露出する指標部を設けたので、突張り力がどの程度か目視で確認でき、保持力が作業者の個人差に影響されることはない。
【0036】前記支柱に直交又は略直交する横棒が設けられ、該横棒に簾等の日除を取付け可能としたので、日除を後付けで簡単に設置することができる。
【0037】又、前記支柱が設置される面に当接するサイドフックが前記横棒に摺動可能に設けられ、更に前記サイドフックにフック部が設けられたので、サイズの異なる日除にも簡単に対応ができる。
【0038】更に又、前記横棒と嵌合するサイドフックの通孔には半径方向に延びるスリットが連続して形成されたので、サイドフックを横棒に所要の嵌合力で圧入でき、サイドフックを横棒に対してスライド可能とすることができると共に任意の位置にサイドフックを固定できる等の優れた効果を発揮する。
【出願人】 【識別番号】000239714
【氏名又は名称】文化シヤッター株式会社
【住所又は居所】東京都板橋区板橋1丁目53番2号
【出願日】 平成13年11月28日(2001.11.28)
【代理人】 【識別番号】100083563
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 祥二
【公開番号】 特開2003−159137(P2003−159137A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2001−362562(P2001−362562)