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【発明の名称】 キャビネットの高さ調整構造
【発明者】 【氏名】石内 伸和
【住所又は居所】東京都渋谷区代々木2丁目2番1号 サンウエーブ工業株式会社内

【要約】 【課題】利用者の身長に適合するように段階的にキャビネット本体の高さ調整及び微調整が可能であると共に、ジャッキのような大掛かりな装置を内蔵させることなく、上記高さ調整が可能であり、キャビネット本体内の収納空間を狭めることもないキャビネットの高さ調整構造を提供する。

【解決手段】キャビネット本体の台輪両側辺に沿って配設されるスペーサを、上記台輪両側辺長と略同じ長さ寸法を有する一対の高さ調整体と、該高さ調整体の各前方側前端部及び奥行側に所要間隔隔てて固着される複数の支持体と、でキャビネットの高さ調整構造を構成し、上記各高さ調整体と支持体は、高さ寸法が異なる複数の組から構成されていると共に、上記各支持体には、上下方向の寸法が微調整可能なアジャスターを配設して構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 キャビネット本体の台輪両側辺に沿って配設されるスペーサを、上記台輪両側辺長と略同じ長さ寸法を有する一対の高さ調整体と、該高さ調整体の各前方側前端部及び奥行側に所要間隔隔てて固着される複数の支持体と、から構成し、上記各高さ調整体と支持体は、高さ寸法が異なる複数の組から構成されていると共に、上記各支持体には、上下方向の寸法を微調整可能なアジャスターが配設されていることを特徴とするキャビネットの高さ調整構造。
【請求項2】 前記各高さ調整体の前端部には、キャビネット本体の幅寸法と同じ幅寸法を有するけこみ板カバーが係脱自在であることを特徴とする請求項1に記載のキャビネットの高さ調整構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流し台や洗面台等のキャビネットの高さ調整構造に係り、特に、キャビネットの天板の高さ位置を段階的に調整するために用いられるスペーサを利用したキャビネットの高さ調整構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、流し台や洗面台は、その天板の高さ位置が利用者の身長と適合する高さに合わせて設置するのが望ましく、このため、従来では、作業員がキャビネット本体を持ち上げ、所定高さの台輪にキャビネット本体を載置するか、ジャッキで高さを調整しているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業員がキャビネット本体を持ち上げて所望高さの台輪を噛ませる構造にあっては、少なくとも3人以上で作業しなければならないため、かかる作業が非常に煩雑であり、また、台輪の高さ寸法に融通性がないので、利用者の身長に適合させることが非常に難しく、さらに、上記ジャッキアップする構造では、ジャッキという器具が必要であり、かかるジャッキをキャビネット本体内に内蔵させた場合には、キャビネット本体内の収納スペースが狭まるばかりか、部品点数が増加するため、コスト高となる、という問題を有していた。
【0004】この発明は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするところは、利用者の身長に適合するように段階的にキャビネット本体の高さ調整及び微調整が可能であると共に、キャビネット本体が傾斜しているような場合であっても、該キャビネット本体を水平に設定することができ、しかも、ジャッキのような大掛かりな装置を内蔵させることなく、上記高さ調整が可能であり、キャビネット本体内の収納空間を狭めることもないキャビネットの高さ調整構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、この発明に係るキャビネットの高さ調整構造にあっては、キャビネット本体の台輪両側辺に沿って配設されるスペーサを、上記台輪両側辺長と略同じ長さ寸法を有する一対の高さ調整体と、該高さ調整体の各前方側前端部及び奥行側に所要間隔隔てて固着される複数の支持体と、から構成し、上記各高さ調整体と支持体は、高さ寸法が異なる複数の組から構成されていると共に、上記各支持体には、上下方向の寸法を微調整可能なアジャスターが配設されていることを特徴とするものである。
【0006】そして、この発明にあっては、上記各高さ調整体の前端部に、キャビネット本体の幅寸法と同じ幅寸法を有するけこみ板カバーが係脱自在に配設されていることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す発明の実施の形態例に基づき、この発明を詳細に説明する。
【0008】図1乃至図11は、この発明の実施の第1形態例に係るスペーサS及び該スペーサSが適用された流し台を示しており、図2乃至図4は高さ調整体Tに取り付けられる支持体C1を、図5乃至図8は支持体C1が組み込まれた高さ調整体Tを、図9乃至図11は、スペーサSが組み込まれた流し台キャビネットKの底部部分を示す図である。
【0009】図1に示すように、上記流し台キャビネット本体Kの台輪Dの両側辺Ds,Dsに沿って上記スペーサS,Sが配設されており、該スペーサS,Sは、図5、図6及び図10に示すように、上記台輪Dの両側辺Ds,Dsの長さ寸法と略同じ長さ寸法を有する一対の高さ調整体T,Tと、該高さ調整体T,Tの前端部1及び奥行側に所要間隔隔てて固着される複数の支持体C1と、から構成されている。尚、図1中、符号は上記スペーサS,Sの前方側溝部Sm,Smに着脱自在に装着されるけこみ板カバーGを示している。
【0010】そして、上記各高さ調整体T,Tと支持体C1,Cは、この形態例では1cm毎に高さ寸法が異ならしめた10組のスペーサから構成されており、利用者の身長に適合する天板高さを実現できる高さ寸法に対応するスペーサS,Sがこれらの組の中から一対選択されて上記台輪Dの両側辺Ds,Dsの下面に装着される。
【0011】このスペーサSを構成する各高さ調整体Tは、図5と図6に示すように、その前端部に前端部1が形成されており、該前端部1に上記支持体C1が配設されている。
【0012】この支持体C1は、図2乃至図8に示すように、吸盤形状に形成された脚部10と、この脚部10に上下動可能に装着された受座部11と、上記脚部10の上端部であって上記受座部11内に収納されたアジャスターボルト12と、から構成されている。尚、図5中、符号13はアジャスターベースを、14,15は取付アングルを、16はけこみ板カバー連結キャップを、17はセンターアジャスターベースを夫々示す。
【0013】そして、上記受座部11内に形成された空間部18には、図8に示すように、上記アジャスターボルト12が収納されており、該アジャスターボルト12を上下動させることで、キャビネット本体Kの高さ寸法を微調整することができる。尚、図中符号19は受座部11に突設されたアングル部であり、該アングル部19を介して該支持体C1は底板Bにビス止め固定される。
【0014】次に、以上の構成からなるスペーサS,Sを用いて流し台キャビネット本体Kの高さ寸法を調整する場合について、図9乃至図11に基づいて説明すると、先ず、ジャッキ等の公知の持ち上げ手段を介して流し台キャビネット本体Kを持ち上げた後、該上記流し台キャビネット本体Kの台輪Dの両側辺Ds,Dsの下部に、台輪Dの両側辺Ds,Dsの長さ寸法と略同じ長さ寸法を有し、かつ、上記10組の高さ組の中から使用者の身長に適応する高さ寸法からなる支持体C1,CからなるスペーサS,Sを選択して下記の手順で固着する。
【0015】即ち、選択された一対の高さ調整体T,Tの前端部1に支持体C1の受座部11の側面部を押し当ててビス止め固定した後、該高さ調整体T,Tに固着された取付アングル14,15を介して該スペーサS,Sを台輪Dの両側辺Ds,Dsの下部にビス止め固定すると共に、支持体C1を受座部11の取付アングル部19を介して流し台キャビネット本体Kの底部の前側及び奥行側に架設された底板Bf,Brにビス止め固定した後、上記キャビネット本体Kを下降させ、最後に、上記スペーサS,Sの前方側溝部Sm,Smにけこみ板カバーGの背面側に突設したけこみ板カバー連結キャップ16を介して係止することで、利用者の身長に適応する天板高さに調整することができる。尚、図10中、符号20は支持体C1と底板Bとの間に介装される補強材である。
【0016】図12乃至図19は、この発明の実施の第2形態例に係るスペーサS及び該スペーサSが適用された流し台を示しており、図12乃至図14は高さ調整体Tに取り付けられる支持体C2を、図15及び図16は支持体C2が組み込まれた高さ調整体Tを、図17乃至図19は、スペーサSが組み込まれた流し台キャビネットKの底部部分を示す図である。
【0017】この形態例において前記第1形態例と異なる構成部分は、第1形態例の高さ調整体Tの高さ寸法よりも大きな高さ寸法を有する高さ調整体Tの前端部に下方に開放する切欠部21を形成し、かつ、支持体C2のアジャスターベース13の下方に筒状のアジャスタースペーサ22を連設した他は、他の構成部分は第1形態例と同様であるので、図面には第1形態例と同一の符号を付して、その詳細な説明をここでは省略する。
【0018】即ち、この形態例では、第1形態例の高さ調整体Tの高さ寸法よりも大きな高さ寸法からなる高さ調整体Tに対応させて上記支持体C2の高さ寸法をアジャスタースペーサ22で得るように構成すると共に、このアジャスタースペーサ22が連設された高さ寸法が高い支持体C2を収納するように、上記切欠部21を形成したものであり、上記アジャスタースペーサ22の高さ寸法は、これも1cm毎に用意されたものが用いられる。勿論、この発明にあっては、第1形態例に係る支持体C1とアジャスタースペーサ22とを別体構造として、アジャスタースペーサ22の高さ寸法が異なるものを複数種用意し、この中から利用者の身長に適応するアジャスタースペーサ22を選択して上記支持体C1と現場で合体させるように構成してもよい。さらに、この発明にあっては、キャビネット本体が傾斜しているような場合であっても、各支持体のアジャスターボルトでキャビネット本体を水平に調整することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るキャビネットの高さ調整構造にあっては、利用者の身長に適合するように段階的にキャビネット本体の高さ調整及び微調整が可能であると共に、キャビネット本体が傾斜しているような場合であっても、該キャビネット本体を水平に設定することができ、しかも、ジャッキのような大掛かりな装置を内蔵させることなく、上記高さ調整が可能であり、キャビネット本体内の収納空間を狭めることもない等、幾多の優れた効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000002222
【氏名又は名称】サンウエーブ工業株式会社
【住所又は居所】東京都渋谷区代々木2丁目2番1号
【識別番号】390013321
【氏名又は名称】株式会社ダイドー
【住所又は居所】大阪府河内長野市上原町250−2
【出願日】 平成13年11月28日(2001.11.28)
【代理人】 【識別番号】100092602
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 哲夫
【公開番号】 特開2003−159135(P2003−159135A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2001−362622(P2001−362622)