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【発明の名称】 フリップボード
【発明者】 【氏名】坂口 順一
【住所又は居所】大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コクヨ株式会社内

【要約】 【課題】フリップチャート用紙の効率よい収納場所を確保する。

【解決手段】ボード本体11と、このボード本体11を支持するスタンド12とを備え、ボード本体11のボード面112aにフリップチャート用紙14を着脱可能に保持させ得るようにしたものにおいて、フリップチャート用紙14を出し入れ可能に収納する収納部2を、スタンド12の一部に作り込むこととした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ボード本体と、このボード本体を支持するスタンドとを具備してなり、前記ボード本体のボード面にフリップチャート用紙を着脱可能に保持させ得るようにしたものにおいて、前記フリップチャート用紙を出し入れ可能に収納する収納部を、その一部に設けたことを特徴とするフリップボード。
【請求項2】収納部が、フリップチャート用紙を伸展させた状態で収納し得るものである請求項1記載のフリップボード。
【請求項3】収納部が、フリップチャート用紙を吊り下げた状態で収納し得るものである請求項1又は2記載のフリップチャート。
【請求項4】収納部が、スタンドの一部に構成してある請求項1、2又は3記載のフリップボード。
【請求項5】収納部が、ボード本体の背面側に設けてある請求項1、2、3又は4記載のフリップボード。
【請求項6】背面側に開閉する蓋を収納部の構成要素として有し、この蓋によって内部に収納しているフリップチャート用紙を開成時に後方へ持ち出し得るように構成してある請求項5記載のフリップボード。
【請求項7】蓋が、下端部を支点に所定範囲で開閉するものである請求項6記載のフリップボード。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、会議等において好適に利用されるフリップボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フリップボードは、会議等においてフリップチャート用紙を着脱可能に保持する際に利用される。そのために、フリップボードは、面板部のボード面における上縁近傍の左右2ヶ所に、フリップチャート用紙を掛け止めるための取付フックを前方に突出させて設けている。そして、上縁近傍の対応2ヶ所に孔を有するフリップチャート用紙を、その孔を取付フックに通すことによって、ボード面上に引っ掛け状態で支持させることができるようにしている。
【0003】このようなフリップボードは、例えば会議等において出席者の面前に配置され、出席者が該フリップボードに引っ掛けたフリップチャート用紙に企画内容や報告内容を書き出したり、予め企画内容や報告内容を書き出したフリップチャート用紙をフリップボードに引っ掛けて発表に利用する等の態様で使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のフリップチャート用紙は、その形態が大型の紙若しくはそれに類するものである。このため、フリップチャート用紙を予備又は保管のために収納するには、通常のノート等の文具を収納するキャビネット類とは異なり、専用の大型キャビネットが不可欠になる。したがって、コストが掛かり、一定のスペースも占有されるという不都合がある。逆に、このような収納場所が確保できず、折り畳んだり、丸めたりして収納するようにした場合には、上縁側を引っ掛けた状態で使用するときに、紙癖がついてボード面上にフリップチャート用紙をフラットに密着させることが難しく、捲れ上がったり、折れ曲がったりして、使用時の妨げになるという不都合を生じる。
【0005】特に、近年、マーカ等に発信器や発光器等を設け、ボード側にマーカー等の位置を非接触で検出するセンサを配置して、フリップボードのようなそれ自体は電子的な機能をもたないものにおいても、記述内容を電子データに変換してコンピュータに送り込むことができるようにした装置が開発されている。そして、このようなシステムをフリップボードに適用する際、フリップチャート用紙の紙癖によって一部に捲り上がりや折れ曲がり箇所があると、電波や光の進行の障害になるほか、フリップチャート用紙上での記述位置とパソコン上での表示位置とに食い違いが生じるといった不都合を招来することとなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、本発明は、次のような手段を講じたものである。
【0007】すなわち、本発明のフリップボードは、ボード本体と、このボード本体を支持するスタンドとを具備し、ボード本体のボード面にフリップチャート用紙を着脱可能に保持させ得るようにしたものにおいて、フリップチャート用紙を出し入れ可能に収納する収納部を、その一部に設けたものである。
【0008】このようにすれば、フリップボードそれ自体はフリップチャート用紙を掛け止めて使用可能な程度の大きさ、すなわちフリップチャート用紙よりも巾広な大きさの面板部等を有しているのが通例である。このため、フリップチャート用紙を収納する大きさの収納部を容易に確保することができ、別途に専用のキャビネット類を設けることを不要にするとともに、折り畳んだり丸めたりして収納する不具合を無理なく解消することができる。また、予備のフリップチャート用紙をフリップボードに付帯させておくことができるので、フリップチャートやフリップボードの使い勝手も有効に向上させることができる。
【0009】特に、収納部は、フリップチャート用紙を伸展させた状態で収納し得るようにしているものや、フリップチャート用紙を吊り下げた状態で収納し得るようにしているものが望ましい。
【0010】収納部の具体的な態様としては、スタンドの一部に構成してあるものや、ボード本体の背面側に設けてあるもの等が挙げられる。
【0011】特に、ボード本体の背面側に設ける場合には、背面側に開閉する蓋を収納部の構成要素とし、この蓋によって内部に収納しているフリップチャート用紙を開成時に後方へ持ち出し得るように構成しておくことが便利である。蓋を、下端部を支点に所定範囲で開閉可能としておくことが特に好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0013】この実施形態のフリップボード1は、図1、図4及び図5に示すように、ボード本体11と、このボード本体11を支持するスタンド12とを具備している。
【0014】ボード本体11は、後述する支柱124の対向面間に配置された面板部112を主体として構成されるもので、その面板部112の前面側をボード面112aに設定し、そのボード面112aの上縁近傍の左右2ヶ所に、フリップチャート用紙14を掛け止めるための取付フック113を法線方向に突出させて設けている。フリップチャート用紙14は、上縁近傍の対応2ヶ所に孔14aを有しており、その孔14aを取付フック113に通すことによって、フリップチャート用紙14をボード面112a上に引っ掛け状態で支持することができるものである。また、前記面板部112の下方に位置づけて、左右の支柱124の対向面間にペントレー13を配置しており、フリップチャート用紙14に筆記或いは描画する際に利用するマーカー類を、このペントレー13に収容できるようにしている。
【0015】一方、スタンド12は、左右に対をなす支柱124と、前後両端部をキャスタ121により移動可能に支持されたベース122と、このベース122よりほぼ垂直に起立するバックアップ部材123とを具備してなるもので、これらベース122,支柱124及びバックアップ部材123を介して、ボード本体11を後傾姿勢で取り付けている。
【0016】このような構成において、本実施形態は、図1〜図6に示すように、フリップチャート用紙14を伸展させた状態で出し入れ可能に収納する収納部2をその一部に設けている。
【0017】この収納部2は、バックアップ部材123の一部をなすもので、ボード本体11の背面側に位置する枠体21と、この枠体21に下端部を回転可能に支持された蓋22と、この蓋22の前方に位置する紙押さえ用の柵23とを具備している。枠体21は、下端部をベース122に固定され、上端部でボード本体11を支持するもので、少なくとも上壁21a及び左右の側壁21bから構成されている。蓋22は、前記枠体21の内周位に入り込む位置と、その位置から後方へ回転して内部に収納しているフリップチャート用紙14を開成時に後方へ持ち出し得る位置との間で、下端部を支点にして回転し得るものである。具体的にこの蓋22は、図6に示すように、背板22a、底板22b及び上板22cを備えた断面コ字形のもので、底板22bの巾方向両端近傍に、外方に向けて突出するピン22dを備えたブラケット22eが設けてある。一方、枠体21の内周位には、図5に示すように、前記ピン22dを挿入し得る位置に部分円弧状のガイド孔21cを有するブラケット21dが固定して設けてある。そして、前記ガイド孔21cの円弧中心に通した軸vによって両ブラケット22e、21d同士を相対回転可能に連結し、ピン22dがガイド孔21c内を移動し得る範囲において、蓋22が枠体21を閉止する位置と、後傾して枠体21を後方に開放する位置との間で開閉可能とされている。蓋22の上板22cにはマグネットキャッチ22fが設けてあり、閉止時に枠体21側に設けた図示しない金属板に吸着してその閉止状態を保持するものである。柵23は、逆U字状をなすもので、周辺の適宜部位に固定して設けてある。図において、符号4で示すものはブラケット等が前方に露出することを防ぐ化粧カバーであり、22gは蓋22を引き出すための把手である。
【0018】以上のようにして、本実施形態のフリップボード1は、ボード本体11と、このボード本体11を支持するスタンド12とを具備し、ボード本体11のボード面112aにフリップチャート用紙14を着脱可能に保持させ得るようにしたものであり、フリップチャート用紙14を出し入れ可能に収納する収納部2を、その一部に設けたものである。
【0019】このようにすれば、フリップチャート用紙14を収納する大きさの収納部2を容易に確保することができるので、別途に専用のキャビネット類を設けることを不要にするとともに、折り畳んだり丸めたりして収納する不具合を無理なく解消することができる。また、予備のフリップチャート用紙14をフリップボード1に付帯させておくことができるので、フリップチャート14やフリップボード1の使い勝手も有効に向上させることができる。
【0020】特に、収納部2は、フリップチャート用紙14を伸展させた状態で収納し得るものであるため、紙癖がつくことを好適に防止することができる。
【0021】また、この実施形態の収納部2は、スタンド12の一部に構成してあるため一体的な作り込みが容易となり、ボード本体11の背面側に設けてあるため前方から極力視認し得ないように構成することができる。
【0022】特に、背面側に開閉する蓋22を収納部2の構成要素とし、この蓋22によって内部に収納しているフリップチャート用紙14を開成時に後方へ持ち出し得るように構成しているため、フリップチャート用紙14の出し入れの便を有効に向上させることができる。蓋22を、下端部を支点に所定範囲で開閉可能としている点も、使い勝手の向上に寄与し得るものである。
【0023】本実施形態は、以上のようなものであるから、例えばマーカ等に発信器や発光器等を設け、支柱124に図4に示すブラケットxを介してマーカー等の位置を非接触で検出するセンサyを配置して、記述内容を電子データに変換してコンピュータに送り込むことができるシステムを構成しても、フリップチャート用紙14を適正な状態で使用できるために、検出誤差を極力排除することが可能となるものである。
【0024】なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、例えば収納部を、フリップチャート用紙を吊り下げた状態で収納し得るようにしておくなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明した形態で実施されるものであるため、フリップチャート用紙を収納する大きさの収納部を容易に確保することができ、別途に専用のキャビネット類を設けることを不要にして経費削減に資することができるとともに、折り畳んだり丸めたりして収納する不具合を無理なく解消して、フリップチャート用紙の適正な使用状態を確保することができる。また、予備のフリップチャート用紙をフリップボードに付帯させておくことができるので、フリップチャートやフリップボードの使い勝手も有効に向上させることが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市東成区大今里南6丁目1番1号
【識別番号】300093548
【氏名又は名称】有限会社望織意匠設計
【住所又は居所】大阪府柏原市石川町6−22
【出願日】 平成13年9月18日(2001.9.18)
【代理人】 【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博 (外2名)
【公開番号】 特開2003−88439(P2003−88439A)
【公開日】 平成15年3月25日(2003.3.25)
【出願番号】 特願2001−284195(P2001−284195)