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【発明の名称】 防災用品並びにその販売方法と製造方法
【発明者】 【氏名】鈴木 達哉

【要約】 【課題】内部に書類や物品等を収納でき、家具と天井との隙間を塞ぐように設置し、地震の際に各種家具の転倒を確実に防止できる、防災用品並びにその販売方法と製造方法を提供する。

【解決手段】家具と天井との間の寸法を測定し、販売拠点に予め用意された原材料としての板材より物品収納庫の構成部品を製作する。販売方法としては、需要者の測定した寸法に応じ、予め用意した原材料より切り出し、各寸法の合計に所定の単価や基本料金を掛けて価格を算出して販売する。また、製造方法としては、様々な高さ、幅、奥行きに対応する寸法を測定し、この測定値に基づいて前記各種物品収納用家具と天井との間にセットされる物品収納庫を構成する構成部品の、少なくとも天板と底板と背板と両側板とレール等を、原材料としての板材を保有する販売拠点で該板材より切り出し、この切り出した構成部品を用いて前記物品収納庫を組み立てる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 注文した寸法によって販売拠点に予め用意された原材料としての板材より該販売拠点において切り出された、少なくとも天板と底板と両側板と背板と開閉用扉とを含む物品収納庫の構成部品を含むことを特徴とする、防災用品。
【請求項2】 注文した寸法によって販売拠点に予め用意された原材料としての板材より該販売拠点において切り出された、少なくとも天板と底板と両側板と背板と開閉用扉と、この開閉用扉の外れによる落下を防止する外れ防止板を含む物品収納庫の構成部品を含むことを特徴とする、防災用品。
【請求項3】 注文した寸法によって販売拠点に予め用意された原材料としての板材より該販売拠点において切り出された、少なくとも天板と底板と背板と両側板と開閉用扉とを含み、各種物品収納用家具や各種物品収納用備品等とこれらの各種収納用備品等を設置した部屋の天井や壁との間に生ずる様々な高さ、幅、奥行きに対応する大きさを有する物品収納庫の構成物品と、この物品収納庫と天井との間の間隙を調節すべく該物品収納庫に設けられた高さ調節手段とを含むことを特徴とする、防災用品。
【請求項4】 前記高さ調節手段が、物品収納庫の上部に上下方向へ移動可能に設置した固定板であることを特徴とする、請求項3に記載の防災用品。
【請求項5】 注文した寸法によって販売拠点に予め用意された原材料としての板材より該販売拠点において切り出された、少なくとも天板と底板と背板と両側板と開閉用扉とを含み、各種物品収納用家具や各種物品収納用備品等とこれらの各種収納用備品等を設置した部屋の天井や壁との間に生ずる様々な高さ、幅、奥行きに対応する大きさを有する物品収納庫の構成物品と、この物品収納庫の背部より垂下させる係止片とを含むことを特徴とする、防災用品。
【請求項6】 各種物品収納用家具及び各種物品収納用備品等とこれらの各種物品収納用備品等を設置した部屋の天井や壁との間に生ずる様々な高さ、幅、奥行きに対応する大きさを有する物品収納庫の構成物品と、この物品収納庫の背部より垂下させる係止片と、前記各種物品収納用備品等と床との間の滑りを防止する滑り止め部材、或は前記各種物品収納用備品等が二段式の場合には、下段と上段との間の滑りを防止する粘着テープ或は粘着プレートのような移動防止部材とで構成したことを特徴とする、防災用品。
【請求項7】 各種物品収納用家具や各種物品収納用備品等とこれらの各種物品収納用備品等を設置した部屋の天井や壁との間に生ずる様々な高さ、幅、奥行きに対応する寸法の防災用品を作るために、需要者の測定した寸法に応じ該防災用品の少なくとも物品収納庫を構成する天板と底板と背板と両側板とレールと開閉用扉等を、予め用意した原材料より切り出し、需要者の測定した前記高さ、幅、奥行きの各寸法の合計に所定の単価を掛けて基本料金を算出して販売することを特徴とする、防災用品の販売方法。
【請求項8】 原材料より切り出されて販売する防災用品の中に、前記物品収納庫を前記各種物品収納用家具や各種物品収納用備品等に係止する係止片や前記各種物品収納用家具や各種物品収納用備品等の滑りを防止する滑り止め部材が含まれていることを特徴とする、請求項7に記載の防災用品の販売方法。
【請求項9】 各種物品収納用家具や各種物品収納用備品等とこれらの各種物品収納用備品等を設置した部屋の天井や壁との間に生ずる様々な高さ、幅、奥行きに対応する寸法を測定しこの測定値に基づいて前記各種物品収納用家具や前記各種物品収納用備品等と天井との間にセットされる物品収納庫を構成する構成部品の、少なくとも天板と底板と背板と両側板とレール等を原材料としての板材を保有する販売拠点で該板材より切り出しこの切り出した構成部品を用いて前記物品収納庫を組み立てることを特徴とする、防災用品の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、部屋に設置した各種物品収納用家具や各種物品収納用備品(以下単に各種家具や各種備品等ともいう)が、地震の際に転倒することを防止することのできる防災用品並びにその販売方法と製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般家庭でのとくに木造品としての箪笥、食器棚、本棚等の各種物品収納用家具(各種家具)やオフィス家具としてのとくにスチール製のロッカー、書庫、本棚、その他の物品収納庫のような各種物品収納用備品(各種備品)が、地震の際に倒れないようにするために、様々な係止具、或は天井と各種家具や各種備品等との間に張設した転倒防止器具が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来公知の係止具は壁や天井に傷をつけるため、嫌われて充分な普及を見ていない。上記した従来公知の転倒防止器具はかなりの普及を見ているが、両端部共に一端部は家具の上面を、他端部は天井の下面を言わば点で支えるために、地震の揺れによってとくに木造りの家具の天板や天井を破ってしまい、実際の役に立たない場合もあるという問題がある上に、この転倒防止器具によって上述した各種家具や各種備品等と天井の間を有効に利用できなかったり、雑然として物が積み重ねられているというのが実情である。
【0004】また、各種家具や各種備品等の上面と天井との間に載置されるアジャスター付きや高さ調節機構付きの家具や、小型ロッカー等から成る物品収納庫は存在するが、製作コストが高くつく上に、上述した各種家具や各種備品等と天井との間の間隔や幅、奥行等は各種家具や各種備品等の大きさや天井の高さの違いによって千差万別であることから、あらゆるサイズの各種家具や各種備品等と天井との間にぴったりと入り、地震の際に各種家具や各種備品等の転倒を防止できるものは見当たらないし、そのような小型ロッカー等を完成品で提供することは、いかにアジャスターや高さ調節装置がついていたとしても、寸法が千差万別のためほとんど不可能である。
【0005】この発明の目的は、内部に書類や物品等を収納できることにより、部屋に設置した各種家具や各種備品等の上部をすっきりとしたものにすることができ、同時に地震の際に各種家具や各種備品等の転倒を確実に防止することのできる防災用品並びにその販売方法と製造方法を提供せんとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成するためにこの発明は、注文した寸法によって販売拠点に予め用意された原材料としての板材より該販売拠点において切り出された、少なくとも天板と底板と両側板と背板と開閉用扉とを含む物品収納庫の構成部品を含むことを特徴とする。
【0007】この発明はまた、注文した寸法によって販売拠点に予め用意された原材料としての板材より該販売拠点において切り出された、少なくとも天板と底板と両側板と背板と開閉用扉と、この開閉用扉の外れによる落下を防止する外れ防止板を含む物品収納庫の構成部品を含むことを特徴とする。
【0008】この発明はさらに、少なくとも天板と底板と背板と両側板と開閉用扉とを含み、各種物品収納用家具や各種物品収納用備品等とこれらの各種収納用備品等を設置した部屋の天井や壁との間に生ずる様々な高さ、幅、奥行きに対応する大きさを有する物品収納庫の構成物品と、この物品収納庫と天井との間の間隙を調節すべく該物品収納庫に設けられた高さ調節手段、或は物品収納粉の天板に上下方向へ移動可能に設置した固定板とを含むことを特徴とする。
【0009】この発明はさらに、少なくとも天板と底板と背板と両側板と開閉用扉とを含み、各種物品収納用家具や各種物品収納用備品等とこれらの各種収納用備品等を設置した部屋の天井や壁との間に生ずる様々な高さ、幅、奥行きに対応する大きさを有する物品収納庫の構成物品と、この物品収納庫の背部より垂下させる係止片とを含むことを特徴とする。
【0010】この発明はさらに、各種物品収納用家具及び各種物品収納用備品等とこれらの各種物品収納用備品等を設置した部屋の天井や壁との間に生ずる様々な高さ、幅、奥行きに対応する大きさを有する物品収納庫の構成物品と、この物品収納庫の背部より垂下させる係止片と、前記各種物品収納用備品等と床との間の滑りを防止する滑り止め部材、或は前記各種物品収納用備品等が二段式の場合には、下段と上段との間の滑りを防止する粘着テープ或は粘着プレートのような移動防止部材とで構成したことを特徴とする。
【0011】この発明はさらに、各種物品収納用家具や各種物品収納用備品等とこれらの各種物品収納用備品等を設置した部屋の天井や壁との間に生ずる様々な高さ、幅、奥行きに対応する寸法の防災用品を作るために、需要者の測定した寸法に応じ該防災用品の少なくとも物品収納庫を構成する天板と底板と背板と両側板とレールと開閉用扉等を、予め用意した原材料より切り出し、需要者の測定した前記高さ、幅、奥行きの各寸法の合計に所定の単価を掛けて基本料金を算出して販売することを特徴とする。
【0012】その際にこの発明は、原材料より切り出されて販売する防災用品の中に、前記物品収納庫を前記各種物品収納用家具や各種物品収納用備品等に係止する係止片や前記各種物品収納用家具や各種物品収納用備品等の滑りを防止する滑り止め部材を含ませることができる。
【0013】そしてこの発明は、各種物品収納用家具や各種物品収納用備品等とこれらの各種物品収納用備品等を設置した部屋の天井や壁との間に生ずる様々な高さ、幅、奥行きに対応する寸法を測定しこの測定値に基づいて前記各種物品収納用家具や前記各種物品収納用備品等と天井との間にセットされる物品収納庫を構成する構成部品の、少なくとも天板と底板と背板と両側板とレール等を原材料としての板材を保有する販売拠点で該板材より切り出しこの切り出した構成部品を用いて前記物品収納庫を組み立てることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図面はこの発明の一実施の形態を示し、図1乃至図3において、指示記号1は、この発明に係る物品収納庫を示し、この物品収納庫1は、天板2、底板3、天板2と底板3に取り付けた両側板4,4、背板5、天板2と底板3の前端内側に取り付けられたレール6,7、及び開閉用扉の一例である引戸8,8から構成されている。上部のレール6には普通に引戸8,8の上端部を嵌入させる溝6a,6aが設けられているが、下部のレール7には、物品収納庫1の奥側に位置する側が直角となりその頂部から前側に向けて鋭角となる2本のガイドレール7a,7aが設けられると共に、その前側端部にはガード部7bが設けられ、引戸8,8が外側へ外れることを防止している。そして、物品収納庫1の背板5からは、係止片5aが一体に垂下されている。物品収納庫1の構成物品はその全部或は一部が木板、合板、化粧ベニヤ、或は合成樹脂製板で構成されており、材厚は背板5とレール6,7を除いて原則として同じ材厚である。レール6,7は好ましくは合成樹脂成形品が良い。引戸8,8には、引手部8a,8aが取り付けられると共にその下端部長手方向に専用の合成樹脂製の溝部材9,9が取り付けられているがこのものに限定されるものではなく引戸8,8の下端部長手方向に溝部を設けたものとしても良い。尚、この引戸8,8は実施の形態のものでは引戸となっているが観音開きの扉を排除するものではない。閂のようなものを取り付けることによって地震の際の揺れによって容易に開かない工夫をしてあれば良い。尚、溝部材9,9に設ける溝部9a,9aは、ガイドレール7a,7aの形成角度より広い角度にすると、摺動時の摩擦抵抗が小さくなる利点を有する。
【0015】また、係止片5aは背板5と一体であるが、別体であっても良い。長手方向全域に渡らなくとも、2〜3ケ所というように別々に設けても良い。さらにこの係止片5aと共に或はこの係止片5aを廃して物品収納庫の前面下端部の長手方向とスチール戸棚等の各種物品収納用備品等の前面上端部の長手方向を粘着テープ或は粘着プレートで貼り合わせても良い。
【0016】図4は上述した物品収納庫1を、例えば各種物品収納用家具等の一例としての戸棚10の頂部と部屋11の天井12との間の空間にセットした状態を示し、物品収納庫1と天井12との間にはほとんど隙間が形成されていない。そして、係止片5aは戸棚10の背部に係止されている。したがってこの係止片5aによる係止により、地震の揺れに対し物品収納庫1が前方へ飛び出してくることはなく、戸棚10も上部に間隙がなくなるので、揺れが防止され倒れる心配がなくなるものである。
【0017】さらに物品収納庫1の前面上端部と天井12との間に図5と図6に示したように、パッキングを兼ねる装飾部材15を取り付けると物品収納庫1と天井12との間に時として生ずる間隙を埋めて外観上すっきりとしたものに仕上げることができる。但し物品収納庫1と天井12の間に若干の隙間があっても転倒防止効果に違いはほとんど生じない。
【0018】この地震の際の倒れ防止効果を高めるために、各種家具や各種備品等が図4に示した戸棚10のように、二段に分かれている場合には、下段のもの10aの上端部長手方向と上段のもの10bの下端部長手方向とを、図7と図8に示したように、粘着テープ或は粘着プレート等との移動防止部材16で張り合わせることにより一層の転倒防止効果をあげることができる。一段の各種家具や各種備品等の場合には、該各種家具や各種備品等10の下部と床18との間に、図9と図10に示したような断面L字形状の滑り止め部材17を挿入させるものである。この滑り止め部材17は床18に接する側に、例えばシリコンシートのような滑り止め17aが貼着されている。
【0019】このようにすると、地震の際の揺れに対して、戸棚10の横滑りを防止でき、より一層の倒れ防止効果をあげることができるものである。尚、滑り止め部材17の形状、構造については実施の形態のものに限定されるものではない。とくに、床18と各種家具や各種備品等10の間に挿入されるものは、図9に示したように下側に凹凸をつければより一層の滑り防止効果をあげることができる。また、材料についても、ゴムを含む、他の摩擦係数の高い塩ビシート等の合成樹脂製のものが考えられる。
【0020】図11は、例えば会社の事務室20等に置かれた各種物品収納用備品等のスチールロッカー21やスチール書庫22と天井23との間に設置した物品収納庫24を示し、このように従来は雑然として書類や物が積み上げられ空間部分20aが物品収納庫24をセットすることにより、書類や物品を物品収納庫24内へ収納することになり、事務室20内部の外観上をすっきりとしたものにすることができ、かつ、地震の際にこれらのスチールロッカー21やスチール書庫22等の転倒を極めて有効に防止することができるものである。
【0021】図12乃至図13は、この発明に係る防災用品の販売方法と物品収納庫1の製造方法について説明するためのブロック図と説明図である。この発明に係る防災用品の販売方法は、各種部屋に設置した、或は設置する各種物品収納用家具や各種物品収納用備品等と天井との間の寸法が設置場所ごとに異なることから、この防災用品を構成する、とくに物品収納庫の天板、底板、両側板、背板、引戸、レール、及び装飾部材、移動防止部材、滑り止め部材等を、需要者が測定した各種物品収納用家具や各種物品収納用備品等と天井までの高さ、各種家具や各種備品等の奥行き、幅等の寸法と、各種家具や各種備品等が一体式のものか二段式か三段式かについての情報に基いて寸法計算をし、予め用意してある原材料より切り出して、需要者の測定した上記高さ、奥行き、幅の各寸法の合計に単価を掛けて販売価格を算出するところに特徴がある。
【0022】基本料金は例えば1センチメートル100円というように決める。勿論ミリ単位であっても良い。小数点以下の値段の出た場合は切り捨てるか四捨五入しても良い。10円未満を切り捨てるか四捨五入するようにしても良い。基本料金であるからレールや装飾部材、移動防止部材、さらには滑り止め部材の値段は予め単価の中に含ませても良いし、別に長さに単価を掛けて計算しても良い。このようにすると販売者は見積りに行く手間が省け、需要者は自分で購入する物品収納庫の値段を計算することができる。物品収納庫の天板、底板、両側板、開閉扉としての引戸等の原材料となる板材としては、900mm×1,800mm×20mm程度の木板、合板、或は合成樹脂製板材を用意するが、その大きさや厚さに限定はない。とくに引き戸については天板等とは別の原材料や材厚のものが用意される場合がある。背板は係止片を設ける場合には、900mm×1,800mm×5mm程度のベニヤ板を原材料の板材とし、これより切り出したものを用いることが望ましい。しかし、この背材を他の天板や両側板と同じ原材料のもので構成し、係止片だけを別の薄い板材で構成することは任意である。また、天板や両側板と同じ原材料の板材を用いて係止片を一体に設けることも可能である。
【0023】図14は、物品収納庫の販売価格を算出する他の実施の形態を示し、各種家具や各種備品等10の天板10aの部分と天井12との間を、各種家具や各種備品等10の左右の端部■、■から測定した測定値a,bと、備品等10の奥行き■の測定値c、備品等10の幅■の測定値dを足して、これに例えば1cmの単価100円を掛け、さらに基本料金とする3,000円を加えることによって販売価格を算定するものである。例えば上記■と■のaとbの測定値を50cm、■のcの測定値を30cm、■のdの測定値を120cmとした場合は、次式によって誰でもが容易に販売価格を算定できる。
【0024】
(50cm+50cm+30cm+120cm)×100円+3,000円=28,000円そこで、第1のステップとしては、需要者26が自宅の部屋や会社、工場の事務室等に設置した箪笥、書棚、食器棚等の各種物品収納用家具、或は事務室等に設置したスチールロッカー、スチール書棚、スチール戸棚等の各種物品収納用備品と、部屋や事務室等の天井との間の寸法や各種家具、各種備品等の奥行や幅の寸法を測定し、各種家具や各種備品等の形状や色、及びそれが一体式であるが、二段式或は三段式の複数段となっているか等の情報の認知をすることが必要である。尚、家具や備品等と天井までの寸法測定は、床や天井に傾斜や凹凸のあることから、上述したように両端部で行うことが望ましい。
【0025】次いで、第2のステップとして、これらの情報を、電話、FAX、インターネット、パソコン通信等の手段を使って専門センターやホームセンター等25a、或は家具販売店や取次店、代理店等25b等の販売拠点25へ発注することになる。この段階で需要者26は、自己の測定した上記2箇所の高さ、奥行き、幅の各寸法の合計に単価と基本料金を掛けることにより値段を知ることができる。この販売拠点25の中には工場直売の場合には工場27も含まれる。或は需要者26が専門センターやホームセンター等25a、或は家具販売店や取次店、代理店等25bへ直接足を運んでメモや口頭で発注する場合があろう。専門センターやホームセンター等25aは原材料を在庫として持ち、カッティングマシン及び又は穿開け機等を備えていることが必要であり、そうでない場合は単なる家具販売店や取次店や代理店等25bとなる。工場を持つ家具製造販売会社は、販売拠点となり得る。
【0026】第3のステップとして、専門センターやホームセンター等25aはそれぞれ専用のソフトを持ったパソコンを備えており、与えられた情報を入力すると、滑り止め部材や装飾部材等の材厚、さらに後述する他の実施の形態の場合には固定板の大きさと材厚を含めたカッティング寸法と値段を自動的に計算する。
【0027】第4のステップとして、この計算に基いてカッティングマシンで原材料より物品収納庫の天板、底板、両側板、背板、引戸、レール、滑り止め部材、及び固定板や装飾部材等を切り出すことになる。その際に、各切り出した部材へ孔開け機を用いて取付ビス用の孔を穿設するとなお便利である。
【0028】そして、第5のステップとして、この切り出した部材を取付ビスや、さらに後述する実施の形態の場合は調節ネジ及び接着剤と共に需要者へ発送し、事前或は事後に費用を受け取ることで販売行為は終了となる。この発送は、需要者が直接工場27へ発注する場合には、工場から直接需要者へ向けてなされ、専門センターやホームセンター等25a、その他の代理店等25bを介した場合には、各センター等25aや代理店等25bからの発送となる。場合によっては需要者26が直接取りに行くことも考えられる。専門センターやホームセンター等25aの場合には、待っていて持ち帰りすることも可能である。
【0029】図15はこのようにして入手した材料より物品収納庫を組み立てる場合を示す。天板2や底板3と両側板4,4や背板5は、取付ビス13,13・・・を用いて組み立てるが、レール6,7は取付ビス13,13・・・のほか両面テープ、或は接着剤を用いて組み立てることもできる。組立て完了後、外部に露出するビス孔13a,13a・・・、或は天板2や底板3とレール6,7との間の接合部に装飾部材や粘着テープや粘着プレートを貼着すると外観上すっきりとし、意匠効果が増大する。尚、ビス孔13a,13a・・・には、取付ビス13,13・・・を取り付けた後に栓をするようにしても良い。
【0030】図16乃至図20は、この発明に係る防災用品の他の実施の形態を示す。図面によれば、物品収納庫30は、前側に上下のレール31,32に付属して開閉用扉の一種である引戸33,33の外れ防止板34,35が設けられている点と、上部の天板36上に複数の調節ネジ37による4点支持構造で高さ調節手段の一例である固定板38が設けられている点と、背板39がビス留めではなく、天板36、両側板40、及び底板41に設けた取付溝36a,40a及び41aにその縁部を嵌入させている点と、後部下部より垂下させた係止片を省略してある点が、先の図1乃至図15に示した実施の形態のものと相違しているが、後は同じである。尚、指示記号33aは引戸33の溝部材である。
【0031】この実施の形態は、実際に起震車等を用い、物品収納庫に振動や揺れが加わった場合について実験して見ると、引戸33,33が外れて内部に収納した収納物と共に前方へ放り出されて落下する場合があったことから、引戸33,33が外れないように改良して外れ防止板34,35を設けたものであり、さらに、図20に示したように、部屋に設置した各種家具や各種備品等42と天井43との間は、必ずしも等間隔、平行というわけには行かず、実際には床44の傾斜や天井43の傾斜によって、該天井43と物品収納庫30の天板36との間に隙間が生じ、ぴったりと収まらないことから、固定板38を設けて物品収納庫30を設置する際に、天井43との間に隙間が生じないようにし、地震の際の揺れに対し、引戸33,33や内部に収納したものが前方へ飛び出して落下しないように工夫したものである。
【0032】設置方法としては、センターや取次店等の販売拠点が物品収納庫30の注文を受けた時に、固定板38の厚さ分だけ両側板40の高さを減じて材料の切り出し寸法の計算をして材料を切り出し注文主へ出荷するものであり、設置者はまず、物品収納庫30を現場で組み立てて、固定板38を部屋に設置した各種家具や各種備品等42の上面と天井43との間に設置し、引戸33,33を開けて、図19に示したように、ドライバーその他の用具45を用いて調節ネジ37を回して、固定板38が天井43に圧接するまで押し上げて物品収納庫30をしっかりと設置するものである。
【0033】このようにすると、高さの合わない分だけ固定板38が傾斜して全面で天井43に圧接されるものである。図19に示したように、固定板38の下面に設けた凹部38aに調節ネジ37の上部に取り付けた圧接プレート37aを収納させると、固定板37の位置がずれずに安定するという利点がある。調節ネジ37には、図示してないが締付ナットを取り付けることにより、調節ネジ37の戻り等の経年変化を防止することができる。調節ネジ37の下部には+或は−のドライバー用の溝の外に、六角形その他の多角形の穴を設けることも可能である。そして、図19において、指示記号46のものは、調節ネジ37を捻子着させる取付部材である。この取付部材46の構成は実施の形態のものに限定されない。
【0034】尚、物品収納庫の高さ調節手段としては、固定板を省略して各調節ネジに取り付けた圧接プレートのみ、或は全部又は一部の圧接プレートに当接した固定片とすることができ、さらに調節ネジを物品収納庫の底板へ取り付けて各種家具や各種部品等の天板と当接させて物品収納庫の取付高さを調節するようにしても良い。
【0035】
【発明の効果】この発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏し得る。
【0036】請求項1のように構成すると、部屋や事務室等に設置した書庫、箪笥、食器棚のような各種物品収納用家具や、ロッカー、スチール書庫、スチール戸棚のような各種物品収納用備品等と天井までの間のさまざまに異なる高さ、奥行き、幅、形状にぴったりと収まる物品収納庫を個々に対応して提供できることにより、部屋内をすっきりとした外観に仕上げることができた上で、地震の際にこれらの各種物品収納用備品等が転倒するのを極めて有効に防止することができるという効果を奏し得る。
【0037】請求項2のように構成すると、外れ防止板によって地震の際に開閉用扉が外れて収納物と共に前方へ放り出されて落下するのを防止することができるものである。
【0038】請求項3と4のように構成すると、物品収納庫と天井との間に床又は天井の傾斜に起因する隙間があっても、高さ調節手段や固定板によって調節し、物品収納庫が天井と各種物品収納用家具や備品等との間にしっかりと固定されるので、地震の際に物品収納庫が飛び出して落下するのを有効に防止することができるものである。
【0039】請求項5のように構成すると、部屋や事務室等に設置した書庫、箪笥、食器棚のような各種物品収納用家具や、ロッカー、スチール書庫、スチール戸棚のような各種物品収納用備品等と天井までの間のさまざまに異なる高さ、奥行き、幅、形状にぴったりと収まる物品収納庫を個々に対応して提供できることにより、部屋内をすっきりとした外観に仕上げることができた上で、地震の際に物品収納庫がずれて落下するのを係止片によって有効に防止することができ、さらに各種物品収納用備品等が転倒するのを極めて有効に防止することができるという効果を奏し得る。
【0040】請求項6のように構成すると、請求項5と同じ効果を奏した上で、各種物品収納用備品等が地震の際の横揺れに対し、横滑りすること、及びこの横滑りによって転倒したり、複数段からなるものは上段のものが落下したりすることを防止することができるもという効果を奏し得る。
【0041】請求項7のように構成すると、需要者は各種物品収納用備品等の形状、構造(一体型のものか、複数段型のものか)、及びその奥行きと幅、並びにその上面と天井までの高さ等の各寸法を測り、この情報と測定値をこの発明に係る防災用品の原材料を常備している専門センターやホームセンター、或は工場、さらには家具販売店や取次店や代理店等の販売拠点へさまざまな手段を使って知らせ注文することによって、この発明に係る防災用品を容易に購入することができるので、これを各需要者が組み立てることによって言わばオーダーメイドの防災用品の物品収納庫を各種物品収納用備品等と天井との間にセットし、地震の際に該各種物品収納用備品等の転倒や横滑りを防止することができるという効果を奏し得る。
【0042】また、需要者は、測定した高さ、奥行き、幅の各寸法を合計しこれに単価を掛けることによって、値段を知ることができ、販売者も同じように計算して容易に値段を算出することができるものであり、見積もりの手間、組み立ての手間を省くことにより、安価に提供することができるという効果を奏し得る。
【0043】請求項8のように構成すると、請求項7と同じ効果を奏した上で、装飾部材や粘着テープや粘着プレートから成る横滑り防止部材、さらには滑り防止部材によって地震の際に、複数段の各種物品収納用備品等の場合には上の段のものの落下を防止し、一体型の各種物品収納用備品等の場合には全体としての横滑りを防止することができるという効果を奏し得る。
【0044】請求項9のように構成すると、様々な各種物品収納用備品等と天井の間にセットされる物品収納庫を個々にオーダーメイドで製造でき、地震の際にその揺れによって物品収納庫を含む各種物品収納用備品等の転倒や横滑りを極めて有効に防止することができるという効果を奏し得る。
【出願人】 【識別番号】501275503
【氏名又は名称】鈴木 達哉
【出願日】 平成14年1月29日(2002.1.29)
【代理人】 【識別番号】100076831
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 捷雄
【公開番号】 特開2003−88438(P2003−88438A)
【公開日】 平成15年3月25日(2003.3.25)
【出願番号】 特願2002−20730(P2002−20730)