トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 家 具
【発明者】 【氏名】坂口 順一
【住所又は居所】大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コクヨ株式会社内

【要約】 【課題】配線の無秩序な配置を防止するとともに、配線の容易化を図る。

【解決手段】天板2の側方又は後方の少なくともいずれかに起立板5を配置して、この起立板5を用いて天板2の下方に形成された空間SP1を外部空間から仕切りうるようにし、起立板の内面側に配線保持具を設けるとともに、この起立板を、前記空間SP1を外部空間から仕切る閉止位置Sと前記空間SP1を外部空間に開放する開成位置Oとの間で移動可能に構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】天板の側方又は後方の少なくともいずれかに起立板を配置し、この起立板を用いて天板の下方に形成された空間を外部空間から仕切りうるように構成している家具であって、起立板の内面側に配線保持具を設けるとともに、この起立板を、前記空間を外部空間から仕切る閉止位置と前記空間を外部空間に開放する開成位置との間で移動可能に構成していることを特徴とする家具。
【請求項2】閉止位置にある前記起立板と天板との間に配線を挿通させうる隙間を形成していることを特徴とする請求項1記載の家具。
【請求項3】前記起立板が閉止位置と開成位置との間で所定の回転軸周りに回転するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の家具。
【請求項4】前記回転軸が鉛直方向に延びるものであることを特徴とする請求項3記載の家具。
【請求項5】天板を支持する脚体の内側面に開口溝を設けてなり、前記開口溝に配線を挿通可能に構成してなることを特徴とする請求項1、2、3、又は4記載の家具。
【請求項6】天板を脚体に支持させているものであって、前記脚体に係合孔を設け、前記係合孔に係合爪を有する蝶番保持部材を着脱可能に取り付けるとともに、前記蝶番保持部材と蝶番とを介して前記起立板を脚体に取り付けるようにしていることを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5記載の家具。
【請求項7】前記脚体の下端部にキャスタを有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、又は6記載の家具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天板の側方又は後方の少なくともいずれかに目隠し用の起立板を配置しているワゴン等の家具に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、オフィスのOA化が著しく発達してきており、さらに、一例としてホワイトボードに書かれた内容を読み取り、パソコンなどに出力する装置が考えられている等、パソコンに接続する機器がますます増加してきている。これに伴い、特にパソコン関係の配線の数が増えてきているが、配線を床面や机の天板上等に無秩序に配置すると見た目がよくなく、また配線とその接続先の機器又は端子との対応関係がわかりにくくなる。このような問題の発生を防ぐために、机等にダクト等の配線保持具を設けたものが考えられている。従来この配線保持具は、天板の下方に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように天板の下方に配線保持具を設けると、配線を確認する際に配線が見づらいので無理な姿勢をとらなければならない等、配線の点検や追加の際に扱いが面倒なものになる。
【0004】本発明は以上の課題を解決すべく、天板の下方に設けた起立板に着目して配線の容易化を図ったものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明にかかる家具は、天板の側方又は後方の少なくともいずれかに起立板を配置し、この起立板を用いて天板の下方に形成された空間を外部空間から仕切りうるように構成している家具であって、起立板の内面側に配線保持具を設けるとともに、起立板を前記空間を外部空間から仕切る閉止位置と前記空間を外部空間と仕切らないようにする開成位置との間で移動可能に構成していることを特徴とする。
【0006】このように構成することで、前記起立板を開成位置にすることにより外部から配線を容易に確認することができ、配線の点検を容易にできるようにするとともに、配線保持具もまた外部から容易に確認できるので、配線の追加や保守も容易にできるようになる。
【0007】天板上のパソコンなどとの配線をより容易にするには、閉止位置にある前記起立板と天板との間に配線を挿通させうる隙間を形成するようにすればよい。
【0008】前記起立板の前記閉止位置と前記開成位置との間の移動をより容易にするには、前記起立板が閉止位置と開成位置との間で所定の回転軸周りに回転するようにすればよい。
【0009】前記起立板を前記閉止位置と前記開成位置との間で所定の回転軸周りに回転させる具体的な構成の一例として、前記起立板が鉛直方向に延びる軸を中心として回転可能に構成したものが挙げられる。
【0010】配線の無秩序化をより効果的に防止するには、天板を支持する脚体の内側面に開口溝を設け、前記開口溝に配線を挿通可能に構成しているようにすればよい。
【0011】配線のために、前記起立板の取り外しを容易に行うことができるようにするには、前記脚体に係合孔を設け、前記係合孔に係合爪を有する蝶番保持部材を着脱可能に取り付けるとともに、前記蝶番保持部材と蝶番とを介して前記起立板を脚体に取り付けるようにすればよい。
【0012】この家具の移動をより容易に行うようにするには、前記脚体の下端部にキャスタを有するようにすればよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態について図面を参照して示す。
【0014】本実施形態に係る家具であるワゴンWは、左右に離間させて配置した1対の脚体1と、これら脚体1に支持させ、パソコンP等をその上面に載置するための天板2と、パソコンP又は周辺機器等を載置するための棚板3と、ワゴンWを移動させるための取手4と、天板2の下方に形成された空間SP1を外部後方空間から仕切りうる起立板たる背面板5とを備えたものである。なお、このワゴンWは、その全高がパソコンPなどの使用者が起立姿勢のまま使用できる高さに設定されている。このワゴンWの斜視図を図1、正面図を図2、側面図を図3、平面図を図4にそれぞれ示す。
【0015】前記脚体1は、前後方向に延びる細長い略矩形板状のベース11と、このベース11の上面後部から鉛直に起立させた中空の支柱12と、ベース11の下面の前後両端部にそれぞれ取り付けたキャスタ13とを備えたものであり、左右の支柱12間には補強パイプ14を横架させている。前記支柱12の内側面12aには開口溝M1を設けており、その前壁及び後壁には、係合孔たるスリットS1を上下方向に複数個直列させて開口させてある。さらに、前記開口溝M1は、開口溝被覆カバー121で覆うことができるようになっている。
【0016】天板2は、略矩形板状をなすものであり、その下面の左右両端部を、天板支持ブラケット21を介して支柱12に支持させている。なお、天板支持ブラケット21は、その後端部に設けた係合爪(図示略)を支柱前側のスリットS1に係合させることにより、支柱12に取り付けてある。
【0017】棚板3は、その下面の左右両端部でこの棚板を支持する棚板支持ブラケット31を介して支柱に支持させてある。そして、この棚板ブラケット31の後端面には係合爪(図示略)が設けてあり、前記支柱12の前面のスリットS1に係合させることで、取り外し可能かつ上下方向の位置を段階的に変更可能に取り付けてある。
【0018】取手4は、左右方向に延びる略棒状のものであり、その左右両端を、天板支持ブラケット21に固定してある。
【0019】背面板5は、略矩形板状をなすものであり、天板2の後方に離間させて配置してある。
【0020】しかして、本実施形態では、前記背面板5の内面側に配線保持具たるコンセント保持板6を設けるとともに、この背面板5を、回転支持機構7を介して天板2の下方に形成された空間SP1を外部空間から仕切る閉止位置Sと前記空間SP1を外部空間に開放する開成位置Oとの間で移動可能に構成し、さらに閉止位置保持機構8を介して閉止位置Sに仮止め可能にしてある。開成位置Oに移動した前記背面板5を図4の二点鎖線で示してある。また、前記背面板5を開成位置Oに移動した状態の側面図を図5に示す。この図5には、閉止位置Sにある前記背面板5を二点鎖線で示してある。さらに、この背面板5の取付構造を示す分解斜視図を図6に示す。
【0021】具体的には、コンセント保持板6は左右方向に延びる矩形板状のものであり、前記背面板5の内面5aに一体に取り付けてあるものである。また、その上面6aにコンセント61を一体に取り付けるようにしてある。
【0022】前記回転支持機構7は、蝶番取付部材71と、支柱の後壁に取り付けるための蝶番保持部材72と、前記蝶番取付部材と前記蝶番保持部材とを結合する蝶番73とからなる。
【0023】前記蝶番取付部材71は、背面板5の内面5aの一端に固定され、鉛直方向に延びる角柱状をなすものである。そして、蝶番73の回転軸X1が鉛直方向に延びるような方向になるように蝶番73の一方の板を取り付けるようにしてある。
【0024】前記蝶番保持部材72は、鉛直方向に延びる略細長い板状をなし、係合爪たる下向きのフックF1を突出させてある。そして、前記蝶番73の他方の板を取り付け、前記フックF1を一方の支柱12の後壁に開口したスリットS1に係合させて取り外し可能かつ上下方向の位置を段階的に変更可能に取り付けるようにしてある。
【0025】この回転支持機構7を介して背面板5を支柱12の後壁に取り付けることで、前記背面板5を前記蝶番73の回転軸X1を中心に回転させて、この背面板5を後端、天板2を上端とする空間を外部後方の空間と仕切る閉止位置Sと、前記空間を外部に開放する開成位置Oとの間で移動可能にしてある。
【0026】一方、前記閉止位置保持機構8は、マグネット取付部材81と、支柱12の後壁に取り付け、マグネット82に吸着させるためのマグネット吸着部材83とからなるものである。
【0027】前記マグネット取付部材81は、背面板5の内面5aの他端に固定され、鉛直方向に延びる角柱状をなす中空のものである。そして、その中央部にマグネット取付口を開口してあり、このマグネット取付口にマグネット82をはめ込んである。
【0028】前記マグネット吸着部材83は、鉛直方向に延びる略細長い板状をなし、係合爪たる下向きのフックF2を突出させてある。そして、蝶番保持部材72を取り付けた側と逆の支柱12に開口した後壁のスリットS1に、前記フックF2を係合させて取り外し可能かつ上下方向の位置を段階的に変更可能に取り付けるようにしてある。このマグネット吸着部材83の上下位置は、前記蝶番保持部材と一致させる。
【0029】マグネット82をマグネット吸着部材83に吸着させることで、前記背面板5を後端、天板2を上端とする空間を外部後方空間と仕切るような閉止位置Sに背面板を固定するようにしている。
【0030】また、前記背面板5は、閉止位置Sにあるときその内面5aと天板2との間に隙間SP2が形成されるようにしてある。そして、この隙間SP2には配線が挿通可能である。さらに、前記支柱12の内側面12aに設けた開口溝M1にも、配線が挿通可能にしてある。
【0031】すなわち、配線を接続する際には背面板5を開成位置Oに移動してコンセント61に配線たるパソコンPの電源コードC1を接続し、支柱12の内面12aに設けた前記開口溝M1に配線たるコンセント61の電源コードC2を挿通させる。さらに、前記開口溝M1の下端部に配線挿通口122aを備えた配線挿通カバー122を取り付け、前記配線挿通口122aからコンセント61の電源コードを外部に出して、開口溝M1の残りの部分を開口溝被覆カバー121で覆うようにしてある。そして、配線の接続が終了すると、背面板5を閉止位置Sに移動して配線がコンセント61から前記隙間SP2を通って天板2上に出るように構成することができる。さらに、配線の点検や保守を行う際には、背面板5を開成位置Oに移動してコンセント保持板6に固定されたコンセント61とこのコンセント61に接続された配線たるパソコンPの電源コードC1と開口溝M1に挿通させた配線たるコンセント61の電源コードC2とを外部から確認できるようにしてある。
【0032】以上、天板2の後方に背面板5を配置し、この背面板5を用いて天板2の下方に形成された空間SP1を外部空間から仕切りうるように構成して、背面板5の内面5a側にコンセント保持板6を設けるとともに、この背面板5を、前記空間SP1を外部空間から仕切る閉止位置Sと前記空間SP1を外部空間に開放する開成位置Oとの間で移動可能に構成したことにより、前記背面板5を開成位置Oに移動してコンセント保持板6に固定したコンセント61及びこのコンセント61に接続した配線を容易に確認することができ、配線の点検、保守、及び追加を容易にできる。
【0033】また、閉止位置Sにある前記背面板5と天板2との間に配線を挿通させうる隙間SP2を形成したので、天板2上のパソコンPなどとの配線をより容易にできる。
【0034】さらに、前記背面板5が閉止位置Sと開成位置Oとの間で所定の回転軸たる蝶番の回転軸X1周りに回転するようにしたので、前記背面板5の前記閉止位置Sと前記開成位置Oとの間の移動を容易にできる。
【0035】加えて、前記所定の回転軸たる蝶番の回転軸X1を鉛直方向に延びるようにしたので、前記配線の点検等をより無理のない姿勢で行うことができる。
【0036】さらに、天板2を支持する脚体1の内側面12aに開口溝M1を設け、前記開口溝M1に配線を挿通可能に構成したので、配線の無秩序化をより効果的に防止できる。
【0037】そして、脚体1にスリットS1を設け、前記スリットS1に係合爪たる下向きフックF1を有する蝶番保持部材72を着脱可能に取り付けるとともに、前記蝶番取付部材71と前記蝶番保持部材72と蝶番73とを有する回転支持機構7を介して前記起立板5を支柱12に取り付けるようにしたので、背面板5を前記蝶番保持部材72ごと取り外すことが容易にできる。
【0038】加えて、脚体1の下端部にキャスタ13を備えたので、ワゴンWの移動を容易に行うことができる。
【0039】なお、本発明は以上に述べた実施形態以外にもさまざまな実施態様が考えられる。
【0040】例えば、前記実施形態では、ワゴンWの天板2の後方に起立板たる背面板5を設置したが、本発明に係る天板2としては、前記ワゴンWの棚板3等、物品を載置するための水平な板全般を含むようにすることができる。
【0041】また、起立板は天板2の背面でなく、側面に設置してもよいし、背面と側面の両方に設置してもよく、あるいは背面と側面にまたがるように設置してもよい。
【0042】天板2と起立板との間の隙間SP2には、パソコンの電源だけでなく、例えば棚板3に載置したプリンタ等の周辺機器と接続するためのケーブル等をも挿通させるようにしてもよい。また、脚体1の内面たる支柱12の内面12aに設けた開口溝M1には、コンセント61の電源だけでなく、例えばパソコンPに接続する通信ケーブル等、他の配線を挿通させるようにしてもよい。
【0043】さらに、配線保持具としては、コンセント保持板6だけでなく、例えばネット接続ハブ等、他の機器を固定するような部材を用いてもよいし、上向きに開口した構造をとる、例えばダクトのようなものでもよい。
【0044】そして、起立板の開閉は、その下辺を軸として回転するようにしてもよい。
【0045】加えて、蝶番保持部材72は着脱可能にする必要や位置を変更可能にする必要はなく、また蝶番73を直接支柱12に固定するようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】天板の側方又は後方の少なくとも一方に起立板を配置し、この起立板を用いて天板の下方に形成された空間を外部空間から仕切りうるように構成して、起立板の内面側に配線保持部材を設けるとともに、この起立板を、前記空間を外部空間から仕切る閉止位置と前記空間を外部空間に開放する開成位置との間で移動可能に構成したことにより、前記起立板を開成位置にして配線保持部材に固定したコンセント等及びこのコンセント等に接続した配線を容易に確認することができ、配線の点検、保守、及び追加を容易にできる。
【出願人】 【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市東成区大今里南6丁目1番1号
【識別番号】300093548
【氏名又は名称】有限会社望織意匠設計
【住所又は居所】大阪府柏原市石川町6−22
【出願日】 平成13年9月18日(2001.9.18)
【代理人】 【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博 (外2名)
【公開番号】 特開2003−88428(P2003−88428A)
【公開日】 平成15年3月25日(2003.3.25)
【出願番号】 特願2001−284172(P2001−284172)