| 【発明の名称】 |
歯ブラシ |
| 【発明者】 |
【氏名】合田 太郎
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| 【要約】 |
【課題】余分な練り歯磨きがブラシの部分に残存するのを防止して、歯磨き後に洗浄して、簡単かつ容易に、しかも綺麗に余分の練り歯磨きを除去する。
【解決手段】歯ブラシは、先端にブラシ16を固定している脱着ブラシ部1を、本体部2に脱着できるように連結している。本体部2は、内部の充填室3に練り歯磨き20を充填している。脱着ブラシ部1は、充填室3の開口部6とブラシ部15とに連通する排出路17を内部に設けている。本体部2は、充填室3の練り歯磨き20を押し出すピストン6を備える。ピストン6は、弾性的に伸縮する弾性体10を介して本体部2に連結している。ピストン6が押されると、練り歯磨き20が脱着ブラシ部1のブラシ部15に押し出され、ピストン6の押圧を解除する状態では、弾性体10がピストン6を復帰位置に後退させて、ブラシ部15から押し出した余分の練り歯磨き20を吸入するようにしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 先端にブラシ(16)を固定している脱着ブラシ部(1)と、この脱着ブラシ部(1)を脱着できるように連結すると共に、内部に練り歯磨き(20)を充填する充填室(3)を設けている本体部(2)とを備えており、脱着ブラシ部(1)と本体部(2)とが以下の全ての構成を有することを特徴とする歯ブラシ。 (a) 本体部(2)は、充填室(3)の開口部(3A)を先端に設けており、本体部(2)に連結される脱着ブラシ部(1)は、充填室(3)の開口部(3A)に連通する排出路(17)を内部に設けており、この排出路(17)を先端に設けているブラシ部(15)まで延長している。 (b) 本体部(2)は、内部に充填室(3)を設けているシリンダー(4)と、このシリンダー(4)内に往復運動できるように配設されて、充填室(3)に充填している練り歯磨き(20)を押し出すピストン(6)とを備える。 (c) ピストン(6)は、先端を充填室(3)に配設して、後端を本体部(2)の後端まで延長している。 (d) ピストン(6)は、弾性的に伸縮する弾性体(10)を介して本体部(2)に連結されている。 (e) ピストン(6)の後端が押されると、充填室(3)に充填している練り歯磨き(20)が、脱着ブラシ部(1)の排出路(17)を通過してブラシ部(15)に押し出され、ピストン(6)の押圧を解除する状態では、弾性体(10)がピストン(6)を復帰位置に後退させて、ブラシ部(15)から押し出した余分の練り歯磨き(20)を吸入するようにしている。 【請求項2】 本体部(2)が、充填室(3)を内側に設けているシリンダー(4)の外側に、シリンダー(4)よりも後端に突出している外筒(5)を配設しており、この外筒(5)にシリンダー(4)を脱着できるように挿入しており、ピストン(6)の後端を外筒(5)の後端まで延長している請求項1に記載される歯ブラシ。 【請求項3】 シリンダー(4)の後端に、ピストン(6)の後退を停止させるストッパ部(11)を設けている請求項2に記載される歯ブラシ。 【請求項4】 脱着ブラシ部(1)の外側に、外筒(5)と同じ外形のキャップ(19)を脱着できるように被着している請求項1に記載される歯ブラシ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、練り歯磨きを収納している歯ブラシに関する。 【0002】 【従来の技術】練り歯磨きを収納している歯ブラシは、携帯に便利で、いつでも何処でも好きなときに歯磨きできる特長がある。この構造の歯ブラシは、たとえば以下の公報に記載される。 ■ 特開平11−178644号公報■ 特開2000−300349号公報■ 特開平8−214949号公報【0003】 ■の公報に記載される歯ブラシは、図1に示すように、柄30の部分に、練り歯磨きを充填する蛇腹容器31を設けている。蛇腹容器31は、下端の両側に突起32を設けている。柄30である本体の内面には、螺旋状の溝33を設けている。この溝33に沿って蛇腹容器31の突起32を移動させると、蛇腹の下端が柄30の先端に向かって移動して、収納している練り歯磨きが押し出される。 【0004】■の公報にも柄の部分に練り歯磨きを充填して、使用するときに絞り出す歯ブラシが記載される。また、■の公報には記載される歯ブラシは、柄の部分に流動性のある歯磨き剤や液体歯磨きを充填する構造が記載される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】これ等の公報に記載される歯ブラシは、柄の内部に歯磨き剤を充填している。このため、練り歯磨きを充填している歯磨きチューブ等を歯ブラシと一緒に携帯することなく、歯ブラシのみを使用して綺麗に歯磨きできる。しかしながら、■〜■の公報に記載される歯ブラシは、使用するときにブラシの部分に押し出した歯磨き剤が、ブラシに残存して不衛生になる欠点があった。さらに、ブラシの内部に押し出された歯磨き剤は、綺麗に洗浄するのに手間がかかり、簡単に除去できない欠点がある。さらに、押し出された練り歯磨きが、ブラシの部分に設けている排出口で硬化すると、次に押し出すときにスムーズに排出できなくなる欠点もある。 【0006】本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、余分な練り歯磨きがブラシの部分に残存することがなく、歯磨き後に洗浄して、簡単かつ容易に、しかも綺麗に余分の練り歯磨きを除去できる歯ブラシを提供することにある。また、練り歯磨きが排出口の近傍で硬化するのを防止して、常にスムーズに練り歯磨きを押し出しできる歯ブラシを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の歯ブラシは、先端にブラシ16を固定している脱着ブラシ部1と、この脱着ブラシ部1を脱着できるように連結すると共に、内部に練り歯磨き20を充填する充填室3を設けている本体部2とを備える。さらに、本発明の歯ブラシは、脱着ブラシ部1と本体部2とが以下の全ての構成を有することを特徴とする。 (a) 本体部2は、充填室3の開口部3Aを先端に設けており、本体部2に連結される脱着ブラシ部1は、充填室3の開口部3Aに連通する排出路17を内部に設けており、この排出路17を先端に設けているブラシ部15まで延長している。 (b) 本体部2は、内部に充填室3を設けているシリンダー4と、このシリンダー4内に往復運動できるように配設されて、充填室3に充填している練り歯磨き20を押し出すピストン6とを備える。 (c) ピストン6は、先端を充填室3に配設して、後端を本体部2の後端まで延長している。 (d) ピストン6は、弾性的に伸縮する弾性体10を介して本体部2に連結されている。 (e) ピストン6の後端が押されると、充填室3に充填している練り歯磨き20が、脱着ブラシ部1の排出路17を通過してブラシ部15に押し出され、ピストン6の押圧を解除する状態では、弾性体10がピストン6を復帰位置に後退させて、ブラシ部15から押し出した余分の練り歯磨き20を吸入するようにしている。 【0008】本体部2は、充填室3を内側に設けているシリンダー4の外側に、シリンダー4よりも後端に突出している外筒5を配設することができる。この本体部2は、外筒5にシリンダー4を脱着できるように挿入して、ピストン6の後端を外筒5の後端まで延長することができる。さらに、本体部2は、シリンダー4の後端に、ピストン6の後退を停止させるストッパ部11を設けて、ピストン6を所定の位置まで後退させることができる。さらに、本発明の歯ブラシは、脱着ブラシ部1の外側に、外筒5と同じ外形のキャップ19を脱着できるように被着することができる。このように、キャップ19を被着する歯ブラシは、練り歯磨き20の乾燥、硬化を極めて有効に防止できる特長がある。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための歯ブラシを例示するものであって、本発明は歯ブラシを下記のものに特定しない。 【0010】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。 【0011】図2と図3に示す歯ブラシは、先端にブラシ16を固定している脱着ブラシ部1と、この脱着ブラシ部1を脱着できるように連結すると共に、内部に練り歯磨き20を充填する充填室3を設けている本体部2とを備えている。この歯ブラシは、使用するときに、本体部2に充填している練り歯磨き20をブラシ部15に押し出し、押し出された練り歯磨き20を使用してブラシ16で歯磨きをする。 【0012】図の本体部2は、シリンダー4と外筒5を備えており、シリンダー4の内側に充填室3を設けて、その先端を開口部3Aとしている。充填室3に充填している練り歯磨き20は、ピストン6を操作して開口部3Aから脱着ブラシ部1に押し出される。開口部3Aから押し出される練り歯磨き20は、脱着ブラシ部1に設けている排出路17から先端のブラシ部15に押し出される。 【0013】図の本体部2は、シリンダー4の外側に外筒5を設けている。この外筒5は、シリンダー4よりも後端に突出している。さらに外筒5は、その内径をシリンダー4の外径にほぼ等しくして、シリンダー4を脱着できるように挿入している。シリンダー4は、脱着できるように外筒5に挿入しているが、所定の力よりも強い力で押さないと、外筒5からでないようにしている。外筒5は、シリンダー4よりも後端に突出する。また、シリンダー4は、外筒5よりも先端に突出している。すなわち、本体部2は、後端部では外筒5がシリンダー4よりも突出しているが、先端部では外筒5よりもシリンダー4が突出している。図の本体部2は、外筒5の後端部の突出量とシリンダー4の先端部の突出量を特定するために、シリンダー4の後端部と外筒5の内面とに段差部を設けており、互いの段差部を当接させてシリンダー4と外筒5とを所定の位置で連結している。シリンダー4は、後端部の外側に位置決キャップ9を装着して固定しており、この位置決キャップ9の外径をシリンダー4の外径よりも大きくして段差部を設けている。外筒5は、中間部を境にして内径の異なる内面形状として段差部を設けている。外筒5は、先端側の内径をシリンダー4の外径とほぼ等しくすると共に、後端側の内径をシリンダー4の後端部に固定された位置決キャップ9の外径とほぼ等しくしている。ただ、外筒は、必ずしも内径の異なる内面形状とする必要はなく、一様な厚さの筒体として内面に凸部を固定して設けて、この凸部と位置決キャップとでシリンダーと外筒との相対位置を特定することもできる。この外筒は、凸部の突出高さや材質でシリンダーとの連結強度を調整できる。 【0014】さらに、本体部2は、外筒5から突出しているシリンダー4の先端部に、キャップ19を脱着できるように挿入して連結する。キャップ19は、脱着ブラシ部1をカバーする筒状で、外筒5の外径に等しくしている。この歯ブラシは、本体部2にキャップ19を連結すると、全体を同じ太さの円柱状にできる。キャップ19は、シリンダー4の先端部に挿入するので、その内径をシリンダー4の外径にほぼ等しくしている。本体部2に連結されたキャップ19は、脱着ブラシ部1をカバーするように本体部2に被着される。 【0015】ピストン6は、先端を充填室3に配設して、後端を本体部2の後端まで延長している。ピストン6は、押出ロッド7の先端に、シリンダー4内を隙間なく摺動して、充填室3の練り歯磨き20を押し出す押出プレート8を設けている。押出プレート8は、硬質プレート8Aの前面に板状の軟質パッキン8Bを設けている。軟質パッキン8Bの外径はシリンダー4の内径にほぼ等しく、シリンダー4の内面に弾性的に押圧されて隙間なくシリンダー4の内面を摺動して、練り歯磨き20を圧送する。ただ、押出プレート8は、図5に示すように、硬質プレート8Aの周囲に沿って軟質パッキン8Bを設けることもできる。この硬質プレート8Aは外周面に沿って溝を設けており、この溝にリング状の軟質パッキン8Bを装着している。この押出プレート8も、軟質パッキン8Bをシリンダー4の内面に弾性的に押圧させて、隙間なくシリンダー4の内面を摺動して練り歯磨き20を圧送する。ピストン6の後端は、本体部2の後端である外筒5の後端まで延長している。図の歯ブラシは、ピストン6を押圧しない状態で、ピストン6の後端を本体部2、すなわち外筒5の後端と同一平面としている。 【0016】ピストン6は、弾性的に伸縮する弾性体10を介して本体部2に連結している。弾性体10は、ピストン6を押圧しない状態で、図に示す復帰位置、すなわちピストン6の後端を本体部2である外筒5の後端に位置させる。図の歯ブラシは、ピストン6の押出ロッド7に凸部12を設け、シリンダー4の後端部に固定された位置決キャップ9に、押出ロッド7の凸部12に当接してピストン6の後退を停止させるストッパ部11を設けている。図の押出ロッド7は、中間部を境として太さの異なる異径ロッドで、外径の太い側をシリンダー4内に配設すると共に、外径の細い側をシリンダー4の後端から突出させている。この押出ロッド7は、異径ロッドの段差部をストッパ部11に当接する凸部12としている。この押出ロッド7は、全体をプラスチックで成形して安価に多量生産できる。ただ、押出ロッドは、必ずしも異径ロッドとする必要はなく、一様な太さのロッドとして、外周面に突起や凸条を設けて凸部を形成するすることもできる。位置決キャップ9は、筒状の筒部9Aの端面に、貫通孔9Cを有する円盤部9Bを連結した形状である。筒部9Aは、シリンダー4の後端部に装着できる内径を有する。円盤部9Bの貫通孔9Cは、押出ロッド7の後端側を通過できるが凸部12を通過できない大きさに開口されており、この開口部をストッパ部11としている。この形状の位置決キャップ9は、円盤部9Bの貫通孔9Cに押出ロッド7を挿通する状態でシリンダー4の後端部に装着されて、ピストン6を前後に移動できる状態とする。この構造の歯ブラシは、押出ロッド7の凸部12をシリンダー4の後端面に設けたストッパ部11に当て、後退位置を特定できるので、ピストン6の後端を本体部2である外筒5の後端に正確に停止できる特長がある。ただ、本発明の歯ブラシは、必ずしもピストンに凸部を設ける必要はなく、弾性体でピストンを復帰位置に停止させることもできる。 【0017】弾性体10は、一端をピストン6の先端に配設された押出プレート8に連結して、他端をシリンダー4の後端部に連結している。図の弾性体10は、弾性的に伸縮されるコイルスプリングである。コイルスプリングである弾性体10は、図4に示すように、後端部を折曲加工して外側に突出する複数の連結部10Aを設けている。図のコイルスプリングは、3つの連結部10Aを等間隔に設けている。シリンダー4の後端面には、これらの連結部10Aを挿入する切欠部4Aを設けている。このコイルスプリングは、シリンダー4の切欠部4Aに連結部10Aを挿入する状態で位置決キャップ9が装着されてシリンダー4の後端部に連結される。シリンダー4に装着される位置決キャップ9は、たとえば、接着して外れないように固定される。ただ、位置決キャップ9は、図5に示すように凸部と凹部からなる嵌着構造で連結して固定することも、図6に示すように雄ねじと雌ねじを設けて固定することもできる。 【0018】弾性体10は、ピストン6を弾性的に後退させて、ピストン6を図に示す復帰位置に移動させる。したがって、弾性体10は、弾性的に伸長される状態で、ピストン6とシリンダー4とに連結される。弾性的に伸長している弾性体10は、弾性的な収縮しようとする力で、ピストン6を後退させて、ピストン6の凸部12をシリンダー4のストッパ部11に当接させて、ピストン6を復帰位置に停止させる。ストッパ部のない歯ブラシは、ピストンが復帰位置にあるときに弾性体が伸縮しない状態となるように、ピストンとシリンダーに連結される。 【0019】ピストン6は、後端に押圧部13を設けている。押圧部13は、リング形状の筒体で、中心孔13Aに押出ロッド7の後端部を挿入して固定している。押圧部13の中心孔13Aは、押出ロッド7の後端部の外径とほぼ等しい内径としている。この押圧部13は、押出ロッド7を挿通した状態で、押圧部13と押出ロッド7とを貫通する連結ピン21が挿入されて互いに連結される。さらに、押圧部13は、外筒5の内径よりも小さい外径を有し、外筒5の内面に沿って、スムーズに移動できるようにしている。図のピストン6は、1本のロッドである押出ロッド7の先端に押出プレート8を、後端に押圧部13を連結して固定している。ただし、ピストンは、押出プレートを分離する構造とすることもできる。押出プレート8を分離しているピストン6は、図5の断面図に示すように、押出ロッド7と押出プレート8との間に、中間材14を配設する。中間材14は、押出ロッド7や押出プレート8と連結する必要はない。それは、押出プレート8に弾性体10を連結することにより、弾性体10を介して押出プレート8と押出ロッド7との間に挟着して配設されるからである。 【0020】以上の実施例の歯ブラシは、シリンダー4の内部に弾性体10であるコイルスプリングを配設している。このように、シリンダー4に内蔵される弾性体10は、弾性的な収縮しようとする力で、ピストン6を復帰位置まで後退させる。ただ、本発明の歯ブラシは、弾性体であるコイルスプリングを必ずしもシリンダーに内蔵させる必要はなく、図6に示すように、シリンダー4の外部に配設することもできる。この図に示す本体部2は、シリンダー4の後端から突出する押出ロッド7を弾性体10であるコイルスプリングに挿通している。押出ロッド7の後端には押圧部13を連結しており、シリンダー4の後端部に固定された位置決キャップ9の円盤部9Bと押圧部13との間に弾性体10を配設している。この弾性体10は、弾性的に収縮される状態で、ピストン6とシリンダー4とに連結される。弾性的に収縮している弾性体10は、弾性的な伸長しようとする力で、ピストン6を後退させて、ピストン6の凸部12をシリンダー4のストッパ部11に当接させて、ピストン6を復帰位置に停止させる。したがって、この弾性体10も、ピストン6を弾性的に後退させて、ピストン6を図に示す復帰位置に移動させる。このように、弾性体10であるコイルスプリングをシリンダー4の外部に配設する構造は、シリンダー4内に設けられる充填室3を広くできる特長がある。 【0021】さらに、以上の実施例の歯ブラシは、弾性体10としてコイルスプリングを使用している。コイルスプリングは、線材の材質、線材の太さ、巻径、巻数、全長等で弾性特性を調整できるので、最適な弾性力となるように設計して、理想的な状態でピストンを後退できる特長がある。ただ、本発明の歯ブラシは、弾性体をコイルスプリングに限定しない。本発明の歯ブラシは、コイルスプリング以外の弾性体、たとえば、ゴム等と使用してピストンを弾性的に後退させることもできる。 【0022】脱着ブラシ部1は、先端にブラシ16を固定している。このブラシ部15に練り歯磨き20を供給するために、内部に排出路17を設けている。排出路17は、脱着ブラシ部1の後端を先端のブラシ部15に連結して、後端に供給される練り歯磨き20をブラシ部15に供給する。図の脱着ブラシ部1は、本体部2に連結する部分を円筒状として、後端を本体部2のシリンダー4の先端に挿入して連結する。脱着ブラシ部1は、後端部をシリンダー4に連結する状態で、シリンダー4と同じ太さとなるようにしている。したがって、本体部2のシリンダー4は、脱着ブラシ部1との連結部分4Bを細くしている。脱着ブラシ部1の後端部の内径は、この連結部分4Bの外径に等しく、また、脱着ブラシ部1の後端部の外径は連結部分4Bでないシリンダー4の本体部分の外径に等しくしている。脱着ブラシ部1とシリンダー4は、互いの連結部分に雄ねじと雌ねじを設けて、ねじ止めして連結できる。図に示すシリンダー4は、連結部分4Bの外周部に雄ねじを設けており、脱着ブラシ部1は、後端部の内面に雌ねじを設けている。このように、シリンダー4の先端部分の外周部に雄ねじを設ける構造は、この部分に練り歯磨きが付着するのを防止して、脱着ブラシ部1を確実に装着できる特長がある。ただ、脱着ブラシ部とシリンダーは、必ずしもねじを設けて連結する必要はなく、凸部と凹部からなる嵌着構造で脱着できるように連結することもできる。 【0023】以上の構造の歯ブラシは、以下のようにして使用される。 (1) 脱着ブラシ部1を本体部2から外し、本体部2の充填室3に練り歯磨き20を充填する。 (2) 練り歯磨き20を充填した後、本体部2に脱着ブラシ部1を連結する。使用しないときは、さらに脱着ブラシ部1にキャップ19を被着する。 (3) 歯ブラシを使用するときは、キャップ19を外し、本体部2の後端に設けているピストン6後端の押圧部13を押してピストン6を前進させる。前進するピストン6は、充填室3に充填している練り歯磨き20を充填室3から押し出す。押し出された練り歯磨き20は、充填室3の開口部3Aから脱着ブラシ部1の排出路17に供給され、排出路17を通過してブラシ部15に押し出される。 (4) その後、ピストン6後端の押圧部13の押圧を解除すると、ピストン6は弾性体10で復帰位置まで後退される。後退するピストン6は、排出路17からブラシ部15に押し出されていた余分の練り歯磨き20を吸入する。したがって、排出路17の先端開口部18には、練り歯磨き20が残存しない状態となる。 (5) この状態で歯磨きをして、歯磨きが完了してブラシ部15を洗浄すると、ブラシ部15の練り歯磨き20は綺麗に除去される。 (6) ブラシ部15を洗浄した後、脱着ブラシ部1にキャップ19を被着する。キャップ19は、練り歯磨き20の乾燥を防止すると共に、ブラシに塵等が付着するのを防止する。とくに、本発明の歯ブラシは、練り歯磨き20を排出路17に吸入する状態でキャップ19を被着するので、練り歯磨き20の乾燥、硬化を極めて有効に防止できる。 (7) 再び使用するときは、(3)〜(6)の工程を繰り返す。 【0024】さらに、本体部2の練り歯磨き20がなくなると、(1)の工程で、脱着ブラシ部1を本体部2から外して、本体部2の充填室3に練り歯磨き20を供給して再使用できる状態とする。さらにまた、長期間使用してブラシ部15のブラシ16が消耗してくると、脱着ブラシ部1を新しい物に交換することによって、再び、快適に使用できる。 【0025】さらに、本発明の歯ブラシは、各パーツを個々に分解できる構造として、リサイクルすることもできる。この歯ブラシは、以下のようにしてリサイクルできる。(1) 使用済みの歯ブラシを回収する。 (2) 回収した歯ブラシを分解して各パーツごとに分別する。 (3) 分別された各々のパーツを洗浄する。このとき、消耗が激しく再利用できないパーツや衛生面から再利用できないパーツ(たとえば、脱着ブラシ部)を廃棄する。 (4) 再利用するパーツと、再利用できずに新たに用意したパーツを組み合わせてリサイクルされた歯ブラシを製作する。 このようにして製造される歯ブラシは、さらに、製造コストを低減できるので、安価に販売できる特長がある。 【0026】 【発明の効果】本発明の歯ブラシは、余分な練り歯磨きがブラシの部分に残存することがなく、歯磨き後に洗浄して、簡単かつ容易に、しかも綺麗に余分の練り歯磨きを除去できる特長がある。それは、本発明の歯ブラシが、先端にブラシを固定している脱着ブラシ部を、内部の充填室に練り歯磨きを充填している本体部に脱着できるように連結しており、充填室の練り歯磨きを、ピストンを押して脱着ブラシ部のブラシ部に押し出すと共に、ピストンの押圧を解除する状態では、弾性体でピストンを復帰位置に後退させて、ブラシ部から押し出した余分な練り歯磨きを吸入するようにしているからである。この構造の歯ブラシは、練り歯磨きをピストンで押し出した後、弾性体によってピストンが復帰位置に後退されるので、充填室内の圧力が低下して、ブラシ部から押し出した余分な練り歯磨きが吸入されてブラシの部分に残存することがない。したがって、本発明の歯ブラシは、歯磨き後に洗浄して、簡単かつ容易に、しかも綺麗に余分な練り歯磨きを除去できる。このように、余分な練り歯磨きがブラシ部分に残存しない本発明の歯ブラシは、練り歯磨きが排出口の近傍で硬化するのを有効に防止して、常にスムーズに練り歯磨きを押し出しできる特長がある。さらにまた、本発明の歯ブラシは、本体部の練り歯磨きがなくなると、脱着ブラシ部を本体部から外して、充填室に練り歯磨きを供給できるので、長期間にわたって便利に使用できる特長もある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】502134454 【氏名又は名称】合田 太郎
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| 【出願日】 |
平成14年4月15日(2002.4.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074354 【弁理士】 【氏名又は名称】豊栖 康弘 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−304933(P2003−304933A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月28日(2003.10.28) |
| 【出願番号】 |
特願2002−112647(P2002−112647) |
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