| 【発明の名称】 |
歯間ブラシ |
| 【発明者】 |
【氏名】亀山 健
|
| 【要約】 |
【課題】簡単な構造で、歯間空隙の歯垢のみならず、歯の前面又は背面をも清掃する事ができ、しかもブラシ部が容易に破損しない歯間ブラシを提供すること。
【解決手段】歯30と歯30の隙間に挿入し口腔に対して進退させることにより、歯間の歯垢などを除去する歯間ブラシ10であって、軸部12にブラシ部11を進退方向に沿って複数条設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】歯と歯の隙間に挿入し口腔に対して進退させることにより、歯間の歯垢などを除去する歯間ブラシであって、軸部にブラシ部を進退方向に沿って複数条設けたことを特徴とする歯間ブラシ。 【請求項2】ブラシ部は、糸状体を軸部に張設して形成したものであることを特徴とする請求項1記載の歯間ブラシ。 【請求項3】ブラシ部は、糸状体を軸部に弓形に張って形成したものであることを特徴とする請求項2記載の歯間ブラシ。 【請求項4】ブラシ部は、歯間内に挿入可能な薄肉の固形材により軸部に形成したものであること特徴とする請求項1記載の歯間ブラシ。 【請求項5】ブラシ部は、固形材を弓形状に形成したものであること特徴とする請求項4記載の歯間ブラシ。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、通常の歯ブラシでは歯垢の清掃が困難なため、歯と歯の隙間に挿入して歯間の歯垢などを除去する歯間ブラシに関する。 【0002】 【従来の技術】この種の歯間ブラシとしては、2つ折りとした金属ワイヤの間にある合成繊維あるいは天然繊維の束からなるフィラメントを複数挟み、軸部となる金属ワイヤを撚り加工してフィラメントを捻り止めしブラシ部とした歯間ブラシが知られている。つまり、従来の歯間ブラシ20は、図9に示すように、多数のフィラメント24からなるブラシ部21が軸部22に対して直交方向に設けられており、そしてこの軸部22が柄部23に固定された構造となっている。 【0003】そして、この種の従来の歯間ブラシ20は、図10に示すように、歯30と歯30の隙間に挿入して、柄部23を持って軸部22方向に前後に動かすことにより、つまり口腔に対して進退させることにより、歯間の歯垢などを除去していたのである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の歯間ブラシ20では、図10に示すように、口腔に対して進退させたときに、ブラシ部21が歯30の前面31又は背面32にあまり接しないため、歯間の歯垢は除去できるものの、歯自体の前面31や背面32を清掃することはできなかった。一方、従来の歯間ブラシ20のブラシ部21は、前述の様にフィラメント24を捻り止めしているのみであるため、フィラメント24からなるブラシ毛が抜けやすく、特に、軸部22と直交方向の回転運動に対しては弱く、破損し易いという欠点があった。 【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、簡単な構造で、歯間空隙の歯垢のみならず、歯の前面又は背面をも清掃する事ができ、しかもブラシ部が容易に破損しない歯間ブラシを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、実施例において使用する符号を付して説明すると、歯30と歯30の隙間に挿入し口腔に対して進退させることにより、歯間の歯垢などを除去する歯間ブラシ10であって、軸部12にブラシ部11を進退方向に沿って複数条設けたところに特徴を有する。 【0007】請求項2の発明は、ブラシ部11が、糸状体14を軸部12に張設して形成したものであるところに特徴を有し、請求項3の発明にあっては、ブラシ部11が、糸状体14を軸部12に弓形に張って形成したものであるところに特徴を有する。 【0008】また、請求項4の発明は、ブラシ部11が、歯間内に挿入可能な薄肉の固形材15により軸部12に形成したものであるところに特徴を有し、請求項5の発明にあっては、ブラシ部11が、固形材15を弓形状に形成したものであるところに特徴を有する。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、請求項1〜3に係る発明の実施例につき、図1〜図6を参照して説明する。先ず、図1に示すように、この歯間ブラシ10は、ブラシ部11、軸部12及び柄部13より構成されており、本例ではこれら各部材は合成樹脂により形成されている。 【0010】ブラシ部11は、糸状体14を軸部12に弓形に張って形成したものであり、このブラシ部11が口腔に対して進退方向に沿って複数条設けられている。つまり、ブラシ部11は両先端が細く中央部が膨出した略半楕円形状となっており、これらが軸部12周りに対して周回するように設けられているのである。また、各ブラシ部11の両端の固着位置は僅かづつずらしてあり、これにより各ブラシ部11の間に隙間が生じないように形成されている。 【0011】さて、本実施例に係る歯間ブラシ10を使用すれば、歯30の前面よりブラシ部11を挿入しつつ歯30を磨く際に、図2の如く、ブラシ部11を口腔に対して押し込んだ時には、ブラシ部11が歯30の前面31に集めるため、その前面31の部分が特に清掃される。一方、ブラシ部11を口腔に対して奥から引き出す時には、ブラシ部11が歯30の背面32に集めるため、その背面32の部分が特に清掃される。つまり、この歯間ブラシ10を口腔に対して進退させると、ブラシ部11が歯30の前面31又は背面32など歯間の隅々まで満遍なく接触するのため、歯間空隙の歯垢の除去のみならず、歯30の前面31又は背面32をも清掃することができるのである。 【0012】特に、ブラシ部11を軸部12周りに回転させつつ進退させれば、歯垢の除去や歯30の前面31又は背面32をさらに綺麗に磨き上げることができるのである。これは、弓形状のブラシ部11が進退方向に沿って複数条設けられているからであり、軸部12周りの回転に対して強靱な構造となっているからである。しかも、このブラシ部11は回転させても抜け難い構造となっている。 【0013】なお、ブラシ部の構造については、図3〜図5に示すように、軸部12対して弓形状のブラシ部11を進退方向に沿って複数条設けてあれば如何なる構造であってもよく、図4の如く弓形状のブラシ部11を3連接することにより、或いは複数個を連接することにより、歯垢の除去及び歯30の表面の清掃に優れた効果を奏するものである。特に、図5に示す実施例の場合には、軸部12の両端に柄部13を設けたものであり、両柄部13を持ってブラシ部11を口腔内で進退させる事により、容易かつ確実に歯間の清掃が実施できるのである。 【0014】また、、図6(a)及び(c)に示すように、糸状体14を螺旋状又はロープ状に撚ったもの、或いは図6(b)の様に、所定間隔をおいて髭状の微糸を有した糸状体14を使用したもの、あるいは糸状体14の表面を粗面化した物などを使用すると、歯垢や食べかす取り除く効果がより増加する。また、これらの糸状体14の材質としては、弾性のある合成樹脂が最も適しているが、動物の毛、植物の繊維等をも利用することができる。 【0015】次に、請求項4又は5に係る発明の実施例について、図7及び図8を参照しつつ説明する。本実施例の場合には、ブラシ部11の構造が糸状体14ではなく、合成樹脂等の固形材15により軸部12に一体的に形成した点が相違する。つまり、固形材15により弓形状に形成したものを、軸部12の周囲に6ヶ所設けたものであり、その形状は図8の断面図に示す如く花弁状となっている。この場合、固形材15により一体的に形成されているため、製造が容易であって量産化に向いており、低コストで製造することができるのである。なお、軸部12の周囲に設ける弓形状の固形材15は、例えば15〜16ヶ所など、多数設けるとさらに清掃効果に優れたものとなる。 【0016】この実施例の場合、ブラシ部12がゴム材や柔軟かつ強い弾性力を有する合成樹脂材により弓形の固形材15に形成されている点に特徴があるが、その固形状は内部に空気等が充填された中空体の他、全体が合成樹脂などにより一体的に形成されたものであっても良い。 【0017】なお、この固形材15の場合には、その形状が先端ほど薄くし中央部に向かう程順次肉厚になるよう形成することにより、様々な歯間の大小に適合させることができる。また、固形材15の形状は本例の形状に限定されることなく、表面を粗面化したもの、又はブラシ部11の本数を減らしたもの、或いは増やしたものなど、多種多様の形態が適用できることは言うまでもない。 【0018】次に、請求項2に係る発明の他の実施例について、図11及び図12を参酌しつつ説明する。図11に示す例では、前述の図1等に示した実施例と同様に、ブラシ部11は、複数の糸状体14を軸部12に張って形成したものであり、このブラシ部11が口腔に対して進退方向に沿って複数条設けられている。つまり、ブラシ部11は大小の略軍配形状を呈しており、これらが軸部12周りに対して周回するように設けられているのである。一方、図12に示す例にあっては、図11と同様に、ブラシ部11は、複数の糸状体14を軸部12に張って形成したものであり、ブラシ部11が大小の略チェロ(弦楽器)の形状をなしている点が特徴である。 【0019】さて、これらの実施例においても、図1〜5に示した実施例と同様に、この歯間ブラシ10を使用すれば、歯30の前面よりブラシ部11を挿入しつつ歯30を磨く際に、口腔に対してこの歯間ブラシ10を進退させると、ブラシ部11が歯30の前面31又は背面32など歯間の隅々まで満遍なく接触するのため、歯間空隙の歯垢の除去のみならず、歯30の前面31又は背面32をも清掃することができ、特に、ブラシ部11を軸部12周りに回転させつつ進退させれば、歯垢の除去や歯30の前面31又は背面32をさらに綺麗に磨き上げることができるのである。 【0020】次に、請求項4に係る発明の他の実施例について、図13〜図18を参酌しつつ説明する。図13〜図15に示す例では、前述の図7に示した実施例と同様に、ブラシ部11の構造が糸状体14ではなく、歯間内に挿入可能な薄肉の固形材15により軸部12に一体的に形成したものである。つまり、固形材15により図13に示す例にあっては略階段状に、図14に示す例にあってはムササビ形状に、図15に示す例にあっては瓢箪形状に形成したものである。一方、図16に示す例にあっては、薄肉の固形材15の複数条を軸部12に対して捻った状態で一体化したものである。 【0021】これらの場合においても、歯間空隙の歯垢の除去のみならず、歯30の前面31又は背面32をも清掃することができ、しかも、固形材15により一体的に形成されているため、製造が容易であって量産化に向いており、低コストで製造することができるのである。 【0022】なお、図13〜図16に示した例において、その断面図が図17又は図18に示すように、固形材15の側壁に凸部16を設けて粗面化することにより、歯間内での清掃能力が格段に向上するのである。 【0023】 【発明の効果】本願発明は、歯と歯の隙間に挿入し口腔に対して進退させることにより、歯間の歯垢などを除去する歯間ブラシであって、軸部にブラシ部を進退方向に沿って複数条設けたことに特徴を有するので、簡単な構造で、歯間空隙の歯垢のみならず、歯の前面又は背面をも清掃する事ができ、しかもブラシ部が容易に破損しないという優れた効果を奏するものである。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】595095456 【氏名又は名称】亀山 健
|
| 【出願日】 |
平成14年2月21日(2002.2.21) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2003−88425(P2003−88425A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月25日(2003.3.25) |
| 【出願番号】 |
特願2002−97366(P2002−97366) |
|