| 【発明の名称】 |
口腔清浄具およびそのセット |
| 【発明者】 |
【氏名】矢野 直文 【住所又は居所】山口県防府市鐘紡町4番1号 カネボウ株式会社内
【氏名】佐々木 裕之 【住所又は居所】山口県防府市鐘紡町4番1号 カネボウ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】清掃方法に応じて清掃部の種類を容易に交換できるようにし、それら多種多様な清掃部を組み合わせ可能にして、携帯性と多機能性を備える一方で、清掃方法に応じて軸体の把持角度を自由に変えられることにより、口腔内の清掃に際し、優れた操作性も備えた口腔清浄具を提供する。
【解決手段】軸体と、該軸体の一端に設けた清掃部とからなる口腔清浄具において、前記軸体は、前記清掃部の他端に開口部を設けて中空部を形成するとともに、前記開口部の同端に設けた第一の連結手段と、前記清掃部の同端に設けた第二の連結手段とを備え、別の口腔清浄具の有する清掃部を前記開口部より挿脱自在にして前記中空部に収納可能にし、前記第一の連結手段と別の口腔清浄具の有する第二の連結手段とを連結可能にした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 軸体と、該軸体の一端に設けた清掃部とからなる口腔清浄具において、前記軸体は、前記清掃部の他端に開口部を設けて中空部を形成するとともに、前記開口部の側に設けた第一の連結手段と、前記清掃部の側に設けた第二の連結手段とを備えていることを特徴とする口腔清浄具。 【請求項2】 軸体と、該軸体の一端に設けた清掃部とからなる口腔清浄具の複数個よりなり、前記軸体は、前記清掃部の他端に開口部を設けて中空部を形成するとともに、前記開口部の側に設けた第一の連結手段と、前記清掃部の側に設けた第二の連結手段とを備え、他の口腔清浄具の有する清掃部を前記開口部より挿脱自在にして前記中空部に収容可能にし、前記第一の連結手段と他の口腔清浄具の有する第二の連結手段とを連結可能にしたことを特徴とする口腔清浄具セット。 【請求項3】 キャップ部と、請求項1に記載の口腔清浄具の少なくとも1個とからなり、前記キャップ部は、一端に開口部を設けて中空部を形成するとともに、前記開口部の側に設けた第一の連結手段を備え、前記口腔清浄具の有する清掃部を前記開口部より挿脱自在にして前記中空部に収容可能にし、前記第一の連結手段と前記口腔清浄具の有する第二の連結手段とを連結可能にしたことを特徴とする口腔清浄具セット。 【請求項4】 前記軸体は、一端に開口部を設けて中空部を形成する把持部と、一端に清掃部を有する可動部とからなり、前記把持部は前記開口部の側に設けた第一の連結手段と、他側に設けた第一の結合手段とを備え、前記可動部は前記清掃部の側に設けた第二の連結手段と、他側に設けた第二の結合手段とを備え、前記第一の結合手段と前記第二の結合手段とが角度可変に結合していることを特徴とする請求項1から3に記載の口腔清浄具およびそのセット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は口腔内を清掃する器具に関するものであり、さらに詳しくは、多種多様な口腔清浄具を組み合わせた多機能性を有し、携帯性や操作性にも優れた口腔清浄具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、食後や就寝前の口腔内を清潔にするために、歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス、ヤニとり具、舌ブラシ、歯磨剤、デンタルミラー等の口腔清浄具を用いて歯牙や舌を清掃することは一般的であったが、近年の口腔衛生意識の高まりに連れて、多くの人々が各種清掃方法に適応した多種多様な口腔清浄具を組み合わせて使用するようになってきた。 【0003】さらに、口腔清浄具を使用する場所も、自宅やオフィスだけでなく、旅行先や出張先など多岐にわたるため、携帯性に優れた口腔清浄具に対する強い要望もあり、携帯性や操作性を考慮した様々な形態の組み合わせ口腔清浄具が提案されている。 【0004】例えば、特開昭59−232546号公報に開示されている口腔衛生セットは、軸状をなす柄と複数の異種の口腔衛生具とを備え、上記柄の先端に上記異種の口腔衛生具の任意の一つを選択し他の口腔衛生具と互換性をもって着脱自在に取り付けて成るもので、一つの柄で異なる口腔衛生具を使用でき取扱いが容易になり、またセットがコンパクトに収まるので携帯にも保管にも便利である、というものである。 【0005】また、前記公報には操作性を考慮して、柄と歯間ブラシとの間に屈曲したスペーサを介在させていることが記載されている。さらに、特許第2749655号公報に開示されている歯間装置を有する歯ブラシは、柄と、該柄に回転可能に取り付けられた歯間装置とを有するする歯ブラシであって、該装置が、第1位置と第2位置の間で可動な軸の回りに回転可能に取り付けられることと、位置付け手段が、設けられ、該軸が該第1位置にある時、所定の定位において該位置を保持し、そして該軸が該第2位置にある時、該装置の移動を許容していることが記載されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の口腔衛生セットのように、一つの柄で異なる種類の清掃部を使用する構成では、使用していない清掃部は、柄に取り付けられていない状態、すなわち、ばらばらの状態であるので、必ずしも携帯や保管に便利であるとは言えない。さらに、清掃部を紛失する可能性も考えられるので、それを避けるために収納ケースなどが別途必要となり、携帯性に欠けるきらいがある。 【0007】また、数種類の異なる清掃部を順番に使用する場合、例えば、歯ブラシに歯磨剤を塗布して歯牙清掃した後、歯間ブラシを使用する場合には、歯ブラシを柄から取り外して、歯間ブラシを柄に取り付けなければならない。この時、清掃部を直接手で触れることになり、衛生上好ましくないうえ、交換作業に手間取ることもある。さらに、歯磨剤や取り外した歯ブラシの置き場所を確保しないと、周囲が乱雑になり、清掃がしにくい。 【0008】一方、操作性を考慮して、前述の口腔衛生セットにおける屈曲スペーサや、前述の歯間装置を有する歯ブラシにおける歯間装置のように、清掃部と軸体との間に角度を持たせる構成になっていても、角度が固定であったり、せいぜい1軸での回転角度であるため、必ずしも好ましい操作性を得られず、手や腕が疲労したり、口腔内を隅々まで清掃することは困難であった。 【0009】本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、清掃方法に応じて清掃部の種類を容易に交換できるようにし、それら多種多様な清掃部を組み合わせ可能にして、携帯性と多機能性を備える一方で、清掃方法に応じて軸体の把持角度を自由に変えられることにより、口腔内の清掃に際し、優れた操作性も備えた口腔清浄具およびそのセットの提供をその目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するため、本発明による口腔清浄具およびそのセットは、軸体と、該軸体の一端に設けた清掃部とからなる口腔清浄具において、前記軸体は、前記清掃部の他端に開口部を設けて中空部を形成するとともに、前記開口部の側に設けた第一の連結手段と、前記清掃部の側に設けた第二の連結手段とを備えていることを第一の特徴としている。さらに、そのような特徴を有する口腔清浄具の複数個からなり、他の口腔清浄具の有する清掃部を前記開口部より挿脱自在にして前記中空部に収容可能にし、前記第一の連結手段と他の口腔清浄具の有する第二の連結手段とを連結可能にしたことを第二の特徴としている。 【0011】上記の構成において、軸体の一端に設ける清掃部は、清掃方法に応じた種類として、歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス、ヤニとり具、舌ブラシ、歯磨剤、デンタルミラー等が挙げられる。なお、これら清掃部の大きさは、携帯性を考慮して、清掃の機能を損なわない範囲で必要最低限の大きさにすることが好ましい。そして、清掃部は、軸体に着脱自在に固定せしめると、歯ブラシ等が摩耗した場合や歯磨剤がなくなった場合に、簡単に歯ブラシ、歯磨剤を取り換えることができ好ましい。 【0012】そして、この清掃部を、別の口腔清浄具の開口部より挿入し、中空部に収容するためには、それぞれの大きさを清掃部の大きさに対応して決める必要がある。すなわち、上述の範囲で決定した清掃部の大きさに対して、開口部の断面形状および断面積が清掃部より大きくなるように決定し、ついで、中空部の長さおよび容積が清掃部より大きくなるように決定すればよい。なお、大きさの基準となる清掃部は、使用する清掃部のうち最も大きなものとする。一般には歯ブラシの大きさが最大になるのでそれを基準とするのが好ましいが、他の種類で大きなものがあれば、その限りではない。 【0013】開口部と中空部の大きさおよび形状が決まれば、軸体の大きさと形状が決定できる。しかし、その内面形状は、別の口腔清浄具の備える清掃部が軸体の中空部に収容可能であれば、軸体は円筒型や多角筒型である必要はなく、直線を含む自由曲線で構成された断面形状を持つ筒型でよい。また、軸体の大きさに関しても制約はないが、携帯性を考慮すると、軸体の肉厚も必要最低限にとどめるほうが好ましい。さらに、内面形状と外面形状が相似である必要もない。清掃部の一般的な大きさと、口腔清浄具の携帯性を考慮すると、軸体の断面の大きさは直径20〜30mm程度の円に納まるのが好ましく、肉厚も5mm程度以下が好ましい、また、長さも30〜60mm程度が好ましい。付け加えるならば、軸体に通気穴などが設けられていると、使用後の清掃部が乾燥しやすくなり衛生面で好ましい。 【0014】軸体の材質は、樹脂や金属など幅広いものが挙げられるが、特に限定されるものではない。しかし、携帯性の良さや組み合わせての使用方法を考慮すると、軽量で変形や破壊を起こしにくい材質が好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネートなどが挙げられる。また、撥水性や抗菌性のある材料を使用すれば、乾燥しやすく菌の繁殖を防ぐことができるので衛生的である。 【0015】また、軸体の両側にそれぞれ設けられた第一の連結手段と第二の連結手段は、連結可能であれば特に手段を限定されるものではないが、清掃時に連結部分に負荷が加わっても、耐えられる強度を持つ構造が望ましい。例えば、軸体の連結部分が円筒状であれば、軸体の開口部側内面または軸体の清掃部側外面のうち、一方に螺旋突起を設け、他方に螺旋溝を設けて螺合可能にした構造が挙げられる。他にも、一方に環状凸部を設け、他方に環状凹部を設けて嵌合させる構造や、一方に突起を設け、他方に鍵溝を設けて捻合させる構造などでもよい。また、軸体の連結部分が円筒状でない場合も、一方に周状凸部を設け、他方に周状凹部を設けて嵌合させる構造や、一方に弾性体で支持したピン様突起を設け、他方に突起を受ける孔を設けて嵌合させる構造や、一方に、鍵状フックを設け、他方にフックを受ける突起を設けて引っかける構造などが挙げられる。 【0016】上記の構成によれば、第一の連結手段と第二の連結手段により別々の口腔清浄具が連結できるため、任意数量の口腔清浄具に対して、使用目的に応じて歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス、ヤニとり具、舌ブラシ、歯磨剤、デンタルミラー等のように各々の清掃部を異なる種類にして組み合わせることで、多機能性を持たせることができる。また、使用に際しては、口腔清浄具を順番に入れ替えて、連結するだけでよいので交換も容易である。 【0017】さらに、第三の特徴として、本発明による口腔清浄具セットは、キャップ部と、上述した第一の特徴を有する口腔清浄具の少なくとも1個とからなり、前記キャップ部は、一端に開口部を設けて中空部を形成するとともに、前記開口部の側に設けた第一の連結手段を備え、前記口腔清浄具の有する清掃部を前記開口部より挿脱自在にして前記中空部に収容可能にし、前記第一の連結手段と前記口腔清浄具の有する第二の連結手段とを連結可能にしている。 【0018】上記の構成において、キャップ部の備える開口部、中空部および第一の連結手段は構成および作用効果において、前述した第一の特徴における軸体が備える各構成と同じである。 【0019】そして、口腔清浄具の清掃部をキャップ部の開口部より挿入し、中空部に収容して、キャップ部の第一の連結手段と、口腔清浄具の第二の連結手段を連結することができる。さらに、口腔清浄具が2個以上の場合、2個目の口腔清浄具の清掃部を1個目の口腔清浄具の開口部より挿入し、中空部に収容して、1個目の口腔清浄具の第一の連結手段と、2個目の口腔清浄具の第二の連結手段を連結することができる。これを3個目以降の口腔清浄具にも繰り返せば、任意個数の口腔清浄具を一体化して連結することができる。 【0020】例えば、キャップ部と2個の口腔清浄具を連結して一体化した状態の、口腔清浄具の使用方法を説明する。まず、キャップ部を取り外すと、1個目の口腔清浄具の清掃部が取り出された状態になるので、その清掃部を使用する。次に、1個目と2個目の口腔清浄具の連結を取り外して、1個目の口腔清浄具の清掃部を2個目の口腔清浄具の開口部より挿入し、中空部に収容して、2個目の口腔清浄具の第一の連結手段と、1個目の口腔清浄具の第二の連結手段を連結する。すると、2個目の口腔清浄具の清掃部が取り出された状態になるので、その清掃部を使用する。清掃が終われば、2個目の口腔清浄具の清掃部をキャップ部の開口部より挿入し、中空部に収容して、キャップ部の第一の連結手段と、2個目の口腔清浄具の第二の連結手段を連結し、キャップ部を取り付けて、再び一体化する。 【0021】上記の構成によれば、キャップ部および軸体が清掃部を覆い隠し、汚れなどの衛生面を配慮する必要がないため、気軽に持ち運べて携帯性が高い。もちろん、別々の口腔清浄具が連結できるため、各々の清掃部を異なる種類にした任意数量の口腔清浄具を組み合わせて、多機能性を持たせることができる。また、使用に際しては、口腔清浄具を順番に入れ替えて、連結するだけでよいので交換が容易であるばかりでなく、軸体を持って交換できるため、清掃部を直接触れずに済み衛生的である。さらに、使用時は常に一体化した状態なので、取り外した清掃部の置き場所を確保する必要もなく、かつ、携帯や保管の際も一体化しておけるので便利である。 【0022】なお、第三の特徴に記載したキャップ部の構成には含めなかったが、前述の第一および第二の特徴に記載した軸体の構成における第二の連結手段と同一の手段を、キャップ部開口部の他側に設けてもよい。この構成にすると、キャップ部を取り外したときに、キャップ部の有する第二の連結手段と軸体の有する第一の連結手段とを連結できるため、使用時に一体化し、取り外したキャップ部の置き場所を確保する必要がない。 【0023】また、上述の第一の特徴から第三の特徴に加え、本発明による口腔清浄具およびそのセットは、軸体は、一端に開口部を設けて中空部を形成する把持部と、一端に清掃部を有する可動部とからなり、前記把持部は前記開口部の側に設けた第一の連結手段と、他側に設けた第一の結合手段とを備え、前記可動部は前記清掃部の側に設けた第二の連結手段と、他側に設けた第二の結合手段とを備え、前記第一の結合手段と前記第二の結合手段とが角度可変に結合していることを第四の特徴とする。 【0024】上記の構成において、把持部の備える開口部、中空部および第一の連結手段と、可動部の備える清掃部および第二の連結手段とは構成及び作用効果において、前述した第一および第二の特徴における各構成と同じである。 【0025】そして、把持部と可動部は、それぞれに設けられた第一の結合手段と第二の結合手段により結合されているが、角度可変であれば特に手段を限定されるものではない。ただし、清掃時に結合部分に負荷が加わっても、耐えられる強度を持つ構造であり、かつ、清掃部の向きを清掃操作に適した向きに変えられることが好ましい。例えば、把持部の一端または可動部の一端のうち、一方に球面凹部を形成し、その球面凹部と嵌合する球状凸部を他方に形成して嵌合させる構造が挙げられる。この時、嵌合面のハメアイをきつくしたり、表面に凹凸加工を施して、抵抗を高めると、清掃時に負荷が加わっても簡単に向きが変わらず、効果的である。また、嵌合面の隙間に高抵抗材を封入して抵抗を高めてもよい。 【0026】上記の構成によれば、最も清掃しやすい角度や向きに清掃部を調整できるため、把持部を同じように持っていても好ましい操作性が得られ、手や腕の疲労が軽減できるだけでなく、口腔内を隅々まで清掃することがより簡単になる。 【0027】 【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態について説明する。 【0028】本発明の第一の実施形態である口腔清浄具としては、例えば図1に示すようにキャップ10と個別の口腔清浄具である歯ブラシ20、歯間ブラシ30、デンタルフロス40および歯磨剤50を組み合わせた円筒状のものが挙げられる。 【0029】その構成として、まず、キャップ10は、軸体11の一端に開口部3を設けて中空部4を形成し、開口部3の内周面にねじ穴5を設けている。そして、軸体11の他端外周面にねじ山6を設け、そのねじ山6の近傍で一端を固定して他端を開口部3方向に延伸したクリップ17を設けている。 【0030】次に、歯ブラシ20、歯間ブラシ30およびデンタルフロス40は、それぞれ、軸体1の一端に開口部3を設けて中空部4を形成し、開口部3の内周面にねじ穴5を設けている。そして、軸体1の他端外周面にねじ山6を設け、そのねじ山6の中心側に清掃部2を設けている。なお、各清掃部2は、それぞれ歯ブラシ20においては歯ブラシ部22、歯間ブラシ30においては歯間ブラシ部32、デンタルフロス40においてはフロス部42である。 【0031】さらに、歯磨剤50は、軸体51の一端に開口部3を設けて中空部54を形成し、開口部3の内周面にねじ穴5を設けている。そして、軸体51の他端外周面にねじ山6を設け、そのねじ山6の中心側にチューブ部52を設けている。 【0032】上記の構成において、キャップ10,軸体1は、ねじ山6の長さ5mmを含む全長45mm、外径20mmの円筒状で、その材質はポリプロピレン製である。そして、開口部3は内径16mm、中空部4はねじ穴5の長さ5mmを含む奥行き38mmで、その寸法は、清掃部のうち最も大きい歯ブラシ部22の大きさに基づいて決めている。すなわち、歯ブラシ部22の大きさを10W×30L×14H(植毛部は8W×20L×10H)として、中空部4はこれが収容可能な大きさとする。また、チューブ部52は、歯ブラシ部22より大きくすることもできるが、携帯性を考慮して、中空部4に収容可能な大きさに留める。 【0033】また、歯磨剤50の軸体51は、ねじ山6の長さ5mmを含む全長14mm、外径20mmの円筒状で、その材質はポリプロピレン製である。そして、開口部3は内径16mm、中空部54はねじ穴5の長さ5mmを含む奥行き7mmで、この実施例においては清掃部2を収容できない大きさであるが、他の口腔清浄具同様、清掃部2を収容可能な軸体1および中空部4と同じ大きさにしてもよい。 【0034】図2は、これらキャップ10および歯ブラシ20他の個別の口腔清浄具を組み合わせて収容した状態である。すなわち、歯ブラシ部22をキャップ10の開口部3より挿入し、中空部4に収容して、キャップ10のねじ穴5と、歯ブラシ20のねじ山6とを合わせ、キャップ10と歯ブラシ20を反対向きに回して螺合させる。同様に、歯間ブラシ部32を歯ブラシ20の開口部3より挿入し、中空部4に収容して、歯ブラシ20のねじ穴5と、歯間ブラシ30のねじ山6とを螺合させる。次に、フロス部42を歯間ブラシ30の開口部3より挿入し、中空部4に収容して、歯間ブラシ30のねじ穴5と、デンタルフロス40のねじ山6とを螺合させる。最後に、チューブ部52をデンタルフロス40の開口部3より挿入し、中空部4に収容して、デンタルフロス40のねじ穴5と、歯磨剤50のねじ山6とを螺合させて、一体化したものである。なお、この組み合わせの順番は、まず、歯磨剤50を使用して歯ブラシ20で清掃し、次に歯間ブラシ30で清掃し、最後にデンタルフロス40で清掃する方法の順番を前提としている。 【0035】この構成によれば、3種類の口腔清浄具と歯磨剤を組み合わせた状態で、全長174mm、外径20mmの大きさとなる。この大きさは、歯ブラシ等の一般的な口腔清浄具に比べれば、やや大きいが、電動歯ブラシ等と比べれば特別に大きい程ではなく、組み合わせ口腔清浄具で多機能性を持つことを考慮すれば、十分携帯性が高いと言える。さらに、キャップ10および軸体1が清掃部2を覆い隠し、汚れなどの衛生面を配慮する必要がないため、気軽に持ち運べ、かつ、キャップ10にはクリップ17が設けてあるので、ポケットなどに差し込んで固定でき、一体化して携帯や保管ができるので便利である。 【0036】図3は、歯ブラシ部22に歯磨きペーストを塗布している状態を示したものである。まず、図2で示した収容状態から、キャップ10のねじ穴5と、歯ブラシ20のねじ山6を緩めて、キャップ10を外し、歯ブラシ部22を露出させる。次に、歯磨剤50のねじ穴5と、キャップ10のねじ山6とを螺合させてから、デンタルフロス40のねじ穴5と、歯磨剤50のねじ山6を緩めて、歯磨剤50をキャップ10が一体化した状態で外し、チューブ部52を露出させる。この時、口腔清浄具は歯ブラシ20と歯磨剤50の2つが使用できる状態で分離しているので、チューブ部52より歯磨きペーストを押し出して歯ブラシ部22に塗布すればよい。歯を磨く時は、チューブ部52をデンタルフロス40の開口部3より挿入し、中空部4に収容して、デンタルフロス40のねじ穴5と、歯磨剤50のねじ山6を螺合させて、一体化して歯ブラシ20で清掃する。 【0037】歯ブラシ20による清掃後、歯間ブラシ30を使用する。まず、歯ブラシ20のねじ穴5と、歯間ブラシ30のねじ山6を緩めて、歯ブラシ20を外し、歯間ブラシ部32を露出させる。次に、歯ブラシ部22をキャップ10の開口部3より挿入し、中空部4に収容して、キャップ10のねじ穴5と、歯ブラシ20のねじ山6とを螺合させて、一体化して歯間ブラシ30で清掃する。図4にその状態を示す。 【0038】同様にして、歯間ブラシ30をデンタルフロス40から外し、歯ブラシ20と嵌合させる。そして、フロス部42が露出されたデンタルフロス40で清掃する。デンタルフロス40による清掃後、歯磨剤50のねじ穴5と、キャップ10のねじ山6を緩めて、歯磨剤50をデンタルフロス40が一体化した状態で外し、歯間ブラシ30のねじ穴5と、デンタルフロス40のねじ山6とを螺合させて、一体化すると、図2で示した収容状態になる。 【0039】この構成で順番に清掃すれば、異なる種類の清掃部2を備える口腔清浄具の軸体1を順番に入れ替えて、連結するだけでよいので交換が容易であるばかりでなく、キャップ10や軸体1などを持って交換できるため、清掃部2を直接触れずに済み衛生的である。さらに、使用時は常に一体化した状態なので、取り外した口腔清浄具の置き場所を確保する必要もなく、かつ、携帯や保管の際も一体化しておけるので便利である。 【0040】次に、本発明の第二の実施形態である口腔清浄具を図5〜図9に示し、以下その詳細について説明する。 【0041】実施例2の口腔清浄具も、前述の実施例1と同様に、キャップ10と個別の口腔清浄具である歯ブラシ20、歯間ブラシ30、デンタルフロス40および歯磨剤50を組み合わせた円筒状のものである。その分離状態を図5に示し、収納状態を図6に示す。なお、キャップ10および歯磨き剤50は、実施例1と同じ構成および作用効果であるので説明は省略する。 【0042】他の構成である歯ブラシ20、歯間ブラシ30およびデンタルフロス40は、それぞれ、軸体1が把持部1aと可動部1bとに分かれている。把持部1aの一端に開口部3を設けて中空部4を形成し、開口部3の内周面にねじ穴5を設けて、他端に球面凹部100を形成している。さらに、その球面凹部100に嵌合可能な球状凸部101を、支持軸102で支持して可動部1bの一端に形成し、その可動部1bの他端外周面にねじ山6を設け、そのねじ山6の中心側に清掃部2を設けている。そして、球面凹部100と球状凸部101が嵌合して把持部1aと可動部1bを角度可変に結合し、その嵌合面の隙間にはゴムパッキン103を挟み込んである。なお、前記構成において、開口部3,中空部4、ねじ穴5,ねじ山6および清掃部2は、実施例1と同じ構成および作用効果であるので説明は省略する。また、図7は結合部分の構造を示す拡大図である。 【0043】上記の構成において、球面凹部100の直径Dは11mm、球状凸部101の直径dは10mm、支持軸102の太さtは2mmである。そして、球面凹部100と球状凸部101の嵌合面の隙間は半径分で0.5mmなので、シリコン製のゴムパッキン103の厚みを0.5mm強にして、嵌合面に押圧が加わるようにしている。なお、把持部1aと可動部1bからなる軸体1の全長が約66mm程になるため、全てを組み合わせた全長は237mmになる。 【0044】一方、球状凸部101と嵌合している球面凹部100の開口部分の大きさは、可動部1bの可動角度θと関係する。そして、清掃時に結合部分に過負荷が加わったり、ゴムパッキン103が球状凸部101から外れた時に、球状凸部101が球面凹部100から抜けないためには、次式が成立する範囲内で可動部1bの可動角度θを決める。例えば、可動部1bの可動角度θを90°として、他の数値とともに次式に代入してみる。すると、左辺は5になり、右辺は約4.27になるので、式が成立する。 【0045】d/2>(D/2)sin(φ+θ/2) ただし、φ=sin-1(t/D) 【0046】すなわち、本実施例2では、把持部1aに対し可動部1bが中心角90°で角度調整できる。また、結合部分が球面で嵌合しているため、可動部1bの把持部1aに対する角度をだけでなく、回転すなわち清掃部2の向きの調整もできる。さらに、嵌合面には表面摩擦係数の高いシリコンゴム103を押圧が加わっている状態で挟み込んであるので、清掃時に負荷が加わっても簡単に向きが変わらない。図8は角度および向きの可変状態を歯ブラシの例で示したものである。 【0047】上記のように結合部分が1カ所の場合、把持部1aに対し可動部1bは中心角90°以内での角度調整であったが、本実施例2では結合部分を備える口腔清浄具を3個組み合わせており、結合部分が3カ所であるため、中心角270°以内の角度調整ができる。図9には、歯ブラシ20と歯間ブラシ30の2個を組み合わせて、結合部分が2カ所になった場合に、歯ブラシ20の角度および向きが変わる状態を示した。 【0048】これは、歯間ブラシ部32を歯ブラシ20の開口部3より挿入し、中空部4に収容して、歯ブラシ20のねじ穴5と、歯間ブラシ30のねじ山6とを螺合させて、歯ブラシ20の把持部1aと歯間ブラシ30の可動部1bを一体化して、歯ブラシ20の結合部分と歯間ブラシ30の結合部分との2カ所になったものである。なお、図中にはキャップ10、デンタルフロス40、歯磨剤50は示していないが、実際の使用時には適宜螺合され一体化している。 【0049】歯ブラシ部22で歯を磨く時は、歯ブラシ20の把持部1aに対し、その可動部1bが中心角90°以内であれば、歯ブラシ20の把持部1aを持っても角度を合わせて清掃できるが、90〜180°の場合は、歯間ブラシ30の把持部1aを持って角度を合わせて清掃する。 【0050】この構成によれば、把持部1aに対する清掃部2の角度や向きを、最も清掃しやすい位置に調整できるため、同じように把持部1aを持っていても、各人にとって最も好ましい操作性が得られ、手や腕の疲労が軽減できるだけでなく、口腔内を隅々まで清掃することがより簡単になる。 【0051】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、清掃方法に応じて清掃部の種類を容易に交換できるようにし、それら多種多様な清掃部を組み合わせ可能にして、携帯性と多機能性を備える一方で、清掃方法に応じて軸体の把持角度を自由に変えられることにより、口腔内の清掃に際し、優れた操作性も備えた口腔清浄具を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000952 【氏名又は名称】カネボウ株式会社 【住所又は居所】東京都墨田区墨田五丁目17番4号
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| 【出願日】 |
平成13年9月19日(2001.9.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−88423(P2003−88423A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月25日(2003.3.25) |
| 【出願番号】 |
特願2001−284531(P2001−284531) |
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