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【発明の名称】 背負い具用ひも及び背負い具
【発明者】 【氏名】鈴木 尚次
【住所又は居所】東京都府中市晴見町1丁目24番地87 有限会社鈴商トレーディング内

【要約】 【課題】最適寸法に調整された調整ひもの長さが変化しなく快適に使用でき、かつ最適寸法の調整を容易に行なうことができ、また部品点数が削減できてコスト低減が図れる。

【解決手段】バッグ本体1の上部に設けられた取付け部2に対して着脱自在なフック12を上部肩ひも11の一端に設け、上部肩ひも11の下端部に係脱自在な係脱具14の一方14aを設け、また上部肩ひも11の下端部に長尺の調整ひも13の一端を固着し、調整ひも13をリング15、係脱具14の他方14bに順次挿通し、更に調整具16のひも掛け部16aに挿通して摩擦係合させ、リング15及び調整具16を連結帯17に取付け、バッグ本体1の下部に設けられた取付け部3Aに対して着脱自在なフック18を連結帯17に取付けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 背負い具本体の上部に設けられた取付け部に対して着脱自在な第1のフックを上部肩ひもの一端に設け、前記上部肩ひもの下端部に係脱自在な係脱具の一方を設け、また前記上部肩ひもの下端部に長尺の調整ひもの一端を固着し、この調整ひもをリング、前記係脱具の他方に順次挿通し、更に調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させ、前記リング及び前記調整具を連結帯に取付け、背負い具本体の下部に設けられた取付け部に対して着脱自在な第2のフックを前記連結帯に取付けたことを特徴とする背負い具用ひも。
【請求項2】 請求項1記載の背負い具用ひもの第1及び第2のフックを背負い具本体の上部及び下部の取付け部に取付けたことを特徴とする背負い具。
【請求項3】 背負い具本体の上部に上部肩ひもの一端を固着し、前記上部肩ひもの下端部に係脱自在な係脱具の一方を設け、また前記上部肩ひもの下端部に長尺の調整ひもの一端を固着し、この調整ひもをリング、前記係脱具の他方に順次挿通し、更に調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させ、前記リング及び前記調整具を連結帯に取付け、この連結帯を背負い具本体の下部に固着したことを特徴とする背負い具。
【請求項4】 背負い具本体の下部に設けられた取付け部に対して着脱自在な第2のフック及び係脱具の他方を長尺の調整ひもの一端に設け、前記調整ひもをリング、前記係脱具の一方に順次挿通し、更に調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させ、前記リング及び前記調整具を輪部を形成する連結帯に取付け、この連結帯を上部肩ひもの下端部に固着し、前記上部肩ひもの上端部に背負い具本体の上部に設けられた取付け部に対して着脱自在な第1のフックを設けたことを特徴とする背負い具用ひも。
【請求項5】 請求項1記載の背負い具用ひもの第1及び第2のフックを背負い具本体の上部及び下部の取付け部に取付けたことを特徴とする背負い具。
【請求項6】 背負い具本体の下部に長尺の調整ひもの一端を固着し、この調整ひもの一端に係脱具の他方を設け、前記調整ひもをリング、前記係脱具の一方に順次挿通し、更に調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させ、前記リング及び前記調整具を輪部を形成する連結帯に取付け、この連結帯を上部肩ひもの下端部に固着し、前記上部肩ひもの上端部を背負い具本体の上部に固着したことを特徴とする背負い具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は背負い具用ひも及び背負い具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、背負い具本体内の収納物を取り出す場合、背負い具を下ろさないで背負った背負い具本体を体の前側に持ってくることができ、また逆に体の前側の背負い具本体を容易に背負うことができる背負い具として、例えば特開平8−117026号公報、特開平9−168425号公報に示すものが知られている。この背負い具は、背負い具本体の上部に2個の上部肩ひもの一端が取付けられ、背負い具本体の下部の左右には連結具が挿通された取付け帯が取付けられ、前記一方の上部肩ひもの下端部に係脱自在な係脱具の一方を設け、また前記上部肩ひもの下端部に長尺の調整ひもの一端を固着し、この調整ひもを調整具、前記係脱具の他方、前記調整具及び前記一方の連結具に順次挿通し、更に前記調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させた構成となっている。
【0003】しかし、上記背負い具は、調整具が可動式となっているため、調整ひもの長さが最適寸法からはずれてしまうことがあった。そこで、例えば特願平10−274577に示すように、前記調整具と前記取付け帯に一対の着脱可能な止め具を設け、バッグ本体を背負った状態において、調整具をバッグ本体の下部側に常に位置するように調整することができ、背負ったバッグ本体を体の前側に持ってくるに充分な長尺のひもとすることができる背負い具が提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、調整具と取付け帯とを止め具で止めた状態においては、調整具は必ず連結具の近くにある。従って、調整ひもの長さを最適寸法に調整して前記止め具で調整具を取付け帯に取付けた状態においては、調整ひもの長さを最適寸法に保持することができる。しかし、止め具を外した状態においては、調整具は可動であるので、調整ひもの長さが最適寸法からずれてしまうことがあった。また調整ひもを長く又は短くする際には、調整具を動かしてから調整ひもの長さを調整する必要があり、操作が面倒であった。また一対の止め具及び該一対の止め具をそれぞれ保持するための保持部材を必要とし、部品点数が増えてコスト高になる。
【0005】本発明の課題は、最適寸法に調整された調整ひもの長さが変化しなく快適に使用でき、かつ最適寸法の調整を容易に行なうことができ、また部品点数が削減できてコスト低減が図れる背負い具用ひも及び背負い具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の請求項1の背負い具用ひもは、背負い具本体の上部に設けられた取付け部に対して着脱自在な第1のフックを上部肩ひもの一端に設け、前記上部肩ひもの下端部に係脱自在な係脱具の一方を設け、また前記上部肩ひもの下端部に長尺の調整ひもの一端を固着し、この調整ひもをリング、前記係脱具の他方に順次挿通し、更に調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させ、前記リング及び前記調整具を連結帯に取付け、背負い具本体の下部に設けられた取付け部に対して着脱自在な第2のフックを前記連結帯に取付けたことを特徴とする。
【0007】上記課題を解決するための本発明の請求項2の背負い具は、請求項1記載の背負い具用ひもの第1及び第2のフックを背負い具本体の上部及び下部の取付け部に取付けたことを特徴とする。
【0008】上記課題を解決するための本発明の請求項3の背負い具は、背負い具本体の上部に上部肩ひもの一端を固着し、前記上部肩ひもの下端部に係脱自在な係脱具の一方を設け、また前記上部肩ひもの下端部に長尺の調整ひもの一端を固着し、この調整ひもをリング、前記係脱具の他方に順次挿通し、更に調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させ、前記リング及び前記調整具を連結帯に取付け、この連結帯を背負い具本体の下部に固着したことを特徴とする【0009】上記課題を解決するための本発明の請求項4の背負い具用ひもは、背負い具本体の下部に設けられた取付け部に対して着脱自在な第2のフック及び係脱具の他方を長尺の調整ひもの一端に設け、前記調整ひもをリング、前記係脱具の一方に順次挿通し、更に調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させ、前記リング及び前記調整具を輪部を形成する連結帯に取付け、この連結帯を上部肩ひもの下端部に固着し、前記上部肩ひもの上端部に背負い具本体の上部に設けられた取付け部に対して着脱自在な第1のフックを設けたことを特徴とする。
【0010】上記課題を解決するための本発明の請求項5の背負い具は、請求項1記載の背負い具用ひもの第1及び第2のフックを背負い具本体の上部及び下部の取付け部に取付けたことを特徴とする。
【0011】上記課題を解決するための本発明の請求項6の背負い具は、背負い具本体の下部に長尺の調整ひもの一端を固着し、この調整ひもの一端に係脱具の他方を設け、前記調整ひもをリング、前記係脱具の一方に順次挿通し、更に調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させ、前記リング及び前記調整具を輪部を形成する連結帯に取付け、この連結帯を上部肩ひもの下端部に固着し、前記上部肩ひもの上端部を背負い具本体の上部に固着したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1乃至図5により説明する。図3に示すように、バッグ本体1の上部には、図4及び図5に示す背負い具用ひも10、20の上部を着脱自在に取付ける輪部よりなる取付け部2が設けられている。バッグ本体1の下部の左右には、背負い具用ひも10、20の下部を着脱自在に取付ける取付け部3A、3Bが設けられている。取付け部3A、3Bは、リング4A、4Bが取付け帯5A、5Bを介してバッグ本体1の下部に取付けられている。
【0013】図4は本発明の特徴とする一方の背負い具用ひも10を示す。上部肩ひも11の上端部には周知のフック12が取付けられている。上部肩ひも11の下端部側の表面には、該上部肩ひも11に一端部側が固定された長尺の調整ひも13を介して周知の係脱可能な係脱具14の一方14aが取付けらている。調整ひも13の他方端側は、リング15に挿通した後に係脱具14の他方14bに挿通し、そして調整具16のひも掛け部16aの両側に挿通されて折り返されている。このひも掛け部16aに掛けられた調整ひも13の部分はひも掛け部16aに摩擦係合する。リング15及び調整具16は、連結帯17に挿入されており、連結帯17には周知のフック18が取付けられている。
【0014】図5は他方の背負い具用ひも20を示す。背負い具用ひも20は、従来と同じ構成よりなっている。上部肩ひも21の上端部には周知のフック22が取付けられている。上部肩ひも21の下部には連結帯23が固定され、連結帯23の先端部には周知の調整具24が取付けられている。調整具24には調整帯25が挿通され、調整帯25の一端には周知のフック26が設けられている。
【0015】そこで、図1に示すように、背負い具用ひも10のフック12を取付け部2に取付け、フック18を取付け部3Aのリング4Aに取付ける。また図示しないが、背負い具用ひも20のフック22をフック12の左側に位置するように取付け部2に取付け、フック26を図3に示す取付け部3Bのリング4Bに取付ける。この状態でバッグ本体1を背中に背負う。
【0016】次に調整ひも13を最適寸法に調整する場合について説明する。係脱具14から連結帯17までの調整ひも13の部分の長さを短くする場合には、調整ひも13の他端部13aを上方に引っ張る。これにより、3重の部分13b、13c、13dである係脱具14とリング15間の長さ及び係脱具14と調整具16間の長さが短くなる。係脱具14から連結帯17までの調整ひも13の部分を長くするには、調整具16の上部を左指で起こした状態にする。これにより、調整ひも13に対する調整具16のひも掛け部16aの摩擦係合が弱められる。そこで、この状態を維持し、右指で1番上側の部分13bを下から上に引くと、調整具16より外に出ている他端部13aが中に引き込まれ、3重部分13b、13c、13dの全体の長さが長くなる。これにより、使用する人に最適になるように背負い具用ひも10の長さを自由に調整できる。
【0017】このように、調整具16を上下に動かさないで、単に調整ひも13を引っ張る動作により調整ひも13の長さを最適寸法に調整できる。また調整具16は連結帯17を介してフック18に取付けられているので、上下に動かない。このため、最適寸法に調整された調整ひも13の長さは変化しなく、快適に使用できる。また従来より部品点数も少なく、コストダウンが図れる。
【0018】背負ったバッグ本体1より収納物を取り出す動作は従来の同様である。即ち、図2に示すように、係脱具14(14aと14b)を分離する。そして、他方の背負い具用ひも20を引っ張ってバッグ本体1を体の前側に移動させると、この動作によって上部肩ひも11が引っ張られることにより、調整具16より垂れ下がっている調整ひも13の部分13b、13cが伸びて長尺の肩ひもとなるので、容易にバッグ本体1を体の前側に移動させることができる。
【0019】また本実施の形態は、背負い具用ひも10、20の両端にフック12、18及び22、26がそれぞれ取付けられているので、従来技術と同様に、背負い具用ひも10と20の取付け位置を変えることにより、左利き及び右利きの両方に適用できる。
【0020】図6は本発明の背負い具の他の実施の形態を示す。前記実施の形態は、バッグ本体1に背負い具用ひも10、20を着脱自在に取付けた。本実施の形態は、前記実施の形態のフック12、18及び22、26を取り除き、背負い具用ひも10、20をバッグ本体1に取付けた。即ち、一方の背負い具用ひも10は、上部肩ひも11の上端を直接バッグ本体1の上部に固着し、また連結帯17を直接バッグ本体1の下部に固着している。他方の背負い具用ひも20は、従来と同様に上端及び下端がバッグ本体1の上部及び下部に固着されている。このように構成しても、前記実施の形態の左利き及び右利きの利点を除いて同様の効果が得られる。
【0021】図7は本発明の背負い具用ひも10の他の実施の形態を示す。なお、前記実施の形態と同じ又は相当部材には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施の形態は、図4に示す背負い具用ひも10の係脱具14と連結帯17間の部分を上下逆にしたものである。即ち、背負い具本体1の下部に設けられた取付け部3Aに対して着脱自在なフック18及び係脱具14の他方14bを長尺の調整ひも13の一端に設けている。そして、調整ひも13をリング15、係脱具14の一方14aに順次挿通し、更に調整具16のひも掛け部16aに挿通して摩擦係合させる。前記リング15及び前記調整具16を輪部を形成する連結帯17に取付け、この連結帯17を上部肩ひも11の下端部に固着し、上部肩ひも11の上端部に背負い具本体1の上部に設けられた取付け部2に対して着脱自在なフック12を設けた。このように構成しても前記実施の形態と同様の効果が得られる。また本実施の形態においても、図2の場合と同様に、フック12、18を除いて直接バッグ本体1に取付けてもよいことは言うまでもない。
【0022】図8は特許第2938383号に開示されているバンド用ひも30を示す。このバンド用ひも30を用いた場合について説明する。バンドひも31は、図1及び図4に示す係脱具14の一方(雌部)14aと同じ構造の雌部14cに挿通され、バンドひも31の一端部31aは、周知の調整具32に挿通されて折り返され、折り返し部31bに近い部分に固定されている。バンドひも31の他端部31cは、前記調整具32に挿通された後、周知のフック33に取付けられている。そこで、図1に示すように、背負い具用ひも10のフック18を取付け部3Aのリング4Aに取付けた場合は、バンド用ひも30のフック33は図3に示す取付け部3Bのリング4Bに取付ける。即ち、背負い具用ひも20が取付けられた取付け部3Bに取付ける。
【0023】この状態でバッグ本体1を背中に背負った場合には、係脱具14の雌部14aより雄部14bを分離し、雄部14bをバンド用ひも30の雌部14cに係合させてもよい。これにより、雄部14b側の調整ひも13とバンド用ひも30が胴部に巻き付いてバッグ本体1が背中に密着した状態となるので、歩く時に生じるバッグ本体1の揺れを防止することができる。
【0024】なお、他方の背負い具用ひも20の上端及び下端をバッグ本体1の上部及び下部に固着した場合には、バンド用ひも30は、図5に示す調整帯25の一端が固着されたバッグ本体1の部分に固定してもよく、また図3に示す取付け部3Bを設け、この取付け部3Bに着脱自在に設けてもよい。このように形成しても、係脱具14(14aと14b又は14bと14c)を分離すると、調整ひも13は伸長することができ、前記実施の形態と同様に、背負い具用ひも20Aを首に掛けるようにしてバッグ本体1を体の前側に移動させることができる。またバッグ本体1を背負った状態で、雄部14bと雌部14cとを係合させると、歩く時のバッグ本体1の揺れを防止することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、背負い具本体の上部に設けられた取付け部に対して着脱自在な第1のフックを上部肩ひもの一端に設け、前記上部肩ひもの下端部に係脱自在な係脱具の一方を設け、また前記上部肩ひもの下端部に長尺の調整ひもの一端を固着し、この調整ひもをリング、前記係脱具の他方に順次挿通し、更に調整具のひも掛け部に挿通して摩擦係合させ、前記リング及び前記調整具を連結帯に取付け、背負い具本体の下部に設けられた取付け部に対して着脱自在な第2のフックを前記連結帯に取付けたので、最適寸法に調整された調整ひもの長さが変化しなく快適に使用でき、かつ最適寸法の調整を容易に行なうことができ、また部品点数が削減できてコスト低減が図れる。
【出願人】 【識別番号】591164738
【氏名又は名称】有限会社鈴商トレーディング
【住所又は居所】東京都府中市晴見町1丁目24番地87
【出願日】 平成13年11月29日(2001.11.29)
【代理人】 【識別番号】100074239
【弁理士】
【氏名又は名称】田辺 良徳
【公開番号】 特開2003−159120(P2003−159120A)
【公開日】 平成15年6月3日(2003.6.3)
【出願番号】 特願2001−363883(P2001−363883)