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【発明の名称】 棒状化粧料容器
【発明者】 【氏名】水柿 透
【住所又は居所】東京都葛飾区西新小岩3丁目20番8号 株式会社カツシカ内

【氏名】出雲 秀司
【住所又は居所】大阪府藤井寺市川北2丁目2番4号 紀伊産業株式会社技術センター内

【要約】 【課題】チップ用の取り付け部とブラシ用の取り付け部を別体に作製する必要のない棒状化粧料容器を提供する。

【解決手段】本体筒部1と、この本体筒部1に相対回転自在に取り付けられる先筒部2と、先端部に棒状化粧料保持部が形成され上記両筒部1,2内に進退自在に配設される棒状体とを備え、本体筒部1の底部から突設した下側小径円筒部9に、マスカラブラシを保持するブラシホルダーもしくはスポンジチップ6を取り付け可能にし、本体筒部1の底部に係合部を形成し、ブラシホルダーに被係合部を形成し、下側小径円筒部9にマスカラブラシを取り付ける際には、下側小径円筒部9内にブラシホルダーを挿入して上記係合部に被係合部を係合させ、下側小径円筒部9にスポンジチップ6を取り付ける際には、下側小径円筒部9内にスポンジチップ6を挿入し固定している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体筒部と、上記本体筒部の先端開口部に上記本体筒部に対して相対回転自在に取り付けられる先筒部と、先端部に棒状化粧料保持部が形成され上記両筒部の内孔内に進退自在に配設される棒状体とを備え、上記本体筒部の底部から筒体を突設し、この筒体に、ブラシを保持するブラシ保持具もしくはチップを取り付け可能に構成し、上記本体筒部の底部もしくは筒体に係合部を形成し、上記ブラシ保持具に、上記係合部に係合する被係合部を形成し、上記筒体にブラシを取り付ける際には、上記筒体からブラシを外部に突出させた状態で、上記筒体内にブラシ保持具を挿入して上記係合部に被係合部を係合させるように構成し、上記筒体にチップを取り付ける際には、上記筒体からチップの一部を外部に突出させた状態で、上記筒体内にチップの他部を挿入して上記本体筒部の底部もしくは筒体に固定するように構成したことを特徴とする棒状化粧料容器。
【請求項2】 上記本体筒部の底部に係合用穴部を形成し、上記ブラシ保持具に、上記係合用穴部に回り止め状に係合する係合用爪部を形成した請求項1記載の棒状化粧料容器。
【請求項3】 上記棒状体が下死点に到達した際に上記棒状体の底面に当接してこれを受け止めるストッパー部を上記本体筒部の底部に形成し、上記ストッパー部に係合用穴部が形成されている請求項2記載の棒状化粧料容器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アイペンシル(アイライナー用,アイブロー用等),口紅,リップクリーム等の棒状化粧料を容器から繰り出して使用する棒状化粧料容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、アイライナー,アイブロー等の棒状化粧料を繰り出し可能に収容するアイペンシル等の棒状化粧料容器として、図44に示すような棒状化粧材繰出容器が提案されている(特開平11−146808号公報)。この棒状化粧材繰出容器は、容器本体筒51と、この容器本体筒51に相対回転自在に連結された先筒52と、これら両筒51,52内に軸方向に進退可能に収められた押棒53とを備え、この押棒53の先端に棒状化粧材54を保持している。また、上記容器本体筒51の内孔51aの内周面に、ラセン溝55aが形成されたメネジ部55を突設し、上記押棒53の外周面に、上記メネジ部55のラセン溝55aと螺合する一群の突起56を突設している。そして、上記容器本体筒51に対し先筒52を相対回転させることにより、押棒53およびこの押棒53の先端に保持している棒状化粧材54を進退させるようにしている。
【0003】このような棒状化粧料容器には、その後部に塗布具を取り付けたものも多く出回っている。例えば、アイライナーペンシルでは、アイライナーが収容されたペンシル型の容器の後部に、塗布具としてスポンジチップが取り付けられており、アイブローペンシルでは、アイブローが収容されたペンシル型の容器の後部に、塗布具としてスクリュータイプのブラシが取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のように、塗布具としてスポンジチップ,ブラシ等が取り付けられているアイライナーペンシル,アイブローペンシル等のアイペンシルでは、アイライナー,アイブロー等の棒状化粧料が同じ形状のペンシル型の容器に収容されていても、スポンジチップ,ブラシ等のサイズがそれぞれ異なっている(すなわち、スポンジチップよりブラシの保持棒のほうが小径である)ため、上記容器の後部に設けた塗布具取り付け部の形状が異なっている。したがって、これら塗布具取り付け部は、それぞれ別体に作製せざるを得なかったのが実情である。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、チップ用の取り付け部とブラシ用の取り付け部を別体に作製する必要のない棒状化粧料容器の提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の棒状化粧料容器は、本体筒部と、上記本体筒部の先端開口部に上記本体筒部に対して相対回転自在に取り付けられる先筒部と、先端部に棒状化粧料保持部が形成され上記両筒部の内孔内に進退自在に配設される棒状体とを備え、上記本体筒部の底部から筒体を突設し、この筒体に、ブラシを保持するブラシ保持具もしくはチップを取り付け可能に構成し、上記本体筒部の底部もしくは筒体に係合部を形成し、上記ブラシ保持具に、上記係合部に係合する被係合部を形成し、上記筒体にブラシを取り付ける際には、上記筒体からブラシを外部に突出させた状態で、上記筒体内にブラシ保持具を挿入して上記係合部に被係合部を係合させるように構成し、上記筒体にチップを取り付ける際には、上記筒体からチップの一部を外部に突出させた状態で、上記筒体内にチップの他部を挿入して上記本体筒部の底部もしくは筒体に固定するように構成したという構成をとる。
【0007】すなわち、本発明の棒状化粧料容器は、本体筒部と、上記本体筒部の先端開口部に上記本体筒部に対して相対回転自在に取り付けられる先筒部と、先端部に棒状化粧料保持部が形成され上記両筒部の内孔内に進退自在に配設される棒状体とを備えている。そして、上記本体筒部の底部から筒体を突設し、この筒体に、ブラシを保持するブラシ保持具もしくはチップを取り付け可能に構成している。また、上記本体筒部の底部もしくは筒体に係合部を形成し、上記ブラシ保持具に、上記係合部に係合する被係合部を形成している。そして、上記筒体にブラシを取り付ける際には、上記筒体からブラシを外部に突出させた状態で、上記筒体内にブラシ保持具を挿入して上記係合部に被係合部を係合させるように構成している。一方、上記筒体にチップを取り付ける際には、上記筒体からチップの一部を外部に突出させた状態で、上記筒体内にチップの他部を挿入して上記本体筒部の底部もしくは筒体に固定するように構成している。このように、本願発明では、上記本体筒部の底部から突設した筒体に、ブラシを保持するブラシ保持具とチップとの双方を取り付け可能にしているため、チップ用の取り付け部とブラシ用の取り付け部との共通化を図ることができ、上記両取り付け部を別体に作製する必要がなくなる。
【0008】本発明において、上記本体筒部の底部に係合用穴部を形成し、上記ブラシ保持具に、上記係合用穴部に回り止め状に係合する係合用爪部を形成した場合には、上記本体筒部の底部に形成した係合用穴部に、上記ブラシ保持具に形成した係合用爪部を係合させるだけで、上記本体筒部にブラシ保持具を回り止め状に固定することができる。
【0009】本発明において、上記棒状体が下死点に到達した際に上記棒状体の底面に当接してこれを受け止めるストッパー部を上記本体筒部の底部に形成し、上記ストッパー部に係合用穴部が形成されている場合には、上記ストッパー部を利用して、上記本体筒部にブラシ保持具を固定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
【0011】図1〜図3は本発明の棒状化粧料容器の一実施の形態を示している。これらの図において、1は本体筒部(図4参照)で、2は上記本体筒部1の先端開口部に上記本体筒部1に対して相対回転自在に取り付けられる先筒部(図5参照)で、3は先端部に保持部26が形成され上記両筒部1,2の内孔1a,2a(図9および図21参照)内に進退自在に配設される棒状体で、4は上記本体筒部1の内孔1a内に配設される筒体で、5は上記棒状体3の保持部26に保持されるアイライナー(棒状化粧料)である。また、6は上記本体筒部1の後部に取り付けられるスポンジチップ(図6参照)で、7は上記スポンジチップ6を蓋するキャップであり、本体筒部1の後部に着脱自在に固定される。この実施の形態では、図8に示すように、スポンジチップ6に代えて、本体筒部1の後部にスクリュータイプのマスカラブラシ8(図7参照)を取り付けることができるようになっている。
【0012】より詳しく説明すると、上記本体筒部1は、円筒形状に形成されており、下側小径円筒部(筒体)9と上側大径円筒部10とからなっている。また、上記本体筒部1の内孔1aには、上記下側小径円筒部9に対応する部分に、小径上側内孔部9aと大径下側内孔部9bとが形成されているとともに、上記上側大径円筒部10に対応する部分に、小径下側内孔部11と大径上側内孔部12とが形成されている(図9参照)。
【0013】上記小径上側内孔部9aと大径下側内孔部9bとは円筒形状に形成されているとともに、上記小径上側内孔部9aには4つの傾斜状ガイド溝9cが等間隔をあけて形成されている(図10および図11参照)。これら各傾斜状ガイド溝9cは、上記小径上側内孔部9aの上端部から下方に向かって外拡がり状に延びるテーパー面に形成されており、その下端面が上記大径下側内孔部9bの上端面に接続している。また、上記上側大径円筒部10の下端開口部(すなわち、小径下側内孔部11の下端開口部)には、中央貫通孔10aと、上記各傾斜状ガイド溝9cに対応する上記中央貫通孔10aの外周面の部分から外方に一直線状に延びる4つの係合用貫通孔10bが穿設された(すなわち、略十字状に貫通穴10a,10bが穿設された)底壁10cが形成されており、上記各係合用貫通孔10bの外周縁が上記下側小径円筒部9の小径上側内孔部9aの上端開口より外側にまで延びている(図12参照)。これにより、上記底壁10cの底部において、4つの係合用貫通孔10bの外周縁の内側に段部(係合部)10dが形成されている。図10において、9dは上記下側小径円筒部9の外周面に形成された複数個(図10では、1個しか図示せず。なお、図2〜図4,図8では図示せず)の凸部である。これら各凸部9dは、閉蓋時に、上記キャップ7(図3参照)の内周面に形成される凹部(図示せず)に着脱自在に係合している。
【0014】そして、上記下側小径円筒部9の大径下側内孔部9bの内周面にスポンジチップ6が接着剤等(図示せず)により接着固定されている(図13参照)。
【0015】また、アイライナー5に代えて、アイブロー(棒状化粧料)5を棒状体3の保持部26に保持する場合には、スポンジチップ6に代えて、上記下側小径円筒部9にマスカラブラシ8を、ブラシホルダー13(図14〜図16参照)に固定した状態で、取り付けることができる。上記マスカラブラシ8は、スクリュータイプのマスカラブラシ部8aと、このマスカラブラシ8を支受,固定する保持棒8bとからなる(図7参照)。一方、上記ブラシホルダー13は、円筒形状に形成されており、その内孔には、上記マスカラブラシ8の保持棒8bを外嵌状に挿通,固定しうる小径下側内孔部13aと、大径上側内孔部13bとが形成されている。また、上記ブラシホルダー13の上端部には所定間隔をあけて4つの切り欠き部13cが形成されており、これら各切り欠き部13cで挟まれた上記ブラシホルダー13の上端部の部分が弾性片部14(これら各弾性片部14は、上記各傾斜状ガイド溝9cでガイドしうる横幅に形成されている)に形成されている。また、これら各弾性片部14の上端部の外周面に、上記底壁10cの底部に設けた各段部10dに係合しうる爪部(被係合部)14aが突設されている(図17参照)。
【0016】また、上記上側大径円筒部10の小径下側内孔部11には、その上端面(すなわち、大径上側内孔部12の下端面であって、小径下側内孔部11と大径上側内孔部12との円環状段部の上面)に下側ラチェット部16が形成されている(図9参照)。
【0017】上記下側ラチェット部16は、図18および図19に示すように、上記小径下側内孔部11の上端面から上向に突設される8つの歯部15からなり、それぞれ同形状の二等辺三角形に形成されている。これら各歯部15の頂角αは鈍角(この実施の形態では、略126°)に形成されており、歯の高さは所定の高さh(この実施の形態では、略0.5mm)に形成されている。また、上記大径上側内孔部12には、図20に示すように、その上端部の内周面に大径部12aが形成されており、この大径部12aの中間高さ位置に円環状の溝12bが形成されている。図18および図19において、15aは各歯部15の頂部で、15bは各歯部15の底部である。
【0018】上記先筒部2は、図21に示すように、上記本体筒部1の大径上側内孔部12の上部に回転自在に内嵌される下側筒部17と、上記内嵌時に上記本体筒部1から突出する上側筒部18とからなり、上記下側筒部17の上端部の外周面に、図22に示すように、上記大径上側内孔部12の大径部12aに回転自在に大径部17aおよび上記大径上側内孔部12の溝12bに回転自在に係合する円環状の凸条17bが形成されている。図において、19は上記下側筒部17の上端部の外周面に形成された円環状溝であり、Oリング(図示せず)が収容,固定される。このOリングは、上記相対回転時に、所定の抵抗を持たせる作用をする。
【0019】また、上記上側筒部18の内孔(すなわち、先筒部2の内孔2a)は、上端部の小径円筒面部21と、この小径円筒面部21に続く円錐台面部22と、この円錐台面部22に続く大径円筒面部23とからなり、この大径円筒面部23に、相対峙する2本の突条24が上記内孔2aの軸芯方向に沿って上記大径円筒面部23の全長に形成されている(図21および図23参照)。そして、上記大径円筒面部23の内周部分であって、上記両突条24間に形成される部分23aに、後述する棒状体3の保持部26の各縦片26bが摺動自在に係合し、上記両突条24に、後述する棒状体3の切り欠き部26a,縦溝27が摺動自在に係合するようにして、棒状体3を先筒部2内に回動不能に、摺動自在にしている。
【0020】上記棒状体3(図25〜図27参照)の保持部26は、円筒形状に形成された周側壁を、相対峙する2本の切り欠き部26a(各切り欠き部26aの幅は、上記上側筒部18の両突条24の幅よりやや大きい)で上記棒状体3の軸芯方向に沿って切り欠いたもの、すなわち、一対の略半円弧状の縦片26bで構成されており(図28および図29参照)、各縦片26bが、上記大径円筒面部23の内周部分の、上記両突条24間に形成される部分23aに摺動自在に係合している。また、上記棒状体3の外周面には、上記両切り欠き部26aの下端部から下方に一直線状に延びる縦溝27が、後述するねじ部28まで形成されている(図28および図30参照。なお、図28では、ねじ部28の詳細は図示せず)。
【0021】また、上記棒状体3の下半部分(ただし、下端部を除く)の外周面には、後述する筒体4の内周面のねじ部30にねじ結合(螺合)するねじ部28が形成されている。このねじ部28は、成形の都合上、上記棒状体3の下半部分の外周面に形成した連続ねじを、上記棒状体3の軸芯方向に沿って、相対峙する2箇所でカットした形状に形成されており、上記下半部分の外周面に上下に多段状に配設される各ねじ部28の部分(上記両カット部間に形成された略半周ラセン突条のねじ部28の部分)28aはそれぞそれ連続している(図27および図31参照)。また、上記棒状体3の下端部には、上記ねじ部28より大径に形成された円柱形状のストッパー部29が設けられている。
【0022】上記筒体4は、図32〜図34に示すように、円筒形状に形成されており、その内周面の下半部分には、4条ねじからなるねじ部30が形成されている。このねじ部30は、棒状体3のねじ部28にねじ結合している。また、上記筒体4のねじ部28は、上記本体筒部1の小径下側内孔部11より大径に形成されており、これにより、上記小径下側内孔部11の上端開口部に上記筒体4の下端が当接している。
【0023】また、上記筒体4には、その上端面から相対峙する状態で、上面が半円弧状に形成された一対の凸部31が上向きに突設されている。また、上記筒体4の上端部には、上記両凸部31の下側の部分に略四角形の第1切り欠き部(窓部)32が形成されているとともに(図35参照)、この第1切り欠き部32の上辺と上記上端面とにわたって第2切り欠き部33が形成されており、これら両切り欠き部32,33に挟まれた上記筒体4の上端部の部分(すなわち、第1切り欠き部32の上側の部分)に、凸部31を有する2組のばね片34が形成されている。そして、これら両ばね片34が、上記第1切り欠き部32に撓みうるようにしている。また、上記両ばね片34の凸部31は、上記筒体4を本体筒部1の小径下側内孔部11の上端面に当接した状態で、上記先筒部2の下側筒部17の下端面に常時弾性を有して当接するようにしている。
【0024】また、上記筒体4の下端面には、上記本体筒部1の下側ラチェット部16に係合する上側ラチェット部37が形成されている。この上側ラチェット部37は、図36および図37に示すように、上記下端面から下向きに突設される4つの歯部38と、これら各歯部38間に形成される平坦面39とからなり、上記各歯部38および各平坦面39はそれぞれ、筒体4の周方向の長さが同じに形成され、等間隔おきに配設されている。また、上記各歯部38は、それぞれ同形状の二等辺三角形であり、上記下側ラチェット部16の各歯部15と同じ形状に形成されている。すなわち、これら各歯部38の頂角は鈍角(この実施の形態では、略126°)に形成されており、各歯部38の高さは所定の高さ(この実施の形態では、略0.5mm)に形成されている。図36および図37において、38aは各歯部38の頂部で、38bは各歯部38の底部であり、これら底部38b間に上記平坦面39が形成されている。
【0025】上記構成において、棒状化粧料5を繰り出す(進出させる)場合には、本体筒部1を先筒部2に対して所定の方向に相対回転させる(例えば、本体筒部1に対し先筒部2を時計回り方向に回転させる)ことを行う。すると、本体筒部1の下側ラチェット部16と筒体4の上側ラチェット37とが係合しているため(図38参照)、本体筒部1と筒体4とが共回りし、先筒部2の突条24と棒状体3の縦溝27が摺動自在に回動不能に係合しているため、先筒部2と棒状体3とが共回りし、これにより、筒体4のねじ部30と棒状体3のねじ部28とのねじ結合により、棒状体3が進出し、これに伴い、棒状化粧料5もに進出し、先筒部2の先端開口がら飛び出す。
【0026】そして、棒状体3のストッパー部29の上面が筒体4の下端面に当接すると、棒状体3が最大進出位置になる(図39参照)。この状態で、さらに上記相対回転を行うと、棒状体3のストッパー部29が筒体4の下端面に当接しているため、回転不能の状態となり、この回転トルクは筒体4に伝達される。この回転トルクがある程度以上になると、筒体4の上側ラチェット37の歯部38は、本体筒部1の下側ラチェット部16の歯部15で押し上げられ(図40参照)、筒体4は棒状体3とともに僅かに回転しながら歯部15の山の高さ分先端側に移動する。また、この移動に伴い、筒体4のばね片34の凸部31は先筒部2の下側筒部17の下端面に当接したまま、ばね片34は筒体4の第1切り欠き部32内に撓む(図33の矢印A参照)。このとき、上記両歯部15,38の噛み合い角度(この実施の形態では、略126°)と、筒体4のねじ部30のねじ溝の(筒体4の軸芯方向に対する)傾斜角度とが略同じであるため、筒体4は棒状体3の外周部をスムーズに旋回する。そして、下側ラチェット部16の歯部15が上側ラチェット37の歯部38を乗り越える時に(図40の一点鎖線参照)、カチッという音が鳴る。乗り越えたのち、上記ばね片34の戻り弾性力で、筒体4が押し下げられ(図41参照)、筒体4は棒状体3とともに僅かに回転しながら歯部15の山の高さ分後端側に移動する。このような動作を、上記相対回転をしている間、繰り返すため、カチッ,カチッという音を鳴らしながら、本体筒部1と先筒部2とは空回りする。
【0027】一方、棒状化粧料5を収める(後退させる)場合には、本体筒部1を先筒部2に対して上記回転方向と逆方向に相対回転させることを行う。すると、上記と同様にして、棒状体3が棒状化粧料5とともに後退し、先筒部2内に引き入れられる。
【0028】そして、棒状体3が最大後退位置になると、棒状体3のストッパー部29の下面が本体筒部1の底壁13の上面に当接する。このとき、棒状体3のねじ部28と筒体4のねじ部30とはねじ結合している(図1参照)。この状態で、さらに上記逆方向の相対回転を行っても、棒状体3は後退しないため、上記と同様にして、カチッ,カチッという音を鳴らしながら、本体筒部1と先筒部2とは空回りする。
【0029】上記のように、この実施の形態では、本体筒部1の下側小径円筒部9にスポンジチップ6もしくは、マスカラブラシ8を保持するブラシホルダー13を取り付けることができるため、1種類の本体筒部1を作製すればよい。しかも、棒状体3が最大進出位置もしくは最大後退位置にあり、さらに回転操作を続行した場合カチッ,カチッという音を鳴らしながら、本体筒部1と先筒部2とは空回りするため、この音を聞くことで、容器外から棒状体3が最大進出位置もしくは最大後退位置に到達したことが判る。また、このとき、上記本体筒部1と先筒部2とは空回りするため、本体筒部1,先筒部2,棒状体3および筒体4に無理な応力が働かず、破損等させることもない。
【0030】図42および図43は本発明の棒状化粧料容器の他の実施の形態を示している。この実施の形態では、図1および図2に示す実施の形態で用いる、筒体4に第2切り欠き部33を形成していない。それ以外の部分は図1および図2に示す実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施の形態でも、図1および図2に示す実施の形態と同様の作用・効果を示す。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明の棒状化粧料容器によれば、本体筒部の底部から突設した筒体に、ブラシを保持するブラシ保持具とチップとの双方を取り付け可能にしているため、チップ用の取り付け部とブラシ用の取り付け部との共通化を図ることができ、上記両取り付け部を別体に作製する必要がなくなる。
【0032】本発明において、上記本体筒部の底部に係合用穴部を形成し、上記ブラシ保持具に、上記係合用穴部に回り止め状に係合する係合用爪部を形成した場合には、上記本体筒部の底部に形成した係合用穴部に、上記ブラシ保持具に形成した係合用爪部を係合させるだけで、上記本体筒部にブラシ保持具を回り止め状に固定することができる。
【0033】本発明において、上記棒状体が下死点に到達した際に上記棒状体の底面に当接してこれを受け止めるストッパー部を上記本体筒部の底部に形成し、上記ストッパー部に係合用穴部が形成されている場合には、上記ストッパー部を利用して、上記本体筒部にブラシ保持具を固定することができる。
【出願人】 【識別番号】000140915
【氏名又は名称】株式会社カツシカ
【住所又は居所】東京都葛飾区西新小岩3丁目20番8号
【識別番号】000158781
【氏名又は名称】紀伊産業株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区本町1丁目3番20号
【出願日】 平成14年5月9日(2002.5.9)
【代理人】 【識別番号】100079382
【弁理士】
【氏名又は名称】西藤 征彦
【公開番号】 特開2003−325226(P2003−325226A)
【公開日】 平成15年11月18日(2003.11.18)
【出願番号】 特願2002−134425(P2002−134425)