| 【発明の名称】 |
棒状物繰出容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 渉 【住所又は居所】東京都新宿区下落合1−3−22 鈴野化成株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】様々な物性の棒状物に適用可能な、汎用性の高い棒状物繰出容器、及び化粧材を内装した化粧具を提供することにある。
【解決手段】棒状物Aを内装した可動筒40を、押棒30先端の摺動抵抗部35で係止するとともに、先筒20と押棒30とを可動筒40を介して同期に回動する回転止機構とし、容器部6の押棒30とで螺合機構を構成し、前記回転止機構と前記螺合機構とにより繰出機構を構成し、先筒20と容器部6とを相対的に回動させると、押棒30に係止させた可動筒40を進退可能とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】筒状の先筒と、前記先筒内に収容された可動筒と、前記可動筒内に収容された押棒と、前記先筒に回動可能に係合する容器部と、前記押棒を繰り出す繰出機構と、前記可動筒を前記押棒に係止する摺動抵抗部を備え、前記繰出機構は、前記先筒と前記押棒とが前記可動筒を介して同期に回動する回転止機構と、前記容器部と押棒とが螺合する螺合機構とを備え、前記先筒と前期容器部とを相対的に回動させると前記繰出機構が動作して前記摺動抵抗部によって押棒に係止された可動筒が進退可能なことを特徴とする棒状物繰出容器。 【請求項2】前記摺動抵抗部は、前記押棒と前記可動筒との間の摩擦抵抗によることを特徴とする請求項1に記載の棒状物繰出容器。 【請求項3】前記摺動抵抗部は、前記押棒と前記可動筒との間の送り機構によることを特徴とする請求項1に記載の棒状物繰出容器。 【請求項4】前記回転止機構は、前記先筒の貫通孔に形成されたスプライン受部と、前記可動筒の外周面に設けられたスプライン部とを備え、前記スプライン受部と前記スプライン部とがスプライン係合するとともに、前記可動筒と同期に回動する押棒とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の棒状物繰出容器。 【請求項5】前記回転止機構は、前記可動筒の非円形の挿入部と、前記挿入部とスプライン結合可能な前記先筒の貫通孔とを備え、前記挿入部と前記貫通孔とがスプライン結合するとともに、前記可動筒と同期に回動する押棒とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の棒状物繰出容器。 【請求項6】前記螺合機構は、前記容器部に収納されたメネジ部材と、前記メネジ部材に形成されたメネジ部と、前記メネジ部と前記押棒の軸部に形成されたオネジ部とが螺合することにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の棒状物繰出容器。 【請求項7】前記螺合機構は、前記容器部内に立設されたオネジ部と、前記押棒に形成されたメネジ筒内周面のメネジ部と、前記オネジ部と前記メネジ部とが螺合することにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の棒状物繰出容器。 【請求項8】前記螺合機構は、前記容器部内周面に形成されたメネジ部と前記押棒後端のオネジ部とが螺合することにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の棒状物繰出容器。 【請求項9】前記可動筒の後端面が前記押棒の後端に設けられた可動筒係止部に当接して前記可動筒の後退限としたことを特徴とする請求項8に記載の棒状物繰出容器。 【請求項10】前記可動筒に形成された棒状物を収納する収容孔と、前記収容孔の先端部分に内側に突出する保持面を備えた摘部を有することを特徴とする請求項1に記載の棒状物繰出容器。 【請求項11】前記摘部が可動筒と一体に成形された舌状片からなることを特徴とする請求項10に記載の棒状物繰出容器。 【請求項12】前記摘部が可動筒とは別部材の摘部材に形成されていることを特徴とする請求項10に記載の棒状物繰出容器。 【請求項13】前記可動筒内にピストン部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の棒状物繰出容器。 【請求項14】前記押棒及び可動筒が前進限に位置する状態において、前記繰出機構によって更に押棒を前進させようとさせた際に、前記繰出機構に過負荷が生じると、二つの部材が相対的に回動するクラッチ機構が動作して、過負荷を制御することを特徴とする請求項1に記載の棒状物繰出容器。 【請求項15】前記容器部が基筒と容器本体とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の棒状物繰出容器。 【請求項16】請求項1の棒状物繰出容器の前記可動筒に化粧材を装填したことを特徴とする化粧用具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、様々な物性の棒状物を繰り出す容器に係わり、特には化粧材に適用可能な棒状物繰出容器の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、筒体に棒状物を収容し、この棒状物(化粧材)を筒体から必要量だけ押し出して使用する棒状物繰出容器として、例えば、図33に示す実公昭53−24439が提案されている。 【0003】この従来例では、先筒605と外筒604とがネジで固定され、外筒604と基部603と溝パイプ614とが互いに固定され、また、螺旋管611と尻キャップ613とは固定されているので、先筒605と尻キャップ613とを相対的に回動させると、結局、螺旋管611と溝パイプ614とが相対的に回動することとなり、溝パイプ614内に収納された摺動杵608の後端付近の突出部609が、直線溝615から突出して螺旋溝612と螺合するので、溝パイプ614内に収納された摺動杵608の突出部609が直線溝615に沿って進退し、この時、摺動杵608の先端に設けられた摩擦体610が、化粧芯601を収納した筒体602を進退させる構造となっている。 【0004】従って、従来例においては、摺動杵608を、螺旋溝612に対して回動させるための回転止機構として、直線溝615を備えた溝パイプ614等の回転止用の部材が必須であった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、構造が比較的単純で、様々な物性の棒状物を収容可能な、汎用性の高い棒状物繰出容器及び、化粧材を内蔵した化粧具を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】第1の発明では、筒状の先筒と、前記先筒内に収容された可動筒と、前記可動筒内に収容された押棒と、前記先筒に回動可能に係合する容器部と、前記押棒を繰り出す繰出機構と、前記可動筒を前記押棒に係止する摺動抵抗部を備え、前記繰出機構は、前記先筒と前記押棒とが前記可動筒を介して同期に回動する回転止機構と、前記容器部と押棒とが螺合する螺合機構とを備え、前記先筒と前期容器部とを相対的に回動させると前記繰出機構が動作して前記摺動抵抗部によって押棒に係止された可動筒が進退可能とした。 【0007】第2の発明では、前記摺動抵抗部は、前記押棒と前記可動筒との間の摩擦抵抗による。第3の発明では、前記摺動抵抗部は、前記押棒と前記可動筒との間の送り機構による。 【0008】第4の発明では、前記回転止機構は、前記先筒の貫通孔に形成されたスプライン受部と、前記可動筒の外周面に設けられたスプライン部とを備え、前記スプライン受部と前記スプライン部とがスプライン係合するとともに、前記可動筒と同期に回動する押棒とを備えた。 【0009】第5の発明では、前記回転止機構は、前記可動筒の非円形の挿入部と、前記挿入部とスプライン結合可能な前記先筒の貫通孔とを備え、前記挿入部と前記貫通孔とがスプライン結合するとともに、前記可動筒と同期に回動する押棒とを備えた。 【0010】第6の発明では、前記螺合機構は、前記容器部に収納されたメネジ部材と、前記メネジ部材に形成されたメネジ部と、前記メネジ部と前記押棒の軸部に形成されたオネジ部とが螺合することにより構成されている。 【0011】第7の発明では、前記螺合機構は、前記容器部内に立設されたオネジ部と、前記押棒に形成されたメネジ筒内周面のメネジ部と、前記オネジ部と前記メネジ部とが螺合することにより構成されている。 【0012】第8の発明では、前記螺合機構は、前記容器部内周面に形成されたメネジ部と前記押棒後端のオネジ部とが螺合することにより構成されている。 【0013】第9の発明では、前記可動筒の後端面が前記押棒の後端に設けられた可動筒係止部に当接して前記可動筒の後退限とした。 【0014】第10の発明では、前記可動筒に形成された棒状物を収納する収容孔と、前記収容孔の先端部分に内側に突出する保持面を備えた摘部を有する。 【0015】第11の発明では、前記摘部が可動筒と一体に成形された舌状片からなる。第12の発明では、前記摘部が可動筒とは別部材の摘部材に形成されている。 【0016】第13の発明では、前記可動筒内にピストン部材を備えた。第14の発明では、前記押棒及び可動筒が前進限に位置する状態において、前記繰出機構によって更に押棒を前進させようとさせた際に、前記繰出機構に過負荷が生じると、二つの部材が相対的に回動するクラッチ機構が動作して、過負荷を制御する。 【0017】第15の発明では、前記容器部が基筒と容器本体とを備えている。第16の発明では、棒状物繰出容器の前記可動筒に化粧材を装填した。 【0018】 【発明の作用及び効果】第1乃至第8の発明では、先筒と押棒とを、可動筒を介して同期に回動させることにより、先筒と押棒とを同期に回動させる為の回転止め用の部材を必要とすることが無いので、部品点数を削減することが可能であり。且つ、棒状物繰出容器の構造が従来例と比較すると単純なので設計する上での自由度が高く、棒状物の物性に応じた機構を提供することができる。 【0019】第9の発明では、可動筒の後退限を押棒の後端に設けられた可動筒係止部に当接させて規定するので、繰出機構の繰り入れ時に押棒と可動筒内部に収納された棒状物との間に空間が生じることが無く、揮発性のある化粧材などにおいては、化粧材の後端部分が酸化、或いは硬化するなどの事故を防止すると言う効果が得られる。 【0020】第10乃至第12の発明では、可動筒の先端に内側に突出する保持面を備えているので、棒状物を可動筒の先端で保持することが可能となり、棒状物が折れて2つに分解したような場合であっても、棒状物の保持が可能という優れた効果が得られる。この効果は、押棒に尾部が保持された棒状物が途中で折れた場合、折れた先の棒状物が収納する繰出容器から脱落するのと比較すると特に顕著である。 【0021】第13の発明では、可動筒内にピストン部材を備えたので、例えば、熱で溶解した液状の材料を充填して可動筒内で固化させ、この可動筒を先筒に組み込んで棒状物繰出容器を完成させることができる。完成した繰出容器に液状の化粧材を充填して棒状物を形成するのと比較すると、液状の材料の充填時に回りを汚す、または固化した棒状物の先端の表面にひび割れ等が生じた際に、本第13の発明では、可動筒のみを廃棄、或いは洗浄すれば良いので、繰出容器の製造コストを下げることが可能となる。 【0022】第14の発明では、クラッチ機構を備えているので、繰出機構が働いている際には同期に回動、或いは、螺合している二つの部材が、繰出機構の後退限や前進限において、繰出機構に過負荷が掛ると相対的に回動を開始して、過負荷を制御して、繰出機構及び棒状物繰出容器の分解を防止する。 【0023】第15の発明では、容器部は基筒と容器本体とを備えているので、容器本体に様々なチップやブラシを設け、消耗品である棒状物が無くなった際に、カートリッジのみを交換して、容器本体は再利用することが可能なので利便性の高いカートリッジ式の棒状物繰出容器が提供できる。 【0024】第16の発明では、可動筒内に棒状化粧材を収納している。化粧材は皮膚等人体に使用するものなので、その物性は非常に脆弱であったり、柔らかいものであったり、また、棒状化粧材の形成方法も、繰出容器に溶解した化粧材を流し込んで形成するものから、型で棒状に形成した化粧材を繰出容器に組み込む方法まであるが、これらの多様な物性の化粧材及び、形成方法に対応した化粧具を提供することができる。 【0025】 【発明の実施の形態】まず、本件発明で用いられる用語等について説明する。 【0026】本件発明における回転止機構とは、先筒と押棒とを可動筒を介して同期に回動させるための機構を言う。 【0027】本件発明における螺合機構とは、押棒の一部と容器部の一部が互いに螺合する機構を螺合機構という。 【0028】本件発明における繰出機構とは、先筒と容器部とを相対的に回動させると、前記回転止機構と前記螺合機構とにより、容器部対して押棒が相対的に回動し、棒状物繰出容器内の押棒を進退させる機構を繰出機構という。 【0029】本件発明における摺動抵抗部とは、押棒と可動筒との間の抵抗であって、例えば、押棒と可動筒の間に装着されたOリング、或いは、押棒と可動筒とが圧着することによる摩擦抵抗、または、可動筒内径よりも外径が大きくなるように押棒の外周に突起を設け可動筒内を摺接させ摩擦抵抗を得るもの、または、送り機構等により押棒と可動筒との間で抵抗を生じさせる為の、部材、若しくは機構等を言う。 【0030】本件発明における可動筒繰出機構とは、繰出機構の一部であって、摺動抵抗部の抵抗によって押棒に係止された可動筒を先筒内で進退させる機構、或いは手段を言う。 【0031】本件発明における化粧材繰出機構とは、繰出機構の一部であって、先筒内に収納され摺動抵抗部により押棒に係止された可動筒が、少なくとも可動筒の前進限に達した際に、可動筒と押棒との係止が解除され、可動筒内を押棒が前進して化粧材を繰り出す機構、或いは手段を言う。 【0032】本件発明におけるクラッチ機構とは、例えば押棒が後退限に達した状態で、更に押棒を後退させようとして容器本体に対して先筒を回動させると、回転止機構と螺合機構とからなる繰出機構に過負荷が発生する。この過負荷は、繰出機構が作動している際に発生する負荷と比較すると、著しく大きくなることがあるので、押棒と可動筒、基筒と容器本体、メネジ部材と基筒、メネジ部とオネジ部などの、繰出機構が働いている際には係合、若しくは螺合している二つの部材を、前記過負荷が発生すると相対的に回転させることで、この過負荷を制御することを目的としている。具体的には、螺合機構の破壊の防止、若しくは棒状物繰出容器の分解を防止する為の二つの部材間に設けられた、Oリング等の弾性体、また凹凸などの係合、或いは部材を圧着する際に発生する摩擦抵抗等の機構又は部材をクラッチ機構という。 【0033】本発明における保持面とは、可動筒の貫通孔の先端部分に設けられた内側に突出した部分であって、保持面を形成する部材は、可動筒と一体であっても良いし、可動筒とは別の部材で形成されていても良い。また、保持面の内径は、硬度があり脆弱な棒状物を収容する際には保持面の内径が変化することが好ましいが、粘性の高い物性の棒状物では棒状物自体の変形が期待できるので保持面の内径は必ずしも変化する必要は無く、収容する棒状物の物性に応じて製作される。 【0034】以下、添付図面に基づいて、図1乃至図6に示す本発明の第1の実施の形態について説明する。 【0035】本実施例は、押棒30に棒状物である化粧材Aが保持されているので、化粧材Aを可動筒40から繰り出しすぎたような場合でも、可動筒40内に化粧材Aを再収納することができるので、口紅のような比較的太く、また、化粧材を長く突き出すように使用する化粧材に適している。 【0036】また、本実施例では先筒20の先端開口から可動筒40が繰り出されるように構成したので、化粧材Aと先筒20との間には可動筒40の肉厚の厚みの分、クリアランスが得られるので、化粧材Aを先筒20内に繰り入れる際に、先筒20の先端部分で化粧材Aが削り取られ、その化粧材Aがキャップ4の内周面に付着したり、使用者に付着したりすることが無く、使用感を向上させることができる。 【0037】第1図は一部縦断面図であって図示されるように、棒状物繰出容器1は、カートリッジ2と容器本体10とキャップ4とを有する。前記カートリッジ2は、化粧材Aと、この化粧材Aを保持する押棒30と、先筒20と、可動筒40と、基筒50とを備えている。また、容器部6は基筒50と容器本体10とを有している。 【0038】筒状の部材である先筒20には貫通孔24が設けられ、この貫通孔24には、後端付近から基筒50の第3凸部53と回動可能に係合する第3凹部21と、可動筒40のスプライン部41とスプライン結合するスプライン受部22と、可動筒40が軸方向に移動可能な摺動部25とを備えている。 【0039】円筒状の可動筒40の外周面には、先筒20のスプライン受部22とスプライン結合するスプライン部41が形成され、可動筒40と先筒20とは回動不能且つ軸方向には移動可能に係合し、可動筒40の内部には摺動抵抗部35(Oリング)を巻装した押棒30の保持部34が収容されている。 【0040】基筒50の外周面には、先端方向から先筒20の第3凹部21と回動可能に係合する第3凸部53と、キャップ4の第一凹部5と係合してキャップ4を係止する第1凸部51とが形成され。更に、容器本体10の第2凹部11と回動可能に係合する第2凸部52と、後述する可動筒繰出機構及び化粧材繰出機構が作動する際に、容器本体10の内周面に形成された係合条部12と回動不能に係合する基筒50の後端の係合部55の係合凸部54が形成されている。 【0041】基筒50と嵌合する先筒20との間には、Oリング3が設けられ、このOリング3は先筒20と基筒50とが相対的に回動する際に摩擦抵抗を付与することを目的とし、この摩擦抵抗の役割は、棒状物繰出容器1を移動する際などにおいて、棒状物繰出容器1に加えられる振動などで先筒20と基筒50とが勝手に回動することにより繰出機構が働き、可動筒を不用意に繰り出してしまうことを防止することにある。また、摺動抵抗が安定しているので先筒と基筒とを回動させる際に、一定の抵抗感からくる高級感を演出することも可能である。なお、突起などにより摩擦抵抗を付与する機構、又は圧入等の方法によって摩擦抵抗を付与することにより、Oリング3を省略してもよい。 【0042】押棒30には、棒状化粧材Aを保持する保持部34と、この保持部34の後端方向に軸部31が延設され、更に、後端にオネジ部33を備えたフランジ部32が形成されている。 【0043】次に、本実施例の螺合機構を説明すると、基筒50の内周面にはメネジ部56が設けられ、このメネジ部56と前記オネジ部33とが螺合して螺合機構が形成されている。 【0044】本実施例の摺動抵抗部を説明すると、押棒30は、可動筒40に圧入された断面形状が円形である摺動抵抗部35(Oリング)によって摩擦抵抗が付与され、可動筒40を繰り出す際に押棒30に可動筒40を係止する。 【0045】本実施例における回転止機構を説明すると、先筒20のスプライン受部22と可動筒20のスプライン部41とがスプライン結合をし、可動筒20と押棒30とは押棒30に巻装された摺動抵抗部35(Oリング)の摩擦抵抗により実質的に回転止めの役割を果たしているので、先筒20と押棒30とが同期に係合する回転止機構を構成している。 【0046】なお、本実施例においては、可動筒40及び押棒30の断面形状が円形であるので、可動筒40内を押棒30が進退する際には、厳密にはオネジ部33に対してメネジ部56のリード角の垂直方向に反力が生じるので、押棒30はメネジ部56に対して垂直の螺旋を描くように回転をしながら進退することとなるが、化粧材繰出機構における繰出機構の回転止めとして機能を果たすものである。 【0047】本実施例の可動筒繰出機構の動作を説明すると、図1に示す棒状物繰出容器1からキャップ4を取り外した状態で、容器本体10に対して先筒20を時計回り方向に回動させると、まず容器本体10の係合条部12と基筒50の係合凸部54とは回動不能に係合しているので容器本体10と基筒50とは同期に回動する。一方、先筒20と押棒30とは回転止機構により同期に回動する。 【0048】従って、押棒30のオネジ部33と基筒50のメネジ部56とが相対的に回動をすることとなり、メネジ部56に沿ってオネジ部33が先端方向に移動を開始する。この時、摺動抵抗部よって押棒30に係止された可動筒40は先端方向に押し出され、スプライン受部22の先端部23にスプライン部41の先端段部46が当接するまで先端方向に移動し、図1の状態から図2に示す可動筒40の前進限の状態まで押棒30と、この押棒30に係止された可動筒40を繰り出す。 【0049】次に、本実施例の化粧材繰出機構を図2を基に説明すると、前記スプライン受部22の前端部23にスプライン部41の先端段部46が当接した可動筒繰出機構の前進限の状態において、先筒20内に押棒30を係止している摺動抵抗部の摩擦抵抗よりも大きな回動力で容器本体10に対して先筒20を時計回りに回動させると、押棒30が進出を開始する。言い換えると、押棒30の外周面の溝38に設けられた摺動抵抗部35(Oリング)が可動筒40の内周面42と実質的な回転止めによって構成される回転止機構と、押棒30後端のオネジ部33が基筒50内部のメネジ部56とが螺合する螺合機構とからなる化粧材繰出機構によって、押棒30は可動筒40内を前方に移動をするので、押棒30に押されて可動筒40内の化粧材Aが繰り出され図2の状態になる。 【0050】図2の状態において、先筒20を基筒50と容器本体10とを有する容器部6に対して反時計方向に回動させると、可動筒40を介して先筒20と同期回動する押棒30のオネジ部33が、メネジ部56に沿って後退を始める。 【0051】更に回動させると図3に示す、可動筒40のスプライン部41の後端段部47が基筒先端57に当接して、可動筒40の後退限の状態になる。この状態において、更に反時計方向に先筒20を容器部6に対して回動させると、化粧材繰出機構の作動が開始して押棒30と化粧材Aは可動筒40内を後退することができる。 【0052】また図2における、可動筒40の前進限の状態から、基筒50に対し先筒20を時計方向に回動を続けると、やがて押棒30の後端に設けられたフランジ部32のフランジ前端36が、可動筒40の後端面43に当接して図4に示す化粧材繰出機構の前進限の状態になる。 【0053】本実施例のクラッチ機構を説明すると、図4に示す状態において、更に、化粧材を繰り出そうとして使用者が、基筒50に対して先筒20を時計方向に回動させた際の力が、摺動抵抗部35(Oリング)の摩擦抵抗の値より大きい場合には、押棒30と可動筒40との係止が解除され、押棒30と可動筒40とが相対的に回動を始めるが、押棒30と可動筒40とは前進限の位置にあって軸方向に移動することなく、その位置で回転するクラッチ機構が作動する。 【0054】従って、繰出機構に掛る最大の負荷はOリング(摺動抵抗部35)の摩擦抵抗の値と略同一となるので、棒状物繰出容器1を設計する際には、使用者によって加えられる上限が不定の過負荷ではなく、摺動抵抗部の摩擦抵抗の値を負荷の上限の基準値として棒状物繰出容器を設計でき、必要以上に押棒やオネジなどの部分の強度を持たせなくてもよく、ひいては、部材の厚み等の寸法を最小限とすることができるので、設計上の自由度を高めることができるとともに同じ外径の化粧材容器であれば最も太い化粧材を収納することを可能な信頼性の高い棒状物繰出容器を提供できる。 【0055】なお、このクラッチ機構は、図1に示す押棒の後退限の状態において基筒50に対して先筒20を反時計方向、即ち繰入方向に回動させて過負荷を発生させた際にも働くものである。 【0056】次に、本発明の第2の実施の形態を図7乃至図12に基づいて説明する。なお、第1の実施例と同一の部材には同一の符号を付し、また、第1の実施例と同一の機能を持つ構成については同一の符号に100を加算して符号を付した。また、符合については特に説明が無ければ対応する第1の実施例の符号の説明を慣用する。 【0057】本実施例は、可動筒に溶解した化粧材を流し込んで成形する棒状物繰出容器に適し、特には比較的粘性が高く細径の化粧材芯に適している。 【0058】本第2実施例が、第1実施例と異なる特徴部分を中心に説明する。本実施例の棒状物繰出容器101は、カートリッジ102とキャップ4と容器本体10とを備え。カートリッジ102は、先筒120と、可動筒140と、基筒50と、押棒130と、Oリング3とを有している。また、容器部6は、基筒50と容器本体10とを有している。 【0059】本実施例の回転止機構は、先筒120の軸方向に対して垂直の断面形状が楕円の貫通孔124に、貫通孔124と断面形状が略同形状の可動筒140の楕円部149(挿入部)が挿入されているので、先筒120と可動筒140とは楕円による非円形の係合であるスプライン結合をして、軸方向に摺動可能且つ回動不能に係合する。 【0060】更に、可動筒140の化粧材収容孔148も軸方向に対して垂直の断面形状が楕円に形成され、この化粧材収容孔148の内周面142と摺動する押棒先端部134も化粧材収容孔148と同形状の楕円であるので、可動筒140と押棒130とは、楕円による非円形の係合であるスプライン結合をして、軸方向に摺動可能且つ回動不能に係合することにより、押棒130は可動筒140を介して先筒120と同期に回動する、前記回転止機構を構成している。 【0061】本実施例のクラッチ機構を説明すると、基筒50後端のスリット55bで区画されたベンド部55aに形成された係合凸部54と容器本体10内周の係合条部12とは、化粧材繰出機構、及び可動筒繰出機構が作動する際に生じる通常の負荷が掛っている際には、図12に示すように係合し、繰出機構が動作して押棒130が進退している際には容器本体10と基筒50とは同期の回転をする。 【0062】しかし、図7に示す押棒130が後退限に位置する状態において、更に、後退方向に移動させるように、容器本体10に対して先筒120を反時計方向に回動させ、押棒130が基筒50内を進退する際には発生しない過負荷を繰出機構に発生させると、ベンド部55aが内側にベンドすることにより、ベンド部55aの係合凸部54が係合条部12を乗り越えて、基筒50と容器本体10とが相対的な回動を開始して、繰出機構に掛る過負荷を制御して、化粧材容器の分解や繰出機構の破壊を防止する。 【0063】なお、基筒と容器本体との間のクラッチ機構の回動方向の抵抗の値は、繰出機構を動作させる際に必要とされる抵抗の値より大きければ良い。従って、Oリング等の部材や、一方の部材に他方の部材を圧入することによる部材間の摩擦抵抗など、様々な機構、或いは方法をクラッチ機構として採用することができる。 【0064】可動筒140の形状は、図11に示すように大部分は楕円の筒状の楕円部149(挿入部)であるが、後端部分には円筒部175(後端部)が設けられ、円筒部175の先端には円筒部先端段部176が形成されている。 【0065】また、押棒130の押棒先端部134には、棒状化粧材を保持する保持部が形成されていないので、化粧材Aを先端方向に移動させることはできるが化粧材Aを押棒130で保持して引き戻すことはできない。 【0066】しかし、可動筒140の後退限は、第1実施例とは異なり可動筒140の後端面143が押棒130のフランジ前端136(可動筒係止部)に当接するまで後退が可能なことから、化粧材Aを使い終わるまで常に押棒先端部134と化粧材Aとが離れることが無く、ひいては押棒先端部134と化粧材Aとの間に空間が生じることが無い。 【0067】このように押棒先端部134と化粧材Aとの間に空間が生じないので、化粧材Aに揮発性のある場合には特に有利で、更に、可動筒140内に収納された化粧材Aは、可動筒140の内周面142によって保持されているので、粘度が高く柔らかな化粧材であっても対応が可能である。 【0068】本実施例の動作を、図に基づいて説明すると。図7において、押棒130は化粧材繰出機構の後退限の位置にある。また、先筒120と可動筒140と押棒130の押棒先端部134とは、軸方向に垂直の断面形状が楕円からなる前記回転止機構により同期に回動する。 【0069】従って、図7の状態において、キャップ4を取り外し先筒120を容器本体10に対して時計回り方向に回動させると、結局、押棒130と基筒50とが相対的に回動することとなり、押棒130の後端に設けられたフランジ部132外周のオネジ部133と、メネジ部56とからなる螺合機構と、上記回転止機構とからなる螺合機構が働いて、押棒130が前進する。 【0070】この時、押棒130の押棒先端部134の外周に設けられた溝138に巻装された摺動抵抗部135(Oリング)によって、押棒130に可動筒140は係止されているので、可動筒繰出機構によって可動筒140は押棒130に押されて前進し、やがて、円筒部先端段部176が先筒120の貫通孔後端126に当接して、図8の状態になる。 【0071】この図8に示す状態において、先筒120を容器本体10に対して時計回り方向に更に回動すると、押棒130に可動筒140を係止する摺動抵抗部135の摩擦抵抗よりも大きな負荷が掛かり、可動筒140内を押棒130が進出する化粧材繰出機構が作動する。 【0072】前記化粧材繰出機構によって可動筒140の前端開口部145から化粧材Aを進出させた状態で使用者は、化粧材を使用することができ、化粧材Aの使用が済んだ後は、容器本体10に対して先筒120を反時計回りに回動させると、押棒130は可動筒繰出機構によって可動筒140と化粧材Aを後退方向に引き込む、化粧材Aが先筒120に収容されたところで、先筒120と容器本体10の回動を停止すると図9に示す状態になる。 【0073】従って、化粧材Aを可動筒140から押し出すことしかできなくとも、先筒120内に化粧材Aを収納することができるので、可動筒140から突き出た化粧材Aが回りを汚すことが無い。 【0074】また、先筒120と基筒50とはOリング3の摩擦抵抗によって係止され、移動時の振動などで先筒120と基筒50とが勝手に回動して、化粧材Aが先筒120から不時に突き出して周辺を汚すなどの事故を防止している。 【0075】図10は、可動筒繰出機構と化粧材繰出機構の両方の前進限であって、化粧材Aを使いきった状態を示す。 【0076】次に、第3の実施の形態を、図13乃至図17図に基づいて説明する。なお、第1の実施例と同一の部材には同一の符号を付し、また、第1の実施例と同一の機能を持つ構成については同一の符号に200を加算して符号を付した。また、符号について特に説明が無ければ対応する第1の実施例の符号の説明を慣用する。 【0077】本実施例の棒状物繰出容器201は、容器本体10とカートリッジ202とキャップ4とを備え。カートリッジ202は、先筒220と、可動筒240と、基筒250と、押棒230と、ピストン部材270と、Oリング3とを有し、前記基筒250は基筒部材250aとメネジ部材260とを有している。また、容器部206は、基筒250と容器本体10とを有している。 【0078】第3の実施例の棒状物繰出容器201は、特には、使用時にパウダーとして使用可能な、粉状の物質を圧縮して形成する棒状物を収納する容器に適している。 【0079】例えば、粉状物質を固化した棒状物である化粧材は、リップのようなワックスを含む棒状物である化粧材と比較すると硬度は有るが、表面をこするとパウダー化することを前提に固化されているので、棒状物とこの棒状物を保持する部分が当接するとパウダー化する。 【0080】一般的に化粧材に使用するパウダーの摩擦係数は非常に低いので、固化した化粧材を保持する時に必要とされる摩擦抵抗を従来の押棒に形成された保持部で確保することは難しく。ひいては、このような化粧材を保持する棒状物繰出容器の信頼性を高めることは難しかった。また、固化した化粧材は粘りが無く衝撃に非常に弱いので、化粧時にパウダーとして使用可能な棒状物の需要はあったが、このような棒状物を収納する容器の実用化は困難であった。 【0081】本実施例の構成は、このような事情に鑑みてなされたものである。以下に、本実施例が他の実施例と異なる特徴部分を中心に説明する。棒状物繰出容器201は、カートリッジ202と容器本体10とキャップ4とを有する。 【0082】可動筒240には、図17の分解斜視図及び図18の断面図に示すように、先端部分に舌状片からなる摘部14が形成されている。 【0083】この摘部14の内周面には、化粧材Bを収納する化粧材の収容孔248の内側に突出する保持面15が形成され、また、この保持面15の内径は化粧材Bの外径よりも小さく設定されるので、化粧材Bが可動筒240の先端開口部245から突出した状態(図18(A)参照)においては、摘部14を外側に押し出すようにベンドさせて、保持面15の内径を広げて化粧材Bを保持する。 【0084】この時、摘部14には、保持面15の内径を小さくする方向に応力が掛っているので、化粧材Bは可動筒240の保持面15によって把持されて可動筒240に係止される。 【0085】また、本実施例において、収納される棒状物の外径の公差に対する容器としての許容度は、従来の内径が変化しない円筒形状のチャックに収納される棒状物の外径の公差の許容度と比較すると、内径がベンドして拡開することが可能なことから、ベンドする寸法に応じて許容度も大きくすることができるので棒状物の外径にばらつきがあっても柔軟に対応できると言う優れた利点がある。 【0086】本実施例の棒状物繰出容器201は、押棒230とは別部材のピストン部材270を有している。この、ピストン部材270には、溝272が形成され、この溝272にOリング271が巻装され、このOリング271は可動筒240内でピストン部材270を摩擦抵抗により係止するので、可動筒に化粧材を装填した状態でピストン部材を装着すると、可動筒と化粧材とピストン部材とでユニットが形成できる。 【0087】従って、可動筒と化粧材とピストン部材とからなるユニットを採用すれば、化粧材の装填作業は、化粧材を可動筒に挿入しピストン部材を装着すれば終了するので、棒状物繰出容器を組み立てた後に化粧材を装填する方法を採用した場合に発生する、押棒の位置の設定や、先筒等に化粧材が当接しないようにするための、化粧材と棒状物繰出容器の双方の位置決め等の工程を省くことが可能となり、また化粧材を容器内に組み入れる際にユニット化されていれば、輸送時などにおいて可動筒が化粧材の保護材の役割を果たすという優れた効果が得られる。 【0088】次に、本実施例の棒状物繰出容器201の動作について説明する。まず、図13に示す、棒状物繰出容器201の状態を説明すると、可動筒240のスプライン部241の先端段部246が、先筒220内周面に設けられたスプライン受部222の前端部223に当接する可動筒繰出機構の前進限の位置にあり、且つ押棒230が後退限の位置にある、棒状物繰出容器の初期設定位置の状態にある。 【0089】この初期設定位置の棒状物繰出容器201からキャップ4を取り外して、基筒部材250aとメネジ部材60と容器本体10とを有する容器部206に対して先筒220を時計回りに回動させると、先筒220のスプライン受部222と可動筒240スプライン部241とはスプライン結合をし、可動筒240と押棒230とは摺動抵抗部235を介して同期に回動するので、先筒220と押棒230とは可動筒240を介して同期に回動する回転止機構を構成している。 【0090】また、押棒230のオネジ部233とメネジ部材260のメネジ部264とは螺合して螺合機構を構成しているので、前記回転止機構と前記螺合機構とからなる繰出機構が働いて、押棒230が可動筒240内を進出する化粧材繰出機構が働いて化粧材Bは先筒先端部223から繰り出され図14に示す状態になる。 【0091】図14の状態から、容器本体10に対して先筒220を反時計回りに回動させると、螺合機構は押棒230を後端方向への繰入を開始する。 【0092】可動筒240は押棒230の摺動抵抗部235によって係止されているので、可動筒240の後端面243がメネジ部材260の上端面261に当接する可動筒繰出機構の後退限まで、可動筒240は押棒230によって後退方向に移動する。 【0093】この状態で、更に、先筒220を後退方向に回動させると、ピストン部材270を残して、押棒230のみが可動筒240内を後退して図15に示す状態になる。 【0094】この図15に示す状態においても、化粧材Bは可動筒240の摘部45aで把持され、且つピストン部材270が後方から支持するので、ピストン部材270と化粧材Bとの間に不要な空隙が生じることが無く、棒状物繰出容器201を落とすなどの事故の際に、可動筒240内の化粧材Bが可動筒内で前後に移動して衝突することを防止し、ひいては化粧材の破損を防止することが可能である。 【0095】従って、本実施例によれば、使用者が押棒230を必要以上に繰り入れたとしても、ピストン部材270と化粧材Bとの間に不要な空隙が生じる恐れが無い。 【0096】図16は、本実施例の可動筒繰出機構及び化粧材繰出繰出手段の前進限の状態である。この状態において、更に、繰り出し方向に先筒220を容器部206に対して回動させて、可動筒240と押棒230との間の摺動抵抗部235による摩擦抵抗よりも大きな過負荷が加えられると、可動筒240と押棒230とがクラッチするクラッチ機構が働き、棒状物繰出容器201の繰出機構に掛る過負荷を制御して繰出機構の保護をする。 【0097】なお、このクラッチ機構は、図13に示す初期設定位置において先筒220を繰入方向へ回動させた際にも同様に働く。 【0098】本実施例の、棒状物繰出容器201の組立て方法を説明する。まず、可動筒240の後端側から化粧材Bと、Oリング271が巻装されたピストン部材270とを組み入れてユニットを構成し、先筒220の後端側から前記ユニットを挿入しておく。 【0099】次に、押棒230は、先端方向から、押棒先端部234と、この押棒先端部234からは、軸部231が延設され、この軸部231の外周にはオネジ部233が形成され、また、後端にはベンド部237が形成されている。 【0100】この押棒230に摺動抵抗部235(Oリング)を装着し、更にメネジ部材260の先端方向から押棒230のベンド部237を挿入する。ベンド部237は内側にベンドしてメネジ部材260を通過し、やがてオネジ部233がメネジ部材260の内周に設けられたメネジ部264に螺合する。この時メネジ部材260と押棒230とを相対的に回動させて、押棒先端部234の下向段部239がメネジ部材の上端面261に当接させ押棒230にメネジ部材260を装着を完了する。この状態で基筒部材250aの先端方向から押棒230とメネジ部材260とを挿入し、メネジ部材260の係合凹部265が基筒部材250aの第4凸部259に係合して軸方向に移動不能となるとともに、メネジ部材の係合条部262が、基筒部材の係合条部258と回動不能に係合するので、基筒部材250a内にメネジ部材260は固定される。 【0101】この基筒部材250aの先端側と、前記ユニットが挿入された状態の先筒220の後端側とを組み合わせ、更に、キャップ204を装着すると、図13に示す棒状物繰出容器201の状態になる。 【0102】押棒230の押棒先端部234の下向段部239がメネジ部材260の上端面261に当接して、化粧材繰出機構における押棒230の後退限の位置にある。このような、可動筒繰出機構の前進限と、化粧材繰出機構の後退限とを同時に設定された初期設定位置は、棒状物を最大限に収納することが可能なことから工場から出荷される際に利用される。 【0103】また、本実施例では、押棒230の軸部231に、リードの短いオネジ部233をストローク長以上に形成したが、第1実施例のようにメネジ部を長く生成する場合、ネジのリードが大きいときは問題にならないが、リードが小さいと成形時に成形型のコアピンを回動させなければメネジの引き抜きが出来ないので、成形型の作成費、及び成形効率が悪いので製造コストの押し上げ要因になるが、押棒のオネジであればリードが小さくても割り型で容易に作成が可能で製造原価を安くすることができる。 【0104】また、本実施例ではメネジ部材を筒状に形成したが、メネジ部材にスリットを入れて押棒の軸部に横から取り付け可能に成形して、押棒とメネジ部材を組み立てる際に、押棒の望みの位置にメネジ部材のスリットを拡開させて押棒に取り付けて組立て時の手間を省くことも可能である。 【0105】なお、本実施例においては、可動筒にピストン部材を摩擦抵抗で係止する方法としてOリングを別部材として採用したがこれに捕われることなく、例えば、可動筒の間で摩擦抵抗を生じさせる突起をピストン部材が有していても良く、またピストン部材とOリングとをエラストマ等の弾力性のある素材で一体に製作して可動筒に圧入する方法などが採用可能であり、要するに、ピストン部材と可動筒との間で摩擦抵抗を生じさせて、可動筒内にピストン部材が係止されればよいものである。 【0106】図18は、可動筒の先端部分に採用可能な摘部の実施例を示すものである。 【0107】図18の(A)(B)は、可動筒の先端部分にスリット16によって一体に形成された、保持面15の内径が可変の舌状片からなる摘部14を示し。(A)は、可動筒に化粧材が未装着の状態を示し、(B)は、(A)の可動筒に化粧材が装着された状態において、摘部14が外側にベンドして、保持面15によって化粧材を把持している状態を示す。 【0108】図18の(C)(D)は、可動筒240aと摘部材14aとを別部材とし、摘部材14aの材質をゴムなどの弾力性のある素材で成形することにより、保持面15aの内径が拡開可能な実施例を示す。 【0109】(C)に示すように、可動筒240aの先端部分と摘部材14aの後端部分とが係合部17によって係合し、摘部材14aは可動筒240aとは別に形成されている。 【0110】この摘部材14aの材質は、例えばゴムや、エラストマなどの可撓性、若しくは弾力性のある材質で形成すると、保持面15aの内径の変形量を大きくすることができるとともに、化粧材Bとの接触面が柔らかいので、化粧材Bの表面を削りとる恐れを最小限にすることができる。 【0111】次に、第4の実施の形態を、図19乃至図23図に基づいて説明する。本実施例は、第1の実施例と同一の部材には同一の符号を付し、また、第1の実施例と同一の機能を持つ構成については同一の符号に300を加算して符号を付した。また、符号について特に説明が無ければ対応する他の実施例の符号の説明を慣用する。 【0112】以下に、本実施例の特徴のある部分を中心に説明する。本実施例では、カートリッジ302は、基筒350と先筒320と押棒330と摺動抵抗部335と可動筒340とOリング3とを有し、基筒350は、基筒部材350aとメネジ部材360とOリング366とを備えている。また、容器本体10と基筒350とにより容器部306を構成している。 【0113】図21に示すように可動筒340の前端開口部345には、図18の実施例と同様の機能を備えた摘部14を備えている。 【0114】本実施例の回転止機構は、先筒320の貫通孔324の摺動部325と、可動筒340の外周面349(挿入部)と、押棒330の押棒先端部334とが、図20に示すように軸方向に直角の断面形状が8角形をなし、この非円形の形状により各部材が回動不能且つ軸方向に摺動可能に非円形のスプライン結合することより構成される。 【0115】本実施例のクラッチ機構は、メネジ部材に巻装されたOリング366の摩擦抵抗を利用し、その作用は、可動筒繰出機構及び化粧材繰出機構が作動している際には、基筒部材350aとメネジ部材360とをOリング366の摩擦抵抗により同期に回動させる。 【0116】しかし、押棒330が後退限の図19の状態において、先筒320を容器部306に対して押棒330が後退する方向に回動させると、繰出機構に過負荷が生じ、この過負荷がOリング366の摩擦抵抗よりも大きくなると、メネジ部材360と基筒部材350aとが相対的に回動を開始し、繰出機構に掛る過負荷を制御する。 【0117】本実施例の棒状物繰出容器301の動作を説明すると。まず、図19では、可動筒340の外周に設けられた環状凸部341の先端段部346が、先筒320の内周面342と径大部322との間に形成された前端部323に当接する可動筒繰出機構の前進限の位置(初期設定位置)にある。 【0118】この状態において、容器部306に対して先筒320を時計回り方向に回動させると、先筒320と押棒330とは可動筒340を介して回転止機構により同期に回動し、容器本体10とメネジ部材360とは基筒部材350aとOリング366とを介して同期に回動するので、押棒330とメネジ部材360とが相対的に回動することとなり、メネジ部364とオネジ部333とが螺合する螺合機構と、前記回転止機構とからなる繰出機構によって、押棒330が可動筒340内を前進して化粧材Bを先筒320の先端から繰り出す。 【0119】先筒320から繰り出された化粧材Bを使用した後、容器部306に対して先筒320を反時計回りに回動させると、押棒330と、摺動抵抗部335(Oリング)によって押棒330に係止された可動筒340とが繰出機構によって後退方向に移動を開始し、更に回動を続けると図22に示す状態になる。 【0120】この状態の棒状物繰出容器は、Oリング3の摩擦抵抗によって容器部306と先筒320とが相対的に回動することを制御されているので、移動時の振動などでは可動筒340及び押棒330は棒状物繰出容器301内で移動することがない。 【0121】図22の状態から更に、先筒320を容器部306に対して反時計回りに回動させて押棒330を後退させると、やがて可動筒340の後端面343がメネジ部材360の上端面361に当接して、可動筒繰出機構の後退限になり、更に、回動を続けると可動筒340内を押棒330が後退限方向に移動を開始する、このときOリング3による摩擦抵抗に摺動抵抗部335(Oリング)の摩擦抵抗が加わるので、使用者は可動筒繰出機構の後退限を回動時の抵抗の増大によって知ることが可能である。 【0122】図23は、押棒330後端に形成されたベンド部373のベンド片上端373aがメネジ部材360内周に形成された内段部363に当接するとともに、可動筒340外周の先端段部346が先筒320内周の前端部323に当接した、可動筒繰出機構及び化粧材繰出機構の前進限の状態を示す。 【0123】この状態において、更に容器部306に対して先筒320を時計方向に回動させて押棒330を前進させようとすると、繰出機構に対する過負荷が増大する。そして、その過負荷がOリング366の摩擦抵抗よりも大きくなると、メネジ部材360と基筒部材350aとが相対的に回動するクラッチ機構が働き繰出機構の破壊が防止される。 【0124】次に、第5の実施の形態を、図24乃至図29に基づいて説明する。本実施例は、他の実施例と同一の部材には同一の符号を付し、また、第1の実施例と同一の機能を持つ構成については同一の符号に400を加算して符号を付した。また、符号について特に説明が無ければ対応する他の実施例の符号の説明を慣用する。 【0125】以下に、本実施例の特徴のある部分を中心に説明する。本実施例の棒状物繰出容器401は、キャップ4とカートリッジ402と容器本体10とを備え。 【0126】カートリッジ402は、先筒20と、可動筒440と、ピストン部材470と、ピストン部材に巻装されたOリング471と、押棒430と、基筒50と、Oリング3とを有している。また、容器部6は基筒50と容器本体10とを有している。 【0127】本実施例の回転止機構は、先筒20と可動筒440とがスプライン受部22とスプライン結合をするスプライン部441によって回動不能に係合し。更に、可動筒440の後端部分に設けられた案内部483と押棒430とが軸方向に垂直の断面形状が4角形による非円形の形状によるスプライン結合をすることにより、先筒20と押棒430とは可動筒440を介して同期に回動するように構成されている。 【0128】本実施例の螺合機構は、押棒430のオネジ部433と基筒50の内周面に設けられたメネジ部56とが螺合して構成されている。 【0129】本実施例では、摺動抵抗部435が化粧材を一定量繰り出すことが可能な送り機構を備え、この送り機構は、可動筒440の後端に形成された対抗する二つの舌片上のベンド部480を有する案内部483と、ベンド部480の内側に形成された戻り止め481と、押棒430に設けられたテーパ−面485aを有する爪485とを有している。 【0130】容器部6に対し先筒20が時計回り方向に回動されて、化粧材繰出機構が作動して可動筒440内を押棒430が前進すると、押棒430の爪485に設けられたテーパ−面485aに案内されて、戻り止め481が外側に拡開されて爪485を乗り越えて、化粧材Cが一定量繰り出されるように構成されている。 【0131】本実施例の作用を図に基づいて説明すると、図24の棒状物繰出容器401は、可動筒440のスプライン部441の先端段部446が、先筒20内周面のスプライン受部22の前端部23に当接する可動筒440の前進限に位置するとともに、押棒430のオネジ部433が基筒50のメネジ部後端56aに当接する後退限に位置する初期設定位置の状態にある。 【0132】キャップ4を取り外して、容器部6に対して先筒20を時計回りに回動させると、先筒20と押棒430とが可動筒440を介して同期に回動する回転止機構と、オネジ部433とメネジ部56とが螺合する螺合機構とからなる繰出機構が動作して押棒430が前進を開始する。 【0133】可動筒440は前進限に位置しているので、押棒430の爪485に設けられたテーパー面485aが、可動筒440の戻り止め481を外側に押出すように拡開させて可動筒440内を押棒430が前進し、押棒43の爪485を戻り止め481が乗り越える。 【0134】また、この爪485を戻り止め481が乗り越える際に、カチカチと振動(クリック感)が生じ使用者に化粧材Cが繰り出されていることを知らせることができるので、このクリック感を使用者が化粧材を繰り出しすぎることの警告として利用することもできる。 【0135】やがて、化粧材繰出機構によって、押棒先端部434がピストン部材470の後端に当接し、押棒430がピストン部材470と化粧材Cを繰り出し、図25の状態に至る。図25の状態から、容器部6に対して先筒20を反時計回り方向に回動させると、押棒430の爪後端485bに摺動抵抗部435の戻り止め481の前端が嵌合して押棒430と、押棒430に係止された可動筒440が後退方向に移動を開始し、化粧材Cは可動筒440とともに先筒20内に収納され、やがて図26の状態に至る。 【0136】図26の状態では、可動筒は、可動筒440のスプライン部441の後端段部447が基筒先端57に当接する可動筒繰出機構の後退限に位置している。この可動筒440の後退限の位置において、容器部6に対して先筒20を反時計回り方向に回動させて押棒430を後退させようとすると、押棒430の爪後端485bに摺動抵抗部435の戻り止め481の前端が嵌合しているので、押棒430は後退不能となり、繰出機構及び爪485と戻り止め481とを備えた摺動抵抗部435に過負荷が発生する。 【0137】この過負荷が、基筒50後端のベンド部55aの外周面に設けられた係合凸部54と容器本体10の内周後端の係合条部12とが係合するクラッチ機構の回動方向の抵抗よりも大きくなると、係合条部12を係合凸部54が乗り越えて、容器本体10と基筒50とが相対的に回動するクラッチ機構が働き、繰出機構等に掛る過負荷を制御する。 【0138】このクラッチ機構は図27に示す繰出機構の前進限において押棒430を前進させようとした場合、及び、図24の繰出機構の後退限において押棒430を後退させようとした場合にも作動して、棒状物繰出容器401の破壊を防止する。 【0139】図27は、先筒20内周の前端部23に可動筒440の先端段部446が当接するとともに、可動筒440の後端面443に押棒430のフランジ前端436が当接する繰出機構の前進限の状態であって、化粧材Cを余すことなく使い切ることが可能であることを示す。 【0140】次に、第6の実施の形態を、図30乃至図32に基づいて説明する。本実施例は、他の実施例と同一の部材には同一の符号を付し、また、第1の実施例と同一の機能を持つ構成については同一の符号に500を加算して符号を付した。また、符号について特に説明が無ければ対応する他の実施例の符号の説明を慣用する。 【0141】以下に、本実施例の特徴のある部分を中心に説明する。本実施例の棒状物繰出容器501は、キャップ4とカートリッジ502と容器本体10とを備え。 【0142】カートリッジ502は、先筒20と、可動筒40と、押棒530と、基筒550と、Oリング3とを有している。基筒550は基筒部材550aとオネジ部592が形成されたオネジ部材590とを有している。また、容器部506は基筒550と容器本体10とを有している。 【0143】また、基筒部材550aの環状凹部559と係合条部558は、それぞれオネジ部材590の環状凸部593と係合凸部594と係合することにより、オネジ部材590は回動不能且つ軸方向に移動不能に係合して、基筒部材550aから立設され基筒550を構成している。 【0144】本実施例の、押棒530は押棒先端部534から後端方向に摺動抵抗部535(Oリング)を備え、その後方に内周面にメネジ部533を備えたメネジ筒531が形成されている。 【0145】本実施例の螺合機構は、押棒530のメネジ筒531内周のメネジ部533とオネジ部材590に形成されたオネジ部592とが螺合することによる。 【0146】本実施例の回転止機構は、先筒20のスプライン受部22と可動筒40のスプライン部41とがスプライン結合し、可動筒40の内周面42に押棒530に備えられた摺動抵抗部535が摺接することにより実質的な回転止めとなることで構成されている。従って、先筒20と押棒530とは可動筒40を介して同期に回動する。 【0147】本実施例の作用を図に基づいて説明すると、図30の棒状物繰出容器501においては、可動筒40外周の先端段部46が先筒20内周の前端部23に当接する可動筒40の前進限に位置し、押棒530の押棒下端537aがオネジ部材590の径大部591の前端に当接する押棒530の後退限に位置する初期設定位置の状態にある。 【0148】初期設定位置の状態においてキャップ4を取り外して、容器部506に対して先筒20を時計回りに回動させると、先筒20と押棒530とが可動筒40を介して同期に回動する回転止機構と、メネジ部533とオネジ部592とが螺合する螺合機構とからなる繰出機構が動作して、可動筒40を押棒530に係止する摺動抵抗部535の摩擦抵抗よりも大きな応力で押棒530が繰り出されると押棒530が前進を開始する。 【0149】可動筒40は前進限に位置しているので、押棒先端部534が化粧材Dを可動筒から繰り出し、化粧材の使用が可能となる。 【0150】また、容器部506に対して先筒20を反時計回りに回動させると、繰出機構が押棒530を後退方向に移動させるが、このとき押棒530の摺動抵抗部535により可動筒40は係止されているので、基筒先端557にスプライン部の後端段部47が当接する可動筒40の後退限まで押棒530と可動筒40とは同時に後退することができる。 【0151】図31は、可動筒及び押棒が前進限に位置する化粧材繰出機構の前進限の位置を示す。 【0152】この状態において、押棒530を前進させようとして、容器部506に対して先筒20を時計回りに回動させ、摺動抵抗部535の摩擦抵抗よりも大きな負荷が掛ると、クラッチ機構が働き、押棒530は軸方向に移動することなくその位置で回動して、繰出機構に掛る過負荷を制御する。また、図30の押棒530が後退限に位置する際に押棒530を後退させようとする際にもクラッチ機構が働く。 【0153】本実施例の押棒先端部534と可動筒40と先筒20の関係を、図7の第2実施例に示す、先筒120と可動筒140と押棒130とがスプライン結合するように構成して、オネジ部材590と基筒部材550aとの間にクラッチ機構を設けても良い。 【0154】更に、クラッチ機構を構成する手段として、図32に示すように押棒530の後端のスリット539で、ベンド部537を形成し、繰出機構に過負荷が生じた際に、ベンド部537内周に形成されたメネジ部533がオネジ部592を乗り越えて螺合を解除するクラッチ機構を構成しても良いものである。 【0155】また図30に示す第6実施例のオネジ部とメネジ部の関係を、他の実施例に採用しても良いことは言うまでもない。 【0156】また、本実施例では基筒550を、オネジ部材590と基筒部材550aの2部材で構成し、オネジ部のリードが小さくても割り型で対応できるようにしたが、これに捕われることなく基筒550を一体に成形しても良いものである。 【0157】本発明においては、容器部を、基筒と容器本体とが別部材のカートリッジ方式を採用したが、基筒と容器本体を容器部として一体に成形した棒状物繰出容器であっても良いものである。 【0158】本件発明において、図1に示す化粧材を保持する保持部34、図7に示す可動筒140の後退限、図13に示すピストン部材270、図18に示す摘部14及び摘部材14a、各実施例に記載されたクラッチ機構等、本明細書に記載された各実施例の組み合わせに捕われることなく、収納される棒状物の物性、及び棒状物繰出容器のコストを勘案して様々な組み合わせが可能であり、このような汎用性の高さ自体もまた、本件発明の効果である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000252090 【氏名又は名称】鈴野化成株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区下落合1丁目3番22号
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| 【出願日】 |
平成14年4月22日(2002.4.22) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−310348(P2003−310348A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月5日(2003.11.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−119580(P2002−119580) |
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