| 【発明の名称】 |
液体容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】切田 和久 【住所又は居所】群馬県藤岡市立石1091番地 三菱鉛筆株式会社群馬研究開発センター内
【氏名】中島 伸之 【住所又は居所】群馬県藤岡市立石1091番地 三菱鉛筆株式会社群馬研究開発センター内
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| 【要約】 |
【課題】塗布軸の着脱時にしごき体がめくれて変形するのを抑制防止し、これを通じて塗布軸等の損傷を抑制防止し、塗布軸の度重なる着脱にもしごき体が耐え得る液体容器を提供する。
【解決手段】マスカラ等の内容液を貯える容器1の首2の開口部に嵌入されるしごき体3と、容器1内にしごき体3を貫通して挿入されるキャップ10の塗布軸11とを備える。そして、しごき体3を、可撓性の材料により略円筒形に成形し、しごき体3の径を上端部から下部に向かうにしたがい徐々に縮径に形成するとともに、下部から下端部に向かうにしたがい徐々に拡径に形成し、しごき体3の周壁には、複数本のスリット4を上下方向に切り欠き形成する。しごき体3がその下部から下端部に向かうにしたがい徐々に広がり、内容液の付着した塗布軸11の塗布部12との衝突を回避する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液体を貯える容器の開口部に嵌められるしごき体と、容器内にしごき体を貫通して挿入される塗布軸とを含んでなる液体容器であって、しごき体を、可撓性を有する材料により略筒形に形成し、このしごき体の開口幅を一端部から他端部に向かうにしたがい徐々に狭めるとともに、他端部から最他端部に向かうにしたがい徐々に広げ、しごき体の周壁にはスリットを軸方向に向けて設けたことを特徴とする液体容器。 【請求項2】 スリットの両端部をしごき体の両端部まで伸ばさないようにした請求項1記載の液体容器。 【請求項3】 しごき体の一端部から外方向に容器の開口周縁部に引っかかるフランジを突出させた請求項1又は2記載の液体容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、流動性を有するアイライナー、マスカラ、マニキュア、口紅等を収容する液体容器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の液体容器は、実開昭50−154177号、55−133906号、57−86104号、60−123110号、特開昭58−15810号、特表平11−504555号、特表2000−513990号、特開2001−61547号公報等に開示されている。 【0003】この種の液体容器は、図示しないが、マスカラ等からなる内容液を貯える容器と、この容器の首の開口部に螺合される着脱自在のキャップとから構成されている。容器の首の開口部には、可撓性・屈曲性を有する円筒形のしごき体が嵌入されている。また、キャップは、その内部天井に、容器にしごき体を介して挿入される塗布軸が吊着され、この塗布軸の先端部には、内容液が付着する塗布部が設けられている。塗布軸は、しごき体の内径と略同一か、あるいは僅かに縮径に形成され、塗布部に付着した内容液をしごき体にかき取らせるよう機能する。 【0004】ところで、しごき体には、(1)塗布軸の塗布部に付着した内容液をキャップの取り外し時にかき取る適量塗布機能、(2)塗布軸の挿入時に口元に溜まった内容液を容器内に戻す口元汚染防止機能、(3)塗布軸の挿入時に容器の内圧が上昇するのを抑制する口元汚染防止機能、(4)塗布軸の着脱時に塗布軸の塗布部を痛めないようにする性能維持機能、(5)塗布軸の度重なる着脱にも耐えられる性能維持機能が要求される。そこで、しごき体には、係る諸要求に鑑み、スリットや突起部等が適宜設けられる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来の液体容器は、以上のような要求を満たすべく、しごき体にスリットや突起部等が適宜設けられる。しかしながら、これでは、(1)〜(3)の要求を満たすことができるものの、(4)、(5)の要求を到底満足させることができないという問題がある。すなわち、従来のしごき体は、塗布軸に対して垂直平面、あるいは一方向に鋭角な関係にあるので、塗布軸の着脱時に塗布軸とその塗布部の段差に係止して簡単にめくれて変形し、塗布部を痛めたり、塗布軸の度重なる着脱に耐えることができない。さらに、垂直タイプの場合には、筆状の塗布部を容易に損傷させてしまうおそれが少なくない。 【0006】本発明は、上記に鑑みなされたもので、塗布軸の着脱時にしごき体がめくれて変形するのを抑制防止し、これを通じて塗布軸等の損傷を抑制防止し、しかも、塗布軸の度重なる着脱にもしごき体が耐えることのできる液体容器を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明においては、上記課題を達成するため、液体を貯える容器の開口部に嵌められるしごき体と、容器内にしごき体を貫通して挿入される塗布軸とを含んでなるものであって、しごき体を、可撓性を有する材料により略筒形に形成し、このしごき体の開口幅を一端部から他端部に向かうにしたがい徐々に狭めるとともに、他端部から最他端部に向かうにしたがい徐々に広げ、しごき体の周壁にはスリットを軸方向に向けて設けたことを特徴としている。なお、スリットの両端部をしごき体の両端部まで伸ばさないようにすることができる。また、しごき体の一端部から外方向に容器の開口周縁部に引っかかるフランジを突出させることが好ましい。 【0008】ここで、特許請求の範囲における液体は、その粘度の高低を特に問うものではなく、少なくとも流動性を有する内容液、具体的には、アイライナー、マスカラ、マニキュア、口紅、修正液、各種の接着剤(例えば、歯科用接着剤等)、塗料等を含む。容器は、透明、半透明、不透明で有底の円筒形、楕円形、多角形等とすることができる。また、しごき体は、容器の開口部の形状に応じて円筒形、楕円の筒形、多角形の筒形等とすることができる。しごき体の一端部には上端部や上部が含まれ、しごき体の他端部には中央部や下部が含まれる。さらに、塗布軸は、中実でも良いし、中空でも良い。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明すると、本実施形態における液体容器は、図1ないし図5に示すように、容器1の首2の開口部に嵌入されるしごき体3と、容器1内にしごき体3を貫通して挿入されるキャップ10の塗布軸11とを備え、しごき体3を略中空の手鼓形に形成するようにしている。 【0010】容器1は、例えば透明の小型に形成され、図示しないマスカラ等からなる流動性の内容液を所定量貯える。この容器1の上部には細長い円筒の首2が上方に向けて一体形成され、この首2の外周面には、締結用の螺子が周方向に螺刻され、この首2の螺子に、断面略U字形を呈するキャップ10内周面の螺子が着脱自在に螺合する。 【0011】しごき体3は、可撓性や弾性を有する材料により基本的には略円筒形に成形され、その径(開口幅)が上端部(一端部)付近から下部(他端部)に向かうにしたがい徐々に縮径にされるとともに、下部から下端部(最他端部)に向かうにしたがい徐々に拡径とされる。このしごき体3の材料としては、各種のゴムやプラスチックがあげられ、より具体的には、シリコーンゴム、ブタジエンゴム、ABS、PP、PS樹脂等があげられる。しごき体3は、その周壁に、周方向に並んである程度の可撓性やバネ性に資する複数本のスリット4が上下方向に向けて切り欠き形成され、上端部から半径外方向にリング形のフランジ5が突出しており、このフランジ5が首2の開口周縁部に嵌合係止する。スリット4の上下両端部は、図4や図5に示すように、しごき体3の上下両端部まで伸長するよう切り欠き形成されても良いし、しごき体3の上下両端部まで伸長しないよう切り欠き形成されても良い。 【0012】塗布軸11は、細長い円筒形に形成されてキャップ10内の天井中央に取付具を介して吊着され、先端部には、内容液付着用の筆状の塗布部12が嵌着される。この塗布軸11は、しごき体3内の下部の径と略同一か、あるいは僅かに縮径に形成され、塗布部12に付着した内容液をしごき体3内の下部付近にかき取らせるよう機能する。塗布軸11とキャップ10とは、耐衝撃性や力学的性質を有するABS、PP、PS、PE樹脂、再生プラスチック、EVOH、PET、ナイロン、PBT、PA、POM樹脂等を用いて成形される。このような液体容器を化粧に使用する場合には、キャップ10を回して上方に引き上げ、塗布軸11を容器1から抜き取り、容器1のマスカラで濡れた塗布部12を使用すれば、化粧することができる。 【0013】上記構成によれば、しごき体3の下端部が垂直下方向に直線的に伸びる筒形ではなく、下方向に向かうにしたがい徐々に半径外方向に拡大して略逆漏斗形を呈し、マスカラ使用時に内容液の付着した塗布軸11の塗布部12との衝突を回避するので、塗布軸11に対して垂直平面、あるいは一方向に鋭角な関係となることがない。したがって、塗布軸11の着脱時に塗布軸11とその塗布部12の段差に係止してめくれて変形し、塗布部12を痛めたり、塗布軸11の度重なる着脱に耐えることができないという問題をきわめて有効に解消することができる。 【0014】勿論、(1)塗布軸11の塗布部12に付着した内容液をキャップ10の取り外し時にかき取る適量塗布機能、(2) 塗布軸11の挿入時に口元に溜まった内容液を容器1内に戻す口元汚染防止機能、(3) 塗布軸11の挿入時に容器1の内圧が上昇するのを抑制する口元汚染防止機能という諸要求を満たすことができる。また、しごき体3のスリット4がある程度の可撓性を助長し、しごき体3の周壁がある程度内外方向に撓むので、しごき体3との衝突に伴い塗布部12が損傷することがない。また、しごき体3のフランジ5が首2の開口周縁部に嵌合係止するので、しごき体3の脱落防止が大いに期待できる。 【0015】さらに、しごき体3は、スリット4の下端部がしごき体3の下端部まで伸びて貫通していても、十分な効果を発揮するが、内容液の耐溶剤性やブラシの保護性を考慮して非常に柔軟な素材を使用する場合には、スリット4の下端部がしごき体3の下端部まで伸びずに貫通していなくても良く、(5)の性能や機能をさらに向上させることが可能である。勿論、(1)〜(4)の機能になんら悪影響を与えることなく、(5)の機能のみを向上させることができる。 【0016】なお、上記実施形態では容器1の首2にキャップ10を螺締めしたが、なんらこれに限定されるものではない。例えば、容器1の首2にキャップ10を着脱自在にきつく密嵌しても良い。また、上記実施形態ではしごき体3の外周面の下部付近に角度を設けたが、なんらこれに限定されるものではない。例えば、しごき体3の下部付近に丸みを設けることもできる。また、しごき体3の径を上端部や上部から中央部に向かうにしたがい徐々に縮径とし、中央部から下端部に向かうにしたがい徐々に拡径とすることもできる。また、フランジ5は、リング形でも良いし、そうでなくても良い。さらに、塗布部12は、筆や刷毛でも良いが、スポンジやねじりブラシ等でも良い。 【0017】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、しごき体を、可撓性を有する材料により略筒形に形成し、このしごき体の開口幅を一端部から他端部に向かうにしたがい徐々に狭めるとともに、他端部から最他端部に向かうにしたがい徐々に広げ、しごき体の周壁にはスリットを軸方向に向けて設けるので、塗布軸の着脱時にしごき体がめくれて変形するのを抑制あるいは防止し、これを通じて塗布軸等の損傷を防ぐことができるという効果がある。また、塗布軸の度重なる着脱にも、しごき体が耐えることができる液体容器を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005957 【氏名又は名称】三菱鉛筆株式会社 【住所又は居所】東京都品川区東大井5丁目23番37号
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| 【出願日】 |
平成14年4月23日(2002.4.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100112335 【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 英介 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−310346(P2003−310346A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月5日(2003.11.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−121026(P2002−121026) |
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