| 【発明の名称】 |
マスカラ化粧料等の塗布用ブラシ |
| 【発明者】 |
【氏名】嶋村 直美 【住所又は居所】神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株式会社資生堂リサーチセンター(新横浜)内
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| 【要約】 |
【課題】特に粘度の高い化粧料の塗布に適したブラシを提供せんとするものであり、ブラシは化粧料の粘度に負けない腰の強さを有し、且粘度の高い化粧料を良好に含みうるブラシを提供せんとするものである。
【解決手段】ロックウェル硬度80〜125の硬さを有する合成樹脂素材の繊維からなり、直径が0.13〜0.4mmで、一巻き当たりの毛量を5〜20本としたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ロックウェル硬度80〜125の硬さを有する合成樹脂素材の繊維からなり、直径が0.13〜0.4mmで、一巻き当たりの毛量を5〜20本としたことを特徴とするマスカラ化粧料等の塗布用ブラシ。 【請求項2】硬度を115前後、直径を0.27mm前後、一巻き当たりの毛量を10本前後としたことを特徴とする請求項1記載の塗布用ブラシ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する分野】この発明は、マスカラ、アイブロー等の化粧料を塗布するための塗布用ブラシに関する。 【0002】 【従来の技術】従来公知のマスカラやアイブロー等の化粧料を塗布するためのブラシは、複数の繊維を芯材となる針金で巻き締めてなるスクリューブラシが実用化されており、繊維の種類、太さ、針金径等を種々組み合わせることにより、所要の化粧料の塗布に適合したブラシが形成されている。一般的には、直径0.025〜0.25mmの繊維を0.5〜1.0ミリの針金で巻き締めて形成しており、液含みが良好で適度な柔らかさのある繊維が用いられている。しかしながら、従来のブラシでは、化粧料の粘度が高いものの場合、ブラシが化粧料に負けてしまい、付着量が不十分であったり、化粧料により繊維が不規則に偏って束ねられる問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、特に粘度の高い化粧料の塗布に適したブラシを提供せんとするものであり、ブラシは化粧料の粘度に負けない腰の強さを有し、且粘度の高い化粧料を良好に含みうるブラシを提供せんとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するためにこの発明が採った手段は、ロックウェル硬度80〜125の硬さを有する合成樹脂素材の繊維からなり、直径が0.13〜0.4mmで、一巻き当たりの毛量を5〜20本としたことを特徴とする。 【0005】硬度を115前後、直径を0.27mm前後、一巻き当たりの毛量を10本前後としたことを特徴とする。 【0006】 【発明の実施の形態】この発明の好ましい実施の形態を、以下に詳細に説明する。この発明のブラシは、繊維の原料となる合成樹脂素材の硬さが、ロックウェル硬度80〜125であり、繊維の直径が0.13〜0.4mmで、一巻き当たりの毛量は、5〜20本であることを特徴とする。かかるブラシは、繊維が太く、毛量が少ないため、ブラシの繊維が個々に均一にばらけた形態となると共に、腰の強い繊維であるため、利用者が従来から使い慣れているスクリューブラシの特性を備えつつ、櫛と同様の梳かし効果(睫毛等の毛を個々にセパレートする効果)や睫毛の掻き上げ効果をもたらし、睫毛のカール、セパレートボリューム効果を期待することが出来る。又、ブラシの毛量が非常に少ないことから化粧料の付着量が従来のブラシより少なくなるため、繊細な塗布を行うことが可能となる。この発明のブラシを使用して塗布を行うに適した化粧料の硬度は、硬度20〜140であり、最も好ましい硬度は110の化粧料である。化粧料の硬度は、カードメータ200g/8φ/30℃で測定した硬度である。かかる硬度の化粧料との組合せにおいて本発明のブラシを使用した場合、ブラシのカール及びセパレート効果が最も良好に発揮された。又、ブラシが硬いため、重ね付けの効果も期待することが出来る。 【0007】合成樹脂素材の硬度は、好ましくは115前後であり、硬度が80より小さいと中味に負けてしまう腰の弱い繊維となり、又125より大きいとシゴキ通過性が悪く、針金状繊維となり、好ましくない。繊維の直径は、最も好ましくは0.27ミリ前後であり、直径が0.13mmより細いと腰の弱い繊維となり、又0.4mmより太いとさばきにくく、硬いブラシとなり、好ましくない。毛量は、最も好ましくは10本前後であり、5本より少ないと毛の粗と密の部分が発生し、量産性が悪くしかも均一にさばけない使用性の悪いブラシとなり、逆に20本より多いとブラシピッチが密になりさばき難いブラシとなるので、好ましくない。 【0008】 【実施例】図1を参照して、(1)はマスカラ化粧料を収納した容器本体、(2)は該容器本体(1)の口部を閉止するキャップであり、ブラシ(3)を先端に取り付けた柄(4)の基部が固着される。容器本体(1)の口部にはシゴキ部材(5)が配設されており、ブラシ(3)を容器本体から抜き出すとき、ブラシをしごいて付着した化粧料の量を適度に調整する。ブラシ(3)は、硬度115のナイロン樹脂素材で形成した太さ0.27mmの繊維束を、一巻き当たり10本の毛量で直径0.75mmの針金からなる芯材により螺旋状に巻き締めて、マスカラ化粧料を塗布するためのブラシを得た。図2,4を参照して、芯材(10)に5本の繊維(11)を上下に延び出させて狭持させ、芯材(10)を螺旋状に巻回することにより、繊維(11)を芯材(10)の周囲に円形に展開させて一巻き当たり10本の毛量とする。図3は、従来のブラシの構造を示し、一般的に直径0.06〜0.15mmの繊維を一巻き当たり約20本の毛量で芯材に巻き締めたものである。Eの長手方向に沿ったブラシ部の長さを25mmとした場合の総毛量は、本発明のブラシが約100本であるのに対し、従来のブラシは400〜900本である。尚、一本の繊維の長さは15mmであり、これを前述のように芯材に取り付けて螺旋状に巻回した後、カッターで所望のブラシ形状に整える。カッターで成形されたブラシの最大外径は7mm前後となる。 【0009】本発明のブラシのシゴキ抵抗値、押圧強度、繊維の折曲強度並びに繊維束の押圧強度をそれぞれ以下に述べる方法で測定し、従来のブラシと比較した。シゴキ抵抗値は、0.5mmの金属板に5mmの丸穴を開け、ブラシを100mm/minの一定の速度で通過させたときの抵抗値を測定した。本発明の抵抗値は、1.0〜2.0N、平均1.7Nであったのに対し、従来のブラシは約0.005〜0.1Nであった。押圧強度は、ブラシを15mmの金属丸治具で0.5mm/minの速度で10秒間押し続けたときの押圧強度を測定した。本発明のブラシの押圧強度は、3.0〜5.0N、平均4.6Nであるのに対し、従来のブラシは0.05〜05Nであった。繊維の折曲強度は、繊維長15mmの繊維を5本束ねて、直径15mmの金属丸治具で45゜に折曲0.5mm/minのスピードで押し圧したときの強度を測定した。本発明の繊維の強度は、0.1〜0.9N、平均0.42Nであるのに対し、従来の繊維は0.001Nであった。繊維束の押し圧強度は、繊維長15mmの多数の繊維を直径50mmの繊維束にまとめてテープで束ね、15mmの金属丸治具で0.5mm/minのスピードで10秒間押し続けたときの強度を測定した。本発明の繊維束は、130〜250N、平均200Nであったのに対し、従来のブラシは25Nであった。測定は、プッシュプル(PUSH−PULL)ゲージを用いて行った。 【0010】本発明のブラシは、少ない繊維本数で大きな曲げ抵抗値及び押し圧強度を有し、腰のある太い繊維で構成されているため、櫛と同様の梳かし効果や睫毛の掻き上げ効果が発揮され、睫毛のカール及びセパレートボリューム効果を期待することが出来た。又、ブラシの毛量が非常に少ないため、マスカラ化粧料の付着量が少なくなり、繊細な塗布が可能であった。更に、ブラシの硬度が大きいため、硬度20〜140の化粧料との組合せで使用することが出来、ブラシのハードさにより化粧料の重ね付け効果も発揮することが出来た。 【0011】 【発明の効果】この発明によれば、粘度の高い化粧料の塗布を支障なく効果的に行うことが出来ると共に、睫毛の梳かし効果や掻き上げ効果による睫毛のカール及びセパレートボリューム効果を期待することが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001959 【氏名又は名称】株式会社資生堂 【住所又は居所】東京都中央区銀座7丁目5番5号
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| 【出願日】 |
平成14年4月19日(2002.4.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067644 【弁理士】 【氏名又は名称】竹内 裕
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| 【公開番号】 |
特開2003−310345(P2003−310345A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月5日(2003.11.5) |
| 【出願番号】 |
特願2002−118045(P2002−118045) |
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