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【発明の名称】 加飾付きコンパクト容器
【発明者】 【氏名】柚原 幸知
【住所又は居所】東京都墨田区立花5丁目29番10号 吉田工業株式会社内

【氏名】井手下 裕志
【住所又は居所】東京都墨田区立花5丁目29番10号 吉田工業株式会社内

【要約】 【課題】本発明は、内側からは透明あるいは半透明、外側からは光輝性のメタリック感が得られるとともに、蓋体の内面に貼着された鏡あるいは、鏡を接着する両面テープ等を積極的に見えにくくすることができる加飾付きコンパクト容器を提供することを目的とする。

【解決手段】本発明に係る加飾付きコンパクト容器1は、化粧料5を収納する容器本体2と蓋体3とをヒンジ部により開閉可能に取り付けてなるコンパクト容器1であって、蓋体3は透明あるいは半透明の樹脂にて形成され、蓋体3の外面にハーフミラー加飾を施し、外側からは金属光沢、内側からは透明あるいは半透明の外観を有し、蓋体3の内面に鏡10を設けたことを特徴とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 化粧料を収納する容器本体と蓋体とをヒンジ部により開閉可能に取り付けてなるコンパクト容器であって、前記蓋体は透明あるいは半透明の樹脂にて形成され、該蓋体の外面に外側からは金属光沢、内側からは透明あるいは半透明の外観を有するハーフミラー加飾を施し、前記蓋体の内面に鏡を設けたことを特徴とした加飾付きコンパクト容器。
【請求項2】 前記蓋体のハーフミラー加飾は、ハーフミラー層を有する連続シートを用いたインモールド転写、または蒸着等の二次処理により施されることを特徴とした請求項1に記載の加飾付きコンパクト容器。
【請求項3】 前記蓋体の外面に凹凸を形成し、該蓋体の外側からの金属光沢に意匠的な変化を与えたことを特徴とした請求項1に記載の加飾付きコンパクト容器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料等を収容する加飾付きコンパクト容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧料等を収容するコンパクト容器として、一部を半透明として容器に趣きを加えることができるものがあった。
【0003】また、特開2002-67082に示すような加飾付きコンパクト容器(転写インモールド成形体)があった。かかる転写インモ−ルド成形体は、樹脂成形と同時に成形品の表面に転写層を転写することにより絵柄層を形成してなり、該転写層の構成が少なくとも反射層と光透過屈折層、絵柄層を有するものである。そして、転写インモールド成形体は、光輝性で深みがありメタリック感に優れたファション性の高い外観が求められる家庭電気製品や化粧用品等に好適なものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のコンパクト容器は、蓋体内面に鏡を両面テープ等で接着した場合、蓋体が半透明であるためコンパクト容器の外面から鏡や該鏡の裏面を接着する両面テープ等が見えてしまい美観を害するおそれがあった。
【0005】また、後者の加飾付きコンパクト容器は、インモールド成形品の表面に少なくとも反射層と光透過屈折層、絵柄層からなる転写層を転写して、ファション性の高い外観を求めたものであるが、内側から外側への光の透過を抑制し、外側から内側への光の透過を許容するといった技術思想はない。
【0006】そこで本発明は、内側からは透明あるいは半透明、外側からは光輝性のメタリック感が得られるとともに、蓋体の内面に貼着された鏡あるいは、該鏡を接着する両面テープ等を積極的に見えにくくすることができる加飾付きコンパクト容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明に係る加飾付きコンパクト容器は、化粧料を収納する容器本体と蓋体とをヒンジ部により開閉可能に取り付けてなるコンパクト容器であって、前記蓋体は透明あるいは半透明の樹脂にて形成され、該蓋体の外面にハーフミラー加飾を施し、外側からは金属光沢、内側からは透明あるいは半透明の外観を有し、前記蓋体の内面に鏡を設けたことを特徴とした。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る加飾付き樹脂成形品の製造方法の本実施形態について、図を用いて説明する。図1は本実施形態にかかる加飾付きコンパクト容器の蓋体を開いた状態の斜視図、図2は蓋体の部分断面図、図3は加飾付きコンパクト容器の蓋体を閉じた状態の断面図、図4は加飾付きコンパクト容器の蓋体を閉じた状態の斜視図、図5は蓋体の成形工程の説明図、図6は連続シート及び樹脂層の断面図、図7は蓋体の外面形状の一形態を示す断面図である。
【0009】図1に示すように本実施形態に係る加飾付きコンパクト容器1以下、単にコンパクト容器というは化粧料を収納し、持ち運ぶためのコンパクト容器1であって容器本体2、蓋体3から構成される。
【0010】容器本体2は、内側に皿枠6を2つ取り付け、周側部にヒンジ用凹部7、掛止凹部8、押圧ボタン9を設けている。皿枠6は容器本体2の蓋体3に対向する面に設けられ、それぞれ一方に化粧料5を充填し、他方にパフ(不図示)を収納する。
【0011】ヒンジ用凹部7は容器本体2の背面2bに形成され、掛止凹部8は容器本体2の正面2aに形成される。そして、かかる掛止凹部8内には別体である押圧ボタン9を摺動可能に取り付けている。
【0012】図2に示すように、蓋体3は、内側から透明あるいは半透明の樹脂層3a、金属光沢感のあるハーフミラー層Sbにて形成され、樹脂層3aは、内面に鏡10を嵌めるための凹部3bを有し、鏡10が両面テープ15により蓋体3の内面中央に接着されている。また、蓋体3は容器本体2の背面2bに嵌合するヒンジ用凸部11を有し、正面2aにフック12をそれぞれ設けている。
【0013】ハーフミラー層Sbは、外側から(矢印A方向から)は光を反射し、光輝性のメタリック感のある外観となり、内側から(矢印B方向から)は光を透過し、透明あるいは半透明の外観となる。
【0014】すなわち、蓋体3は、透明あるいは半透明の樹脂にて形成し、ハーフミラー加飾を施したことより、蓋体3の外面に外側からは金属光沢の外観を有し、鏡10及び両面テープ15が、外から観察されてしまうことはない。そして、内側からは鏡10に覆われていない部分が透明あるいは半透明の外観を有している。このため、蓋体3の内側からは透明あるいは半透明、外側からは光輝性のメタリック感が得られるとともに、蓋体3の内面に貼着された鏡10あるいは、鏡10を接着する両面テープ15を積極的に見えにくくすることができ、外観を損なうことがない。
【0015】ヒンジ用凸部11は前記したヒンジ用凹部7に嵌め込まれ、両者の軸穴に軸13を通すことにより両側を容器本体2に支持されることとなり、蓋体3が容器本体2に対して回動可能に蝶着されている。これらヒンジ用凸部11とヒンジ用凹部7とによりヒンジ部が形成される。
【0016】図3に示すように、フック12はヒンジ用凸部11の反対側の正面2aに設けられ、蓋体3を閉じた際に容器本体2に設けられた掛止凹部8内の突起8aに掛止されて蓋体3を容器本体2に閉蓋状態でロックするようになっている。また、押圧ボタン9を押圧することにより掛止凹部8とフック12のロックを解除し、蓋体3を開くことができる。
【0017】また、図4に示すように蓋体3を閉じた際に、ハーフミラー層Sbによる光輝性のメタリック感が顕著であり、内側の鏡10及び両面テープ15がいっそう見えにくくなり、外観のよいコンパクト容器1とすることができる。
【0018】次に、蓋体3の成形工程を、図5を用いて説明する。図5に示すように、蓋体3の成形工程には、固定金型16、可動金型17から構成される射出金型Mが用いられる。固定金型16、可動金型17は、導入路16a、蓋体3の形状のキャビティ16b、キャビティ17bを設けている。
【0019】射出金型Mには、巻き取り装置18が取り付けられている。巻き取り装置18は、送り出しロール18aと、巻き取りロール18bを有しており、両者間に連続シートSを巻き掛けている。
【0020】連続シートSは、送り出しロール18aに巻き付けられて保持され、先端を固定金型16と可動金型17との間を通過させて、巻き取りロール18bに巻き付けられることで準備を完了する。
【0021】図6に示すように、連続シートSは、接着層Sa、金属真空蒸着を施したハーフミラー層Sb、表面の硬度を向上させるためのハード層Scを積層している。
【0022】まず、巻き取り装置18を用いて連続シートSをキャビティ16b、17bの間に送り出し、固定金型16、可動金型17を合わせ型締めする。その後、射出ノズルから固定金型16の導入路16aを通して、透明あるいは半透明の合成樹脂を注入する。このとき、固定金型16、可動金型17間に送り出された連続シートSは、注入される合成樹脂により、キャビティ17b側へ加熱されながら押圧され、合成樹脂の熱と圧力により、接着層Saの接着剤が溶解される。射出された合成樹脂が冷えて硬化すると、合成樹脂層3aが形成され、この合成樹脂層3aは連続シートSの裏面の接着層Saと一体化して、成形品が形成される。
【0023】最後に、再び固定金型16、可動金型17を分離して、固定金型16のキャビティ16bから成形品を取出す。
【0024】なお、ハーフミラー層Sbを有する連続シートSを用いて蓋体3をインモールド成形したが、ハーフミラー層を有するシートを熱転写したり、蓋体3を射出成形した後、チャンバー内でハーフミラー層を蒸着形成する等の二次処理により成形してもよい。
【0025】また、図7に示すように、蓋体3の外面に凹凸を形成し、かかる凹凸にて光を乱反射させることにより蓋体3の外側からの金属光沢に意匠的な変化を与えることもできる。また、この凹凸を模様状に形成することにより、視認方向により模様の浮き出るより趣向にとんだコンパクト容器を形成することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、蓋体は透明あるいは半透明の樹脂にて形成され、該蓋体の外面にハーフミラー加飾を施し、外側からは金属光沢、内側からは透明あるいは半透明の外観を有し、前記蓋体の内面に鏡を設けた。これにより、蓋体の内側からは透明あるいは半透明、外側からは光輝性のメタリック感が得られるとともに、蓋体の内面に貼着された鏡あるいは、該鏡を接着する両面テープ等を積極的に見えにくくすることができる。
【出願人】 【識別番号】000160223
【氏名又は名称】吉田工業株式会社
【住所又は居所】東京都墨田区立花5丁目29番10号
【出願日】 平成14年4月25日(2002.4.25)
【代理人】 【識別番号】100066784
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 周吉 (外1名)
【公開番号】 特開2003−310343(P2003−310343A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−123585(P2002−123585)