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【発明の名称】 温熱式睫毛成形具
【発明者】 【氏名】村木 健一
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工株式会社内

【要約】 【課題】成形部の熱の損失を少なくしてカールづけの能力を上げるとともに、睫毛全体を均一に暖めて、睫毛にきれいなカールをつける。

【解決手段】把持するための把持部1と、把持部1の一端に延設され、基台3と、基台3の一面に露出するように設けられるヒータ4とを備えた睫毛を成形する成形部2とを備える温熱式睫毛成形具10において、ヒータ4をカバー5で覆った。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 把持するための把持部と、前記把持部の一端に延設され、基台と、前記基台の一面に露出するように設けられるヒータとを備えた睫毛を成形する成形部とを備える温熱式睫毛成形具において、前記ヒータをカバーで覆ったことを特徴とする温熱式睫毛成形具。
【請求項2】 前記カバーの表面を湾曲した形状にしたことを特徴とする請求項1記載の温熱式睫毛成形具。
【請求項3】 前記カバーの表面に睫毛の滑りを防止する滑り防止手段を設けたことを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の温熱式睫毛成形具。
【請求項4】 前記カバーの表面上に櫛片を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の温熱式睫毛成形具。
【請求項5】 前記カバーのヒータ側の形状をヒータの形状に合わせたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の温熱式睫毛成形具。
【請求項6】 前記カバーとヒータとの間に熱伝達部材を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の温熱式睫毛成形具。
【請求項7】 前記カバーを高熱伝達性材料で形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の温熱式睫毛成形具。
【請求項8】 前記カバーを交換可能にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の温熱式睫毛成形具。
【請求項9】 前記成形部の側面にスリットを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の温熱式睫毛成形具。
【請求項10】 前記スリットを内側から外側に広がっていく形状に形成したことを特徴とする請求項9記載の温熱式睫毛成形具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、睫毛にカールづけを行うための温熱式睫毛成形具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】睫毛にカールづけを行うための温熱式睫毛成形具であって、把持するための把持部と、把持部先端に延設され睫毛のカールづけを行なう成形部とを備えた一般の温熱式睫毛成形具には、成形部の睫毛作用側に露出するように設けられるヒータを有している形式のものがある。
【0003】例えば、特開平2001−120333号公報には、成形部のヒータに電流を通じて加熱するとともにヒータ表出面を睫毛に押し当てるようにして接触させることにより、睫毛をカールさせることができるように構成された技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述のような温熱式睫毛成形具の従来技術では、露出したヒータが、睫毛に点でしか接触しておらず、このためかなりの熱を損失していた結果、カールづけの能力が不充分になるという問題があった。また、従来技術では、ヒータが睫毛に点でしか接触していないので、睫毛全体を均一に暖めることができない結果、睫毛にきれいなカールをつけることができないという問題があった。
【0005】本発明は前記不具合に鑑みてなされたものであり、成形部の熱の損失を少なくしてカールづけの能力を上げるとともに、睫毛全体を均一に暖めて、睫毛にきれいなカールをつけることができる温熱式睫毛成形具を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明は、把持するための把持部と、前記把持部の一端に延設され、基台と、前記基台の一面に露出するように設けられるヒータとを備えた睫毛を成形する成形部とを備える温熱式睫毛成形具において、前記ヒータをカバーで覆ったことを特徴とする温熱式睫毛成形具である。
【0007】この発明によれば、ヒータをカバーで覆ったので、睫毛に対する加熱部分の接触面積が増えるだけでなく、熱の損失が少なくなる結果、カールづけの能力を上げることができる。また、睫毛全体を均一に暖めることができるため、睫毛にきれいなカールをつけることができる。
【0008】また、本発明の好ましい態様は、前記カバーの表面を湾曲した形状にしたことを特徴とする請求項1記載の温熱式睫毛成形具である。
【0009】この好ましい態様によれば、カバーの表面を湾曲した形状にしたので、睫毛をこの湾曲した形状に正確にカールさせることができるだけでなく、加熱部分の接触面積を広くとれる結果、睫毛にしっかりと、きれいにカールをつけることができる。
【0010】また、本発明のさらに好ましい態様は、前記カバーの表面に睫毛の滑りを防止する滑り防止手段を設けたことを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の温熱式睫毛成形具である。
【0011】この好ましい態様によれば、カバーの表面に滑り防止手段を設けたので、睫毛の滑りを防ぐことができる結果、睫毛にしっかりカールをつけることができる。
【0012】また、本発明の別の好ましい態様は、前記カバーの表面上に櫛片を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の温熱式睫毛成形具である。
【0013】この好ましい態様によれば、カバーの表面上に櫛片を設けたので、睫毛がきれいに分散した状態で、睫毛にカールをつけることができる。
【0014】また、本発明の別の好ましい態様は、前記カバーのヒータ側の形状をヒータの形状に合わせたことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の温熱式睫毛成形具である。
【0015】この好ましい態様によれば、カバーのヒータ側の形状をヒータの形状に合わせたので、ヒータとカバーとの間の熱伝達率が良くなり、カバーに効率よく熱を伝えることができる結果、容易にカールをつけることができるようになる。
【0016】また、本発明の別の好ましい態様は、前記カバーとヒータとの間に熱伝達部材を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の温熱式睫毛成形具である。
【0017】この好ましい態様によれば、カバーとヒータとの間に熱伝達部材を有しているので、さらにヒータとカバーとの間の熱伝達率が良くなり、カバーに効率よく熱を伝えることができるようになる。
【0018】また、本発明の別の好ましい態様は、前記カバーを高熱伝達性材料で形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項6記載の温熱式睫毛成形具である。
【0019】この好ましい態様によれば、カバーを高熱伝達性材料で形成したので、さらにヒータとカバーとの間の熱伝達率が良くなり、カバーに効率よく熱を伝えることができるようになる。
【0020】また、本発明の別の好ましい態様は、前記カバーを交換可能にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項7記載の温熱式睫毛成形具である。
【0021】この好ましい態様によれば、カバーを交換可能にしたので、人により様々に異なるまぶたの形状や、睫毛の生え方などに対応して適切にカールをつけることが可能になる。また、目的に合わせて異なる形状のカバーを選択することができる結果、カールの付け方を日によって変えたいなどの要望を満たすことができるようになる。
【0022】また、本発明の別の好ましい態様は、前記成形部の側面にスリットを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の温熱式睫毛成形具である。
【0023】この好ましい態様によれば、成形部の側面にスリットを設けたので、睫毛の根元に当たる部分21とヒータとの距離を近くすることができる結果、睫毛に根元からしっかりとカールをつけることができる。
【0024】また、本発明の別の好ましい態様は、前記スリットを内側から外側に広がっていく形状に形成したことを特徴とする請求項9記載の温熱式睫毛成形具である。
【0025】この好ましい態様によれば、スリットを内側から外側に広がっていく形状に形成したので、睫毛がヒータ近傍に導入され易くすることができる結果、睫毛に根元からしっかりとカールをつけることができるようにすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。図1は本発明の実施形態に係る温熱式睫毛成形具10の構成を示す正面図であり、図2は本発明の実施形態に係る温熱式睫毛成形具10の構成を示す側面図である。また、図3は図2のA−A矢視図である。
【0027】図1と図2とを参照して、図示の本発明の実施形態に係る温熱式睫毛成形具10は、睫毛にカールづけを行うためのものであって、把持するための把持部1と、把持部1の一端に延設され、睫毛を成形する成形部2とを備え、成形部2は基台3と、基台3の一面に成形部2の睫毛作用側に露出するように設けられるヒータ4とを有している。
【0028】そして、このヒータ4は、カバー5で覆われた構成になっており、この成形部2に設けられたヒータ4に電流を通じてヒータ4とカバー5とを加熱するとともに、このカバー5を睫毛に押し当てることにより、睫毛を成形してカールさせることができるように構成されている。
【0029】上記把持部1は、細長い円筒状の合成樹脂製容器で構成されており、この把持部1の中には、詳細は省略するが、単4電池を脱着自在に収納する電池室とともに、ヒータ4の発熱を制御して適当な温度にヒータ4の温度を維持するための制御回路が設けられたプリント基板が収納される回路室が設けられている。
【0030】また、この把持部1には、側面に電源スイッチ1aが設けられており、この電源スイッチ1aを把持部1の長手方向にスライドさせることにより、電池からヒータ4に対する電力の供給がON、OFFされる。
【0031】上記基台3は、成形部2において、把持部1の一端に延設された棒状の部分であり、基台3の一面に成形部2の睫毛作用側に露出するようにヒータ4が設けられている。また、この基台3は、睫毛を成形部2に受け入れて成形を容易にする為に、基台3の中心軸と把持部1の中心軸は一定距離だけ平行に偏心した構成になっている。
【0032】図2と図3とを参照して、上記ヒータ4は、通電されると発熱するニクロム線等の電熱線が採用されている。このヒータ4は、電池の電力ですみやかに発熱するが、発生する熱によって、ヒータ4近傍の合成樹脂等の部材が溶融することのない温度になるように、最適な抵抗値のものが使用されている。
【0033】このヒータ4は、U字状に曲折して形成された絶縁ロッド4aにニクロム線をコイル状に巻きつけて形成されており、基台3の内部に設けたU字溝3bに配設されている。
【0034】また、このヒータ4は、電池からヒータ4に電力を供給するためのリード線4bに接続されており、このリード線4bは、把持部1の回路室に配設された図略のプリント基板に接続されている。
【0035】図4は本発明の実施形態に係る温熱式睫毛成形具10のカバー5の構成を示す正面図である。また、図5は本発明の実施形態に係る温熱式睫毛成形具10のカバー5の構成を示す断面図である。
【0036】図4〜図5を参照して、上記カバー5は、成形部2の熱の損失を少なくして、カールづけの能力を上げ、また、睫毛全体を均一に暖めて、睫毛にきれいなカールをつけることができるようにするために成形部2に設けられたものである。
【0037】このカバー5は、睫毛を湾曲した形状に正確にカールさせるために、カバー5の表面は、中央凹に湾曲する湾曲面に形成されている。そして、この湾曲面により、睫毛を湾曲した形状にカールさせるだけでなく、加熱部分の接触面積を広くとって、睫毛にしっかりと、きれいにカールをつけるようにすることができるように構成されている。
【0038】このカバー5は、ヒータ4とカバー5との間の熱伝達率を良くして、ヒータ4からカバー5に効率よく熱を伝えることができるようにするために、例えば、熱伝導性に優れる金属や樹脂などの熱伝導性の良い高熱伝達性材料で形成されており、ヒータ4に加熱されたカバー5に睫毛を接触させることにより、睫毛を成形してカールすることができるようになっている。
【0039】また、ヒータ4とカバー5との間の熱伝達率を良くし、カバー5に効率よく熱を伝えて容易にカールをつけることができるようにするために、カバー5のヒータ4側の形状をヒータ4の形状に合わせている。
【0040】さらにヒータ4とカバー5との間の熱伝達率を良くし、カバー5に効率よく熱を伝えることができるようにするために、カバー5とヒータ4との間には熱伝達部材6が設けられている。
【0041】また、カバー5の表面には、睫毛の滑りを防いで睫毛にしっかりカールをつけることができるようにするために、睫毛の滑りを防止する滑り防止手段7が設けられている。
【0042】また、カバー5の表面上には、睫毛がきれいに分散した状態で、睫毛にカールをつけることができるようにするために、櫛片8が設けられている。
【0043】さらに、カバー5の表面上には、櫛片8がまぶたに当たることを防止しながら睫毛を分散させることができるようにするために、櫛片8よりも高い高さを有した複数のリブ9が把持部1の長手方向に略垂直な方向に平行に設けられている。
【0044】そして、このカバー5は、人により様々に異なるまぶたの形状や、睫毛の生え方などに対応して適切にカールをつけることを可能にするために、また、目的に合わせて異なる形状のカバー5を選択することができるようにしてカールの付け方を日によって変えたいなどの要望を満たすことができるようにするために、交換可能に構成されている。
【0045】上記熱伝達部材6は、ヒータ4とカバー5との間の熱伝達率を良くし、カバー5に効率よく熱を伝えることができるようにするために、カバー5とヒータ4との間に設けられるものであり、グリスや弾性材料などの物質から構成されている。
【0046】上記滑り防止手段7は、睫毛の滑りを防いで睫毛にしっかりカールをつけることができるようにするために、カバー5の表面に設けられた凸形状の部分であり、図示のように、略円弧状の滑らかな縁を有し、カバー5の表面全体に渡ってリブ9と櫛片8との間に、斜めに平行に配列されている。
【0047】上記櫛片8は、カールづけを行おうとする睫毛を、ヒータ4による睫毛のカールづけを損なうことがない状態で分散させるために、カバー5の表面に対し略垂直に設けられた略円柱状の部分であり、ヒータ4による睫毛のカールづけの直前、直後に睫毛を分散させるために、カバー5の表面の両側部5aに設けられるとともに、さらに効果的に睫毛を分散させるために、中央部5bにも設けられている。
【0048】上記複数のリブ9は、櫛片8がまぶたに当たることを防止しながら睫毛を分散させることができるようにするために、カバー5の表面に櫛片8よりも高く設けられたものであり、睫毛をカールさせる方向すなわち、把持部1の軸方向と垂直な方向に等間隔に平行に設けられている。このリブ9は、カバー5の表面が、リブ9の先端9aよりも外側に突出することを確実に阻止している。また、リブ9の先端9aの縁は滑らかな曲線になるように成形されており、使用者のまぶたを傷つけることなく隣接するリブ9の間に睫毛を滑らかに導入することができる構成になっている。
【0049】次に図6を参照して、本実施形態の温熱式睫毛成形具10の作用について説明する。図6は、本実施形態の温熱式睫毛成形具10の使用状態を示す説明図である。
【0050】図6を参照して、(a)は、本実施形態に係る温熱式睫毛成形具10のカバー5を睫毛の基部Eaに押し当てている状態、(b)は、本実施形態に係る温熱式睫毛成形具10のカバー5を、睫毛の中央部Ebに押し当てている状態、(c)は、本実施形態に係る温熱式睫毛成形具10のカバー5の湾曲面に沿って、睫毛が、基部Eaから上部Ecにかけて成形されてカールされた状態を示している。
【0051】このように、本実施形態に係る睫毛成形具10の使用者は、図略の鏡と正対し、図示のように、櫛片8と櫛片8との間に睫毛を導入させた状態で、睫毛の基部Eaから上部Ecにかけて、睫毛の下面にカバー5を押し当てて睫毛を成形することにより、きれいな形に睫毛をカールさせることができる。
【0052】以上説明したように、本実施形態の温熱式睫毛成形具10によれば、ヒータ4をカバー5で覆ったので、睫毛に対する加熱部分の接触面積が増えるだけでなく、熱の損失が少なくなる結果、カールづけの能力を上げることができる。また、睫毛全体を均一に暖めることができるため、睫毛にきれいなカールをつけることができる。
【0053】また、本実施形態の温熱式睫毛成形具10によれば、カバー5の表面を湾曲した形状にしたので、睫毛をこの湾曲した形状に正確にカールさせることができるだけでなく、加熱部分の接触面積を広くとれる結果、睫毛にしっかりと、きれいにカールをつけることができる。
【0054】また、本実施形態の温熱式睫毛成形具10によれば、カバー5の表面に滑り防止手段7を設けたので、睫毛の滑りを防ぐことができる結果、睫毛にしっかりカールをつけることができる。
【0055】また、本実施形態の温熱式睫毛成形具10によれば、カバー5の表面上に櫛片8を設けたので、睫毛がきれいに分散した状態で、睫毛にカールをつけることができる。
【0056】また、本実施形態の温熱式睫毛成形具10によれば、カバー5のヒータ4側の形状をヒータ4の形状に合わせたので、ヒータ4とカバー5との間の熱伝達率が良くなり、カバー5に効率よく熱を伝えることができる結果、容易にカールをつけることができるようになる。
【0057】また、本実施形態の温熱式睫毛成形具10によれば、カバー5とヒータ4との間に熱伝達部材6を有しているので、さらにヒータ4とカバー5との間の熱伝達率が良くなり、カバー5に効率よく熱を伝えることができるようになる。
【0058】また、本実施形態の温熱式睫毛成形具10によれば、カバー5を高熱伝達性材料で形成したので、さらにヒータ4とカバー5との間の熱伝達率が良くなり、カバー5に効率よく熱を伝えることができるようになる。
【0059】また、本実施形態の温熱式睫毛成形具10によれば、カバー5を交換可能にしたので、人により様々に異なるまぶたの形状や、睫毛の生え方などに対応して適切にカールをつけることが可能になる。また、目的に合わせて異なる形状のカバー5を選択することができる結果、カールの付け方を日によって変えたいなどの要望を満たすことができるようになる。
【0060】次に図7、図8を参照して、本実施形態に係る睫毛成形具10の変形例20について説明する。図7は本発明の実施形態に係る温熱式睫毛成形具10の変形例20を示す側面図であり、図8は本発明の実施形態に係る温熱式睫毛成形具10の変形例20を示す正面図である。また、図9は、本実施形態に係る温熱式睫毛成形具10の変形例20の使用状態を示す説明図である。
【0061】図7〜図9を参照して、本実施形態に係る温熱式睫毛成形具10の変形例20は、睫毛の根元に当たる部分21とヒータ4との距離を近くして、睫毛に根元からしっかりとカールをつけることができるようにするために、成形部2の側面にスリット22を設けている。
【0062】このスリット22は、睫毛がヒータ4近傍に導入され易くすることができるようにして、睫毛に根元からしっかりとカールをつけることができるようにするために、内側から外側に広がっていく形状に形成されている。
【0063】図9を参照して、(a)は、本実施形態に係る温熱式睫毛成形具10において、スリット22の無いカバー5を睫毛の基部Eaに押し当てている状態、(b)は、スリット22を有した本実施形態に係る温熱式睫毛成形具10の変形例20において、カバー5を睫毛の基部Eaに押し当てている状態をそれぞれ示している。
【0064】このように、本実施形態に係る温熱式睫毛成形具10の変形例20によれば、成形部2の側面にスリット22を設けたので、睫毛の根元に当たる部分21とヒータ4との距離を近くすることができる結果、睫毛に根元からしっかりとカールをつけることができる。
【0065】また、本実施形態に係る温熱式睫毛成形具10の変形例20によれば、スリット22を内側から外側に広がっていく形状に形成したので、睫毛がヒータ4近傍に導入され易くすることができる結果、睫毛に根元からしっかりとカールをつけることができるようにすることができる。
【0066】上述した実施の形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の形態に限定されない。
【0067】例えば、把持部1は、細長い円筒状の合成樹脂製容器に限定されず、形状材質については種々の設計変更が可能である。
【0068】また、この把持部1の中に収納される電池は、必ずしも単4電池である必要はなく、種々のタイプの電池が採用可能である。
【0069】また、電源スイッチ1aの入力方法も必ずしもスライド方式に限らず、プッシュ式など、その他の機構が採用可能である。
【0070】さらに、成形部2の形状も、必ずしも棒状に限定されず、また、成形部2の中心軸と把持部1の中心軸は一定距離だけ平行に偏心した構成になっている必要はない。睫毛を成形部2に受け入れて成形を容易にすることができれば、どのような形状であってもよい。
【0071】ヒータ4は、ニクロム線に限らず、通電されると発熱する電熱線であり、電池の電力ですみやかに発熱するが、発生する熱によって、ヒータ4近傍の合成樹脂等の部材が溶融することのない温度になるような最適な抵抗値のものであれば、採用可能である。
【0072】また、熱伝達部材6は、必ずしもグリスや弾性材料などの物質に限定されない。ヒータ4とカバー5との間の熱伝達率を良くし、カバー5に効率よく熱を伝えることができるようにするために、カバー5とヒータ4との間に配置することができるものであれば、種々の設計変更が可能である。
【0073】また、滑り防止手段7は、必ずしも図示のように、略円弧状の滑らかな縁を有し、カバー5の表面全体に渡ってリブ9と櫛片8との間に、斜めに平行に配列された形状に限定されない。睫毛にしっかりカールをつけることができるようにするために、カバー5の表面に設けられて、睫毛の滑りを防ぐものであれば、種々の設計変更が可能である。
【0074】また、櫛片8の形状も必ずしも略円柱状に限定されず、カールづけを行おうとする睫毛を、ヒータ4による睫毛のカールづけを損なうことがない状態で分散させることができる形状であれば、種々の設計変更が可能である。
【0075】リブ9の形状も必ずしも図示の形状に限定されない。櫛片8がまぶたに当たることを防止しながら睫毛を分散させることができるようにするために、櫛片8よりも高く設けられたものであり、カバー5の表面が、リブ9の先端9aよりも外側に突出することを確実に阻止するものであれば、種々の設計変更が可能である。
【0076】また、本実施形態に係る温熱式睫毛成形具10の変形例20において、スリット22は、必ずしも図示の形状に限定されない。睫毛がヒータ4近傍に導入され易くして、睫毛に根元からしっかりとカールをつけることができるようにするために、内側から外側に広がっていく形状に形成されていれば、どのような形状であってもよい。
【0077】また、このスリット22は、必ずしもカバー5に設けられることは必須ではなく、カバー5の無い温熱式睫毛成形具10において、基台3にスリット22入れても同様の効果を得ることができる。
【0078】その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、熱の損失が少ないので、カールづけの能力を上げることができる。また、睫毛全体を均一に暖めることができるので、睫毛にきれいなカールをつけることができるという顕著な効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1048番地
【出願日】 平成14年4月19日(2002.4.19)
【代理人】 【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司 (外2名)
【公開番号】 特開2003−310336(P2003−310336A)
【公開日】 平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願番号】 特願2002−118370(P2002−118370)