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【発明の名称】 理美容用ワゴン
【発明者】 【氏名】波握 英珠
【住所又は居所】東京都世田谷区下馬4丁目21番9号 株式会社パークウェイ内

【要約】 【課題】ドライヤ,ブラシなどといった理美容用器具を安定して保持させることができる理美容用ワゴンを提供する。

【解決手段】理美容院において用いられる理美容用ワゴン1であって,引き出し2,3,4を備えるワゴン本体5の上部に,前後両方に引き出し自在にスライド板6を装着し,ワゴン本体5から引き出されるスライド板6の前後端の一方と他方に,理美容用器具を差し込んで保持するホルダ孔30,31,32,33を適宜振り分けて形成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 理美容院において用いられる理美容用ワゴンであって,引き出しを備えるワゴン本体の上部に,前後両方に引き出し自在にスライド板を装着し,ワゴン本体から引き出されるスライド板の前後端の一方と他方に,理美容用器具を差し込んで保持するホルダ孔を適宜振り分けて形成したことを特徴とする,理美容用ワゴン。
【請求項2】 ワゴン本体から引き出されるスライド板の前後端の一方に,ドライヤを差し込んで保持するドライヤホルダ孔が形成され,他方に,染毛剤の容器を差し込んで保持する容器ホルダ孔が形成されていることを特徴とする,請求項1に記載の理美容用ワゴン。
【請求項3】 少なくともスライド板が木製であることを特徴とする,請求項1又は2に記載の理美容用ワゴン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,理美容院において用いられる理美容用ワゴンに関する。
【0002】
【従来の技術】理髪店や美容院などにおいては,椅子に座った客の近くにワゴンを置き,このワゴンにドライヤやブラシ,コーム,染毛剤を充填した容器などといった理美容用器具をおいて作業を行っている。従来,このように美容院などで用いられるワゴンには,スチール製のものが一般に利用されており,ドライヤ,ブラシ等の理美容用器具は,そのようなワゴンの上面に直接載せられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが,平坦なワゴンの上面にドライヤ,ブラシ等を載せた場合,それらが滑りやすく,作業がしにくいという問題があった。特に染毛剤を充填した容器などを載せたままワゴンを移動させた場合,ワゴンの上面でそれらが滑り,染毛剤を飛散させて周囲を汚す心配があった。また,熱くなったドライヤをワゴンに載せた場合,ドライヤの熱でワゴンが熱くなることもあった。
【0004】従って本発明の目的は,ドライヤ,ブラシなどといった理美容用器具を安定して保持させることができる理美容用ワゴンを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために,本発明にあっては,理美容院において用いられる理美容用ワゴンであって,引き出しを備えるワゴン本体の上部に,前後両方に引き出し自在にスライド板を装着し,ワゴン本体から引き出されるスライド板の前後端の一方と他方に,理美容用器具を差し込んで保持するホルダ孔を適宜振り分けて形成したことを特徴としている。
【0006】この場合,ワゴン本体から引き出されるスライド板の一方には,例えばドライヤを差し込んで保持するドライヤホルダ孔が形成され,他方には,例えば染毛剤の容器を差し込んで保持する容器ホルダ孔が形成されている。また,これらドライヤホルダ孔や容器ホルダ孔の他に,ブラシやコームなどを保持するブラシホルダ孔や毛払いブラシ用のブラシホルダ孔などが形成されていても良い。また,少なくともスライド板は木製であることが好ましい。
【0007】
【発明の実施形態】以下,本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。図1は,本発明の実施の形態にかかる理美容用ワゴン1の斜視図である。この理美容用ワゴン1は,理美容院において用いられるものであり,上下3段の引き出し2,3,4を備えるワゴン本体5の上部に,スライド板6を装着した構成になっている。
【0008】図2〜4は,この理美容用ワゴン1を分解した状態を示しており,図2は,引き出し2,3,4とスライド板6を取り外したワゴン本体5の斜視図であり,図3は,ワゴン本体5から取り外した引き出し2,3,4の斜視図であり,図4は,ワゴン本体5から取り外したスライド板6の斜視図である。
【0009】図2に示すように,ワゴン本体5は,互いに平行に垂直に立てられた左右一対の側板10,10の間に,複数枚の水平な横板11,12,13,14,15,16を上下に適当な間隔をあけて取り付けた構成になっている。最も上にある横板11は,左右の側板10,10の上端よりも僅かに下方に取り付けてあり,これにより,左右の側板10,10の上端が,横板11の上面よりも僅かに上方に突出している。
【0010】このように横板11上面より上方に突出して設けられた左右の側板10,10の上端同士の間には,取っ手17が渡してある。また,この横板11の上面には,クリップ,ピンなどの小物を収納するための凹部18が形成されている。また,左右の側板10,10の外面(即ち,ワゴン本体5の左右外側面)には,図示しないフックなどを係合させることが可能なサイドホール19が適当な箇所に設けてある。
【0011】最も上にある横板11と上から2番目の横板12との間には,後述するスライド板6を挿入可能な隙間が形成されている。上から3番目の横板13は,上から2番目の横板12から適当な隙間を離して下方に配置されている。これら横板12と横板13の間には,鏡などを収納しておくことができる。また,上から3番目の横板13と上から4番目の横板14(即ち,下から3目の横板14)との間,下から3番目の横板14と下から2番目の横板15との間,及び下から2番目の横板15と最も下にある横板16との間には,後に説明する引き出し2,3,4を挿入可能な隙間がそれぞれ形成されている。
【0012】最も下にある横板16は,左右の側板10,10のそれぞれの下端に取り付けてある。この横板16の下面(即ち,ワゴン本体5の下面)の四隅には無指向キャスター25が取り付けてある。これら無指向キャスター25を利用することにより,ワゴン本体5を床面上で走行させ,任意の方向に容易に移動させることができる。なお,このようにワゴン本体5を床面上で走行させる際には,前述のように左右の側板10,10の上端同士の間に取り付けられた取っ手17を持つことにより,容易に操作できるようになっている。また,図示はしないが,各無指向キャスター25はストッパー機構をそれぞれ備えており,それらストッパー機構を操作することにより,床面上の任意の位置において,ワゴン本体5を停止させておくことができるようになっている。
【0013】図3に示すように,引き出し2,3,4は,底板20の左右に側板21,21を立設し,底板20の前後に側板22,22を立設することにより,下面と四方側面が閉塞され,上面が開放された箱形状に形成されている。底板20には,適当な箇所にスリット23が形成してあり,引き出し2,3,4内に入った髪の毛などが,このスリット23を通って落下できるようになっている。また,前後の側板22,22には,U字型の孔24,24がそれぞれ設けられている。
【0014】そして,このように箱形状に形成された引き出し2,3,4を,先に説明したワゴン本体5において,横板13と横板14との間,横板14と横板15との間,及び横板15と横板16との間に,それぞれ挿入することにより,各引き出し2,3,4は,ワゴン本体5の前後両方に引き出し自在に装着されている。なお,そのように引き出し2,3,4をワゴン本体5の前後に引き出したりする際には,各引き出し2,3,4の前後の側板22,22に設けられたU字型の孔24,24に指を挿入すると操作がしやすい。特に,人差し指,中指,薬指をU字型に沿って挿入しやすく,この3本の指をU字型の上部に引掛けると,各引き出し2,3,4の引き出しを円滑に行うことができる。
【0015】図4に示すように,スライド板6は,前端6aと後端6bが緩やかな凸曲面に形成された略長方形状をなしている。このスライド板6の前端6aと後端6bには,理美容用器具を差し込んで保持するためのホルダ孔30,31,32,33が適宜振り分けて形成されている。図示の例では,スライド板6の前端6aには,ドライヤを差し込んで保持するドライヤホルダ孔30が1ヶ所に形成され,このドライヤホルダ孔30の横に,ブラシやコームなどを保持するブラシホルダ孔31が複数箇所に形成されている。一方,スライド板6の後端6bには,染毛剤の容器を差し込んで保持する容器ホルダ孔32が2ヶ所に形成され,これら容器ホルダ孔32の間に毛払いブラシ用のブラシホルダ孔33が形成されている。
【0016】そして,このように構成されたスライド板6を,先に説明したワゴン本体5において,横板11と横板12との間に挿入することにより,スライド板6は,ワゴン本体5の前後両方に引き出し自在に装着されている。
【0017】また,この理美容用ワゴン1は,各引き出し2,3,4及びスライド板6と,無指向キャスター25を除くワゴン本体5の各部(即ち,左右の側板10,10及び横板11,12,13,14,15,16と取っ手17)が,木材で構成されている。この場合,図示の形態では,木材として杉材などの天然木を使用している。
【0018】以上のように構成された本発明の実施の形態にかかる理美容用ワゴン1にあっては,各引き出し2,3,4に理美容器具を収納して移動させることができ,理美容院において好適に用いることが可能である。
【0019】そして,例えばドライヤを使用する場合は,図5に示すように,ワゴン本体5の前方にスライド板6を引き出し,スライド板6の前端6aをワゴン本体5の前方に突出させる。こうして,スライド板6の前端6aに形成されたドライヤホルダ孔30とブラシホルダ孔31をワゴン本体5の前方に引き出せば,これらドライヤホルダ孔30とブラシホルダ孔31に適宜ドライヤ40とブラシ41を挿入して保持させることができるので,作業がしやすい。
【0020】なお,このようにドライヤ40を使用する場合は,熱くなったドライヤ40をドライヤホルダ孔30に挿入することもあるが,前述のようにスライド板6などが杉材等の天然木で構成されていれば,熱くなったドライヤ40をドライヤホルダ孔30に挿入した場合でも,合板などでないので有害なガス等が発生しないといった利点がある。
【0021】また一方,染毛などを行う場合は,図6に示すように,ワゴン本体5の後方にスライド板6を引き出し,スライド板6の後端6bをワゴン本体5の後方に突出させる。こうして,スライド板6の後端6bに形成された容器ホルダ孔32とブラシホルダ孔33をワゴン本体5の後方に引き出せば,染毛剤の容器45を容器ホルダ孔32に挿入して保持させたり,図示しない毛払いブラシをブラシホルダ孔33に挿入して保持させることができるので,作業がしやすい。
【0022】以上,本発明の好ましい実施の形態の一例を示したが,本発明はここに例示した形態に限定されない。例えば,各引き出し2,3,4の大きさは,それぞれ異なっていても良い。また,引き出しは1段もしくは2段でも良いし,4段以上でも良い。なお,木材として杉間伐材を使用すれば,廃材の有効利用にもなる。また,木材にはニスやウレタン塗装などをせず,オイル仕上げにすると良い。
【0023】図7に示すように,横板12と横板13の間に,浅い箱形状に形成された引き出し48を収納しても良い。この引き出し48は,引き出し2,3,4と同様に底板20及び左右の低い側板21,21,前後の低い側板22,22から構成される。この引き出し48をワゴン本体5の前方又は後方に引き出せば,理美容器具を載置する台として用いることができ,便利である。また,底板20の周囲に立設されている側板21,22が,底板20上から理美容器具が落下することを防止する。もちろん,引き出し48は,鏡などの理美容器具を収納しておく引き出しとして利用しても良い。さらにまた,図8に示すように,引き出し48の底板20に鏡50を張付けても良い。この場合,引き出し48をワゴン本体5から取り外して鏡として使用できる。もちろん,鏡50を張った場合も,理美容器具を載置する台としたり,理美容器具の収納として利用可能である。なお,側板21,22の適当な箇所に孔51をそれぞれ設けることが好ましい。そうすれば,引き出し48をワゴン本体5から引き出し,取り外し,又は鏡として手に持って掲げる際などに,孔51に指を挿入でき,取り扱いやすい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば,ドライヤなどの各種理美容用器具を直接ワゴンの上に載せる場合に比べ,安定して保持させることができ,作業がしやすい。
【出願人】 【識別番号】395021860
【氏名又は名称】株式会社パークウェイ
【住所又は居所】東京都世田谷区下馬4丁目21番9号
【出願日】 平成14年4月16日(2002.4.16)
【代理人】 【識別番号】100101557
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 康司 (外2名)
【公開番号】 特開2003−304931(P2003−304931A)
【公開日】 平成15年10月28日(2003.10.28)
【出願番号】 特願2002−113022(P2002−113022)